缶詰ちまき


家庭でちまきを作ることは実はそれほど難しくない。しかし、一般家庭食べる分量を考えると何種類もの具を少しずつ作るのは困難である。そこで今回は出来合いの缶詰を使って手抜きかつ本格的なちまきに挑戦してみる。

  まずはもち米から。よくといでから水につけておく。一晩つけると良いらしいのだが、めんどくさいのでぬるま湯で一時間くらいつけてお茶を濁す。
  ちまきをつつむ材料として、今回は竹の皮を使用した。熱湯で煮沸しておく。これは消毒の意味と、皮をやわらかくしておく意味がある。
  それからスープを作る。かなり適当に作った。お湯を沸かして、中華スープの素、しょうゆ、紹興酒、お酢少々、五香粉などを適当に入れる。今回はさらにあまっていたラーメンスープ(粉)も少し入れてみた。
  さて、今回用意した具。ホテイのやきとり缶詰(たれ味)。うずらの卵の缶詰。そして松の実。下ごしらえは何も必要ない。これだけでOKである。
  さて、もちごめをざるに上げ、水気を切っておく。
  中華なべに油をひいて熱する。
  ここにもち米を投入して炒める。熱した中華なべに水気のあるもち米を入れると最初炎が立つので注意。
  もち米の色がなんとなく半透明に変わってきたら、松の実と先ほど作ったスープをお玉一杯程度投入。手早く混ぜる。これで準備はOK。早速包み始めよう。
  包み方はいろいろ流派があるらしいのだが、素人なので適当に包む。竹の皮をまるめてポケットをつくり、そこに炒めた米を入れる。ぎゅっと押し込んでおくとできあがりのときにまとまりが良い。
  次に具を入れる。今回入れたのは焼き鳥缶詰とうずらの卵一個。焼き鳥缶は温めてすらいない。ゼリー状になったタレもそのまま入れてしまうとおいしくなるようだ。
  この上にさらにもちごめをかぶせる。
  後は適当に包んで、タコ糸でしばればできあがり。
  一種類じゃつまらないのでもう一種類缶詰を開けてみた。こちらは豚の角煮と味付け落花生。どちらも中華街でゲット。中華素材だとぐっとちまきらしさが増す。松の実が落花生になっただけで、あとは同じ手順で。
  勢いに任せて包むとこんな感じ。これでもち米1kg分。
  できたら蒸し器で蒸す!蒸し時間はおおよそ45分。
  蒸しあがったところ。
  蒸しあがったものをあけるとこんな感じ。こちらは松の実と焼き鳥缶の方。この写真はちょっと失敗。もちごめのつめ方がゆるかったために皮にくっついてしまっている。でも味は変わらないので気にしない。
  こちらは豚の角煮と落花生の方。にんにく醤油をたらすととても美味しいです。具は味が濃いものならたいていなんでも合う。あまりものなどいろいろお試しいただくと面白いと思う。

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