日本代表 vs 香港代表
2007年4月29日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果

日本代表
73
27

3
3
香港代表
46

0

■試合
スコアだけ見ると大勝だけれど、日本の内容はよくない。ノックオンだのパスミスだの、つまらないミスばかりめだつ。寄せ集めの選手が個人技でトライをと重ねた、ってな感じでチームとしてのまとまりが感じられない。韓国戦のときは4人の外国選手が、SOアレジをコアにしてシステムとして機能していた。でも、この日の試合では、そういう、プランされ、機能している様子はあまり見られなかった。とはいうものの、前半はいくつかサインプレーを見せていて、香港ゴールに迫りながらもいくつか披露してくれていた。のだけれど、そりがあまり成功していなかった。ダミーや細かなボールのつなぎ、複雑な連携はあまり意味がないと見たのか、それ以後はほとんどなし。ただし、後半でちょっと見せてくれて、それは成功していた。といっても、香港がすでに戦意を失い、壊れてきている状態だったので、評価の対象にならないと思う。
香港は、ずいぶん中国人選手が増えた。かつては大半が白人選手で、日本代表に迫る強さだった時代もあった。ところが、ここのところは低調。今回のチームは、ほんとうに寄せ集めのようでまとまりが全然なかった。メンバーを見ると、白人選手は30歳以上が多く、中国人は20代前半のように見えた。もっとも、白人選手のような名前でも実は中国人、というのもあるかも知れないのだけど。しかしまあ、思うに、香港が中国のものになり、白人のクラブチーム的な性格を失いつつあるのかも知れない。そうして、力を持った白人が少なくなり、中国人選手が大きなウェイトを占めるようになってきた? のかな。弱くなったのは、そういうことが原因かも知れない。
カーワン監督は試合が終わったあと、前半はミスが多くしたいこともできなかったが、後半はしたいことができるようになって満足、といっていた。それは違うだろ、といいたい。前半の、まだディフェンス力もある香港相手には日本の力が通用しなかった、ってことだろ。でもって、点差が離れてキレてしまった、または、選手交代によって力のない選手が混じってきた香港に対しては、日本の力が通用するようになった、ってことではないのかな。とくに、後半は、日本選手の独走というケースが目だった。けど、こういう個人技が目だっても意味がない。弱い相手に個人の力の差を見せても、面白くも何ともない。強い相手には、結局、通用しないのだから。
そうそう。前半5分ぐらいに香港選手が日本のインゴールに蹴り込み、日本選手と香港選手がチェイスし、日本選手が押さえた、と判定されたボールだけど、あれは香港選手が先に押さえているように見えたけどな。
それにしても、有賀、安藤と2人のプレーキッカーで、成功が4/13ではどうしようもないだろ。安藤は後半に片手でパスを受けるという美技を見せてくれたけれど、これでは使いようがない。矢富は元気の空回り。トライを決めるシーンはあったけれど、自爆していることの方が多かった。あとの多くの活躍したかのように見える選手たちも、香港という中途半端なチーム相手の活躍ではどうにも評価するのは難しいのではないかと思う。もうちょっと力の拮抗したチームとの戦いを見たい。
それにしてもつまらなかった。後半の最初の方では寝ちゃったよ、少し。もっとも、上野鈴本で早朝寄席のあと、途中、昼食をとったけれど、青山まで歩いてきちゃったから疲れてはいたんだけどね。

■出来事
国歌が流れるとき、スタッフのジャンパーを着たアンちゃんたちは立ち上がらず、端っこの方で席に座ったまま、おしゃべりしているのだよね。ははは。ま、いいけど。
バックスタンド北側に座った。後半、サイドがチェンジすると、それまですかすかだったのが、客が増えだした。南側から移動してきたんだろ。そんなに日本のトライが見たいのかね。

■客の入り
8000人ぐらい? 先週と比べて凄く入っている、っていう風には見えなかったなあ。
協会のページによると7833人だそうで、やっぱりなあ。

■天気
晴れ。ちょっと風がある。先週ほどではなく、暖かい日より。

[2007.04.30]

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