タンタンメン


横浜に何店舗かあるタンタンメンのお店。そのタンタンメンの、家庭での再現に挑戦してみました。店舗の味の秘訣はそのスープにあります。そしてスープの仕込みは、一般家庭ではそう簡単に真似できるものではありません。その部分を、B級クッキングならではの手抜き技を使って、近い味を再現してみようという試みです。

  今回の材料。豚ひき肉、一味唐辛子(粉末)、卵、にんにく、そして生麺。麺はなるべく太いものをチョイスしたほうが相性が良いようです。
  そして今回のキモ。シンガポール名物「肉骨茶」の素。「肉骨茶(バークッテーと読みます)」とは、豚ばら肉をニンニクたっぷりのスパイス入りスープで煮込んだもの。スープにお茶は入っていないのですが、色合いがお茶っぽいので肉骨茶と呼ぶのでしょう。非常に味の濃い、重い食べ物なのですが、恐ろしいことにシンガポールではこれを朝食として食べるそうです。sy-cも出張中に食べましたが、何気に美味しかったです。本場のスープはさすがに素人が作るのは困難なのですが、スープの素が普通にスーパーマーケットで得られています。写真のものはシンガポールで買ってきたお土産。2.2シンガポールドルとありますので、日本円にして一袋150円くらいですか。中身はティーバッグのようになっています。
  さて、料理の準備。まずはニンニクをきざみます。ニンニクは青森産をチョイスしました。中国産と比較して、薄皮をむいただけで圧倒的に香りが違います。やっぱり国産が安心ですよね。値段は3倍以上違うけど、男の趣味の料理なので惜しげもなく投入すべきでしょう。
  これをざくざく刻みます。今回は一玉全部使いました。ニンニクは惜しげもなくたくさん使うのが美味しいスープにするコツです。
  中華なべでお湯を沸かし、まずニンニクを全て投入。
  続いて肉骨茶の素を投入。一緒に煮込みます。これだけでかなりの味が出ます。まだ唐辛子を入れていないのに、スパイシーな香りが漂ってきます。
  豚のひき肉を投入。パックからそのまま。何の下ごしらえもしないけど、これでいいんです!(笑)
  これを煮込んでいきます。アクが出るのでこれはちゃんとすくいます。塩も化学調味料も何も入れてませんが、この時点でかなり良いスープが完成しています。味が薄いようでしたら塩を足して調整してください。
  煮込んでいる間、ボールで卵を溶きます。
  溶き卵をスープの中に投入。この時点で肉骨茶の素(ティーバッグ)はとってしまいます。卵は適当にかき混ぜてほどよく固まらせます。
  最後に一味唐辛子粉末を投入。この量で辛さが決まります。お好みの量を入れてください。ただし、味見はしっかりすること。肉骨茶スープが既に辛いので、相乗効果でさらに辛くなります。これでスープは完成。
  その隣で麺をゆでます。なるべく大きな鍋で。しかし、この辺が家庭用コンロの限界。どうしても麺を投入するとお湯の温度が下がってしまいます。ま、家庭料理なので仕方ない。
  麺がゆで上がったらしっかりお湯きりをして、あっためたラーメンどんぶりの中に。
  これに中華なべからスープを移していきます。
  完成!簡単だったけどかなり本格的なタンタンメンになっています。味も店舗のものとそん色ないものになっています。あとはお店と同じように、お好みでネギを入れたり、ザーサイを入れるとアクセントになって美味しいです。 肉骨茶の素だけ入手しづらいけど、エスニック食材を扱っているお店とかで見つけられると思います。あるいはシンガポール出張する知人がいたらお土産にねだってみるのがよいかと。ちなみに骨肉茶そのものも美味しいですよ(^^;

EXIT