瀕死のツバメの雛に、何を食べさせたらいいのだろう、 深夜の移動でPCもなく、(情報を得る事も出来ず)とりあえ ず、あの、ドンキホーテなら、深夜もやっているし、ペット用 品も売っていた。ということで、東京に戻ったら、ドンキーに 直行、巣箱とすり餌(5分餌)耳かきを買い、家に帰りました。 目を開ける事も、自分から口を開けることもしない、体長10 センチにも満たないツバメの雛にすり餌を水で溶いたものを、 耳かきで口に入れ続けました。 その間、インターネットで検索し、何を食べるのか、どんな寝 床なのか等を調べました。 ツバメの食べ物 自然界では、ツバメは、飛んでいる虫を飛びながら捕まえ、殺 してから食べるそうです。 人間が保護した場合、それをやるのがベストですが、難しい場 合、ミルワームを与える事が多い様です。 しかし、ミルワームは、そのままではほとんど栄養にならない と後に獣医さんに言われ、その後は、鳥の五分餌の中に、ハム スターのペレットやドッグフードを入れたものの中で、常温で ミルワームを育て、たべさせるようにしました。 ミルワームは、鳥用の生餌で、大きなペットショップで買えま す。また、食べさせる時は、頭をつぶすか、切り落とさないと 鳥の内蔵を噛みきってしまいます。 また、正しいかは解りませんが、釣りの餌で、ぶどう虫を好ん で食べていました。 後半は、電撃殺虫機を購入し、毎晩軒先に吊るし、朝、蛾、蚊 などを与えました。 すり餌は、食べにくく、本人?は、嫌いでした。 巣 巣は、最初、ドンキーで売っていたのが縦長の、開口の小さい ものしかなかったので、それを切って開孔部を広げ、使いまし たが、後に、本当の巣に近い、すり鉢状のものにしました。 最初の数日間は、巣を売っていた時の箱の中に、使い捨てカイ ロを入れ、その上に巣を置き、箱のふたを軽く閉めた状態で、 保温しました。 連れて帰って2日間は山場だったと思います。 ひたすら、半ばむりやり、すり餌にドッグフードを混ぜたもの を口の横から入れて与えました。1時間に二回ペースです。 その時は、私のパートナー(フリーで仕事をしています)の仕 事が入っていなかったため、彼女が付きっ切りで介護しました。 3日目に、ミルワームが手に入り与えてみると物凄い勢いで、 食べはじめました。 やはり、本能なのでしょう、みるみるうちに元気になってゆき ました。 その頃からは鳴くようにもなりました。 その週の終わりには、元気に動き回れるようになり、鳥かごを 購入、その中で飼う事にしました。 しかし、気になる事が・・・ 首がいつも横を向いている事と、歩くと必ず時計まわりをして 左に倒れてしまう事でした。 そんな姿も愛くるしく、餌をやるのも楽しくなってきました。 「もし、ちゃんと飛べるようになったら、生まれたところに帰 して、何とか渡らせてやりたい」と二人で話し合っていました。 渡り ツバメは渡り鳥です。6月ぐらいに私達のもとに現われ、出産 し、子供も含め、8月中には南に渡ります。 ですから、自然に帰すためには、7月いっぱいまでに、部屋中 を飛び回れる状態にならなければ、いけませんでした。 7月10日ぐらいには産毛も完全に抜け落ち、羽もツバメらし く成長してきました。ただ、尾はまだ子供のままでした。 この頃は、鳴いて餌を要求、大きな口をひし型あけていました。 それから2週間は、チュイにとっての一番いい時だったかもし れません。ちなみにチュイという名は、鳴き声から来ています。 最初は6月に拾ったのでジュンと名づけたのですが、私達が呼 ぶ時、鳴き真似をして「チュイ、チュイ」と言っていたため、 それが定着しました。 つぎのページ
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