Day by Dayのコーナーにようこそ。
分析・解説記事としての「News & Analysis」、食道楽のための「EATING OUT」、勉強家のための「LINK」、そしてややまとまった意見・感想を載せた「CYBERCHAT」、友人達の論文を集めた「FRIENDS」のどこにもは当てはまらない情報や私自身の意見を、この「Day by Day」で拾っていきます。メールはこちらです。このコーナーを2000年の最初から、i mode などネット接続可能電話などからも読めるようにしました。内容は一緒です。ただし携帯端末のブックマーク先を http://www.ycaster.com/diary/icont.htmlにしてください。 |
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2018年08月16日(木曜日)
(11:10)うーん、なんかhttp://www.ycaster.com/のサイトがうまく出ないな。「This site does not exist within the LDAP database.」と。何だろう、これ。
私には三つHPがあって、「http://www2.gol.com/users/ycaster/」もあるし、「http://arfaetha.jp/ycaster/」もあるので書きたいことは書けるのですが、最初のそれに写真(image)が集まっているので、写真が出てこなくなっている。
ま、あとでプロバイダーなどに電話してみます。何か「あ、これはあれだ」と思い当たる方がいたら教えて下さい。お盆の真っ最中なので、明日までに直れば上々だと思っています。
ところで夕べから書いていた原稿で思い出したのですが、リーマンショックはちょうど10年前でしたね。いえ9月15日だったから、あと一ヶ月先の10年前。アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)。日本には確か六本木ヒルズにあった。
それが経営破綻し、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した。今回調べたら、「リーマン・ショック」は和製英語らしい。確かに。英語では同じ事象をthe financial crisis of 2007–2008(2007年から2008年の金融恐慌), the global financial crisis(世界金融危機), the 2008 financial crisis (2008年金融危機) と呼ぶ。
NHKの仕事であまり時間を置かずにニューヨークに飛びましたが、ニューヨーク証取の中で映像を撮りながら株価が底なし気味に落ちるのを見るのは良い気分ではなかった。トルコショックはまだまだ小さいが、寝る時に「ニューヨークの株価が300ドルの下げ」とか聞くと、嫌な思い出が。
あの時は各国の中銀が機敏に「超緩和」に動いた。で各国と世界の経済は救われた面があった。私の疑問は、「今回あれがあったら、どうなるのか」です。トルコ問題をきっかけに、今日の東京も安い。というか、昨日のニューヨークも安かった。ちょっと心配。
2018年08月15日(水曜日)
(11:10)まるで軽井沢か山梨の山間のレストランで食事をしているみたい........<P> 最近、とっても良い新しいレストランを発見しました。アメリカ大使館の直ぐ隣に出来た赤坂インターシティAIRのアメリカ大使館サイド。ビルの一階、つまり地上階にDEAN & DELUCAがやっているTHE ARTISAN TABLEというレストランがある。
あることは知っていたが、今まで植栽豊富で外からはあまりよく見えなかったので、いつも通る割には入ったことがなかった。建設途上の時から思っていたのですが、このビルは植栽が凄い。
それで一度何かに「このビルの植栽は凄い」と書いたのですが、この文章を書くに当たってビルのサイトを見たら「平成30年の都市景観大賞(優秀賞)」をとったとある。納得。
THE ARTISAN TABLEはその植栽に隠れるように、ある意味守られるように「森の中のレストラン」の雰囲気を持って存在している。
昼だったので一階で食事をしたのですが(二階はコース料理と聞いた)、窓から見える景色のほとんどが「木立」で、「軽井沢か山梨で食事をしている感じ」と話していました。白樺に似た木も配されている。
DEAN & DELUCAがやっているのでニューヨークスタイルではあるが、味もしっかりしている。行ったのは週末だったせいかメニューが少なめだったが、とっても美味しかった。もうちょっとサラダのメニューを増やすと良いと思う。あの周辺で働いている方も多いと思うので、機会があったら足を運んで下さい。
あと、名前は記さないが、近くの有名ホテルのお客さんも多いのでは。あのホテルの周囲は、あまり良いレストランがない。ホテル飯に飽きたら、ちょっと坂を下って溜池方向に歩けば直ぐです。
お客さんは女性が大部分だった。理解できる。都心にいながら「森の中での食事」が楽しめし、運営DEAN & DELUCAということもあるかもしれない。多分植栽や緑を楽しもうと思ったら「昼の一階」がいいと思う。楽しんで下さい。
2018年08月14日(火曜日)
(23:10)いえね、予想はしていましたよ。いつ行っても人が少なかった。一番のくらいに良い場所を占めていたのに。「そろそろ」とも思っていたが、私が用事を済ませてからにして欲しかった。
何の話かというと、伊勢丹新宿にあったアップルウォッチの店です。最初はウォッチ専用の店としてオープン。だから珍しかった。伊勢丹の前のトップの肝いりとも聞いた。しかし最初から「ちょっと無理だな」と思っていました。伊勢丹の客層にアップルウォッチを初期から分かっている人は少なかった。
私は最初から「面白い」と思って行きました。伊勢丹は年間購入額に従って翌年の割引率が決まる。アップルの製品は割引はされなかったが、当該顧客の購入総額には入った。それもあるし、新しい試みだと思ったので。
しかしいかんせんお客が少なかった。伊勢丹新宿は都内のデパートの中では客が多い方だが、あの一階の一角はいつも客が少なかった。なので逆に直ぐ相談できたし、直ぐに買えた。
一年くらいしたらiPhoneも売り出した。「売り上げを伸ばして」というデパートサイドの要望に応えたのだと思う。しかしそれでもあまり客は増えなかった。直ぐ道を挟んでビックロもありますから。
何を買いに行ったかというと、アップルウォッチのベルト。ちょっと古くなったので、洗うわけにもいかないし、2〜3000円のものなので、この際切り替えようと思って。しかし店がなかった。しょうがないので明日銀座かどこかに行きます。
2018年08月11日(土曜日)
(15:10)実に久しぶりでした。ボーリング。投げる。最初は遅れて駆けつけたこともあって、ちょっと不調。しかしその後はやや調子が戻った感じ。
TBSの森本毅郎スタンバイの夏季懇親会としてのボーリング大会。プリンスのタワーの地下2階にボーリングセンターがあるのです。プリンスは品川もそうだが、ボーリング施設を作るのが好き。そこの4レーンを借り切って。
チーム戦あり、個人戦あり。我がチームは森本さん、私、水口さん、金堂さんなどなど6人。各チームに私以外のコメンテーターが入って4チーム。一人2ゲーム投げる形。その合計点での競争。
いや、ボールが.......。自分に合っているのを探すのが結構大変。遅れていったので、えいやと適当なのを選んで。我がチームは水口氏がターキーを投げる活躍で見事1位。食事券ゲット。我がチームもそんなに良い合計ではなかったが、他のチームが不調だった ?
その後は上の階の陽明殿で中華のちょっとした宴会。楽しかったな。入ってきた新人女子2人、職場を変える人1人。スタンバイは森本さん、遠藤さんを中心とした、昔からのチーム番組なので、皆言いたいことを言い、楽しい会でした。
個人戦は3位かな。水口君が断トツの1位。2位は毎週金曜日に顔を合わせるヒロエさん。彼女は昨日は乗っていた。私は3位かな。第2ゲームでやっとリベンジ。私を金曜日の放送前後に挑発してきた西坂、大信、佐藤の若手3人をそろって粉砕してやった。「挑戦はいつでも受けるよ.........」と言っておいた。ははは。
2018年08月09日(木曜日)
(10:10)昨日の夕方から今朝までは、あまりにもテレビとラジオの警告が強かったので、今まで目を通せなかった記事や録画ビデオの目通しをしていたのですが、新聞記事では水曜日の日経朝刊の「黒田緩和 修正」(私の診断)が面白かったな。
私も今回の日銀の政策決定会合に関しては2週にわたって大きく取り上げた(30日と6日分)ので、いろいろな思いがある。長く書いている時間はないが、木内さんの意見に賛成だな。
「題目とは全く逆」とかは「そうだ」と思う。結局は日銀はフォワードガイダンス的志向はお題目で、マーケット反応的には「出口」を意識している、と考える。黒田さんは好きだが、逆に信頼感が落ちないかと心配。
ビデオはNHKのアナザーストーリーズばかりを4本くらい見ました。ガガーリンの回が一番面白かった。ガガーリンを宇宙に送った科学者がいて、娘さんが「お父さんはノーベル賞をもらうチャンスを2回逃した」と言っていたのが面白かった。
そりゃ当時のソ連にとっては、最大・最高の国家秘密。なぜアメリカより素早く人間を宇宙に送れたのか。その指揮を執った科学者を外には出さなかった。彼は静かに歴史に埋もれた。
他の回も面白かった。急いで目を通した面もあったので、あとでまた気にいった回は見直そうと。
2018年08月08日(水曜日)
(08:10)雨ですね。朝から雨なのは実に久しぶりな気が。列車に乗っています。あずさ。小さい頃お世話になったオジさんの体調が悪く、入院しているので、そのお見舞いに。
台風13号とかで今日の昼の外遊びがキャンセルになったので、「これはレアチャンス」と。諏訪に行くのは久しぶりですが、夕方から夜にかけては東京も荒れそうなので、それまでには帰還の予定。
昨日は海外経験が豊富な小林、塚本両君と久しぶりの「おけい寿司」。おっかない親父と変わり寿司で有名な店なのだが、かなり前からその親父さんは隣に「わしの領域」を作って、これまでの店には顔を出さない。
瀬谷ちゃんという昔からの顔なじみがいたので、「今回も彼に会える」と思って行ったら辞めていた。何があったか知らないが、ちょい寂しい。代わりに岡田君という握り手が寿司などなどを作っていた。
私を含めて3人の中では一番訪れた国・首都の数が多い小林君から、またまた希少な紙幣を頂いた。以前から彼にはレア紙幣を貰っている。今回もらったのはフィジーの7ドル紙幣とアルヘンチナのエビタ紙幣。
最近日本でも何かあると「don't cry for me」が流れるので、彼女の横顔を見て「あっ」と思った。ミュージカル「エビタ」は近く渋谷のオーブでやるんじゃなかったかな。と思ったら終わっていた。残念。
ロンドンとニューヨークで見たが、ロンドンのそれの方が良かった記憶がある。また日本にも来るでしょう。そしたら見よう。面白かったのはフィジーの7ドル紙幣です。なにせ縦。記憶にないな、縦型紙幣。
まじまじと見ながら、「ボールを抱えて走るラグビー選手」を際立たせたかったのだろう」と推察。知りませんよ。私の回りにはフィジーの人はいない。
FBにアップしたら、「縦紙幣というのもそうだが、7という数字が面白い」という意見もあった。確かに。普通は1、5、10.....かな。紙幣は。コインはいろいろある。この二つ、大事にします。
その後3人で歩いていった青三先西麻布方向の「無垢」も久しぶりに良かった。いつも美味しい酒を飲ませてくれる。
