法政大学 vs  関東学院大学
1999年12月4日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果
法政大学34(14) - 16(10)関東学院大学

■試合
レフェリーは、岩下。タッチジャッジは、下井、桜岡、渡辺。
前半5分。法政が押し込んでトライ。おお。どうなってんだ? 不振の法政が、今季無敗の関東に押し勝っている。その後は、ずっと一進一退。関東が再三ペナルティを取られて後退した後は、逆に法政がコラプシングを再三とられて後退。その間に関東も四宮のランで1トライを奪った。で、14-16と法政リードで折り返す。
後半も、一進一退。両チームともPGを取ったり取られたりで、互いに6点ずつ。煮詰まってきたな、と思った後半30分。両チーム互いにボールが手につかない状態からこぼれ玉を拾ってトライを奪ったのが、法政。これで、関東は切れてしまった様子。37分にもだめ押しのトライを押し込まれて、勝負あり。法政(リーグ戦5位)が関東(リーグ戦1位)に、一矢を報いた。
本日の関東は、反応が鈍かった。渕上からのボールは、出足の速い法政にことごとく止められる。スペースを見つけることもできず、フェイントをかませることもできず、あえなく敵ディフェンスに倒された。視野が狭かったのかな。さらに、レフェリーの判断が遅かったりして、関東のいらだちを誘い、いらぬ反則を誘発させた。前半の、関東WTB11番の蹴りは、そのひとつ。法政の選手がボールを抱え込んだままラックになった(というように見えた)。レフェリーは反対側で見えない。11番が法政の選手からボールをかき出すように、か、ボールをもっている選手から「放せ、てめえ」というように蹴りを入れた(というように見えた)。それをタッチジャッジの桜岡氏がレフェリーに告げ口した。結果、ペナルティになった。ひょっとしたらシンビンかな、と思ったけど、注意だけだった。その後、後手後手にまわった関東はペナルティの連続で不利になった。この流れの中で、法政は相手陣内のスクラムでコラプシングを取られる。スクラムに自信のあった法政には「えっ?」てな感じ。さらに、コラプシングを再度とられ、流れは一気に関東になった。
なんか、レフェリーの判断ひとつでがらりと攻守が入れ替わる様子を如実に味わった気分だ。
まあね。だからって、本来の力をだして、相手を受けとめられれば、関東はあんなにペナルティを犯さなかっただろうし。法政だって、レフェリーの嗜好を感じとればいいわけだからね。まあ、本日は、法政の出足の鋭さと、関東のあせりまくり、で結論かな。

■出来事
銀杏並木は、かなり色づいて、落ち葉となっていました。落ち葉を踏みしめるために来た人も、少なくない様子。カメラをもった人も多く、にわかカメラマンが出没していました。銀杏並木は、道路の両側に、それぞれ2列に植わっています。その、道路側の銀杏は100%黄色。だのに、歩道側の銀杏は60%ぐらいの黄色。これって、排気ガスの影響なのかね。
秩父宮ラグビー場内では、明日の早明戦のチケットをまだ売っていました。B、C券です。売れていない。人気がない。学生の関心が薄い。ははあ。今年は明治がからっきし弱いので、力が入らないのかも知れません。その年の成績次第で、学生にそっぽを向かれてしまう伝統(?)の一戦。まあ、いいんじゃないですか。バカ騒ぎがなくなって、落ちついて見られるというものです。ずっとこんな調子でいてくれれば、申し分ないのですがね。なんていうと、叱られるか。でも、入りが平均化するのはいいことだ。
けどさあ。今日の試合は、去年の1位と2位の決戦なのに、法政がちょっと弱いと、まったく入らない。まったく、学生は現金だね。そんなもんか。
という中にも、法政は応援団までやってきた。ハーフタイムには、学ラン5人が顔にペインティングして、「ほーせーほーせー」と叫びながら「ほーせーおーわがぼこー」と歌いながら、バックスタンドを走りまくる。ちょっとは静かにしてください。

■客の入り
3000人ぐらいなのかな。よくわかんなーい。

■天気
天気予報に反して、晴れました。しかし、3時をすぎるとバックスタンドに陽がささなくなり、かなり寒かった。風がないからよかったけどね。

[1999.12.04]

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