Elisabeth Season 2000 |
上から、最近のものです |
「エリザベート」 |
2000年8/23 於帝国劇場 |
いやぁー、なんと言っていいのか。 終わってしまった・・・自分のエリザベート。 本日、5回目でした。 結局、山口トートを2回、内野トートを3回、でした。 感想と言うより、今はもうこれでしばらく見られない・・ていう寂しい気持ちの方が強いです。 会場で買ったオランダ版のCDを掛けながらこれを書いています。 さて、気を取り直して。 まずは内野さんから。 いや〜〜〜っっ今日は、完璧でした! どんどん上手くなってきてる。今まで3回見た内野トートの中でも一番でした。本当に歌が上手くなったわ〜。これで、来年の再演も楽しみです。 それと、今日は井上君チェックはほどほどにして、内野さんの演技チェックをしていました。 いや、プロの人に失礼だけども。上手い・・初めてエリザベートに出会った時の驚愕とか、愛してるのに拒絶される切なさとか、ルドルフに対する愛とか。ひしひしと伝わってきたし、踊りも指先ひとつまできちんと気を使っていて。今日の一番は内野さんでした。「最後のダンス」の前、舞踏会場の階段に姿を現して、低い太鼓の音と共に、「ドーンッッ」と、エリザベートに手を差し伸べる登場シーンは凄くカッコ良かった。 他の人達は、ちょっとお疲れだったかな?さすがの(?)井上君もちょっと声量が落ちていました。 それでも、17日に行った時よりは全員良かったです。 今日は最後なので、総括的な感想になりますが。 まず、この公演で感じた事は、年を取ってからのエリザベートとフランツがとても良いと言う事です。 一路さんは説得力のある歌い方をする人なので余計そう感じるのかもしれませんが、二人とも年を取るにつれてどんどん味が出てきます。(ま、そういう演技をしているんでしょうけども) 毎回「夜のボート」では、じ〜〜んと、来てました。 同じメロディラインの愛の歌「あなたが傍にいれば」とは全然違う、静かな感動にいつも震える思いでした。 そして「魂の自由」と新曲「夢とうつつの狭間に」。どちらも一路さんの歌唱力と歌による演技力なくしてはあそこまで人を惹きつける事は出来なかったでしょう。本当に、感動的に印象的なシーンです。 鈴木さんは、回を重ねるに従って段々と力強さが出てきました。そうだな、欲を言わせてもらえれば、息子に対する頑迷な父親、と言う雰囲気がもっと出せてれば良かったかな?エリザベートに対する愛はすごく伝わってきたので。 それから、今回の公演で忘れてならないのはトートダンサーたちでしょう。いや〜、これは賛否両論でしょう。出演者全員、宝塚版とは比べ物ならないダンス能力を見せてくれて迫力の舞台に仕上がったのは本当に見る側としてうれしい事です。でも、なんつーても最後の人柱が怖いってば(笑)。「最後のダンス」ではずるずる蛇状態、斬新だったっす。希望としては「マイヤーリンク」で是非女装をして頂きたかった。ウィーン版はどっから見ても男だったけど、あの人達ならかなり妖しい雰囲気が出せたと思うんだわ・・・ それから、高嶋兄。最初はどーなのかなーと思っていたのですが、終わってみれば一番安定していたのはこの人だったかも。殆ど出ずっぱりなんだよね、すごい事かも。 そして、井上君。 この人が居なければ、私は5回も通う事はなかったでしょう。 きっと、3回目に行った時点で終わりだったと思います。 つーか、3回目で愛を確認したと言うか(笑)。 やっぱ、あの高い、甘いテノールにやられてしまったらしいです。トートが二人とも低くてしっかりした声なので、余計彼が際立ったんだと思うんですよ。まあ、好みもあるでしょうから意見は色々だと思いますが・・とにかく私は後半はずっと2幕目の為に行ってましたわ。 「闇が広がる」の事ばっか言っていましたがホントは「僕はママの鏡だから」も同じ位好きな歌です。まさに聞かせどころでしたね。これが終わっちゃうと彼の歌が聞けなくなるので、いっつも「ふぅぅぅ・・」となっちゃってました。 井上君にはこれからも勉強して色々出てもらいたいです。 演出と構成に関しては殆ど文句ナシです。 