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2007/08/30
大和田通信 070830
こんにちは、大和田です。
今日現在、少なくとも来週までは退院の目処はたっていません。
週末の一時外泊のみ許されている状況です。
7月30日(月) 抗ガン剤(シスプラチン+ビノレルビン)投与
8月 6日(月) 抗ガン剤(ビノレルビン)投与
8月12日(日) 夜、発熱38度
上記二種の抗ガン剤投与により、最初の薬剤投与から15日目(DAY15)に骨髄抑制作用が顕著になるとのことです。
吐き気や嘔吐などの副作用があまりなく、白血球も正常値を維持していたのですが、ちょうど15日目あたりに38度を発熱し、白血球が1,500(正常値は約3,000〜9,000)まで下がりました。
抗生剤や白血球を上昇させる薬剤投与を、その後五日間つづけた結果、無事回復することとなりました。
再びの入院生活。
はじめの頃の同居人は大正生まれの方々で、おひとりが戦時中の大陸でシベリア抑留を余儀なくされた方。
もうおひとりが、大陸から本土防衛と称し連れ戻された方。
「わしは通信兵やったけど、前線は大変でしたやろなぁ」
「ところでどこの居りましたんや?」
「二十二連隊ですわ」
「えー、わしもですがな!」
「どっかですれ違ってたかもしれまへんなぁ」
とは、なんと因果なもの。
「もう寝ますんか?寂しおまんなぁ」。
他方、阪神ファンの方がお隣のベットに。
「阪神勝ってますか?」
「勝っとるけど、それやったらおもろないんや。
3 点差ぐらいで追いかけるんがおもろいんや」。
ですがみなさん白内障など眼科治療の方々で、すぐに退院されてしまいます。
現在は、挨拶もない同居人ばかりで、カーテンも締め切りが多く、これが本来の年配男性の姿かとあきらめかけています。
隣の女性部屋から時折聞こえてくる笑い声や、楽しそうな会話がとても羨ましく感じられます。。。
8月27日(月) 抗ガン剤(シスプラチン)投与
2クール目に入った翌日食欲がなくなりましたが、昨日までには七割ぐらいまでの復調の兆しです。
抗ガン剤治療と平行して歯の治療にも勤しんでいますが、28日を最後に計7本の抜歯が終了しました。
「ほんなもん抜くってもんやないで。ポッロととれる感じや」とは本人の談。
歯がどれだけの状態であったかは、ご想像にお任せいたします。
骨転移を抑制させる薬剤(ゾメタ)投与ももうじき始まります。
歯の治療が完了したころに、新庄剛志のようになっているのか、杉兵助師匠のようになっているのかは見当もつきません。
2007/08/30 15:35 カテゴリー: 大和田通信 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
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2007/08/23
尾張方面の方々へ m(__)m まとめて業務連絡
西方寺@名刹の改築工事現在進行形とのこと 承知しました。
ご住職@名僧さまもこのブログを覗き見されておること確認できて、一安心。
クロさんからも電話があって、柏崎の件大いに気になる様子。私も同様です。
メダカさん+(たぶん)ニッコリにしびくん、西方寺さんで出会うとはこれまたよくできお話。ちょいと羨ましいのであります。
fuukoさん@関西人も忙しさも一段落した様子。
きっと暑さの峠も越したはず、にしびの飲み屋で一杯やりますか。
水谷@青年か、やまたつ@老人あたりに段取りを頼めばいいのかなぁ。。。
細江@釣り人の鮎なんてのも。。。。楽しみではありますなぁ
尾張以外の方々 m(__)m 申し訳ありません きわめて個人的な連絡事項を連ねてしまいました。。。。。
お許しを (^_^;
2007/08/23 21:09 カテゴリー: ひと | 個別ページ | コメント (6) | トラックバック (0)
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2007/08/23
ちょいとご無沙汰
前回の投稿から 少し間が空きました m(__)m
あちらこちらから「元気で生きとるのか?」との叱咤激励を頂戴しておりました。
元気で 生きております。
○最新の「大和田通信」にあるとおり、骨転移が顕著になっております。
やや心配事が増えましたが、心配してもはじまらぬこと。治療に専念いたします。
○今回のシスプラチン+ ビノレルビンの組み合わせの場合、15日目あたりに骨髄の働きが悪くなる頂点だと指摘されていたのでありますが「前回の7ヶ月には白血球なんかは正常値の範囲を維持し続けたし…私はけっこう強い人なんだ」などと高をくくっておったのです。。。。が、15日目に白血球数1,500さらに38度の発熱。。。見事にやられました。
安静+抗生剤の点滴3日間+『白血球を増やす薬』を筋肉注射を5日間で10,000近くまでいとも簡単に回復。。。。恐ろしや現代薬学!薬がこんなことまで簡単にコントロールしてしまうのか!?
