リコー vs NEC
サントリー vs セコム
2002年10月26日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

リコー
21
3

7
7
NEC
18

0

■試合
いろいろあって、入ったのは1時30分近く。後半の25分過ぎだった。スコアボードを見て驚いた。13-7でリコーがリードしているのだ。しかもロースコア。拮抗した試合のようだ。バックスタンドに行って、残り10数分を見た。リコーのスピードがいい。DFも堅く、素早い。NECが突進しても、それを跳ね返す厚い壁。おお。あのNECが、たじたじしゃん。応援席の勢いもいい。「りこお、りこお」の声もたかまる。で、見せてくれました、ドロップゴール。これで16-7と突き放して、さらに、インジャリータイムにはFBオズボーンがトライ。これで決定的。ノーサイド。大騒ぎのリコーに、対するは茫然自失のNEC。サントリーの1強に迫るのは、NECじゃなくて、東芝府中だけになっちゃうの?

■結果

サントリー
106
42

12
19
セコム
64

7

■試合
サントリーは、強い。わかった。けど、セコムの方が、若々しくて生き生きしていた。とくに右WTB・14番の石橋が素晴らしかった。開始早々サントリーがトライを決めたすぐ後、自陣からボールを抱えて1人で突進。タックル受けてもはじき飛ばし、間隙をついて突進し、あらあら、トライしちゃったよ。当たられ強いね。この人。配られたメンバー表をみたら、23歳、東北福祉大卒とある。こんな逸材がいたんだね。彼は、よい。このあとサントリーのトライシーンで、他の選手がはやばやとあきらめてチェイスしないときに、ひとり全力でセンター位置にトライさせまいと迫っていく場面があった。逆サイドからだったから結局センターに近い位置にトライされたけれど、"させまい"という意志がはっきりと見えるプレイだった。PGを狙う栗原に、全力で向かっていったのも石橋だった。こういう選手は宝である。彼がいるだけで、セコムはモチベーションが高まるのではないかと思う。そして、彼と同じ様なプレーが1人でも多くできるようになれば、セコムは強くなるだろう。現在のメンバー を見ると、22〜24歳の選手が半分近くいる。これは、数年後に楽しみだと思わせる選手だと思う。
サントリーは、速い。わかった。前半は様子をみながら適度にあしらって、でも後半に入ると怒濤のように攻撃する。でもって大量得点で引き離すと次々に選手交代させて様子を見る。ゆとりじゃないか。けど、スローフォワードだのオフサイドだの、レフェリーが指摘しなかったペナルティがたくさんあった。サントリーの攻撃が素早いから見逃してしまうのかも知れないけれど、ああいうのをちゃんと取っていれば100点を超えることはなかったと思う。こすからいサントリーに対して、あまりにも真面目で正直すぎる、ってなところかな。
後半は完全にスタミナ切れのセコム。サントリーは小野沢が面白いようにトライを重ねていたけど、中華台北あたりを叩きのめした日本代表の姿がダブってきた。手を抜けとはいわないが、弱い者を徹底的に痛めつけて、それでスキルアップにつながるものだろうか? と。


■出来事
回数券(リピート・シート・クーポン券)を買うつもりで行ったら、「売り切れ」となっていた。回数券に枚数の制限があって、売り切れるものだと思っていなかったので、カチンときた。1500円もだしてラグビーなんかみたかないよ、である。1000円だからみてるんだ。窓口の娘に、いってもムダだとしりながら文句をいった。
「売り切れ、って、去年はもっと遅くまで売ってましたよ」
「売り切れてしまいました」
「回数券は去年より少ないの? 同じなの?」
「同じ枚数だと思いますけど」
「でもさ、去年より今年の方が入場者少ないのに、なんで売り切れるわけ?」
「そういうことは、私ではわかりません」
そうだろう。言われたことをやっているだけで、何も考えていないんだから、訊いてもムダなことは分かっている。しかし、憤りをぶつけたかった。
1000円で90分楽しめるから、金を出している。これが1500円なら、私は以後見なくなる可能性が高い。とくに、今年は秩父宮ではロクなカードが組まれていない。しかも、大学では早明慶の3強に帝京が絡むぐらいで、試合の行方への関心も低くなっている。見なくても結果が分かるような試合なら、見たってしょうがない。そんなこともあって、ラグビーへの関心も、最近かなり低下している。しかも、咋シーズンから1500円と入場料がアップした。それを救ったのが、回数券(リピート・シート・クーポン券)だった。これなら1試合1000円で見られるのだから。だいたい、このご時世に値上げするというのが常識外。かつての1000円はランチの値段に匹敵していたけれど、最近はどこいってもランチなんて700〜800円だぞ。牛丼を食えば290円だ。にもかかわらず値上げしか考えない協会というのは、やっぱり体育会系だな。
そういうわけで、回数券があるから見てるのに、回数券が売り切れだって、どういうことだよ。「あのお、ぴあの方でしたらまだ・・・」とも言っていたが、当日足を運んだ客より、ぴあの客にメリットがあるというのも気に入らない。くそ。そういうわけで、バック入口(青山門)を後にしたのだった。
けど、スタンドに座って食べようともってきたおにぎりがある。これをどこで食べる? ええい、仕方がない。えんやこらと歩いて、正面から入ることにした。一度文句を言ったので、バックからは入りにくかったのだ。
まあしかし、1500円でしか見られないのなら、ラグビーはもう見ないかも知れない。同じ金をだすんだったら、いま現在は映画の方がいい。1500円もだして、下手なラグビーなんか見てられるか、だ。
というわけで、見ない決心をしたのだけど。夕方チケットぴあにいったら、回数券(リピート・シート・クーポン券)があっさりと買えてしまった。なんだよ。
だいたい、回数券(リピート・シート・クーポン券)は枚数に制限があって、それを売り切ったらおしまいと言うことをアナウンスしていないじゃないか。
こういうところを見ても、ラグビー協会が客の方を向いておらず、いや、なーんも考えていないってことがよく分かるよ。こういうことをしているから客はラグビーを見なくなるのだし、私みたいな固定客も失うことになりかねないのだ。本当に試合を毎年定期的に、ある回数見るような客に対しても囲い込みをするような発想は、ないだろうな。これじゃ、ブームであっちいったりこっちいったりの不動客はさておいて、ラグビーを支えるファンを増やすのは、まあ、ムリだなあ。ははは。

■客の入り
雨模様だったが2000人ぐらいはいたのかな。

■天気
天気予報は1日雨。しかし、1時過ぎにはほとんど降っておらず、試合終了まで降らなかった。雲間から、ほんのかすかに光がのぞくときもあった。少し寒かった。もうすぐ11月だものな。

[2002.10.26]

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