2008年12月31日(水曜日)

 (18:23)年末らしいメールがあちこちから。その一部は寂しく、その一部は勇気づけられる。まず寂しいメールを。

 大阪の北新地の会員制バー永尾が
2008年12月29日を以て、閉店となりました。
北新地で55年もの長い間、ご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。
伊藤様に連絡が行き届かなかったので、私、大橋と申しますが、永尾の二代目として、伊藤様へのご案内を承りましたので、その旨ご連絡申し上げます。

よろしくお願い致します。

 永尾さんには本当に長い間寄らしてもらいました。テーブルマジックを見ながら軽く飲めるお店ですが、面白いのか永尾さんのしゃべりだった。あれを聞きたくて行ったものです。数年前に大病されて、その後立ち直ったものの、体力は落ちていたのでしょう。

 メールをもらって寂しい。そういえば今年の末はなにやかやと忙しくていけていなかった。最後が10月ごろでした。まあたまに新しい店にも遊びに来てくれると思います。それにしても55年とは長い。新地で名物男の永尾さんでした。

 次にメッチャ勇気づけられるメールがニューデリーから。いいですね、こういうメールは、「インド人へこんでも、ちゃんと立ち直る.....」というチャタルジーの言葉が聞こえてきそうな。

In 2008,
We were knocked down by
some evil spirits and their cowardice acts in
Mumbai Attacks,
but they didn't realized that,
We, The Indian
may be knocked down,
but can never be knocked out.

Wish you all the very best
&
A very Happy New Year
2009!

 2008年は皆さんにとってどのような年だったでしょうか。多言不要。ま2009年を良い年にしましょう。皆様には良い年末年始を。


2008年12月30日(火曜日)

 (15:23)月曜日までに全部の仕事を終えて、鹿児島の指宿に来ています。摂氏7度と寒い。鹿児島空港に着いたのが午前8時半前後と早かったので、バスで鹿児島の中心部に出ていったんそこで降りて、ちょっと市内を回って。

 降りたら山形屋とかいうデパートがあったので、そこが開くのを待って店内を見物して。地下の食品売り場には美味しそうなものが並んでいて、それをめがけて大勢の人が買い物をしていました。デパートを出て前を見たら見慣れた銀行の名前が。ははは、鹿児島支店だけは見てなかったので、ちょっとのぞいて。

 その後は市内のちんちん電車で鹿児島中央駅まで行って、そこから指宿までは「なのはな電車DX」とかいうそれこそ黄色い電車で移動。鹿児島空港から市内まで1時間、市内から指宿までちょい一時間。指宿は空港からは遠い街です。

 面白かったのは、目的の旅館の駐車場を通りかかったら、今止めたばかりの車からおじさんが降りてきて、こちらをしばらく見て「どこかでお見かけしたような」と。しばらく話をしながら、何か言いたそうなので、「お知り合いでも」と言ったら、「息子がテレビ.....」といったあと、「めぐみ」と言ったので、はっと気がつきました。

 恵俊彰さんのお父上だったのです。そういえば、恵さんは鹿児島出身でそのご親族が鹿児島にいてもおかしくない。「一度だけですが、息子さんとはご一緒に仕事をしたことがあります」と言ったら、「そうですか」と。ははは、奇遇といえば奇遇。

 この旅館は二度目ですが、前回はなかった薩摩伝承館というのがオープンしていた。なかなか壮麗な作りをしている。周りを池に囲まれて。ちらっと見ましたが、良い館になっているのではないでしょうか。ここは一日だけで、明日はもうちょっと南に行きます。


2008年12月28日(日曜日)

 (23:23)ははは、列車が到着しても寝こけていたらしくて、掃除のオバさんに起こされましたが、それでももうドアは閉まっていて最後部車輌の入り口から出ました。東京駅での夜の話。その日帰りでしたから。

 今回のJR東などの遅れは酷かった。10時24分の列車に乗る予定でしたが、それは当然キャンセルされてしまって、結局11時44分発という列車が12時半ごろに出るというので、指定席は諦めて最初からその「再開後初の列車」の自由席に並んだのです。自分が指定を持っている列車がキャンセルされたのだから、もう順番で待てる列車と車輌を待つしかない。

 まあ最初から自由席車輌の最前部で待つという戦略は成功。その後は順調でしたが、結局長野駅に着いたのは最初の予定の12時を回ること2時間20分。その間待っていてくれた他の出演者やゲストの方々には悪いことをしましたが、それは仕方がない。

 待ちの時間が長かったので、一冊本が読めたのが収穫かな。「ひらめき脳」という本でした。最初の「アッハ!体験」というところが面白かったし、「ひらめきが重要」というのもよく分かる。

 に着いてからはまあ順調だったのではないでしょうか。テーマごとにゲストがいて、その方々と話が出来たのが良かった。EPSONの碓井社長とか白馬村観光局の宮田さん、下島社長さんとか。

 昔からEPSONとは何の略かと思っていたので、収録後の打ち上げの時に碓井社長に「EPSON」とは何の略かと聞いたら、「electric printer 」と息子の「son」を合体したものだと。まあいい名前だと思います。ちゃんと4文字以内に収まっているし。

 放送は二日の午前中とか言っていました。私はDVDで見るしかありませんが。多分送ってくれるでしょう。


2008年12月28日(日曜日)

 (09:23)ははは、土曜日は15分だけ働きました。NHKに行って元旦の午後7時10分からBS1で放送される「地球特派員スペシャル 壁崩壊から20年 グローバル資本主義の未来」の音撮りを。自分のVTRの部分の肉声ナレーション部分に音を入れる作業です。

 分量はいつもの地球特派員が50分番組でVTR3本分あるとすれば、今回は1本ですから、台本を見たときから「直ぐ終わる」と分かっていたので、その前後に用事を入れてNHKに。思った通り直ぐに終わりました。

 一つナイスと思ったのは、「番組の議論が面白かった」ということで、NHK出版から本として出る計画があるとのこと。いいことです。私はもう地球特派員がらみで一冊本を書いていますが、テレビ番組が本になることはいいと思います。

 それはそうと、金曜日の忘年会は面白かった。店の方にはちょっとうるさかったかもしれない。しかしテレビは実に多くの人が関わっている。それらの人が一同に会するのはあまりない。今後もこういう機会があったらやりたい。リサーチャーなどと会えたのが良かった。

 ところで今日はこれから長野市に行くのですが新幹線が車両故障で止まっている。運転再開のめどは昼頃と。車も考えたが渋滞でかえってはまる可能性が高い。で待っているのですが、まあ大幅遅れでしょうな。JR東もどえらい日に車両故障を起こしたものです。駅は帰省の人などもいてごったがえしている。


2008年12月26日(金曜日)

 (15:23)都内のそこら中に飾られていたクリスマスツリーが綺麗に片づけられ、イリュミネーションも控えめになった。いよいよ新年を迎える準備が整ってきた印象です。日本はこの時期、急に和風になる。 まあ正月ですから当然ですが。

 振り返れば一年なんて速いものですね。個人的には今年のまずの反省は、新しい本を一冊も書かなかったことかな。確か一月に「日本力」の文庫本を出しましたが、これは基本的には序 文を書き換えただけ。「今年一冊書いた」という印象はない。来年は一冊書 きたいと思っているのです。話しもいくつか来ているので。

 テレビ、ラジオ、ポッドキャストなど放送は一増一減かな。増えたのは「世の中進歩堂」 で、今年の10月から放送開始。なかなか面白い番組です。減ったのは< a href="http://www.radionikkei.jp/roundup/" target="other">「Roundup World Now」で、厳密には今年いっぱいで休止となっている

 ラウンドアップはこの前数えてもらったら10年と3ヶ月続いたというので す。そう言えば長い間毎週金曜日に収録していた。途中からポッドキャストにも アップして、ビジネス部門のベストテンに必ず入る番組となった。今でも非常 に人気がある番組だと思っているのです。「日経ビジネス トレンド」と並ぶ私の人気ポッドキャスト番組となった。これも毎回ベストテ ンに入っている。

