October,1998


.  横横道路でハイドロのシトローばりに下血したGiuliaであったが、IAPからどうにかこうにか部品が届き一安心。肝心のengine fanはナイロン製のリプロ品で、ブレードが小さい低抵抗タイプ。抵抗が小さい分、冷却効果とトレードオフなのでラジエターやウォーターポンプが不調で水温が元々高めの車にはおすすめできかねないタイプだ。今回ラジエターも新調するので試しに着けてみて、夏辛そうであれば一気に電動ファン装着かな。なお晩秋〜初冬の現在80度から85度くらいで水温は安定しているのでまあなんとかなりそう。

さて昔から装着してみたい候補No.1に挙げられていた強化Trunion bushをいよいよIAPから購入した。Trunion bush、通称そろばん玉と言う名でしばしばGiulia乗りの間で登場するこいつは、へたってくると兎に角いわゆるalfa danceが過大になってくる。勿論trunny bushだけを強くしたところでトレーリングアームやスタビのブッシュが「へたれ」では元も子も無い。しかしながら自分のGiuliaは

 ・前のオーナーが足周りのブッシュ類を(多分純正の)新品に交換している。
 ・目視で状態がひどいのはtrunny bushだけ。
 ・部品単価が安い。
 ・交換が容易そう。(甘かった...)
 ・効果が大きい。

という判断の元、購入に踏み切ったのであった。わずか$12.50しかしないこいつは、何故かオーストラリアで造られたポリウレタン製の真っ赤な物で、純正に比べると容量も大きく遥かに固い。ただし容量が大きく固くとも、ポリウレタンという性質上、ゴムと比較して変型耐性が無いので交換サイクルは短いだろう。(間違ってたらゴメンナサイ)

 事前にマニュアルを熟読し頭の中でシミュレーションをしていざ本番。Trunion armは簡単にはずせた(trunnyってこんなに重かったのか!)。ブッシュもスムーズに装着できた(純正ブッシュってこんなに柔らかいのか!)。なんだ楽勝じゃん、とtrunnyを元に組み付けようとすること数時間。こんなに嵌めるのにコツが必要だったとは思いもよらなかった。

 ボディの片側だけ先に仮止めするとtrunny自体の重さで捩じれてもう片側の穴が合わない。(trunnyのボディとの結合部にも大きなブッシュがあるため。) 逆を先に仮止めしてもやっぱり反対側は合わない。じゃあtrunnyを持ち上げ穴を合わせようとするにはデフケース(というかアクスル全体)を上下させなくてはならない。(trunnyのデフ側をまず先にデフケースと結合しなくてはいけない構造なので。) しかもデフケースを持ち上げていってもtrunnyはうまく動かずいつまでたっても穴の位置が合わない。

 この時ばかりは途方に暮れ、trunny無しで工場まで走っていこうかと思ったが、そりゃ危険だ。あーでもないこーでもないと試行錯誤の後、デフケース全体、すなわちアクスル全体を持ち上げようとせずにトレーリングアーム部を持ち上げて(アクスルの片側だけを持ち上げる感じ)いったらうまく位置決め成功。

 足掛け2日に渡って取り組んだ結果、無事交換終了。読み返しても訳解らんがブッシュ交換は自分でやりたい、という奇特な方は私までメールを。少しは役に立つかも。

デフの付け根の赤いそろばん玉に注目。
(白黒じゃわからんて)



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