入院生活−その4−そして退院
下の子に異変が!
入院生活も4日目に入りました。上の子は結構元気です。笑う余裕も出てきて、ベッドに寝ているのが次第に退屈になってきたようです。ただ、食事の方がなかなか進みません。ドクターも、食事ができないと退院は難しいという判断を示しました。
下の子は、未だに寝たきりです。水以外のものは、依然として受け付けません。しかし、突然異変が起こりました。いきなり、すっくと立ち上がり、何か食べ物がほしいというのです。水をやったら一気に飲み干しました。もっとほしいというので、ジュースをやってみました。これも見事に飲み干しました。本当に突然のことで驚きました。
下の子は、おなかがすいたとしきりにいいます。午後、例のごとく「重たい」食事が運ばれてきました。上の子は、まだジュース程度しか受け付けないのですが、下の子は、とにかく食べまくりました。さすがに、ピザなどをやる訳にはいかないので、食べられそうなものだけをあげたのですが、まだほしいというのです。上の子が残したものまで食べました。驚きです。食後、ドクターがやってきて、やはり驚きの声をあげました。ついさっきまで寝たきりで、水しか受け付けなかった子供が、十分な食事をとり、ベッドの上で遊んでいるのです。「あら、お姉さんと妹さんが入れ替わったみたいね。」まさにその通りでした。
退院許可
入院生活5日目の朝、上の子も少しずつ食べる量が増えました。下の子は、こづいてやりたいほど一気に元気になりました。しかし、ドクターの朝の診察では、まだ退院は無理という見解でした。
しかし、昼過ぎの診察を受け、もう大丈夫だろうと言われました。下痢はまだ続いていましたが、程度はずいぶんよくなり、2人とも、かなり食事がとれるようになりました。治り始めたら、早いものです。ホームドクターもやってきて、説明を受け、ついに、病院側から退院許可が下りました。
退院
私たちは、当初から数年にわたるアメリカ滞在の予定でしたが、いわゆる旅行者用保険しか加入していませんでした。それでも、病気やけがにより通院・入院の費用は、限度額まで全額保険でまかなわれます。一連の診察と入院の費用を保険会社に請求するよう手続きをして、家族4人そろって晴れて退院となりました。
( つづく・・・ )