全早稲田大学 |
55 |
29 |
− |
17 |
38 |
全明治大学 |
26 |
− |
21 |
■試合
明治のNo.8は斎藤祐也。ボールを片手でわしづかみにして突進する。いや、見せ場だね。キックオフ直後、その祐也から赤塚へとボールが渡り、赤塚がトライできたんだけど、インゴールで吉田にパスして吉田が先制のトライ。見せ場を演出するねえ。3人とも日本代表経験者だし。
とられたら取り返す、ってな感じでゲームは進む。精度は低くて大雑把なゲームだけど、花試合にはこれぐらいが丁度いい。みんな見せ場をつくっているっていうか、楽しんでいるっていうか、勝敗がかかっている試合ではできないような個人プレーもあるし。いや、楽しい。ラインアウトのノットストレートなんか、ほとんどとらないレフェリーも、よろしい。
ゴールキックが入らなかったのが、ちょいと残念だったね。
■出来事
というわけで、行ってしまった全早明戦。1500円払って入った。なかなかの入りだ。
スター選手が勢ぞろいしているのも、豪華。それぞれに声援が送られているのも、やっぱ早明戦ならではの伝統だなと思う。そう。ファンもしっかりしているってことだ。ハーフタイムには、両校のチアリーディングもあるし。
試合が終わると、オーロラビジョンに「吉田義人引退セレモニー」のタイトルが。で、アルペンの荻原兄弟や上村愛子、ロッテの小宮山、ヤンキースの松井らからメッセージが。さらに、吉田の過去のトライシーンや疾走シーンが映し出される。うーむ。しびれるねえ。こういう選手を、チームのプランに合わないといって日本代表から外しつづけた平尾がいて、そのせいで吉田の代表キャップは30止まり。これは、吉田の不遇だ。さてと、いよいよ吉田登場。メインスタンド前にしつらえられたマイクに向かって、引退の弁。泣き顔になってしまう。ううう・・・。で、同じ今日が引退となる藤高之を呼んで、挨拶をさせ、花束贈呈。今泉が吉田に贈る。抱き合うふたり。おお。目頭がうるんできてしまったではないか。最後に吉田の両親を引っ張り出したのは、行き過ぎだと思うぞ。で、メインからバックへとラン。けど、バックスタンドでは遅々として進まない。あちこちで握手したりしていたからだろうな。最後に、胴上げされる。そして。オーロラビジョンに吉田の足元が映される。ひもをとき、脱いだ靴をピッチに置いて、ソックスのままメインスタンドの下に消えていく・・・。って、ちょっと演出しすぎではないか? そうそう。数分後に、近くにいた明治の選手の誰かか、その靴を片づけようとして、「え? まだそのままにしておくの?」なんて感じで元に戻して、メインスタンドから爆笑。ははは。というわけで、吉田はこれで引退した。ううむ。見にきてよかった。
■客の入り
10000人を上回る入り。さすが全早明戦。全日中法専とは大違いだ。人気だけではなく、出場した選手も輝きが違う。そのうえ吉田義人の引退試合。このぐらい入って当然だろうね。
■天気
快晴。気温も高く、ぽかぽかと汗ばむほど。風もないので、とても気持ちがよかった。
[2004.03.29]