樹懶庵閑話 the Strong Cancer Survivor 200803



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2008/03/24

 大和田通信 080324


先々週にレントゲンと採血の検査があり、まだ腎機能が回復するに至っていないとのことで、もう一ヶ月経過をみることとなりました。 抗ガン剤がガン細胞を抑制すると同時に、身体の様々なところに強烈な影響を及ぼすことを、改めて認識させられます。
最近は、気温の変化により、特に冷えてくると咳がでることが増えてきています。

さて、先週16日の日曜日に、名古屋方面に行ってきました。
正確には清須市西枇杷島町(旧西春日井郡西枇杷島町)です。
2000年9月11日〜12日の集中豪雨により浸水被害にあった町です。

被災後のその町に佐々木さんが訪れ、「まけせんぞ!にしび」と称して住民とともに活動した町です。
当時炊き出しをする佐々木さんにおばちゃんが問いかけます。
「いつまですんのよ」
「こうなったら意地や!」。
 次の日から、
「うちの台所は使えるようになったから」
と、そのおばちゃんは作り手となりました。
毎回、片づけの時だけ手伝いにくる男性もいたそうです。
そんな町を訪ねたのは、佐々木さんにとって二年ぶりでした。

 訪れたこの日『今日だけ、ここのおじいさん、おばあさんの孫になる』という、十数人の小学生と会いました。
 往復840円かけて豊田市から訪れる彼らの活動は、当時から欠かすことなく続いています。 初代の“孫”だった卒業生四人も駆けつけていました。

 佐々木さんと時を忘れて話し込む、おばあちゃん。
 水害後に乗じた再開発について淡々と語る、おじいちゃん。
 「佐々木さんが来るたび、おおばあちゃんがしてたよねぇ」と、遺影の傍らで抹茶をたててくれる、おばあちゃん。
 「うどん食べてきなさい」と、放そうとしない、おばあちゃん。

“ボランティア”や“コミュニティ”などのカタカナ語が、流行病のように蔓延する昨今、それとは縁遠い巷がここにもありました。


2008/03/24 02:01 カテゴリー: 大和田通信 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)




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2008/03/18

 殺すな!

            


2008/03/18 15:01 カテゴリー: 時事問題 | 個別ページ | コメント (3) | トラックバック (0)
 


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