2018年08月05日(日曜日)
(23:10)この週末に読んだ一番面白い記事は「膨らむ中古市場、周辺産業潤す 物価は下押し?」かな。『今後も伸びが続くとみる。その根拠の一つが家庭で眠っている「不用品」の存在だ。』まで読むと、「その通り」と思わざるを得ない。
この記事の第二パラグラフは『「こんな物まで売れるの?」。都内に住む会社員女性(35)は驚いた。』で始まる。なかなかうまい書き出しだが、それが何かというと「1度だけ着たワンピースなど」とある。
私の意識がやや古いのか、一度買ったものはなかなか家族や親しい人以外の他人には渡さない。「かえって迷惑になるのでは」と思うこともあるし、「軽率買いがばれてみっともない」という気分もある。
しかし今はメルカリなど「中古品の売買」を大きな仕組みにしたシステムがあって、それらが「第二の物流」経路を形成しているようだ。何かと「メルカリで手に入れた」との書き込みをSNSで見付ける。
「家庭で眠っている不用品」は他の人に負けず劣らず一杯有る。我が家の場合も。「いつか整理」と思っていても、その時間もない。「そのうち使うだろう」と思っているが、一番まずいと思うのは「買ったことを忘れること」。これはさすがにまだ少ない。
最近はなるべく「自分は何をどのくらい持っているか」をチェックする。以前長嶋一茂さんが面白い事を言っていた。「テレビなどに出る衣装などは、自分がもっているものを床か何かにずらっと並べおいて、その中から選ぶ」と。
確かに。組み合わせの妙はそれで出る。何でもそうだが、「自分が何を持っているか」を明確にしておかないと、選びようがない。なので、「自分が持っているもの」を「明確に記憶出来る範囲に収める」必要がある。しかし衣類でもそれができているとは言い切れない。
この記事の最後が「物価は下押し?」なのは面白い。多分「?」をとっても良いと思う。衣類などニューが売れなくなっている実体はあるが、街を歩いている人を見ると着ているものは本当に多種多様だ。多分、調達ルートは多様化している。
新規売りだしのモノよりも中古は明らかに値段は低い。その流通量が増えている、ということは物価には「下方圧力」だろう。ということは、お店も大変なんだ.........。
2018年08月02日(木曜日)
(20:10)「へえ」と思ったのは、牛タン屋が和風ステーキを始めたことかな。
今週夕方、急いでいたので友人とねぎし赤坂見附店に入ったらドーンと「和風ステーキ」と大きく書いてある。テーブルの上に。「ありゃ」と思いました。確かに街はステーキブーム。熟成とかいきなりとか。しかし牛タンが売りのねぎしがね。
ところが今HPを見たら直ぐには「和風ステーキ」の文字はない。メニューに進んだらここにあった。31日から。そして「夕方・夜メニュー」だと分かる。「数量限定」とも。
ねぎしは本当に昔から行っている。80年代から。歌舞伎町の1号店だけのころから。「ねぎしツアー」なんてのを組んだ部下と一緒によく行った。
最近急激に増えたねぎしでは、当時新宿店で頻繁に使っていた言葉が通じない。「一枚」と言ったら「お皿一枚」だが、最近そう言ったら「牛タン一枚」が来て驚愕したことがある。しかしこの店は急いでいるときにとっても便利。
「ねぎしの和風ステーキ」ね。牛タンのさっぱり感はない。ちょっともちっとしている。ましかし、今まであった「物足りなさ感」は解消できている。いいんじゃないでしょうか。
2018年08月01日(水曜日)
(01:10)コンピュータースクリーンを二つ目の前に置いて、左で前回(6月13日)の声明文を、右で今回(8月01日)のそれを読めば、「何が変わったか」は一目瞭然です。景気の強さに関する認識が大きく前に進んだ。アメリカ経済はより強くなっている、とFRBは見ている。
経済活動の増大ペースに関して前回声明は「economic activity has been rising at a solid rate」となっていたのが、今回は「......at a strong rate」と、より強い表現(solid=堅い→strong=強い)になった。
家計支出の伸びに関して前回は「 Recent data suggest that growth of household spending has picked up, while business fixed investment has continued to grow strongly」と産業固定投資と切り離され「ピックアップした」となっていた。
しかし今回は、「 Household spending and business fixed investment have grown strongly」と両者が一緒の文章に統合され、「力強く伸びた」と完了形になった。「the unemployment rate has stayed low」であり、「both overall inflation and inflation for items other than food and energy remain near 2 percent」なので、アメリカ経済に関して「文句を付けるところがない」ということとなった。
これが何を意味するかというと、
ということだろう。
ところで、決算が良かったアップルの株価は1日はどうなったかと興味津々だったが、このサイトで見る限り、
つまりアップルの株価がそれに達すると、史上初めて「1兆ドル企業」が誕生する。さて明日はどうか。昨日のニューヨーク市場は、アップルが6%近く上げたので、Nasdaqは上昇、しかしダウなど他の指標は下げた。
2018年08月01日(水曜日)
(01:10)「何に対しても無策のまま時間の経過を見つめる」という選択肢はないだろう、という私の読みは当たったように思う。日銀は物価見通しを2020年まで大幅に引き下げる中で、政策運用の弾力化・柔軟化を図った。
前者は実質的に「2%の物価引き上げ目標は当面無理」なことを認めたに等しく、考えようによっては「ここ数年について言えば、日銀は2%の物価目標を撤回した」とも読める。ガイダンス的に「達成は相当先」と言っている。
後者は各種目標を変えない中で「累積的」というような単語が金融界で流行語になっている事態に対処するために、何とか見付けることが出来る対応をいくつか打ち出したと読める。肝心の物価引き上げで何一つ目に見える成果を出せていない状況では、何らかの形で「袋小路からの脱出」とか「袋小路の拡大」を試みる必要があった。
黒田さんは高齢批判があるなかでの再任であったので、その存在感を示す必要もあったのだと思う。しかし新しく打ち出したスタンスは、かつての黒田バズーカを想起させるものではなかった。「運用柔軟」ということは、ある意味「運用曖昧」を意味する。
日銀が任意に、そして時には恣意的に動ける範囲を広げたと言うことだし、それをマーケットに示唆したということだ。しかし日銀は「示唆しながら、マーケットを牽制した」と言える。長期金利の過度の上昇、円高進行が嫌だし、そうなるのを防ぐ必要もあった。
結果残った印象は「勢いなく散弾銃を撃った」というもの。曖昧で、歯切れが良くない。「歯切れが良くなれるほど日本経済は良くない」という判断があることは分かる。しかしこの程度の微調整で、今後起こるかも知れないリーマン級の危機に対応出来る政策余地を作ったと言えるのか。
「累積的」という意味では金融機関の機能不全も問題だが、日銀がETF買いを「累積的に」するメル中で、日本の名だたる大企業の発行株式に対する日銀の所有割合が際立って上昇したのも問題だ。企業によって差はあるが、「最大の株主の一つは日銀」という日本の企業が増えてしまった。
どうみても健全な姿ではない。株はリスクを覚悟して投資家が持つものだ。日銀は投資家ではない。一部の株式は債券化していることは確かだが、それでも日銀がそれほど勢いがかって買い集める種類のモノではない。
日本銀行のHPを見ると、日銀は昨日一日だけで「金融政策」に関して「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を先頭に9本の文章をアップしている。まだ全部読んでないが、今までの所の私の印象は、「日銀の立ち位置は極めて脆弱」というものだ。
何故か「フォワードガイダンス」という本来なら力強い、将来示唆的な単語が、今回のケースでは弱々しく見える。
2018年07月31日(火曜日)
(06:10)今日は昨日からやっている日銀の金融政策決定会合が終わり、結果発表があり、そして黒田さんの記者会見が開かれるのか.........。
毎週月曜日のことですが、昨日はこの文章を書きました。「敢えての予想」の側面はあるのですが、今の日銀が置かれた立場、再任なった黒田さんの心中を考えると、「このままま何もしない」というのもなかなか考えずらい。
あとアメリカの「ほぼほぼエネルギー独立」の話も面白かったな。ま、結果を待ちましょう。
2018年07月29日(日曜日)
(06:10)高速道路もそうだけど、「逆走」はやめて欲しいな。今回の台風。
今天気予報を見ていたら、先日豪雨被害を受けた地域をこの台風がこれから襲うことになる。雨の量は奈良県で1時間で100㎜と半端ないレベルだそうで、とっても心配です。「逆走」ということは、雨も風も「今までにはなかった形で各地を襲う」ということでしょうか。
子供の頃から、台風は南の海上で発生し、台湾や沖縄、日本に接近した段階で風に流されて東に蛇行する、というのが通常の、そして既知の動きだった。初めて見ました。西進する台風。気象予報の方々の解説は分かる。
しかし「台風の西進」というのは、一つのアラームのような気がする。海外のテレビを見ても「天候がらみ」のニュースが非常に多い。地球はずっと変化を続けてきた。寒冷な時があり、氷河期もあって、そして暖かい時期もあった。
しかしここに来ての急激な世界の天候異変は、大型動物としては地球上に最も多数で生きている人間活動の影響を受けたのかと思えることも多い。なので「何か出来ないか」とも思う。
昨日も道を歩いていたら比較的大きな木の鉢植えが道路に転がってきていた。多分それを設置した人は「普通では風の影響は受けない」と思ったのでしょう。しかしそれが多分風に煽られて道路に横倒しになっていた。
「危ないな」と思って移動したのですが、小さな所でも「今までの常識が通用しない」環境になってきていると思う。一つ一つ気にして、ちょっとした用心が必要な時期になってきているとも思う。
2018年07月26日(木曜日)
(23:10)鯛は良い魚なので、色々な料理に色々な形で使われる。私が好きなのは鯛の兜煮(つつきながら日本酒)ですが、最近面白い鯛の使い方をしている店に行きました。ラーメン。
銀座4丁目の電通通りと中央通りの中頃。一本3丁目寄りの道を歩いていて、いつも気になっていた店がそれ。その店は「鯛ラーメン」と銘打っている。「どう処理するんだろう......」というのが私の関心事だった。
で先日念願の店への入場をしたのです。店内にカウンター越しの6席しかない。ちっちゃな店です。結局はダシに鯛を使っている。昆布と合わせて。なかなか微妙な、淡い、それでいてほっとするお味です。
店の名前は「ま石」。URLはhttp://maishi.jpで、住所は「〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目4−1 銀座aビル」。メニューは写真な感じです。とにかく小さな店なので、注意深く歩かないと見落とす。
銀座には面白い店が一杯あるが、「ちょこっとラーメン」という時で、「それでも一味変えて」と思ったらここなどは良いのでは。
