2009年03月31日(火曜日)

 (13:45)さすが3月末日という感じ。駅には大きな荷物を抱えた多分新人社員が大勢。東京駅の新幹線ホームです。研修でしょうかね、それとも入社式。子供連れも多い。

 それにしても、せっかく大々的に宣伝しているのに、新幹線の無線LANサービスは今のところぶつぶつですね。先週も大阪と京都の間でLANが切れていてPCの緑のランプがつかないことがしばしばある。今日も東京駅を出たところでは問題なかったのに、横浜に接近したらもうぷっつん。

 ドコモのモペラが悪いのかもしれませんが、それにしても宣伝の割にはぶつぶつに切れてくれる。これだったら、auのW05Kの方がよほど安定している。ちょっと不満ですね。宣伝するならきちんと切れないサービスをして欲しい。


2009年03月31日(火曜日)

 (08:45)うーん、可能性としてはGMは5月末に「事前調整型の破産法申請」に追い込まれる可能性が強まったと言えるのではないでしょうか。もしそれが避けられとしたら、UAWがよほど大きな譲歩をせねばならず、GM自体もキャデラックやポンティアックなどの数々ある生産ラインの大幅削減など市場を驚かすようなリストラ策を打ち出す必要がある。

 筆者はずっとGMには「事前調整型の破産法申請」がベストな選択と考えてきましたし、それをあちこちに書いてきた。それは、いったん破産法の申請をしなければGMなど米自動車業界が抱えている高い年金、レイオフ中の高い賃金保証などレガシーコストの振り落としができない、という考え方に基づくものです。

 どうもオバマ政権もそう考えているふしがある。一気に破産法申請を求めたのでは「自動車業界は米経済にとって大事である」とのオバマ政権の見方に反する。そこで最後の最後に「60日間の猶予」をワゴナーの首と引き替えた与えた、と考えられる。

 今朝のウォール・ストリート・ジャーナルには、「Bankruptcy Leads Possible Plans for GM, Chrysler 」という記事がある。つまり「破産法申請が他のリストラ計画などに比して優先している」ということである。この記事には、

GM looks increasingly like it will be forced into filing for bankruptcy protection, sometime in mid-to-late May, in a plan where the automaker breaks into two companies, the surviving entity a "new GM" that maintains key brands such as Chevy and Cadillac and some international units, say several people familiar with the situation.
 というパラグラフがあり、そこに繋がる文章としては、要するに米自動車2社(GMとクライスラー)を「 "good" and "bad" components」(”良い”と”悪い”パート)に分けるという考え方が示されている。文章は以下のようである。
WASHINGTON -- The Obama's administration's leading plan to fix General Motors Corp. and Chrysler LLC would use bankruptcy filings to purge the ailing companies of their biggest problems, including bondholder debt and retiree health-care costs, according to people familiar with the matter.

The move would in essence split both companies into their "good" and "bad" components. The government would like to see the "good" GM to be a standalone company, according to an administration official. The "good" Chrysler would be sold to Fiat SpA, assuming that deal is completed, this person said.

GM and Chrysler have had bankruptcy attorneys devising plans for such a move in recent months.

President Barack Obama's task force has told both companies that the administration prefers this route as a way to reorganize the two auto makers, rather than the prolonged out-of-court process that has thus far frustrated administration officials.

 なおオバマ政権がGMの再建案を拒否した理由としては、
  1. 毎月の同社のシェアの低下を十分に織り込んでいない(GMの案は0.5%だっとされる)
  2. 価格の上昇を見込んでいることが楽観的とされていること
  3. さらにGMが次世代の戦略車と位置づける電気自動車のボルトの価格が、商業的な成功を約束するほど安くないこと
 などを挙げている。しかしこれ以外にオバマ政権の頭には、GMが抱えるレガシーコストがあったことは間違いない。クライスラーはフィアットの組めなければ「それで終わり」という判断だ。備忘の為の資料を以下に。

 3月30日のオバマの米2社に関する発言テキスト
 両社の再建案に対するオバマ政権の見解
 再建策検討中の両社に対する支援策
 GMに対するオバマ政権の評価
 クライスラーに対するオバマ政権の評価

 GMに対するオバマ政権の評価の中には、同社のレガシーコストに関して「In GM’s plan, its cash needs associated with legacy liabilities grow to unsustainable levels, reaching approximately $6 billion per year in 2013 and 2014.」という表現がある。


2009年03月30日(月曜日)

 (23:45)オバマ政権の米自動車業界に対する態度は、事前の予想以上に厳しいものになりそうです。政府の求め(指示による)GMのワゴナー会長の辞任は既に今朝から報じられていましたが、GM、クライスラー両方に対して「両社が提出した再建計画は存続可能性を立証できず」と断言。

 当面の資金の面倒はGMについては60日間、クライスラーについては30日間みるものの、GMについてはその間に再建計画の練り直しを、クライスラーについては単独での生き残りは無理と判断した上で、イタリアのフィアットとの提携話を30日間にまとめろ、と指示している。

 GMの練り直した再建計画が満足できるものではなく、またクライスラーがフィアットとの提携を30日以内にまとめられない場合には、両社とも事前調整型の破産(米政府の表現を借りるなら a quick,court-supervised restructuring )手続きに入る可能性を示唆している。

 GMとクライスラーの両社について言えることは、債権者や労働組合との話し合いの前進が前提となっていること。つまり、両社が債務の引き下げとレガシーコストの引き下げで債権者や労働組合との話し合いを纏められなければ、そもそも米政府が新たな資金も出さない、という厳しい姿勢。仮にクライスラーが課された条件を満たした上でフィアットとの提携で合意できた場合において、米政府は60億ドルの新たな融資を行うとしている。

 オバマ政権の自動車問題タスクフォースは、GMについては「新しい省エネ車の開発で前進しており、コストを大幅に引き下げれば単独での生き残りは可能」としながらも、@大幅なコストカット、Aワゴナーの辞職、B今後二ヶ月以内での経営陣の大部分の交代ーーを求めている。

 銀行に対してもそうだが、オバマ政権としては国民の税金を使うからには支援先の企業に対して厳しい犠牲を求めるという姿勢を鮮明にしたことになる。鮮明にしなければ、国民から「企業にあまいオバマ政権」という批判を招くからだ。

 しかしジレンマなのは、例えば自動車メーカーに一段のリストラを迫ると言うことは、自動車業界が一層の労働者リストラなどを行うと言うことで、それは雇用情勢の悪化に繋がる。政治と経済の現実のぶつかりあい。株式市場が迷うのももっともだ。


2009年03月29日(日曜日)

 (16:45)地方高速道路の「1000円特割」が始まった週末でしたが、神奈川県の湯河原まで車で往復しました。行きは3時間かかり、帰りは2時間かからず。もっとも、土曜日の行きは昼過ぎ、日曜日の朝の移動は早朝でした。

 行きに時間がかかったのは、高速道路が渋滞していたからではない。東名もその先のバイパスも混んでいなかった。混んでいたのは真鶴道路です。あの海岸の片道一車線の道路ですから、混んだらどうしようもない。行きはずっとつかまっていました。帰りは早朝だったので。

 最近思うのは日本の車は走り方がスマートになって、落ち着いた走りになっているということです。クラクションを聞くことはほとんどない。高速道路の走り方も一頃より非常に落ち着いている。もっと渋滞が出るかと思ったら、案外高速道路の渋滞は少なかった一つの要因は車の走り方にも要因があると思う。

 湯河原に行ったのは、何十年ぶりかの旅館で、何十年ぶりの方々と四人組大会に参加するため。昔一緒によくそれをやった人達が大会を開くというので、賑やかしに参加したもの。久しぶりに会う人が多くも面白かった。皆さんあまり変わってはいなかったな。一昔前の宴会という形で、風呂も良かったし、それなりきに堪能しました。

 ところで今日の世の中進歩堂(BSジャパンの日曜夜8時半から)は、「総集編」です。今年1月から3月まで放送した驚異の最先端技術、目からウロコの大発明、世の中の常識を変えてしまう大発見の中から選りすぐりの情報をもう一度大公開します。お楽しみに。


2009年03月28日(土曜日)

 (13:45)うーん、まだ桜には早い。金曜日に午後麹町で仕事があったので、それが終わった後夕方の約束まで時間があったので、「ここから近い筈」と思って、交番で道を聞きながら千鳥ヶ淵まで歩きました。近かった。

 靖国神社と千鳥ヶ淵の両方でやっているかどうか知りませんが、千代田さくらまつりというのをやっていて、そこそこ人はいるのですが、まだ寒いし、盛り上がりは今ひとつ。夕方だったものの、ライトアップの時間には早かったせいかもしれない。記憶だと5日までライトアップがあるという。

 千鳥ヶ淵まで来たので、ちょっと左に折れて靖国神社に行ってみたら、こっちは屋台がいっぱいできていて、人が多い。特設舞台も設けられていて、まだ売れていない歌手が一所懸命歌を歌っていました。

 千代田区のサイトにはライブカメラがあるので、それを改めて見たら、やはりまだのようです。木によって違いはあります。良く開花した花をもっている木もある。しかしまだ全般的には2分咲き、三分咲きという雰囲気。

 今日も東京は寒い。ということは、桜のピークは来週の半ばですかね。四谷の土手の桜もまだとお見受けした。


2009年03月26日(木曜日)

