高速起動管理ツール PreloadMgr (β版)


ダウンロード

バイナリ preloadmgr_0.0.3_arm.ipk

ソース preloadmgr_0.0.3.tar.gz

概要

以下の事を行うアプリケーションです。

ちなみに、「Preload」というのは「高速起動」の英語名です。

用途

以下のような用途に利用できます。

なお、ここで高速起動の「一時的に解除」と言っているのは、ホーム画面の「高速起動」設定は変更せず、アプリケーションの終了だけを行うものです。そのままにしておいても、ホーム画面やその他ランチャーから再度実行をかければ、最初の実行時には普通に起動しますが、それ以降は高速起動状態になってメモリに常駐します。

基本操作

「高速起動動作状態」タブ

アプリ一覧に、「高速起動」が設定されているアプリケーションの一覧が表示されています。「状態」の「常駐」は、高速起動としてメモリに常駐している状態(通常の高速起動状態)を意味します。「停止」は、アプリとしては終了してメモリには常駐していない状態を意味します。(PreloadMgrで停止させたとき以外でも、高速起動設定したアプリが途中で落ちるなどすると、このような状態になっていることはありえます)

「停止」
「常駐」になっているが、実際に画面上で動作していないアプリを選択して「停止」ボタンを押すと、選択したアプリが終了し、それまで占有していたメモリが解放されます。また、動作中のアプリを「停止」させることはできません。終了させてから「停止」してください。高速起動になっていると、終了させても、画面から消えるだけで、実際にはメモリに常駐しています。「停止」は、その常駐を解除する指定です。
また、すでに「停止」になっているアプリに対して行っても無意味です。

「再起動」
「停止」になっているアプリを選択して「再起動」ボタンを押すと、選択したアプリが高速起動状態として起動され、メモリに常駐します。すでに「常駐」になっているアプリに対して行っても無意味です。

「全停止」
「全停止」ボタンを押すと、「高速起動」が設定されているすべてのアプリケーションを「停止」にします。ただし、動作中のアプリケーションは「停止」されません。

「停止」させたアプリケーションは、必ずしも「再起動」する必要はありません。普通にホーム画面やランチャーから起動すれば、最初の起動時間はかかりますが、再び「常駐」状態になります。あらかじめ常駐状態にしておきたい場合に「再起動」ボタンを使用してください。

「高速起動設定状態」タブ

ホーム画面のタブどおりにタブが分かれて、それぞれのタブに属するアプリケーションの一覧が表示されています。なお、「その他」は、ホーム画面のタブに含まれていない(メニューキーを押すと出てくるスタートメニュー?にのみ登録されているもの)アプリケーション群です。

「設定」部分の意味は以下のとおりです。

使用例

メモリの少ないC700では、高速起動を多数使用すると、上記左のように、メモリの空き(空き+キャッシュ)が極端に少なくなります。このような状況では、他にアプリケーションを起動するとあっという間にメモリ不足に陥ります。

このようなときに、「全停止」を実行すると、上記右のように、メモリが大幅に空いて、高速起動なしの初期状態とほぼ同様になり、メモリを使うアプリケーションを使用することができるようになります。

また、高速起動の設定自体はされたままであるため、そのアプリケーションの終了後に設定を戻すといった操作は必要ありません。「停止」になっているアプリは、最初の起動では時間がかかりますが、一旦起動すれば高速起動状態に戻ります。

メモリの空き状態表示について

このアプリでは、以下の分類でメモリの空き状態を表示しています。

原則として、「キャッシュ+空きメモリ」が、実際の空きエリアを意味します。メモリが空いているとその領域をキャッシュ領域に割り当て、メモリの空きが足りなくなってくると、キャッシュ領域を減らしてメモリに割り当てるといった管理をOSが自動的に行うためです。