2018年07月24日(火曜日)
(21:10)実際の放送より少し前の収録なので報告できるのですが、ちょっと「冒険」だったかな。私としても、もしかしたら局としても。
今夜午後9時半からの日経ヴェリタストーク。堅い経済番組で、多くの回で日経ヴェリタスの記事の解説、コメントをする。もう長く出ているのですが、今まではずっとジャケット着用だった。
今日も持っていった。車の中に入れて、スタジオに。しかしあまりにもの暑さなので「見ている人にも涼しく」と考えて、「半袖のシャツで経済を語っても良いのでは.......」と一瞬思った。
で打ち合わせの時に「どう」と一緒に出演する日経ヴェリタス編集長や局の担当者と話をして、「ジャケットなしで......」ということで話がまとまった。気持ちいいですよ。私も。メークさんやフロアさん、それにMCの曽根さんも、「違和感なし」と。良かった。
毎週月曜日のフジの直撃liveグッディに関しても、「半袖でいこうかな........」と思うこともあるのですが、何せ番組が2時間と長い。
実はスタジオは寒い。なので、まだ「ちょっと無理かな」と考えていますが、日本もこれだけ気候変動が激しいのだから、アタイアも変わって良いのではと思っています。実はフジの番組では私の左側に斉藤司君が座ることが多い。
彼は何を考えてか、夏でもダーク基調の背広姿。なので私は「よ、銀行員 !」と呼んでいた。しかし先々週は彼以外が全員白い衣装。「白くしたら......」と言ったら、先週はちょい白っぽくなった。ナイス。
その場その場の衣装というものはあるのですが、今の日本の気候はその慣習をも変えるほど極端です。
2018年07月23日(月曜日)
(10:30)日本の財務省がアルゼンチンの「良い空気の街」で行われたG20の会合から出てきたコミュニケを素早く掲載してくれているので、後で全文を読んでみます。最初の2パラくらいは、朝の文章を書くために読んだ。いつもより緊張感がある。
文章という意味では、 この週末に読んで一番「面白い」と思ったのは、日経ヴェリタスの59面「異見達見」の「トランプ流、冷笑すべきでない」だ。加藤創太氏(国際大学教授・東京財団政策研究所研究主幹)が書いた文章。
「主流経済学の立場からは、トランプ大統領の保護主義は非難の対象である。しかし、トランプ氏の主張と各国の通称交渉官の立場に大差はない」という実践的な見地から冷静に「トランプの主張」を分析している。
私もそうだが、トランプ大統領を考える時に、「その知性を感じない発言や行動」「今までの大統領を綺麗でない言葉で否定する姿」「外国のトップも平気で罵倒するツイート」などなどで、「なんだこの人は」と冷笑的に考えがちだ。
しかし考えてみればアメリカ国民が選んだ大統領。しかも最近彼の支持率は上がっている。「なぜか?」は良く考えないといけない。そう考えていたところに、この文章に出会って、見だしを見た瞬間にこれは面白い分析かも、と思った。
文章として興味深いのは、「私は、トランプ大統領の一連のスタンスは、国家を企業に見立てる(一部の)ビジネススクール的な見方に通じていると考える」と「選挙で選ばれたリーダーに対する識者の侮蔑や冷笑は、反エリートのポピュリズムの格好の餌食になる」の二つだ。
ここは非常に重要なポイントで、ある意味「政治と経済の接点をどう考えるか」という問題に通じる。どう見ても不可分で、トランプという人はその体現者だ。伝統的経済学の主流の考え方からは冷笑されているが、そこにどしっと存在し、政治と経済を動かしている。
しかも先ほども書いたが、世論調査ではトランプ氏の支持率は上がっている。「現状では民主党の誰が出ても次の大統領選挙でトランプに勝てないのではないか」との見方も台頭しつつあるらしい。海外の一部の新聞が報じていた。
多分我々は安易に主流経済学の立場に立つべきではないと思う。なぜなら「べき論」とは別に実際に世の中を動かしている論理は別にあり、「政治の流れ」には大きな関心を払わざるを得ない。
今まさに世界を動かしているのは「政治と経済の混然一体物」としてのトランプ大統領そのものだからだ。
2018年07月22日(日曜日)
(09:30)嬉しいことが二つ。一つは御嶽海の優勝。昨日決まったのですが、諸事あって昨日はゆっくり映像を見れなかった。なので今朝ユーチューブなどを見て、「豪栄道の嫌がらせ(?)のまったにも動揺せず、良く勝った」と思いました。
私は諏訪、彼は木曽。相当遠い。木曽は名古屋に近い。なので凄い応援団が毎日行っていた。子供の頃から自分の出身県出身者で現行システム下で優勝した力士はいなかった。なので。
高安と御嶽海が取り組んだときには、両方とも好きな力士なので、困ったが、心の中では御嶽海を応援していた。確かに写真を見ると高安の親指が残っていたが、趨勢的には御嶽海。取り直しでも良かったような。
なんだかんだあったが、御嶽海はその後も勝って自力で優勝を決めた。インタビューの涙と結構長い話せない時間が印象的だったな。故郷にも、もう長い間有力力士を出せなかった出羽の海部屋にとってもナイスな力士になった。「御嶽」(御嶽山から)「海(出羽の海部屋)」の両方をハッピーにした。
もう一つは先週行ってたまたまお休みだったBody and Soulに土曜日に行けて、きょう子ママと久しぶりに会えたこと。一緒にいたのが音楽業界の長い青野さんだったので、話がいろいろ交差して面白かった。
日野輝正さんの息子さんが出演していたな。 賢二君と言って、アメリカが長い。jinoの愛称らしい。久しぶりなので堪能しました。また行こう。きょう子さんも元気で、今年の秋には「パリに行きたい」と。
2018年07月21日(土曜日)
(09:30)うーん、トランプのせいだ......と文句を言ってみる。
朝の涼しいうちにちょっと外に出て運動......と思って、「その前にニュースチェック」をし始めたら、止まらない。もちろんブリティッシュ・オープンでの松山の予選落ちも確認しましたが、トランプ・アメリカ大統領があれやこれや、テレビに出たり、ツイートしたり。それがまた常識破りのことばかり。
面白い記事を見付けてはFBに備忘的に投げていて思ったのは、「この人には、敵も味方も、倫理も論理も、整合性も不整合も、なにもかもあまりないな.....」ということです。
仲良かった人とも直ぐに仲たがいするし、その逆もそう。金正恩が良い例。今でも「あの国は問題だ」と誰もが認めるロシアのプーチン大統領を賞賛し、中間選挙のある秋にはワシントンに招きたいと。アメリカ人の一部には「面白い」と思われているんだろうな。
「習近平氏とはとてもうまくいっているし、敬意も払っている」と言っておきながら、その中国とは「中国の全アメリカ向き輸出商品に関税を掛ける」と息巻く。自分で選んだパウエル議長率いるFRBには、「利上げは好きくない。今まで我々が達成したものを台無しにする」と批判する。
あまり長い文章を書いている時間がないのですが、来週からのマーケットはちょっと荒れるかな。いろいろ言っている。
ま、あとでゆっくり読みます。
2018年07月18日(水曜日)
(13:30)武蔵小金井まで移動してきていますが、本当に暑い。「killingly hot」という感じ。NHKの放送をこれまで「大袈裟かな」と思ってきたが、今日は「それ以上」と思う。
なにせ街全体がしらじんでいる。夜明けのそれではない。高温で街全体が白っぽく見える。「外出は危険」というのは人ごとではないので、既に会場に入って涼しい部屋で開始を待っています。
商売も随分影響を受けている。今週あの暑い中ゴルフをした先輩の話では、「13組がキャンセルした」という。つまり予約の三分の一近くは「暑さ」ゆえにキャンセルになったと。ゴルフが暑さ故にキャンセルになる。あまり聞いたことがない。
タクシーの運転手さんに「暑いと、皆さん乗るでしょう」と聞いたら、「外に出ていれば」と。つまりあまりに暑いので人があまり外に出ない。なので、売り上げは思ったほど伸びない、と。様々な形で暑さ故の犠牲が出ている。「昔は....したもんだ」とか冗談ではなく口の端に乗せるべきではない。状況が違う。皆で注意しましょう。
暑さで思い出しましたが、昨日は「ひやっと」した思いを。西麻布で割と恒例となっている3人での食事会のあと、Oさんは帰って、私ともう一人のS君(データ系外資)でBody and Soulに向かった。ところが、ところが真っ暗。「ひょっとして」と愕然。
店を代えて茶を飲みながら調べたら、16日は開店、18日も開店で、なぜか17日だけ「お休み」だった。ママにも久しく会ってないので会いたかったが、17日はかなわず。いいジャズの店なんですよ。
茶を二人で飲みながら、「近くに住む友人」を思い出した。A君。誘ったら「伺います」と。いろいろ話して面白かった。彼は音楽関係。しかし今の世界はどこかで繋がっている。意外なところから話が発展して良かった。
2018年07月17日(火曜日)
(11:00)ははは、トヨタ・クラウン(展示車)のお尻を見ながらこの文章を書いています。場所はトヨタのディーラーさんのショールーム。涼しくていいですよ。
ちゃんと用事があって来ています。2015年の8月に納車となった私の赤いMIRAIも、使うこと3年。つまり車検です。内燃機関の車の車検は何回も経験していますが、MIRAIの車検は初めて。
車検のために車を持ち込むに当たって、一つやらねばならないことがあった。化石燃料の車にはないことです。それは「燃料、つまり水素を満タンにして車を車検すること」です。少し前に、「私どもも勉強不足でしたが.......」とティーラーさんに言われて、「はー」ってな感じ。
ま、いろいろあるんでしょう。一番大事な水素のタンクの圧、それへの抵抗力・耐性を調べるのかも知れないし、私には分からない。昔の車の車検は見ていて「何をしているか」わかったが、ハイブリッドからもう分からない。コンピューター・プログラムもありますから。
本当は所用8時間の間ずっと見ていたい。何をするのか。そしたら燃料電池車の仕組みが少しは分かるかも知れない。しかし分かったとこで自分で機構・スペックは扱えないのだから意味がない。
なので、暫くここで文章を書いた後は離れて、夕刻にまたここに戻ってくる予定です。そう言えば、水素満タン(私は給水と呼びます)のために昨日かな、芝公園のIWATANIさんに行って「車検で満タンだって」と言ったら、「私たちも最近知りました」という店の女子達。
官庁納車を別にすれば、私のMIRAIは一般顧客売りとしては早い方なので、業界の人にとっても「初」が多いことになる。IWATANIの芝公園にはショールームもあって、昨日も若い二人連れがMIRAIを見ていた。
最近は若い人達の見学も多いようで、街乗りとしては非常に優れた車なので、買う人が増えるかも知れないな、と思っています。それにしても、涼しいところにいると外に出るのが嫌になる。
2018年07月16日(月曜日)
(08:00)なにもワールドカップとウィンブルドンが一緒に終わることはないのに。ま、その予定だったので仕方ないが。ちょっと寂しい。
より重点的に見たのはサッカーでしたが、楽しい期間でした。ワールドカップで最後に点を入れたのがエムバペだったのが象徴的でしたが、新しい力の台頭が目立った。予測さていたが、メッシのワールドカップはなかったし、ロナウドも比較的素早く消えた。
私の印象では、「個+組織」かな。個も強いが、しかし組織がしっかりしている国、かつ指導者に経験豊かな人がデンと構えている......的なチームが一番強い印象でした。それがフランスだったような。
