2009年07月31日(金曜日)

 (20:33)あらら、もう月末、金曜日。明日はもう8月1日ですか。

 今は新幹線の中ですが、北海道大学の高田先生の公開講義のビデオを見ながら移動しています。無線LANが通っているから出来ること。

 先生には金曜日にお会いしました。夜がだいぶ更けてから。「三本柱」の林さんの紹介により。あまり長い時間はご一緒できなかったのですが、やはり現場でウイルスと戦っている人に会うと、ウイルス学とは何かと興味が沸いてくる。今年の秋からの新型インフルエンザの再流行に関しても興味がありますし。

 南半球ではかなり猛威をふるっているようで、日本も秋から本格的な再流行となる可能性はある。あくまで可能性です。もっとも今の日本でも新型インフルエンザは静かに勢いを保っている、という報道もある。

 今週はもう一つ、これは木曜日ですが、日本のエネルギー事情に関して専門の方々から意見を拝聴する機会がありました。いろいろ断片的には勉強しているし、ドイツやアメリカにも、そして日本でも実際に現場に行ってみているのですが、知識をそれぞれの棚に入れるための大きな枠組みが必要になってくる。その為には専門家の方の話を聞くのが一番良いのです。

 7月に比べて8月は「世の中夏休み期間」ということで、いろいろな予定は少し少なくなる。ちょっとまとまった勉強をしようかな、と考えています。


2009年07月30日(木曜日)

 (23:33)新しいエッセイがアップされました。中国が取り戻しつつある高い成長率について論じています。今週は中国株が一次大きく調整しました。バブルの目など、中国経済は依然として大きな問題がらみです。

 それにしても今日は歩くには適していない日でした。いくら歩くのが好きな私でも「こりゃいかん」と思った。にもかかわらず、今日はビズポッドキャストを銀座で歩きながら収録。二丁目から八丁目まで岸田さん、ディレクターと歩きながら喋るという企画。200回記念。週一の200回ですから、4年は続いたことになる。

 そりゃもう、大変でした。寒くて。ははは。こういう日は室内にとどまるのが健康にもいいと。ところがこれとは別に二つ打ち合わせあった。移動ばかりでした。面白かったのは、KMさん(大手です)のタクシーに乗ったら、「Suica、Pasumo、Icocaなどカードは場合によって接続しにくくなります」という目の前の掲示を見て、「あれおかしいな」と思って、確か「Pasmo」じゃなかったかと思って運転手さんが言ったら、「ええ、ああ、そうですよね、何でこんなことを間違ったのでしょう.....」と盛んに恐縮していたこと。車内の他の大きな表示ではちゃんと「Pasmo」となっている。

 私も気が付かなければ良かったのですが、気が付いてしまった。で、言ってしまった。ははは、ここの文章にもかなり誤字・脱字が発生しているというのに、よく他人の間違いには気付くモノだと自分でも。「会社に言っておきます....」とその運転手さん。恥ずかしそうでした。うーん。

 ついでにもう一つ面白かったのは、夜打ち合わせしたMr.林憲司が、ケイタイの画面を見て何を思ったか「あれ、三本柱が立って.....」と。これには笑いました。普通ケイタイの充電マークが三本とも立っているときは、「バリサン」という。指摘したら、「マジで悔しいです、、、、、」と。彼は業界の人なんですがねーーーーー。おもろい人です。


2009年07月30日(木曜日)

 (10:33)ちょっとボストンの松坂が心配ですね。問題はこの一連の記事です。松坂はこの記事で、今の自分の故障・不調について「日米の調整方法の差」であると強く示唆し、「投げ込み不足」を生じさせるようなチームの方針を挙げている。

 もっと深刻なのは、日本人は白人、黒人とは調整方法が違うはずだという主張をしている点。私たち日本人は「そういうことはあるはずだ」という思いがあるのですが、「人種の差」など認めようもないアメリカ人のコーチにしてみれば、「そのような立場に立てば、それは即人種差別主義者にされてしまう」ということになる。

 どうやら松坂のこのインタビューは英語に翻訳されて、フランコーナなどチームの首脳達、それにボストンのマスコミ関係者に広く行き渡り、それらの怒りをかっているという。チームはこの文章を書いている時点で、首位のヤンキースと2.5ゲーム差。ボストンにちっとも勝てないヤンキースが地区優勝に有利な地位を築きつつある上に、今日はボストンが負けそうで、ヤンキースは勝ちそう。ということは、3.5ゲーム差。  珍しくボストンはポストシーズンに向かってちょっと厳しい立場。その立場が誰のせいかという議論になれば、昨年は18勝した松坂が今年は1勝しかしていない、という議論になりがちになる。むろんワイルド・カードで出場もあり得るが、いずれにしてもボストンは今は投手力が欲しい。

 本当は松坂に戻って活躍して欲しいのです。しかしその松坂がチームの方針に異論を唱えている。公然と。フランコーナはそれについて「愚かな事だ」と言ったようでちょっと心配。

 そう思ってボストン・グローブを見たら「Francona: 'It was a good step today talking to Dice'」という見出しの記事があって、以下のように書いてある。

Red Sox manager Terry Francona said he spent a pretty good deal of time on the phone with pitcher Daisuke Matsuzaka today, who recently voiced frustrations in the Japanese media over differences with the organization on how he should be training and the way its affected his performance this season.

Francona said the conversation was a healthy one, pointing out that Matsuzaka made an effort to speak in English, which Francona respected. In the end, Francona, who along with Red Sox pitching coach John Farrell, initially said they were disappointed, made it seem as though the team and the pitcher had come to a better understanding of each other after the conversation.

He made some points to me, which I appreciated, Francona said. He understood how we felt, and he was trying to make some points. The points I made to him were, 'Yeah, this is how we felt now where do we go from here.' I think that we had a real good day.

The goal of the conversation was to take the emotions out of it and move forward, Francona said.

 つまりかなり時間をかけて電話で話し合った、と。そして理解は進んだし、双方とも前に進んだ、と。しかしチームは果たして松坂の調整方法を変えるのかどうか。松坂には被害者意識が強く、チームは松坂が受け入れられない要求をしていると考えているようです。

 ボストン・グローブには「Sox still looking to fill needs」という記事もあって、ヤンキースを逆転するためには「選手が必要」とし、その候補に「Roy Halladay, Victor Martinez, or Adrian Gonzalez」の3人の名前が挙がっている。ハラデーはトロントのピッチャーです。

 今のままだと、松坂は先発の地位が危ない。ま、2シーズンで33勝しているピッチャーですから、体調が戻れば問題ないんでしょうが。


2009年07月29日(水曜日)

 (23:33)あらら、忙しくしている間に2日たってしまってました。原稿を二本書いていたり、会合がいくつかあったりしてちょっと忙しかったんですよ。

 ネオンに関しては、九州・福岡の馬場さんからは、「福岡でも、街角の広告看板が真っ白になったりして景色が変わっています。先日、中州のネオンも減っているように感じました。川面も暗くなっている現状です。」ということで、このサイトを紹介してもらいました。確かに暗い。

 小野さんからは、Times-Squareのリアルタイムサイトを紹介してもらいました。タイムズ・スクエアがリアルタイムで見られるサイトがあるとは知りませんでした。今はニューヨークは昼間ですが、夜はどうなんでしょう。

 それにしても、まあこの二日間は本当にいろいろな人に会いました。一番ビックリしたのは都内某所でエレベーターに乗ったら、どやどやと野球選手が入ってきて、誰だろうと思ってみたら中日のユニフォームを着ていて、メンバーは私の直ぐ前が和田、直ぐ右に河原、もう一つ右に立浪の各選手でした。これには本当にビックリしました。まあでもメチャ大きい、という印象はしない。

 その直前には、整体を終えてお腹が空いたので青山三丁目近くの福蘭 (フクラン)で餃子を食べた後、以前良く寄せて頂いた香咲に立ち寄ったら山本コウタローさんがいて、ははは、最初は誰だか判らなかったが、「もしかして」と思ったらそうでした。こちらは思っていたより大きな人でした。香咲は以前はよくコーヒーを飲みに行った。旅行好きのお嬢さんが元気そうで良かった。

 その前にも、ビックリしたことが。新幹線で東京に帰ってくるときです。名古屋で乗ったら、ある男性の方が笑顔で迎えてくれた。直ぐに思い出しました。和田秀樹さんでした。新潮社の本をこのサイトで紹介したことがあって、確か「人生の軌道修正」でしたが、それを新潮社の方に聞いていた、とおっしゃる。

 名刺を出したら、「今は名刺を持ち合わせていないので」と本を2冊いただきラッキー。「エビデンス主義―統計数値から常識のウソを見抜く」「富裕層が日本をダメにした!―金持ちの嘘に騙されるな」です。まだ読んでありません。

 サイトを見せて頂いたら、「同じ時間で人の3倍仕事をする....」とか書いてあるのですが、新幹線の中でもPCを前に何か仕事をされていました。N700系だったので、無線LANでネットにも繋げていたのでしょう。

 名古屋ではずっと昔からお付き合いの会った方々に。Sさん、Aさん、Mさんなど。それに、特殊とも思える才能のある方にも。ははは。面白い二日間でした。


2009年07月27日(月曜日)

 (23:33)今日の日経夕刊にある「屋外広告料が下落」という記事を見て、大阪の運転手さんの1ヶ月くらい前の指摘を思い出しました。

 記事は、「ビルの屋上や壁面を利用した屋外広告の契約料が下がっている。全国有数の屋外広告の密集エリアである東京・新宿駅周辺では、高さ6〜8メートル、幅12〜16メートルの一般的なサイズで年間契約料は500万〜800万円程度。昨年に比べて一割安い」というもの。

 大阪の運転手さんの指摘は違っていた。「ビルの屋上を見てくださいよ。今まで広告があったところが、撤去されたままになっているでしょう.....」「最近もの凄く増えているんですよ.....」というもの。確かに新大阪から梅田に向かう道でも、ビルの屋上には枠組みだけが残っているケースがままある。

 人間記憶に疎いもので、この記事の最後に「セイコーエプソンはJR新宿駅近くで13年間掲載していた電飾広告を6月に撤去した」と読んだところで、「あそうだ、そう言えば最近ない」と気がつきました。

