平成16年に買った本



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日付 タイトル 著者 感想等 書籍イメージ
12月10日 江戸近郊道しるべ 村尾嘉陵 前から探していたのがやっと手に入った。この本の現代語訳はだいぶ前に手に入れ愛読していたのだが、やはり本物はいい。訳本には割愛された部分もだいぶあるようだ。特に八八幡巡り、六阿弥陀めぐりなどは興味ぶかい。
12月9日 八宗綱要 凝然大徳/鎌田茂雄訳注 この本の存在は前から知っていたが、実際に手にとってみたのはこれが初めてである。鎌倉時代に、インドの状況などがかなりわかっていた(例え経の中の話だけとは言え)というのが新鮮だった。しかし、漢文はもうほとんど読めなくなっているなあ。
11月5日 加持祈祷の本 学研 期待した日蓮の加持特集も含み、かつ他宗派の加持や祈祷を紹介してあり、とても楽しく読めた。確かに禅宗でも祈祷はあるし、あの豊川稲荷だって曹洞宗なのだから、真宗系や純粋なプロテスタント以外の日本の宗派はすべて加持祈祷を行っていることに今さらながら気づいた。
10月13日 空海 生涯と思想 宮坂宥勝 空海に関する論文等を一冊の文庫にまとめてあり、わかりやすい。各種の記述があるが、繰り返されているのは「十住心論」であり、これが根幹らしい。「文鏡秘府論」が共産中国でも何回か出版されているというのは驚いた。
9月16日 駅前旅館に泊まるローカル線の旅 大穂耕一郎 「駅前旅館」のタイトルに釣られて購入。もともと井伏鱒二の「駅前旅館」が大好きで、もう何度も何度も読んでいるし、つげ義春の漫画に書かれている「商人宿」の雰囲気にも憧れを感じていたので、一気に読み終えた。しかし、何か違和感を感じるのである。それは、つげの漫画や、宮脇俊三の鉄道紀行にはない、軽薄さや未熟さとでも言おうか。いったい何が原因かといろいろ悩んだ末、作者が一人称として、「ぼく」を使っていることが原因だとわかった。つげの漫画でも「ぼく」が使われているが、それはあくまで、自己を客観視した上での詩的表現なのに対し、この作者はどうやら本気で自分を「ぼく」と意識しているのである。フォーク世代の特徴だろうか。
9月9日 第二回チベット旅行記 河口慧海 第二回チベット旅行記も近所の本屋で発見した。たぶん、今日、明日中に読んでしまうだろう。
8月28日 室町戦国史紀行 宮脇俊三 宮脇俊三氏の文庫本はほとんど読んでいたが、室町戦国の時代のみ抜けていた。最後の方は明らかに体力の衰えを感じさせるのがちょっとさびしい。
8月7日 華厳の思想 鎌田茂雄 前から華厳経や華厳宗に興味があったのでつい買ってしまった。天台や日蓮宗でも「円教」ということを重要視するようだが、何でも邪教扱いする日蓮はともかく、比叡山では今も華厳教を読んだりすることがあるのだろうか。本とは関係ないが、丹沢山麓の「経ヶ岳」には華厳経が空海によって埋められているそうだ。空海は確か華厳を十段階中の九番目という高い位に位置づけているはずだ。
7月中旬 チベット旅行記2〜5 河口慧海 第一分冊が面白かったので、残りも一気に購入、読破した。第二回チベット旅行記も読みたいのだが、なかなか本屋で見つからない。かといって文庫本一冊だけアマゾンで購入するのもなんなので我慢している。
6月26日 堕天使 真野隆也 Truth In Fantasy シリーズ中の一冊。このシリーズを買うのは久しぶりだ。中身はまあこんなものでしょう。
6月23日 JOHN SILENCE Psychical Investigator Algernon Blackwood 以前、世界幻想文学選集かなにかで邦訳を読んだことがあり、面白かったので原著を入手した。まだ2〜3ページほどしか読んでいない。
6月17日 チベット旅行記(1) 河口慧海 黄檗の僧、河口慧海のチベット密航記。以前読んだ大谷光瑞の伝記も面白かったが、これはさらに困難な探検を単独かつ小乗戒をきちんと守ったうえで行っているのがすごい。
6月4日 魔女とカルトのドイツ史 浜本隆志 ヨーロッパ(特にドイツ)精神史の暗黒面の特集。ヒトラーが自分をハーメルンの笛吹き男と同一視していたという指摘は面白い。
5月30日 江戸の旅文化 神崎宣武 江戸時代の庶民の旅の真相と、現代に繋がる日本人の「観光旅行」観を解説。面白いが、すでに他の本で同じような内容を読んでいたため驚きは少ない。
5月30日 印と真言 学研 真言はともかく、印をこんなふうに公開して祟りとかないのだろうか。このシリーズも34巻になり、よりマニアックになってきているようだ。今度はぜひ日蓮の祈祷特集を出してほしい。

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