WORLD SEVENS 2001(決勝トーナメント)
2001年4月30日(月)

秩父宮ラグビー場


■結果

■試合
11時05分着。初戦の韓国vsマレーシアの途中から観戦。
韓国はマレーシアに勝ってアルゼンチンに負けたけれど、セブンズのセンスは確実に日本より上。香港はアルゼンチンに負けてしまったけど、これも日本を一蹴する力あり。フランスは、アメリカといい勝負。インジャリータイムに決勝トライを挙げた、と思ったらペナルティでノーコン。逆にアメリカにトライされてしまい敗退。というわけで、フランスも日本より上。日本は、中華台北にかろうじて勝てたけれど、力はどっこいどっこい。当然アメリカに負けるわな。セブンスに慣れていない選手ばかりなんだもん。たまにボールをもって抜けた、と思ったら快走するのではなく周囲を見回してパスする相手を探し出す・・・とうぜんスピードか落ちる、捕まる、ボールを離さない・・・奪われる。ボールのリリースが遅すぎる。相手がインゴールに入り込んでもツメが甘い。すぐ諦めて、中央に回り込まれる。ほら。吉田義人。君だよ。吉田は出ない方がよかったね。それと、アメリカ戦でミルンが故障して引っ込んだときは、核になる選手がいなくなってどうしたことやら、と思ったら、逆だった。日本人選手が活き活きと勝手に動き出した。そうか。ミルンの存在を気にして、思い切りできてなかったんだ。そうか。
アルゼンチンは、いいね。自由闊達なパス。マジックのようにつながる。フレアな感覚。イングランドは南アフリカに負けてしまったけれど、鋭利なナイフのようで逞しかった。南アとのプレート決勝戦では殴り合いまで演じていたけれど、ゲームが終わるとジャージの交換。なかなかいい風景だった。フィジーは、相変わらずラフプレーが多い。けど、6人になってもトライを奪ったりするんだから、凄いね。けど、オーストラリアに負けてしまった。ちょっと可哀想なジャッジもあってやる気が失せたのかも知れないけど。
で、カップの決勝はNZ vs 豪。すさまじい執念の試合だった。豪がリードしてNZが逆転の展開。本気がつたわる激突だった。
今年は、どーもセブンズらしい試合がなかったね、あんまり。フィジー、サモアがほどほどの活躍に終わったせいかな。NZ、豪、イングランド、南ア、カナダなどが、どちらかというとがちがちの15人制ラグビーをやっていたからか。激しいラグビーは見られたけど、ふわっとしたゲームは見られなかった。それが残念。

■出来事
1時30分ぐらいから恒例のパレード。ボールボーイの少年少女たちもまじえて笑顔の行進。まあ、この笑顔が試合になると凄い形相になるんだからなあ。黒い雲が空を覆う4時すぎ、どこからともなくカラスが数十羽飛来してグラウンドの上空を舞っている。なかなかに世紀末な風景だけど、いまは新世紀なんだよね。
NZ人と酔っぱらい豪人が、決勝の試合中に接近遭遇したりしていたけど、きっと「おめーんとこには負けねえよ」とかいってたんだろう。
決勝戦後表彰を受けたNZチームは、まずメインスタンドに向かって全員が裸になってハカ。それが終わると、なんとバックスタンドまでやってきた同じように裸になってハカをやってくれた。おお。なんというサービス精神。ふるえちゃうねえ。

■客の入り
雨だけれど、決勝トーナメントだけあって、昨日の予選プールよりも入っていた。昨日と同じバック自由席に座って、傘を差しながら見ておった。1万人もいっていなだろうなあ。晴れたら、もう少し入ったかなあ。外人客も多くて、それぞれにお国柄がみえて面白かった。

■天気
予報は終日雨。でも、午後からは降水確率も30%ぐらいなので、昼過ぎから雨はあがるかな? という期待を込めて出向いたんだけど。雨があがり、ちょっと温かく、明るくなったのはパレードの後の2時〜3時ぐらい。その後も冷たい雨が降ったり止んだり。やれやれ。けど、どしゃぶりじゃなくて、よかった。

[2001.04.28]

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