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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.29 2004/01/12

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
   「君の心の庭に忍耐を植えよ。その根は苦くともその実は甘い。」

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  そう信じて、毎日頑張っています。
  仕事でも、恋愛でも、家庭でも、子育てでも、
  頑張る貴方に、きっとご褒美はやってくる。
  
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今日のメニュー 

 (1)美都の独り言
 (2)緊急採用プラン
 (3)お客様は神様?
 (4)「自分の仕事」

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《美都の独り言》

新年あけましておめでとうございます!
といっても元旦からはかなり時間がたってしまいました。
皆さん、お元気に年末年始を過ごされましたでしょうか?

私はカリフォリニアでのバケーションからやっと先週帰国し、
また慌しく職場に復帰しております。
しかし実は突然、2名の社員が会社をやめるという緊急事態!
いやー新年早々これでは、今年も荒れそうな予感・・・・・(汗)

というわけで気を引き締めて、今年も頑張りましょう!

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《緊急採用プラン》

2人とも円満退社とはいえ、
20人程度の会社で突然2人がいなくなるってのはかなり痛い。

拡大路線にある会社としては、当然補充の必要があり、
慌てて新たに2人の採用を計画しています。
実は今週からその面接を始めることに。

美都の会社復帰初仕事は、この採用計画を煮詰めることでした。

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人事で採用をなさったことがある方ならおわかりかと思いますが、
採用には綿密なプランと準備が欠かせません。
 採用の目的は何なのか?
 どんな人がほしいのか?
 こちらが提示できる条件は?
などなど、
考えておくことは山のようにあります。

これには会社の短期・長期戦略も多大にかかわってくるわけで、
だから美都は一瞬焦りました。
もともと今年後半には数名の採用を予定していたものの、
まさかこの時期には考えていなかったし、
だから美都が考えていた経営プランにまで変更が余儀なくされるからです。

ほら、半年予定が早まっただけ、ってわけにはいかないし。
なんせ社内の体制をこれから半年かけて変えていくつもりだったわけでー

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まぁでもそんな愚痴をこぼしていても起きてしまったことは仕方ない。
というわけで今週は採用面接にのぞみます。

何人くらい来てくれるのかなー
実際、面接が始まると他の仕事ができなくなるからそれも痛い。
でも今回採用する人が、きっと会社の救世主になってくれると信じて、
新たな出会いを心から楽しみにのぞみたいと思います。

この緊急面接の結果については、次回お届けします!
お楽しみにー

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あ、そうそう、ついでといっては何ですが、
美都のお友達のお友達が人事採用についての本を出版しました。
いまや求人サイトを知らずに転職はできない時代。
そんな採用革命の時代に乗り遅れないよう、ぜひご一読を!

■「できる人」の気持ちを動かす採用術―求人サイトで採用革命
                         by 稲葉 美乃
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491172/mitosanari-22

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《お客様は神様?》

商売をしていて「お客様は神様です」という言葉を
知らない人はいないと思いますが、
本当に、お客様って神様なの?

MBAの常識では、もちろん答えはNOと言いたいところですが、
どうもそうは思わず、
相変わらずお客様は神様だと信じている人が多いようで・・・

実はこの問題で、お正月前にひと悶着あったのです。

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いろいろと業績の分析を進める中で、
うちの会社にも、そして美都の親の会社にも、
全く同様の問題が発覚しました。

もとをたどっていくと、どうやら問題の根源は、
経営に携わる人たちが、
いまだに「お客様は神様」と信じていることらしい。

これには美都も衝撃を受けたけれど、
(その言葉が通用しないことくらい常識かと・・・・・汗)
客は神様じゃないと言われた相手も相当に驚いたらしい・・・・(笑)

かーなーりーの激論になりました。
なぜ、客は神様じゃないのか。

貴方は、どう思われますか?

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あのねー、
これには2つの異なった局面があります。
(1)従業員がお客様より先にくる
(2)来てくれない方がいい客もいる

まずは前者を軽く説明すると、
以前にハッピー循環という図で説明しましたが、
(バックナンバー http://www2.gol.com/users/misana/mito031025.htm
お客様に商品やサービスを提供する立場にある従業員が、
ハッピーでない会社ではお客をハッピーにすることはできない、
という考え方。
ていうかかなり事実だと思うけど。(笑)

だから“お客様が全て”のように考える前に、
まずは従業員を大切にしましょう、って理論は、
経営ポジションの人たちにはかなり理解されてると思うんだけどー
そうでもない??

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次に、これが美都の訴える最重要ポイント!
お客様の中には“儲かる”客もいれば、“儲からない”客もいるんだよ。

全てがアナログ環境だった時代には
感覚的にそう感じていても、
実際にはデータがないからお客様をそこまでカテゴリー化できず、
必然的に「全てのお客様は神様」と考えていくしか方法がなかった。

でも今は違うんです。
データがきちんと教えてくれる。
お客様は必ずしも神様ではない、と。
会社を、殺している客も中にはいるんだ、と・・・

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ここでMBAで知らない人はいない、「20:80の法則」をご紹介。
簡単に説明すると、
会社の利益100%のうち、80%は、
会社の顧客全体のうち上位20%によってもたらされる。

例を使ってもうちょっと簡単にしてみると、
例えば年間の利益が1000万円の会社があったとしましょう。
お取引をしたお客様の数が全部で100人だったとすると、
この100人のうち利益に貢献してくれた順に並べたときの上位20名が、
実は800万円の利益を生んでくれていた、ということ。

どう?
この数字の雰囲気はつかめた?