 「日経ビジネストレンド」は今後も続きますが、「ラウンドアップ」を休止す るのは結局スポンサーが撤退した後に新たな担い手が見つからなかった、という ことに尽きます。10年も続いた番組には私としても思い入れがあるし、いろい ろな意味でこの番組は私としても支えてきたつもりです。まあしかし放送局を通 じた番組には、やはりスポンサーが必要なのです。いろいろ経費もかかる。

 「休止」という意味は、再開を春に予定しながら、という意味です。再開の形 の候補の中には「有料化」も視野に入っている。この件についてはいままで聞いて頂 いていた方々の意見を今聞いている最中です。どういう形になるのかは分かりま せん。またスポンサーが付いて無料になるかもしれないし、新しい試みをするか もしれない。

 私としては、週一回の定期放送・録音というのではなく、思い立ったとき、発 想が湧いたときに発信するということもいいな、とずっと思っているのです。な ぜなら、「日経ビジネストレンド」は毎回一つのテーマを取り上げる形での定期 アップがあっているのですが、「ラウンドアップ」はニュース分析が主なので、 本当は大きなニュースがあったときにその都度アップするのが好ましいと思って いるのです。まあどうなりますか。

 しかし繰り返しますが、新しい情報伝達ツールとしての「ポッドキャスト」は 私は便利で、ある意味では素晴らしい媒体だと思っているし、私もこの世界には 関わっていきたいと思っているのです。聞いて下さっている方も「日経ビジネス トレンド」だけで、毎月確実に50万人(重複を含む)もいるのですから。

 話は変わるのですが、昨日のスタンバイの年末特番収録は面白かったな。まあ一番面白かったのは、どの曜日の担当者も去年の末の今年に対する予想が外れて、まずはその言い訳に追われたこと。私もです。

 もっと笑えたのは、月曜日担当の某渋谷氏が、何を考えたのか自分の年(49)も忘れて、「我々若者は......」と発言したこと。私は目が飛び出そうになりました。他の50歳代の各曜日担当に比べて自分は唯一の40代と言いたかったんだろうが、私は「こやつ、何を言うか」という気分でしたな。目糞鼻糞。気持ちだったら私の方がよっぽど若い。それより渋谷さんにははやく約束を果たして欲しいな。

 あと今週の火曜日のアンカーの伊藤・国定のコーナーのクイズは笑えたな。圧勝でしたが、その他にもビックリすることがあった。まあ面白い企画はどしどし入れて欲しい、と。


2008年12月25日(木曜日)

 (09:23)ちょっと忘年会続きの状態になりましたが、まあ一年のこの時期ですからしょうがないでしょう。大阪だったり、東京だったり。一番大きな忘年会は26日にある。また仕事も先週「一山超えた」と思っていたら、やっぱし最後までいろいろあって、今はちょっと追われている感じ。

 でも考えたらあと本当に一週間弱。今年を振り返り、来年を考える時期ですね。経済は多分来年の前半は大変でしょう。その間にどのくらい流れに変化が出てくるのか。それは始まってみなければ分からない。一応の予測は出来ますが。

 今年とか来年の話しは言ってみれば目先の話しですが、今週は時間を見付けては2004年のNHKスペシャル「地球大進化 46億年・人類への旅」をオンデマンドで見直しているのですが、なかなかいい。山崎努さんが実にうまいのです。全6編のうち、3編くらいしか見てなかったことが判明。それを中心に見直しているのです。

 これを見ると、46億年の地球の営みの中で、本当に人類まで到達する命のルートは、波瀾万丈だし、弱点が強みになったり、全くの偶然が重なったり。荒ぶる星・地球とそれを取り巻く惑星立ちのいたずらの結晶のような印象も受ける。それをラッキーとだけ考えるのか、だから貴重だと考えるのか。

 あそこにはまだまだ見ておきたい番組が多いのが良い。


2008年12月23日(火曜日)

 (07:23)夕べは気がつかなかったのですが、ケイタイの朝日のサイトを見ていたら、以下のようなニュースを見つけました。SPのHPに行っても原文が見つからないので限られた情報しかないのですが、しかし結構面白い。ドル建てで世界の株式市場のパフォーマンスを見るとこうなるんでしょうね。日本の株式市場のパフォーマンスは世界で二番目に良い、と。

 朝日の記事の見出しは、「世界の株価、1年間で半減 アイスランドは99%下落」(2008年12月22日19時18分)とある。記事は「金融危機と景気後退の深刻化で、世界の株式市場の株価が08年の1年間でほぼ半減する見通しとなった。米格付け会社の調べでは、年初から11月までの世界の株価の下落率は46%に達している。市場からの資金の流出と、世界経済の牽引(けんいん)役だった新興国の急落ぶりが際立っている。」で始まり、以下次のように述べている。

  1. 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが世界47カ国・地域を対象に独自に調べた。株価は年初から11月末までに全体で46.14%下落。年間の下落率は02年の19.58%を超え、前年対比での増減率の調査を始めた95年以来で最大となる見通し。対象の国・地域すべてがマイナスとなるのも初めて。
  2. なかでも新興国の急落ぶりが鮮明だ。ロシアが11月までに71.30%下落したのをはじめ、インドが67.98%、中国57.80%、ブラジル57.50%の下落率を記録。高い経済成長率を背景に世界中から投資マネーが流れ込んでいたが、金融危機によって損失を被った投資家が資金を一斉に引き揚げ始め、株価の大暴落につながった。
  3. 国・地域別の下落率トップは通貨が暴落したアイスランドで、99.37%の下落。ロシア、アイルランド(マイナス69.86%)、ベルギー(同68.78%)と続き、全体の3分の2以上の32カ国・地域が5割以上の下落となった。
  4. 日本はマイナス34.50%で下落率はモロッコに次いで2番目に小さい。金融危機の震源地の米国は39.60%の落ち込みで、いずれも07年から株価が低迷していた分、新興国と比べると下落率が小さく見える結果となった。
  5. 9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)後、金融システムへの不安が高まり、株価下落に拍車をかけた。調査の担当者は「市場は先行きの見えない不安感に包まれており、来年も不安定な相場が続くだろう」とみている。(井上裕一)
 引用が長くなって済みません。このニュースは結構面白いのです。日本では「日本の株価の下げは震源地であるアメリカより大きい」と書く人が多い。それぞれの通貨で下げ幅を見ると確かにその通り。しかし円が価値を高めているドル建てで日本の株式市場の過去一年を見ると36%しか下がっていないという。

 円高だからです。日本の株が世界の投資家から格好の売りターゲットにされた(利食いであろうと、損失穴埋めであろうと)のは、このドル建てで見た場合の下げの小幅さです。ユーロ建てやオセアニア通貨建てでみると、日本の株の下げ幅はもっと小さくなる。円の上昇幅が大きいからです。

 それにしても、株価が今年一年間で99%下がる...と書かれたアイスランドは壮絶です。レイキャビックの株価の下げだけではなく、アイスランドクローナの下げも効いている。そうでなければ「99%もの下落」はあり得ない。外務省のHPには08年1月現在として「1クローナ=約1.75円(2008年1月)」という数字が出ているが、今はどうなっているのか。ちょっと探したが分からない。あとでアイスランド大使館に聞こう。株価と通貨の両方の下げがなければ「99%の下げ」はない。


2008年12月22日(月曜日)

 (23:23)トヨタの通期(連結)赤字(1500億円)は十分予想された事態ですね。何せ前回、と言ってもつい最近ですが、1兆6000億から6000億円の黒に下方修正したときの為替が、100(ドル・円)と130(ユーロ・円)ですから。その当時でさえ既に円はこの両水準よりかなり高かった。

 赤字の背景は為替と急速な市場の冷え込み。「営業損益段階での赤字はデータが残る1941年3月期以来初めて」(日経夕刊)というのは、この会社が今までいかにしっかりした経営をしていたかということ。

 まあ最近行った名古屋では「ちょっとトヨタの社員が偉くなりすぎた」というちょっと気になるささやきも聞きましたが、それはそれとして今後の問題で、今回は会社の経営に特に大きな問題があって赤字になったということはない。

