日本代表vsフィジー代表
エプソンカップ・パシフィックリム
2000年5月20日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果
日本代表22(14) - 47(25)フィジー代表

■試合
日本の力負け。いいところは、ほとんどなし。フィジーもあまりいいところなかった。雨で、少し寒かったせいで、フィジーも万全ではなかったろうに。こういうチャンスに相手のミスを突くどころか、ぼろぼろの日本代表だった。
日本代表の顔ぶれは、半分以上が知らない顔(どっかでプレーは見ているとは思うけど、学生のときからスターだった選手は、難波ぐらいかな?)。若手に変えた分だけ、迫力がなかった。迫力がないといえば、この試合全般にいえることだ。なんか、地味で静かな試合だった。見ていてつまらない、そういうシーンが多かった。ワクワクできたのは、日本で1、2度。フィジーで1度だけだった。
試合開始直後、いきなりフィジーがトライ。日本のディフェンスを吹き飛ばしてのパワーに、これは大敗かと思った。しかし、その後は緊張したのか、そこそこのディフェンスでかろうじて試合を壊してしまうことはなかった。しかし、終始フィジーが攻め込んで、日本はよたよたと防御するのみ。そのフィジーだけど、手足がながくパスも巧みなせいか、ボールを持っている選手を見失っていると、あっという間に別の選手が意外なところから飛び出してくる。まさに、マジック。日本は、なかなか相手22mラインの内側に入れず。たまにマイボールになって攻撃しても、相手のディフェンスラインが完璧にできているところにしか攻め込めない。ボールは右オープンに流れるだけ。これでは、いくら大畑だってムリだよね。しかも、オフサイドがとても多い。しかも、パスミスなどからターンオーバされてあっさりトライを献上する。やれやれ。
という前半36分。日本が珍しく攻め込んで、相手ペナルティでスクラムを選択。が、マイボールが手につかずどんどん後退。ありゃりゃ、と思っていたけれど、マイボールをキープしつづけた結果何とか右オープンに展開し、大畑にわたって右隅にトライ。これで、14-25と、なんとか見られるスコアになった。
後半、日本がフィジーのインゴールにボールを持ち込むシーンが数回あったけれど、ぽろぽろボールをこぼしてチャンスを逃す。やっぱさあ、見ているとスピードが違うよなあ。日本は、遅い。フォワードがのろのろとしている。集散がとっても悪い。ルーズボールへのアタックも、フィジーが全力疾走なのに、日本はたらたら走る。よくないね。みっともない。という思いを抱いていると、ロックのトッドが田沼にチェンジ。これから、日本の動きが少し良くなってきた。実は、これで日本は外国人なしの純粋日本人チームになったんだ。で、後半18分に、相手陣内でボールを左に、そして、間髪を入れず右に飛ばしパスをして相手ディフェンスを引き離し、大畑が右隅にトライ。こういう、左右に振って、相手ディフェンスをバラバラにしないと、ディフェンスの隙間なんて、できないよ。これだ、これだ、と思った。その後の後半23分の日本のディフェンスはなかなか見応えがあったけれど、やっぱねえ。これで限界だった。31分には難波がタックル食らってボールを宙に飛ばし、そのボールを拾われてトライされる。これで、難波は交代。そして、その直後の32分のフィジーのトライは、本日唯一の華麗なるトライだった。なんでそんなにつながってしまうのか、と思えるほど見事にタテにボールをつないで、トライ。結局ダブルスコア以上だった。でも、試合内容では、もっと離れていると思う。フィジーが本気だしたら、こんなんじゃないと思うよ。「日本にもトライチャンスはあった、勝てる試合だった」なんていう人も出るだろうが、ははははは。勝手にいってなさい。

■出来事
国家演奏では、みんな立つんだねえ。ふーん。

■客の入り
あれで、1万人はいただろうか。足りないんじゃないのかな? という程度。

■天気
1時のキックオフのときは小雨だったけれど、だんだん降り出してきたぞ。

[2000.05.20]

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