 伊勢丹あたりから靖国通り沿いに大ガードの上を見ると、以前は確かにセイコーエプソンの電飾(というのでしょうか)広告があった。渋滞になるとあれを見ているしかないので、よく見た記憶がある。それにしても、やはり新宿は「全国有数なんだ」と。

 この記事は「主要な広告主の間で経費を削減する動きが強まっていることが理由だ」と書いてある。その通りでしょう。大ガード上のエプソンの広告打ち切りに関しては、同社は「ブランド認知度向上という当初の目的を達成」とコメント。確かに13年前はエプソン→プリントという印象は希薄だったかも知れない。しかし今はエプソンと言えば「プリンター」でしょう。

 考えたら新宿などビルの上の電飾広告が全部なくなったら、「新宿じゃない」ということになるでしょうから、あまり減ったら困るということだと思う。ところで、日本企業の電飾広告が一杯ある場所として、今ニューヨークのタイムズスクエアを思い出しましたが、あそこはどうなっているのでしょうか。もしかして減っている......。で、中国の企業の電飾広告などが増えていたりして。

 世界各地で起きていそうなことですが、どうなんでしょうか。まあ、それにしても宮里藍選手は良かった。そりゃ涙も出ますよ。


2009年07月26日(日曜日)

 (06:33)インドのチャタルジーから久しぶりにメールが来て、「久しぶりだけど、どうしてる」と。その中にちょっと面白い表現を発見。彼がこう書いてきたのです。

 Hope everything is just gr8 at your end.

 ははは「gr8」ね。「great」の変形だと直ぐ分かるが、「8」は末広がりで縁起がよいとインドの方々も考えて使っているのか。まあそんなことはないでしょう。末が広がるのは漢字ですから。

 こういう表現は英語を母国語とする連中の中ではいっぱいある。典型的なのは「you」の代わりに「U」と書く奴で、ちょっと見飽きた印象ですが、これは実際に言葉として、また表現として短くなるから良い。「gr8」も短くはなりますね。

 うーん、インドにも久しぶりに行きたいな。今年は8月にブータンに行くのでニアミスになるのですが。インドがらみのニュースでは、「日本企業の対アジア投資額を見ると、初めて対インドが対中国を上回った」というのがあったな。これです。

インド、中国を抜き初の首位 日本企業のアジア投資

 日本企業のアジア向け直接投資で、2008年度はインドが中国を初めて抜いて最大の投資先になったことが明らかになった。人口増に伴う内需拡大への期待からインドへの進出が加速しているのに対し、外資誘致で先行した中国は大型投資が一巡しているためだ。インド経済は金融危機にもかかわらず国内の需要が底堅く、インフラ不足などの課題を解決できれば投資はさらに勢いづくとの見方もある。

 日本の財務省の国際収支統計によると、08年度の直接投資額はインド向けが8090億円の純増で、中国向けの6793億円を上回った。07年度は中国の7015億円に対してインドは1890億円にとどまっていた。

 チャタルジーはこのページの下から二番目の写真の私の右側にいる。ナイス・ガイです。最近は新しい検索エンジンの開発に取り組んでいる。

 ところでこの週末も諏訪にいます。汗知らず。夜は寒い。先祖達が残した膨大な本を眺めながら、呆然としていると言ったところ。だんだん整理します。


2009年07月25日(土曜日)

 (14:33)「CHAIWAN」(チャイワン)については、何人かの方からメールを頂きました。木野内さんに聞くまでもなく、様々なメディアに記事が載っているようで、福田さんにはこのページを教えて頂き、田中さんにはこのページを教えてもらいました。

 私が調べた記事では、以下のサンケイ新聞の記事が結構まとまっている。『台北支局長・山本勲 「チャイワン」の衝撃』というタイトル。

 「チャイワン」という新語をご存じだろうか。中国(チャイナ)と台湾(タイワン)の合成語で、双方の産業連携・協力の動きを総称してこのところ中台や韓国のメディアに登場するようになった。主導する中国には自らの市場や資金力と台湾ハイテク産業の競争力を結合することで、21世紀のグローバル競争をリードしようとの遠大な戦略もうかがえる。しかし経済統合を通じて政治統合(中台統一)の土台を固めようとの狙いも明確なだけに、台湾内でも対応をめぐり論争が絶えない。

 「チャイワン」論議の“火付け役”は韓国紙「朝鮮日報」(5月30日付)が報じた「韓国を猛追する中国と台湾」という記事。ここへきて韓国ハイテク産業の中国市場でのシェアが急低下したが、その原因が最近中国で「チャイワン」と呼ばれている中台企業の“共同戦線”にあるというのだ。

 液晶パネルが代表例で、同紙によると昨年1〜3月の韓国勢の中国市場でのシェアは46%と2位の台湾(35%)、3位の中国(13%)を圧倒していた。ところが今年同期は台湾勢が57%と、韓国(30%)の倍近いシェアを獲得して形勢が大逆転した。

 ハイセンス(海信)など中国の主要なテレビメーカー8社が、液晶パネルの調達先を韓国製から奇美電子などの台湾製に切り換えたためだという。中国政府による台湾企業支援の行政指導によるところも大きい。台湾製パネルを安く大量購入した中国ブランドの低価格液晶テレビの売り上げが韓国ブランドを大きくしのぎ、1〜3月は上位4位までを独占した。

 朝鮮日報紙の報道を契機に、このところ台湾でも「チャイワン」論議が盛り上がっている。馬英九政権の対中関係改善、経済交流拡大策を支持する中台統一派系の「聯合報」と「中国時報」がこの言葉に肯定的な一方、台湾アイデンティティーを最重視する本土派・独立派系の「自由時報」紙は極めて批判的、否定的だ。

 日本の立ち位置はどうなるんでしょうかね。あまり立ち位置と呼べるようなものはない。そりゃ残念ですね。まあ韓国はあちこちで挟まれている国ですから、いろいろ大変です。以前中国の台湾化ということが言われたのですが、CHIWANだと既に一体化の兆しも見えてくる。しかし反対論もあるようです。
 否定派は「中国の台湾に対するさまざまな経済優遇策(台湾産品買い付け団の相次ぐ派遣や在中国台湾企業への資金支援など)はすべて中台統一を急ぐための一時的な方便に過ぎない。逆に資金や技術を吸収されて台湾が香港のように空洞化する」と警戒する。
 ともに近い国の動きだけに、ウォッチする必要はありそう。


2009年07月23日(木曜日)

 (14:33)昨日の朝に電話が繋がらなかった石井さん(尾道)から朝方に電話。「何処にいたのですか」と聞いたら、「今は都内ですよ....」と。父島に。そりゃ都内だ。

 具体的にどこに日食時に居たかというと、父島の近く、船の上でしたと。そりゃ電話が通じないわけです。硫黄島並みに綺麗に皆既日食が見えたそうな。羨ましい。写真も一杯撮ったそうなので、そのうちネットにアップしてもらいます。

 ま私は何処で見ていたかというと、ちょうと新幹線で移動していたので、NHKのサイトで硫黄島を見ていました。動きは鈍かったが全容は見えた。しかし花火と一緒で実際に南の島で見れたら良かったのでしょうが。いつかチャンスがあるかも知れない。

 それにしても梅雨空が続く。関東地方は梅雨明け宣言があったのに、まだ雨模様。宣言があったのかなかったのかに関係なく、関西と同じような天気が続いている。もうそろそろスカッと晴れて欲しいと。

 今日聞いた言葉で面白かったのは「CHAIWAN」(チャイワン)かな。旧知の木野内さんが一緒になった会合で言っていた。彼の専売特許ですから、彼から中味は聞いて下さい。大和総研の木野内さんです。


2009年07月22日(水曜日)

 (10:33)日食ね。特に強い興味はないのですが、熱心な人は熱心ですね。私の知り合いの中で一番天体に関心を持っている尾道の石井さんが今はどこにいるかと思って朝電話してみたら、「この電話は電波の繋がらない.....」ときた。普通の海外なら繋がる筈で、どこにいるのやら。

 まあでも46年ぶりとか言っているから多少の興味はあるわけで、朝テレビを見ていたら日食関係の報道で一番面白かったのはCNNだった。

  1. 月は毎年4センチだけだが地球から遠ざかっている。ということは、遠い将来の話だが皆既日食は地球上では見られなくなる
  2. インドでは日食に対する数多くの迷信などがあって、かなりの人は外に出て見ることをしない。特に妊婦は日食を見ない方が良いという言い伝えがある
  3. インド、中国、そして日本の南東と続く帯の中では、今は曇っていたり雨になっている地域が多いが、日本の硫黄島だけは晴天の見通しで、一番良い観測が出来るのではないか
 など。今は新幹線で移動中ですが、大阪は曇り、関東は雨となっていて電車に乗っている間にはあまり大きな変化は感じることが出来そうもない。多少暗くなるのかな。まあ無線LANを繋いでネットで見学しようかな、と思っています。

 石井さんは、晴れた空を観測出来るのかどうか。帰ってきたら報告して下さいね。それにしても、新幹線はちょっと乱れていますよ。昨日は広島行きが新大阪で打ちきりでした。この電車も遅れている。関西方面に出張の方はお気を付けを。
 ――――――――――
 ところで、火曜日は番組が終わった後、心斎橋にあるルイードという小規模ホールで「ランガイナ」や「EM-Purple 」(サイトが見つかりません)などの台頭しつつある今は関西中心のロックバンドのコンサートに。ははは、ロックのライブは久しぶりでした。

 やっぱり音楽はライブですよ。あの振動がいいんですな。体感する音は音響機器からも得られるという人がいる。しかし花火をテレビで見るよりはましだが、やはりレコードやDVDでは伝いきれない部分がある。表情とか汗とか息づかいとか。それが良いんですよ。

 ランガイナはハード系もよかったが、ちょっと落としたバラード系の方が心に響いて良かったな。ギターも素晴らしかった。実はメンバーの二人は以前から知っている。ただしコンサートを聴いたのは初めてです。良かったと思う。

