■感想
ちょっと趣向を変えてみた。秩父宮は、
土曜日 リコー − クボタ
日曜日 サントリー− 三洋電機
というカードだった。いまいち食指が伸びない。この中で、興味があるのは三洋電機ぐらい。サントリーには興味がない。でもな、1000円だすんだからな。と、考えたら、うーむ。というわけで、対抗戦Bグループの試合を見に行くことにした。Bグループは、マイナーだ。かつて、対抗戦グループにはAもBもなかった。けど、総当たり制ではなかった。だから、下位のチームが上位にチームに当たらないこともあった。これって、選手権試合への進出を考えると、妙な制度。というわけで、2年ぐらい前に改められた。下位のBグループには、成蹊、成城、立教、学習院、上智、明治学院、一橋、武蔵がいる。このうち、昔から上位校との対戦があったのは立教ぐらいで、あとは、明治学院が明治との対戦があった程度?かな。ほかの学校は、上位校との対戦がなかったから、実質的に選手権への道は閉ざされていたし、実力もどの程度なのか分からなかったんだよね。
で、テキトーにAとBに分類されて、Aには明治、早稲田、日体、筑波、帝京(この学校は力があったのに、慶応との対戦がなかった)、慶応、青山学院、東京ってところが残った。この間、AとBの入れ替え戦も行なわれて、東大と成城(かな?)で行なわれている。東大はかろうじてAに残った。まあ、その東大と明治が戦うと100点試合になるんだから、Aといってもレベルの開きがかなりある。むしろ、東大はBの上位って分類にすると、明確なAとBの線引きができる感じ。まあ、これでAとBのグループは固定かな、ってところだ。
であるからして、Bグループは正直に言って、レベルは高くないはずである。しかし、じゃあ何でそーゆーチームの試合を見に行くか? ってーと、それはそれで、面白いところがあるからだよ。
場所は、目白。山手線の中でラグビーの公式戦が見られるのは、秩父宮とここしかないのではなかろうか? という所。足回りがいい。キャンパスの中にあるっていうのも気持ちがいい。というわけで、実をいうとここには、もう3回ほど来ている。今度で4回目。
●土のグラウンドだよ
こんなところでラグビーするのかよって、可哀想になってしまうような場所だ。グラウンドの外の私の足元には小石がごろごろ。グラウンドの中だって、変わりゃしないだろう。本日は天気がよく乾いていたから、選手が動けば砂ぼこりが立つ。凄い。時間がたって3時過ぎると太陽光線が斜めに低くなって、ラックやモールは逆光のホコリの中でほとんど煙幕状態。ああいう土埃を吸いながら運動するのは、たいへんだねえ。しかも、乾いていても、ユニフォームは泥だらけ。血だらけになる選手はいなかったけど、倒れるときは痛いだろうね。同情するです。
●間近に見られるよ
グラウンドの周りは、ネット。でも、昔は金網だったから、ましになった。インゴールも狭いし、タッチラインからネットまでも5mあるかないか。目の前にタッチラインだあるところで見る。立ち見。タッチジャッジやサポートの水運びのお姉ちゃん、OBのアンチャンなどがうろうろしているので、視界が邪魔なこともあるが、選手はもう目の前。タッチに蹴出すボールの行方も怖いし、ときには選手が雪崩をうって転がってくる。こういう状態では、レベルが高いも低いもない。迫力は満点。ぶちあたる音もばきばき聞こえる。しかも、ボールへの関わりなんかも、間近だからよく見えて、楽しい。
●全体が見えない
逆に、全体が見えない。距離感がつかめないから、ゴールもタッチもわからんです。遠くでプレーすれば、それもよく分からない。こういう地平に立つと、レフェリーのたいへんさがよく分かる。まず、東西南北が分からなくなるんじゃないのかな。それで、走りながらつねにオフサイドラインを想定し、ボールの行方を追い、ジャッジする。たいへんな仕事である。オフサイドなんて、全体的な視線でラインを見る点でいえば、観客席の方が見やすい。もっとも、ラックやモールの中は別だけどね。
■試合
というわけで、試合がどうだとかより、環境への適応がたいへんだから、どっちがどうなんて、あまり見ていないんだな、これが。
実力は、伯仲。とったりとられたりで、そうとうグラウンドを走っていた。成城の方が、たまにすぽっと抜けて走ることがあった。学習院のディフェンスがちょっと甘いんだろう。でも、後半学習院も盛り返して、2点差に迫る。PGでも狙うのかと思ったら、そういうチャンスもなかった。あまり、反則も目立たなかったなあ。
■出来事
昔の方が、OBの爺さんとかオヤジとか、目立ってたな。本日は、学生レベルのお嬢さんも目立っていて、ほほほほほ。といっても、ラグビー好きというより、関係者ですな、みなさん。
■客の入り
関係者がほとんどだった。120〜30人ぐらいは見物していたんじゃないのかな。
■天気
快晴。そのせいか、ホコリが凄かった。