デシャン監督は歴代3人目の「選手でも監督でも」ワールドカップを制した人だそうな。カンテを代えたときに見ていたテレビの放送席がざわついた(アナウンサーと解説者二人)のがとっても印象として残った。
放送席は「今日のカンテは機能していない」と直前に語っていたので、「この交代は当然でしょう」という発言かと思ったら、「代えがたいカンテ........」的な話を直前までしていた。
つまり「見る側を欺くワールドカップ」だった気がする。チームの勝ち残りでも、監督の選手采配でも。だからとっても面白かったし、この種のワールドカップなら、多分審判買収もないだろうし、綺麗な印象がして良い。
フランスもクロアチアも下馬評はあったが、あまり高くなかった。しかしドイツなど一番手の候補が最初に消えた。そもそもイタリアもオランダも今回のワールドカップには出場していない。
古くさい言葉だと「新旧交代」でしょうが、アイスランドの台頭などその言葉では表しがたい現象でしょう。クロアチアも人口400万余。それが人口6000万近いフランスと決勝戦で戦った。うーん、最初に2点をフランスに献上していたのが私には残念。
最初のヘッドはしょうがないか。クロアチアを応援していただけに。次のハンドはちょっと不注意だったような気がする。PKを取られるエリアでは、体にピタリと手をくつけていた選手が多かった。必ずしもそれが出来るわけではないが。ばっちりビデオを見られるので、PKが多くなる。決勝戦もそうだった。クロアチアが追いついた後だけに、あれが流れを決めた。
歴代ワールドカップに比して、今回はセットプレーでの得点が全得点の中でも占める割合が多かったそうな。最後の決勝戦がそうだ。しかし見ていて「流れの中での点」の方がやはり美しい。日本の対ベルギーでの2点はそういう意味では特筆に値する。
え、今度はカタール。そりゃまたどえらい。日本の次の監督(森保説?)はだれだか知りませんが、どんと構えてチーム作りをして欲しい。デシャンは5年もやっているそうな。多分日本はベスト8に残れる力を持ちうると思う。
2018年07月10日(火曜日)
(11:00)今日は大阪出張(講演)で、「この○○暑いのに嫌だな.....」と思ったのですが、考えたら行き帰り5時間は涼しい(比較的)新幹線の車内にいられる。「ま、いいか.....」と。
それにしても今朝の日経の9面「国際面」には、アングロサクソンの代表2カ国で起きている懸念すべき事態がニュースになっている。アメリカでは政権の内部で「マティス外し」が進行し、イギリスではメイ政権が崩壊寸前だと。
どちらが心配かと言えば、トランプ政権における唯一のスタビライザー的存在だったマティス国務長官が、政策決定過程から外されつつあるという指摘でしょう。米韓軍事演習の中止は本当にビックリしたが、この記事によればマティス外しの中で決まったのだという。そうだと思った。
ケリー首席補佐官も「存在感が薄れつつある」という指摘もあって、軍人出身だが常識溢れる二人のトップが仮に政権を離れるようなことになれば、アメリカの政策は益々予測が難くなる。
どう考えてもこの二人は「誇り高き軍人」だろうから、雑な扱いを受ければ「政権を去る」という選択をする可能性が高いと考えられる。ポンペオなど「意を汲む」傾向の強い側近ばかりになるのは、世界にとって良くない。
メイ政権の混乱ぶりを見ると、そもそもキャメロンがEU離脱を国民投票に掛けたこと事態が........と思うが、それは今から言っても始まらない。離脱そのものを「問い直す」という動きは今のところ沈静化しているから、あとは「どう離脱するか」しかない。
「無秩序離脱」とは一体どういう形になるのか。多分一番頭を悩ませているのが企業でしょう。今まで欧州事業をロンドン中心にやっていたところは、「今年10月頃がリミット」とされる離脱条件確定がまとまらなければ、来年の3月の離脱日時前に企業としての方針を決めなければならない。
戦後の皆が、各国が共通の目標を持ち得た時代が終わって、今は国の中でも外でも「様々な目標」を掲げて動く時代。それだけ思惑と意図が錯綜することは分かるが、「あまりに予測出来ない時代」は、面白いが心地よくはない。
2018年07月08日(日曜日)
(11:00)今朝は「もし.....」に、ちょいワクワク、そしてちょい心配になりました。延長も終わりに接近した段階でロシアがクロアチアに追いつき、PK戦になることが決まった瞬間です。
その前のマッチでイングランドがスウェーデンに勝っている。ということはそのPK戦次第でロシアがもし勝てば、そう「イングランド対ロシア」という、考えようによっては恐ろしい対戦が実現する。
イギリスに亡命していたロシアの元スパイの父娘がロシア製造の神経剤“ノビチョフ”によって襲撃された事件は、英露関係を著しく緊張させた。その状態はまだ続いている。その中でイングランド対ロシアのマッチがロシアで行われたら..........と考えたのです。
PK戦の結果は、ロシアのヘディングを決めたその選手が、まさかのPK失敗(枠を左に外した)でクロアチアの勝ち。見ていて「人生では平然と皮肉なことが起きる」と思いましたが、その結果ロシアは準々で姿を消すことに。
しかし下馬評の低さに比しての今回のロシアチームの頑張りは特筆に値すると思いました。ホームの観客に押されたこともあったが、ロシアは本当に頑張った。日本も日韓ワールドカップで16強に残りましたが、確か仙台でトルコに負けた。
あの球場は、とんでもない田舎の畑の真ん中にあった。あれでは日本チームの意気も上がらなかったのは当然で、あんなところにスタジアムを作った方が悪い。対してロシアの観客は熱狂的だった。今でも残念。
ロシアはランキングも一番低いのに本当によく頑張って、8強まで残った。制裁などを受けて経済が低迷している国民には「我々もできる」というイメージを持ったのではないか。
それにしてもワールドカップはドラマを生む。ドイツ、ブラジル、アルゼンチンなどが次々に消えて、残ったのはフランス、ベルギー、イングランド、クロアチア。それぞれ注目されたチームではあったが、この4チームの顔ぶれはやや意外でしょうか。
「準決のフランス対ベルギー」は事実上の決勝戦のイメージもするが、どうでしょうか。なかなか予想通りにはいかないのが今回のワールドカップ。クロアチアなどが優勝するのが一番意外で面白いかも知れない。
それにしても、フランス対ベルギーは見物だ。水曜日でしたっけ。ビデオが導入されて、「審判の恣意」によるジャッジが少なくなった。それは良いことだと思う。少々試合が間延びしても。依然の「審判買収疑惑」が出ないだけで前進です。
2018年07月05日(木曜日)
(21:00)なんだかんだ忙しくしている間に、来てしまいましたよ。明日の日本時間の午後1時。アメリカ時間の午前零時。対中国の340億ドル相当の商品への関税賦課。
中国はアメリカが措置に出るのを待って直ちに実施すると言っているので、cross fire(交戦) という感じになる。戦後世界の貿易体制は一つの大きな曲がり角を曲がる可能性がある。
だからといって世の中が終わるわけではない。クロスしても対象商品はまだ世界に占める貿易総額から見れば小さい。しかしカナダも7月1日に実施し、欧州も参戦。新しい大統領を迎えたメキシコもどうするのか。
貿易”戦争”が本当に世界経済に打撃になるには、「規模と時間」の両方が必要です。今までだって貿易摩擦は山ほどあった。自由貿易と言っても、政治家は皆選挙民の代表ですから、各国の利害は対立するケースも多い。
しかし今回の違いは、戦後ずっと「自由貿易の旗」を振ってきたアメリカの大統領が先頭に立っていること。図式としては「こんなことがあり得るのか」という印象がする。短期間で終わりを迎えるのか、我慢比べになって長期化するのか。
世界の株価は中国株を含めて大きな打撃を既に被っている。そりゃそうだ。企業経営の前提が崩れるのだから、ハーレーだけでなく各社とも対応を迫られる。先行きがはっきりするまでは、多分マーケットもがたがたする。
ところで、今日面白いニュースを発見。「日本16強で獲得賞金13億円 W杯ロシア大会」というもの。それによると、サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で16強となった日本代表は、チームとして1200万ドル(約13億2千万円)の賞金を獲得したらしい。
なにせ総額が凄い。ロシア大会では大会史上最高となる総額7億9100万ドル(約870億1千万円)の賞金や参加費が用意されたという。国際サッカー連盟(FIFA)の発表によると、優勝したチームは日本の3倍超に相当する3800万ドル(約41億8千万円)を手にする。
グループステージで敗退しても800万ドル(約8億8千万円)が支払われるそうで、各国チームには大会の準備費用も含めると最低でも計950万ドル(約10億4500万円)が支払われる勘定だという。
それによると、ワールドカップの賞金総額は増え続けており、今大会は前回ブラジル大会より4割増えた。02年の日韓大会と比べ5倍に膨らんでいるという。
2018年07月03日(火曜日)
(05:00)「悔しい」という言葉が何回出ただろう。インタビューを受けた監督、選手の口から。心のどこかで「良くやった」と思っている我々以上に、その場にいた監督・選手は「悔しい」のだと思う。
「なぜ2点リードしていて、結果は負けてしまったのか」という気持ちだ。「悔しい」という言葉が出てくる前に、西野監督にも長谷部キャプテンなど選手にも、インタビューアーからの問いに対して直ぐには「思いを言葉に置き換えられない白い時間」があった。彼等は全員、言葉に詰まった。
時に我々さえもアナウンサーのインタビューを「ウルサい。もうちょっとそっとしておいてやれ」と思うほど、監督・選手達からは言葉が出なかった。それが選手達のある種の呆然とした気持ちを表している。
「2点を守る戦術に転換する」という選択は、ポーランド戦の最後がああだっただけに、西野監督や選手達にはなかったのだと思う。私の印象ではその「ある意味決断しきれないところ」が、2点を取った後の日本チームが意思を統率できなかった理由のような気がする。
安易な慰めの言葉はかけたくない。悔しいのは彼等なのだから。一人長友選手が、「すべて出し尽くした。胸を張って帰る」と言っていた。私が聞いた中では胸を張ったのは彼だけだ。でも彼の顔にも「悔しい」と書いてあったし、その言葉は彼の口からも出た。
どう考えても、試合の分岐点はベルギーの最初の点。全く微妙なところでヘディング(シュートかどうかは不明)が入った。ゴールの上隅に。ヘディングであんな狙いはできないとも思うので、偶然? しかしあのゴールでベルギーには「これで行ける」という気持ちが生まれ、日本はやや動揺した。
でも、と思う。今回のワールドカップの総括は彼等が時間を掛けて行う。アジアで唯一決勝トーナメントに残った。壁は破ったようで、また前に立ちはだかった大きな壁。それをいかにこじ開けるか。課題は見えているようにも見える。
2018年07月03日(火曜日)
(02:00)確かに「個」は強そうだ。これを見ると。しかしサッカーにはそれ以外の様々な要因が絡む。戦術、連携、戦う動機.........etc
今日フジテレビの番組開始直前にスタジオ入りの控えのにエリアに行ったら、このでかい実物大のパネルが。ルカクです。ベルギーの。「オー、でか」と思って、記念だからと先生(ママ)と斉藤ちゃんを誘って写真を撮ったのです。
3人とも日本人としても大きい方ではない。だから日本チームのメンバーではかなり彼に近い背丈になる選手はいると思う。しかし彼を越える人はいないでしょう。でかいとしばしば動きに制約がかかる。しかし彼は速い。どう対処するか。