ヅカファンにはホント申し訳ないですが、アンサンブルもダンスも格段に良かったです。 今日のカーテンコールは、皆さんでが3回。お2人でが1回。内野さんがキスをすれば、一路さんもキスし返す、みたいに遊んでいました。それを考えるとやはり7/28は特別大サービスだったんかな?2人で3回も出てきたし・・ 今日はマダムヴォルフとヴィンディッシュとエリザベートの弟役の子と3人で何やらおかしな踊りをやって見せてくれたり、ルドルフ子役とリヒテンシュタイン夫人で『そ〜れっっ』みたいな仕草をしてました。これは前回井上君とやってたんだけど、夜の部のフィナーレには子供は出て来れないんです。労働法に引っかかるから。 はぁ、ホントに終わっちゃったんだな・・。 まあ、すぐに再演があるけど。やっぱ寂しいです。 しばらくはCD漬けの日々になりそうです。 またエリザベート関係の本を漁ったりして。 そうそう、ここのぺージのオタク紀行もアップしないとね。 それでは皆さん、来春までごきげんよう。 |
「エリザベート」 |
2000年8/17 於帝国劇場 |
4回目(^^;)。内野トート。 いや〜、最初に行って「う・・内野さん(泣)」となっていた頃から比べたら、格段に歌が上手くなってますわー。だって、ハラハラハラ・・ってしなかったもん。 そりゃ、時々裏返っちゃったり外したりする事あったけど、前に比べたら、全然!高いところや歌いにくいところを自分なりに工夫しているようで、中々グーでした。 しかし、公演も終盤に差しかかるとみんな声出なくなってくるんだな〜と、今日しみじみ思いました。 メインキャストで、今日なんの問題もなかったのは、高嶋兄と井上君のみ。ゾフィー役の初風さんでさえ、時々おかしかったですわ。 一路サンは2幕では良かったものの、1幕の特に序盤の少女時代がダメでした。溌剌とした感じを出すために、常に張り上げた状態で歌わなければいけないんですが(高音でビブラートを効かせてはいけない。)、これが全然出なくて、低音では掠れまくり。鈴木さんも妙に自分の歌にしようとしてなのか、あちこち失敗しまくり。 でも二人とも2幕ではきっちりと持ち直しました。流石だ・・・ もしかしたら、夜の部だったからなのかなー?今までマチネしか見た事なかったから。夜って声でないしねぇ。 それから今更ながらなんですが。 T幕のラストの「私だけに」。あそこで、トートが「お前に命与えたために〜」って、かぶって出てくるの、やっぱウィーン版にはなかった気がします。 あれ、良いですねえ・・好きなんですよ、あそこ。 フランツとトート。エリザベートを愛する二人が両側から彼女に向かって想いを歌い上げ、彼女は「私だけに」と.歌う。ここ、日本版で大成功しているシーンだと思います。 さて今日、久しぶりに内野さんのトートを見たわけですが、やっぱ芝居は内野さんの方が断然良いです。 踊りもしっかり踊っていて、バックのダンサー達とのコンビネーションも良い。それに、内野トートはエリザベートを愛してるね。つーか、山口トートは、「お前、エリザベートじゃなくてホンマは自分を一番愛してるやろっっ」と、思わず突っ込みたくなるときがあります。 まあ、そうこう言いつつ。今日の私は井上君チェック怠りなかったです。登場する全てのモブシーンで彼がどこに居るか、何してるかをチェックチェック。もう、完璧です。どこに居てもすぐに見つけ出せます(笑)。しかし、やっぱ彼は歌だなー。と、再確認しました。 モブシーンに居るところを発見してオペラグラスで追っかけてても、まあ、それは「あv居た居た!」どまり。 でも1度歌い出すと、イチコロですわ。 今日なんか、井上君が歌っている間中ドキドキしてるのが自分でも良くわかって、やばいだろ〜これ・・・って感じです。 良いなあ・・あの声。CD出ないかなー。 ルドルフが死んでお棺に納められた時点で、(ふうぅぅぅ・・)と、気が抜けてしまい、「君、なにしに来とんねん!!」私ってホントにこれだけを見に行ったんだわ・・。 来年4月に再演が決まったそうですが(早速日程表をもらってきました)、また通う事になるんだろうなあ。 流石の私もあと一回。 回を追う毎にカーテンコールも色々エスカレートしてます(笑)。今日はオケの紹介がちょっと面白かった。井上君もお隣のリヒテンシュタイン夫人となにやらやらかしてくれたし、内野さんも慣れてきたのか、一路サンと最後に出てくるコールの時、以前より色々芸達者に見せてくれます。 そうやって考えると、ひとつの芝居に何回も通うのって楽しいかも。 |
