なぜか婆さんの店員



◆青山には、他にこれっていう蕎麦屋ないし・・・

というわけで、あの近辺には選択肢がない。しかたない。ラーメンの直久かここか。比較するなって?はいはい。ここではもう“ぶっかけ”しか食べません。っていうことは、はははは。もりを食べるよりはいいってか。いやいや、僕の個人的見解だから。ああいう、薬味(揚げ玉、海苔、蕨、紅生薑、おろし、削り節・・・とか)をごってり蕎麦にからめて食べられるのは、あまり知らないから。でね、“ぶっかけ”を頼むと箸と汁が来るんです、最初に。でもこないだ、僕より後から頼んだ人のところへ蕎麦が来てね。あれれれ。「おばちゃん、俺の・・・」っていったら「あらら、ちょっと待ってて」って、こういうこと、ここでは多い。やっぱ、店員さんが客のこと見てないっていうのが一番よくないよ。どの客が先で、誰が後。あの客にはもう来てもいいはず、とか。オバチャンが多いから、ボケてるっていうの、関係ないと思うんだけれど。神田まつやなんか、年期の入ったオバチャンばっかで「6番右手前」「7番左奥」とか暗号使って客の位置を把握し、勘定なんかも伝票なしで(帳場の主人は藁半紙か広告の裏に、これまた暗号を書いている)計算間違いなんかない(とも言い切れないだろうが)くらいにやってるぜ。それに、手すきのオバチャンは、店内を一望できる箇所に立って、客の要望をキャッチしようとスタンバってる。こういう姿勢はとってもよろしい。だから、“神田まつや”で、僕は「おねがいします!」なんて大声を上げたことはない。手を振ればオバチャンがやってくる。他に、日本橋室町砂場や御徒町吉仙も、店員さんの教育はしっかりしている。しかしだ、この“くろ麦”はなあ。溜息がでてしまう。ビルの上の方に入っているマッキャンのきれいな女の子が来てたりするから、ま、いいか。なんてね。






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