何だかんだ言って、あと一時間で試合開始ですか。さっき終わったブラジルーメキシコの戦いは2−0でブラジルの勝ち。両方の得点にネイマールが絡んだ。「そういうポジションにいるから」というのは当然ある。しかしそれでも「持っている人」というのはいると思う。
「戦う動機」は日本にある。対ポーランド戦の最後の10分の戦いを、私は正当性ありと思っているしそうも書いたのですが、世界的に批判の的になっている面がある。それを選手も知っている。簡単に負けるわけにいかないでしょう。「やはり決勝トーナメント進出に相応しくなかった」と言われかねない。
日本は女子がワールドカップを制している。あの時も「戦う動機」「理由」があった。それは3.11だと私は思っている。選手達は監督から被災地のビデオを見せられたそうな。それはとっても制覇に関連していると思う。
だから期待しましょう。全力で良い試合をして、それでも負けたら拍手で帰国を迎えましょう。
2018年07月02日(月曜日)
(11:00)今日は午前中ちょっと外に出たのですが、半端ない暑さでした。過去2日に増して。朝であれですから、日中はもっと酷い筈。外回りの方々はくれぐれもお気をつけを。
NHKの天気予報だと、東京は「34+2」とかいう表示になっている。しかしこれは北の丸公園の涼しいところでの温度予想。道路の白線の上など軽く40度は越えると思う。私は今日はテレビで午後4時間では外に出られないのが、逆にラッキーです。
それにしても、ワールドカップは面白すぎる。とてもとっても「あつい」。実は朝まで見ていたのですが、今朝までの2試合はともに延長・PKでの決着で、選手はほとほと疲れ切っているのだが、それでも「knock out方式」なので死力を尽くさざるを得ない。
だからドラマだらけです。クロアチアとデンマークのPK合戦なんて、今までにない面白さだった。「足でボール蹴り出すキーパー」という風情。今朝の勝者はスペインを破ったロシアと、デンマークの堅い守備(キーパー)に苦しんだクロアチア。いよいよ日本の登場は今夜というか、明日の早朝。
トーナメントに入って各チームのギアが明らかにもう一つ上がっている。トップモードです。日本はどうでしょうか。私は対ポーランド戦の最後に西野監督がとった賢明な戦略に対する批判がある分だけ、それが選手のモティベーションになってくれればと思っています。
今年のワールドカップは「こんなことが起きるのか」ということの連続。強いと言われるチームでも格下と言われたチームにはなかなか勝てないし、ロシアのように逆に勝ってしまうケースもある。期待しましょう。
そうそう、メキシコは今大統領選挙の最中(開票の)で、どうやら安室、いや「AMLO」と略されるアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール候補が勝ちそうですが、国民のもっぱらの関心はワールドカップの自国代表の動きにあるようです。
ドイツが負けてメキシコは決勝トーナメントに。当日メキシコシティにいた小林君が、「試合前の早朝からホテル前の独立広場のステージは大騒ぎだったのですが、惨敗しで一挙にシーン‥それが韓国さまさまで棚ぼた予選突破となった瞬間からまるで優勝したかのようなどんちゃん騒ぎです」とメールしてくれた。
明日早朝の渋谷は一体どうなるのか。本当の意味で早朝ですから。
2018年06月29日(金曜日)
(01:00)ひょっとして「泣き笑い」?
勝つか引き分けるつもりのゲーム(対ポーランド)に負けて泣き、しかしグループ2位で決勝トーナメント進出が決定。それで笑い。しかも、なんとフェアプレーポイントの差(対セネガル)での日本2位。
ピッチの選手も、そして観客も、そして日本のファンも、ある意味「複雑な、戸惑いながらの喜びの一瞬」を味わった試合でした。でもね、「日本の総合力」だと理解して良いんじゃないでしょうか。だってフェアプレーなので。
監督は難しい判断を迫られたと思う。6人も入れ替えた采配、そして最後に「コロンビアとセネガル」は「1−0で終わる」との判断で、選手を敢えて動かさなかった判断。選手もそれを理解した。西野監督は試合後のインタビューで、「最後は選手は本意ではなかったと思うが........」と。
批判を浴びた川島が頑張り、本田を含めて数多くのレギュラークラスが休め、そして7月3日の「次」のゲームを迎える。「次」があるということが重要。ドイツを含め、多くのチームが消えた中で。
決勝トーナメントでの日本の初戦は、イングランドかベルギー。この後2時半過ぎからゲームがありますが、私はちょい寝ます。
今日夕方通りかかった渋谷や六本木は今はどうなっているのか。やや逡巡しながらの喜び爆発 ? 明日の朝にその様子が放送されると思うので、それを楽しみに。なにはともあれ、日本、お目出度う.........!!
2018年06月26日(火曜日)
(04:30)やっぱりスペインとポルトガルの同時進行試合を見たいと早起きしたら、とっても面白い、そして笑えるニュースが。「Harley-Davidson, Blaming E.U. Tariffs, Will Move Some Production Out of U.S.」。
つまり、「トランプ関税故にハーレーダビッドソンが生産の一部を米国外に出す」と。生産を国外(主に欧州ですが)に出すと言うことは、トランプ大統領が一番大事にしている「アメリカの雇用」がアメリカから流出すると言うことです。
私は見出しを見た瞬間に、「トランプ大統領は、このニュースにどう反応するのだろうか」と思った。だってこの記事にも書いてあるが、ハーレーはトランプが「アメリカン・アイコン」と褒め称える会社だ。その会社がトランプ関税を起因とする欧州の報復関税故に工場生産の一部を海外に出す.......こんな皮肉はない。
同社にとって欧州は「アメリカに次ぐマーケット」とある。ハーレーの本社はウイスコンシン州でライアン下院議長のお膝元。彼は言っている。「Harley-Davidson’s move was evidence that raising trade barriers is a bad idea. This is further proof of the harm from unilateral tariffs. The best way to help American workers, consumers, and manufacturers is to open new markets for them, not to raise barriers to our own market.」
まっとうな意見です。「一方的な関税賦課からは実害が生ずる。貿易障壁を引き上げるのは悪しきアイデアだ。アメリカの労働者、消費者、そして製造業者を助ける最良の方法は、自国市場に関税の壁を立てることではなく、新しいマーケットを開くことだ」と。
繰り返しますが、「海外への工場移転」を恐らく最初に言い出した(パブリック・オファリングで)のは、有名会社ではハーレーが初めて(だと思う)。そりゃ、株主には大きなニュースだからSECに提出する。
この記事には「他の会社も続く」との意見が紹介されている。そりゃそうだ。アメリカが生産していないため、部品を海外から輸入している会社は多いし、欧州や日本を主な輸出マーケットにしている米企業は多い。
つまりトランプ関税は「アメリカ国内企業にとっても大迷惑」ということ。トランプ貿易政策は、諸外国から批判されているだけでなく、国内企業からも「鼻つまみ」になっているということだ。
続くのがケンタッキーのバーボンの製造業者だと、とっても面白い。ハーレーの「工場の一部移転」を決めたのは欧州の勝利 ? 今見たら、週明けのニューヨークの株価は急落している。ダウは500ドル近い下げ。トランプの負けが明らかになりつつある。彼はそれを認めないだろうが。
ところでスペインーモロッコはなんとモロッコが先制。その後スペインが追いついた。イランーポルトガルはポルトガル先制。その後ロナウドがPKを失敗して、ポルトガルは加点できず。まだ両試合は終わっていません。このままだと、このグループの勝ち抜きはポルトガルとスペイン。
2018年06月25日(月曜日)
(04:30)海外の放送をyouなどでチェックしていたら、日本にとっての最初の得点、先行したセネガルに追いつく1点となった乾のゴールについて英語では「super goal」という、スペイン語では「”コントロールされた”風の」評価が出ている。
確かに狙い、強さ、角度などなどが揃った素晴らしいゴールだったと思う。出来ればゲームとしての最初の点になって欲しかった。日本の最初の失点は、本人も認めているがキーパー川島の中途半端な、走ってくるセネガルの選手の足に当てるかのようなクリアが原因。
ゲームとしての3点目はセネガルだが、逆サイドで完全にフリーにしてしまったのが原因。ゲームとしての4点目の本田のゴールは余裕の、落ち着いた、場を踏んできた本田のそれ。
でもどうなんでしょう。勝てた試合だと思った。大迫など二人に大きなチャンスがあった。試合後の大迫のコメントが面白い。相手のセネガルについて「強い相手で、大きくて重かった」と。その相手に「ドロー」したから、深刻になる必要はないが、前戦も含めて「キーパーに問題あり」という印象でしょうか。
ところでこの文章を書いている時点で、日本と同組のポーランド対コロンビアは「0-3」コロンビアリード(そのまま終了)。ということは勝ち点でコロンビア3、ポーランド0で、日本とセネガルは勝ち点4。
ということは、グループではポーランドが最初の脱落。日本はコロンビアに大敗した次戦ポーランド相手に引き分けか勝ちで自力勝ち抜き。負けてもセネガルがコロンビアに勝てば、日本はグループ2位。決勝トーナメントに行く。
ちょい複雑なのは、グループ第三戦となる次の日本ーポーランドで日本が負けた場合。セネガルーコロンビアが引き分けか(コロンビア勝ち点4)、コロンビアが勝ってセネガルが負けた場合(セネガル勝ち点4)。日本は勝ち点でセネガルやコロンビアと並ぶケースが出てくる。日本ーコロンビアではポーランドに大勝したコロンビア有利。
だから日本は対ポーランドで勝ちましょうよ。勝てると思う。
2018年06月24日(日曜日)
(07:30)最近「なんで、なんで」と本当に思う。時間が足りない。原稿を書き、放送に出て....だけじゃない。アローラも捕まえたいし....と思っていたらワールドカップが一番の時間不足原因だと。
今朝もドイツースウェーデンのマッチが面白そうだったのでテレビで見ようとしたら山中湖畔のホテルのテレビの電波状態が良くない。しかたないので、車に行って試合を見ました。ちっちゃな画面です。
しかしそれにしてもドイツの最後の最後での得点は素晴らしかった。発想が。「ずらし攻撃」。もうロスタイム。1−1の同点で、このまま終わるとドイツは自力での決勝トーナメント進出が無理になる。しかも一人退場して10人。
ゴールから見て右側の浅いところでFKを得たドイツ。もう時間がないので、直ぐに直接ゴールを狙ってキックするのかと思った。違った。
なにをしたかいうと、FKを担当した選手は多分2メートルくらい横にいた隣の選手に軽くパスした。その選手がボールを止め、その止まったボールをFK担当の選手(クロース?)がゴール右隅に。それが見事に入った。ずらし攻撃。だって頭を用意していた選手が一瞬体勢を変えるじゃないですか。本当にビックリしました。
あの全く余裕のない、追い詰められた状態で。この冷静沈着さ、そして発想の豊かさに「ドイツ、あり得ない」と思いました。突然できたことではない。多分ずっと練習してきたのでしょう。誰の発想 ?
