MACWORLD Expo/SF #1(2001.01.15)

001 今回は,1月8日〜12日の5日間,サンフランシスコに滞在して,今世紀最初のMacWorld Expoを観てきました。
宿泊したホテルは"W Hotel"。Expo会場の"Moscone Convention Center"へは徒歩で3分ぐらいの距離。全体的に小さめなホテルですが,内部はアーバンな感じで,若いビジネスマンに受けそうなホテルでした。天候は初日を除き全て雨。気温は日本と殆ど変わらないといった具合でした。
到着した日にレジストレーションを済ませ,翌日,Key Noteが始まる2時間前から列に並び,何とか椅子に座って聞くことができました。先頭付近の人たちは,3〜4時間前から並んでいたんじゃないのかな?
002 ともあれ,Expo最大の呼び物であるジョブズ氏のKey Noteは,毎回楽しみのひとつ。彼の登場で,ようやくExpoが始まったっていう感じを受けます。Key Noteの詳細は,既に他のサイトで紹介されているようですから,ここでは,POOHの感想を織り交ぜて,ざっとご紹介していきます。
まず始めに,MacOS X正式版の話からスタート!ご存じのように3月24日に正式発売になるMacOS Xの新機能(β版との違い)を中心にレビューをしてくれました。アップルメニューやドックからのフォルダアクセス用吹き出しメニュー,メニューバーの時計表示,ツールバーのカスタマイズ機能,デスクトップへのディスク表示等,βテスターの声を反映した改良で,会場上が大騒ぎ!拍手喝采の嵐でした。MacOS Xの新機能は,後で展示会場で,詳しいところを再度チェック!
まあ,このあたりの演出は流石にアップルだなあ,と思いつつ,Classic環境で慣れ親しんでいる機能がMacOS Xでも継承されたので,個人的にも一安心。以前からあった機能なのかもしれないけど,ドック上でMovieが再生されたままのデモも,POOH的には感動もの。ドックって,Windowsのタスクバーより優れているいうマックユーザの優越感をくすぐってくれる瞬間でした。
あれ?MacOS 9.1の話はしないのかな?と思っている間に,システム関係のレビューは終わり。このあたりは,ClassicのことよりMacOS Xの方が肝心っていうアップルの思いが,何となく感じ取れる流れでした。


003 で,次なる出し物は,やっぱりパワーアップ。4つのラインナップで最大733MHzっていうのは凄いですよね。POOH的には,いまの450MHzで十分満足しているので,あまり興味がある部分じゃあないけど,例によってIntelマシンとの比較は,何となく懐かしさを覚えたりしました。来年のExpoでは,きっと両者ともに1GHzを越えたところで,比較をするんでしょうね?PowerPC 1GHz vs Pentium 2GHzなのかな?
話は多少前後しますけど,DVDの書き込みまで出来ちゃう"Super Drive"は,最高速の733MHzマシンにしか搭載されない,というところで,会場はやや失望気味。確かに,他のデスクトップ機にはCD-Rが標準実装されるようだけど,やっぱり残念ですよね。このあたりはBTOに期待したいところです。



004 話題は,デジタルハブの方向に進みつつ,まずは無償で配布してくれる"iTuness"の紹介。
既存のMP3ソフトと何処が違うのかなあ?と思いつつも,ディスク内の音楽データの整理やストリーミング,そしてCD-RやDVDへの保存等,これまでとはちょっと異なる観点で開発したソフトなんだよね,とひとり納得しつつ聞いていました。実際に帰国した後にダウンロードしてみたけど,確かに使い易そう。"iMove"同様,アップルらしさを感じるソフトですよね。面倒な操作をできるだけ割愛して,直感的なアプローチで音楽データを扱える点は,ユーザ好感度が高いかも。
この後,iDVDの話題もでましたけど,733MHzモデルじゃないと使えないようなので,個人的には聞き流し気味。でも,あれだけ簡単にDVDを作れるのは,他社じゃ無理かも。家族の写真やムービーに愛着を持っているアメリカ人(アメリカ人の家族愛って,日本人には理解できない程凄そう)には,それなりに受ける素材なんでしょうね。きっと。



005 さてさて,今回の最大の山場が,新登場の"PowerBook G4 Titanium"
細かいスペックはともかく,G4になったことと,筐体がチタン仕様になったことが新鮮ですよね。しかも,画面が異常に大きいので,デスクトップって,もう要らないのかも。アップルストアでもう予約できるのかなあ,と真剣に考えながら,レビューに聞きいっていた自分が,一瞬怖くなる程(隣に座っていた女房の反応が怖いといった方が正確な表現かも),今回のPowerBookは魅力的ですね。
ジョブズ氏も,懸案だったVAIOとの対抗意識むき出しに,レビューしていましたけど,確かに重さという部分を除けば,全てのファクターが,新PowerBookを買いなさい,って言っているんですよね。このレビューを書いている間にも,買おうかどうしようか悩んでいます。
それにしても,新しいラインナップを紹介する時のジョブズ氏の仕草って,本当に子供みたいですよね。あれ,POOHも同じだって?




007 "PowerBook G4 Titanium"のインパクトが強すぎて,その後にどんなレビューがあったのか殆ど覚えていません。会場にいた人たちも,帰りがけに新PowerBookの話題で持ちきりのようでした。
会場を出ると,いつもの通り,Key Noteで紹介された新製品の垂れ幕やポスターで周囲は一色。
余談ですけど,次のExpoは,NYが7/17-20,来年のSFが1/8-11だそうです。




008 展示会場は人・人・人で,長い時間いると気分が悪くなるぐらいの熱気でした。Key Note直後は混んでいると思い,展示会場へは当日の夕方と翌日に分けて行ったのですが,混雑ぶりに変化なし。
ちなみに,展示会場は北と南の2箇所に分かれており,お目当てのアップルブースは,南側。でも,両会場は,地下の通路で繋がっているので,悪天候にも関わらず,両会場の通路も人だらけ。



パート2に続く

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