 トヨタの渡辺社長が「世界は激変。取り巻く環境は厳しい。緊急事態」というのは当たっている。まあ世界中の企業がそういう状況ですが。前年は2兆2000億円の黒字でしたから、いかに環境が激変したということだ。

 重要なのはこうした状況がいつ転換期を迎えるかでしょう。これだけ世界を走っている車が、そう長く売れない状態で推移するとは思えない。しかし車が性能が高くなっている分、持ちもよいでしょうから、ちょっと先になるかも知れない。しかし更新の時期は必ずくる。ある程度時間が必要です。

 ところで、今日はNHKで元旦の「地球特派員スペシャル 壁崩壊から20年」のスタジオ収録でした。何よりも驚いたのは、予定収録終了時間が午後9時45分だったのに、午後8時40分には収録終了となったこと。やればできるじゃないか。

 まあこういう番組には慣れている人が多いのと、今回司会の藤原さんがうまかったことかな。論点ももうちょっと緻密に展開する手はあったが、時間オーバー分は切られるから、もったいないと言えばもったいない。まああんなものでしょう。石川さん、岡本さんとはご一緒するのは初めてでした。大田さんとはとこかで一緒だった。

 私にとって収穫だったのは、江上さんから読みたかった「08憲章」をいただいたことかな。読みたかったんですよ。これから目を通します。これであと年末年始の特番収録は、スタンバイと、28日の信越放送の番組だけになった。

 番組が一つ一つ終わっていくと、「ああ、今年も終わり....」という気分になる。地球特派員の放送予定は今決まっている分だけで

  1. 2009年01月01日(木) 19:10〜21:00(BS1)
  2. 2009年01月02日(金) 10:10〜12:00(BS1)
  3. 2009年01月11日(日) 16:00〜17:40(BShi)
  4. 2009年01月12日(月) 14:10〜16:00(BS1)
 お楽しみに。この間にも、1月4日には「世の中進歩堂」(BS7 午後8時30分から)がありますし、年末31日の早朝からはテレビ朝日でやじうまの総集編があります。ラジオはTBSスタンバイで、年末年始の朝を帯でうるさい解説陣が熱烈議論展開をします。


2008年12月21日(日曜日)

 (18:23)芝生の上を歩いたりしましたが、基本的には年賀状を印刷したり、ヨドバシカメラで500ギガの大容量の、しかしipod を少し大きくしただけの大きさの外付けハードディスクを買ってきて「D」のデータを移し、それをもって「C」の領域を拡げると言った作業をしていました。うーん、結構時間がかかる。

 講演用もあって、DVDをPCの「D」に何本か入れたり多数の写真ファイルを入れていたら、結構重くなったし、知らないうちに「C」も一杯になってきた。デフラグ(15%の空きが必要)も出来なくなったので、「これはいかん」と今まであった大きな外付けのHDとは別に持ち運びも場合によっては出来るHDを買ったもの。

 500ですから、5ギガのDVDは100枚入る計算になる。そんなに入れる必要はない。サーバーのファイルをすべて入れてもまだ相当空きがある。これからデータがどれくらい増えるか知りませんが、まあ当分はいいかな、と。それにしても、今までの家に置いてある外付けHDからのデータの移行は時間がかかる。USBの転送速度の遅いPCを使ったせいか、一時間番組の転送には20分近く、2時間番組の転送にはその倍弱がかかる。

 いくつかのPCに各種データが分散してもいたので、それをまとめて整理する作業も同時に進めているのですが、それを一端外付けHDでまとめようということです。パーディションの仕切り直しは Acronisのソフトを使って。以前使ったものですが、今回も簡単に出来た。まあ今後の為にも「C」はなるべく開けておいた方がいいでしょう。

 年賀状の印刷はいつも何枚かムダにするのですが、今年は一枚も失敗なし。どうしたんだろう。ムダがないのは良いことです。


2008年12月20日(土曜日)

 (23:23)新しいエッセイがアップされました。経済政策の柱に立ち位置変える“環境”と題しました。まあお読み下さい。

 土曜日に見た番組では、改革開放はこうして始まったが面白かったな。世界のドキュメンタリーの一部。むろん中国が政治改革を必要としていることは確かなのですが、何故それが出来ないのかという特に後編は面白かった。それは平時では難しいのかもしれない。

 日曜日の番組では、「世の中進歩堂」が面白いと思うな。前半の世界の技術紹介はサイトにも少しアップしている通りですが、本編というか日本の技術の紹介は「マッスルスーツ」が登場。なんと城間さんが大量のお米を大量に持ち上げます.....

 期待していた新幹線のLANは、どうも遅そうですな。通信速度は下り(漏えい同軸ケーブルから移動局)が最大2Mbps、上り(移動局から漏えい同軸ケーブル)が最大1Mbps。ということは、W05Kとあまり変わらない。しかし、トンネルの中でもメールの授受が出来ることがメリットかな。ポイントは

  1. 乗客のおおむね10人に1人、1編成で120人〜130人が同時に接続する
  2. 複数ユーザーが周波数帯域を共有することによる『統計多重効果』を1%と仮定する
  3. 動画配信やファイル転送といった負荷のかかる処理をせず、電子メールやWebサイト閲覧などの用途で利用する
 とのこと。ということは、NHKオンデマンドは難しいと言うことです。


2008年12月19日(金曜日)

 (12:23)昨日も書いたESTA(米への渡航に伴う電子認証システム)の話ですが、今朝スタンバイでも話題になったのですが、そこで以下のような事態も明らかになりましたから、アップしておきます。

  1. 昨日も書いたとおり登録すれば2年間有効ですが、渡航ごとにデータ更新が必要になる。つまり、アメリカをストップオーバーに使うとき(南米渡航などの時のように)で、またアメリカ経由で帰ってくる場合は、旅先でもう一度登録し直しが必要になる

  2. データを入力しても登録が認められずに「Pending(保留)」「Denial(拒否)」と返事が返ってくるケースがあり、その場合にはなぜ認められなかったのか理由は教えてもらえない。登録が済んでいないとアメリカ行きの航空機や船舶に搭乗できない。

  3. 「Pending(保留)」は72時間以内に結論が出ることになっている。「Denial(拒否)」の場合はアメリカ大使館で90日を超える観光用VISAを申請する必要がある。この場合は面接→交付まで一週間から二週間かかると予想される
 ということです。とすれば、アメリカに行く人は相当早めに登録しておいた方が良いということになります。理由も分からずに拒否されるケースもあるわけですから。

 それにしても、今週下るかと思った米ビッグスリー救済に関わる決定は依然として「ホワイトハウスが検討中」で結論が出てこない。FOMCは予想外の敏速さと力強さで金融政策の今後の展開を示したのですが、自動車業界に対する結論はなかなか出ない。今のホワイトハウスの雰囲気では、「ややこしいことはオバマ次期大統領に」ということでしょうが、では中途半端な救済策を策定すると「ブッシュ政権はやはりダメ」と言われる以上に、「意味のない公的資金の支出」と非難される。

 だから難しいわけですよ。ブッシュの本音としては「将来のない会社を助けるなんて」でしょう。今のアメリカの自動車メーカーにいくらお金をつぎ込んでも、リブートする見通しは小さい。なにせ根本問題は彼らが作った車が売れない、ということにあるわけだから。売れなければ救済も何もない。

 では潰せばいいかというと、失業増加不安があるし、リーマンの時のようなショックがアメリカ経済に走るのも嫌だということになる。だからこれは難しい。従来から述べているプレパッケージでの破産法11条申請も検討されているのでしょう。

 まあ今週末が山場ではないでしょうか。部品納入業者の間には、「引き金を引きたくない」という空気が強くて、ビッグスリーに支払いを求めていない会社も多いと言われる。しかしいつまでもつか。

 クライスラーの決断(一ヶ月車の生産を一切やらない)は驚きを通り越して、「再開するときに工場はうまく動くのか」と心配になる。その時に再生産が始まったばかりの車はどう考えても買いたくない。時間切れは目の前に迫っている。


2008年12月18日(木曜日)