ドイツは勝ち点3をゲット。次の韓国戦は非常に重要で、これに勝てば勝ち点3を積みまして6点。確実に決勝トーナメント進出です。逆に2連敗の韓国は厳しい。全力で襲いかかってくる「絶対負けないぞ」オーラを放つドイツと戦わなければならない。
それにしても今いる山中湖畔のホテルは面白い。食堂というものが全くない。「お食事は外で」と徹底している。朝食も。しかし施設は新しいし、なかなか良い。風呂も大きめの家族風呂のような風呂が二つあ。
外国人のお客さんも多い。多分私が知らないだけで、日本全国で「面白いホテル」が一杯出来ているんでしょうね。やっぱり泊まらないと良さが分からない。山中湖畔はレストランは一杯あるし、ちょっと朝食の時に不便を感じるが、その他はこのホテルで十分。
これからアクティビティを見たり、参加したり。夕刻には東京に戻る予定。ま、ワールドカップが終わるまでは「時間欠乏」は続く。ここの文章も書きたいのに。
2018年06月20日(水曜日)
(06:30)慶賀、慶賀、とにかく慶賀。香川は落ち着いてPKを決めてくれたし、大迫のヘディングシュートは人混みの中でのそれで、とっても評価に値するように思う。慶賀。
今回の大会は「どえらい事」が起きる大会だが、「予想外」という意味では、日本の勝利も世界で驚きを持って受け取られている。そう、世界を驚かせ続けようではないか。次はセネガル戦。
そのセネガルはポーランドに日本と同じく2得点し、失点1でまったく日本に並んだ。ただし警告の数の少なさで、日本はグループ一位の発進。「第二戦が大事」以上に大事になる。このセネガル戦に勝てば、日本の一次リーグ突破は非常に濃厚になる。
逆にコロンビアとポーランドはともに世界順位が日本、セネガルよりかなり上だけに、必至に今後の2試合に臨んでくると思われ、この両者の対決で負けた方にはもうチャンスはなくなる。厳しいグループ戦だ。
初戦の対コロンビア戦ではラッキーもあった。一人選手インタビューで本田が暗い顔で喋っていたのが気になったが、あの間を置いた返答と、「中味云々」の話には真実もあったと思う。あんなに暗い顔でインタビューを受けるのもどうかと思ったが。行くぞ日本!第二戦。
目を転じると「どえらい事」はマーケットでも。ニューヨークの株が300ドルも下落。見た瞬間に「そりゃそうだ。遂に来たか」と。500億ドル相当の中国製品への制裁関税に加えての追加制裁の警告。エスカレートの兆しが。
相変わらずトランプの reckless な発言が世界を揺さぶっている。故のプラスもないことはないが、「適格性」についてはかなり問われるシーンが続く。大統領なのに「とっても焦っている」のが目立つ。「焦り」は失敗の原因になる。スポーツでも。
2018年06月18日(月曜日)
(08:30)今さっきですが、大阪の友人に電話を入れようとしたら、「回線が混み合って繋がりにくくなっている.......」とアナウンスが。NHKのヘリコプターが映す映像を見ると、街自体は大きな打撃はないように見える。
しかし電話を含めて、鉄道など交通網などのシステムが大きな影響を受けているようです。新幹線は止まり、在来線も運転を見合わせ。ということは朝の通勤時間は大混雑ということでしょう。
問題はその持続時間。とりあえず「街が概ね被害なし」となれば、システムはいずれ立ち上がってくるでしょう。長い時間がかかれば、システムが引き起こす被害は大きくなってしまう。
「地震が少ない」と言われた関西でのまたまたの大きな地震。日本列島に構造的な変化が起きているのかどうか。この辺は今後の問題でしょう。また一時間ほどたったら、回線に負荷にならないような感じで大阪への電話にトライします。
2018年06月17日(日曜日)
(08:30)ははは、昨日はコンサートだったのに、立ち上がるのは当然として、最後の2曲など大声で歌っちゃいましたよ。
場所は渋谷ヒカリエ11階のシアターオーブ。出来た時に「地球アステク」という番組をやっていて、その時に取材したことがある。久しぶり。
出し物は、LET IT BE。そうかこのサイトだとエビタもこの劇場で7月初めからやるのか。ロンドン、ニューヨークの両方で見ているから、それはそれで見よう。
要するにビートルズの曲をやるコンサートです。六本木のアビー・ロードなどなど、ビートルズのそっくりさんが出てきて、実に懐かしいビートルズの曲を展開する。友人に誘われて午後6時半から。
以前から知ってはいた。しかしあまり行く気にはならなかった。しかし誘われたので行ったら、とっても楽しかった。後部座席は別にしてほぼフルに人が入った。とっても上の人が多いのかと思ったら、そうでもなかった。
演奏・歌唱された曲は全部知っている。歌詞が頭に浮かぶ曲も多い。通常のコンサートに行ったときに感じる「新曲を聴く不安」がない。知っている曲目のクラシックの音楽を聞きに行ったようなものです。
ビートルズはある意味「クラシック」でしょう。もう。じゃあつまらないかというと、そうでもない。オリジナルの曲を思い浮かべながら、「ここはこう演奏・歌唱したのか」とかいう楽しみがあるし、ジョンやポールの声を思い出して「ちょっと色気がないな」などと比べることも出来る。
なにせ「live」ですから。全曲目の半分くらいはほぼ全員で立ち上がって、盛り上がりました。最後の2曲(let it be、Hey Jude)なんて、私のカラオケの持ち歌ですからね。翻訳しながら歌う。「なすがままに、あるがままに......」ははは。
楽しかった。そうか次はオーブではエビタだな。最近たまに耳を澄ませると、「don't cry me .......」と良く聞こえる。ベッドミドラーの「Rose」もよく聞くけど。
2018年06月14日(木曜日)
(14:30)まだ考えをとりまとめ中で、いろいろな人と意見交換している最中なのですが、というFOMCが公表したProjection Materialsをつらつら見ながら、「FOMCはアメリカ経済に対する基本的な考え方を大きく変えたのではないか」と思いました。
朝の文章を書いた後、もう一度資料を見直したのです。目が止まったのはPCEインフレ見通しの所でした。今年三月の予想ではアメリカのインフレ率見通しは2018年が1.9%、2019年が2.0%、2020年が2.1%と僅かながら上がっていた。
つまり前回まではFOMCは「インフレ率は緩やかだが、今後は徐々に上がる」という見立てだったのだ。これは従来型の考え方に基づいていたと思われる。「失業率低下→賃金上昇→コストプッシュインフレ」という図式だ。「失業率の低下はインフレ率を押し上げる」との。
しかし今回のインフレ率見通しは、極めて特徴的だ。それは2018年に2.1%に大きく上げたあとは、「もう上昇ペースは変わらない」との見通しを下している。2019年も2.1%の上昇、2020年もそう。そして長期的には逆に下がって2.0になる、と言っている。
声明の第一パラグラフを見ても分かるが、FOMCは「文句のつけようがないほど景気が良い」と見ている。にも関わらず、インフレ率は上がらないと判断。筆者はこの点に大いに着目した。
何よりも驚くのはFOMCが2020年の米失業率を3.5%に見込んでいることだ。これは長期的に見て理想とされるアメリカの通常時失業率4.5%を実に1%も下回る。
ということは、「低失業率が続いてもインフレ上昇率は加速しない」とFRBが確信していることになる。つまり「低失業率はインフレ上昇要因としては弱い」と。これは大きな考え方の転換でしょう。言ってみればFOMCは「アメリカ経済の質が変わった」と判断していると言える。
問題は失業率がずっと危険なほど低い水準でもなぜパウエルは「賃金は物価全般を上げるほどには上がらん」と思ったかだ。いろいろ考えられる。
などなどが考えられる。例えば、韓国では当然賃金は下方圧力を受ける。2000万人の低賃金労働者圧力生ずる可能性が出てきたからだ。ま、考えをまとめ中です。ご意見あったら、下さい。
2018年06月14日(木曜日)
(06:30)私としては今朝は「U.S. Prepares to Proceed With Tariffs on Chinese Goods」というタイトルのこの記事により強い関心があるのですが、それは置いておくとして、朝起きて先ず見たのはアメリカの長期金利の動きでした。
一日の動きを見ると、「2.946 - 3.006」とあって、「ああ、3%台に戻ったんだ」と分かる。しかし引けを見ると「2.966%」とあって、これは「一時3%台に乗ったが、その後落ちた」と読める。前日引値からの上げ幅は0.003とごく僅かだ。
これは「驚くべき現象」と言えるでしょう。日本時間の14日朝3時に終わったFOMCは声明で「0.25%の利上げ」の決定を我々に伝え、そしてパウエル議長の発言などを総合すると、「年内あと2回、2018年としては合計4回の利上げ」を示唆した。
しかしアメリカの長期金利は「knee-jerk」で一時は3%台に上がったが、その後は何もなかったように急落し、前日引値と同じレベルで終わった、ということ。ニューヨークの株はFOMCを受けて「やはり利上げのペースが速まるのか....」との嫌気もあって、ダウで100ドル以上の下げとなった。但しNasdaqは引けでは下げたが、日中はアマゾンとネットフリックスの上昇などもあって、高値を更新した。だから全般的には高い。
ニューヨーク株の反落については、「FRBが年内あと2回の利上げを予告したから」と説明されているが、私は「早ければこの15日からの実体(関税引き上げ)を伴った対中貿易摩擦突入」を嫌気したものではないか、と考えている。だから15日はとっても注目なのです。
今の2%近傍のアメリカのインフレ率を前提にすると、アメリカの政策金利の中立水準は3%前後とされる。FRBが公表した「Projection Materials」によれば、2018年のGDP成長率は引き上げられ、インフレ見通しも引き上げられている。そして何よりも驚くのは2020年の米失業率を3.5%に見込んでいる。これは「Longe run」とされるアメリカの通常時失業率4.5%を実に1%も下回る。
今年あと2回やって、来年3回、そして2020年にあと一回程度政策金利を引き上げると、FF金利目標は優に3%を超えて、3.25とか3.5%に上がる。それが分かっていながらの今のアメリカの長期金利.2966だ。完全にリバースになる。
もちろんそれは2020年の話なので、「それまでにアメリカの長期金利は上がる」と考える事は自然だ。しかしマーケットは「先取り」が原則なので、実は長期債市場は「FRBほど強気ではない」とも言える。
今のアメリカには、多分世界中からお金が集まっている。大統領の評判は悪いが、「振り回される国よりも、振り回している国の方に資金を置きたい」という資本の論理もあるのだろう。しかしとっても興味深い現象だ。引き続きウォッチだ。
2018年06月13日(水曜日)
(05:30)あらゆる合意の真価は、それがいかに実行に移されるか.........という点に存在する。
どんなに細かく規定されてよく詰められた合意でも、その通りに実行されなければ意味がない。逆にどのようにおおざっぱな合意も、その後にしっかりと意味と効果が込められる実際の行動が積み重なるなら、それは大いに価値がある。最後は「これは良い合意」だったということになる。昨日の米朝合意文書(共同声明)については、後者であることを望む。
