和名 カンムリウミスズメ
学名 Synthliboramphus wumizusume
英名 Japanese Murrelet (Crested Murrelet)
分布 日本沿岸および韓国南部
繁殖地と推定個体数 宮崎県門川町枇榔島、伊豆諸島(神津島祗苗島、三宅島三本岳、八丈島小池根、鳥島など)、三重県耳穴島、福岡県小屋島、韓国全羅南道九屈島など。推定5000〜6000羽だが、多くの繁殖地の現状は不明である。これまで知られている繁殖地で最大の場所は枇榔島で、推定3000羽が繁殖期に付近の海上で観察されている。
計測値 体重167g、全長24cm、翼長124mm
羽衣などの外部形態 夏羽では頭の上に3〜5cmくらいの冠羽がある。冬羽についてはよくわかっていないが、多くの図鑑に記されていた羽衣とは異なり、ウミスズメ冬羽と酷似している(頭が黒く、喉は白い)ことが示唆されている。
亜種 なし
近縁種との識別点 全体にウミスズメと似るが、嘴がやや長く、色は青灰色。喉の黒色部はより少ない。大きな相違点である冠羽は、通常立てないことが多く、洋上での識別には細心の観察が必要である。
採食物 不明
営巣場所 岩の割れ目や玉石の間、崖穴、草や木の根元などに営巣する。
繁殖生態 3月中旬頃、約1週間の間隔をあけて2卵を産む。雌雄は平均2日交代で約1ヶ月の間抱卵する。巣内で給餌することはなく、雛は生まれて1〜2日で親に連れられて巣立つ。
捕食者 カラス類、ネズミ、ハヤブサなど。
絶滅指標 天然記念物。国内危急種。国際的な鳥学組織、バードライフ・インターナショナルの発行する『世界の絶滅の恐れのある鳥類リスト』では、ウミスズメ類の中で唯一リストアップされている(危急種)。

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Compiled by Koji Ono kojiono@gol.com
Revised: 18 Oct. 1995
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