 (23:45)3月は随分人が動きますね。私の周りでも相当人に動きがある。担当していてくれた人が他の部署に移ったり、一緒にこれまで番組をやっていた人が変わったり。

 やはり3月も末となると、歓送迎会も多いらしく昨日銀座の八丁目で食事をして並木通りを歩いたら、あちこちで「ああ、これは歓送迎会」と分かる人々の集まりが目にとまった。かつ、大きな花束を抱えた人がちらほら。新幹線も日頃は見慣れないタイプの人が多いし、「人が動く季節だな」と思う。

 ところで今回のWBCを振り返ってみて一番私の頭に「そうかもしれない」と思った証言、今でも一番頭に残っている証言は、前の中日の監督だった権藤さんがWBCを見て書いた一文です。

 どの新聞に載っていたのかは忘れましたが、日本と韓国の投手が他の国の投手より一頭地出ていたことに関連して、「もしかしたら、日本や韓国の投手のコントロールがいいのは、箸を使う文化が影響しているのかもしれない」と言っていたこと。

 この発言は意表をつくものだったし、実際に考えて「そうかもしれない」と思ったので記憶に残っているのです。真偽は分からない。しかし考えてみる必要がある問題提起だなと思ったのです。

 ところで、野球に関する慧眼の持ち主としては、私はキューバのカストロ前議長を挙げたい。試合が始まる前に、「いくらこのところの日本との試合に良い成績を出したからと言って、三回ぶつけるのはリスクだろう」と思っていたのです。もうそろそろ日本が打てる頃だと。奉重根(ポン・ジュングン)です。

 野球でも何でもそうですが、トレンドをどう考えるのかについては二つの立場がある。奉重根(ポン・ジュングン)の場合、「過去2勝した。もうそろそろやられる確率が高い」という考え方と、「二回あることは三回ある」と考えるか。

 カストロ前議長はこういった。「韓国は、日本に2回勝利した投手を使う誘惑に抵抗できなかった。(しかし同投手は)日本の専門家や打者に研究されてしまっていた」と。私もこの考え方に賛成なのです。では誰なのか、というのは監督が考えることです。

 打者でもそうです。過去数年打率3割も保っている打者がいるとする。しかしここ数試合安打がなかなか出ない。「この打者は調子が悪い」と考えるのか、「もうそろそろ出るだろう」と考えるのか。イチローの場合がそれに当たる。相場にも、「まだはもうなり、もうはまだなり」という諺がある。

 カストロ前議長のWBC日韓戦に関する論評は、「想像できる限り最も緊迫した試合の一つになった」というものであり、さらに同議長は「日本の監督は投手の選択を間違えなかった」と評価した。確かに藤川をのけてダルを抑えに持って行ったのは、多分ピッチングコーチの進言でしょうが、監督の判断であると思う。これはナイスだった。藤川は球にも雰囲気にも慣れていなかった。

 前議長はさらに、「わずかの危険でも感じると何のためらいもなく交代させた」として原辰徳監督を評価したが、まあ紙一重ですね。10回もダルに投げさせたというのは一つ冒険だった。


2009年03月25日(水曜日)

 (13:45)いろいろ不思議なことがありますね。まず次のニュースは「そうかも。しかし実体は?」と思う。

24日にTBS系で放送されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝、日本―韓国戦の世帯視聴率は36.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった
 私の記憶では、WBCの決勝はワンセグで見ていた人が圧倒的に多かった。特に男は。PCのワンセグでも、ケイタイのワンセグでも。この36%なにがしの数字にはそういう手段で見ている人を入れたら、視聴率は一体何%に達したのだろうか。私は「絶対に50%は行っていた」と思う。世帯視聴率って、そもそも価値があるのかな.......。

 そのWBCのMVPはどうして松坂なんだろう。彼自身が言っているように「岩隈」でなかったのだろう。私はそう思う。勝ち星? 確かに松坂の方が多い。しかし、アメリカでの決勝戦。最後はネームだったのでは。「MATSUZAKA」なら、アメリカ人でも「ああ彼か」と分かる。しかし、「IWAKUMA」では誰も分からない。スターはスター性を増幅させる。イチローもそうですが。周りがそうする。

 ところで、MLBのHPにWBCでの日本の優勝に関する映像が、「これでもか」というくらたくさんある。http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?mid=200903243987975など。まあそのうち消えるでしょうが。なかなかフェアな態度です。

 次に「OBの政治団体」ってマスコミは当然のような言っているが、一体OBが政治団体を作っている会社なんて日本にいくつあるのだろうか。私はいくつかの会社を実際に知っているが、「OBが政治団体なんて作っている会社」を知らない。

 ということは、「OBの政治団体」という存在そのものが非常に特殊な環境下で出来ているものであって、そんなものがあること自体が怪しいと思う。OBの政治団体からのお金で、その背後にある会社の名前は知らなかったし、知ろうと思わなかったというのはどう考えてもおかしい。

 新幹線は3月も後半に入って非常に混んできた。2月や3月の初めには見られなかった減少だ。しかし4月からはどうなるのだろうか。私は真偽は知らないが、非常に大きなメーカーが、「新幹線は使うな。バスで移動しろ」と社員に厳命したそうな。そう言えば、かつてみられたその種の方々の往来はめっきり減っている。


2009年03月24日(火曜日)

 (21:45)勝利を祝う気持ちを十二分に堪能した上で、今回のWBCの結果に関するいろいろな人の証言を集めてみました。朝鮮日報だったり、アメリカのニューヨーク・タイムズだったり。いろいろ面白い。

 日本の監督、選手の証言は数多く出ている。負けた韓国では選手や監督が何を言っているのか。日本に母国で9−4で負けたアメリカではどういう総括か。それにしても日韓の最終戦に5万4846人の観客が来たというのは、アメリカの人達も数多く見に来ていたということです。ナイス。

@=ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が24日(韓国時間)、米ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われ、韓国は延長10回の死闘の末、日本に3−5で惜敗した。試合後、三塁手のイ・ボムホ(ハンファ)が大会を振り返った。イ・ボムホはこの日、4打数2安打1打点と活躍したが、チームは惜しくも敗れた。

 イ・ボムホは試合後、公式のインタビューで「今日のような大きな試合で(9回裏に)同点打を放つことができ、とても光栄に思う。次の大会に備えしっかりと準備をし、必ず優勝できるよう頑張りたい」と語った。

 さらにイ・ボムホは、「日本は2大会連続で優勝したチーム。今回5度対戦し、2勝3敗という成績について、よくやったと思う。ベストを尽くしたため、これから選手生活を続ける上で大きな励みになるだろう。力を出し尽くしたので悔いはない」と述べた。

A=24日(韓国時間)に行われた野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、日本打線と対決した韓国の先発、奉重根(ポン・ジュングン)は4イニングを被安打6、四死球3、奪三振1、失点1(自責点0)でまとめる好投を見せたが、チームが敗れたため注目されることはなかった。しかし、奉重根は今大会で4回登板し、2勝(防御率0.51)を挙げ、第1回大会での不振を取り返した。

 奉重根は試合後のインタビューで、「きょうの試合では全選手が最善を尽くしたと思う。アジア最強のチームが米国で良い試合をすることができ光栄だ。日本戦は3回目の登板で、コンディションは良くなかったが(投球制限いっぱいの)100球投げる自信はあった。ヒットを打たれるにせよ、三振を取るにせよ、100球を投げきりたかった」と語った。

 奉重根は「試合序盤で制球がよくなかったが、野手に助けられた」とも述べた。日本との対戦については、「日本はメジャーリーグで活躍する選手も多く、国内リーグでも最高の技量を持った選手が集まったチームだった。最後まで真っ向勝負してくれたことをうれしく思う。韓国も最後まであきらめないところを見せられた。負けたが悔いはない」と感想を述べた。

B=ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本との決勝戦に3−5で敗れた韓国代表の金寅植(キム・インシク)監督は試合後、「先発奉重根(ポン・ジュングン)のコンディションが良くなかった。投げるにつれ、ストライクゾーンを気にするようになり、投球数が非常に多くなった。普段よりもコンディションが悪かったのは間違いない。昨日まで体調が悪かったことが影響したようだ」と振り返った。

 金監督はまた、「日本は非常に強い。残念だが最後までよく戦ったし、自分としては大きな不満はない。もちろん勝てればよかったが、試合内容で押された」とした上で、「延長に突入し、最後は(イチローに決勝打を許した)林昌勇(イム・チャンヨン)と捕手姜a鎬(カン・ミンホ)のサインが少し合わなかったようだ。捕手はベンチのサイン通りにして安打になった。(それが)きょうの試合の敗因ではないかと思う」と分析した。

 選手に対する感謝も忘れなかった。金監督は「選手たちは今大会を通じ、多くのことを学んだと思う。若い選手が多いため、4年後(2013年)にはもっと大きくなって出てくるのではないかと思う」とした上で、「選手にとても良くやってくれてありがとうと声をかけたい。もちろんコーチ陣も必死だったが、選手は本当に一生懸命によくやった」と話した。

C=米国の1番で、準決勝で松坂から先頭打者本塁打を放ったロバーツ(オリオールズ)は、「日本と韓国は、とても基本に忠実な野球をしている。誰もが学ばなければならないことがそこにある。米国はそれができていない。不幸なことだが、大リーグは金や契約の話ばかりになっているのが現実だ」と脱帽した。

D=In Sik Kim, the South Korean manager, said the team had signaled to Lim that he was supposed to pitch around Suzuki. If Suzuki did not bite at a bad pitch, Lim was supposed to walk Suzuki. But Lim apparently did not get those signs or did not obey them.