 次の「EM-Purple 」は男性3人のグループ。そのうちの一人を知っている。金井君というのですが、まあ普段の頼りなさとは180度違ってなかなか良いセンスをしていると思いました。のりも良かったし、発音も良かった。「フリー・スタイル」というのも良かったな。しゃべりながら即興で演奏するのです。またあれを聞きたい。

 聞くところによると、両バンドとも近く東京進出の予定とか。彼等の東京での活動が成功しますように。


2009年07月21日(火曜日)

 (13:33)ははは、三塁ベースを回り、ホームベースとの中間に差し掛かったところで自分のヘルメットを外して投げ上げ、万歳を三度ほどしてチームメートがジャム状態になっている本塁に到着。手荒い祝福。うーん、今年初めて松井とチームの他のメンバーが心から心を一つにした瞬間だったのではないでしょうか。

 ジーターの笑顔、ポサダの笑顔。モリーナもいる。カブレーラもカノーも。あとはちょっと分かりませんね。ここのサイトの最初のビデオを繰り返し見れば良いのですが。ジラルディーがベンチを嬉しそうに飛び出している絵もある。

 場所は新ヤンキースタジアム。対戦相手はボルチモア・オリールズ。場面は9回裏。1−1の緊迫した試合。1アウトツーボールツーストライクの場面。ランナーなし。この日はボストンが負けて、松井の一打による勝利で、ヤンキースはアメリカン東地区の同率トップに。

 少し詳しく見ると、ヤンキースはこのゲーム、松井のHRが出るまでヒットは3本しか出ていない。最初の1点はヒンスキーのソロ。相手のピッチャー、またはピッチャー陣が良かったのです。ボルチモアはヒットを6本打っているが、点はやはり右ソロ。

 松井がHRを打った球は、外角低めやや甘いところのストレートと見た。当たれば一番飛ぶ球で、松井は打った瞬間にHRを確信している。それにしてもサヨナラHRというのは悠々とベースを回れるものだな、と。投げていたペティットも救われるというものです。ナイス。

 松井はシーズン後の動静についていろいろ言われる。ヤンキースに残る可能性の方が小さく、シアトルに行くとか、他のリーグの他のチームに行くとか。日本に帰ってくるという説もある。本人はMLBでのプレーを希望。

 うーん、どうなんでしょうね。足は使えるのでしょうか。足さえ使えて守れれば、まだヤンキースでもやれそうな気はするのですが。まあ、当面の懸念は数多くある。しかし、ニューヨークの20日夜の「サヨナラ.....」は本人にとっても忘れられないでしょう。

 松井のHRをいち早くケイタイで知らせてくれた目原君に感謝。


2009年07月21日(火曜日)

 (00:33)読み始めて最初は「これは凄まじい」と思い、しかし読み進んでエンドが近づくと「これは清々しい」と思えるものに変わった。個人史ではあるが、個人から見た日本の戦後、社会が詰まっているし、日本における男女格差の過去と現在を考える上でも、「ああ、そうだったのか」と参考になる。

 本の題名は「女36歳からでもキャリアは作れる」(光文社)です。著者は「全日本鍋物研究会」の「ざ・おかみ」の辻三千代さん。

 なぜ最初「凄まじい」と思ったかというと、実に赤裸々に結婚生活の破綻に至るプロセスを書き綴っているからです。夫の海外赴任、それへの子供を連れての帯同、海外での暮らしぶり、そして夫の裏切り。それにしても、よく自分をちょっと遠くから客観的に見れるものです。

 それにしても、正直ここまではっきり自分史を隠すことなく書いた人を小生はあまり知らない。記述のあっけらかんとしたところも「凄まじい」と思ったのです。ご本人を知っているだけに。それに離婚したとはいえ、依然として子供の親としての夫は生きているのでしょうから、その辺はどうなっているのかとちょっと心配してしまう。

 その後もこの本には凄まじいことが書かれている。就職、子育て、複雑な両方の両親との関係、職場での軋轢。しかし不思議と「個人的に過ぎる個人的な記録」という印象はしない。団塊の世代の女性が子供を抱えて離婚して働かねばならなくなったケースでの戦後史という印象もする。

 それにしても、離婚状態での孤軍奮闘やしばしばの行き詰まり、問題への対処などは、ご本人を知っているだけに、「そんなこともあったんですか」と問い直したい印象もする。ご本人から聞いていることもあったが、聞いていないことが多い。

 思ったのは、仕事を選んでいく、泳いでいくプロセスは男では出来ない、と。会社との距離が女性はやはり少し遠い。その「距離感覚」が日本の男には必要なのではないか、と。ケースバイケースで違うのでしょうが。

 最後「清々しい」と感じたのは、まあ結局一本筋は通っていたのでしょうが、ご自分でも予想しなかった「教授」という職業に到達するプロセスが実に予想外にとんとん拍子であり、それが「へえ、そんな可能性もあるんだ」と思えることです。情報網を張っていたから来たチャンスにしても、そのチャンスのつかみ方がうまい。日本の大学の教員採用プロセスが案外公表ベース通りなのには、私もびっくり。

 それにしても、この先辻さんにどういう人生が待ち受けているのか。まあ今後はあまり波風ないのかも。それに彼女が満足するのか、それともちょっと不満に思うのか。ははは、次回お会いしたときに聞いてみたいと。

 面白い本です。特に女性の方にはお勧めです。


2009年07月20日(月曜日)

 (03:33)最後まで見ていたし、ずっとトム・ワトソンを応援していたのですが、全英オープンのプレーオフは酷い展開に。プレーオフの前の18番の第二打が少し短く、第三打がもうちょっと弱かったら、プレーオフの必要もなくワトソンが勝っていたのに....。

 9月に60歳のワトソンは、70年代の後半にアメリカにいるときが最盛期だった。ニクラウスとの戦いで、「帝王」(ニクラウス)から「新帝王」(ワトソン)に変わる時期だった。よく見ました。週末に。今回優勝すれば、メジャー最高齢の勝者になるはずでしたが。

 18ホールを闘ってワトソンは疲れていましたね。その前3日間も闘ったし。寒くもなっていたようで、風も強くて、プレーオフではワトソンはショットがぶれまくってしまった。やっている本人もちょっと自分にがっかりした雰囲気だった。しかし最後まで闘いました。笑顔も見えた。冗談も言っていた。

 それにしても、人間は知っている人を応援したがる。本当は新しいチャンピオンの登場を祝ってやらねばならないのですが、「今回はワトソンに」とずっと思って応援していた。

 「決まった」と思ったんですがね。勝負は最後まで分からない。「お疲れ様」ということです。ラウンド・レポーターをやっていた青木さんの目が、最後はちょっと赤かったような.....。


2009年07月19日(日曜日)

 (10:53)はっきり言って、ほどよい散漫さが心地よい本です。結構まじめなことも書いているのですが、重い問題も妥当な思慮で流している(?)ところがある。本来がエッセイストの文章ですからこなれているのですが、この本にはそれ以上に愉しくなる箇所がいくつかあり、そこでは声を出して大笑いしてしまう。

 玉村豊男さんとは確か名古屋の講演会・セミナーでご一緒して以来、本を送ったり送られたりという関係ですが、今回は「今日よりよい明日はない」(集英社新書)という本を送って頂きました。題名がいいじゃないですか。示唆的で。

 「明日は今日より良くなる」「いや、良くならないといけない」は今でも日本人の考え方のだいぶ曖昧ではあるがベースだし、政治家はそう訴えるし、戦後という時代を考えると日本人の多くはそう考えてきたと言える。この本にも書いてあるが、実際に日本は戦後の急成長で物質的には非常に豊かになった。そして平均寿命も延びた。

 しかしそれとは別に、「では幸せになったのか」という問いかけがあるわけです。これは「歴史を積み重ねてきたから人類は賢くなったのか」という質問と同じで、「そうじゃないでしょう」が私は以前から正解だと思っているのです。「物質的に豊かになったのだから、日本人も戦後より今の方が良い日を過ごしているのか」と言われると、「そういう面もあるが」とは認めつつも、でも人間の幸福度の物差しはいろいろだからと思う。心の問題もありますから。

 それを玉村さんは非常にうまく本の題名とし、コンテンツを面白くまとめているところが良いと思いました。賛成できることがいっぱいあるな。オリンピックでメダル取ったばかりの選手に、「次は」「次の夢は」と聞く各局のスポーツアナウンサーには私もビックリしていましたから、「夢を求める今の風潮」には「どうなんだろう」という玉村さんの意見に賛成。

 「血統を認知しようもない魚」という話は面白かったな。そうですよね。魚には血統がない。ははは。西欧人がなぜ家にまで靴を履いて入るのか、に関する考察も面白かった。江戸時代を含めて日本が東の孤島で平和だったことが日本的分化を育てた面がある、という議論には賛成です。世界に大きな戦争が起きようもなくなったときに日本文化が鮨も含めて世界に広まっている。必然か ?