「エリザベート」 |
2000年7/28 於帝国劇場 |
ここの所、「エリザベート」しか更新してない〜。 また行ってしまいました。都合により(?)山口トート。 しかし、私はこの際だから告白します!! もう、山口さんも内野さんも一路さんさえどうでもいい! 私は、ルドルフ役の井上君を見るために行きました! すっかり、ファンになっちゃったよ〜。 いやはや。 特に、今日は抜群でした。3回見た中では一番の出来。 歌も芝居も踊りもノリノリ(?)で、声の張りも甘さも、際立ってたー。「闇が広がる」が、今までのなかで一番の出来でした。山口さんもそんなに歌い上げてなかったし。 もう、うっとりです。 これだけやってくれちゃったら、もうドツボでしょう。 元から王子サマタイプに弱いと言うのがありますが・・。群舞や合唱の時に後ろの方に居る井上君を捜し求めてオペラグラスを握る私(笑)。 すっかりミーハーでした。 さてさて、今日は今までに比べて数段の出来だった人がもう一人。 鈴木綜馬さん。もちろん、今までだって上手かったんだけど、やっぱ弱いと言うか、時々台詞としての歌が聞き取れなかったり、山口トートには負けてしまっていたりしたんだけど、今日は本当に素晴らしかったです。 井上君へのファン心理を差し引いても、今日の一番は鈴木さんでした。 「夜のボート」の時なんて、「ブラボー!!」が、入りましたもん。私も、思わず鳥肌たつかと思うくらい良かったです。 年食ってからの皇帝の、力強さもあったし。 今日はなんだか、観客も舞台もノリノリでした。 こういうのって、やっぱ楽しいですよね。 フィナーレもいつもより多く出てきてくれて、拍手もものすごかったです。 そうそう、拍手と言えば、一番多かったのは井上君と子役の子にでしたわ。 くどいようだけど、今日は本当に良かったぞ、井上君。 ところで、山口さん。 上手いんだよ、やっぱ。上手いんだけど、こう・・どうしても「どうだぁ〜〜〜っっ」って、雰囲気になるのが否めない・・。 まさに「俺さま」状態。 フライングステージの水月君が、「舞台を一人で持っていこうとしてアンサンブルが楽しめない。」って言ってたけど、私もそれは判るような気がします。 「最後のダンス」の所なんて、まあ、あれはソロなんだけど、「俺サマの歌をききやがれ〜〜っっ」って感じで、終いには私笑っちゃいました。 いやまあ、上手いんだけどね。周りを・・もっと・・こう・・。 でも、きっと内野サン版を見ればみたできっとまた、 「歌がね〜〜。」という話しになるのでしょう。 まあ、これだけ楽しませてもらってるのに文句言うなってトコですか。 今日で私の「エリザベート」は終わり・・って思ってたんですが、友達が内野トートにもう一回行くっていうのを聞いて、なんだか私もまた行きたくなってしまっています。 ていうか、井上君がまだ見たい〜〜〜。 チケットあるのかなー? |
「エリザベート」 |
2000年7/15 於帝国劇場 |
2回目の今回は、山口版でした。 いやはや。一言で言うなら、「でかい、うまい。」でしょうか?(定食屋のようだ) まず、すっごく良い席で、ど真ん中2列目。 まさに、真正面で何から何までよぉーっく見えました。(お友達のパパ、ありがとう!!) で、何がでかい、うまいかと言うと。 山口さん、でかい。190cm近くあるのは知っていましたが、こんなに間近で見ると、背もさりながら、体格良すぎ・・。 その胸板・・ホントに死の帝王なんか?!ってかんじです。 フィナーレの時なんか、満面の笑顔で登場して、まさにのっしのっし歩いてました。(笑) うまいは当然・・歌。 上手すぎます。堂々たる歌いっぷりで半拍ずらして歌ったり、溜めたり、もう自分のモノにしちゃってました。 