 (12:23)水曜日は大阪からサンダーバードで金沢に抜け、帰りは小松空港からだったので近くの松井ベースボールミュージアムに寄ってきました。

 写真はちょうど5時ちょっと前の、夕陽を浴びる松井ミュージアムです。既に一回行っているので何が変わったのかと思ったら、2008年にチームにいた主要バッターのバットが展示してありました。ジーターとかAロッドとか。松井のバットが一番綺麗だった。その他は変化なし。

 そこで考えたのは、「今年は松井は活躍しなかったな」ということです。怪我をしてしまった。怪我をしないという点では、イチローが凄い。ちょっとミュージアムも手持ちぶさたな印象。まあ半分冗談ですが、「(松井の)嫁さんをみれるかもしれないな.....」とか言いながら行ったのですが、そりゃまあ無理でしたね。

 地元の運転手さんが、「正月には帰ってくるでしょう.....」と。根上(ねあがり)というのですが、海から2〜3分くらいらしいので、またまたですが「松井がさらわれなくて良かった」というような話をしながら。

 ところで、来年松井が渡米するときにはこのサイトでの申請が必要になります。あまり知られていない。私も今週朝日新聞の記事で知りました。

 ちょっと試しに途中まで進んでみたのですが、まあ簡単に進める。しかしお年寄りは相当難しいでしょうね。旅行者の方がやることになるのでしょう。必須項目と入れたければ入れなさい、という部分がある。

 朝日の記事によれば、一回登録すると2年間有効という。私も近日中にOKをとっておこうと思っています。アメリカはなんだかんだと行く機会が多い。


2008年12月17日(水曜日)

 (05:23)正直、最初にFOMC声明を読んだときには驚きました。いつものFF金利誘導目標がレンジになっていたからです。表現としては「a target range」。ここでまず目が止まった。こんなのは見たことがない。

 次にそのレンジの「0 to 1/4 percent」というところでまた目が止まって、また驚いた。つまり目標レンジは「0〜0.25」%というのである。このレンジの上限は、「FOMCは0.75%の利下げをする可能性がある」と見ていた市場の新FF金利誘導目標である。しかしそれが上限なのだ。

 つまりこれは、FOMCが従来1.0%だったFF金利の誘導目標を、0.75%〜1.0%引き下げた、というに等しい。これはある意味で凄まじい利下げであり、この結果アメリカの政策金利は、日本の0.30%を下回った。この結果、今週末に開かれる日本の金融政策決定会合でも利下げの可能性が極めて高くなった、と言える。

 下限の「0」というのは、日本がバブル崩壊後にしばらくやっていたゼロ金利政策に等しい。つまり「金融政策がデフレ対応になった」ということだ。この発表を受けてまずドルが売られたのは自然だろう。一方、ニューヨークの株式市場では発表前に100ドル高前後だったダウ平均が300ドルを超える上昇となっている。FOMC声明が指摘するように経済情勢は厳しいが、「FOMCの決意を評価した」ということだろう。

 更に読み進むと、「The focus of the Committee's policy 」で始まるパラグラフは、要するに「物価の安定を保ち、景気の落ち込み、雇用市場の悪化を防ぐ」ためにはFRBは何でもしますよ、と書いているように見える。FRBのバランスシートを膨らまして金融市場機能を保ち、景気を刺激するために既に行っている「量的金融緩和」を徹底的にやると言うことでしょうし、「will purchase large quantities of agency debt and mortgage-backed securities to provide support to the mortgage and housing markets,」と言えば、住宅市場復活のためには関連の証券を大量に買う、と言っていると取れる。

 またさらに「The Committee is also evaluating the potential benefits of purchasing longer-term Treasury securities」と述べて、政府債務(長期国債)を買い取るメリットについても分析する、と述べている。禁じ手に手を染めるかも知れない、と言っているのである。

 FOMCの支援は、金融市場や金融機関、それに政府にとどまらない。「Early next year, the Federal Reserve will also implement the Term Asset-Backed Securities Loan Facility to facilitate the extension of credit to households and small businesses. The Federal Reserve will continue to consider ways of using its balance sheet to further support credit markets and economic activity.」ということは、FRBが直接家計や中小企業に信用を供与すると言っていると思える。FRBのバランスシートが著しく膨張し、かつ劣化しても、という覚悟が見て取れる。

 しかも重要なのは、この重要な決定が「反対者なし」で下されたことである。下を見れば反対者はいない。つまり満場一致ということだ。このFOMC決定の歴史的な意味は、今後いろいろな形で議論されるでしょう。しかしその議論の前に、FRBは未踏の領域に踏み出した印象がする。問題は効果が出るかどうかだ。

Release Date: December 16, 2008

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to establish a target range for the federal funds rate of 0 to 1/4 percent.

Since the Committee's last meeting, labor market conditions have deteriorated, and the available data indicate that consumer spending, business investment, and industrial production have declined. Financial markets remain quite strained and credit conditions tight. Overall, the outlook for economic activity has weakened further.

Meanwhile, inflationary pressures have diminished appreciably. In light of the declines in the prices of energy and other commodities and the weaker prospects for economic activity, the Committee expects inflation to moderate further in coming quarters.

The Federal Reserve will employ all available tools to promote the resumption of sustainable economic growth and to preserve price stability. In particular, the Committee anticipates that weak economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for some time.

The focus of the Committee's policy going forward will be to support the functioning of financial markets and stimulate the economy through open market operations and other measures that sustain the size of the Federal Reserve's balance sheet at a high level. As previously announced, over the next few quarters the Federal Reserve will purchase large quantities of agency debt and mortgage-backed securities to provide support to the mortgage and housing markets, and it stands ready to expand its purchases of agency debt and mortgage-backed securities as conditions warrant. The Committee is also evaluating the potential benefits of purchasing longer-term Treasury securities. Early next year, the Federal Reserve will also implement the Term Asset-Backed Securities Loan Facility to facilitate the extension of credit to households and small businesses. The Federal Reserve will continue to consider ways of using its balance sheet to further support credit markets and economic activity.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Christine M. Cumming; Elizabeth A. Duke; Richard W. Fisher; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Sandra Pianalto; Charles I. Plosser; Gary H. Stern; and Kevin M. Warsh.

In a related action, the Board of Governors unanimously approved a 75-basis-point decrease in the discount rate to 1/2 percent. In taking this action, the Board approved the requests submitted by the Boards of Directors of the Federal Reserve Banks of New York, Cleveland, Richmond, Atlanta, Minneapolis, and San Francisco. The Board also established interest rates on required and excess reserve balances of 1/4 percent.


2008年12月16日(火曜日)

 (17:23)ははは、今日は面白い写真を見て頂きましょう。全国津々浦々で「自転車」は駐輪において問題を起こしている。自転車があまりにも多く、無秩序に、かついろいろな場所に止められているが故に、商店街の道が狭くなったり、場合によっては人がすれ違い出来なかったり。

キャンペーンの一環として身を投げ出して駐輪マナーを訴えるヤマヒロアナ  そこに身を投げ出してその自転車の駐輪マナー向上に献身している人がいるのです。関西テレビの名物アナウンサー、ヤマヒロこと山本浩之さん。彼が何で有名なのか。それは、特番の中で自らの頭にあまり毛がないことを天下に公表したからです。つまりヅラをテレビ番組の中で外した。うーん、ヅラを乗せていた頃の写真が見たい。

 彼はもっぱらそれをウリにしているポッドキャスト番組も持っているのです。その面白いこと。たまにまじめなことも言っているのですが、持ちネタで最高なのは、ズラネタです。うーん、私も人気ポッドキャスト日経ビズポッドキャストを持っているのですが、私のはまじめ。彼のは「ヅラキャスト特番」のイメージ。

 この写真はただ取ったモノではない。テレビ局の近くにある全国一番長い商店街・天神橋筋商店街の「自転車マナーアップキャンペーン」用の写真なのです。そういえば、このところの天神橋商店街はちょっと自転車マナーが良くなったような。