 まあ私は思うのです。実は「明日は今日より良くなる」と日本人が考えるようになったのは明治維新以降、特に戦後ではないか、と。今平行して「娯楽都市 江戸の誘惑」(PHP新書 副題は「江戸はディープな遊びの空間」)を読み始めてもいるのですが、この平和な時代の江戸の庶民の幸福尺度の目線は非常に低かった、玉村さんが望ましいと思うほど身近だったのではないか、と思うのです。だって身分制度だし、徳川の体制は江戸時代の大部分を通じて盤石に思えた。

 8月の末からブータンに行くのもそういう目線が私の中にあるのです。「幸せの発射台」「幸せのスタートレベル」の話は結構重要です。なぜ貧しいのに国民は満足しているのか。GNH(Gross National Happiness)が高いのか。ははは、チート向こうで考えます。

 ところで今日の「世の中進歩堂」は、『楽器いらずの音楽システム』が登場します。番組で実際にやってみたのですが、非常に面白いですよ。 なにせ、手と手が触れ合うだけで本格的なドラムの音が出る魔法のような音楽システムなんです。

 首都大学東京の馬場博士によるこの研究は“フレクトリック(触れる+エレクトリック)”と名づけられていて、人と人のふれあいによるインタフェースが開発対象。“触れる”ことでコミュニケーションを深めていこうとする、このシステム、コミュニケーションのあり方に迫る研究だと思う。

 そう言えば玉村さんの本にも一定期間暗闇の檻の中に別々に入れた猿二匹の話が出てきて、一方の猿には全く接触なく過ごさせ、もう一方の猿には一日に一度だけ人間が触って過ごさせたら、接触なしの猿は狂ってしまった、という話が出てくる。両方とも餌はやっているんですよ。

 その極めて重要なコミュニケーションで音楽が奏でられるとしたら......ナイス。


2009年07月18日(土曜日)

 (21:53)これからは高速道路は警戒しないと時間と予定がたたなくなりますね。今日もひやりとしました。

 諏訪で午前中に親戚の法要があったのです。「まー車で行くか」と決めたのですが、考えたら3連休の初日。これは要警戒と思って午前6時にスタートしようと思ったのですが、それでもと思って午前5時過ぎには出たのです。

 そしたら高速道路はとにかく車の数が多い。多いが故に、ちょっと道が登りになったりトンネルの前になると自然減速する。しばしば時速40キロくらいに落ちる。それに通常は車ががっくり減る大月を経ても車が多い。最後には双葉で渋滞。結局普段より30分も時間がかかった。

 あれをもし午前6時とか7時に出ていたら絶対大渋滞に巻き込まれて法要に間に合わなかったと思う。あとで聞いたら今日から夏休みという話もあった。そりゃ渋滞しますわな。夏の間はこのページをいつも見ながら動かないと。

 ところで、 セブン―イレブン・ジャパンが公正取引委員会の排除措置命令を受け入れ、売れ残った弁当などを加盟店が値引きする「見切り販売」を認める方針を決めたという。読売新聞が報じている。

 それによると、加盟店は今後、仕入れ値を下回らない限り、販売期限間近の弁当などの値引き販売が事実上、自由にできるようになるという。まあ当然でしょう。セブン―イレブンは公取委から排除措置命令を受けたが、その直後には加盟店の全額負担だった廃棄損失のうち15%(年間約100億円)を本部側が負担すると発表。しかしそれでも一部加盟店の反発は根強く、その結果見切り販売の容認を決断したという。

 コンビニは今後セブンだけではなく他のチェーンもそうですが、地域別、店別の違いが出てくるでしょうね。本部はその各店のニーズ、個性に合わせた柔軟な戦略をとらないといろいろな問題を引き起こすことになる。


2009年07月17日(金曜日)

 (00:53)新しいエッセイがアップされました。キーワードは「不揃いな多極化」です。

 ところで、16日の昼頃発表になった中国の4〜6月期のGDPの伸び率は7.9%となって、1−3月の同伸び率6.1%を上回った。数字を見れば、中国の昨年から今年これまでの経済の減速には歯止めがかかりつつある、成長路線に戻りつつあるということでしょう。四半期ベースの成長率が前期を上回ったのは2007年4〜6月期以来2年ぶりという。大規模な公共投資を柱とする54兆円の景気刺激策の効果が一応は表れつつあると考えられる。

 しかし中国経済に関してはいくつかの懸念がある。その一つは16日の朝のウォール・ストリート・ジャーナルが取り上げていた加熱懸念だ。同紙の書き出しは

 BEIJING -- China's government has turned its economy around far faster than most thought possible, driving share prices up Wednesday to close at a 13-month high on some of the heaviest trading since 2007.
 というもので、見出しは「China growth brings risks」となっている。減速に歯止めがかかって成長率は上がってきたが、今後の課題の一つは「成長の持続性」であり、その持続性を脅かすモノとして懸念されるのは「新たなバブル」であるとしている。

 実は同紙にはベトナムが「金融機関に対して融資抑制を働きかけている」という記事もある。以下の通りです。

 Vietnam's central bank said it is encouraging lenders to tighten credit for some borrowers in one of the first signs Asian economies are readying to rein in stimulus spending if the world economy continues to recover.
 つまりベトナムでは中国と同じように刺激策が成果を生みつつあり回復の過程に戻りつつあるが、それ故に経済に過熱の危険性が生じている、という見立てだ。私が注目したのは、アジアで二つも「加熱」を懸念される国が出てきたことと、あとシンガポールの回復基調に関する記事が増えていること。

 日本にいると依然として経済は強さを欠いていると見える。しかし中国やベトナムなどモノが欲しい消費者を数多く抱えている国の経済は、他の国々よりも素早く回復の過程にあるが、それでも回復にはリスクが当然ある、ということだろう。


2009年07月16日(木曜日)

 (05:53)21日とは来週の何曜日だろう、と見たら火曜日ですか。連休明けの。麻生首相はその日に解散しようとしている。

 しかし党内の動きと声は加速度的に、「それは無謀だ」という意見に傾きつつある。麻生政権を支えた与謝野、石破の二人の閣僚が昨日は麻生首相を訪ねて直談判したらしい。「このままでは大変なことになる」(与謝野さん)と。この二人は「議員総会前倒し」案に署名し、解散を巡る閣僚の署名(解散詔書への)を拒否する可能性を示唆。

 与謝野さんの危機感は当たっている。与謝野さんの選挙区では都議選で「楽勝」と言われた与謝野さんと親しいベテランが26才の告示直前に出てきた民主党の新人に敗れた。「大変なことになる」というのは、与謝野さんご自身を含めて今の自民党の「ベテラン」「実力者」と呼ばれる議員のうち、かなりの部分が間近に迫った総選挙では「民主党への風」をまともに受けて落選、大量死する、そして自民党が過去想像もしなかったような小さい議席しか持たない政党になってしまう、ということだ。東京千代田区で起きたことは、全国で起きる可能性が実際にある。

 だから今の自民党の各勢力の「麻生降ろし」、そして「局面打開としての麻生さん交代論」は、自民党議員のかなりの部分の「生き残り戦略」でもある。小池百合子議員も「(選挙に)突入するのはガダルカナル」と言い出している。彼女も「危ない」とされる。

 21日は連休明けの火曜日。ということは、今週の今日と明日に大きな動きがある、ということでしょう。大量死が予想される自民党の多くの議員は、座して死を待つか、どうなるか分からないが動くかの選択を迫られている。だとしたら動くでしょう。しかしこの動きが国民から見て「正しい」「美しい」と見えるのか、「保身の戦い」と映るかは微妙なところだ。麻生さんを降ろすにしても、では次は誰に託すのか。党内はまとまるのか。自民党は正念場ですね。八方ふさがり、進退窮まった。

 ところで昨日紹介した「日本の曖昧力」は、「よく勉強しているな」という感じの本ですが、私としては非常に興味が持てたポイントを含んだ本でした。どういう点かというと

  1. 「神様になった朝鮮陶工」という78ページからの文章で、半島での陶工など職人の地位に関して著者が、「最下層の身分だ」と言い切っていること(その人=李参平氏が職人を大事にする日本では神様になった)

  2. 日本で職人の地位が高かったのは、そもそも皇室からの認証を得る地位にいたからだ
 というポイントでしょうか。この本を読んで思ったのは、やはり海外の人が見る日本という国への認識は、日本で生まれ育った我々とはかなり違って面白い、ということです。日本では悪い印象がある「八方美人」は、中国や韓国では「外見だけでなく、内面も素晴らしい人」という意味になるとは知りませんでした。

 面白い、考えの切っ掛けを得られる本です。


2009年07月15日(水曜日)

 (11:53)大阪を朝出て伊丹から山形空港まで移動してきましたが、朝の空から見た山形盆地を見下ろすと、田圃の区画が実に実に綺麗に整っていることにビックリ。日本は世界でも一番人の手が入っている国土を持つ国だとずっと思っているのですが、この田圃の区画を見て改めてそう思いました。海よりの庄内平野はもっと綺麗なそうな。朝しか見れない。貴重な経験でした。

朝の飛行機から見た山形盆地の田圃。綺麗な区画が印象的  山形にはお話をするために来ています。「リコー・バリュー・プレゼンテーション2009 in 山形」というイベント。山形は久しぶりですが、私にとっては余り遠い県には思えない。なぜなら、今朝も空港から移動の途中で通りましたが、天童には2001年に第六回の「平成鍋合戦」の為に我がチーム(鍋のチームですが)は、このように参戦したことがあるからです。どうやら「平成鍋合戦」はその後も続いているようです。

 「人の手が入った国土」という印象は、成田から東京の都心に入るときにバスで移動すると常に感じることです。海外の空港から都心への移動に比較して、綺麗で、緑が多くて整っていて、「帰ってきたな」という印象がする。今朝は田圃の多い東北地方は、空からの見物としては何と言っても「田圃の区画の綺麗さ」なんだろうと思いました。これは夜は見えない。ニューヨークの最高の景色は、マンハッタンは夜景です。飛行機から見る。マンハッタンの昼は汚い。

 ところで「天童」と言えば「天童よしみ」ではなく、将棋の駒が有名ですが、今ちょっとお話でも使おうと思って空き時間に調べたのです。なぜ天童で将棋の駒が全国の9割製造されるようになったのか。こういう資料がありました。「吉田大八(よしだ・だいはち)が対応策として藩士の将棋駒製造を奨励する」と。山も近く木も豊富ですからね。ちなみに「天童よしみ」は本名吉田芳美で「和歌山県田辺市芳養町出身」で天童には縁がないようです。

 全くたまたまなのですが、伊丹の空港では「日本の曖昧力」という本を買って読み始めました。離陸したら直ぐに寝てしまいましたのでまたそれほど読んでないのですが、これが結構面白い。呉善花さんという韓国の女性の方が書いた本ですが、大学の講義をまとめたものながら、重複なく面白くまとめられていると思う。

 また読み終えたら感想を書きます。午後には東京に戻りますから、3時間かかる新幹線の中で読み終える予定。


2009年07月14日(火曜日)

 (08:53)想像を絶する事ですよ。番組5000回というのは。「森本毅郎スタンバイ」の事です。

5000回記念パーティーでスピーチする森本さん  一年は52週。ウィークデーを毎日やって「5×52=260」で年間260回。それを5000回まで続けるには20年かかる。20年ですよ。朝6時半から8時半までの2時間。それを森本毅郎さんと遠藤泰子さんが見事に仕切る。月曜日から金曜日まで。