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じゃーね、
逆に残りの利益200万円が、
残りのお客様80人によってもたらされたのか、というと・・・
実はそうじゃないんだよね。

この「20:80」を一歩進めて
「20:80:30」という人もいるんだけど、
これによると、上に紹介した利益の話に続けて、
会社の全体の顧客のうち下位30%によって、
上位顧客20%がもたらす利益の半分は失われている、というんだよ。

大げさにいうと、
その客に商品・サービスを売らなかったら、
会社はもっと儲かっていた、ってこと。

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ここまで話したらもう、古い人たちからは質問の嵐・・・
 どうやって見分けるんだ?
  じゃー客に来るなっていうのか?
   どうすればもっと儲かるんだぁー!?!?!?

まぁまぁ、落ち着いて・・・・・(笑)

いや、すごかったね。
やっぱ今まで自分たちが信じてきたことを否定されると、
黙っちゃいられないよねぇー
気持ちはわかるけど、
でも長いこと商売してきて、
そんなことに気付かなかったのかーと思ってしまうのは、
美都の中の驕りなのかしら・・・

とにかく、
もう気付いたんだから大丈夫。
私たちはこれから変わるんです!

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というわけで長くなりそうなので今日はこのくらいにしておきますが、
次回、
この「20:80の法則」にもとづいて
会社としては具体的にどうすればいいのか、
実際の企業の現場ではどんなことが行われているのか、
ってな部分について書いていきたいと思います。

もしも皆さんの中にも
「お客って神様じゃないかも・・・」と感じた瞬間や、
あるいは反論などもありましたら
ぜひぜひご意見メールをお待ちしておりまーす!

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《自分の仕事》

年頭ということで、
思いを新たにするために、
改めてお気に入りの「道をひらく」を手にとってみました。

その中から特にお気に入りの「自分の仕事」を今日はお届けします。
ぜひ皆さんも真っ白な気持ちで、
これからの一年を頑張っていってください!


 自分の仕事

  どんな仕事でも、
  それが世の中に必要なればこそ成り立つので、
  世の中の人々が求めているのでなければ、
  その仕事は成り立つものではない。
  人々が街で手軽に靴を磨きたいと思えばこそ、
  靴磨きの商売も成り立つので、
  さもなければ靴磨きの仕事は生まれもしないであろう。

  だから、自分の仕事は、
  自分がやっている自分の仕事だと思うのはとんでもないことで、
  ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。
  ここに仕事の意義がある。

  自分の仕事をああもしたい、こうもしたいと思うのは、
  その人に熱意があればこそで、まことに結構なことだが、
  自分の仕事は世の中の仕事であるということを忘れたら、
  それはとらわれた野心となり小さな自己満足となる。

  仕事が伸びるか伸びないかは、世の中が決めてくれる。
  世の中の求めのままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。

  大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、
  誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。
  世の中の求めに、精一杯こたえることである。
  おたがいに、自分の仕事の意義を忘れたくないものである。

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ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。
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無償で引用させていただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。

発行者       : 佐成美都 
メール    : mitosanari@hotmail.com
バックナンバー: http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm

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《編集後記》

♪新年第一号ということで軽めにお届けしましたが、
でも内容はめっちゃ重要なことだったと思うのよね。うん。

♪そうそう、美都がUSCPAを目指していることを
ご記憶の方もいらっしゃると思うのですが、
仕事に忙殺される中、
予定通り今年の5月に受験の予定で頑張っております。
というわけでこれからの数ヶ月はもう少し勉強に集中したいので、
マガジンの発行頻度を月に2〜3回程度とさせていただきますが、
どうぞ末長く温かい目で見守ってくださいますよう、お願いいたします!

♪ニッポンの自衛隊派遣について、
美都がどう思っているのか、というご質問をいただいたので、
マガジンの主旨とは関係ありませんが、簡単にコメントしてみます。

まず、国際的な立場で見ると、
もうお金だけ払ってるだけでは済まない、という意見もよくわかる。
国際社会の中で果たすべき役割ってのは当然あるわけで、
日本も、多少の犠牲は払っても、協力する必要があるときはある。

じゃー、今回の協力で、米国の非道な?行為を是認するのか、といえば、
美都的には、
どういう原因で今の状態がもたらされたか、よりも、
実際に今、生きていくのに困っているイラクの人たちがいるのだから、
そういう弱い立場の人たちのために、余裕のある私たちがお手伝いをするのは、
全然間違いじゃないと思うよね。
それと「米国のやったことは正しかったのか」ってのは分けなくては。

で、そこまで言ったら日本の自衛隊派遣に賛成なのか?って言うと、
実はそうでもない。
あのさ、やるべきこと、やったほうがいいこと、ってのと、
「できること」ってのはまた別じゃん。
つまり、いろいろなことを考えると日本は自衛隊を派遣すべきなんだろうけど、
でもよく考えてみると、それって無理じゃん?って思う。
だって日本の自衛隊は軍隊じゃないんだもん。
他の国が派遣してる軍隊の人たちとは、
存在意義が全然違うんだから、同レベルで比べられるものじゃないはず。

だから簡単に結論を言うと、
「送りたいのはヤマヤマだけど、うちには軍隊がないからできません」
って感じかしら。
情けないって言われそうだけど、現実はそうじゃん。

これが美都のごく簡単な意見であります。はい。

♪というわけで明るいばかりではない新年のスタートでありますが、
今年も一年、健康にパワフルに頑張れるよう、
パリっとした気持ちで日々着実に前進していきましょう!
今年もどうぞよろしくお願いいたしますっ!