この文章は崎田さんから送られて来たメールをそのまま転記したものです。
改行、強調などは私が勝手にしました。
15日
起床。早速外を見る。まだなんとか天気はもちそう。
雨は降ったり止んだり。しかし風は強風。海は恐ろし気なうなり声をあげている。
この湿気はなんだ。床はベトベト。布団のベトベト。のどが気持ち悪い。風邪をひいたみたいだ。
ローレンス一家と朝食へ。その後ホテルへ戻り、のんびりと過ごす。
いつの間にかホテルの駐車場はスキナード・フレンズの車で一杯。
天気はますます悪くなる。外へ出ると塩分をたっぷり含んだ風が吹き付ける。
傘はまったく役に立たない。
しゃあないなあ、夜までのんびりしていよう。
ホテルのロビーでジャクソンビル市の公報誌の取材をうける。
帰国後HPを見るとしっかりと載っていた。それも写真付きで。
なになに、Tears、俺涙なんか流してないけど。
そうか風邪で鼻がぐじゅぐじゅで涙目になってたんや。
大袈裟に書きよんなあ、アメリカ人は。
何をするわけでもなくだらだらと体を休めているうちに夜。
さあいよいよイヴェントの開幕。
ほぼ満員のフリーバード・カフェにて今夜のホスト・バンドはボビー・クロフト・バンドだ。
恐らく地元のローカル・バンドだと思うが、ウマイ!スゴイ!
オールマン、リトル・フィート、レイ・ヴォーン、ウエット・ウィリー
そしてスキナード・チューンを次々にプレイ。
客のテンションはどんどん上がっている。
昨夜はまだ来ていなかった仲間たちも続々と姿をみせた。
ラリー&アネット、チャーリー、ジェイムズ&メアリー、レベル・シェリル、まだまだいるぞ。
それでもハリケーンの為飛行機が飛ばず、泣く泣く来るのをあきらめた仲間も多いと聞く。
ジュディにケント・グリフィスを紹介してもらった。
世界一強力なスキナード・マニアのこの人はとんでもないお宝を多数抱えているという。
そうこうしているうちに恒例のオークションが始まった。
ジュディ、メロディ、そしてケントが司会を務めて進行していく。
サイン入りギターやグッズやらいろいろなものがとんでもない値段で落とされていく。
まだこの中に入っていくのはキツイなあ。
下手したらジャパン・パッシングになりかねん。まあそんな金もないしね。
ひとしきり盛り上がったあとはまたバンド。
踊り狂う。飲みまくる。
外は大荒れ。ハリケーンの上陸だ。暴風雨が炸裂。
しかし店内はもっと盛り上がっているぜ。
飲んだ飲んだ。騒いだ騒いだ。
ふう体が熱っぽい。やばいなこりゃ。まあええか。飲んだら治るか。
荒れ狂うハリケーンのド真ん中で海岸沿いのこの店内だけはまるで別世界なのでありました。
『続く』