Last Modified: Monday, 07/17/2006 1:28
以前歌姫リストにあったのに外れたアーティスト、これから入れようかなと考えているアーティスト紹介の置き場です。それなりにメンテナンスはするつもりですが、メインページよりは雑になるのでご了承ください。なお、こちらも掲載条件は歌姫に準じますが、候補という趣旨からして若干甘くしています。アルバムやシングルを一通り聴いているという条件のところ、アルバムを何枚も出しているアーティストの場合でアルバム1〜2枚聴いていなくても許容しています。
愛内里菜 | Mar.2000〜アルバム6枚(うち1枚ベスト、他にリミックス1枚)、シングル21枚(全てマキシ) |
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たまたま聴いた1stアルバム「BeHappy」の5曲目「Her Lament 〜誰にも聞こえない彼女の叫び〜」でいきなり引き込まれた。聴いた当初は知らなかったのだけれど、これ小松未歩の作曲。素晴らしいメロディをリズムに乗ってたたみ込む愛内の歌唱は絶品。GIZAのアーティストにしては例外的にTV出演の多い彼女。アイドルみたくミニスカートで踊っていたりするが、歌唱は本格的。特にアップテンポの曲を歌わせたらこの歌姫企画の中では右に出る者はいない。びっくりしたのは「it's crazy for you」(2nd Single)の歌詞。英語で誤魔化した「I wanna making love」はともかく「朝の来ない部屋で」-中略-「揺らされてイキたいのに!」(・.・)なんて(実際歌詞カードにこう書いてあるんです)かなり強烈。ここまで露骨に表現するのって受け狙い? この傾向がシングル「Boom-Boom-Boom」(18th Single2004年10/20発売)の表題曲でも復活。続くアルバムも「PLAYGIRL」(写真左4th Album 12/15発売)と来たものだから、これは際物お色気路線かと危険を感じていたのだが、女性の多面性を描いたコンセプトアルバムで、歌詞での過激な表現も部分的なものに押さえられており好感が持てた。楽曲のレベルも最高といわないまでも良好で、彼女の柔軟な歌唱も健在。佳作と言ってもよいだろう。初回版ボーナストラックのピアノバラードにした「Dream×Dream -Love & Wishes Version-」も原曲を凌駕するかのような仕上がり。余談だけど、ほとんどの曲のコーラスに宇徳敬子の名前がある。聴いていても結構助けられている感じが・・・。 ニューアルバム「DELIGHT」(写真右6th Album)5/31発売。すいませんまだ聴いてません。 (Jul.17.2006改稿)
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相川七瀬 | Nov.1995〜アルバム11枚(うち2枚ベスト)、シングル26枚(うち8cm×12枚) |
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最初に断っておくと、左の写真は1996年のシングルの裏。若くて格好いいねぇ。当時二十歳くらい。筆者は全盛期の彼女を知らないのだが、ふとしたきっかけで2ndアルバム「paradox」を聴いてはまった。ハードロックってリズムばかりであまり訴えかけるものがないアーティストが案外いるのだが、彼女の場合はプロデューサー(織田哲郎)が良かったせいか、彼女自身がコンセプトになって良くまとまっている。ビートに乗った彼女の突き刺すような声には引き込まれずにはいられない。1st〜3rdアルバムやベストの「ID」などがお勧め。筆者は「恋心」(5th Single)や「鳥になれたら」(6th Single「トラブルメイカー」のC/W)などちょっと哀しい系と、どういう訳かギンギンの「midnight blue」(16th Single)が特にお気に入り。 2000年頃からいい曲が減ってくるけれど、最近ちょっと復活しつつある。とは言っても若さから来る反発みたいなのが彼女のカラーだけに、それをどうもっていくのか難しいところ。昨年1/19発売のシングル「限りある響き」(26th Single)ではバラード2曲と方向転換。そして、2/16(相川の30歳の誕生日)発売のミニアルバム「The First Quarter」(10th Album 写真右)でもバラード路線を踏襲してきた。正直言って期待していなかったし、発売前日も迷ったあげくLOVE PSYCHEDELICOのベストアルバムに浮気したくらいなのだが、後日試聴してみて思ったよりいい感じだったので買ってきた。まだ聞き込めてるとは言えないけれど、「SHARING OF LOVE」や「I LOVE YOU」、「DONMAI∞DONMAI」など彼女の声質を生かしたいいテイクが取れていると思う。かつての鋭さは取り戻すべくもないが、新しい相川を聴いてみてほしい。 11/9ミニアルバム「R.U.O.K?!」(11th Album 写真右)発売。久々のロックが聴けます。 (Nov.13.2005改稿)
