おじいちゃんのお話は、海洋汚染のことでした。 「船はな、石油という液体で動いているんじゃ。 その石油がなにかのひょうしにもれることがある。 黒くてどろっとして、それはそれはおそろしい液体じゃ。 むかし、その黒い液体がたくさんもれたことがあって、 見るまにわしらの仲間が死んでいった。 体に少しでもその油がつくと、 たちまち体温がうばわれて死んでしまうんじゃよ。」