2009年10月31日(土曜日)
(10:32)あらら、もう10月最後の日ですか。当たり前ですが、明日からは11月。もう今年も残すところ2ヶ月ということです。Time flies。
ところで、PCの周辺機器接続装置としてのカードスロットが急激に少なくなっていることに最近気がつきました。量販店でwindows7マシンを見ても、新しいデスクトップPCにはカードスロットが付いたマシンはほとんどない。場所を食いますからね。
ということは、私が今まで便利に使っていた W05K のようなデータ通信用のカード型マシンは、USB対応の接続ケーブルがなければ使えなくなるということです。まあそこで、金曜日に直接的USB対応の通信端末としてどんなのがあるかと調べたら、ドコモに「L-05A」というマシンがあって、これももしかしたら海外でも使えるかも、という話になった。いや、使えるらしい。
で、私としては愛着のあるW05Kですが退役していただくことにし、「L-05A」に代替わりさせることにしました。実際は以前に比べてこの手のデータ通信端末は以前ほど使わなくなっている。新幹線などで簡単に無線LANが使えるようになったし、駅やコーヒーショップでも公衆無線LANが走っているケースが多いからです。
しかし意外な落とし穴がある。大阪に滞在していたときですが、まともなホテルなのに「本日はネットがダウンしておりまして」ときた。ありゃりゃてなもんですな。リモートメールでメール確認はできても、ネットにからむ仕事ができなくなってしまう。よほどホテルを変えてやろうかと思ったのですが、考えたらデータ通信端末(その時はW05K)を持っていて、それを使えばちょっと遅いくらいで済む。でまあ、不便しながら滞在した記憶がある。
でも安くなりましたね。機械本体はゼロ円じゃなかったのかな。あと忘れましたが何らかの理由で3000円ちょっと課金されましたが、それはもちろんポイントで済み。なんだか悪いような気がして。W05Kは今日解約に行きます。これでauさんのマシンは私の身の回りになくなってしまった。
ところで、「今日の一枚」です。もう今後は機会があれば、私のカメラの目がとらえたちょっとした写真を掲載していこうと思っているのですが、今日は右の写真です。いえね、たまに行っていたオー.....が付く店にしばらく行っていなかった。赤坂見附に近い店です。
そこで「カフェラテちょうだい」と言ったら、顔なじみの店員の方が、「ハーイ」と言って持ってきたのがこの右のラテアート付き。ははは。この店の猫(2009年5月12日分)は私がテレビ朝日の朝の番組でケイタイをかざして見せたので全国区になったのですが、そのことは店には言っていなかった。
今回「お久しぶり」と書かれちゃ、「こりゃまずい」ってなもんで、ちょっいプレッシャーを感じたので直ぐに飲んじゃいました。猫の時はしばらく見つめていたのですが。この店は銀座(泰明小学校の近く)にもあるのですが、銀座の店には入ったことがない。
店員の方々と「この猫はここで書いてもらったが、実は全国区」から始まってしばらく話しましたが、おもしろかった。この店はいろいろと商品の中や上に文字のメッセージを載せているようで、毎回楽しみなんですな。
でもそういうサービスって、たぶん非常に重要です。商品(食品)やサービスにメッセージや楽しみを込めると言うことは、今後すごく重要になると。だって、ユニクロの商品には一種のメッセージがあるじゃないですか。だから売れる。
メッセージはその意図をもって発信しないと。人の心を動かすのは、ちょっとしたアイデア ?