“I don’t know why the pitcher tried to pitch directly to Ichiro,” Kim said.

E=The all-Asian championship reiterated that the rest of the world plays excellent baseball, too, and was a credit to the two teams that play in a more disciplined way than the United States. Both Japan and South Korea feature pitchers who are not immune to throwing strikes and players who are smart and aggressive.Japan was a little smarter, a little more aggressive and a little better.

“They try to play as sound, as errorless and as perfect, that word should be perfect, as perfect baseball as they can,” said Shane Victorino of the United States. “And that’s how you win ball games.”

F=Jeter, the team’s captain, hit .276 with no homers, no runs batted in and no stolen bases. The Jeter who has always been a productive postseason player, the one who has rescued the Yankees so often, was not able to save the United States this month.

“You hope to win,” Jeter said. “That’s what you do every time out. But it’s not an easy thing to do.”

Davey Johnson, the United States manager, rotated Jeter and Jimmy Rollins, a better defensive player, at shortstop. The Americans promised Jeter he would be the starter, so they could not slot him as a designated hitter.

G=There was a troubling refrain from Team USA players on Sunday after a 9-4 loss to Japan in the semifinals of the World Baseball Classic.

Japan did the little things, they said, and the United States did not. Japan played with basics and fundamentals; the United States did not.

“They play with passion,” shortstop Jimmy Rollins said. “We play with passion, but they just wear theirs on their sleeves.”

Players repeatedly referred to the Japanese team’s attention to detail as if it were a foreign concept or a long-lost art. The refrain makes you wonder whether the United States might have lost more than a baseball game on Sunday.

Brian Roberts, the team’s second baseman, said: “When you play Japan, when you play Korea and those countries, they’re going to play fundamentally sound baseball. They’re going to do all the little things. You have to focus on the fundamentals. Americans, we probably don’t do as good a job of that as they do at times.”

Rollins added: “They don’t worry about the big things. They didn’t worry about trying to drive the ball out of the ballpark. When you put the ball in play, you can find holes.”


2009年03月24日(火曜日)

 (07:45)こんなに株価が上がるんなら、もっと早く発表しておけば良かったのに.....と思うようなニューヨークの株価の急騰でした。ダウで実に497ドル48セント、率にして6.84%。こんな大幅な一日の上げは私の記憶にはない、と思ったらポイントベースで史上5番目だと。しかしパーセンテージでも大きい。

 金融株が爆騰している。JPモルガンが25%高(先週金曜日比)、バンカメが26%高、そしてシティが20%高。だから財務省の「Public-Private Investment Program」がダイレクトに金融株買いに繋がっている。大枠発表の時(3月の初めでしたっけ)のマーケットの反応との違いは明らかで、ニューヨーク・タイムスには以下のような面白い表現があった。  

When the Obama administration outlined its plans to stabilize the banking system last month, leery investors panned the proposal as being short on substance and sent stock markets into a tailspin. But investors went on a tear Monday as the administration announced details of its banking rescue plan, hoisting the markets more than 6 percent in one of the biggest buying binges of the year.
 ははは、マーケットは「詳細好き」。といっても私も全部はまだ読んでない。米財務省の発表文にありますが、一つ覚えておいた方が良い単語が出てきている。それは、「legacy assets」です。今までアメリカでは「legacy」の後は「cost」という単語が来ることが多かった。米自動車業界の引きずりコストです。

 しかし今回は「assets」ですから、「引きずり資産」(本当は”不良”資産)と訳すのが良いかも知れない。ではそれは何か。財務省の発表文に戻ると、「both real estate loans held directly on the books of banks ("legacy loans") and securities backed by loan portfolios ("legacy securities")」と書いてある。訳すと、「銀行が直接保有する不動産融資(legacy loans)と融資ポートフォリオを裏付けとする証券(legacy securities)の両方」と説明されている。「legacy loasn + lagacy securities =legacy assets」という図式だ。分かりやすい。

 それにしても、この財務省案はやはり相当パブリック・リレーションに気を遣っている気がする。金融安定化に関わる案なのに、最初に「homeowners」が登場する。AIG批判を気にしてか。読み始めた中で気になったのは、以下の部分でしょうか。不良資産の価格付けが難しいとされた部分に関してです。こう書いてある。

Involving Private Investors to Set Prices: A broad array of investors are expected to participate in the Legacy Loans Program. The participation of individual investors, pension plans, insurance companies and other long-term investors is particularly encouraged. The Legacy Loans Program will facilitate the creation of individual Public-Private Investment Funds which will purchase asset pools on a discrete basis. The program will boost private demand for distressed assets that are currently held by banks and facilitate market-priced sales of troubled assets.
 この計画は全体としてpublic が積極的に参加するのは当然として、民間(private)がどのくらい積極的にお金を出し、価格付けに参加するのかが一番のポイントですが、少なくとも月曜日のニューヨークの株式市場は「民間もこれなら参加するだろう」と考えたことになる。まあ全文を読んでちょっと考えないといけないのですが。

 金融株の上げは、今回のこともそうですが、ここ二週間くらいの銀行幹部の「今年に入っては営業は黒」という発言と、「FRBによる長期国債3000億ドル買い」が下地になっていると考えられる。備忘で書いておきますが、ダウの引値は7775.86。NASDAQは6.76%、SPは7.1%という大幅な上昇。ただし、財務省案に関しては市場でもいくつかの疑念が出ているようです。これは明日の市場の評価に委ねましょう。

 もう一つこの日のニューヨーク株価を上げたのは、「 The National Association of Realtors said that sales of existing homes rose 5.1% in February, the largest sales jump since July 2003」というニュース。まだレベルとしては低い。しかし「売れない」と評価があったアメリカの住宅市場で、物件が動き始めた兆候にはなる。

 昨日は原油や資源価格も上昇。統計はグルーミーだが、世界経済が動き出す事への期待は大きい。


2009年03月23日(月曜日)

 (23:45)東京タワーの下のスタジオで午前10時過ぎから収録があったのですが、もう全員の関心が日米戦でした。あちこちに「よし」とか声が上がる。「こんなにみんな熱心だったんだ」と。

 それにしてもあの集中打は凄かった。日本の選手の顔が生き生きしていた。「野球の本場のアメリカ」と言っても、今回のアメリカチームはぼろぼろでしたから「まあ勝つだろう」が読みでしたが、それにしても見事な勝利。

 今回のWBCを通じて間違いなく言えることは、「日本と韓国の傑出」です。記録を詳細に調べたわけではない。しかし韓国チームのベネズエラの下し方、そして日本チームのアメリカの下し方は、この両チームの勝ちが「まぐれではない」ことを示している。

 私が北東アジアの両チームの強さとして思うことは以下の点です。

  1. 野球が緻密であること。その緻密さについていける訓練を繰り返し両チームの選手が受けていることが感じされること
  2. 守備が圧倒的にうまいこと、というかアジア以外のチームの守備の粗雑さが目立ったこと
  3. 投手力が圧倒的に日韓が優れていたこと。両チームの投手は今後MLBのターゲットになる
 といったことでしょうか。日本や韓国のようには他の国々全部がWBCに力を入れているかどうかは知らない。アメリカの場合は急ごしらえの面はある。しかし世界でもっともWBCを含めて野球に力を入れているキューバ、かつこれまで力を誇ったキューバが日本に対して二回も零封されたことは、日本の投手力の高さを証明した。他のチームの投手に対してパカパカとホームランを打つキューバの選手が、何故日本の投手に対しては打てないのか。

 明日ある日韓戦の結果に関わらず、私は世界のスポーツジャーナリズムが注目する、すべきなのは、「何故北東アジアの野球はこれほど強くなったのか」だろう。日本ではたまたま高校野球が始まっている。裾野が広い。韓国はどうだろうか。

 野球そのものに対する考え方の違いだろうか。投手の練習の仕方の違いだろうか。一つ言えるのは、野手の守備は明らかにアジアが上だった。アブレイユの落球、昨日のアメリカチームの二塁手の雑な守備。ボールに対して身体を正面に入れていない。ボールを身体の正面で取れ、は日本では小学生から習う。

 MLBファンとしてずっとアメリカの野球を見ていて、「アメリカの野球はザルだな」と思って見ていたのは間違いではなかった。ベネズエラの選手も皆MLBだった。つまり、MLBの守備はザルなのだ。カッコいい面もあるが、ここぞと言うときにザルである。

 しかし興行となると、MLBの方が圧倒的に世界でもビジネスとして成り立っている。何故か。MLBも国で分けてしまうと案外弱いことが分かった。守備もザルだ。となると、NHKも含めてMLB重視の野球中継が多いのはおかしいことになる。

 日本や韓国の野球が実は強いのに、興行的に必ずしも成功していないのは球団の責任か、それぞれの国の野球を主催する団体の責任か。明日の日韓対決を待たずに、野球では「北東アジアの勝利」が決まった。

 その意味合いと、「何故」を考えるべき時期だと思う。


2009年03月22日(日曜日)