。。。。。。まずは ここまで
2007/08/23 20:52 カテゴリー: 病院暮らし, 癌をこじらせて… | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)
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2007/08/09
普通の人
夢ーみんママの質問に返答するのを忘れておりました m(__)m

> ウッディガスリーから右回りで、ボブマーリー、キング牧師、
> で、次のウッディガスリーの下は誰ですか?よく見えないです。
> あ、人じゃないのかしら?エノラゲイ?
まず ウッディ・ガスリー
右に ボブ・マーレィー
下に キング牧師 壁にマハトマ・ガンディーの額がある
左下は ただの兄ちゃん タンクマンと呼ばれることもある
私は彼を尊敬してます。
2007/08/09 17:10 | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
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2007/08/09
来週は お盆
多くの総合病院がそうだろうけれど、入院患者の年齢は高い。我が4人部屋は、私が最年少の51歳、お隣さんが60代半ば、向かいの二人が大正生まれのシベリア抑留組。平均年齢は70歳以上だ。
ここ数日院内のあちらこちらでの話題は「お盆をどうする?」
病状の軽い人は、自宅でご先祖を迎えたい。
帰宅できそうにない人は、供養の手順を家人がうまくこなすのか心配。
いずれの場合も、宗教的な話題は禁忌だと信じているのか声は低い。
もしも!寺院経営者だったなら
・病院の駐車場2台分くらい無料で借りて
・適当な祭壇をだんどりして
背景はペンキ絵でじゅうぶん 2〜3脚のベンチがあれば完璧
・ロウソクと線香をたやさないようにして
・戒名を紙切れにでも記してあげて
100円ずつでもいただければ大もうけ
・ちょいとたまれば まとめてお務め
南無妙法蓮華経でも南無阿弥陀仏はたまたマカハンニャ〜でもなんでもOK
・オプションで、3千円も布施があればスペシャルお経をサービス
・ご希望があれば、墓から永代供養、先祖代々でも引き受けますよ…
ビジネスチャンスは決して逃してはならない
・アルバイトを動員して神道・基督・回教…あたりの机も用意しておけば完全犯罪
。。。。また友人をなくしそうなことを書いてしまったが、98%は本気だ
病老死苦の際にいる人々のところに、仏教はいない。釈迦はキレイな嫁さんも先祖代々の王家の仕事も家も、有り余る財産も捨て、病老死苦の現場へ「出家」したそうな。
何人も僧侶と話したことがある「病院という場にこそ、宗教家の存在が必要なのではないか。」いつも同じ声が返ってくる「僧侶の衣装で病院をウロウロすると嫌われるのです。」
そらそうだ。葬式と法事のときに着替える僧服なんて「嫌われる」
ゴルフ場に高級車で乗り付けるときも墨染め衣。夜の巷で高吟するときもせめて作務衣。PTA会長の挨拶を垂れるときなんぞは特級の法衣なんぞ身を包んで。街を闊歩する僧職は袈裟で裸足。そんな風景がチラリとでも見え隠れするならば。病院で見かける僧服は「嫌われない」
キリスト教者が運営する病院で、死期を迎えた無神論者を生きた知人や、その家族が「洗礼」を授かる場面に何度か出くわした。
悲しきかな、我が仏教陣営で同様の話を聞いたことは終ぞない。
9日 慈心の78回目の月命日
線香を上げる場所もなく 枕元に寄せられたお守り袋に向かって手を合わす。南無
2007/08/09 16:13 カテゴリー: 宗教, 病院暮らし | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