 6時半に番組を始めると言うことは、理想的には2時間半前には朝起きなければならない。移動の時間もありますし、打ち合わせ、準備もある。

 私は週に木金の2日だけ番組のために早起きするのですが、それでも大変なのに。そして番組が5000回も続くと言うことは、なによりも質が高くて、聴取者の支持を得ている、得続けているということです。その偉大な番組の「5000回」の記念パーティーが昨日赤坂であったのです。

 午後6時から。盛大でした。いつも会っている顔、懐かしい顔、存じ上げない顔。今の藤井君はもう11年もやっているのですが、その前のプロデューサーも全員顔を出して、TBSの幹部の方々も。和やかな良いパーティーで良かった。

 森本さんもおっしゃってましたが、この番組は一種の「道場」ですな。いろいろな人が育ったし、育ちつつある。えらくなった人も多いですよ。毎日新聞の社長になった人もいる。「屋台」と表現した人も居た。つまり森本さんと遠藤さんのやっている店にいろいろな人が来て、そして去っていく。いつも二人はいる。

 森本さんが「直球」を投げるから、回りの人間がそれを受けねばならない。その時の緊張感が番組を陳腐化させないのだと思う。ある時遠藤さんがぽつりと私に、「普通長くやれば慣れると言うことがあるのに、この番組はいつまでもきつい」と。一番長い遠藤さんがそう言うのだから、そうなんでしょう。つまり妥協を許さない、ということです。森本さんが。

スタンバイ新聞の一面トップ  番組が始まったのは1990年の4月9日だそうです。私が金曜日のレギュラーになったのは1998年の半ば。これは昨日パーティーの場で配られた「放送5000回の軌跡」を見て分かった。しかしレギュラーになる前に鈴田敦之さん(私の前の金曜日のコメンテーター)が休みの時に時々呼ばれて出演していた。それが何時だったかと考えていたのですが、とにかく最初の時に清水国明さんが居たことを覚えている。

 実はその清水さんがパーティーに駆けつけてきてくれたのですが、それで思い出した。そして清水さんがいつ8時台を担当していたか見たら、1990年〜91年とある。ということは、レギュラーでないにせよ、番組の初期の頃から関われていたと言うことです。名誉なことだと思いますよ。長く続いて欲しい番組です。

 今朝の放送によれば、5000回を記念して番組のスタッフが作った「スタンバイ新聞」の郵送もやるそうな。写真に掲げましたが、結構面白い新聞に仕上がっている。ナイス。

 皆さん、ラジオは面白いですよ。良質な「番組」を聞きましょう。今はインターネットにもかなり対応しています。


2009年07月13日(月曜日)

 (05:53)「途中経過など見ていても仕方がない」と思って早く寝たので今起きて都議選の結果を見たのですが、「やはり」の結果でした。

 「最近の自民党を一度はパニッシュする投票行動をしたい」
 「こうなったら民主党に一度政権を取らせてやらせてみよう」

 という日本全体にみなぎる空気を如実に反映した東京都議選の結果だったと思う。

 「自民・公明」という国レベルの連立与党、そして都議会での連立与党は、最低レベルとしていた勝敗ラインの過半数「64議席」を確保できず、自民党38、公明党23の「61」(改選前は合計70)に終わった。かつ自民党は、都議会第一党の地位を民主党(54議席獲得、「系」を合わせると57)に譲った。選挙前は自民が48、民主が34だった。連立与党が60台の議席を確保したのも、公明党が23の公認全員の議席を確保したことが大きい。つまり自民党はボロボロだった。

 都議選は地元で事業をしている人、もともと東京に住んでいた人にとっては「党と議員を選ぶ選挙」だったろうが、地元との繋がりはあまりなく、東京に本社を置く企業、日本の首都で仕事をしていた方が便利と考える多くの地元とは弱縁の都民にとって、もともと「議員を選ぶ選挙ではなく、党を選ぶ選挙」と言える。

 「知っている候補者は実は少ない」中での選択となる選挙である。つまり特殊な地方選挙なのだ。今回投票した有権者全体の54.49%(今回投票率、前回は43.99%)の人の中には、「最近の国政への私の審判」と思って投票した人が多いはずだ。

 「国政と都政は別」を建前に今回の選挙も候補者を立てた生活者ネット(全国的組織は持たず)の議席数は前回の「4」から「2」に減少した。これは、同ネットの主張の浸透度の弱さもあるだろうが、都民の多くが「国政選挙の代理戦争」、つまり「自民対民主の疑似政権選択選挙」として投票した結果だと考えられる。共産党の議席減(13→8)もそういう図式で考えられる。

 その国政審判選挙の側面が強い都議選で自民党が惨敗したと言うことは、大きな変化がなければ次の、そして間近に迫った衆議院の総選挙で何が起きるかを強く予感させる。それは自民・公明の連立与党の敗北と、それに伴う政権交代である。

 その追い詰められた状況をなんとか脱却しようとして、自民党の中では既に12日の夜から「総裁選の前倒し」、つまり「麻生降ろし」の動きが活発化していると報じられる。そこで次の自民党総裁の候補に挙がっているのは中川秀直、舛添要一、鳩山邦夫、与謝野薫、谷垣貞一、町村信孝、小池百合子、石原伸晃、武部勤、それに今までの言動を考慮すれば石破茂などの各氏だ。つまり、絞り切れていないということだ。

 これに対して、読売、サンケイ両紙の見立てによれば、「麻生首相は14日には解散・総選挙に打って出る」構えのようだ。「麻生降ろしなどさせない」という意思表示。一種の「やぶれかぶれ選挙」になる。「解散は私の手で」と言い続けた麻生首相だから、「最後はぶれないでいこう」ということかもしれない。

 しかし解散には「閣僚の署名」が必要で、今の状況ではそれが集まらない可能性もあるという。としたら麻生首相はどう出るのか。いずれにせよ、日本の政局は13日から大荒れになる、ということだ。朝日などは今朝の朝刊では、「総選挙先送り論強まる」と間近な選挙は可能性が低いというニュアンスの記事になっている。どの新聞の見立てが正しいのかはまだ分からない。

 しかし分かっているのは、ほんの短い間を除けば戦後一貫して政府を構成してきた自民党中心の政治が、まだ政権担当能力を立証していない民主党中心に変わると言うことだ。むろん「一瞬先は闇」と言われる政治の世界の事だから、これから総選挙に向けた短い期間にも何が起きるのか不明だ。しかし、最初に書いた国民の間にある二つの感情、つまり

 「最近の自民党を一度はパニッシュする投票行動をしたい」
 「こうなったら民主党に一度政権を取らせてやらせてみよう」

 という感情は、国民的に強いと考えられる。この二つの感情の中でも強いのは前者だろう。国民の民主党に対する疑念は強い。しかし「選択しろ」と言われれば今の野党である民主党、その他の政党を選ぶということだろう。

 自民党に現時点で残っている希望としては、「あまり明確な勝利を民主党など野党に与えることは危ないかも知れない」という空気が国民の間に出てくる可能性だ。しかしそれでは、「自民党をパニッシュしたい」という今の国民の気持ちは生煮えになってしまう。現時点では、日本の政権交代の可能性は、かつてないほど高いと読める。


2009年07月12日(日曜日)

 (15:53)ブリーレイDVDがらみとか家のテレビ関係のネットワークを最初は見てもらったのです。NHKオンデマンドをPCではなく、テレビの大画面で見るためには「ネットワークTV」の設定などが必要になる。しかし我が家のネットワーク環境は光フレッツが出た直後のものでもう時代遅れだった(そうです)。そこで、家のネットワークの更新をしたのです。日曜日でしたが担当の方が来てくれて。無線LANも速くなって接続環境は非常に良くなった。

 何を変えたかというと、無線LANの無線発信マシンを最新のものにしたのです。バッファローの最新バージョンに。私は知らなかったのですが、最初のIO-DATAのやつは限られた電波領域というか方式しか拾えていなかった。いや、出せていなかった。しかもネットワークキーが5桁だったので、いろいろな端末(ipod とかソニーのネットワークwalkmanなど)にうまく接続できなかった。今は最低8桁です。

 で不便だったので、それを含めて家のネットワーク環境を一挙に最新にしてもらったのです。近くのAVICの専門の方に来て頂いて。なんだか知りませんが、それまでの「A」しか拾えないシステムから、最新の「D」まで拾える方式になったそうな。素人なので曖昧な耳学問で、間違っているのかも知れませんが。

 その結果、非常にスッキリしました。マンション内の他の部屋は無線LANの電波が今までは弱かったのでPLCを使っていたのですが、今回の更新で電波が強くなったのでしょう。家のどこにいても54で無線LANが繋がる環境になった。これは便利です。LANケーブルなど線を何本も取り外しが出来た。部屋も少し綺麗になった。

 FTP も非常に楽になったし、今までちょっと重いフィイルでメールを出すときには難渋していたのが、素早くなった。「ネットワーク環境は常に良くなっているのだから、時に更新しないといけない」と思いました。

 彼がVISTA的な画面のwindows を使っていたので「重くない?」と聞いたら、「これは7の評価版です」と。私としては初めて「7」の評価版を見ました。外見はビスタとあまり変わらない。しかし「実に速い」と彼。ビスタマシンが一台あるのですが、出たら直ちに「7」で上書きする予定です。一般には10月の22日でしたっけ。下にアイコンが並ぶようなアップルのコンピューターのようになった。

 ところで、この週末でこれまでに見たテレビでは、BSドキュメンタリーの「新聞が消えた日」が面白かったな。具体的にはデンバーの新聞である Rocky Mountain News の今年2月の廃刊に至る過程。

 日本では新聞の廃刊もまだあまり起きていない。しかしアメリカでは既に各地で頻発している。「新聞も自由市場経済の産物」という考え方で、次々に持ち株会社、親会社が新聞を捨てている。日本は何の産業にしろ「もち」がよく出来る構造です。

 この番組は、新聞が次々にアメリカで消えていく環境を

  1. インターネットの台頭によるニュースの無料化
  2. それ故の新聞のインターネットへの進出(ニュースの無料化)
  3. ネットにおける広告サイトの登場
  4. それによる新聞社の販売と広告と言う二本柱の崩壊
 などに求めていた。しかし私はヨーロッパでもそうですが、資本構造にも大きな原因があると考えているのです。アメリカの新聞は大きなメディア企業の一部になっているケースが多い。どうしても劣後する環境にある。

 しかし番組がやはり新聞が一つなくなったシンシナティの話の展開で、「投票率が下がった」「汚職が増えた」などと報じているのを見ると、「新聞の果たしている役割は大きい」と思いました。

 日本も今後直面する問題です。


2009年07月12日(日曜日)

 (09:53)ははは、商品というのは「もうこれは行き着いただろう」というものでも、いつまでたっても面白いものが出てきますね。今回は男性向けの商品ですが、女性の方にも「プレゼント用」としての情報価値はあると思います。それは「包帯パンツ」です。ははは、ネーミングがそもそも面白いし、直ぐに商品を連想できるという意味でも良い。

 小売の業界に入った極親しい親族からもらったのですが、これがなかなか良いのです。包帯ですから風通しが良いように出来ている。もらったので「自分で買えるのかな」と思って、伊勢丹と大丸で自分で買ってみたらちゃんと品揃えがあった。ということは広まっている?