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池田綾子 | Feb.2002〜アルバム2枚、シングル5枚(全てマキシ) |
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いやあ、写真あまりないんですこの人。写真嫌いなんでしょうね。ジャケット写真モロですけどご容赦ください。(基準は顔が半分くらいなんですけど・・・) ラジオで紹介されて気に入ったので色々試聴してみたら、とてもいい感じ。さっそくアルバムとシングルをそれなりに揃えてしまいました。とにかく声が魅力的。曲もピアノバラード系で好みだし、歌詞も印象的、編曲もいい感じでね。 昨年夏発売の最新アルバム「LunarSoup」(2nd Album写真右)ぜひお試しください。 (Mar.06.2006)
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島谷ひとみ | Jul.1999〜アルバム7枚(うち1枚ベスト、1枚ミニアルバム)、シングル21枚(うち8cm×1枚) |
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デビューでいくと倉木の半年先輩になるが、1st Single「大阪の女」は演歌で、2nd Single「解放区」を発売した2000年9月が実質的なデビューといえるだろう。TVで見かけることが多くても最近まで筆者はあまり評価していなかった。「Perseus -ペルセウス-」(12th Single)や「SPLASH」(4th Single「市場に行こう」のC/W)、「ハナムケノ言葉」(4th Album「追憶+LOVE LETTER」収録)等素晴らしい曲が結構あり、歌唱もいい方だと思う。それでも、カバー曲を初めとしたちょっと首をかしげたくなる曲が多いのが問題。 しかし、2005年春発売のミニアルバム「crossover」(写真左)は彼女への不信感を払拭させる一撃となる。正直ビックリした。今までにないこのサウンドまとまりは何なのだろう。売り上げ確保のミニアルバムだと思ったら大違いで、かなり手がかかっている。過去のアルバムバージョンが半分あるとは言え、彼女の声質を生かした曲の選択とクラッシックを取り入れた良質な編曲とマスタリングは特筆ものだ。 2005年10月に発売された、「Heart&Symphony」(5th Album)もこの路線を踏襲して良い仕上がり。最近のシングル曲もあまり外していないから、かなり期待できる存在になりつつある。6/21「Destiny-太陽の花-/恋水-teears of love-」(22th Single写真右)発売。決して素晴らしいとは言わないけれど、これも良曲。もうちょっとインパクトがほしかった。 (Jul.16.2006)
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竹井詩織里 | Feb.2004〜アルバム2枚、シングル6枚(全てマキシ)、インディーズカバーアルバム3枚 |
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写真だけ見たらアイドルチックだが、声もいいし、歌唱も本格的。何より竹井なりの歌唱スタイルを持っていて、楽曲に負けていない点が有望。多少未熟な感もあるにはあるが、1985年生まれだから、まだまだこれからだろう。 2/1ニューシングル「桜色」(6th Single写真右)発売。ちょっと無難にまとめた感じだけれど、これも彼女なりのセンスだろう。同時発売のインディーズカバーアルバム「The note of my twenty years」では素晴らしいボサノバを聴かせてくれる。 (Mar.06.2006)
