小説現代とオール読物



もともと筆1本で飯を食おうなんていう心づもりはない。絶対に作家になってやる! というどん欲さもさほどない(まるでないとはいわないけど)。ほとんど初めて書いたストーリーが本になっちまったということで「なんか楽にできそうかな」と甘く見はじめたということかな。だいたい、ファンタジー分野を想定して書いたところから、このジャンルを僕は甘く見ていたと思う。ふつーの、大人が読む本では困難かもしれないが、ここなら可能性が高い、などと。差別ですね、これって。それはいいとして(よくないって?)、じゃあ普通の新人賞ではどういう評価が下されるのか、興味が湧いてきた。で、
第62回小説現代新人賞/93年12月20日締め切り
第74回オール読物新人賞/93年12月20日締め切り
に、応募してみることにした。なんか、全国共通試験を受けるみたいな気分だった。やっつけで、それぞれ80枚の中編をワープロでどたばたと書き上げた。結果は、約半年後だ。このとき、もう望外の結果を期待することはなかった。つまり、最終選考に残ったら、これは凄い。1次、2次を通過して、その結果が雑誌に載ればいいや。という目標にした。さて、結果は。






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