 (19:45)忙しくて書く暇がなかったのですが、先週の木曜日でした。一日に二台の「電気自動車」に乗る機会がありました。慶應義塾大学が中心となって38社にも上る企業が携わっているエリーカと、三菱自動車が今年の夏以降に発売を予定しているアイミーブ(iMiEV)です。

私がキャンパスで写したエリーカ。リアドアはガルウィング (gull wing)  今週の火曜日のアンカーの企画ものなのですが、この二台の電気自動車の乗り心地はかなり衝撃的だったので、その乗り心地だけをお伝えしておきます。

 まずエリーカですが、八車輪(片方に4車輪)の非常に特徴的なスタイルをしています。何故車輪が八つもあるかというと、タイヤを小さくして人間の居住空間を大きくするためと、操作性を上げるため。実際八つあるタイヤは我々が普通の車で目にするタイヤより小さい。しかもその一つ一つにモーター(車を駆動する)が着いている。つまり八駆なのです。

 エリーカは「ELiiCA」と綴り、「Electric lithium-ion battery Car」の略ですが、何よりもこの車を実際に運転してみて素晴らしと思ったのは、車に期待するものが「環境に優しい電気自動車」だからといってないのではなく、むしろ十二分に備わっているという点です。

 静止状態からの加速はポルシェよりも速く、最高速度は370キロに達する。しかもアクセル(電流を調整)を踏んだときのディレイのない、身体を持って行かれるような感触は内燃機関のエンジンには全くないものです。ガソリン車のアクセルを踏むと、一瞬あきがあって、それをディレイと感じた後に車はやおら加速し始める。

 しかし電気自動車は、アクセルを踏めばほぼそのまま加速する。エリーカもアイミーブもそうです。これには驚いた。

 エリーカは加えて車体全体を「電気自動車の為に作った」(清水教授)が言っているように、「エンジンをモーターに換えた」というものではない。新川崎の大学の施設内のコースで運転させてもらったのですが、電気自動車のイメージを全く覆す乗り心地でした。ナンバーが着いているので一般道も走れるのですが、やはり外に出ると大勢の方々の視線を浴びるそうです。

 外見で対称的なのが「アイミーブ(iMiEV)」です。ナンバーも小型車。黄色です。形も小さい。いかにも軽という印象。当初は官庁などに納める予定だそうで、価格は400万円。それに50万円の補助金が着くので、実際には350万円の値段だそうです。エリーカは満充電で300キロ、アイミーブ(iMiEV)は同様の条件で160キロ走る。家庭用の電源からの充電が可能です。

 アイミーブ(iMiEV)は小さいのですが、電気自動車の特徴、すなわち加速が素晴らしいという特性は失っていない。ギアの切り替えが全くないからで、アイミーブ(iMiEV)も身体をもっていかれるほど加速は力強い。こちらはお台場で実際に長い距離運転したのですが、音は小さいし快適でした。

 ところで、今日の世の中進歩堂新世代の太陽電池です。桐蔭横浜大学大学院工学研究科で開発された「色素増感型太陽光電池」で、なんとハーブティーやコーヒー、花などの身近な色素を利用して発電する仕組みになっているものです。

 太陽電池、軽くて柔らかいプラスチックを素材にすれば、身の回りにつけられるほど軽い太陽電池が簡単に作れてしまうという優れもの。まったく新しい太陽電池がエネルギー問題をどう解消していくのかを探ります。お楽しみに。

 うーん、将来は「色素増感型太陽光電池」を車体につけた電気自動車が街を走る......。


2009年03月20日(金曜日)

 (23:45)新しいエッセイがアップされました。URLはhttp://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/itou/43/index.shtmlになります。


2009年03月19日(木曜日)

 (03:45)ニューヨークの株がそれまでの小幅安から一時急騰し、一方でドル・円相場が急騰して(一時95円台)いるのは(引けは分かりませんが)、やはりこのFOMC声明の影響でしょう。この声明は、最初に政策金利に関する記述が無いことでも従来のパターンを離れているし、異常に長くなっている第三パラを読むと、FRBの流動性供給への並々ならぬ決意が伝わってくる。

 重要なのは数字が並んでいるところです。

  1. To provide greater support to mortgage lending and housing markets, the Committee decided today to increase the size of the Federal Reserve’s balance sheet further by purchasing up to an additional $750 billion of agency mortgage-backed securities, bringing its total purchases of these securities to up to $1.25 trillion this year,

  2. and to increase its purchases of agency debt this year by up to $100 billion to a total of up to $200 billion.

  3. Moreover, to help improve conditions in private credit markets, the Committee decided to purchase up to $300 billion of longer-term Treasury securities over the next six months.
 つまりバランスシートを1兆2500億ドルまで増やし、今年のagency debt買い入れを1000億ドル増やし(2000億ドルまで)、そして、ここが重要ですが、「今後半年以内に長期財務省証券を3000億ドル分買う」という決定。全員賛成です。

 日銀は18日に金融政策決定会合で金融機関が保有する長期国債の買い入れ額を月1兆4000億から1兆8000億にすることを決めているが、これで日米共で「長期国債買い入れ」という非伝統的な金融政策が始まったことになる。

Release Date: March 18, 2009

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in January indicates that the economy continues to contract. Job losses, declining equity and housing wealth, and tight credit conditions have weighed on consumer sentiment and spending. Weaker sales prospects and difficulties in obtaining credit have led businesses to cut back on inventories and fixed investment. U.S. exports have slumped as a number of major trading partners have also fallen into recession. Although the near-term economic outlook is weak, the Committee anticipates that policy actions to stabilize financial markets and institutions, together with fiscal and monetary stimulus, will contribute to a gradual resumption of sustainable economic growth.

In light of increasing economic slack here and abroad, the Committee expects that inflation will remain subdued. Moreover, the Committee sees some risk that inflation could persist for a time below rates that best foster economic growth and price stability in the longer term.

In these circumstances, the Federal Reserve will employ all available tools to promote economic recovery and to preserve price stability. The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and anticipates that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period. To provide greater support to mortgage lending and housing markets, the Committee decided today to increase the size of the Federal Reserve’s balance sheet further by purchasing up to an additional $750 billion of agency mortgage-backed securities, bringing its total purchases of these securities to up to $1.25 trillion this year, and to increase its purchases of agency debt this year by up to $100 billion to a total of up to $200 billion. Moreover, to help improve conditions in private credit markets, the Committee decided to purchase up to $300 billion of longer-term Treasury securities over the next six months. The Federal Reserve has launched the Term Asset-Backed Securities Loan Facility to facilitate the extension of credit to households and small businesses and anticipates that the range of eligible collateral for this facility is likely to be expanded to include other financial assets. The Committee will continue to carefully monitor the size and composition of the Federal Reserve's balance sheet in light of evolving financial and economic developments

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Donald L. Kohn; Jeffrey M. Lacker; Dennis P. Lockhart; Daniel K. Tarullo; Kevin M. Warsh; and Janet L. Yellen.

 この声明で明るさが目立つのは、第一パラの最後の「the Committee anticipates that policy actions to stabilize financial markets and institutions, together with fiscal and monetary stimulus, will contribute to a gradual resumption of sustainable economic growth. 」の部分でしょうか。バーナンキの持論のようです。彼は「来年には回復が始まる」と別の会合で述べていた。


2009年03月18日(水曜日)

 (12:45)結構さくさく動く、しかしNHKオンデマンドで映像を動かすまでは行かない......ということでしょうか。

 まあ新しいサービスが始まったのだから、やっぱし試してみようと思って、大阪に着いて直ぐにドコモのショップに入って、mopera U の手続きをして「SSID」と「WEPキー」をもらい、今日の帰り道にPCを新幹線内でONにしてユーザーIDとパスワードを入れてみたのです。簡単に繋がりました。

 問題は繋がり具合です。サイトの閲覧とかメールの授受は結構速い。W05Kより快適です。トンネルに入っても電波の具合を気にする必要がないのがいい。まあ使える感じ。PCをもう設定しましたから、今後はこれで行こう、と。

 さて問題はNHKオンデマンドを見れるかどうかです。車内の最高スピード(無線LANの)からみて結構難しいだろうな、と思っていたのですが、それがそのまま当たりました。ゆっくり接続し、音は綺麗に出てきた。しかし映像の動きは非常にぎこちない。やはり今の新幹線内の無線LANのスピードでは映像を拾ってくるのはちょっと無理かな、という印象。

 サービスは始まったばかりで、その都度車内放送をしているのですが、4社のサービスを受けている人はそれほど多くはないでしょう。だからまだ使っている人が少ないと思われる。このサービスは利用者の共有なので、利用者が多くなればスピードは落ちる。もうちょっとスピードを上げてくれないと映像は無理かな、と思っているのです。

 このサービス、当面はN700系でのみ、かつ東京ー新大阪間の限定サービスです。もっとも私は移動はもっぱらこの区間ですから、問題はスピードのみと言うことになる。


2009年03月17日(火曜日)

 (12:45)新幹線に乗ったら社内放送が、「東京と新大阪の間で無線LANがご利用頂けます.....」とアナウンス。開始は知っていましたが、社内放送は初めて。

 私はいつもauのW057Kだかの端末を使って新幹線の中でもメールの授受などをしているのですが、「無線LANが使えるならいいな」と思って車掌さんに聞いたら、「4社と契約されている方限定なんですよ.....」と。