それじゃあ、最初から「キャッシュ+空きメモリ」で表示すればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、Zaurus標準の「システム情報」で表示される「空き」は、なぜかこの「キャッシュ+空きメモリ」よりも少ないんですね。しかも、機種により、その差が違っています。

おそらくは、「キャッシュ+空きメモリ」に含まれる領域の中に、なにか予約領域でもあるのではないかと思うのですが、情報が無くてよくわかりません。そのため、「システム情報」の「使用中」「空き」と同一の値ではないことを明示する意味もあって、あえて「キャッシュ」と「空きメモリ」は分けて表示しています。直感的でない表示なのですが、ご了承ください。「システム情報」の「使用中」「空き」の定義がはっきりわかれば、それと同じ形式に直すことも考えています。

ちなみに、Qtopia本家の「システム情報」では、キャッシュと空きを分けていますし、「キャッシュ+空き」は、やはりZaurus版「システム情報」の「空き」より多めに出ます。(ていうか、PreloadMgrのメモリ表示は、本家「システム情報」に倣っているので(^^;)

一度PreloadMgrと「システム情報」を同時に起動して、「使用中」の差がどれくらいあるか確認し、以後は頭の中で(^^;その分を勘案して判断してください。

注意事項

このアプリはβ版です。特に危険なことはしていないつもりですが、使用はすべて自己責任でお願いします。

動作機種

SL-C700およびSL-C860で動作確認しています。C750/760、B500、A300でも動作するはずです。

開発メモ

2004/01/23 0.0.3リリース

起動時パラメタ(qcopメッセージsetDocument)で、全停止・指定アプリの停止・再起動を実行する機能を追加しました。

を実行します。アプリ名は、画面のリスト上で「実ファイル名」と表示されている、"datebook"や"qtmail"といった名称を指定します。

例:
KeyHelperAppletのランチャーに

Application/preloadmgr stop all

と登録すると、ワンキーで全停止を実行できます。

コマンドラインから

qcop QPE/System 'execute(QString,QString)' preloadmgr stop addressbook

で、起動すると共にアドレス帳の停止を実行します。

なお、未起動時にはpreloadmgrを起動して実行しますし、preloadmgrの起動中にこれらの操作を実行すれば、起動中のpreloadmgrがその操作を即座に実行します。KeyHelperAppletのランチャーに、全停止やよく使うアプリの再起動などのパターンを登録しておくと便利です。

また、いつまでもアイコンなしなのも問題なので、とりあえず、相変わらずいい加減ではありますがアイコンをつけました。(誰か作ってください(^^;)

それから、「高速機動設定状態」の画面でリスト上にチェックボックスが表示されています。高速機動状態になっているアプリは、チェックボックスがチェックされています。ただし、このチェックボックスは選択できません。

だいたいご想像がつくかと思いますが、高速機動の設定をここから変更できるようにしようと思って手を加えたものの、ちょっと壁に当たって、現在状態の表示のみになってしまっているものです(^^;。

2003/12/26 0.0.2リリース

「高速起動設定状態」タブを追加しました。情報の表示のみで、変更機能はありません。

また、0.0.1では、高速起動設定のままアンインストールしたアプリケーションが、「停止」として画面に表示されてしまっていました。これを修正しました。

2003/12/19 0.0.1リリース

こういうことをする方法がわかったので、作ってみました。実のところ、C860になってからはメモリ不足を感じたことはなく、C700を使っていたときにこそ欲しかったソフトなのですが。それでも、「全停止」させると大幅にメモリが空くので、なかなか壮観ではあります。

また、停止・再起動させてメモリの変化を見ると、そのアプリが常駐時にどれくらいメモリを食っているのがわかります。それくらいリストに表示しろよ、と言われるとつらいのですが(^^;。

もう少し機能を追加して、他のことも出来るようにするかどうか、思案中です。(なので、1画面しかないのにタブ付きになっていたりします) また、アイコンはまだありません(^^;。インストールすると「?」マークになります。


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