    ↑    ↑   ↑

 ははは、ここまでの文章は実は16日関西テレビの夕刻情報番組「アンカー」で私がオンラインにして、関西の方々に見て頂きながら、つまりプロセスを示しながら、デジタルではこんな遊びが出来ますよと例示し、ネットにアップした文章です。

 ネットはツールなので、いろいろな遊びが出来るのです。その一環を示したもの。「駐輪モラル向上」大賛成ですね。最近は自転車が道路に進出。それは道路交通法に則っているのですが、しかし、例えば自転車は今は自由自在。場合によっては赤信号を平気で渡る自転車乗りの方もいる。

 皆さん、彼の献身的なキャンペーンに賛辞を送ると同時に、自転車のマナーは気を付けましょうね。


2008年12月16日(火曜日)

 (00:23)今日は珍しくサイトを二つほど紹介したいと思います。

  1. 地球特派員2008
  2. 全日本鍋物研究会
 最初のサイトは、今年一年間の総まとめとして来年1月1日の午後7時10分からNHKBS1で約2時間にわたって放送される「壁崩壊から20年 グローバル資本主義の未来」と題された大型番組と、今年これまでのNHKBS1「地球特派員」のホームページです。私が11月の中旬にシカゴとニューヨークに行っていたのはこの元旦の番組の為です。

 江上さんや岡本さんの方の話は私も全く聞いていないので、この番組で彼方此方の報告を聞き、いろいろな問題を番組の中で討議できるのは楽しみです。一言で言えば、世界は経済も政治も激変している。その変化の背景分析と今後の展望を出来ればと思います。

 二番目のサイトは、要するに鍋好きのホームページです。リニューアルしての登場。サイトを移した当初は安定しませんでしたが、徐々に安定してきているので多くの読者の方に紹介しようと思います。

 このサイトの作成には、大勢の方がかかわっているのですが、とりあえず私が明確に文章を寄せているのは、鍋物同人誌のコーナーです。鍋好きが好きなことを書いていますので、時間のあるときにご覧頂ければと思います。


2008年12月15日(月曜日)

 (00:23)新しい本が発売されます。といっても私だけが書いたわけではない。いろいろな方が書いていて、私は「アメリカ経済見通し」(11ページ相当分くらい)を担当しました。

 まあ難しい時期ですが、一方でそれはチャンスになる。自分が書いた部分は知っているとして、他の方々が書いた部分も時間を見つけて読んでいこうと思っています。当然ながら、知っている方が多い。

 投資に関心のある方々には参考になるのではないでしょうか。


2008年12月14日(日曜日)

 (23:23)朝は雨と風の寒い日でしたね。所用で朝から内幸町に行ったのですが、非常に綺麗な、そして珍しい景色、めったに見れない景色を見ました。

 それは雨と風の中で結構数多くイチョウの木から落ちる黄色い落ち葉です。風に舞うように雨の中を落ち葉が次々と舞っている様は、特にややまだ暗かった国会議事堂の周辺などは本当に綺麗でした。午後には晴れて、今度は杉並の青梅街道沿いでは銀杏を拾う人が散見されましたが。

 ところで今日読んだ文章では、公研という雑誌に載っていた興梠一郎さんと柯 隆さんの「対話」による「中国経済の複合危機」がまとまっていて面白かったな、というか頭の整理になった。

 二人ともよく存じ上げている方なので、彼等の現在の中国に関する見解はどうなんだろう、と思って詳しく読んだのです。結構長いので、まとまった二人の思考が見える。二人とも指摘しているのは、中国社会に深く刻まれつつある亀裂です。

 ケ小平の政策で始まった「先に行く者達」(都市住民、官僚、党幹部)と、「遅れて追いかけようとする人々」(農民、農民工など)との絶望的な格差、キャッチアップ不能な状態、官僚の汚職、そして統治の正統性の喪失。「中国が旧ユーゴスラビアになるかもしれない」という指摘は、ちょっと刺激的でしょうがそうなんでしょう。

 お二人が「08憲章」をどう考えているかは、多分収録の時には出ていなかったんでしょうね。うーん、今度聞いてみよう。


2008年12月13日(土曜日)

 (09:23)ブッシュ・ホワイトハウスにはやはり「何もしない」というスタンスはとれなかったようです。昨日も書いたようにニューヨーク市場が始まる直前に、「7000億ドルからの自動車メーカー支援を検討」と発表。まあそのこともあったのでしょう。ニューヨークの株価は上がって終了した。ダウで64ドルほど。

 あの7000億ドルが随分と性格の違うものになりつつあることはここでは問わないとして、問題はただ救ったとしても、何も米自動車産業が抱える課題は解決しないということです。UAWの高賃金体質は変わらず、経営陣は新しい車を作る意欲に欠け、相も変わらず米メーカーの製造した車に対するイメージは弱く、消費者は米車を買わない。ただ救助するだけではダメなのです。

 多分ブッシュ・ホワイトハウスには「問題をオバマ次期大統領に投げてしまいたい」という暗黙の気分があるのでしょう。自分達で引き金は引きたくない。結局UAWが当面の鍵を握っている。私がシカゴの郊外で取材したレイオフされた自動車労働者の、働いていた頃の所得は「聞いてびっくりの高額」でした。

 今朝の朝日新聞の一面には、「トヨタ、下期は営業赤字」という記事があるが、これはニュースでも何でもないでしょう。前回下方修正したときのトヨタの見積もりは、ドル・円が100円、ユーロ・円が130円でしたが、今の円相場はそれよりはるかに円高になっている。これだけで大きな減益要因です。

 加えて、ローンが必要な車の売り上げは世界で加速度的に減少している。どうしても下方修正の幅は大きくなる。今後は、主要な市場であるアメリカが自動車産業をどうするかでしょう。そこには日本の自動車メーカーにとってのリスクとチャンスがある。私は引き続き、GMについてはプレパッケージ方式の破産法11条適用が良いと思う。

 今年の漢字は「変」ですか。金曜日の朝のラジオで、「事前予想」があったのです。その中に確かに「変」がありました。私は「融」を押したのです。金融の「融」です。「溶ける」という意味の。システムが融解し、市場が融解し、信頼が融解したという意味でしたが、まあ「変」の方が分かりやすいのでしょう。

 来年はどんな漢字が年漢字になるのか ?


2008年12月12日(金曜日)

 (14:23)時間の問題だとは思っていましたが、別に名古屋に向かう新幹線の中でこのニュースを知る必要はなかったような。日本では「ビッグ3救済法案成立絶望 上院の調整決裂」とのニュースで、円高になり株安が進行しているようですが、まあ当初反応としてはそうでしょう。

 ただしこのままGMやクライスラーが年内に一気に破産法11条の申請に行くのか、行くとしてもプレパッケージ方式になるのかは分からない。下の英文の指摘の通り、リード米上院院内総務は、「ブッシュ大統領が7000億ドルからの支出を検討してくれることを希望する」と言っている。ブッシュ政権の中では、明日のニューヨーク市場のオープンの前に議論が展開されるでしょう。

 140億ドルという中途半端なつなぎ融資は、もともと「問題のオバマ政権への丸投げ」に近いモノでした。オバマに次期大統領に渡せば彼はビッグ・スリー支持だから何かするだろう、という思惑。しかし、国民も議会も今まで経営努力を怠り、ハイブリッド車さえ作ってこなかったGMやクライスラーには冷たかった。

 新しいアメリカの自動車業界が今後どうなるかは、これで全く見えなくなった。経営陣も変わるでしょう。業界地図は大きく変わる。しかし問題のプロセスの中で、きちんとして経営努力の中でアメリカにおけるシェアを伸ばしてきた日本車メーカーや日本に対する非難がついぞ聞かれなかったのは、フェアだと思いました。

 かつてのアメリカのヒステリックな日本車叩きを知っている身としては、隔世の感があった。ニューヨーク・タイムズは速報として報じているのは、以下の文章です。

WASHINGTON (AP) -- A $14 billion bailout for Detroit's struggling Big Three has died in the Senate after failing on a procedural vote.

The collapse came after bipartisan talks on the auto rescue broke down over GOP demands that the United Auto Workers union agree to steep wage cuts by 2009 to bring their pay into line with Japanese carmakers.