 ネットで調べてもちゃんとそのものの写真が出てくるし、ロングとショートなどいろいろがあって、、興味のある方はぜひお試しを。「プレゼント用」としては、まだその存在が知られていないうちに「意表を突く形」での方が良いのでは。

 ところで、今日の「世の中進歩堂」は、『踊ると発電する!ダンスフロアー』『環境に優しい2輪走行の電気自動車が誕生!』『都市鉱山に眠る“レアメタル”を資源として再生!』 が話題として登場。

 発電ダンスフロアと2輪走行の電気自動車はVTRで「なるほど」と分かっていただけるもので面白い。最近GSYUASAが「電動バイク」を出しましたが、今後はいろんなものが電池を付けて(着脱式であろうと)電気で走るようになる。その電気の起こし方も、いろいろなアイデアが出てくるようになる。

 一番大きなテーマは、東京大学工学系研究科システム創成学専攻の藤田教授のお話。分離が難しいとされるレアメタルの回収を目指して日本有数の爆薬メーカーと共同研究をしているという中味で、水中に廃棄電子機器を沈め、少量の火薬を使い、水面で爆発を起こす。爆破による衝撃波と多量の気泡を使い、密度の異なる素材(金属とプラスチックなど)をバラバラにすることに成功した。都市鉱山の有効活用に向けて動き始めた新たなリサイクル技術の先端を探ぐろうというもの。

 「世の中進歩堂」は先週から新たに19歳女子大生・気象予報士の「天野さおり」さんを迎えて楽しく展開します。お楽しみに。BSジャパンで日曜午後8時半からです。BSの7チャンネル。


2009年07月10日(金曜日)

 (23:53)麻生首相は「東京都議選はあくまで地方選挙」と言っているようですが、まあ今回は単純な地方選挙と言ってしまうことは無理ですね。それは総選挙の直前である、ということが明らかなため。

 「日本の政界は月曜日から大荒れ」というのが私の予想です。自民党総裁選の前倒しの動きも一気に出てきそうだし、民主党の不信任案提出を機にこれまで自分のしたいことが出来なかった麻生首相が、「伝家の宝刀」を抜く可能性もある。まあその場合は勝算なき解散、やぶれかぶれ解散になりますが。

 それにしても今スポーツニュースを見ましたが、日本ハムの多田野はあと一人であの低めの球を打たれたのですか。9回2死までノーヒットノーラン。あの特徴のある投げ方。ちょっと踊るような。

 知らなかったのですが、日本ハムは連敗していたのですか。そう言えばダルでも負けていた。一試合2ホームランを打たれて。あれは昨日でしたっけ。新聞を見たら5連敗だったそうな。梨田さんも嬉しいでしょう。

 それにしても、サミットは宣言は経済やトーハラウンドなど総論の部分で色々出したし、核廃絶の方向などでも大きな進展があったとされるが、皆各論では対立点が浮き彫りになることが明確で、私は「成果は乏しい」という考え方です。

 今の世界をサミットというプリズムを通してみると、一言で言えば「不揃いのリンゴの集まり」という印象。確かに「多極化」したが、それは当然単純な多極化ではない。「不揃いな多極化」です。

 不揃いなリンゴのあれとこれを時に集め、他の問題では他のリンゴを集めるというやりかた。G8があり、+5があり、なぜか突然にエジプトが加わり、それとは別に9月にはG20がある。オバマはG20をフォーラムとしては重視すると言うことだが、では「G8はいらないか」と言えば、誰もそう言い切れない。

 この「場」の錯綜、幾通りもの不揃いのリンゴの集まりが、世界の方向を決める重要な会議での方向性の決断を遅くする。今回もCO2の削減目標で先進国と途上国(中国やインドを中心に)の意思統一は出来なかった。

 先進国が纏めた「2050年までにCO2排出量を8割削減」という一見大胆な合意も、よく考えると曖昧です。基準年はいつにするのか、40年も先で、今回サミットに出席した各国首脳の大部分が死んでいるであろう2050年の実現をどう担保出来るのか、途中の検証は必要ないのか。

 途上国が「自分達を誘い込むための根拠なき仕組み」と考えたとしても不思議ではない。世界の意志決定は難しい局面に入ってきた。


2009年07月09日(木曜日)

 (20:53)ははは、同じ講演でも「ああ、やって良かった。勉強にもなったし」というのと、「なんか暖簾に腕押しでおもろなかった」というのがありますね。いえ、私が受ける印象として。

 そういう意味では、今日の京都での講演は面白かったな。聞きに来てくれた方々も企業の経営者の方々で、これからの経済の動きに真剣に取り組んでおられる方々。京都とか今治とか、尾道といった起業家、企業家が多い場所が好きなんですよ。実際にお金や企業を動かしている人達がこちらとしては面白い。

 GSYUASAが「電動バイク」に進出するというニュースはどうも昨日のそれらしいのですが、今日京都に来て改めて確認しました。電池メーカーが車を作る。いいじゃないですか。そう言えばホンダはバイクメーカーから四輪車を作った。ということはGSYUASAもいずれ.......。

 いろいろな場で情報交換をさせて頂いている企業の経営者の皆さんは、大小を問わず今は本当に悩んでおられると思う。そりゃそうですよ、何よりも需要が落ちている。需要が落ちている状況では、何事もいかんともしがたい、と言う面がある。需要が回復しないことにはどうにも、という心境は当然です。

 まあしかし、待っていても仕方がない。何をするか。それは基幹技術の変化の先を読んで、そのテクノロジーをいかに自分の会社にあわせていくか、使い切るかでしょう。それが出来ないと需要が回復したときにも乗れない。

 そういう意味では京都は良く努力しているし、いくつかの京都企業の動きが面白い、今回「考えれば当然」と思われる動きも聞きました。新しい情報を得られるというのが良いし、来て良かったと思う。今回は特に「球状太陽電池」の話が面白かった。京セミなどが注力しているらしい。恥ずかしながら太陽光発電がらみに今まで興味を持ちながら、「球状太陽電池」は初めて知りました。なかなか面白そう。


2009年07月08日(水曜日)

 (09:53)あらら、これは大きなニュースですね。体面を重んじる国であり、胡錦濤主席はもうイタリアに入ったというのにサミットにも出ないで急遽帰国するという。むろん新疆ウイグル自治区での騒乱・暴動に対処するため。

 その場にいるわけではないからはっきりしたことは分からないが、伝わってくるニュースを冷静に判断すると、両方の住民(漢族、ウイグル族)が相手方に対して酷い怒りを持っているようだ。一方は長い間抑圧され、沿岸地方の出稼ぎ先でも漢族に囲まれて仲間が殺され、自分の住居地域にどんどん進出してきて、数少ない出世の椅子を取ってしまう。経済的にも漢族の方が圧倒的に有利になっている、と考える。

 一方の漢族は、宗教の違いもあるし、少数民族優遇策もあり、また現地住民にはイスラム教の信者が多いことなどから自分たちの勤労スタイルが通じないなど敵愾心を高めていたと考えられる。双方が怒っていて、そして双方で破壊行為が行われ、そして死者が出てそれが憎しみの高まりに繋がっている状態。

 これを収めるのは容易ではない。一端収まっても、また何かの切っ掛けで噴出する状況にあると考えられる。胡錦濤が急遽帰国を迫られたのは、事態の切迫さをよく示している。そもそも

  1. 新疆ウイグル自治区など中国の民族自治区は国土面積の64%を占め、かつモンゴル自治区、チベット、朝鮮族など中国の国境に位置している。それらが一斉に分離独立の動きを示せば、中国そのものが瓦解する

  2. 人口的に見れば中国は55の民族が暮らす多民族国家とされるが、漢族が人口全体の9割を占め、その9割の漢族が残る1割の少数民族を支配する、という形になっている。少数民族優遇策もあるが、各自治区には大量に漢族が入り込んで、支配の構造を打ち立てているため、そもそも各自治区住民の漢族への憎しみは強い

  3. 支配、被支配の構造だからそれぞれの地域では以前から小競り合いが絶えない。資本を持っているのは人口比から言っても漢族であり、よって富は漢族に帰属するケースが多い。住民は漢族資本の企業で働く、働かされるという構造になる
 など。今朝の朝日新聞によると、中国の国境総延長2万2000キロのうち、民族自治地域にある国境線は1万9000キロだという。民族自治区に何かあり、それが飛び火するようなことになれば中国という国の形が大きく変わりかねない、ということだ。

 胡錦濤が急ぎ帰ったと言うことは、その後を継ぐと見られる習近平国家副主席などが頼りないということでもある。依然として「胡錦濤頼み」という状況。中国はしばらくごたごたするかも知れませんね。
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 今週大阪に来て一番驚いたのは、ちょっと聞いてはいたというものの、関西テレビの真ん前に「玉出」という激安スーパーが進出していたことでしょうか。関西テレビは扇町という梅田の近くにあって、その前には天神橋商店街という日本一長い商店街がある。実に多様な商店街です。「玉出」はその中に出来た。