2009年10月30日(金曜日)
(12:32)今週は早めに「世の中進歩堂」の事前予告を。なぜなら、かなり面白い。「可視光通信」。
可視光通信とは、部屋の明かりを有効活用して光で情報を送る新時代の通信技術。 身のまわりにある照明光を使って情報通信をするという画期的な技術です。LEDの光を高速に点滅させることで、音楽情報や位置情報など、多種多様な情報を送ることができる。
この技術は今、通信業界だけでなく様々な分野で実用化に向けての研究開発が行われていて、今後我々の生活に欠かせない技術となるのではと期待されている。今の日本では太陽光発電とかリチウムイオン電池が注目されていますが、新しい技術は次々に登場している。この番組はそういう新しいテクノロジーを世の中より一歩先に紹介します。ご期待ください。
ところで、昨日の夜は日経CNBCの「経済闘論」だったのですが、今の日本が抱えている問題をあぶり出すという意味では面白かったし、私にとっては私以外の専門家がどう考えているかを知る上でも興味深かった。あとで思い出すと、出席者間で多くの問題に関して意見はあまり違わないな、という印象だった。違うのは現実の政治を動かしている力学と理想論の乖離の大きさです。
私の右から大塚耕平さん、白川浩通さん、佐藤ゆかりさんで、あとは司会の谷本さん、日経CNBCの西川さん。まあ大塚さんも言い訳がましいことは言わなかったし、自らが参加している政権のこれまでの点数を60点と。課題が大きいことを認めているのでしょう。
佐藤さんとはテレビ朝日の番組でご一緒して以来二回目ですが、秘書も何人も解雇して、結構大変だというような話を番組終わりにしていました。もともとはエコノミスト。「企業での意志決定と一票一票との積み重ねになる政治とは本当に違う」と。彼女としてはそれを実感しての浪人ということでしょう。
と書いているうちに、ワールド・シリーズの第二戦が終了。昨日ちょっと不様な負けを喫したヤンキースが8、9回の2イニングにリベラを注ぎ込んで勝ち、1勝1敗のタイに。松井は活躍しました。1−1の6回にペドロの低めへのカーブをうまくすくってHR。値千金のホームランだった。最終的にはヤンキース3ー1フィリーズ。
まあこれで、明後日の試合では松井の外野守備が見られる可能性が高まったと思う。今日は松井は3打数2安打。今のヤンキースのチーム力で打撃陣に松井がいないケースは想像できない。DHがないので、松井は代打以外は守るしかない。それもよし。練習はしている。
ヤンキースの課題は中継ぎが信頼感を欠いたままだと言うことと、4番のアレックスの不振でしょう。2試合ヒットもない。
2009年10月29日(木曜日)
(11:58)仕事の合間にアメリカのワールドシリーズの第一戦を見ていて、フィリーズが有利に(4−0)に試合を進めていますが、松井は勝ちたいでしょうね。彼は、「アメリカに来たのは、ピンストライプで世界一になること」と言っている。しかし、もしかしたらピンストライプを着るのは今年が最後かもしれない。
今朝の新聞には、「ラミ、2年10億」という報道があって、チームが来年も絶対欲しいという選手にはしばしば最後のシリーズ前には話が来ることを示しているし、そうでなくても何気なくチームの首脳がマスコミなどに「契約継続」を示唆する。
しかし今年の松井には、契約最終年であるにもかかわらずオファーが報じられていない。かつ過去2年は怪我にずっと悩まされて、満足に試合に出られていない。私は守れると思っていますが。しかしずっとDHでの出場。松井は本来は右打者だが、兄に「左で打て」と言われた少年時代以来左で打っていて、スイッチはしていない。
松井にとって状況は決して良くない。DHとしては満足のできる成績(ホームラン数と打点)ですが、ポストシーズンに、特に最後のワールドシリーズになると、DHの立場はナショナルリーグの球場では弱い。制度がないので。
松井の気持ちは分かっているのです。まずはヤンキーズに残りたい。ワールド・シリーズも勝って。次は、「自分がもっと大きい存在でいられるアメリカのチームでやりたい」「外野の守備もしたい」「場合によってはファーストの守備でも良い」というところでしょう。
ここ数日で報じられたところでは、レフトの守備範囲が狭く、チャンスで打てる打者を捜しているボストン・レッドソックスが松井に興味があるらしい。今年のボストンは松坂がだめだったのに加えて、打線ももう一つ活発さに欠けた。もしかしたら、松井もボストンだったら気持ちが動くかもしれない。
でもファンとして思うのは、彼のアメリカでの挑戦は良い形で終わって欲しいということ。一つ確実なのは、今年で松井がユニフォームを脱ぐということはない、ということです。彼は特に過去2年間については、野球に餓えながら来ていると思う。「もっとプレーがしたい」と。
まあとりあえず、このワールド・シリーズでの活躍がヤンキースか有力メジャー球団残留の条件です。フィラデルフィアでの3試合ではたして外野守備をするのかどうかを含めて、今年のアメリカのシリーズは強いチーム同士の戦いで楽しみ。第一戦はリーの好投でフィリーズ圧倒的に有利に進行中ですが。松井は、so far 3打数の1安打。
ところで、私のサイトに「今日の一枚」というコーナーがあったら、「今日はこれだな」という写真を一枚。今朝のテレビ番組を終えてスタジオから出てきたら、「お疲れ」というイメージ丸出しのこの方の寝姿に直面。朝の8時過ぎです。こちらが3〜4人で話しながら歩こうとしていたの、この方はピクリとも動かなかった。ずっと睡眠を継続していらっした。
お疲れ!
