和名 マダラウミスズメ
学名 Brachyramphus marmoratus
英名 Marbled Murrelet
分布 北太平洋に広く分布
繁殖地と推定個体数 オホーツク海沿岸やアラスカ半島、ブリティッシュコロンビアなど。アラスカ沖では推定25万から100万羽が生息する。日本ではこれまで北海道の藻琴山麓で繁殖が確認され(疑問視する声もある)、夏期に北海道東部の海上でまれに出現する。冬期には北海道の沿岸などで観察され、九州や沖縄、伊豆諸島などでも記録がある。
計測値 体重220g、全長24cm、翼長124mm
羽衣などの外部形態 夏羽では全身ほとんどまだら模様の黒褐色で、喉や腹部はやや白っぽい。冬羽では上面は灰黒色で、肩には白い線が出る。
亜種 B.m.perdix(オホーツク海沿岸および日本などで繁殖)
近縁種との識別点         
採食物 カラフトシシャモ、イカナゴ、ニシンなどの魚類や、オキアミ、アミなどの甲殻類を食べる。
営巣場所 年数のたった針葉樹の枝のくぼみなど。開けた岩場に営巣することもある。
繁殖生態 樹木に営巣するため、これまでに巣は数えるほどしか見つかっていない。年数のたった針葉樹を好み、ときに内陸に数十kmも入ったところに巣を構えることもある。つがいは単独で営巣するが、繁殖に適した場所ではゆるい集合が作られることもある。卵は1つである。
捕食者 雛はワタリガラスやステラーカケス、アメリカワシミミズクなどに食べられる。成鳥はハヤブサ、ハクトウワシなどに食べられる。
絶滅指標 国内希少種
保護上の問題点 老齢林に営巣するため、樹木の伐採により営巣に適した環境が近年著しく減りつつある。また、岸近くで採食するため、沿岸での刺し網漁や油による汚染の影響を受けやすい。
最近になって、遺伝的な手法により、日本やロシアで見られる亜種を別種とする学説も出ている。

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Compiled by Koji Ono kojiono@gol.com
Revised: 18 Oct. 1995
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