 私が大阪で「玉出」なるスーパーを最初に見かけたのは、多分南です。日本橋とか、難波のさらに南とか。最初はパチンコ屋だと思った。だって「玉出」ですし、ネオンが実にパチンコ屋のそれに似ている。あとで入ってみてビックリ。驚くべき安値。

 それが大阪で言う「北」に進出してきたのです。しかも天神橋商店街という北でも名前の通った商店街に。ちょっと入ってみました。安い。驚くほど安い。買い物客も結構来ていました。ぱらぱらと買っていた。

 東京でも大阪でも、多分その他の日本の都市でも、商店の入れ替わりは激しい。「北」の人達はこの事態をどう考えているのか。


2009年07月07日(火曜日)

 (06:53)法要も無事終わったし締め切りを迫られている原稿もなくなったので、「久しぶりにデパート巡り」と思って、月曜日に1ヶ月ぶりくらいに伊勢丹に。伊勢丹は良く行っているのですが、何が楽しみかといって出し物がどう変わっているか、お店がどう入れ替わっているか。

 そういう意味では大きな変化はなかったのですが、気がついたのは和菓子売り場に新顔として「中村屋」が入っていたことですかね。カレーじゃないですよ、和菓子のコーナーに。なんか筒のようになった入れ物で、それをすぽんと出すと出来上がり、というスタイル。

 ははは、面白そうだったので二つ買ってみました。まだ食べてありませんが。三丁目の四谷よりの地下鉄(丸ノ内線)出口を伊勢丹地下一階に出て、右沿いに歩いた奥です。昨日は午後7時前でしたが、珍しく空いていた。すいすい移動が出来たのが驚き。

 メンズ館も見たのですが、あまり陳列品に変化はなかったな。8階にモンブランの小型のペン(今は発売中止)があって、ありゃまた出したのか、と思ってちょっとワクワクして聞いたら、「売れ残りがあったので出しています」と。しかもあまり興味がない水性ペンだった。「な〜んだ」っていう感じですかね。

 私が今でも愛用している細めでシャープなそのモンブランのボールペンは、もう3年も「製造中止」になっている。「これはいい」と思ったものほど何故か製造中止になる。今出ているのは、私の愛用品より5倍も高い商品ばかりです。大き過ぎてダメです。

 着るもので気がついたのは、ポロシャツなどでボタンダウンがやたら目に付いたことですかね。首回りがボタンダウンのシャツの感じになっている。特にメンズ館の一階にその種の商品が多く見られた。「へえ」と思っただけで買いませんでしたが。

 うーん、全般的には時間帯かも、曜日かも知れませんが、あまり記憶にないほど人は少なかったかな。地下と一階は相変わらず多い。上の階が。上の階にまでいかにしてお客さんに入ってもらうかがこのところのデパートの課題なんでしょうね。

 ところで、昨日「伊藤 洋一のRoundup World Now」の事を書いたのですが、「ポッドキャストでは編集をあまりせずにそれを上回る分数を放送していて」という部分について番組のディレクターからあせってメールが来て、「通常の週はラジオとポッドキャストは同一処理です」と。

 特別週の処理が私の記憶に残っていた為にああいう記述になったのですが、まあ皆さん同一だそうでどちらを聞いても良いそうです。まあポッドキャストの方が圧倒的に便利なんでしょうね。ということなので、よろしゅうお願い申します。


2009年07月06日(月曜日)

 (14:53)今itunes store を見たら、金曜日に再開した「伊藤 洋一のRoundup World Now」がビジネス部門の2位になっていました。ポッドキャスト全体でも8位とかなり高いランキングです。

 再開した価値があるというもので、多くの方にダウンロードを頂いて有り難うございます。ラジオ番組としては30分に纏めていますが、ポッドキャストでは編集をあまりせずにそれを上回る分数を放送していて、自分で聞いて「あらら、ここまで」と言った部分もありますが、まあそれも本音部分ですからいいでしょう。この後もいろいろな企画を入れていきたいと思っています。

 それから先日「風力発電」について「これから自分でも歩いて、イメージを固めたい」といった趣旨のことを書いたら、大勢の方からメールを頂きました。低周波の音に関するもの、四国の現場からの内藤さんのメール、それに伊豆で風力発電に直接携わっている方など。皆さんの関心の高さが伺えます。

 その中で面白かったのは、現場で実際に携わっていらっしゃる方からの以下のメール(一部)です。

 現在、日本で1,500基、世界では13万基の風車が回っています。長い間ドイツが守っていた世界1位の座を昨年驚異的に導入が進んだ米国が逆転しましたが、昨年の米国の新規発電設備のうちなんと42%が風力発電 です。ちなみに、昨年の新規発電設備のうち風力発電が占める割合は、EUで は35%、世界でも約20%が風力発電です。

  つまり、世界レベルでみれば、風力発電は既に「新エネルギー」ではなく、 既存の発電方法とそん色のない、「普通の電源の内の1つ」となっています。 コストの面でも米国では火力発電より安価な電源となっています。

 オバマ大統領が就任前後に1度ずつ、風車工場で演説をしたのは象徴的ですが、 雇用の面でも、斜陽産業になりかかっている化石燃料で走る自動車産業から放 り出された人々を、風車産業で吸収しようとしています。ガソリン車の部品数が3万点、電気自動車が1万点だそうですが、大型風車の製造にも、約1万点の部品が必要となります。風力発電製造はすそ野の広い、組み立て産業だと言うことができますし、軸受 など、自動車産業と共通の部分もあり、自動車の減産を補う効果も期待できます。 実際すでに世界で約44万人が風車産業で雇用されているというデータもあります。

 最近、国内では太陽光発電に関する期待が高いようですが、実際には風力発電が しばらくの間、経済発展と環境保護を両立させるエネルギーの主力であることは 間違いのないところです。(将来はこれに、太陽光やより進化したガス化複合 発電(IGCC)などが加わるものと思われます)。

 風力発電が大きく伸びている国では、電力の固定買取制度(フィードインタリフ) が導入されているケースが多いのですが、日本では電力会社が変動が大きく電力 系統のかく乱要因となるとして、風力発電の導入に消極的なのが原因で、最近、 停滞気味です。電力系統は費用をかければ強化することが可能ですが、我が国の 政策が原発に極端に偏っていることもあり、議論すら進んでいません。 日本の風は風力発電に適していないという、訳知り顔の意見を言う方も多いので すが、世界で第2位の風力発電大国のドイツの方がよほど風況が悪く(風が弱く) 風力発電には向いていません。日本で台風が多い点や風向きが一定しないという 一面だけを取り上げる傾向がありますが、日本には実は良い風が吹いているのです。

 この「普通の電源の内の1つ」という表現が私は気に入りました。アメリカが見当しているスマートグリッドについても日本では悲観論、消極論がある。しかしいつも忘れてはならないのは化石燃料は有限だということです。

 暫くは太陽光に加えて風力の研究をしようと思っています。


2009年07月05日(日曜日)

 (19:53)母親の3回忌で諏訪に。行きは順調でしたが、帰りは甲府を過ぎたところで「大月から小仏トンネルにかけて30キロ、3時間」と書いてあったので、直ちに時間潰しに方針を転換。渋滞に突っ込むほどばからしいことはない。

 「やっぱし温泉だ」と思ったら、同乗の3人のうち一人が「面白いと聞いた」という「ほったらかし温泉」に決め。だって名前がいいじゃないですか。まだ渋滞が始まらない一宮御坂で降りて一般道を走ること20分くらいでした。

 「ほったらかし」というので誰も管理人がいないようなところかと思ったら、山の頂上近くなのに大きな温泉場になっていて、「こっちの湯」「あっちの湯」とあって、それぞれの湯に露天が2つ、室内温泉が一つと、どうでしょうか全部で6っつの湯船がある大きな温泉でした。湯船と言っても周りに石を使い、下をコンクリートで固めて、湯船の直ぐ外は草むらという構造。

 法要が終えてから午後5時過ぎに諏訪を出たので、湯船に浸かったらちょうど甲府盆地が暮れて明かりが目立つ時間帯。上を見たら月が。「あれ、二つかい」と思って何回も見ましたが一つで、「うーん、小生にはパラレル・ワールドはないのか」とちょっとがっかり。

 家にあった古い資料をちょっと調べていたら、我が祖先一族が明治40年頃に写真館で撮影した古い写真が出てきて、全員で「これが誰」とかやっていたら、写真の裏に名前が書いてあった。これが実に役立つのです。撮った写真に誰と誰がどういう順番で映っているのか、というのを書いておくことも必用だなと思いました。

 法要というどちらかというと終わればらっくりというイベントの日でしたが、古い資料を探ったり渋滞があって横道にずれたおかげで、なかなか意味のある一日でした。

 ははは、まだ一回しか行ってありませんが、「ほったらかし温泉」はなかなか面白かった。


2009年07月04日(土曜日)

 (19:53)1ヶ月くらい前ですが、彼とは道でバッタリ会ったのです。「久しぶり」で始まって、その時は時間がなかったので「今度また」ということで別れた。しかし名刺をもらって風車の会社だったので、一度話をしたいなと思っていたのです。

 で、金曜日に約束していた風車の会社の金子さんといろいろ情報交換をしました。太陽光発電の現場は何回も見たことがありますが、風車に関しては知識はあるが、現実にやっている会社の方と話したことはない。私としても興味があった。

 彼は以前務めていた商社を辞めて今の会社に数年前に入った。彼が商社の財務にいた頃の付き合いです。風力発電に関して色々今まで知らなかったことが分かって面白かった。

  1. 風車を一本建てるのには道路の建設費などを含めて7億円かかる。そのうち申請がうまくいけば三分の一は国や地方から補助金が出るケースが多い

  2. 現場での建設は掘削、杭打ち、基礎工事、アンカーリングなどと続き、人里離れたところでの工事が多い。理想的には低周波騒音などの問題がある為、住民が希薄な場所が良いが、それでいて電力の需要地に近いところが良い

