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アート・絵画・現代アート・美術系のイベント・団体展出品作品17

浅野琢也(Takuya Asano)

第67回 日本アンデパンダン展 インスタレーション作品

作品タイトル

「誕生!祝福?(キャベツ畑・人間プラント)」

2014年3月(日本美術会)国立新美術館・六本木



 
 球から出ているチューブは培養液を循環させるヘソの尾をイメージしています。
光る球の四隅には太陽電池で羽ばたくコウノトリを置きました。(人類の向かう先は
解りません。)

誕生!祝福?(キャベツ畑・人間プラント)】の解説

社会環境により育児が困難になったり
環境悪化の影響で雄性不全などで
生殖機能が弱くなった現代の少子化。
次に来る未来は、どうなるのだろう?
両親が揃って子供を育てられる社会から
変化しているようだ。
家庭とは、庭のある一戸建ての家を意味する。
核家族化で家庭から「世帯」と呼び方も代わった。
夫婦が育児する条件や環境も大変だ。誕生は
祖父・祖母・父・母に祝福される世の中を期待する
のも家族の小規模で難しい。
「生まれる時も1人・死ぬ時も1人」であっても
「誕生を祝われ、最後を弔われる」人生を送れ
る人が減っているように感じる。


 中世スコットランドで、若者たちが目かくしを
してキャベツ畑に行き、引き抜いた根に土が
ついているかどうかや、かじったキャベツの
葉っぱの味で恋占いをしていた。この恋占い
によって、赤ちゃんはキャベツ畑に出来る
言い伝えが広まったらしい。
ヨーロッパの伝説で満月の夜にキャベツ畑の
キャベツの中に赤ちゃんが生まれる話になった
らしい。

人間プラントが実用化されたら国家などが人口を
人工的に調整したり移植医療用の臓器利用など
未来の倫理観によって用途も変わるのかも知れない。


「猫・ネコ・一輪車」にリンクします。



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