最近買った本


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日付 タイトル 著者 感想等 書籍イメージ
10月12日 法華経を読む 鎌田茂雄 法華経の解説本。まだ半分ほどしか読んでいないが面白い。(キリスト教の)聖書も異様な魅力と言葉の罠で読者を引き付けるが、法華経のほうが上である。日本では漢訳を唱えているだけで中身は意識していない人が多いから、幸いにも法華経原理主義国家にはなっていないが、もし和訳を民衆が読んでいたら、まったく違った歴史を歩んでいたかもしれない。
7月9日 ヒトはなぜペットを食べないか 山内昶 雑誌(週刊文春だったと思う)の書評で見かけ面白そうだったので購入。内容は書評のとおりで、「人間はほっておくととんでもないことやっちゃうからタブーを発明した」につきる。ところでペットを食べるのは確かにタブーとなっているが、昆虫食もかなり気味が悪いのはなぜだろう。寄生虫や死体にわく蛆虫などの連想が働くからだろうか?
6月おわり HACKING:美しき策謀 JON ERICKSON バッファーオーバーフロー攻撃というものの大体のイメージはもっていたが、この本で初めて動きが理解できた。ハッカーという人たちはすごいものである。もっとも昔マイコン時代には、「詩になっている実行プログラム」とかを作った人もいたから、長年アセンブラをやっている人には案外簡単なことなのだろう。プログラム編のほうはそういうわけで面白くよめたが、ネットワーク編はあまり興味を引く記事はなかった。
6月なかば 古事記(上、中、下) 次田真幸訳 新約聖書やコーランはもう25年以上も前に読んでいながら、古事記を読んでいないのは日本人として問題だということに今さらながら気づき購入。現代語訳は一気に読み通した。神話部分は大体個別では知っているものの、順序関係を誤解していたエピソードもあった。中国や朝鮮だけではなく、インドネシア系の神話の影響が色濃いことなどが解説で分かり、読み応えがある3冊となっている。
6月はじめ 古事記(上、中、下) 次田真幸訳 新約聖書やコーランはもう25年以上も前に読んでいながら、古事記を読んでいないのは日本人として問題だということに今さらながら気づき購入。現代語訳は一気に読み通した。神話部分は大体個別では知っているものの、順序関係を誤解していたエピソードもあった。中国や朝鮮だけではなく、インドネシア系の神話の影響が色濃いことなどが解説で分かり、読み応えがある3冊となっている。
5月17日 キリスト教は邪教です 適菜収 ニーチェの「アンチキリスト」の超訳。一気に読んだが、ちょっと不満が残った。仏教(特に密教)シンパの私にとって「キリスト教の悪」とは「多様性への不寛容」であり、ニーチェもそれをちゃんと指摘してはいる。しかし、この本全体の趣旨は教会や聖書の欺瞞性への糾弾に思えてしまうのである。「欺瞞性への糾弾」は、プロテスタントとか日蓮正宗とか親鸞会とか各種の原理主義者とか、まさにニーチェの攻撃する愚かな弱者どもが得意とするところであり、ニーチェ自身が同じ方法を取るのはまずいと思う。もっともだから発狂してしまったのかもしれないが。
4月なかば 量子コンピュータ 竹内繁樹 珍しく自然科学分野の本を買う。細かいところは飛ばし読みしたが、結局量子コンピュータが解ける問題は「素因数分解」とか「全件探索」などで、「セールスマン巡回問題」が解けるかどうかは未知(たぶんできないと素人的には思う)とのことなので、あまり魅力を感じなかった。
4月2日 神道行法の本 学研 神道の行や作法の本。それなりに面白いが、1)神道自体には「基本理念」が希薄、2)明治以降の国家神道には、「キリスト教的唯一神信仰」の影響による天皇崇拝がある、などの点で、物足りなさを感じてしまう。その点、修験道の世界はいまだに神仏習合で、奥深さを感じさせてくれる。
3月12日 修験の世界 久保田展弘 修験道の解説、奥駈け修行体験記など。西洋の一神教に対する日本の精神文化の優越性をといているのはいいが、日本ではなく「東アジア全般」を持ち上げているところが気に入らない。台湾、日本ぐらいにしか真の汎神論は存在しないのではないだろうか。インドもちょっと違う感じがするし。
1月15日 蕎麦 江戸の食文化 笠井俊彌 江戸時代の蕎麦店の歴史、大名と蕎麦との関係、夜鷹蕎麦の実態など。江戸町人は大食いを恥としていたらしい。でもたしか大食い競争とか両国で開かれていたはずだけど。ちょっと一面的な記述が多い(江戸時代もの、食べ物系の本はみんなそうだが)。


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