2009年10月28日(水曜日)
(21:58)ははは、今日は失敗のマキでした。第42回VE全国大会 −変革のチャンス!「今こそ日本の底力」−での講演だったのですが、なんと私ではなく、コンピューターが固まってしまいました。
いつもは動画もブラウザも何もかも予定通り動くのですが、この日はビスタ発表当時に買ったややメモリーに問題のあるマシン(メモリ増設不可)に「7」を入れたものを使ったこと、それに私のコンピューター(事務局サイドに設置)にさらに遠方(私の講演演台の前にあるコンピューター)からコマンドを入れる方式をとってコンピューターに接続される機器が多くなったことが原因なのでしょう、動画が動かなくなったことから固まってしまった。ハナから。最初動画が動かなかったので、嫌な予感はしていましたが。
周辺機器を外して後でやったら問題なく動いたので、多分この二つが問題です。途中でリブートして展開ソフトの数を少なくしてやったのですが、講演が始まってからの皆さんにお見せしながらの中での作業なので、なんとか話しを繋ぎながら。ははは、ちょっと自分でも「困ったな」と。
講演時間も50分と短めだったので、リカバリーが結構大変でした。終わったときは疲れました。やはりマシンは常にうまく動いてくれないと。今度はちゃんとメモリーたっぷりのマシンを使います。
それにしても面白かったのは、冒頭に私が「今の日本でバリュー・エンジニアリングが一番必要なのは政治でしょう....」と言ったら、会場から拍手が沸いたこと。日本のビジネスマンは相当に日本の今の政治に苛立っていると実感しました。まあ私も苛立っていますが。
それはそうと、今朝様々な本を紹介したついでに「これは便利」と思ったツールを紹介しておきます。それは、「windows 転送ツール」です。少し慣れれば、このツールの活用は比較的簡単で、かつ便利です。
何に使うかというと、今まで使っていたPCから新しい、例えば「7」OSのようなPCに、各種設定(ユーザーアカウント)、電子メール、ドキュメント、お気に入りのサイト、音楽、ビデオ、画像、その他を「従来使っていたPC」から、「新しいPC」に転送するツールです。
正直言って、新しいPCを買ったりしても今までは気が重かった。「また設定のやり直しか」とウンザリ。しかしこの転送ツールは万能ではないが、今までの面倒な新コンピューターでの各種設定作業を従来使っていたPCからの引き継ぎ可能にしてくれる。これは便利でしょう。
「転送ケーブル」という特殊なケーブル(別売)で二つのコンピューターをつなぐこともできるのですが、私がやったのは「ネットワーク経由」。家のLANに両方をコンピューターを繋げて、両方のコンピューターで「プログラムとファイルの検索」のところに「windows 転送ツール」と打ってソフトウエアを立ち上げさせます。
あとはどちらが従来使っていたPCで、どちらが新しいコンピューターかを指定したり、古いコンピューターの方に出てくる6桁の番号を新しいコンピューターの所定の場所に入力したり。結構時間はかかりますが、今までのようにうんざりする作業の繰り返しを避けられる。
私はまだ新しいコンピューターがサラのうちにこのツールを使いましたが、例えばメーラーなどを入れた後に「windows 転送ツール」を使うと、設定などを自動転送してくれて良いかもしれないし、もしかしたら従来のメールも転送してくれるかもしれない。メールは過去データとして有用じゃないですか。もしかしたら、itunes などもそうかもしれない。
「7」を機に、新しいコンピューターを手に入れたが、「またの設定作業が嫌だ」と思っている人には、この「windows 転送ツール」はお助けになると思う。
2009年10月28日(水曜日)
(07:58)私と縁のある人々の本を一挙に4冊紹介します。読み終えたものも、今読み始めたものもありますが、いずれも力作だと思う。それぞれの分野の人に役立つと思えます。
最初の「あなたの商品を金の卵に変える方法」は、路面店やデパートなどの大型小売店が売り上げを落とす中でその伸びが注目されているネットなどの様々な新しい商品流通経路に関して、著者が「女性のための創業塾」での講演をベースにまとめたもの。女性目線ですから、表紙もちょっとインテリジェントな女性という訳です。
著者の脇田さんとは、16人という大グループでのブータンツアーでご一緒でした。この仲間とは、荻窪のそば屋で偶然ばったりといった具合でその後も何かと付き合いがあるのですが、今回は本を送っていただいたので紹介している次第。元・電通EYEの社長でもあった脇田さんの時代を見る目は確かだと思いました。男目線では気がつかない点がいっぱいあって面白かった。