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2007/08/09
大和田通信 070809
こんばんは、大和田です。
まず最初に訂正があります。
セカンドラインの抗ガン剤投与についてですが、以前と同じ周期で実施されると間違いを記してしまいましたので訂正いたします。
正しくは、一週目に1種を投与し、二週目に他種を投与、三週、四週とお休みで1クールとなります。
一週目に投与する薬がかなりきついとの説明があり、この薬の投与同日と明くる日から二日間、計三日間のステロイド等の投与がなされます。以前の治療でもなかったことで、“きつい”が反映されています。
つづいて、いくつかの検査結果についてもご報告いたします。
CT撮影の結果、肺の病巣(原発巣)は少し大きくなっているようですが緊急を要するものではありません。
MRI撮影の結果、脳転移の病巣は大きな変化はないようです。
骨シンチ(※)撮影による骨への転移について調べた結果、骨転移がみられました。
骨転移の治療薬として、最も使用されている薬剤(標準治療薬)を新たに処方したい旨の説明がありました。
※ 放射性薬品を静脈注射し、特殊なカメラ(シンチカメラ)で撮影します。病変部には血量が増加するという性質を利用し、薬品が血液により骨に運ばれる3,4時間後に実施します。
この骨転移の治療説明と同時に担当医から、
「佐々木さん、歯治療する予定ありますか?」
「へ?」
「投与中に抜歯などでアゴの骨が溶けてしまう可能性があるので、
歯を治療するなら投与前にしといたほうがいい」
とのご忠告。
ドライな物言いに聞こえるかのしれませんが、担当医との信頼関係は築けていますので、ご心配には及びません。
また、今のところ週末の外泊許可は、つづけて獲得しています。
さらに来週からの通院許可(退院)も目論んでおります。
退院のあかつきには、まずは歯医者通いであります。。。
2007/08/09 07:06 カテゴリー: 大和田通信 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
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2007/08/07
覗かれた!
入院生活中の大きな楽しみのひとつは「食事」
この食事が酷いのである
前回はあまりにも馬鹿馬鹿しくて記録することもしなかったが、今回は全部写真に記録してある。バカバカしすぎて公開しないかもしれないが。
定刻になると、病室に食餌が運ばれてくる。私はふたを開けて写真を撮る。一口か二口味を試してみる。ふたを閉める。おもむろに家族たちが運んでくれた食事のふたを開ける。「いただきます」をして。。。。
今日の昼食時、この瞬間に看護婦さんがあらわれた。
ご飯。味噌汁。おかず。。。。ひと当たり目をやって。
「植物性蛋白がもっとあってもいいわね。」と端的な助言をくれた。
「質の良い新しい細胞は植物性蛋白によって形成されていくからね」
よ〜〜し明日から植物性蛋白もっと食べるぞ!
豆腐・湯葉・納豆・煮豆・グルテンミート・味噌・豆乳・玄米・麩。。。。ありゃま、今食べてるものばっかりではないか。
でも、食べる!
玄米正食の哲学を踏まえつつ精進潔斎。あっちこっちの神々から教えてもらって菜食主義っぽく。もちろん化学物資まみれは好きじゃないので低農薬・有機栽培をまず求め。陰陽の理を踏み外さぬように白砂糖とは離縁をして久しく。体内で暴れている不良細胞の癌一派の栄養にならぬよう4つ足の動物性蛋白とご無沙汰を重ねて。
そんなイメージの食事を提供してくれる総合病院ってあるのだろうか「この国!」で?
白衣の天使たちと
「私がヒンズー教徒ならば?」牛肉抜きの食事は提供される?
「菜食主義なら?」どんなメニューになるのだろう?
「イスラムの人は?」入院させてもらえるかなぁ?
