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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.33 2004/02/21

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
「他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。
    しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。」

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  美都はこういう考え方、とっても好きなんだけどー
  そんなこと考えもしない人が、どうも増えているような・・・・・
  
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今日のメニュー 

 (1)美都の独り言
 (2)社会人のマナー
 (3)採用活動を振り返って
 (4)経営者の条件

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《美都の独り言》

今年のバレンタインは『マイチョコ』が流行だったようですが、
美都も昨日届いた自分用のチョコレートをほおばりながら執筆活動。

実はまだボストンにいる恋人にはちゃんとバレンタインに着くように
チョコレートをオーダーしたのですが、
ここでトラブル発生!

きちんと予定通りに発送されたチョコレートをオンラインで追跡してみると、
配達日のバレンタインデーにはきちんと朝、配達に出かけているのに、
夜になって、『PACKAGE MISSED, NO DELIVERY ATTEMPT MADE』と表示。
ようするに、配達途中で小包を見失って?配達には行けなかった、と。

おいおい!
チョコレートをバレンタインに届けないで、どうするよ!
しかも小包がなくなったとはどういうこった!?

すぐにオーダーしたチョコレート会社にメール連絡。
もちろん責任が配達業者にあって、チョコレートの会社にないことはわかってる。
でも、どういう対応をするかを見たかった、ということもありー

時差はあったけれど24時間以内には返事が返ってきました。
自分たちはできることを精一杯した、と主張はしつつも、
それはそれは丁重に詫びていて、
美都が払った送料・手数料は全額返金する、と。
さらに、配送業者が翌営業日(週明けの月曜日)にも配達できなかった場合には、
オーバーナイト(翌日着)でチョコレートを再発送する、と。

どうよ?
この回答は?

チョコレートがバレンタインデーに届かなかったこの事件。
確かに、配達が16日にまでずれ込むのは致命的だよね。
でも、客側としては、
チョコレートの会社にはそれほど非がなかったことはわかってる。
配送業者の手落ちだってことはよくわかる。
そういう状況で、
このチョコレート会社がこれだけの反応すると、
逆にこの会社のファンになっちゃうよね。(笑)
バレンタインにチョコが届かなかった事実よりも、
それをフォローしたこの会社の対応の方が何かやたらと印象的で、
次からも絶対ここに頼もう、なーんて気までしちゃうから人間て不思議。

というわけで、マイナス面もプラス面も、共に超アメリカ的だったこの事件。
カスタマサービスという点で、学ぶべきところは多いです。はい。

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《社会人のマナー》

今日は美都の採用活動について書こうと思いますが、
まずは美都を究極キレさせ、人間不信に陥らせた出来事から書いてみます。

一月の頭から、ずっと新しいスタッフを探していました。
いろいろな媒体を利用して募集をかけて、
数十名の方を面接させていただきました。

そしてそのうち何名かは、実際に何日か働いてもらって、
お互いに相性を見るというか、
会社側から見て働いてほしい人かどうか、
あるいは新人さんから見てやってみたい仕事かどうか、
そういうことをお互いに判断し合うことにしました。

最初に結論を書いてしまうと、
とにかく“いい加減”、“無責任”な人が多すぎる。

開いた口がふさがらない日々でした。

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例えば。
電話で問い合わせがあると、
募集の条件にきちんと適合しているかどうかを確認して、
その後で面接の予約を入れています。

何の連絡もなく、予約の面接の時間に現れない人。
けっこう、いるんだよねー

他にも不思議なことがあった。

応募者Aさんの場合、電話で15分くらい話した後で、
月曜日の2時から面接と決めました。

そして当日。
たいていの人は5分前には現れるんだけど、
Aさんは2時になっても現れませんでした。
そして2時2分になって、
Aさんの夫、と名乗る人から電話が入ります。

 「急用で妻が面接に行けなくなりました。後で本人から電話します。」

う〜ん・・・
ダンナさんには電話できて、うちには電話できない??
電話番号持ってなかったのかな?