  3. 風車一本の耐用年数は17年で、今の市場環境でペイするのは大体において15年を過ぎたくらいで、今のところはいわゆる「儲かる商売」ではない

  4. 「儲かる商売」になるには、原油価格が大きく上昇して、例えばバレル120ドルになるとか、政府が本腰を入れて風車発電に注力するケース

  5. 風車を建設するには四つの道が必要で、その四つの道とは「風の道」「モノの道」「電気の道」それに「データの道」。この四つが揃うと建設に進める。「モノの道」とは、資材を動かす道のことである

  6. 風車はその回転でギア比を使って発電タービンを直接回転させる。理想的な風速は7メートルから10メートルで25メートルまでは発電可能。耐用風速は65メートルである
 など。資料をいろいろ見せてもらって一度現場を見たいと思っているのですが、私の移動線から見るとどうやら淡路島あたりが良いようで、近く時間を見つけて見に行こうと思っています。

 風力発電は今アメリカが一番力を入れていて、既に発電量では世界一です。あっという間に世界一になった。カリフォルニア、テキサスなどが中心。スペインも凄いし、中国はゴビ砂漠を風車パークにしようとしている。日本はまだCEFなどが活動しているがまだまだです。

 まあ現場を見て、日本における風力発電の将来を考えてみたいと思います。


2009年07月03日(金曜日)

 (12:53)新しいエッセイがアップされました。サミットまで開いたBRICsに焦点を当てたエッセイなのでこの問題を取り上げ、中で「BRICs諸国が抱える内なる矛盾」も取り上げました。インドも中国もそしてロシアもブラジルも内部に抱える問題は大きい。

 ところで最近タクシーに関する二つのニュースがあり、私としては大きな関心を持ちました。第一は「東京地区(23区と武蔵野市、三鷹市)の5月の1台1日当たり平均売上高は3万8243円と、前年同月比で約18%減った。4万円を切るのは、第2次石油危機後の1981年9月(3万9515円)以来、27年8カ月ぶり」というもの。

 私などは依然として移動が多いためにタクシーを使う機会が多いのですが、最近ある運転手の方が「タクシーは年金をもらいながらの方しかできない仕事になりました」とおっしゅっていたのが記憶に残っています。この統計を見るとそういう気がする。

 もう一つのニュースは、「国内初の電気自動車(EV)タクシーが今夏にも誕生」というもの。これは愛媛県の富士タクシー(松山市)が7月下旬に発売される三菱自動車のEV「アイ・ミーブ」を購入して、8月にも営業を始めるというもの。アイミーブに関しては、京都、大阪、新潟の3府県でも導入検討が進んでいるという。

 ご存じの通り、アイミーブは国内で初めて登場する大規模生産対象の電気自動車。私も乗りましたが、加速は良いし、なかなか面白い車です。記事によると、EVタクシー導入第1号になりそうな松山の富士タクシーは、約30台の保有車両の半数を段階的にEVに切り替えていく計画だそうだ。ちょっと小規模なタクシー会社ですかね。話題集めにもなる。

 EVの燃費は非常に安い。LPガス車の7分の1以下で、富士タクシーは5年程度で初期費用を回収できると判断したという。同社の加藤社長は「環境問題に関心が高い層に注目してもらえ、コスト削減にもつながる」と話しているというが、早く東京にも登場して欲しいと思っているのです。

 ただしちょっと狭いかも知れませんね。なにせ軽ですから。


2009年07月02日(木曜日)

 (12:53)「あっ、そうだ」と思い出して午前10時45分頃にテレビを付けたらマリナーズ対ヤンキースの試合は終わっていました。どれどれとMLBのHPで試合内容・結果を見たら、イチローが一本もヒットを打っておらず、松井は出場さえしていない。

 「へえ」と思う一方で、この二人が出ていない試合など見ていなかった方が良かったのかもしれないと思いました。うーん、イチローは心配ないのですが、松井はね。そろそろエンジンかけないと来年が危ないのですが、出ていないのではエンジンのかけようもない。

 「1Q84」は相変わらず凄い売れ行きだそうだ。「1」が100万部突破、「2」が90万部近く。でも不思議なんですよ、これはテレビでも言ったのですが、この本の話題を出しても私以外誰もこの本を読み終えたという人に出会っていない。友人、食事会の相手などなど。加えて、例えば講演会の時などに「1Q84を読んだ人」と聞いても誰も手を上げない。何百人を相手にしても、です。

 つまり、こういうことだと思うのです。「非常に多くの人が読もうと思って買っている。しかしまだ読んでいない人が極めて多い」と。今朝は江川さんが、「わたしそう」と言っていた。

 読み終えるのにはパワーがいるし、内容も難しい。やはりちょっと力がいるのです。半分冗談ですが、ヤナーチェクのシンフォニエッタで立ち止まっている人もいるかも知れない。最後まで読み進めば、私が住んでいる高円寺が出てくるのに。

 こちとらは読み終えた人間として「リトル・ピープルをどう考えるか」「青豆はなぜ最後に死を選んだのか」などなど話をしたいわけです。読み終えた人と。しかし今だそういう人に出会っていない。これってどういうことだろう、と思うわけです。

 明日から伊藤 洋一のラウンドアップ・ワールド・ナウが私的には再開、局の捉え方としては新番組ということです始まる。タイトルは同じだし、番組のラインアップは以前と同じです。マイナーなチェンジはありますが。

 この番組については、wikiのページもあるのですが、このページが実に完璧なんですわ。情報が。なんでこんなに知っているのだろう、と思うほど。ははは、久しぶりの再開は楽しみです。


2009年07月01日(水曜日)

 (00:53)早速大勢の方からメールを頂きました。有り難うございました。私の問題意識はそれほど的はずれではなかったようで、電源のあるところではラップトップの電池は外した方が良いケースが多いし、トラブルを抱えた電池を使っているとPCが遅くなる理由も「なるほど」と分かりました。有り難うございました。

 皆さんのメールの中で、目から鱗の話は「家電量販店の展示ラップトップPCは全て電池を外してある」というものでした。いや以前から「なぜこうなのだろう」と気付いてはいましたが、「盗難防止なんだろうか」と思っていました。

 メールを頂いたある方が量販店の方に聞いたというのです。「なぜ電池を外してあるのか」と。そしたら、「電池は充電しながら放電すると早く消耗するから」との量販店の方の答えだったそうです。この点については多くの方からメールで指摘して頂きました。例えば

 ほとんど持ち歩かないでACアダプターを繋ぎっぱなしにして使っている場合には、バッテリーは外しておくのがマニアの間では常識です(私もマニアというほどではないんですけどね)。家電量販店の売り場に並べてあるノートパソコンも大抵はバッテリーは外してありますよ。

 なぜ外しておくのかというと、付けたままACアダプターを繋ぎっぱなしにしておくと、常に充電・放電を繰り返すため、バッテリーが非常に早く劣化するためなんです。  バッテリーを外しておく場合は、ネットで調べた情報によると、真ん中ぐらいまで使った状態で外しておくのが一番劣化が少ないみたいです。満充電でも放電した状態でもよくないらしいですよ。

 とのメールも頂きました。うーん、そういえば店で買ったときのPCの電池というのは、何時でも満充電じゃないんですよね。中途半端な状態。あれも意図的なものなんでしょうか。こういうメールも頂きました。
 バッテリーは適切な温度条件下での十分な放電と充電を繰り返すことでも徐々に劣化していきますし、ACアダプターでの使用が中心の場合に、ほぼ常時100%の満充電状態に保持されることによっても、劣化が加速される場合があります。

 バッテリーは電気化学変化によってエネルギーを出し入れするものですので、100%という片側の状態のみに数ヶ月〜年といった長期間保持されることで、内部の化学的状態に片寄りが生じて、十分な能力が発揮できない劣化を発生することがあります。

 ノートPCの機種によっては、充放電のサイクル回数を不要に増やさず、またバッテリーが満充電状態に保持されすぎないよう、充電開始%、充電停止%をカスタマイズすることができるものがあります。

 充電停止%を100%よりも低く設定し(90〜95%等)、充電開始%をある程度の間隔をとってさらに低め(60〜75%等)に設定することで、バッテリーが常時満充電に保持されることを低減し、劣化を穏やかにすることができます。なお、各レベルは、ご利用になりたいバッテリー時間に合わせて調整してください。

 ただし、PCからバッテリを外したままの状態がお勧めかどうかについては、「PC稼動時の停電等が起きた場合、PCへの供給源が無くなるため作成中のデータが消えてしまうこともあります。またバッテリを外すと、本体側とバッテリを接続している端子が剥き出しになり、埃が付着するためお勧めできません。」というご意見があったことも記しておきます。PCのバッテリーは本来劣化したら交換するもの、という意見も多かった。

 またPCが電池を外したらサクサク動くようになった件に関しては、

 「故障した電池を使うと Windows が遅くなる」というのは十分ありえます。Windows には ACPI と呼ばれる規格に対応した電源制御機能があります。搭載された電池の残り容量を調べるのも、この機能の中の一つです。(つまり Windows にとっての「電源」は、ハードウェアが必要とする電力の供給元だけではなく、ソフトウェアからアクセスできる制御機器の一つです)

 これは推測ですが、故障電池が原因で、何らかの機能がリトライを繰り返すようなことがあると、その分どうしても CPU を使うことになり、Windows 全体が遅くなってしまいます。その場合「サクサクと動くようになった」ほうが、お使いの PC の本来の性能だった、ということになるかと思います

 というのが納得出来るものでした。私の場合は実際にバッテリーを外したら実にさくさくと動いたのですから、こういう対応を決めました。
  1. 今の机の上にデンと座っているA4型以上の大型ラップトップは決して家の外に持ち出さない種類のものであり、また5年以上も使っていてセブンが出たら買い換えようと思っているので、接続端子が少々悪くなってもかまわない

  2. この交換待ちの古い機種に新しいバッテリーを買っても汎用性がないかもしれず、もったいない
 との理由で、「サクサク動いてくれる外したまんまの状態での使用」という方針を決めました。持ち歩いているPCは、自然と電池の使い切り、満充電を繰り返して理想的な状態なので、基本的には今のまま、ということです。

 大勢の方からメールを頂きました。有り難うございました。



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