てな話題が続く。この国も捨てたものでもないと思ってしまった。
夕刻、薬剤師さんの登場。
投薬後の症状は『はなまる』とのこと。うれしい(素直に)。
2007/08/07 17:04 カテゴリー: 病院暮らし, 癌をこじらせて…, 食 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
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2007/08/07
尾張から
尾張・名古屋、JR東海道線で西へ一駅『枇杷島』という駅がある。そこに2年ほど寝起きしていた。それから数年大阪から通い続けて現在にいたる。病を得てからはすっかりご無沙汰なのであるが。最近、続けて便りが届くのであります。
**** 勝手に引用 *****
お元気そう?で何よりです。
あまり参考にはなりませんが僕の甥っ子も大学の健康診断で血液性のガンと診断され抗がん剤6クール、放射線治療4クールを耐え復学し、教員になるべく勉強中です。
否が応でも死を考えざるを得ない状況で
佐々木爺は何を考えておられるのか。
**** 引用 以上 たいへん失礼 *****
甥っ子さんも、ここにメッセージを下さる夢〜みんママやfuukoさん、ガン仲間はけっこう多いのであります。
カミングアウトするか?ひたすら隠し続けるか?癌ごとき病にすらこんな幼稚な悩みをつきまとわせている「この国!」の状況でその存在が見えにくくなっているだけのこと。その窮屈な情況が癌患者とその周辺の人々を生きにくくさせてだけのこと。
閑話休題
『否が応でも死を考えざるを得ない状況で』と仰るが…
オギャ〜と生まれたその刹那から、私らの人生は一直線に「死」に向かってるんだから、考えない。悩んで解決することは悩むが、小さな心をいくら痛めても決まり切ったことは考えない。釈迦もマホメットもキリストも八百万の神たちもペギー葉山も「ケセララ(What
will be, will be)」と仰っております。
私たちの時代の宗教屋たちがそのことを話してこなかったから。この時代の教育労働者が横着しまくっているから。「人間は死ぬのである」なんて自明の理さえ巧妙に隠蔽され続けているんだ。
死んでしまうから、生きてるあいだは遊ぶのだ!これまた自明の理
どうせ遊ぶなら気楽な世界がよいのだ。このことは多くの尾張の人たちと共有していること。。。。ですよね メダカさん
8月24日は改築なった西方寺の蟲干会のはず、行くぞ!+行きたいぞ!+情報求む!
2007/08/07 11:29 カテゴリー: ひと, 癌をこじらせて… | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
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2007/08/03
静かに過ごそうか
今回の治療がはじまっていなければ。
8月6日のそのときには、ヒロシマにいる予定だった。
3年越しの目論見が来年以降に仕切り直しだ。
新しい薬剤で副作用の動向が読めないので。
東京での明日の告別式への参列は我慢しよう。
花一輪手向けてけじめの日にしようと思っていたが。
病むということは、こういうことか
老いるということは、こういうことなんだと
今更のように気づいている姿が愛おしくもある
。。。。。う〜〜む 支離滅裂 (_ _ )/ハンセイ
2007/08/03 19:33 カテゴリー: 癌をこじらせて… | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)
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2007/08/02
おかしい・おかしい。。。
新たな治療のために入院、新たな抗ガン剤を点滴したのが月曜日(7月30日)。
今回はシスプラチンという白金系の薬剤なのであるが。こいつの副作用が相当なものらしい。いろんな人たちにたんまり脅してもらっていたおかげで、覚悟は十分にできてはいた。投薬の技術も先人たちの苦労のおかげもあって飛躍的に改善されているに違いない。
月曜日に500ccほどのその薬剤を点滴するために、副作用を抑制するための薬剤が2000ccも使われる。さらに火曜日と水曜日にも副作用止めの点滴が1500cc。至れり尽くせりのメニューである。おかげで。。。。副作用は「ゼロ」。
食欲減退ややあり+便秘気味かも+やたらに眠い(眠る)脅かされていた「嘔吐感」は全くなし。
様子を見に来てくれる、医師+看護婦+薬剤師さんたちがいちように「おかしい…」とつぶやいてゆく調剤をしている張本人の薬剤師さんなんて「そんなはずはない!」と大いに不満げである。
我が身体、癌にはやられたけれど、抗ガン剤とはなんとかいい勝負をしておるようだ。
※ついでに8月1日の血液検査の一部
白血球数:8,700(正常値:3300~9000)
赤血球数: 361(正常値:430~570)
血 色 素: 10.9(正常値:13.5~17.5)
CRP(炎症マーカー) 0.63(正常値:0.6以下)
抵抗力はありそうだが、貧血でぶっ倒れそうな数字かな?
血の滴る肉塊でも喰らうか。。。。
平和的な小松菜・ひじきの非ヘム鉄のお世話になり続けようか。。。
来週月曜日にはビノレルビンの点滴、こいつの副作用はチョロいらしい。
2007/08/02 17:10 カテゴリー: 病院暮らし, 癌をこじらせて… | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)
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