でもその後ご本人からの連絡はなく、
ナゾが解明されることはありませんでした。

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例えば。
面接でお話をした後で、お互いにイイかなー?と思ったときに限り、
数日間だけアルバイトという形で働いてもらう提案をしています。

Bさんは、見るからにとってもヤル気があって、
質問もたくさんしてくれて、
ぜひ!と言って働いてみることにしました。

面接が終わった後もかなり長い時間、商品や社内を見学して、
とても興味深げな様子。

帰り際には「よろしくお願いいたします!」と深々と頭を下げ、
さらに後日ホームページを見た感想までメールで送ってくれて、
会社としても期待二重丸!!

ところが、
アルバイトに来るはずだった日、
とうとう彼女は現れませんでした。
もちろん、電話、メールの一本もなく・・・・・

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例えば。
前述のBさんと同様に、
アルバイトで数日だけ働いてみることにしたCさんの場合。

初日の朝、電話が入って「置き引きにあいました!」
結局、予定の時間より大幅に遅れて会社に到着。

置き引きにあったというその状況を聞くと、
どうも怪しい・・・・・

ま、彼女の場合は本人から、
初日が終わったときに自分には無理とやめていきましたが・・・

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例えば。
実際にアルバイトで働き始めたDさんの場合。

初日のお仕事が終わった後、
いろいろと初日の内容について話し合って、
さらに、明日もまた来る気があるかどうかを確認しました。

「ぜひ!」

と言って、頭を下げて帰ったDさん。

翌日、
電話一本なく、
Dさんは二度と現れることはありませんでした・・・

ちゃんと連絡さえくれれば、一日分のお給料と交通費はあげたのになー

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というわけで。

人間不信になってしまう美都の気持ち、
ちょっとはわかってもらえるかなー??

美都だって昔は面接を山のように受けたけど、
絶対そんなことはしなかったぜー
無断でスッポかすようなことはさ。

例えば面接の予約はしたものの、
行かないことにしたんなら、一言そう言って電話するべきじゃん?
まして働く約束までしたんなら、
会社側だって準備して待ってるに決まってるじゃん!
一言「行けなくなりました」って言うのが“人の道”ってもんだろがぁー

別にまだ採用したわけじゃないんだし、
お互いにそれほど利害関係はないんだから、
来れなくなったからって「ふざけんな!」って怒鳴ったりはしないし(笑)
あーそうですか残念ねー、で済む話だってばさ。

無言で消えられると、
こっちの予定は狂うし、
何かマズいことでも言ったか??って妙に不安になるし、
とにかく超迷惑なんだよぉ〜

めっちゃ不思議やねん。

どうしてみんな、そんなに自分勝手なの?????
確かに否定的な電話をかけるのってストレスかかるけどさー
それが社会で生きてく礼儀じゃん。
最低限のマナーだよ。

マジで信じられん。
そういう最低限のことができない人が、こんなに多いなんて!!

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もちろん、本当に已むに已まれぬ事情があった人だっているでしょう。
置き引きだって本当のことなのかもしれないし、
事故にあって来れなかったのかもしれない。

でも今回、
あまりにもそういう不可解な出来事、
やる気を見せておいて無言で現れないような人が多すぎて、
本当に、
人が信じられなくなりそうですぅ・・・

え?
会社側に落ち度がなかったかって??

そりゃさー
こんな会社イヤだー!って思った人だって中にはいるかもしれん。
でも、だったらイヤだって言えばいいじゃーん!!
なんで目を輝かせて「ぜひやってみたいですっ!」なんて言っておいて、
それで無言で来ないのー!!