Majority Leader Harry Reid said he hoped President George W. Bush would tap the $700 billion Wall Street bailout fund for emergency aid to the automakers. General Motors and Chrysler have said they could be weeks from collapse. Ford says it does not need federal help now, but its survival is far from certain.


2008年12月12日(金曜日)

 (00:23)ネットで見るとサンケイ新聞のサイトにのみ載っているこの記事には関心があるな。以前の中国はこういうことを許さなかった。どの程度の一党独裁終結を求める文章なのか読んでないのですが、景気が悪化して経済統治能力を共産党が失いつつある時期に出てきたことに興味がある。

 記事は「中国の一党独裁終結求める署名 海外に拡大」という見出しで、2008.12.11 22:24のアップであり、以下のように述べている。

 【北京=野口東秀】中国で共産党による一党独裁体制の終結などを求めて学者や弁護士ら303人が公表した「08憲章」は海外の14カ国・地域に広がり、国内外の440人が新たに追加署名したことが11日、明らかになった。署名は一般人にも拡大しており、当局は「民主化勢力」と「社会不満分子」との結びつきを強く警戒している。

 憲章は10日にインターネット上で発表された。「共産党が政治、経済、社会の資源を独占し、政治改革を拒否し、官僚は腐敗、道徳も荒廃し、社会が二極分化している」と主張し、全面的な民主選挙の実施や司法の独立など19項目の要求を掲げている。

 憲章には独立系作家の余傑氏らが署名していたが、11日の追加署名者名簿には、天安門事件の学生指導者の一人、王丹氏や中国の民主化運動のリーダー的存在、王軍濤氏が名を連ね、職種も企業経営者や軍人、農民など多岐に渡っている。米国や英国、フランス、日本、スペイン、南アフリカなど海外の14カ国・地域にまで署名の輪が広がっている。中国国内のインターネット上では憲章掲載後間もなく、閲覧できなくなるケースが続いているが、転載が繰り返され広がりをみせており、今後も拡大することは必至だ。

 当局は著名な反体制作家、劉暁波氏(53)を起草者とみて拘束した。関係者によると、11日も拘束が続いており、国家政権転覆扇動罪を適用し正式に逮捕するかどうかは、高いレベルの政治判断に委ねられるもようだ。

 インターネット上では消息筋の話として、劉氏の拘束は胡錦濤国家主席(党総書記)自身の命令によるものだ、と伝えられている。当局は、同憲章の中でも「民主憲政のもと中華連邦共和国を建立する」とのくだりを問題視しているとしている。

 北京では世界人権宣言60周年の10日、市民ら数十人が外務省前で人権改善を求めデモ活動を行った。今月4日には、国営の中国中央テレビ前で、数百人が土地の強制収用と当局の暴力などに抗議した。

 中国関連では、今日の日本のニュースでは11月の同国輸出が2.2%減少になったとうことを大きく報じている。これは2001年6月以来の減少。確かにニュースだ。しかし筆者は同月の中国の輸入が17.9%の減少になったことの方がニュースバリューがあると考える。なぜなら、それは中国の内需も著しく弱くなっていることを示しているからだ。

 中国の輸出は外需の弱さ、つまり同国の輸出相手国の経済の弱さに起因している。それは我々が知っていることだ。知りたかったのは、アメリカの需要が減る中で、中国がその世界的な需要減を自国内の需要で支えられるのかどうか、なのだ。しかし11月の中国の輸入は、鉄鉱石などを中心に18%近く減少した。

 ということは中国も内需の弱さと外需の弱さの両方に直面している、ということだ。中国の輸出は、海外から部品を調達してそれを安い労働力を使って製品にして出すパターンを取っている。入ってくる部品も輸入にカウントされるから、それが増えないと言うことは将来の輸出減少まで予感させる。

 中国の成長率予想は、徐々に引き下げられてきている。直近で私が見た最も低いものは7%台の前半だった。場合によっては、中国の成長率はもっと下がるかも知れない。経済はモメンタムだからだ。ということは、中国は可能性として growth recession になる可能性があるということだ。成長率はプラスだが、失業が増える状態を指す。

 世界経済にとっては良くない。しかしそうした中で中国で民主化運動が強まるとしたら、それはそれでまた違う意味合いを持つ。


2008年12月11日(木曜日)

 (16:23)そんな連絡受けていたかな。いえね、今週の確か月曜日から突然auのW05Kを使ったメールの送信が出来なくなったのです。受信は引き続き可能だし、他の接続手段(ADSLとか光フレッツ)では問題なくメールの送受信は従来の設定で出来る。W05Kを接続手段してメーラーとしてサンダーバードを使っているというのが私の環境です。

 新幹線の中でもメールの送受信を頻繁に行う私としてはメールの送信が出来ないのは不便です。で物理的な欠陥かと思ったのですが、その前にプロバイダーに調べてもらったのです。テクニカルアシスタンスに電話して。

 そしたら重要なことが分かりました。それは、auがW05Kを使ってのメールの送信(SMTPサーバー)のポート番号を、auが今までの「25」から「587」に変えていたというのです。「つい最近のようです」とプロバイダーの女性。彼女は有能でした。

 うーん、思い出さないんですよね。そんな通知を受けていたのかどうか。私はメーラーとしてサンダーバードを使っていますが、例えばアウトルックでも同じなのかどうか知りません。しかしポート番号を「587」に変えたら全く問題なくメールの送信が可能になった。

 auのW05Kを送受信装置に使い、サンダーバードを使っていて最近不都合があったという方は、ツール→アカウント設定→送信(SMTP)サーバを開いて、「編集」を開き、ポート番号を変えてみて下さい。「587」にしても、他の通信手段(光、ADSL)でのメール送信は可能でした。

 良かった良かった。もう一回書きますが、「連絡」を受けたかな.......?


2008年12月11日(木曜日)

 (13:23)私の大いなる先輩であり、今は生まれ故郷のミカン処である徳島に住む内藤さんが早速「焼きミカン」について情報をお寄せ下さいました。素晴らしい。まずメールを。

 四国はミカンが豊富ですから、子供の頃に焼きミカンをつくりましたよ。

 終戦直後は、現在のように暖房がなかった。家庭の暖房は火鉢でした。 小学校4年生の時だった。(昭和24年)学校の教室に暖房はなく 手がかじかんで思うように字が書けなかったことがあった。 教室の入り口にあった寒暖計を見ると、摂氏8度だったのを今でも覚えている。

 朝、たき火の中にミカンを投げ込んで、焼きミカンをよく作ったし、家では 火鉢に餅網をかけて、焼きミカンを作りましたヨ。確かに、おいしい!

 また、たき火に丸い石を入れて、熱くしておき、ハンカチにくるんでポケットに入れ 学校に行く。(携帯カイロ)

理由1、焼きミカンで暖をとる。
理由2,冷えたミカンより暖かいミカンのほうが甘さが強く感じられる。
理由3,調理人がソースを作るとき、玉ねぎを焦げる寸前まで炒めるが、これでコクがでる。ミカンも少し焦げておいしくなる。

 デメリットはビタミンCが熱に弱いので、ビタミン摂取には不都合でしょう。暖房が一般化した現在、四国でも焼きミカンは見かけなくなりました!

