この文章は崎田さんから送られて来たメールをそのまま転記したものです。
写真は今の所"Shinsuke"が撮影した物を使用しています。
改行、強調などは私が勝手にしました。
10月16日 PART1
夜が明けた。今日もすこぶる快晴。
昨夜のことがまるで嘘のような静かな朝だ。
今日はジャムるメンツと顔会わせ。
Seiko,Hiroyuki,Shinsukeの3人は一緒にレーナード・スキナード名所めぐりのツアーに出発。
彼等はお墓やスキナードゆかりの店などを見学に行くのだ。
俺も行きたかったなあ。
残った私は今回のジャムの言い出しっぺのトニーの部屋へフランスのドミニクと共に。
トニーはコネチカットから家族4人で来ている。
余談だが奥さんのケイシーはかなりの美人だ。
ええなあ〜。
娘のハイディもあと10年たったら楽しみ。
さて、練習のはずだが、スタジオとかあるのかなあ。
「トニー、どうなってんの?」
「さあ。」
「おい!どないすんねん」
「なんとかなるやろ」
「なるかい!」
あっ、レオンはどっか行ってしまった。
マーティンは?嫁のカースティンと一緒にツアー?
かんべんしてえな。
とりあえず貸してもらうギターを見せてもらう。
確かストラトと言っていたが。なんやこれ?
どこのメーカー?
おいおいおいおい。
だんだん不安になってくる。
ホテルの部屋でアンプもなくギター3人で音合わせ。
うっ、やばい!こいつ!と思っているとケイシーが言った。
「これが彼の初めてのバンドなの」。
え〜!初心者かい。私は覚悟を決めた。
もうこうなりゃイチかバチか。恥をかくのは他の4人も一緒やし。
あとで自分のプレイのテープをアメリカに送っておこう。
そうこうしているうちに夕方に。
皆で食事に行く。
そこは『ホワイティズ・フィッシュ・キャンプ』というロニーが生前いきつけだったレストラン。
ツアーに出かけた皆も集まっている。
店のテラスは100人ほどのスキナード・フレンズで一杯。
店の人は大変やろうなあ。
さあ飲むぞ。
「おねえちゃん、とりあえずビール!」。
この店で食べるのはこれしかないでしょ。なまずのフライ。
う〜ん、南部やなあ。
上手い!!!
わいわいがやがやひとしきり騒いだあと、フリーバード・ファウンデーションのオフィスへ。
今夜はオフィスが開放され、パーティーが始まった。
ビールをガバガバやりながらいろいろな人と会話になっていない会話を楽しむ。
「ジュディ、昨夜はどうもありがとうございました。人生で最高の一夜でした。」
「それはよかったわね。楽しんだ?」
「勿論!」。
メロディは髪を切り少し色っぽくなったみたい。
ここでもわいわいがやがや、アメリカン・スタイルのパーティーだ。
まじめに音楽の話をしている人も、あほなことばっかり話している人(私)も。
ああ飲んだ飲んだ。
今年は本当にオープンでフレンドリー。
昨年のような少し張り詰めたような空気は皆無だ。
2回目ということもあり、皆リラックスしている。
そりゃそうだ。1年振りの再会はなにも私だけではない。
全米各地からやってきた人たちも同じだ。
そして始めてきた人を暖かく迎えてくれるようになった。
よかった、よかった。
『続く』