この文章は崎田さんから送られて来たメールをそのまま転記したものです。

改行、強調などは私が勝手にしました。

18日昼の部

10月17,18,19日。この3日間、フロリダ州ジャクソンヴィル市(以下JAX)のはずれ、

オレンジ・パークという町にて

フリーバード・ファウンデーション主催のイヴェントが開催された。

残念ながら都合上我々がJAXに着いたのは18日の昼。

だが生憎の

ホテルにチェック・イン後すぐにタクシーで会場である

ロニー・ヴァン・ザント・メモリアル・パークへ向かう。

とにかくすごい田舎だ。

タクシーも無茶苦茶ボロボロ。

メーターすらない。会場まであと3キロというところで案の定動かなくなってしまった。

どないしてくれんねん。

動かないタクシーを後に我々は仕方なく歩くことに。

まるで猿岩石だ。

雨の中、歩けど歩けどまわりは林と牛ばかり。

時差ボケ全開の上にこの状態だ。疲労もたまっている。

30分程したところで1台の車がとまった。

中にはカップルが乗っており男が叫んだ。

「ヴァン・ザント・パークへいくのか?」

天の助けだ。

恐らく私のGジャンの背中のレーナード・スキナードのロゴが目に止まったのだろう。

彼等と共に会場へ。雨の中、結構人が集まっている。

おびただしい数のハーレーがとまっている。それにしても広い公園だ。

客は長髪、髭面、入れ墨の巨大なバイカー野郎と、時代を間違えたかのようなヒッピー風の人達。

そして20年前そうだったであろうが今は堅気になったような人達ばかり。

皆筋金入りだ。

日本人は当然我々のみ。勿論有色人種は我々のみ。まわりの視線が痛い。

テントの中に見たことのある顔が。

スキナード・フレンズというページをやっているジョージアのブライアンとメアリーだ。

向こうも私に気付き、めでたく対面がかなった。

彼等が我々をいろいろな人に紹介してくれた。

ファミリー・ツリーのおかげで名前が知られており、皆話しかけてくれる。

それまでの冷たい視線が暖かく変わる。

だが英語力のなさと時差ボケによる疲労、

南部なまりが重なり何を言ってるのかなかなか解りづらい。

必死でコミュニケーションをとっていると、メアリーが一人の女性を連れてきた。

ロニー夫人のジュディだ。写真で見る以上に美人で格好良い人だ。

彼女もとても感激してくれた。

奥のテントではハンバーガーなどを焼いてくばっており、我々もご馳走になる。

その後ぶらぶらと公園内を散策。

悪天候の為、スケジュールがかなり狂っていたので皆その辺で雑談している。

ケーブルTVやインターネット中継のテントもある。

メインのテントに戻るとその中にヴァン・ザント3兄弟の両親のレイシーとマリオンがいる。

言葉通りサザン・ロックの父と母だ。

思わず一緒に写真を撮りレイシーにサインをしてもらった。感激だ。

マイクとカメラを持った人が何人か取材させてくれと言ってきた。

余程珍しかったのだろう。こんなところでTVにでるとはおもわなかったが。

そうこうしているうちに入り口で新しい看板の除幕式

ヴァン・ザント・ファミリー、スティーヴの夫人と娘、アレン夫人、

そしてアーティマスが中心になり執り行われた。

ロニーの愛娘のメロディとスティーヴの愛娘のコリーナはファンの間でも人気があるようだ。

二人ともとても可愛い。

その後メインのテントでアーティマスやマイク・エステスがファンに取り囲まれている。

アーティマスは我々を見ると非常に喜び、カタコトの日本語を連発。

とても愉快で楽しい人だった。

天候はまったく回復せず、残りのアトラクションは翌日へ順延となり、

18日昼の部は一旦終了。我々はホテルに戻ることにする。

帰りは会場で知り合ったアラバマの二人組みの車に乗せてもらう。

大声でスキナード・ナンバーを合唱しながらブリックヤード・ロードを通ってホテルへ。

(彼等二人はかなりラリっていたが)

続く