日本代表 vs アラビアンガルフ代表
2010年5月8日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

日本代表
60
26

0
5
アラビアンガルフ代表
34

5

■試合
つまらない試合だった。凡戦以下。後半は眠くなってしまった。
試合開始後、キックパスでチャンス! かと思ったら、ぽろり。おいおい。がしかし、これはノックオンではなくオフサイドを宣言された。レフェリーはシンガポール協会の人。なかなか厳格だな、と思っていたのだけれど…。この人、かなりの頻度でハンド、をとっていた。その代わり、オフサイドに甘く、ノックオンやスローフォワードは流す(というより、見えていない)人だった。これって、お国柄なのかな?
以後、日本のミスばかりが目立つ。ボールはぽろぽろこぼす。スローフォワードもたくさん。走り込んでもさっさとパスせず抱え込んでしまったり…。ハーフのだすボールが山なりだったり…。それにしても、ハーフがボールを浅く展開するのは理由があるのか? 受け取ったSOは相手にすぐにプレッシャーを受け、あわてて横に展開…というパターンがつづいた。もう少し深く回して、走ってポイントをつくり、相手ディフェンスを攪乱すればいいのに。試合を通じてAGのディフェンスラインはきれいにそろっていて、ほとんど乱れていなかった。だから、ギャップをついて突破、ということはあまりなかった。
日本の得点は、始まってから15分。なんてトロトロしてるんだよ、という気分。横に横に回して、ぎりぎりライン近くにトライ、というのが多かった。AGの攻撃力は大したことなかったし、ディフェンスだって知恵を使えば破れそうなものなのに、そうしない、できない。見ていてイライラというより、がっくり、という気分。こいつら、代表のレベルに達していないと思うぞ。
実際、知っている名前はほとんどなし。途中交代で入った和田、おお、彼は法政の2番手ハーフ! というぐらいしかピンとこない。相手を考えて、ベストで臨んでいないのかもね。
日本は2度もシンビンを食らっていた。最初は、自陣ゴール近くでの反則の繰り返し。ペナルティトライが宣言されるかと思ったら、シンビンだけ。おやおや。で、そのシンビンの間にも日本は得点できるのだから、力の差はあるはず。なのに、力強さがぜーんぜん感じられない。2度目のシンビンは、後半も押し詰まった39分。5番の選手がパンチ、とタッチジャッジが告げた。のちの新聞によると肘打ちらしい。巧妙にやっているのか、それとも偶然なのか分からないが。この程度の相手に肘打ちする必要もないだろうに。意図的だとしたら、選手のレベルが低いとしかいいようがない。
ラフプレーは、多かったようだ。37分ぐらいにもみ合いがあり、さらに、ノーサイド直前、ホーンが鳴った最中にあわや乱闘? みたいなもみ合いをしていた。日本は、思うようにプレーできなくて手が出ちゃったのかな。ま、いずれにしても、品がないね。
もういちど勉強しなおして来い。出直してこい、という気分だね。

■出来事
日本、韓国、香港、カザフスタン、アラビアンガルフのトップ5ユニオンがアジアNo.1を目指して争う「HSBCアジア五カ国対抗2010」。日本は先週、韓国に大勝しての2戦目。しかし、このメンツで1位になるとW杯に出場できる…って、日本に甘過ぎやしないか?
表参道で降りて正門から入った。ローソンで買った3試合通し引換券を入場券に替え、ついでにTシャツをもらうため。
この試合、前売りも当日券も一般自由席は2000円と高くなっている。以前は国際マッチでも前売り1300円だったのに、値上げだ。のくせにJRFU会員は、前売り1800円としているのが姑息である。で、1試合1500円換算で見るには3試合通し券しかない。少し悩んだけれど、納得できる部分を発見した。
なんと、前売りの「早トク期間」にチケットを買うと、Tシャツがついてくるのである。しかも、Tシャツは3種類あって、1試合ごとに違うデザインのがもらえる。それは通し券にも有効。なので、Tシャツ代も含む1試合1500円なら不満はないか、ということだ。もっとも、こんなTシャツ、外には着ていかないけど。下着か寝間着だ。それでも一応はカンタベリー製だ。そんなに悪いもんじゃないはず。
で、バックスタンドへ。北スタンドは閉鎖され、ビジョンの下に大きな桜の旗。これは、客がここまで入らないと見越してのことなのかな? 読売新聞がタダ券を配ったようだけれど、功を奏せず? 客席はすかすかっぽい。バックより、メインの自由席に客がたくさん入っていたのが興味深かった。陽射しは、もう迷惑、な季節になったってことかな。
バックの中央に、いつものコスプレ応援連中が数人。おおきく騒がないが、ときおり「ジャパン」声援の要請をしたりする。試合中はもちろん生声だ。が、ハーフタイム、試合後などに拡声器をつかいやがる。とくに試合後に、「今日の試合はふがいなかったが、次の試合も応援しますので、みなさんよろしく」なんていうのを拡声器で話す。その声が、勝利インタピューにかぶってジャマだ! っていうか、場内で拡声器を使っていいのか? 協会公認? いや、むかし、連中は協会の雇われ応援団だ、という話もどこかで読んだ。あんなのを野放しにしておくのは、迷惑この上ない。
試合中、放送による反則のお知らせは、すべて英語。ちょっと分からん所もあった。べつに外国人が多数、という場内でもなし、日本語でやれ、という気分だね。
アラビアンガルフというのは、クラブチームらしい。アラブで石油を掘っている企業で働く連中の、アマチュアチーム。試合結果を報じる朝日新聞は「プロがアマチュアに勝った」という内容だったが、じっさい、白人主体だけれど、ちっとも強いようには見えなかった。

■客の入り
7000人ぐらいいたのかな?
協会発表によると5328人だって。あんがい少なかったんだなあ。

■天気
晴れ。暖かい。南風が少し。

[2010.05.09]

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