サモア vs スコットランド
イングランド vs 日本
2009年6月5日(金)

秩父宮ラグビー場


■結果

サモア
17
7

6
14
スコットランド
10

8

■試合
雨。場内に入ったのは5時5分過ぎぐらい。ちょうどサモアがトライを決めたところだった。
U20だけあってサモアもスコットランドも小粒。身体も小さいけれど、プレーも迫力がない。学生主体なんだからこんなもんなのかな、と見ていた。
全体にサモアが押し気味でゲームは進行していくのだけれど、ときどきスコットランドが切れ味の鋭い走りを見せる。するするするってね。しかし、なかなかトライに結びつかない。というか、スコットランドにとってトライは遠いみたいに見える。なので、PGを狙いにいく。なのだけど、これが精度が悪い。なかなか入らない。レベルが低いのだなあ、キッカーも。
サモアの攻撃も単調で、抜けないと見るやさっさとチョン蹴りをするというパターン。これがほとんど成功しない。だけど、何度も繰り返すのだった。
なわけで、いつのまにか7-9とPGの積み重ねで逆転してしまったスコットランド。がんばる割りにトライが取れないサモア。あげくはスコットランドに待望のトライ。これで7-14と、ペースをつかんだか。と思ったんだけど、サモアの粘り腰。2つ目のトライで同点にし、このまま同点引き分けか・・・? サモアはスコットランドゴール前でDGを狙うが失敗。ううむ。後半のホーンも鳴らされて、スコットランド陣内でサモアのラインアウト。これが最後のプレーだ! というところで、再びのDGが、はいったー!
場内が沸いた。いやあ。劇的な逆転劇だった。サモアの選手のうれしそうなこと。
それにしても、レフェリーはアバウトというかテキトーだったなあ。ラインアウトのほとんどは曲がっていたけど、ほとんど取らなかった。スローフォワードはときどき取っていた。ラックを超えてボールを取りに行くのは、お咎めなし。ううむ。よく分からない。

■結果

イングランド
43
24

0
0
日本
19

0

■試合
日本はキックオフ直後にイングランド陣内に攻め入ってキックパス。これが大きすぎてインゴールの後ろの方まで行ってしまう。この試合の日本の見どころはこれぐらいで、あとはひたすら攻め込まれっぱなし。得点を入れられた直後のキックオフはことごとくミスする。ボールはぽろぽろこぼす。むやみに突っ込んで壁に囲まれてしまう。ラックができてもSHがなかなかやってこない。というわけで、攻め手がない。というより、何をしていいのか分からないまま、右往左往しているだけだった。
後から知ったんだけど、イングランドの選手はみんなプロで、この大会でも傑出しているチームだとか。しかし、それにしたって日本のミスがもっと少なけりゃ、ああも簡単に抜かれたり蹴散らされたりしていないのではないかと思う。
まあ、外見から、体格的にも大人と子供だったのは認めるけどね。後半から登場した19番の黒人選手なんか、巨人だったなあ。
しかし、なにより情けないのは、後半、14人対15人で戦ってコテンパンだったことだな。そうそうにレッドカードで1番の選手が退場になったのに、それでも同等にならない。こりゃもう13人ぐらいまで減らしてもらって、飛車角抜きでやらないと勝負にならないかも。
後半15分ぐらいに、ラックで、日本人選手がイングランド選手に殴られている。手を振りほどく、という感じではない。その様子をタッチジャッジがすぐ横で見ているのだけれど、何も言わない。あの程度のことは、いいのかねえ。よく分からん。

■出来事
U20世界ラグビー選手権の予選プールの2試合だ。去年から始まったらしく、今年が2回目。それをなぜ日本で開催するのかな? 大した選手権でないから? 日本がお金を持っているから? 次のラグビーW杯への布石というか、IRBからすると仕切り能力のテスト?
大きな大会のはずなのに、青山門近辺には大した飾りもない。フラッグがいくつかと、ベニヤで作ったゲートがある程度。バックスタンド裏にはショップも1つあるだけで、ぜーんぜん盛り上がっていない。これでいいのか?
第1試合で電光掲示板が故障。表示がおかしくなってしまった。ちょっと見にはフツーなんだけど、スコットランドに3点追加されていたり、時計の速度が合っていなかったり。
芝生はキレイだった。雨でスパイクにほじくり返されるのかな、と思っていたらさにあらず。ほとんど土は露出していなかった。根本的になにか特別な方法でやり直したのかな。
客は、一般客も多かったみたい。雨なので熱心なラグビーファンばかりかと思いきや、途中で「ニッポン、チャチャチャ」だの「おーれーおれおれおれー」なんて応援の声が起こったりして、とても従来からのラグビーファンとは思えない。読売新聞社が協賛しているみたいだけど、そっちのタダ券が効いているのかな?
試合中のアナウンスがほとんどない。なので、レッドカード退場もよく分からず。表示板から名前が消されたままなので、そう理解した。日本間の試合だと反則の説明があるけれど、それもない。なんだか、テキトーに放り投げっぱなしみたいな運営の仕方で、なんだかなあ、と思った。
隣の神宮ではヤクルト対楽天の試合が行われていた。結構な雨なのに、やるのだなあ、と思った。

■客の入り
第1試合は、ちょぼちょぼ。第1試合の後半から日本の試合を目当ての客がぞろぞろやってきて、第2試合はざっとみて1万人ぐらい入ったかな? というところだった。
協会発表によると、第1試合は5226人、第2試合は9120人。

■天気
雨。

[2009.06.07]

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