とにかく、そのカリスマ性と歌唱力で他を圧倒。 一路さんと歌でやりあっている風にさえ見えました。 芝居を見るというより、歌を聴く・・という雰囲気があったことは否めません。 つーか、二人の歌に終始圧倒されていたと言うか。 そう言う意味では、内野さんの方が芝居は繊細だったかな? それと、なんだか山口さんは踊っていた感じがあまりしなかった・・。内野さんは「お?踊ってる踊ってる。」と、思いながら見ていたのですが、山口さんは終始立っているというか、居るぞ!って、感じでした。 特に「闇が広がる」(またこれかい)。 内野さんもっと激しく踊ってた気がするんだけどなー。 もしかしたら、色々振付けが違うのかも知れません。 確認するために、もう一回内野さんのを見てみたい気もします。 しかし、今日抜群良かったのは、ルドルフ少年時代役の近野桂介君でしょう。 驚異のハイトーンボイスで、山口さんとの「ママどこなの?」なんか全然負けていませんでした。 この間の子は(名前を覚えていない)、結構外れたり声が続かなかったりしたのですが、近野君はすごかったです。しょっぱな「我ら息絶えし者ども」の合唱の中でも天に抜けるような声でひときわ目立っていました。これから行く人で、近野君に当たった人はラッキーですよ。 ルドルフと言えば、青年役の井上君はお疲れのようでした。 声は出ていたし、相変わらず甘いテノールで聞かせるんだけど、顔がやつれ気味。疲れてるんかな? なにせ、今回目の前ですべて進行するもんだから、色々良く見えました。群集シーンや舞踏会シーンなどに色んな人が実は出てきていて、そんなのを観察するのも面白かったです。高嶋兄のルキーニは2幕のはじめに客席に下りてくるのですが、それも目の前でじーっと見入ってしまいました。しかし、高嶋兄のは「歌」ではないな〜と、今回思いました。ルキーニ自体台詞っぽい部分が多いのですが、もう少し「歌」っても良いのでは・・? まあ、とにかく今回は席の良さもあって、終始楽しめました。 楽しかった〜っ。 どうしてこんなにこの作品に惹かれるのかなあ?と、思うのですが。まず、元々エリザベートが好きというのも、あります。 何故、彼女が好きなのか?ヴィッテルスバッハ家には変わり者が多いと言われています。ユニークと言うか。 彼女は王宮の奥にとらわれの王妃にはならなかったし、虚飾に溺れたわけでもなく、自分の意思を貫き通した・・それがどんなに困難だったかは私たちの想像を超えています。彼女が自分の魂を守るという行為が王国にとって良かったのか悪かったのかはわかりません。それでも彼女は戦い続けた・・人はきっとその意思力と自由な魂に憧れを抱くのだと思います。 そこへもって来て、このミュージカル。 絶対にアメリカでは生まれ得なかったろう舞台です。 「死」に愛されていた王妃。 このテーマを聞いた時、すべてが氷解して行くように理解できたのを覚えています。 「死」に愛された帝国、一族。 そうでなければ説明のつかない事が、あの帝国には多すぎました。 そして、楽曲と構成の素晴らしさ。 ヨーロッパ中で上演されたのも分る気がします。 ヨーロッパ人と日本人の琴線に触れる何かを持っています。 それは、落日の美しさを知っている人々のみ分る何かだと思います。 そんなわけで、私の「エリザベート」はあと一回。 でもきっと、再演される事と思います。 そうそう、今回CDを買ったのですが。たった7曲しか入ってないんです〜。しかも一曲はカラオケ。だれが歌うんだよ〜。 もっと高くても良いから(¥2000)、きちんと色んな歌を入れてください。お願いします。 |
「エリザベート」 |
2000年7/2 於帝国劇場 |