 その4社とは、

  1. NTTコミュニケーションズのHOTSPOT
  2. NTTドコモのMZONE、MOPERA・U
  3. ソフトバンクテレコムのBB
  4. UQコミュニケーションズのUQwifi
 ははは、どれにも入っている記憶がないので、トライはやめました。駅かなにかでパスワードでももらってやるのだったらわいも出来るなと思っていたのですが、懸念したとおり既存の業者を入れた、ということです。

 しかも「東京ー新大阪」の間だけというサービス。ちょっと魅力に欠けますね。改めて入る気は余りしない。今まで通りの端末を使い続けようかな。新幹線の無線LANがNHKオンデマンドが見れるくらいの速さだったら興味があるのですが。まあ一回くらいは試しても良い。


2009年03月16日(月曜日)

 (12:45)コールド勝ちした後でも0−1で負けることがあるのが野球(韓国戦)。一寸先は闇なのですが、まあ「ここは強い」と思われていたチームと初戦で対決し、それを綺麗に退けたというのは気持ちが良い。日本6−0のキューバに対する勝利。

 ははは、今朝は起きたらまずテレビですよね。このシリーズはTBSさんですか。そう言えばそう聞いていたような。チャプマンは速いが荒いという予想通りのピッチング。日本が大きいのを狙わずに小さいのでこつこつヒットを重ねたのは正解だと思う。

 全般に当たっていた日本の打線にあって、イチローや福留の不振は気になりますが、まあ彼等もそのうち目覚めるでしょう。イチローもバントを試みるなりいろいろやっている。もともとレギュラーシーズンでも春先はダメなことが多い選手です。福留は前回のように「ここぞ」というところで打ってくれればいい。

 何よりも感心したのは、日本の投手陣の素晴らしさです。安定していて、コントロールが良くて、キューバの投手陣に比べて繊細・精密な感じがする。それでいてしなりが良くて、細いが身体はしっかりしている。大リーグが欲しがる訳です。岡島がああいう形で活躍しているのも、ある意味で当然かも知れない。

 アメリカはプエルトリコにコールド負けですか。投手陣の違いです。松坂が良く投げ、岩隈、馬原、藤川も良かった。打線もここぞというところで打っていた。打線は最後の韓国戦が良くなかっただけに心配していましたが、出足は好調。

 今日の夕方には次の対戦相手が決まるでしょう。さて、ダルのあさってのデキはいかに。それにしても、WBCの映像権は複雑ですね。テレビ朝日は動画を使えていたのに、NHKは月曜昼間では試合の映像は動画では使えていなかった。写真でした。TBSの放映権ですが、テレビ朝日とは相互融通になっているのか。

 日本中が楽しみにしているのですから、20とか30秒に限って全テレビが使えるようにした方がいいように思いますが。


2009年03月14日(土曜日)

 (23:45)ははは、前回は1995年の4月でしたからほぼ14年ぶりです。野球好き、ただの好き者、そしてその有志家族が集まって東京ドームを2時間半借りて野球をする、という企画。

 普段は立ち入れない、選手達だけが活躍する場所に立てるのですから、これが結構楽しい。ピッチャーズ・マウンドに立ち、実際にそこで投げ、ベーランをし、外野を一周してフェンスの堅さと高さを確認し、一塁手がよく飛び込むカメラ席の上部が結構柔らかいことを確認し......と、やることはいっぱいある。

当方チームのマウンドでの記念写真  実は前回はそれらを全部出来なかった。完全な言い出しっぺで、試合の運営から何から一応責任がありましたから、「外野一周」も出来なかった思い出がある。しかし今回は「(若手の主催試合に)寄せていただいた」という感じ。

 その分余裕があって、今回はやりたいことは全部出来た印象。カメラ席もまたいでみましたし。気付いたのは、14年前の人工芝と今回の人工芝ではかなり違う、ということです。前回の印象ではかなり堅かった。今の芝は人工芝なのですが、かなり柔らかいし、土が少し入っている感じだった。つまり自然に接近した。

 見渡すと、昨年見られなかった広告が結構入ってきている。つまりなくなったものがある。気付いたのは、「外為ドットコム」がなくなっていた。その一方で、「あれ、今年はこれが入るのか...」というのも。長島さんは相変わらず健在でした。

 ははは、試合(?)にも出ました。スタメンで。サードは一塁に投げられるかどうか不安だったのでショートをさせていただき(1回だけ)、打席には二度立った。そこら辺はいい加減です。2−0(サードゴロ、キャッチャーフライ)だったな。残念。しかし今回は最終回にピッチャーもして、20球弱投げました。球がバッターの背中を通ったり、ちょっと打者の方に気の毒でした。しかし、アウトはちゃんと取って、最後は打者をピッチャーフライに打ち取って(?)試合の締めも。

 しかし、今回主にしたかったのはビデオや写真の撮影。いくつかを残したかった。前回の写真やビデオはまだ残っているのですが、「ちょっと少なかったな」という感じだった。今回はばっちり。映像も残して、さらに余り時間は声を出して試合を冷やかしたり、盛り上げたり。

東京ドームのマウンドを使ってのわいのピッチング(?)  2時間半というと短いように感じるでしょ。しかしこれがキッチリ長いのです。だいたいホームから一塁に走ると息が切れるような運動不足ですから、一球一球待ちながらグランドで守れば、それはそれで疲れる。前回なんてショートを守っていて、三遊間のゴロが来てグラブを身体の右に捻ったら、そこで足をやられましたからね。今回は怪我をしないというのが命題だった。今のところ大丈夫。

 それにしても東京ドームのあの通路から見るグランドは印象的です。ドームの中の「関係者入り口」から階段を降りていって右に曲がり、記者室などが並ぶ通路を通っていくと目の前にドームのグラウンドが見える。ほぼ目線です。そして光線の中で映える緑。いいですね野球場は。「Field of Dreams」という訳です。

 今回も思ったのですが、この企画で誰が一番喜ぶっかって、実は子供達です。今回も野球少年がいっぱい来ました。彼等の顔の生き生きしていたこと。テレビでしか見たことのないドームのグラウンドで彼等も投げていましたから。良い記憶になってくれれば。あそうそう、これはいいと思ったのは「子供、女性イニング」が設定されていたことかな。全員参加。

 企画やドームとの折衝に当たってくれた松本君に感謝。お値段は14年前よりかなり安くなっていました。人数が集まれば全く無理のない、しかしちょっと希有で面白い遊びです。しかも東京ドームは、空き時間は積極的な貸し出し姿勢です。今回も歓迎してくれました。有り難うございました。


2009年03月13日(金曜日)

 (15:45)朝方書いた「ドル買い・スイス売り」は、実は「ユーロ買い・スイス売り」だったようです。下の英文にも買った通貨が書いてなかったのでドルだと勘違いしてしまいました。そう言えば、ユーロの各国通貨に対する上げ幅が大きい。

 話は変わりますが、WBCでの日本の対戦相手は予想したとおりキューバ。まあね、いずれは対戦しなければならない相手で、いい意味で腕だめしにはなるのでしょうが、それにしても映像だけで見ると、結構手強い感じがする。チャプマンでしたっけ。あの100マイル投手。

 何回も同じ相手に当たるWBCは、サッカーのワールドカップとは全く違う方式で、面白いと言えば面白いが、まどろっこしいといえばまどろっこしい。


2009年03月13日(金曜日)

 (08:45)夕べは「為替市場は何か変な動きをしているな」と思いながらも寝てしまったのです、朝起きて調べたらスイス中銀が市場介入していたのですね。不況の深刻化、国内デフレ悪化を避けるためにドル買い・スイス売りの。

 まあスイス経済の苦境は日本にいても分かる。去年の春頃まではかなり売れていたスイス製の高級時計などはさっぱり売れなくなった。これ以上スイスフランが上がったら、輸出に大きな打撃になる、ということでしょうし、もともと低い物価のスイスではスイスフランの上昇を放置すれば物価下落圧力となる。

 スイス中銀の声明も「the aim of limiting the risk of deflation」とデフレ対策をうたっている。ただし各国が「通貨の切り下げ競争」に入るのは危険です。スイスの措置は例外的であることが望ましい。

Faced with a deepening recession and deflation, the Swiss National Bank intervened directly in foreign exchange markets Thursday to prevent the Swiss franc from rising further.

The central bank's adoption of quantitative easing had an immediate and major effect on foreign exchange markets, although the cut in its three-months Libor target to a historical low of 0.25% from 0.5% was deemed a largely symbolic.

"With these exceptional measures, the SNB is helping to cushion the effects of the economic and financial crisis, with the aim of limiting the risk of deflation," the SNB said in a statement.

The franc fell hard on a combination of the SNB policy announcement and actual intervention in markets. The franc's most important rival, the euro, scored its biggest one-day gain ever against its Swiss counterpart, while the dollar also rose sharply.

The Swiss bank is the first central bank with a major currency to intervene openly in foreign exchange markets in about six years.

In addition to directly selling francs and lowering the fluctuation band for the three-month Swiss franc London interbank offered rate, it also said it will engage in additional repo operations and buy Swiss franc bonds issued by private sector borrowers. The Swiss National Bank said it expects prices to contract 0.5% in 2009.