昨日の午後5時からの記者会見までをかなり熱心に家や車の中のテレビで見ていて、トランプ大統領について一つ思い付いた単語がある。それは「reckless」というものだ。「向こう見ずな、無謀な、無謀で、意に介さないで」といった意味を持つ単語だが、もうちょっと軽い意味でも使われる。「不注意」「軽はずみ」といった。
それを一番感じたのは、CVIDの中味に関して「時間がなかった」と彼が言ったときだ。まっさきに私が思ったのは、「じゃ、十分時間をかけて詰めてから(米朝会談を)やれば良かったのに」だ。この重要な国際合意を締結するに機に及んで、「時間がなかった」とはあり得ない返答だ。
まだまだある。「彼は私に言った」にも驚愕した。この単語を二度三度ほど使ったかと思う。つまり「彼は私に約束した」「だから大丈夫だろう」と言いたいのだろう。これもreckless のそしりを免れない。
パッケージになっているのは、「彼は信頼できる」「彼は頭が良い」「取引できる相手だ」「国の事を考えている」的な、相手に対する「ある種、軽はずみとも言える高評価」だ。この高評価故に、「彼は私に言った→だからやるだろう」と判断しているように見える。
彼はしばしばこの「相手に対する高評価」を口にする。彼の口からしばしば聞く。決まった単語が続く。しかしそれは変遷する。「高評価→無視→非難→高評価.....」となり、それをしばしば繰り返す。マクロンにもそうだったし、トルドーにもそうだ。最初に会った時、つまり所見の時にはこの「高評価」が出やすい。
しかし彼(金委員長)の今までの実際の行為を少しでも知っている人なら、こんな高評価を普通下すだろうか。叔父を無慈悲に殺し、兄を海外で毒殺し、そして兵士の腹には寄生虫が大量にわいていた。つい最近まで「アメリカを無慈悲に攻撃する」と言っていた北朝鮮の首領。「権力闘争だから」というにはあまりにも酷い実態だ。
「北朝鮮が譲ったことはほぼない。しかしトランプはお土産をたくさん彼にあげた」という評価はその通りだ。願わくば、「トランプの自分に対する評価など直ぐに変わる。故に彼には注意する必要がある。言った以上の事をやらないと北朝鮮(自分の体制)の安全はない.......」と金正恩が考えてくれることだ。recklessな大統領だからこそ、「ほくそ笑んでいるだけでは危ない」と金正恩が考えてくれるかどうか。
北朝鮮は過去簡単に約束を反故にしてきた。様々な理屈と感情を表に出しながら。トランプという人も、自分の意見や人に対する評価を簡単に反故にして、突飛で、recklessな発言を繰り返す。似たもの同士であるが故に、腹なのかでは強い疑心があるだろう。
その疑心(最後は彼は戦争を仕掛けかねない...という金正恩のサイドの)が、彼を実際の行動(非核化での)に駆り立てることを祈る。そうでも考えないと、今回の首脳会談は「やはりトランプの選挙対策」以上のものにはなり得ないし、世界にとって悲惨な結果を招きうる。
「体制の保証」などrecklessの極みだ。記者会見で一番共感を持ったのは記者達の「なんであの国に体制の保証など与えられるのか......」という趣旨の質問にだった。人権に絡んで。繰り返し出ていて、これには深く共感した。これらの質問が、理念も思索もあまりなさそうなアメリカの今の大統領にどのくらい響いたかは不明だった。
もう祈るしかない。日本のワールドカップの初戦のコロンビア戦勝利を「祈るしかない」のと同じだ。日本など周辺国、そしてトランプ大統領の側近達が出来ることは、どうみてもrecklessな今回の合意に、しっかりと意味を付与していく事だと思う。しかしそれには「祈るしかない」という側面が残る。ボルトンはいったい何をしていたのか.........
2018年06月12日(火曜日)
(05:30)そうですか、今日の日本時間午前10時から。今一番話題の米朝首脳会談。「金正恩がどのくらい本気か ?」に尽きる。完全非核化に関して。次はトランプ米大統領がこの会談をどう利用しようとしているのか ?
二人の意図は別にして、その結果は世界の、そして東アジアの地図を変えうる。だから非常に興味深いことは確かだ。昨日読んだアメリカの新聞によれば、金正恩委員長はシンガポール時間の午前9時からトランプ大統領との会談に入り、その5時間後にはシンガポールを出立する予定だという。つまりどう時間を取っても会談時間は4時間。
これに対してトランプ大統領は同日午後6時くらいまでシンガポールに滞在するという。最初は「何日も続くかも」と言っていたが、今は「プロセスの始まり」という位置づけなので、出来たら何らかの声明、宣言を出して終わり、「成功」のイメージを世界に振りまきたいのではないか、とも思う。
直前にカナダで、本来なら国家理念を一緒にするG7の他の諸国首脳と大喧嘩状態で別れたトランプ大統領は、「金正恩との会談はうまく行くだろう」と言っている。もしかしたらいっときそうかも知れない。
今は強烈な制裁の対象としているロシアに関しても、当選当初は「プーチンとは仲良くやれる」と言っていた「蜜月の時期」もあった。しかしその後はやはり国の形の違いもあって、制裁対象だ。「国の形」としては、アメリカと北朝鮮は真逆だ。
そもそも思想、考え方で人を判断するのではなく、その人の形で評価する傾向のあるトランプ大統領には、確かに「金正恩は面白い」と思わせる部分はあるのだと思う。しかし問題はその持続性だ。
私のそもそもの疑問は、「金正恩がいま世界から浴びている注目は、それに値するものか」ということだ。「顕著」だからではない。「異形」だからだろう。国の形、人々の生活のレベル。韓国の何十分の一しかない経済規模。
唯一「核」を持ち「それを完成させた」と言い、その核を持って周囲の国を威嚇してきた。その国家が「変わろうとしている」ということで注目を浴びている。しかし心血を注いで「完成させた」と言っている核を、それほど素直に「完全非核化」の対象とするだろうか。
しかし一方で「今回の対米会談が失敗したら、自分の国に対するアメリカの軍事攻撃の可能性は高まる」という認識ではあるらしい。彼自身がこの二つを天秤にかけて、「どの道を歩むべきか...」と考えているのかがポイントだろう。
トランプ大統領は「会って最初の1分で、彼が本気かどうか分かる」と言った。そうかもしれない。しかしG7首脳の笑顔にさえ疑心を持つトランプ大統領は、「金正恩の笑顔」を最初どう見て、その後はそれをどう見るのか。
昨日これに関連して長い文章を書きましたが、そりゃ昨日のニューヨークのマーケットにしろ「これから消化」という段階。ま、何が起きるのか、注目して今日という一日を過ごしましょう。しかし本当にヤマ場は、その後に来る感じがする。一ヶ月後、そして一年後 ? もちろん、うまく行けば良いのですが。
2018年06月09日(土曜日)
(12:30)二本の有名な二本、あ「日本」の映画が昨日封切り。一本は是枝監督が今テレビ、ラジオで宣伝しまくっている(というか、ださされているんでしょうがね)「万引き家族」、そしてもう一本は「羊と鋼の森」。私は後者を見ました。
残念ながら原作は読んでない。読む前に見てしまった。読んでからとはちょっと違うかも知れない。しかし木々が絡み合う深い森のように、弦が複雑にからみあう人間の世界が、ピアノの音色や冬の雪国の景色とともに実にうまく描き出された映画だな、と思いました。
始まったのが午後12時55分。終わったのが午後15時25分。予告やコマーシャル、警告などを除外してもとっても長い映画です。しかしぎりぎりのところでセーフ。ずっと眠くならずに見ていました。
まだ始まったばかり。種明かしすると怒られるので書きませんが、お金支払っても良かったと思う映画だし、その時その時のシーンが今も頭に蘇ってくる。周囲の音を消す雪国=北海道という設定が良い。多分旭川のイメージかな。
お勧めです。「万引き家族」も近く見ます。監督が大分種を明らかにしちゃって居ますがね。
2018年06月09日(土曜日)
(11:30)昨日だったかな、とってもビックリすることがありました。合計は120年。
昼頃かな。所用あって新橋を歩いていた。「腹減った」と思って、「何が?」と考えたら、お腹が「カレーだよ」と言った。しかもCoCo壱番屋とかの新しいのではなく、まだ日比谷で働いていた頃にたまに立ち寄った第一ホテル近くのカレー屋を私のお腹が指示した。
「あるかな」と思って行ったら、昔の面影、以前もあったラウンドカウンターでそのままありました。「懐かしい」と思いながら、ご主人に話しかけたのです。愛想のない。だってスマホを見ていたら、「昼はスマホを取り出さないで下さい......」と。ま、回転が遅くなる。ちょい気にいった。
「ここ随分昔からありますよね......」と言ったら、最初女性の方が「72年ですかね.......」と。そしたらその愛想のないご主人が「75年です」と。ぎょえですよ。「戦争中からです」と彼。
戦争中とそして戦後の混乱。その二つの時期をずっとカレー屋で生き抜いてきた。凄いと思いました。むろん彼は何代目か。多分周囲は全部変わっているでしょう。実際にこのカレー屋さんの回りは変わった。
懐かしい味のカレーです。とってもよく煮込んだ。店名と同じく「スマトラカレー」の普通盛りと大盛りがベース。福神漬けなどなどはご自由にと、カウンターの内側に沿って置いてある。
時間がない時に立ち寄った店でした。以前も、そして今回も。世に名店は多い。とっても歴史のある店も多い。しかし一般のカレー屋さんで75年。素晴らしいと思いました。
でそのまま銀座に抜けたのです。でカレーのあとはコーヒーということで、飲みたくなった。ふと思い出したのが、電通通りの多分7丁目の角っこ。コリドー街方面の店を思い出した。
以前から銀座の蝶達が夕方になると自然と集まり、「どううちの店に来ない」といろいろスカウト達と話をしていたコーヒー屋。それを見るのが結構楽しかった時期もあった。
今回はそういうのはいなくて、カウンターに座った。目の前に多分以前からあったと思うが、セピア色の写真が。またまた店の人に「この写真は有名な人の.....」と話しかけた。
そしたら、「店の開店したときの写真です」と。「何年前よ ?」と私。答えは「45年前」と。ここでまた仰天。75年の新橋のカレー屋と45年の銀座のコーヒー屋。「今日はどえらい一日やな.....」と。
皆さんも一度行ってやって下さい。カレーもコーヒーもうまい。カレーはクラシック。コーヒーはしっかり。
2018年06月08日(金曜日)
(05:30)
トランプ大統領.....「日本のシンゾーが、拉致問題を提起してくれと頼んできているが...どうなんだい」
金正恩委員長.....「いえ、大統領、あれはもう解決済みなんですよ..........」
トランプ大統領.....「あ、そうなんだ.....」
これで終わったら、トランプ大統領が会談に拉致問題を持ち出したと言うだけで(日本への約束履行)、なんら前進していない。北朝鮮側が「もはや解決済み」と回答した場合、トランプ大統領が「いや、そうじゃない....」と言う決意と材料を安倍首相は与えられたのか..........