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中島美嘉 | Nov.2001〜アルバム4枚(うち1枚ベスト)、シングル18枚(全てマキシ)、ミニアルバム2枚 |
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不思議な女性だ。何でも歌う。彼女なりの味はそれなりに持ちつつも、何でもそれなりに上手い。でも、どんな音楽をやりたいのか見えない。できそうなことを何でもやってみているのが、今の現状かもしれない。「雪の華」(8th Single)あたりは有名だし、筆者もお気に入りだ。他にもいい曲はいっぱいあるけれど、上手いだけで印象が薄い曲が多い。 2/22発売のブルース(っぽい)「CRY NO MORE」(17th Single写真右)、印象薄いのはいつものことだけれど、この手の曲はお手の物のようですな。それなりに熱を入れて歌っているようで、さらっと流した感じがあります。 6/6ニューシングル「All hands together」(18th Single写真右)発売。いい曲です。上手いです。歌唱の魅力があれば言うことなしなんですが。この点ではカバーだけどC/Wの方がいい。 (Jul.13.2006)
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中村由利 (GARNET CROW) |
Mar.2000〜アルバム5枚(うち1枚ベスト)、シングル21枚(全てマキシ)、インディーズミニアルバム1枚 |
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特徴ある声の中村のボーカル。聴く人は選ぶだろうけれど、中村の作曲するGARNET CROWの楽曲はハイレベルかつ美しい。珍しい語句をポイント絞って上手く使いこなすAZUKIの歌詞、安定した古井のアレンジと相まって、仕上がりに難のある曲はあまり見当たらない。敢えて難を挙げるなら、打ち込み中心のローコストな編曲と一部タイアップ曲での妥協とも取れるレベルの低さがある。訳のわからない長いタイトルも気になる人も多いだろう。 それでもこれらは枝葉の問題。間抜けな曲を乱発する傾向の強いJ-POPの中で、彼らの安定性は群を抜いていると言ってよい。それでも、歌姫リストに入れていないのは、これぞGARNET CROWと言えるような決定打がないから。ある意味そつが無くて優等生的なところが、彼らの最大の弱点かもしれない。 7/5「夢・花火」(21th Single写真右)発売。 (Jul.17.2006) |
一青窈 | Oct.2002〜アルバム3枚、シングル8枚(全てマキシ) |
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台湾と日本のハーフという彼女は、難しい言葉で癖のある詞を書く。そしてたいがい外してくれる。たまに売れ線の詞を書くと、「もらい泣き」「ハナミズキ」「かざぐるま」と狙い澄ましたようにヒットを飛ばす。頭良さそうだから、きっと自分の好きなお遊び曲と、仕事として売るための曲を使い分けてるんだろう。それでも、歌詞は遊んでも曲は外していない。このへんはプロだねぇ。筆者としては、言葉あそびをやめてくれたら、間違いなく歌姫リスト入りなんだけれど・・・。 最新作ではないけれど、2005年9月発売の「かざぐるま」(7th Single 写真右)にはやられた。3曲とも素晴らしい。曲も、歌詞も、編曲も。特に3曲目「空蝉」(源氏物語だねぇ。最新アルバム「&」には未収録)は感動的なのでぜひお試しあれ。 (Mar.06.2006)
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以上50音順に8名。歌姫紹介ページに掲載するには何かが足りないアーティストを紹介してみました。
他にも、それなりに実績を上げつつある人を挙げてみると、安藤裕子・奥村愛子・melody.あたりですかね。新人さんだと植村花菜・ナナムジカ・大竹佑季・Joelleなど有望かと思います。LyricoとかKOKIA・Soweluなどはそれなりに実績があるものの、決定打不足。熊木杏里や椿は売れてないのがつらいところ。
アーティストの写真は、筆者の説明を効果的に(アーティストの顔と名前が一致しない人も多数おられます)おこなうため、広く公に頒布された媒体から引用したもので、これらの画像に関する各種権利は出典元の権利者にあります。