二番目の『内藤忍式10万円から始める「お金の育て方」』は、shinobyの最新本です。この本を見て、「そういえば受験本に昔なになに式」とか言うのがあって、そこには著者の名前が入っていたな、と。私から見れば本人はそれほどリッチになっているとは思えず、「本が売れない」と嘆いているのですが、書き続ける熱意は賞賛に値すると思っています。
彼の従来からの主張は「分散投資」ですが、「10万円をどう分散投資するんだ」と思う方は、是非この本でお確かめください。「なるほど」という知恵が詰まっている可能性があります。
「グローバル化経済の転換点―「アリとキリギリス」で読み解く世界・アジア・日本」はつい2〜3日前に送られてきたばかりで、読み始めたところですが、確かに「グローバル経済」は転換点に来ています。しかし、ではその後をどう設計するかという大きな問題が残っている。
中井君は、「ビッグバン時代のネット活用術」を一緒に書いた仲間だったと思った。その時の共同著者の中にはその後小説家になったやつとかいろいろ面白い人物がいるのですが、中井君はまあ言ってみれば「良い形で落ち着いた」タイプ。知らなかったのですが、埼玉大学から博士の称号ももらっているんですね。
この本の帯には、「各国間の力のバランスや金融システムの変化も視野に入れ、アジアと日本の今後を、データを駆使して見定める」と書いてある。彼がそれをどう見定めているのか興味がある。私の考えでは、グローバル化そのものは止めようがないし、止まらない。今後も危機は何回となく起きるでしょう。それをどう予防し、マネジメントするのか。その辺に興味がある。
「大阪破産〈第2章〉貧困都市への転落―Sinking to the Bottom」は、昨日関西テレビの毎週の番組を終えて、次の予定までちょっと時間があるので天神橋商店街を歩いていたら突然「伊藤さん」と声を掛けられて、振り返ったら著者の吉冨さんだった。「ちょうど本を送ろうと思っていたところです」ということで頂戴した。彼とは番組でしばらく一緒だった。
「第2章」というのは、同タイトルの本を彼が既に書いているからで、この本はそれを発展させたもの。近くのコーヒー店に入って40分くらい喋りましたが、ちょうど「WTCを購入する85億円は計上するが、それへの移転は拒否する」という常識では考えられない大阪府議会の決定があった直後だったので、この問題をちょっと議論しました。面白かった。
そのとき実は面白いことがありました。店の従業員が「何にしますか」と聞いてきたので、あえて「レーコウ」と言ったのです。30年以上前ですかね、初めて大阪に出張してきて喫茶店で私が「アイスコーヒー」と言ったら、「レーコウ」ですねと聞かれ、「いやアイスコーヒーです」ともう一度言ったら、「レーコウですね」と再び聞いてきて......
それを思い出して、うーん「まだレーコウは残っているかな」とあえて昨日「レーコウ」と言ったら、天神橋筋の若いコーヒー店の店員は、「アイスコーヒーですね」と聞いてきた。私が「レーコウです」と答えたらもう一度「アイスコーヒーですね」と。
ははは、私はこの天神橋筋のコーヒーショップの店員の態度をもって、「ああ、大阪のレーコウ表現は、少なくとも現実の店では死んだ」と判断しました。もう過去語です「レーコウ」は。ははは、ちょっと面白かった。30年以上かけて大阪の「レーコウ」は死んだ。次は「マクド」かな。
ついでにもう一つ紹介すると、実は昨日はアンカー内ゴールドアンカーの100回記念ということで、関係者8人でちょっとしたお祝い会があったのです。そこで寄らせてもらった店がメチャ美味しくてコスパが抜群だったので、紹介します。私は基本的には一回しか行ってない店は紹介しないのですが、既にそこに集結したメンバーのかなりは、何回も来ていて「この店はうまい」ということだし、私もそう思ったので紹介しておきます。
店の名前を「ほうば」といいます。店のHPはhttp://houba.jp/と短い。最初に出てきた9種類くらいの野菜中心のスターターから「これはいける」という感じで、あとも賞賛できる料理が次々と。うーん印象に残ったのは、まるでイカスミのスパゲッティのように仕上げたチャプチェ、アワビを薄切りにしたリゾット風のおじや、魚の煮込み、それにサムゲタン。伝統的な朝鮮半島料理ではない。イタリアン・テースト。
関西テレビ前から歩いて天神橋筋5を右に曲がり、突き当たったら左に折れるとその店は右手に出てきます。料理を一手に引き受けるお母さんと、その息子とその嫁さんがやっている。感じもいいし、「今後はあれとあれは残して、別メニューも」と思わせる店でした。
