自治体の安全と危機管理 | ||
1.自治体のための危機管理
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神奈川県消防学校での講演 危機管理―組織的対応のありかた― 1999年3月4日 東海大学教授 首藤信彦 はじめに:この講演では前半が現代社会を取り巻く危機環境とその変容について、そして後半が危機管理の具体的な施策について話します。 第一部:現代社会の危機環境
9.国際テロリズムの浸透 10.戦争と制裁
11.自治体の平和創造能力 12.近未来巨大リスク
第二部 危機管理をどのように進めるか 1。危機管理とは何か (1)危機管理と管理危機 −危機管理は90%が事前対応→それが無ければ危機管理 −危機実在説の信奉 −危機のサイクルと危機管理のサイクル −アーリーウオーニング(早期警報) −アーリーアクション(初期行動) −危機管理とは責任者が責任をとること (2)冷戦後世界への対応はできているか????
(3)危機管理に求められるもの −組織と責任 セキュリティ・ディレクター −情報 情報の集中管理、データベース化 −第一報 誰がどう受けるか、誰に報告するか −全包括主義(ホーリズム) −パラレル思考 (ペルーで頭がいっぱいは最低の思考) −カルチャーとしての危機管理 (4)通常の情報伝達/意思決定システムと緊急時の情報伝達/ 意思決定システム −交流と直流の関係:スイッチを切り替える −日本的意思伝達システムのどこが悪いか (5)何の情報を集めるか −リモートセンシング vs Ground Truth −対応の情報としてGTが重要→どうすれば情報が集まるか −情報の取捨選択とそのための権威 −草の根情報ネットワーク、情報を持っている者を探し出す (社内データベース) (6)総務部の限界 (7)人材:豊富な知識と経験、柔軟な発想、広いつきあい、 会社から一定の距離をおける人物、女性、高齢者、外国人、 障害者、逆に、警察的発想(犯人中心主義・権威中心主義) や企業中心主義の発想はダメ
2。多国籍企業に学ぶ (1)企業の責任・企業のミッション(何のために企業はあるか) (2)拘束下での努力・緊急時転用設計 (3)市民・環境を味方につける (4)セキュリティ・ディレクター (5)急激な変化への対応:犬は何時噛むか (6)危機戦略・危機マーケティング (7)セルフディフェンス
3。危機管理とリスク・コミュニケーション (1)リスクコミュニケーション 「正しい知識・情報」と「必要な対応」 原子力広報、エイズ広報 vs 自動車免許更新講習ビデオ (2)日本的経営におけるコミュニケーション・リスク (3)求められる事前コミュニケーション:情報公開、社会教育 (4)有効なコミュニケーションとしてのパソコンネットワーク (5)両刃の剣としてのインターネット RAN, E-coli (5)カウンターメディア かいわれ大根・所沢野菜騒動: 一度悪者になったら、イメージは回復しない 4.オープンシステムにおける危機管理 ペルー大使公邸事件が教えるもの 5.危機社会における消防の役割 6.社会のために働き傷つく者をどう評価する 7.コミュニティ・ボランティア・パートナーシップ
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