見てきました〜!まだ興奮状態なのですが。 私エリザベートオタク(本人のです)なので、長い感激記になりますが、お付き合いください。 今日は、内野版でした。私は一路さんの退団公演の時と、ウィーンでの現地版と両方観ているのですが。なんつーか、両方の良いトコどりですね。このミュージカルの構成や楽曲のすばらしさを今更挙げても仕方ないのでそれ以外の部分を。まずは衣装とセット。豪華に見えるけど、チャチさが見え隠れしていた宝塚、かなり殺伐さを売りにしていたウィーン版。私的にはどちらも不満足だったのですが、今回はものすごかったです。お金かけてます。やっぱり宮廷モノは豪華じゃなくちゃ寂しいですよね。それから、バックのコーラスとトートダンサーたち。現地版が素晴らしかったのはもちろんですが、やはりドイツ語で理解しろと言うのはかなりキツイものです。宝塚を見ていたので、脚本はおおまか判っていてもやはり辛い。しかも、宝塚でのコーラスは何を言っているのか聞き取れなかった記憶があります。 台詞がほとんど歌で進行するこの舞台では致命的でした。 しかし、今回は、見事です。はっきりと歌詞も聞き取れますし、やはり女性コーラスと男性コーラス両方入ってこその歌だと思うものが幾つもありました。トートダンサー達はプロのダンサーでしたし、振付けも良かったです。 一路サンは調度乗ってきた頃なのか、とても声が伸びていて流石にお上手でした。高嶋兄も鈴木さんも上手です。安心して聞いていられます。エリザベートとフランツのシーンなどは、ホントにきれいな二重唱でした。 特筆すべきはルドルフ役の新人井上君。声楽科だけあって歌は上手、そして演技も繊細で非常に素晴らしいです。今後が楽しみです。 さて、次は気になった点。 まず、内野さん(泣)。 いや、結論から言えば思ったより全然良かった。んですが、やはり聞いていてとても心配。 (がんばれ〜がんばれ〜)と、心の中で叫んでしまう。 その点では入りこめなかったです、舞台に。 あの大きな舞台にたつと線が細いし・・演技はとても良かったですよ、立ち姿とか、振る舞いとか、踊りも上手でした!まあ、再来週の山口さんの公演を見てからまたコメントをします。 次に、楽曲。オリジナル曲が使われていました。ウィーン版ではなかった台詞や説明も。判りやすくなった点では良かったのかもしれないですが、「愛と死のロンド」は何故入れたのだろう・・?トートが主役だった宝塚版の為に作った曲です。これはなくても良かったような・・?それと、「闇が広がる」のシーンで、ウィーン版にあったあのすんごい踊りを見たかった・・。宝塚では腹筋の関係上(笑)無理だったでしょうが、せっかく男性キャストなのだから、あれくらいアクロバッティングな動きを見せてくれてもなー、なんて贅沢か?振付けがほとんど宝塚と同じだったのが残念です。それとマイヤーリンクのシーンも、トートダンサー達は中性という設定なのだから、ウィーン版に習って女装の方が良かった気がします。あのシーンはルドルフの情死や女性遍歴も暗示しているわけですし。 それからラストは宝塚みたいにゴンドラに乗って消えていかないで良かったけど(笑)、やっぱりエリザベート一人で去るのが良かったな・・ウィーン版がそうだったんだけど、やはり主題は「魂の自由」だと私は思っているので。 そして、今日、最後のクライマックスシーンで、「エリザベート」の主題を演奏する管がいきなり失敗!「プホッ」という音を出していました。それまでオケの存在を忘れるくらい見入っていたので、びっくり。 公演長丁場ですが、オケも大切な存在です。失敗はやはり・・。 次に観客について。 客席でモノを食うなと言ってるのに、食うなぁぁっっ。 私はミュージカルを日本の大劇場で見るのは今回初めてだったりします。そんで、驚いたんですが、みんなメチャメチャラフな格好・・。週末の公演でしかもS席ですよ。平日のマチネとか、安い席ならいざ知らず、みんな13000円も出して来てるのにその格好かい?でした。これだったら、5000円のクラッシックの演奏会の方がみんなもっとまっとうな服装で来ています。別に着飾れとか言わないけど、その席の値段に見合った格好てモノがあるだろう・・しかも帝劇なんだし。と、ぶつくさ言っていたら、連れが「こんなもんさ。」と言っていました。ちょっとがっくり。 ともかく、再来週山口版を観てきます。 そんで、スケジュールを見て、もう一回か二回行ってしまいそうな勢いです。 観た事も、聞いたこともないという方は、是非足を運んでみてください。多分、あれだけの豪華な舞台が見られる最後のチャンスです。 |