中にはある日突然
「手術をしなくてはいけなくなったので、ご迷惑かけたくないからやめます」
と言って、
いかにもウソっぽかったけど、一応断りの電話を入れてきた人もいた。
ウソでもいいから、まだこっちの方がマシだって。

何も言わずに、ってのは、
本当によろしくない。

日本人の「沈黙は金」がどうも悪い方に出ているというか、
コトなかれ主義というか、
無視すればそれで済むと思ってるのか知らないけど、
社会人としての常識がなさすぎます。

会社側だってお遊びじゃないんだから、
デートをすっぽかすのとは違う、って、
お願いだからわかってー

ってデートの方が大事なんだろなー
そういう人には。(笑)

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《採用活動を振り返って》

というわけで人間不信に陥りつつも、
なんとか“やっと”見つけましたよー

我が社の未来を担う!
新しいスタッフを!

なーんて期待をしすぎてもいけないだろうけど、
採用を決めた後で振り返ると、
ほんと、こういうことは『運』というか、
人と人との出逢いであり、不思議な巡り合わせなんだなーと思います。

最終的に入ってくれたMさんは本当に頭も良くて礼儀正しくて
素晴らしい人なんですが。
彼女に出会うためには、
やっぱり前述のような“不届き者”たちが必要だったんだよねー
つまり、そういういい加減な人たちが誰か残っていたら、
もしかしたらMさんは採用してなかったかもしれない。
面接にすら、呼んでなかったかもしれないもの。

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それにね。
あまりにもやめてしまう人が多いので、
新入社員の研修(というか最初はバイトだけど)の方法が問題なのでは??
と会社としてもいろいろと反省・検討を重ね、
最終的には美都が必死に研修資料などを作り上げて、
自ら、直接新人スタッフに研修を行うようになりました。

それが本当に良かったかどうかの結論を出すのは難しいけれど、
少なくとも、試行錯誤の末に、
素晴らしい新人さんに入ってもらったし、
現実に、今までに例がないほど“覚えがいい”と社内でも評判で、
採用・研修の責任者である美都としても嬉しい限りであります。はい。

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人生に何一つ無駄なことはない、ってのは
美都の大好きな言葉の一つですが、
今回もまた、
それを思い知らされました。
というか、そう思おうとしてるのかなー

無断で面接や仕事をスキップしちゃった人たちからも、
何かを学ばないといけないと思うし、
そういう人たちのおかげで、
今のMさんと出会えたんだ、とも考えている。

まぁこんなノンキなことを言ってられるのも、
ほんとにMさんが入ってくれたからだよなぁ・・・
その前までは、とにかく文句タラタラの日々でしたから・・・(笑)

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やっぱねー
今回の一件でつくづく感じたことは、
人生のプライベートな部分でも、
会社の経営においても、
とにかくプラス思考でいること、
自分の運を信じること、
そして常に前向きに“行動”することだよ。

美都の会社でも、
もうやめる人はやめると決まっていて、
新しい人に入ってもらわないとどうにも困ってしまう状況の中で、
来る人、来る人がいい加減で、(あるいは来なかったり!)
現場の社員の間にも不安がいっぱいに広がって
一時はパニックに近い状況にも陥ったけど、
そういうときに絶対に経営者は動揺しちゃいけないし、
希望の光を見せなきゃいけなかった。

自分以外のみんなが不安がっていても、
絶対に大丈夫って顔してなきゃいけないし、(内心は一番不安だよぉ〜!)
そして、それを行動で示さないといけない。

おろおろする社員を前に、研修内容の見直しで指揮をとって、
次は絶対大丈夫って言い聞かせて、実際にそうなったし、
とにかく、明るく前向きに頑張ったよ!

まぁキツかったねー

悪いことが続くとき、
まわりの雰囲気に流されない強さと明るさと信念が、
上に立つ者には絶対に必要だと痛感した日々でした。

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う〜ん。
なんか採用活動から話が逸れてますがー(笑)

偉そうに人事採用のコツを語るほどの経験は美都にはありませんのであしからず。

というか、
ほんとに採用ってムズカシイを実感した美都でございます。

結婚相手を見つけるのとどっちがより難しいかしら??って
マジで考えちゃうよね。

めちゃくちゃ駆け引きがあるし、
お互いの腹の探り合いで、
お互いに相手を見極めようとして。

はぁ〜疲れた。

でもとりあえず、ホっとしてます。
Mさんと、一番ドキドキする第一段階はクリア。
これからじっくり、“愛”を育てていきたいと思いまーす。(笑)