The SNB thereby joined the ranks of major central banks such as the Federal Reserve and Bank of England that have adopted unconventional steps to deal with the global credit crunch and economic downtown, a further indication of just how serious the situation has become.

The franc has been appreciating against a number of currencies on its status as a haven asset since the onset of the financial crisis in August 2007 -- a move that gained momentum last December.

For Switzerland, which depends heavily on exports for growth, the franc's appreciation undermines the competitiveness of Swiss companies at a time when they are already faced with a slowdown in global growth.


2009年03月12日(木曜日)

 (23:45)G20を「GDPの2%財政支出合意」の場としたいアメリカと中国、それに対して安易な「追加刺激」での意思統一がしたくない欧州。まあこういう図式ですかね。日本ではあまり報道されない今週末のイベントとしてのG20ですが、かなり対立構造が出てきている。

 日本はどこに位置するのか。位置を決められるのか。最近の新聞記事では、FTにあった「Europe rejects extra stimulus appeal」が面白かった。「欧州は追加の財政支出を求めるアメリカの要求をはねのけた」と記事には出ている。欧州の主張は、「もう結構やった。当面は見守りたい」らしい。

 確かに目先の景気悪化にあわてふためいて刺激策を次々と打ち、財政の赤字を膨らますことは賢明ではないという主張には一理ある。相場でもなんでもそうですが、「時間」というのは非常に重要なファクターで、人の気持ちが落ち着くのにも時間がかかるのと同じように、経済も市場も時間が必要なとき、時間をかけた方が良い時がある。

 面白いのは、景気刺激で既に70兆を超える措置を発動したアメリカと、50兆を超える財政支出を打ち出している中国が、「予想外のアライアンス」を組みそうなこと。

 もっとも、今後の金融市場の形、サーベイランスの形や権限などのところでは、このアライアンスがどう組変わるかは分からない。世界経済が不安定なときには「対立構造の露呈」がしばしば市場での大きな揺れの原因になる。

 揺れと言えば、ちょっと円相場が揺れだした。今まで安定していたのに。95円台になったり、98円台にドルが戻したり。より大きな市場の揺れの前兆でなければ良いが。


2009年03月11日(水曜日)

 (06:45)ははは、移動中の時間を見て本を一冊読みました。眼力の鍛え方(新潮新書)というのです。「眼力」は「めじから」と読みます。

 「ホールが止まって見えた」(川上哲治さん)の言葉を入り口に、「(ボールは止まって見えますかとの問いに)さあどうかな。でもホールの縫い目は見えるよ」(落合中日監督)の言葉に発展させながら、スポーツと目の力を分析している。なかなか面白い。

 まあ当然予想される事ながら、目のいい選手は成績も上、だからスポーツをやっている選手は目の力、動体視力(中に、縦、横など4種類くらいあるらしい)を鍛えるべきだ、という主張に繋がっていく。

 面白かったのは、サッカーの元選手の中田がCM撮影で部屋に入った瞬間にその部屋には「何人の人間がいるか正確に当てた」といったエピソードなどかな。これは「ゴール前には何人?」に繋がる。彼は練習でボールを蹴るときに必ず右左を見る練習をしていたらしい。まあ、面白い本です。

 ところで、昨日はいつもは東京で会食する先輩と友人がたまたま大阪出張と言うことで、珍しく大阪で食事。ちょっと目新しかったのは、ミシュランが東京版に続いて大阪バージョンを出す予定である(多分今年の秋)ということは、この番組で知っていたのですが、その準備があるのでしょう、どうも調査員が大阪のあちこちに出没しているらしい。

 昨日お邪魔した店にも、怪しい奴が来たそうです。一人一人別人が3回くらいに分けて。一人で黙って食事していて「おかしいな」とご主人は思っていたそうです。いろいろ聞くから、「もしかし国税......」とも。

 そしたら最後に「こういう者です」と名刺を出したそうな。そこのご主人はその場では「お断り」を入れたと。ただしミシュランの調査員は「では東京で上司と相談して」と言って帰ったそうな。うーん、東京で聞いているのは名刺を出す店と出さない店があるらしい。実際に名刺を出されて断った店を知っている。はっきり言って営業妨害になりますから。

 「ミシュラン余波」に関しては、いろいろ悪い噂を聞く。

  1. 載って本が出た瞬間から店の電話が鳴りっぱなしになって、店の人間がノイローゼになった
  2. ミシュランに載ったと言うことで予約の電話が一杯入ったが、常連の予約と違ってドタキャンがあったり、予算が合わなかったりのキャンセルなどで予約信頼性が著しく落ちる
  3. 数ヶ月に渡って結局常連さんが遠ざかり、お店の雰囲気も変わってしまって、その後の経営がむしろ悪くなった
 むろん、日頃あまりお客さんが多くない店にはミシュランの指定はありがたいかも知れない。そうは言ってもお客さんが増えるから(ドタキャンはいかんが)、経営は場合によっては安定する。そういう店も東京の場合はあったらしい。しかし、固定の客をしっかり抱えている、いつも一杯の店は「指定してくれなくて結構」ということになる。

 そこのご主人は、「大阪だけでミシュランを一冊作るのは無理」「結局粉ものなんかを入れるんじゃないですか」と。粉ものは大阪らしくていいが、ミシュランらしいかどうかは別問題。今回の大阪バージョンは文字通り大阪のみで、京都や神戸は入らないらしい。どんな本になるかしりませんが、ちょっと厳しいのでは。

 そこのご主人が面白いのは、「一つ星だったら、そんなのはいりません.....」。ははは、そういうプライドが好きですな。最後にもう一度「うちは断っています....」と。まあ良く行く方にとっても、自分が行っている店が勝手に「星何個」なんて格付けされるのは「ふざけんじゃない」という感じでしょうね。私も嫌いで、ミシュランの東京バージョンは見てないし、だいたい手に取ってない。

 私が「レストラン探し」で提唱するのは「味つながり」です。好きな店の親しくなったご主人に、「イタリアンはどこにいくんですか」とか「焼き肉は」とか聞く。その店のジャンル以外のところから。そうすると、分野の違う店が繋がる。自分が好きな店のご主人の推薦だから間違いはない。自分と味覚が似ているということですから。

 まあミシュランの格付けなんて、SPやムーディーズの「勝手格付け」のようなもので、ろくなものじゃない。私も「この店には断り続けて欲しい」と思いました。

 まあそれにしても、最近日帰りが多かったので会えなかった大阪の友人達にも昨日は会えたことが良かった。孫が出来た人とか、商売がうまくいった人とか、仕事でこれなかった人とか、いろいろちょっとの間に変化が起きている。加えて東京からもうひと方が合流。大にぎわいでした。ははは。

 火曜日のニューヨーク市場も大賑わいだったようですが。


2009年03月10日(火曜日)

 (08:45)今朝のニュースで一番面白いと思ったのは、日経の「1人当たり昨年GDP 中国、初の3000ドル台に」でしょうか。この記事に書いてはないのですが、これは中国がとてもそうは言えないかも知れないが、統計上はかつての夢である「小康社会」を実現したことを意味する。

 もうお忘れになっている方が多いと思うが、中国が今の「和諧社会」の前にスローガンとして掲げていたのがこの「小康社会」です。2004年の取材で分かったのは、中国がこの小康社会を統計上で言うと「国民一人当たりGDPで3000ドル」としていることでした。社会科学院の研究員から聞いたと思った。

 3000ドルが何故重要かというと、この記事にも書いてある通り、「消費爆発の起点」になるとこが多い、と過去の諸国の例から言われているからです。この記事にも「自動車など高額商品の購入にはずみがつき、個人消費の拡大につながる」との期待が紹介されている。都市化や工業化が加速する水準ともされる。

 もしそうだとするならば、今の中国の巨額の財政支出とあいまって、中国では個人所得の水準増加もあって、公共事業と個人消費の二本柱が揃い、それが中国の成長をまた押し上げてくれるかも知れない、と期待することが出来る。

 もっともこれには障害が多い。年金システムが都市の住民の役人経験者程度にしか整えられていない中国では、「老後資金の貯蓄」が人々の消費行動を大きく抑制するであろう事、そしてそもそも「国民一人当たり3000ドル」といってもそれは平均すればという話であって、誰もが知っているように格差が異常に大きい中国では他国での例が先例にならないという見方も出来る。

 それにしても、統計上は中国の個人所得の伸びはすさまじい。記事にもあるが、03年から3倍になったらしい。記事の中にも2007年の中国の国民一人当たりGDPは2483ドルに過ぎなかった。それが翌年には3000ドルになったということは、年間500ドルは上がったと言うことです。この記事を頼りに年次別の中国の一人当たりGDPを表にすると以下のようになる。

 2003年 1000ドル
 2006年 2000ドル
 2007年 2483ドル
 2008年 3266ドル

 確かに足早です。1000ドルから3000ドルにするのに、日本は11年、ドイツは15年らしいから、中国の5年は素晴らしい速さです。

 ただし問題がある。中国自身も「小康社会」の標語のすぐあとに「和諧社会」をスローガンに置いたように、問題は格差です。すさまじい。だから平均が3000ドルになっても、まだ一日1ドルで暮らす人が何億もいるのだったら、彼等には購買力は小さいということになる。当時の日本やドイツの方がはるかに格差が小さい社会だった。

