この文章は崎田さんから送られて来たメールをそのまま転記したものです。

写真は今の所"Shinsuke"が撮影した物を使用しています。

改行、強調などは私が勝手にしました。

10月15日夜

会場に到着。

ダウンタウンのはずれにあるジャクソンビル・ヴェテランズ・メモリアル・コロシアムという

大きなホールだ。もうかなりの人が集まってる。

入り口でボディ・チェックをうけると目の前でブライアンとメアリーがイヴェントのチラシを配っている。

1年振りの再会だ。

「よくきたな。また会えてうれしいよ。」

「こちらこそ。いろいろありがとう。」

「思いっきり楽しんでいけよ。」

「もちろん。」。

この人達と知り合いになれたおかげで我々は今ここにいることができているのだ。

心の底から彼等に感謝している。

感慨にふけっていると小柄な女性が目の前で手を振って、私の名を呼んでいる。

「KENICHI,KENICHI!」

「ジュディ!久し振りです。やってきましたよ。」

「よく来たわね。また会えてうれしいわ。」

「私もです。無理言ってすいません。本当にありがとうございます。」

「そんなこといいわよ。さあチケットを渡すからいらっしゃい。今夜は思いきり楽しんでちょうだい。」

チケットを手にしたわれわれ4人はもうまったく地に足がつかない状態で会場内へ。

そこはちょうど武道館のようなホールで老若男女さまざまな人がぞろぞろ。

若い子も多く、金髪のおねえちゃんも結構多い。

思わず鼻の下をのばして目で追ってしまう。

我々の席はアリーナの前から13列目真ん中。

めちゃめちゃええ席!こんなとこで観せてもうてええんやろうか。日本人なんて我々だけやで。

開演は7時。

しかし6時45分には前座の前座でトミー・ショウ(元スティクス、元ダム・ヤンキース)が始まった。

まだ会場には空席のほうが多い。明らかに場違いな前座だが皆好意的な歓声をおくっている。親切やなあ。

全然おもろないのに。

そこへジュディがやってきて私を呼んだ。

「ちょっといらっしゃい。早く!」。

そして彼女は小走りにかけていく。訳がわからぬままに我々は彼女の後を追う。

どこいくんやろ?まさか?そう、そのまさかだった。

セキュリティが立つ扉を開け、そこはまさかまさかのバック・ステージ。

ああ!リッキー!ああ!ビリー!レオン!ヒューイ!

えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!え〜〜〜〜らいこっちゃ!!!!! 

ジョニーがやってきて言った

「よう!俺たちの最初の日本からのお客さんだぜ。」

もう感涙の嵐だ。見知らぬ男がすわっている。

「あなたはジェフ・マッカリスターですか?」

「そうだ。おれがジェフだ。」

新ドラマーのジェフだ。ビリーはどっしりすわって陽気にしゃべっている。

レオンは物静かdで、優しそうな目が印象的。

もう舞い上がってしまい何がなんだかよくわからない。何をしゃべったのかおぼえていない。うわ〜〜〜〜〜〜!!! 

そこへやっと登場、御大ゲイリー・ロッシントン。

怖そうなイメージの人だが、とてもあたたかく接してくれた。

レオンのファンの Seikoはもう涙がとまらない。Shinsukeはここぞとばかり話しかけて、サインをもらいまくっている。

ブラックフットを愛してやまないHiroyukiはリッキーの前で必死に思いのたけをぶつけている。

"HIGHWAY SONG"を歌いながら。もう死んでもええなあ。

ここはジャクソンビルやで。レーナード・スキナードのホーム・タウンやで。その楽屋やで。

 あっ、デイルもはいってきた。

「皆さん、ようこそ。」

「でいる〜!!!」

マネージャーらしき男がそろそろひきあげるように言った。

「どうもありがとうございました。」

ひきあげる途中でキャロルとすれちがった。

「ようこそ、皆さん」

そういって彼女は去っていった。

ジュディは楽しそうな笑顔でわれわれを見つめていた。

本当にありがとう、ジュディ。

我々の為にここまでセッティングしてくれて。貴女は世界一親切で素晴らしい女性だ。

興奮したままで席へもどる。もうトミー・ショウなんか耳にもはいらない。

彼の演奏後にグッズを買ってビールをあおる。

次のピーター・フランプトンがはじまっていた。誰や、あの坊主のおっさんは。

え〜あれがピーター!変わり果てた姿に。

彼とスキナードの関係はファンなら皆御存じのとおりで、客もたのしんで聴いている。

"Show Me The Way""Baby,I Love Your Way"この2曲はとりわけ大歓声。リラックスしたいいライヴだった。

さあ、次はLYNYRD SKYNYRD。私の20年来の夢がついに叶うのだ。



『続く』