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《経営者の条件》

というわけで今日はいつもより「経営者」って言葉を使ってしまいましたが、
ついでにとってきおきの“経営者”本をご紹介したいと思います。

その名も、『経営者の条件』。

マネジメントの世界では“神様”のドラッカーが書いた本ですから
ご存知の方も多いとは思いますが。

ちなみに、この本の原題は『The Effective Executive』であり、
つまり日本語で言うところの「経営者」に限った話ではないってことです。

日本語のタイトルを見るといかにも「経営者」を目指すような人か
現実に経営をしてる人が読む本のように思えますが、
実際は仕事を effective にしようと思う人すべてに読んでいただきたい本。

エグゼクティブとは、
限られたリソースを使って、最大の成果を出す人のことです。
それは、必ずしも管理職や重役に限ったことではありません。
新入社員だって、どんな立場の社員だって、
自分に与えられた環境の中でいかに成果を出すか、それが勝負です。

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この本の素晴らしいところは、
古い事例ながら、歴史上の有名なリーダーたちがいかに制約の中で
“成果”をあげて歴史に名を残したのか、
それをわかりやすく分析し、深い洞察を与えてくれるところ。

経営書の三大古典と言われる本の一つですが、
ここに描かれる理論・洞察は、
数十年たった今でも少しも色褪せることはありません。

「成果をあげる」

この単純にして極めて重要なテーマに、
真正面から取り組んだこの一冊。

ぜひ、ステップアップのために読んでみてください。

そして『成果』をあげて、周りをアっと言わせましょう!

みんなに「どうしたの?」と言われたら、
さりげなくこの『経営者の条件』を取り出して、
「君も読んでみたら?」と一言。
カッコいい・・・・・(爆)

★『経営者の条件』 by ピーター・ドラッカー
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447832073X/mitosanari-22

★ オリジナルの英語版はこちらから。
 『The Effective Executive』 by  Peter F. Drucker
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0060516070/mitosanari-22

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発行者       : 佐成美都 
メール    : mitosanari@hotmail.com
バックナンバー: http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm

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《編集後記》

♪美都のプライベートを書いたマガジン『ラテンの恋とボストン留学』
              (⇒ http://www2.gol.com/users/misana/
の読者の方はよくご存知かと思いますが、
美都の外国人の恋人が来日するかどうかという問題でモメにモメている昨今。
来日と言っても遊びに来るわけじゃなく、一緒に暮らすというレベルの話。
正直、仕事がこれだけ(主に採用関連で)パツパツだった時期に
プライベートもここまでこじれると、
いくらバイタリティー溢れる美都でも限界ってのがあるんですよー

で、つくづく気付いたことが一つ。
美都は、やっぱ仕事人間だなぁーって。(笑)
確かに恋愛も大事なんだけど、
やっぱいざとなったら仕事を取るよ、私は!って感じです。はい。

男性の方へメッセージ。
こういう嫁をもらうと、家庭的な幸せには縁遠いかもしれません・・・・・(笑)

♪で、「ストレス発散方法は?」なんてご質問もよくいただく今日この頃ですが、
皆さんは「これが私のストレス発散です!」なんて明確なものがあるのかしら?
美都はねー
そりゃ平和で幸せなときはぁー、愛する人の温かい胸に抱かれることよねー(照)
え?仕事人間らしくない??
そうねー
仕事人間らしいストレス発散といえば、
やっぱパソコン相手のお夜食かしら・・・・(笑)

留学中に気に入っていたワインとチーズを、
最近オンラインで発見してゴキゲンの美都。

よろしければ皆さんもぜひ、お試しください。マジで美味です。

 ★美都を癒すワイン&チーズ⇒ http://www2.gol.com/users/misana/queso.htm

♪周りがみんな風邪をひいています。皆さんもご注意あれ!!
カラダを温めて、免疫を高めて、みんなで元気に春を迎えましょう!