あさの たくや
〔これぞドラム缶アートの王道!
「海溝不況」をアーティストとして表現した作品。
上の画像をクリックすると動画が観られます。
インスタレーションコーナーの雰囲気もご覧下さい。
2009年 アンデパンダン展(新国立美術館・六本木)
インスタレーション解説書
タイトル「デス・ドラム0903(日本海溝、闇の底)」 作家 浅野琢也
コンセプト=ピカレスク(悪漢文学)の、定番!ドラム缶にセメント詰め。
作品に近づくと、気配を感知して鳴り響く銃声(玩具の音)。
周囲はデンジャラスなKeepOUTのバリケードテープ
(黄色いコーションテープ)
稼動展示する手法にドラマ的要素を加えたインスタレーション。
コンセプトは「恐怖をイメージしてもらう」作品展示をする。
怨まれない生き方・日本海溝ほど深く怨まれる生き方・想像の
世界に留めてほしいものです。怨念は静かなほど怖いでしょう。
今の日本は、政党や政治家に上級官僚のコンプライアンス
(法令遵守)に加え司法は、公正かつ適切な判例の積み重ねが
不況だから特定の産業を守る判決で公正さが崩れています。
船の上から水葬にする場合は、袋に入れて終わり。
映画のシーンにありそうで、セメントをコネル、舟に足だけ入れて
身体が見えて演技するのはありますが、映画『西部戦線異常なし』の
ラストシーンの蝶を採ろうとして命尽きる手や映画『ターミネーター』の
溶鉱炉から手を出す名シーンともダブリますが稼動作品なので印象に残ると
思います。映画「キネマの天地」で自殺する前に映画をみたら「バカバカしくて
大笑いしてしまい自殺するの忘れた」みたいな軽いノリで生きると精神を
病まないかも知れない。劇中に松竹蒲田の企画会議で「全部戦線異常あり」に
籠の鳥裁判の社会派映画の企画をサーカスの空中ブランコの時に流れる
曲「籠の鳥」に変えて「モダン籠の鳥」にしたりギャグにしてしまうあたり
なるほどと感じてブラック ジョークな作品にしました。
現在社会に怒りを感じて「どう手を出そうか」と考えている人に「バカバカ
しくてやめた。」と感じてもらえるかも知れません。
私の呼吸器の疾患は死と隣り合わせの病気なのでメメント・モリは
1人でも自覚しています。
このテーマは「アサノタクヤ」作品であるから「アサノセメント」
を連想してブラックユーモアとして鑑賞してもらう。
上の画像をクリックすると動画が観られます。
使用材料=美術館の床を傷つけない配慮からポリ容器のドラム缶を展示する。
容器の上に手の造形物を電池式ターンテーブルに乗せて回転させる。
セメント漬けの人間が入っているように見せることで興味を引く。
近づくと小さな銃声を出しリアルな感じにみせる。
アサノセメントとアサノタクヤを引っ掛けたブラックユーモアを
楽しんでもらう。
今回の景気後退は、半世紀前の1957年7月から58年6月にかけての
「鍋底不況」に似ているように感じられる。しかし闇が深く底が見えない。
おまけに抜け出せない!!
「コンクリートから人へ」と単純にいくものだろうか?
今の日本は、【海溝不況】状態である。
この作品の為に様々な模型を入手しました。「手をつなぎましょう」
とか「この指とまれ」「手のひらを太陽に」みたい明るい発想の出来る
社会への反面教師になってほしいものです。
今の時代背景ではポリシーは「手打ちはしない!」っていう
オーラが出てそうです。手はモチーフとして様々な表現が可能です。
Death・Drum デスドラム
(「櫻の園」をクリックすると公式サイトで予告編の動画を見られます)
(セーラー服「セーラーカラーの前開きポレロとジャンパースカート・リボン」のデザイン
マスターパターン・洋裁の型紙(設計)を担当
前売り券の特典のコラボポーチの発案とラッピングのアドバイスまで行いました。
2008年11月8日公開。配給は松竹。監督は中原俊 さん 主演は福田沙紀さん。
キャスト 福田沙紀 武井咲 杏 大島優子(AKB48) 寺島咲 はねゆり さん
特別出演 上戸 彩さん 菊川 怜さん 米倉 涼子さん
主題歌:「若葉」スピッツ さん
詳細は、公式サイトや劇場配布のチラシをご覧下さい。
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