それが今朝の記者会見では詳らかでない。つまり提起するだけでなく、「議論を展開するだけのシナリオを安倍首相はトランプ大統領に提起・提供」することが必要。うーん、ちょっと怪しいな。
だから思う。日本は「いや、あの人とあの人はあそことあそこで生きているじゃないか.......」と具体的に指摘できるような情報を握っていないと、「解決済み」という北朝鮮の姿勢に対峙するには力不足だ。私はそう思う。しかし、どうも日本にはそういう情報はないようだ。
逆にトランプ大統領は安倍首相に「自動車問題」を持ち出して、「もっとアメリカに工場を」と言った。日本はアメリカに年間170万台の自動車を輸出しているとの話もあるので、この問題は「全部アメリカで作る」という状況を作るのは難しい。
今までの情報から見ると、安倍首相が対米、対トランプで新たなカードを得たという印象はしない。逆に一本取られたような。
2018年06月06日(水曜日)
(23:30)スタバね。街のどこにいってもあり、そしていつも「これだけ多くのスタバ。よく競合せずに全店やっているな」と。しかし考えると私もよく寄るし、まずまず楽しめる。
そのスタバの「シュルツ氏退任へ」と日経の今朝の記事。「私がスタバを救ったと言われる。それは違う。スタバが私を救った.....」と。ははは、どっちでもいいが、今の規模の、そしてコンセプトのスタバを作ったのはシュルツ氏ということでしょう。
「それにしても」と思う。「どんな、もう成熟と思われるマーケット」でも、新しいコンセプト、新しい味、新しい感覚を導入する余地があり、それがまた新たなマーケットを創造する、と。
コーヒーもそうでしょう。街を歩く。パチンコ屋などが著しく減った一方で、もの凄く増えたコンビニ。しかし最近は伸びが止まってきた。「俺の...」ももう一杯かな。増えすぎて。直(いきなり)ステーキも良いところまで来た。
依然として増えているのはコーヒー店です。スタバを中心に。上島も増えているし、ドトールなど従来店、さらにルノアールなど古豪も健在。「本当に今の日本の(いや、世界中の)人はコーヒーをよく飲むんだ......」と思う。
「座る」「水分を飲む」は、人間にとって一日に何回かは必要。その意味ではコーヒーショップはニーズを十分に満たせる最高の場所。打ち合わせも出来るし、待ち合わせも出来る。そしてうまいコーヒーがあれば最高。
「もう変わらない」と思われているものほど、予想外な事に大きく変わるという印象。電気掃除機の時もそう思ったし、コーヒーもそうかな。次はどんな業態が大きく変わるのか。うーん、種探しでもしようかな。
もう一つ。東芝がPC部門を売却したそうな。Macが出てくる前は、アメリカのビジネスマンのかなりの割合の人は、ダイナブックを使っていた。私の印象です。そのくらい良いPCを作っていたのに売却。ソニーのVAIOなどに比べると「立て付け」が良くて、シャープな印象だった。いいPCだと思ったのに。
むろん東芝の事情もある。売却には。しかし、最近思う。「一時一世を風靡した日本の製品が、簡単にその地位を失っていないか.......」と。経済の発展サイクルに沿っているとも言えるが、アメリカが行き着いた「ソフトの世界」では日本は跳梁跋扈はまず無理。
なので心配になるのです。考えてみれば、仮に日本が「自動車を失ったら」とも思う。そうならないように。「そして誰もいなくなった」とならないように。
2018年06月04日(月曜日)
(23:30)今とっても残念に思っているのは、一度も安室奈美恵さんのコンサートに行ってないうちに最後のそれが東京ドームで終わってしまったことかな。
踊って歌える日本では希有なタレント。登場した当初はあまり良い印象はなかったが、その後の曲は最後の「Finally」を含めて良かったし、その曲はずっと頭に残るものだった。音楽ビデオはずっとDVDに入ったままで、時々聞いています。
ところで6月12日に予定されている米朝首脳会談には、急速に関心が薄れました。東北アジア全体の今後に大きな影響力を持つ重要な会議という位置づけが、トランプ得意の「どんでん返し」で「何回も続くかも知れない一連の会談の一つ」「完全非核化もゆっくりやれば良い」という態度表明でかすんだ。
要するに二人共が「会談した」という事実が欲しかっただけ、ということで、それが前面で中味は「今後詰める」といった程度。重要ではなるが、世界にとって「えっと内容はどうでしたっけ」という感じの会議になる。
それにしても、週末にとっても「そんなのあり」と思ったのは、「シンガポールで金正恩氏の宿代、誰が負担? 北朝鮮は外貨不足で肩代わり要求」(サンケイ)という新聞報道。もともとはワシントン・ポストが報じている。
「シンガポール入りする金正恩朝鮮労働党委員長ら北朝鮮代表団が外貨不足などのせいで高額の滞在費を支払えない恐れが強まっている」と。いくら何でも「国」なんだから、一泊65万であろうと払えるだろうと思ったが違うらしい。
北朝鮮はシンガポールでの滞在先として最高級スイートが1泊6千ドル(約65万円)する5つ星のフラートン・ホテルを希望しているらしい。しかし、「北朝鮮には支払いの見込みがない」とされ、米国またはシンガポール政府による費用の肩代わりを求めているという。実に驚きです。
そう言えば、北朝鮮は今年の平昌冬季五輪でも応援団らの派遣費用約260万ドルを韓国に負担させたそうな。また、2014年には当時のクラッパー国家情報長官が北朝鮮に拘束されている米国人の解放問題の折衝で訪朝した際、北朝鮮側から12品目に上る豪華な食事を振る舞われたものの、後にその代金を請求されたという。
国のトップの滞在費を他の国、機関に肩代わりしてもらうなど「よく恥ずかしくなく出来るな」と思うが、客観的に見ればそれだけ国連制裁が同国経済を追い込んでいたということかもしれない。
2018年06月02日(土曜日)
(04:30)私がこの文章を書いている今現在で言うと、ウォール・ストリート・ジャーナルが一番前を走っている。正確かどうかは別にして。しかしこの新聞の性格からして、かなり信用できると思う。
まるで通信社の速報のようにニュースを出しているのだが、それも徐々に書き換えられているようで、私が読んだ時点では次のようなポイントだった。
などというもの。ニューヨークに滞在していた北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長はワシントンに移動。どういう形でトランプ大統領に金正恩の親書を手渡すのかと思ったら、1時間ほど大統領執務室に招き入れられたらしい。制裁対象なのに。
その会談を受けてトランプ大統領が発言している部分がウォール・ストリート・ジャーナルの報道。ではその親書には何が書いてあるのか。それは公表されていない。トランプ大統領は「週末にキャンプデービッドで読む」と言っているが、同紙によればそれは「極めてベーシックなもの。譲歩もなければ、脅しもない」とのことだ。どうしてそういう報道が出てくるのかは不明。親書なので、トランプ大統領が読まなければ分からない筈だが。
トランプ大統領がこの数日言い始めた「プロセス」という単語の意味も不明だ。「完全な合意に至るのには時間と複数の会談が必要。6月12日の会談はそれに至るプロセスの一部」ということを言っているのかも知れない。
双方にとってメリットがあるので、「とにかく一回会って”実績”を残す」という意味にも聞こえる。しかし金正恩はラブロフ・ロシア外相との会談で依然として「(完全な非核化に関して)段階的」という単語を使っているので、この問題を巡る米朝の立場の違いは残っている筈だ。
もしかしたら、トランプ大統領は北朝鮮の言う「段階的」に呼応する形で「プロセス」と言っているのかも知れない。だったらそれはアメリカ側の譲歩で、国内のボルトンなど対北朝鮮強硬派は黙っていないだろう。とにかく「プロセス」とは何か ?
「北朝鮮には韓国、中国、日本が経済支援をする」という部分も気になった。当然北朝鮮の「完全非核化」が前提だが、北朝鮮の言う「段階的」、トランプ大統領が言う「プロセス」の過程でも、日本は対北支援を行うことになるのか。それは「ノー」でしょう。
話は「進行中」なので、分からない事だらけだが、ハッキリしているのは北朝鮮(金正恩)もアメリカ(トランプ)も会談をやりたがっている。その中で北朝鮮の方が粘り腰の交渉スタンスを続けていて、どちらかと言えばトランプの意向もあって「アメリカが引き気味」という印象だ。困ったものだ。