日本で見られるウミスズメ類



カンムリウミスズメ(写真)
全長24cm。日本沿岸と韓国南部にのみ分布している。夏羽では頭の上に3〜5cmくらいの冠羽がある。海鳥の中でも絶滅の恐れが高い種の一つ。雛は生まれて約2日目で巣立つ。
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ケイマフリ
全長37cm。この変わった和名は、アイヌ語の"赤い脚"に由来する。日本では北海道沿岸の島などで繁殖。眼鏡をかけたように目の回りが白い。

ウミスズメ
全長25cm。カンムリウミスズメとよく似ているが、嘴の色が黄色で少し短いこと、冠羽がないこと、のどの黒いところがカンムリより長めなことなど、「肉まんとあんまん」くらいの違いがある。

マダラウミスズメ
全長24cm。海鳥のくせに内陸に数十km入った針葉樹の幹上などに営巣する。また、ほとんどのウミスズメ類は集団営巣するけど、マダラは単独に巣を構える、ちょっと変わり者。英語ではマーブルド・マーリットといい、チョコレートみたいでおいしそう。今年、研究会ではマダラの巣探しをすることになりました。見つかれば、初の確実な繁殖記録となります!
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エトロフウミスズメ
全長24cm。冠羽が前側にびよよーんと垂れ下がっている。本人はかっこいいつもりだが、ちょっとまぬけ。冬鳥として北海道と東京を結ぶフェリーなどから大群で観察される。

シラヒゲウミスズメ
全長17cm。あちこちに飾り羽があって、ウミスズメ類では1、2を争うおしゃれである。冬鳥としてまれに飛来する。

ウトウ
全長38cm。夏羽では嘴に角のような突起がある。日本では北海道天売島などで繁殖し、冬期には北海道沿岸やフェリーの上から見ることができる。善知鳥安方(うとうやすかた)伝説で有名。親鳥が「ウトウ」と呼ぶと、巣にいる雛は「ヤスカタ」と答えるそうだ。以前、天売島に行ったとき、試しに「うとうっ」と叫んで見たけれど、無視された。

ウミガラス
全長42cm。オロロンチョウとして有名。この別名は鳴き声から来ている。国内では北海道天売島で繁殖しているが、繁殖地の南限にあたり、数は少ない。昔はたくさんいたそうだけど。

ハシブトウミガラス
全長43〜48cm。ウミガラスとよく似ている。分布も重なるが、ウミガラスより寒いところが好きみたいである。冬鳥として飛来する。

ウミオウム
全長23cm。世間ではオウム、オウムと騒がれているが、彼らにとってはとんだ迷惑であろう。赤く太い嘴がオウムのようなので、付けられた名前(だと思う)。冬鳥として飛来するが、観察例は少ない。

コウミスズメ
全長15cm。ウミスズメ類の中でもっとも小型である。けなげである。冬鳥として飛来。

ツノメドリ
全長38cm。「パフィン」の名前で知っている人も多いだろう。夏羽ではピエロのような顔をしている。冬鳥。

エトピリカ
全長39cm。口紅をビーッと塗りたくった金髪ねえちゃん、みたいな感じ。日本では北海道東部の霧多布(湯沸岬)などで少数が繁殖している。ぴーりかぴりかぁーっ、という「エトピリカの歌」があるそうだ。

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Revised: 3 Jan. 1996
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