 いま、焼きミカンをしているのは「変人?」ですかな。

 えっ「摂氏8度で手がかじかんだ」?。ちょっとひ弱では。

 ははは、それにしても四国での話しで、ミカンの件は「なるほどねっ」て感じです。一般的だったのですね。そう言えば、関東では昔はミカンは貴重品で、関西から関東にミカンを運んで大もうけした人がいましたっけ。昔は一般的だったんですね。

 しかし今では多くの店はミカンをデザートしても出さない。きっと「驚き」「意外性」そして「甘さ」「温かさ」故に、出してみれば面白いのに。ただし焼くのを見ていて、「手間暇はかかる」と思いました。


2008年12月11日(木曜日)

 (01:23)ああびっくりしたな。いえね、今日夕ご飯を頂いていたカウンターの店のご主人が、もう店を終わろうかという段階になって突然写真のように火の上でミカンを焼き始めたのです。本当に全部真っ黒になるまで。火の上の相当焼かれたミカン。真っ黒になる

 わたしはそれを見て最初、「ミカンを焼くことによって、店の臭い消しをしているのかな」と思った。魚が多い店だから、魚臭さを消すために。実際にミカンを焼いているので、良い臭いがする。

 しかしそれでもと思って、「ご主人、何しているんですか」と焼きミカンを指さしながら聞いたのです。そしたら、「焼きミカンですよ」と返された。正直言って私はこういう形でミカンが焼かれる姿を見たことがない。少なくともその段階で残っていた5人のお客さんも私と同じだった。店の若手の従業員も全員がそうだった。ご主人がそういう行動に出たのは、何年もこの店で修業している人達も初めて見たと。

 しかし、ややお年を召した、どちらかというと関西出身の人は「焼きミカンですか、懐かしい」と言った。つまり、昔は本当にミカンを焼くというやり方があったようなのです。関西を中心に。何にお一人店サイドの方で、「焼きミカンは今はやっている」という意見もあった(本当かな.....)。

 で実際にじっくり焼けたミカンを食べてみたのです。黒か皮をとってもらって。これがなかなかうまく取れない。しかし終わって食べてみたらうまい。とにかく最初口の中に入れられないほど熱いので、ちょっと冷めてまだ結構熱いうちに食べると、それはそれで香ばしい。ミカンのおいしさもたっぷりあるし、ジューシーでもある。

 「昔は芋と同じようにたき火の中にぶち込んで、真っ黒になるまで焼いて、皮を剥いて食べたものです・・・・・・」という人もいた。しかし私はやった記憶がない。地域差もあるかもしれませんが、まあとにかく驚いた。あの橙色のミカンを真っ黒になるまで火の上で焼くのです。

 私は子供の頃、風邪を引いているときはミカンは体の体温を下げるからあまり食べないように、とお医者さんの奥さんになったオバさんから聞かされていた、「そう言うものなのか」と思っていたのですが、この「焼きミカン」なら風邪で体に寒気がしているときでも温かく食べられる。

 うーん、今度やってみよう。意外感があって美味しい。


2008年12月10日(水曜日)

 (12:23)世界中でビジネスを展開し、世界中を飛び回っている企業の旧知の人と久しぶりに電話で話しをしたら開口の一番が、「世界中で火が吹き出し始めました」でした。ということは、まだ危機は始まったばかりであると。

 彼はこうも言うのです。「まるで借金がいけないかのような風潮が出てきている」と。むろん借金のしすぎは良くない。しかし企業が工場を造るにも、消費者が自動車や家を買うにしても、手元資金だけではお金を揃えられないケースが多い。そして将来の所得や売り上げを担保にお金を借りて工場を建てたり家を造ったりすることは合理的だし、それで今までの経済は回ってきた。

 しかし今はどうか。お金が回っていないし、企業も消費者もどちらかと言えば「お金を敢えて回す」ことを控えているように見える。もし今の経済から、「信用」をなくしたら、それは世界経済の大きな縮小に繋がる。心配な点です。

 今の現象を見ていると、心理的な側面も多い。世界がネットで繋がってしまったが故に、どこかの危機は瞬時に伝わる。それに消費者心理が振り回される。しかし消費者はものを買わなくなったといっても、必需品は買っている。生きていくために必要なものはいっぱいある。

 企業も生産は縮小しても続けていて、その為の運転資金は必要です。今朝の日経の一面トップは「資金繰り銀行シフト」とある。確かに今は企業の資金調達の為の市場がいくつか機能不全に陥っている。だから銀行通いが増えると言うことでしょう。

 将来に向けた投資の資金ではなく、市場調達が難しい中で資金繰りを銀行に頼っている、というのはちょっと寂しい気がするが、現状はそうなんでしょう。


2008年12月09日(火曜日)

 (12:23)月曜日の昼前から福岡にいました。福岡は久しぶり。土日には雪まで降ったそうで、この季節としては寒い。福岡の人達は、「福岡と言っても、基本的には日本海側特有の雲が立ち込めた天気が冬は多い」とおっしゃる。

 福岡は色気がある街で、そこが好きです。なんとなく日本の地方都市の中では主張が立っていて、それが嫌みなく魅力でもある街です。今回はちょっと「景気も下がり気味」(私の友人)の中での訪問なので、タクシーの運転手も嘆いている。

 まず福岡周辺にある自動車工場がかなり操業縮小している。各社ともです。高級車を作っている工場もあって、それがダイレクトに響く。次に韓国や中国からの観光客が減った。そりゃそうで、特に韓国からの観光客はウォン安で気安くこれなくなった。

 彼等の話によると、少し前までは1円で8ウォンしか買えなかった。しかし最近は1円で16ウォン買えるという。つまり韓国の人達が日本に来るには2倍のお金がかかる。逆に言えば日本から韓国に行くには、半分のお金で済む。

 実際のところ、少し前までは福岡の街を歩くと朝鮮半島の言葉が一杯聞こえた。しかし今回は少なかった。デパートは岩田屋と大丸に行きましたが、お客さんは日本人が中心でした。

 しかし私たちが行った店は皆混んでいたな。一つの店など、入れなくて暫く時間を潰して入れた。いつもは空いている店なんですが。福岡は機会があったらまた訪れたい街です。


2008年12月07日(日曜日)

 (07:23)ははは、テレビ電話をかけたら多分使い方が分からなかったのでしょうね。向こうで焦って切っている様子が伺えた。

 いやね、こちとら山梨の温泉にいて、従兄弟・従姉妹会をしていたのです。3年ぶりの。盛り上がっているところに大阪の飲み連中の電話がかかってきた。そのうるさいこと。声が。まあ、向こうも盛り上がっていたのでしょう。あまたのメールの授受と時々の電話で対応していて、思いついた。

 「どんな顔して飲んでいるのかな....」と思って「そうだ」とテレビ電話を掛けたのです。多分彼の電話なら機能は付いているはずだ、と。出たんですよ、にもかかわらず「もう電池がない」とか言って、ばしっと切れた。ははは、その後「これはどう使う」というような話しになったのでしょうな。

 それはそれとして、考えたら買ってからテレビ電話をほとんど使っていない。うーん、使っている人もあまり見ていない。もうちょっと使う機会、使う場面を考えないと。酔っぱらいの顔がずずずと出てくるのはどうかと思いますが。

 従姉妹・従兄弟は全部で16人。前回は3年前。その時「毎年は多すぎるから、3年後」ということで幹事を決めておいたら、その幹事がちゃんと覚えていて開催してくれた。デトロイトにいる奴、チュニジアに居る奴、そして親などの介護で来られない人などで、結局集まったのが10人+1配偶者という組合せ。

 山梨の武田神社の上にある鄙びた温泉なんですが、そこがまたいい。山の幸も良くて、何と言っても甲府盆地が一望できるところにある。夕方と朝と二回お風呂に入りましたが、露天からは盆地が綺麗に見下ろすことが出来る。朝晩の30分は見ている間に景色がどんどん変化する。空気が綺麗だったので、それはそれはパノラマでした。また来てもいいな、という印象。

 まあ全般的に言えることは、女性が元気が良い。集まった11人のうち7人が女性ですから。会話量の7割も女性。ははは。まあでもそんなもんでしょう。特に三姉妹(文子、峰子、重子の)が会話量が多い。日頃鍛えていますから。また3年後ということで分かれました。


2008年12月04日(木曜日)

 (23:23)今朝は驚いたな。今年一番売れた本の上位から10位までが新聞に載っていて、それを「やじうま」が取り上げたのですが、一冊も読んでなかった。本は比較的読んでいる方だと思うのですが。私の読書傾向がトレンドが齟齬してしまったのかな。

 ところで、新しいエッセイがアップされました。インドのテロで考えたことを文章にしました。お読み頂ければ幸甚です。


2008年12月04日(木曜日)