 これは容易に想像することが出来るのですが、消費とは一種の国民運動のような形で全員参加の形で盛り上がる。今の中国にはその要素が欠けていると言うことです。まあしかし今週末のG20もそうでしょうが、今の世界には中国やインドの経済成長持続と消費拡大を期待したい雰囲気はある。

 なおこの統計が明らかになったのは全国政治協商会議の場で、明らかにしたのは元国家統計局長の李徳水委員だという。「元」でも委員だからいいのかな。あと私の中国専門家の友人達によると「3000ドルを超えると、政治的自由を求める声も高まる」と。実際そうですね。08憲章もそうだし、その手の動きは強まっている。サンケイが詳しい。

 あと面白い記事としては、東京新聞の最終面にある「たい焼き100年の進化」かな。この記事で初めて「たい焼きの御三家」があるのを知りました。東京での話でしょうが、人形町の「柳屋」、四谷の「わかば」と「浪速家」らしい。

 ははは、全部行ったことがあるな。特に柳家はつい一週間くらい前に久しぶりに水天宮に行ったときに「どんなもんだろう」と覗いたら、例の一つ一つの作り方を継続していて、店の中に長い列が出来ていた。

 柳家の前には昔は表にも長い列が出来ていた。回りから苦情でも出たんでしょうね。それを店の中に入れる努力をして、今は店の外まであまり列はない。しかし、中にはちゃんと毎回列が出来ている。私が覗くと。

 作り方も、「これは大変だ」という一つ一つ。この記事が面白いのは、それは「天然」と称していること。たい焼きに天然も養殖もないだろうと思うが、天然が一本焼きであるのに対して、養殖とは「鉄板の上で6個、8個とまとめ焼きしたもの」らしい。ははは。今は後者がむろん多い。

 昔は一本焼きの天然(?)が多かったらしい。「たい焼き」は「今川焼き」からスタートした、と。今川というのは橋の名前で、江戸時代の神田にあったという。今でも神田駅の近くに「今川」「今川橋」という地名があり、「神田今川橋郵便局」という郵便局が実在する。数寄屋橋のように今はもう川も、橋もないのかも。その近くの商店が始めたから「今川焼き」。

 たい焼きも今は変種が多い。私はあまりたい焼きを食べませんが、食べるとしたら「ミニ」かな。銀座の並木通りの新橋側の入り口の近くにある。「白」とか「四角」は見たことがない。残念。


2009年03月09日(月曜日)

 (23:45)へえ、ショーンを久しぶりに見たな。あんなに大きくなって...といっても、小さいころしか知らないので久しぶりに見たら、そりゃ大きくなっていますよね。

 どこで見たかというと、「英語で喋らナイト」。それに出ているのを発見して、最後まで見ていました。彼のミドル・ネームに「タロー」というのが入っているというのも初めて知りました。

 「ショーン」と「タロー」を続けて「ショータロー」と彼が自分で言っていたのも面白かった。ははは。「そばが好き」というのは、恐らくヨーコさんからの繋がりでしょう。彼女はまだニューヨークのソーホーに「本むら庵」があったときに、本当によく昼飯を食べに来ていた。

 今まではニューヨークを活動の本拠地にしていたそうですが(多分そうなんでしょう)、今後は東京の本拠にすると言う。それにしても彼が

 「自分はイギリスと日本のハイブリッド」
 「世界はいつか一つになる」
 「ハイブリッドは時代の先端」

 と言っていたのが面白かった。人間にハイブリッドという表現を使っているのはあまり記憶にないのですが、そう言えばそうです。確かに芸能界を見てもハイブリッドが多い。今後増えるんでしょうね。それにしても、選手も頭に来ているのでしょうが、韓国戦は心配したとおりになった。がっかり。


2009年03月08日(日曜日)

 (12:45)土曜日は頼まれた仕事があって水戸に行ってきました。ちょうど梅祭りの最中で市内の道路は混んでいた。移動に時間がかかることと言ったら。高速道路は全く混んでいなかったので、市内移動の方が印象としては時間がかかった。

偕楽園で梅を楽しむ人々  天気は良く、空気がきらきりしていたのが印象的でした。水戸は人口26万程度。県の中心としてとしてはちょっと小さい。まあ茨城県には他に大きな都市が二つありますから、分散してしまう。街全体としては「これからどうやって」という模索の時と言うことでしょうか。

 偕楽園はもの凄く前に一回行ったことがあるような。しかし今回は30分くらいをかけて少しゆっくり見ました。もう夕方だったので東門から入ったら正面に夕陽が見えて、まぶしいこと。しかしその分だけ梅が綺麗だった。

 朝鮮半島や中国の政権の多くが人々が集まる祭りを禁じたのに対して、日本の江戸時代は安定していたこともあって、領主が祭りを奨励した例が多い。それが今の日本の数多くの祭りに繋がっている。水戸の梅祭りもそういう祭りの一種です。

偕楽園の東門。正面の夕陽がまぶしい  弘道館は、偕楽園とはまた違った良さがあった。20分ほどしか見られなかったのですが、建物の正面にあった左近桜がまず印象的です。4月5日前後に咲くそうですが、壮大な桜です。

 徳川御三家の中で水戸はどちらかと言えば存在感はあったが将軍を出すことは一橋家を経由して出た徳川慶喜以外はない、という水戸の人の話が印象的でした。まあ「ままっ子」扱いの面があった。半の財政も厳しかったようです。

 しかし弘道館のような勉学の場を設け、日本中から顕学を招き、国のあり方を考える一方で、名君と言われる徳川斉昭のような藩主が領民の楽しめる偕楽園のような公園を作るといった施策も講じている。

 それが今に残っているというのが水戸の特長です。歴史の豊かな街だと思いました。納豆も美味しい。銘柄はいっぱいあるが、私は舟納豆が好きだな。味がシャープで。


2009年03月07日(土曜日)

 (08:45)自分が見たことがない作品が賞を取るとやはり見たくなる。「どんなんだろう」「何が受賞の決め手か」と思って。

 Slumdog Millionaire(アカデミー作品賞その他)もそうした作品だったので、試写会の券が来て直ぐに行ってきました。金曜日の夕方から六本木のミッドダウンで。

 見てまず思ったのは、「この作品はある意味で他の数々の候補作品の中で突出、傑出していたに違いない。審査員の心に強いインパクトを与えたはずだ」というものです。ムンバイのスラムで実際に起きていたであろう数々の凄まじい光景は、アメリカにはない。

 ヒンズーとイスラムの対立、イスラム教徒に対するインド社会全体に残る強い侮蔑、しばしば発生する襲撃事件、組織的な物貰いの子供達の世界とそれを束ねる悪しき大人達、平気にあちこちで進行する人身売買。私のようにムンバイのスラムを短時間見たことがある人間にとっても衝撃です。そこからこの映画は始まる。そして主人公はそこを運もあり、知恵もあり生き抜くが、それでも「destiny」を最後まで信じる。

 この映画にはハリウッド的デジャブーがない。映画の運びも、風景も、そして人間関係もある意味で非常に新鮮だし、インドという国が良くも悪くもさらけ出される。クイズと主人公のジャマールの人生が奇しくも重なり合うのは映画的な作りだとしても、そのプロセスが実に良くできているのだ。

 「この映画には謎解きの楽しみがあるな.....」と見ながらずっと思っていました。主人公の人生の中に謎解きの理由が入っている。そして、世界の多くの国で行われているミリオネアの番組が持つスリリングな空気をこの映画はそのまま引き継いでいる。それにしても数回出てくる「destiny」という単語が効果的、かつ印象的です。それがこの映画を綺麗にしている。

 何と言っても素晴らしいのはエンディングです。多分審査員達に「これしかないな。今年は」と思わせたのは、最後の数分のエンディングでしょう。ただ単に素晴らしいだけではなく、インドテーストで新鮮なんですな。しかもスリラーのように、または北野監督作の座頭市のように盛り上がる。

 私はベンジャミン・バトンの方が作品としては優れていると思いました。しかし、スラムドッグの方が圧倒的に面白いし、新奇性がある。前者がCGを多用せざるを得なかったのに対して、スラムドッグは生の人間を撮り続けているようにも見える。まあこっちに軍配が上がったのは仕方がないでしょう。

 それにしても、あの最初のぽちゃっと落ちるシーンがずっと印象として残る映画で、これはある意味で従来のアカデミー賞の受賞作品の範疇を超えている。あの一途さがいい。この映画はその一途さの「destiny」で賞を取ったのだと思う。


2009年03月06日(金曜日)

 (13:45)考えたらちょっと珍しい。昨日は自分より9才年上の方と、今日の昼は自分より9才年下の人と食事をしました。ははは、ワイド。

 竹中さんは相変わらず元気です。食べる速度は私の方が圧倒的に速い。しかし飲む速度はまだ竹中さんの方が圧倒的に速い。倒れそうになるまで飲むのに倒れない。ちゃんと自分で帰っていきました。ははは。

 今日の昼の佐久間ちゃんは久しぶり。絶対10年はたつ。二人とも最後がいつだったか思い出せなかった。しかし毎年写真付きの年賀状を交換しているし、彼はたまにラテで私を目にしているらしく、お互いに「久しぶり」の感じがしなかった。「keep in touch」の効果はある。

