こんなに重い歌詞を、彼女のかわいい透き通った声で聴かされると、胸がきゅんとなってしまう。「本当に大切な人を失ったのだろうか?」なんて考えてしまうほど。「砂のしろ」(22th Single)も不倫系だったし・・・
いずれにせよ、これほどまでの情感を淡々と歌うあたり、彼女は相当な上手。さらっと聴かせながら、実は中身がたっぷりという、ある意味POPS系の音楽としてもっとも重要なポイントをちゃんと押さえている。しかもメロディーには相変わらず手抜かりはない。
今見たら、11/1付けのオリコンシングルウィークリーで初出29位ですか。彼女の曲ってと表向き軽いから何度も聞かないと注目されないのがとっても弱いところ。何かドラマでいいタイアップないんですかね。昼の連ドラ系でもいいかも。GIZAさんがんばってくださいよ。(Dec.1.2004誤記訂正)
前述「I 〜誰か...」を含む13曲収録。相変わらず安定した作曲能力を示す逸品。リミックス嫌いの筆者にとって、(さほど出来は悪くないにせよ邪魔な感じがした)最後の「翼はなくても〜Extravagant MIX〜」が余計だったことと、シングル曲をカップリング含めて7曲も入れてしまったあたりが不満だが、アルバム曲の出来は素晴らしい。ピアノの編曲が美しい6曲目「じゃあね それじゃあね」やストレートなPOPサウンドの7曲目「diplomacy」は秀逸なメロディの典型。4曲目「故郷」は、小松には良くあるメロディラインも多かったりするのだが、秀逸な歌詞と編曲のおかげでいい仕上がりになっている。小松にしては面白い趣向の曲の9曲目「東京日和」も結構ほのぼのとしていい感じだ。全体的に見て、(彼女にしては)強くて速めのシングル曲とバラード調のアルバム曲の組み合わせで、適度に変化を持たせながらも、小松の特性がちゃんと維持されていて、まとまりのあるいいアルバムになっている。 (Jan.26.2005)