 (00:23)11月29日に新型インフレエンザについて書いたら、お医者さんと思われる読者から次のようなメールを頂きました。私もいろいろ調べてみて、次のパンデミックになると思われる一般的に「新型インフルエンザ」と呼ばれるものが実は”インフルエンザ”の領域を出ていることが分かったので、このコーナーの読者の方にもご紹介します。

 日本語版のウィキの関連サイトは、ここですが、ここには確かに「高病原性H5N1は従来型のヒトインフルエンザと異なりウイルスの増殖部位が呼吸器系に限定されず全身の臓器において増殖する力がある」と表記があり、実際にそのようです。

 以下が私がいただいたメールです。

 いつもブログを楽しく拝見させていただいてる通りすがりの医者です。シティ保健相を読んでいて、伊藤さんが新型インフルエンザに対する知識は不十分と感じたので筆をとりました。

 なぜ、たかがインフルエンザでここまで世界中で騒がれているのか?インフルエンザなんて発症しても、健常人なら休養をとれば治りますよね? これまでのインフルエンザは呼吸器系だけでしか増殖することができないため、やや重い風邪という症状でした。

 しかし新型は、全身臓器で増殖することができるように変異してしまったのです。多臓器不全を起こすんです。だから死ぬんです。一般的な日本人がそうだと思うのですが、新しい事柄ゆえマスコミの報道から情報を得ているものと思われます。このマスコミが不勉強なまま報道するため、日本人全体が不勉強になっているようです。

 今見てみたのですが、wikiのほうがまだマスコミよりも正確でした。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/H5N1%E4%BA%9C%E5%9E%8B

 「新型インフルエンザ」というネーミングでは、しょせんインフルエンザというイメージが払拭できないようです。このさい「殺人インフルエンザ」と呼んだほうがいいのではないかと考えています。


2008年12月03日(水曜日)

 (06:23)その後のインドの状況はどうだろうと思って、2日の午後チャタルジーに電話して、暫く話しました。彼はニューデリーの住民で、ニューデリーはムンバイとは飛行機で3時間もの距離があって遠いのですが、国内各地を移動している人間なので、「どうかな」と思って。

 とっても元気でした。しかし声は今ひとつトーンが低い。冗談半分に「ムンバイに行こうと思っているが」と言ったら、「うーん、まだやめた方がいいですよ」と。オベロイホテルは新しいしそれほど特殊な材料を使っていないのですが、インド門の直ぐ近くの豪奢なホテルであるタージは銃撃戦も一番激しく戦われたところですが、107年前にイギリス国王を迎えるために全部が特注で作られたホテルらしい。

 だからそれを修復するとなると、煉瓦から何から全てまた注文して作らないといけないのだが、直ぐに作れるところがないという状況。日本のお金にして500億円がかかり、期間は今の見積もりでは1年はかかるという。ということは、再開は来年の今頃と言うことになる。

 やはりタージが動き出さないと、ムンバイも元に戻ったとは言えないでしょう。象徴的なホテルですから。ムンバイのある州の州首相が辞任したという報道もある。インドの内相に続いての辞任。パキスタンを非難する前に、インドの要人二人が辞任していると言うことは、まあとりあえずインド国内の責任の所在を明らかにすることで政府が国内の批判をかわそうとしているようにも見える。

 あのアラビア海に沿った風光明媚な瀟洒な都市にはまた行ってみたいのです。まだ荒々しい開発の鎚音が聞こえるニューデリーとは違ってムンバイはインドの都市としては都会的な雰囲気と落ち着きが感じられる都市です。惨劇の後どうなったかは知りませんが、既に復興の槌音が響いているのではないでしょうか。

 それはそうと昨日から使い始めているNHKのオンデマンド放送ですが、見逃しの中から特別にシリーズを見るのに料金がかかる「映像の世紀」を改めて見直していて、今朝までに第二集まで見ました。第一に世界大戦が馬と銃で始まりながら、たった4年の間に大量破壊兵器の戦争へと変化するところです。

 それにしても改めて思うのは、理屈ではとっくに分かっていたことですが、テレビとPCとの差は全くなくなったということです。PCで好きなときに、好きなテレビ番組を見ることが出来る。録画の必要もない。前日のものも10年前のものも。しかもメディア・プレーヤーでの再生ですから、映像を一時停止することも、既に見終わったところを飛ばして、「その後」を見ることも出来る。

 つまり過去の映像を自由自在に操ることが出来るのです。そりゃテレビのように大画面ではないので見栄えは悪い。しかし見逃したものを見れるというのは良い。実は月曜日には日中東京タワースタジオにいて、収録を終えて帰るときに嫌にタワーの下にカメラを構えた人がいた。午後の5時過ぎです。

 しかしあとでアーカイブのニュースを見たら、その日から東京タワーの新しい点灯が始まったのだという。「ああそうだったのか」と。このサービスは役立つ。あと経済指標では、原油が47ドル台になったというニュースが驚き。だって今年の高値は147ドルですよ。つまり100ドル下がった。あとは米自動車各社の新車販売の落ち込みですか。相変わらず酷かった。


2008年12月02日(火曜日)

 (00:23)なんだかんだややこしかったのですが、やっと登録を終えて今30日の夜のNHKスペシャル「雨の物語」を見ています。隣のPCで。録画もしていないのに、オンラインでこうして見逃した番組を見られるのはナイス。

 サイトは、NHKオンデマンドです。必要条件を入れ、IDやパスワードを設定し、メディア・プレーヤーをアップグレードし。それだけかな。でもちょっと時間がかかった。

 画面はまあまあ綺麗かな。しかし音はスピーカーに繋げた方がいい。そうしないと、重量感のあるステレオ音が聞こえない。今もそうですが、NHKにはいろいろな問題がある。しかし出している番組には良いものが多い。

 そういう意味では、NHKが過去の番組を見れるようにしたオンデマンドシステムを作ってくれたことは歓迎です。とりあえず1400円ちょっとの見放題を選択しましたので、しばらくいろいろアーカイブを探ってみようと思っています。

 それはそうと、今日は結構朝から収録の多い日だったのですが、最後の日経CNBCで生で行ったインドやタイで起きている騒擾に関する特別番組は、出ている身としても面白かった。広瀬さんや吉野さんと一緒だったのですが、皆それぞれ違う知識があって、それがうまく咬み合ったと思う。

 出て自分も勉強になる番組が一番いい番組だと思うな。双方向で。しかし自分が出ている番組は録画しておかなければ後で見られない。日経CNBCさんがあとでくれると思うのですが。それにして、インドとパキスタンの関係は複雑です。

 日本で放送されている番組がすべてアーカイブで見られるようになるには、まだ相当時間がかかりそう。しかし、「夢千代日記」なんてのもあったら見てみたいない。楽しみが一つ増えた気がする。


2008年12月01日(月曜日)

 (08:23)日本語の新聞の「ラシュカレトイバ」を覚えて、今度は英語の「Lashkar-e-Taiba」を見たら、「タイバ」じゃないかな、なんて思っていたら、英語版のウィキを見て理解できました。「toiba」とも綴るんですね。多くのバリエーションがある、と。

 それにしても、まだ全文を読んでないが右の組織概要図を眺めただけでも、今回の事件を起こした組織として十分にマッチしているように見える。パキスタンでも2002年には非合法化されている。

 ユダヤセンターを襲ったのもこれで理解できるし、インドの放送局に電話をかけてきたテロリストの一人が、「カシミールでは一体何人のイスラム教徒が殺されたんだ....」と言った意味も分かる。

 藩主がヒンズー教徒で、藩民の80パーセントがイスラム教徒だったカシミールが、イスラム教国パキスタンとヒンズー教国インドの間で引き裂かれたままの現実は、解決が相当難しいことを物語っている。

 インドとパキスタンの対立が先鋭化して一番困るのはアメリカでしょうね。アメリカはパキスタンにアフガニスタンとの国境に軍隊を集めてもらっている。しかしその軍がどどどと東に移動すると、今度はアフガニスタンを巡る環境が悪くなる。印パの仲介に一番乗り出しそうなのがアメリカですが、そのアメリカは今権力移行期にある。



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