 今でも商社対抗のゴルフでキャプテンをしているそうな。HDが5と。まだ一回も一緒に回ったことはないが、どんなゴルフをするのか。共通の友人であるロンドンの今西をさんざん肴にして会話を楽しみました。いろいろ企画があるようで、楽しみです。

 それはそうと、今週は久しぶりに字を書き続けた一週間でした。全部で400字詰めの原稿用紙で80枚は書いたんじゃないかと思う。太宗はNHK出版に頼まれた「グローバル資本主義の未来」の担当2章。今のスケジュールだと5月頃に本として出るのでしょうか。

 新年に放送した「地球特派員」のブック・バージョンです。しかし放送をなぞっただけでもなく、ただの振り返りでもなく、実際に取材した人間としての見方を入れて書きました。まだ校正などを経なければなりませんが、ちょっと新しい考え方も入れられたのかな、と思っています。あとは書いた文章とは、あちこちのエッセイとか。

 今年は去年に増して文章を書こうと思っていて、まあ本の構想もあるのですが、ちょうっともう一つモティべーションが高まらない状況。何か切っ掛けがあれば一気に行くのですが。


2009年03月05日(木曜日)

 (23:45)海外の新聞を見ても、小沢代表の公設第一秘書の逮捕のニュースはかなりスペース大きく扱われている。小沢さんの写真入りで。それに関しては情報はいろいろな形で出てきているが、言われている請求書にしろ、あるとしたら本物が見たいなと思っているのです。

 ところで、新しいエッセイがアップされました。前回のエッセイからの繋がりのある文章となっております。お読み頂ければ幸甚です。


2009年03月04日(水曜日)

 (18:45)民主党代表の小沢さんの記者会見は外に出ている最中で見ることが出来ませんでしたが、今ネットに載っている一問一答を見ると、ちょっと問題だと思うのは以下の点ですかね。

――その政治団体の背景はどういう背景かチェックしていたのか、事務所では調べ たのか、システムはどうなっているのか。

 「一般的に言って、私の事務所だけじゃなくて、献金をしてくれるという方に ついて、このお金は、どういうところから出ているのかは、普通の一般常識とし て、個人間でもみんな同じだと思いますが、どっから持ってきた金だとか、そう いう類のせんさくはしないのが私は大多数だと思っている。従って、その意味で 献金してくれる皆様の善意を信じてやってきているというのが現状だ。まあ個人 もいえば、全く知らない人からもたくさん献金をいただいている。そういう意味 において、私が先般申し上げたように、その献金そのものが、お金そのものが違 法であるということが明らかになった時には、それは返却することにして、その けじめをつけているつもりであります」

――今問題になっているのは、個人でなく実は企業献金だったと。そんな脱法的な 献金のあり方が国民に不信を与えている。政治改革を進めてきて、この疑惑をど う思うか。

 「ですから、私どもの政治資金の処理の仕方としては、その政治団体の原資が どういう形でどういうところから入っているのかは、それは知る術もありませ ん。ですから、そういう意味におきまして、政治団体からの寄付だったので、政 治団体で受領したということであります。そしてもし今、西松建設の中でそのよ うな脱法というべきか、違法な形で作られたお金であったということがはっきり した時点において、それは返却するつもりでおります」

 そうですかね、まとまったお金だとやはり詮索するのが普通なのではないでしょうか。1万円とかそういうお金だったら、「ああこの人は私の政治信条に賛成なんだな」ということでも済まされると思う。しかし、伝えられているような累積で何千万円もするようなお金が何のために自分の処に来ているのかは、やはり忖度しなければならないでしょう。私はそう思う。

 既に大久保秘書が建設会社に直接電話していただとか、建設会社はダムの受注を狙っていたとか報道が出ている。建設会社側も二つの政治団体の資金源は実は自分の会社であることを小沢代表の秘書に伝えていたとも伝えられる。こうした点がどう明らかになるかでしょう。

 午前中はオーディションなるものを他のスタッフの方々と一緒に見させてもらったり、久米さんの番組の収録に行ったり。人間の評価って面白いですね。会社での評価付けもそうなのですが、その場にいた人の意見というのはなぜか収斂する。久米さんの番組は面白かった。編集の時間もないので、疑似生でした。ははは、普段会えない人がスタジオにいました。


2009年03月03日(火曜日)

 (09:45)日本時間の昨夜にダウで7000ドル割れで始まっていたニューヨークの株価は299.64ドル、 4.2%の下げとなった。寄り付き時よりもさらに大きく下げたということになる。引値( 6763.29ドル)は1997年の4月25日以来の安値で、4日間の続落。これで過去12日の営業日で10日下げて、その間の下げ幅は14.8%に達している。

 重要なのは高値からの下げ幅です。今年の高値(1月2日)から見ると昨日の引け値は25%の下げ。ニューヨーク市場の史上最高値である2007年の10月9日の1万4164ドル53セントに比べて52.25%安。なにも左右対称の下げ幅にならなくてもいいのに、という感じ。

 安値のメドについては、株式市場の昔からの格言としては「半値八掛け2割引」というのがある。これを率に直すと68%の下げということになる。つまり高値の32%ということだ。これをニューヨークの史上最高値に掛けると「4533ドル65セント」となる。まだ相当な下げ余地がある。

 もっとも、格言なんて言うのは破られるためにある。日本の株価の高値は89年に39000円に接近したが、今の日経平均を見れば7000円を割るか割らないかのレベル。これは高値から見ると82%近い下げ。アメリカの大恐慌の時は高値から86%下げたという。

 それにしても、危機は進行するのにアメリカ政府の動きは鈍い。AIGに資本注入しただけ。CNBCのアナウンサーだったか、「ガイトナーは何をしているのか.....」と言っているのが印象的だった。

 ところで「焼け棒杭」に関して内藤さんが、「焼け木杭」ではないか、と。広辞苑でしらべたら、両方ありました。ということは両方許されるのでは......。内藤さん、メール有り難うございました。


2009年03月02日(月曜日)

 (23:45)引けはどうなるか分かりません。しかし寄り付きのニューヨークの株価は7000ドル割れでの週明け。今のアメリカ経済の苦境をよく表していると思う。AIGは6兆円の赤字で、米政府は3兆円近い公的資金注入を余儀なくされた。これで4回目だという。

 シティは事実上の公的管理だし、今回のサブプライム関連のメスによって生じた危機はアメリカの金融システムを弱体化させているといえる。ここまで来ると米政府の対応も遅い、という印象。

 英FTが金融安定化策の発表に当たってのガイトナーの自信のなさそうな発表風景をやり玉に挙げていたが、例えばボルカーが出てきて発表したら、ちょっとは違ったかも知れない。まあちょっと古いかな。しかし彼の記者会見など今思い出してもパワフルだった。

 70兆円ちょっとの景気刺激策への不満もあるし、金融安定化策が決まらない中では暫くはニューヨークの株価は不安定だと言うことでしょう。しかし、相場はかならずどこかで下げ止まる。そのポイントを探るのが難しいのです。

 株が弱いわりに、「しっかりしている」という印象がするのは為替相場です。つまりドル。むろん先週の高値からは反落しているが、一般的に予想されたほどには落ちていない。しかし今週は雇用統計もあるし、ECBやイングランド銀行の政策金利発表もある。為替市場もちょっとがたがたするかもしれない。

 今日の午後は、まぐまぐ!プレミアムの方が「お話を....」というので、30分ほどお会いしました。「へえ」と思うような方がこのサービスの利用者(サービス提供者)でちょっとびっくりしたりして。

 でもどうなんでしょうかね。私の場合はもう10年以上この形式でやっているし、他のリリースポイントも多い。iPodとか、ラジオやテレビ、それに雑誌など。有料化しても、コンテンツが同じだと失礼だし。まあちょっと考えさせてもらうことにしました。


2009年03月01日(日曜日)

 (23:23)西ベンガル州での工場建設が頓挫したので、「その後どうなっているのかな」と思っていたインドの自動車大手タタ・モーターズの「ナノ」は、どうやら今年4月から発売されるようです。世界最安値の10万ルピー、今の為替レートでは約19万円の乗用車。

 ははは、インドの友人であるチャタルジーさんに「日本に来るときに買ってきてよ」と冗談で頼んでいるのですが、まあ冗談は別にして「ナノ」は日本では走れないでしょう。排ガス規制とか安全基準違反で。

 「ナノ」は、西ベンガル州での工場建設計画は地元住民の反対で頓挫した。その後タタは西部のグジャラート州に新工場を建設すると発表していたが、その後は発表が途絶えていた。同州での工場はまだ出来ていないはずで、「今回発売されるのは既存の工場で生産される製品」とされる。

 ラタン・タタさんが「家族がバイクに何人となく乗っているのは可哀想」という発想で、「なんとか彼等に買える車を」ということで作ったのが「ナノ」。試作車を見ると黄色い車体でなかなか可愛い。しかしこの車に身体の大きいインド人が乗ったら相当きついだろうなと思う。

 新車と言えば、三菱自動車が現在開発中である次世代電気自動車の研究車両「i(アイ)MiEV(ミーブ)」も興味あるな。先々週のナノテク展で実際にハンドルを握ったので。走ってはいません。200ボルトで7時間充電すると一杯になって、それで160キロ走ると。とにかく一回乗ってみたいと。車としての魅力はどうなのか。



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