夕方5時から11時の入店ストップ(オーダーストップは夜11時半)までだそうで、「定休日は木曜日」と頂いた名刺に書いてある。「お電話は15時30分以降にお願いします」とも。ええすよ、この店は。電話番号は、06-6353-0180。
2009年10月27日(火曜日)
(12:58)昨日の月曜日とは打って変わって微風の良い天気。昨日は日中はスタジオにずっと居て知りませんでしたが、夕方出たら雨。「まだ降っているのか」と思いましたが、その後も時々酷い雨で、少しの距離を移動するのも大変でした。びっしょに濡れた。
「移動」と言えば春が一番だと思うのですが、まあ10月もそうですかね。最近人や店の移動が身の回りに多い。私のようにどちらかというと縛りの少ない場所で生きている人間にとっては、「職場が変わる」というのはずいぶん昔にあったような。海外から人が帰り、担当していた番組を去って新たな職場に行く人間あり。人気のあった店なのに、閉鎖を決める店あり、などなど。
大阪で行きつけだった店の閉鎖決定は、ちょっとショックですね。おもろい、興味深い人が集まる場所で、結構行っていました。まあ、「なんとか形を残そう」ということになっているのですが、どういうことになるのか。やはり、家賃などなどの固定費が経営を圧迫していた。固定費の高い店を持つ経営者は、大変です。
どうなんでしょうか、そのコストも複数の人が受け持つ形で新しい店を作るというのは一つの考え方。既に広く行われているのですが、一つのポイントは経営を的確に見る人が必要だと言うことです。参加したお互いが信頼と納得が得られるような。
「店」と言えば、心斎橋の「そごう」は今大丸に吸収されて生き延びるために改装中で、12月の半ばだったかな、終了は。どういう店になるのか楽しみですね。隣の大丸とはトーンがかなり違う店ですから、この両方を大丸さんがどう使い分けるか。同じ場所に2店というのは、以前三越が新宿で失敗した。
「店」といえば、ミシュランの京都・大阪バージョンはやはり業界にとっては大騒動だったようです、まあ大きなところから言うと、「なぜ神戸は除外されたのか」から始まって、「三つ星が京都6、大阪1なのはおかしい」から、「あの店とあの店の比較では.....」まで騒々しい。
まあ全体に見れば、「どうでもいい」ということらしく、実際に東京バージョンの時のように「店が一挙に混む」といったことは少ないようだ。景気もあるが。関西の人はあまりそういうものには振り回されない、ただ「話題としては面白い」ということのよう。発表日に行われた建仁寺でのパーティーも、結構あちこちで人間模様が繰り広げられたと聞いている。
外国人観光客には一つの目安になるんでしょうね。私たち日本人は、好きな店、相性のあう店は自分で探せばよい。
2009年10月25日(日曜日)
(10:58)しかし、つらつら考えるにこのたった2週間の間に私のコンピューター利用術は劇的に効率的になりました。その理由を考えたら、以下のようなポイントだった。
つい最近まで非常に頻繁に使っていたソフトウエア(例えばワード)を使う回数が減り、dropbox や quanp などつい最近まで全く知らなかった、または存在を認知していなかったソフトで仕事ができるようになってきている、ということは「コンピューターはもっと進化する」「人間に役立つものになる」ということでしょう。ナイス。
ところで、今日の夜の「世の中進歩堂」は、『日本全国から先端テクノロジーが結集!知の祭典、大学見本市に潜入!』と銘打って、全国の名だたる大学が一堂に結集する画期的なイベント“イノベーションジャパン「大学見本市」”を取り上げます。
つい先頃開催されたこのイベントに、番組アシスタントの梶原麻莉子さんが潜入レポート。最新の研究成果を発表するため集まった大学の研究室と、その研究を産業に結びつけられないかと探る企業側が腹を探り合う一大イベントの現場を紹介します。まあ、今の大学は象牙の塔に隠れていた昔とは違う。「世の中の進歩」が生まれる瞬間を目撃することができますよ。
それとの関連ですが、先週金曜日にラジオでは流れたラウンドアップ・ワールド・ナウ(今はポッドキャスト配信中)は、多くの方に楽しく聞かれているようです。例えば以下のようなメールを番組サイトに頂きました。
「ITスペシャル」すごくよかったです。内容が濃くて網羅的であまりの充実ぶりに何度も何度も聞いてしまいました。確か以前も別のポッドキャスト(木曜のレギュラーコメンテイターの番組??)でWeb2.0特集をやって下さったと思いますが、そのときも大変よい刺激を受けました。うれしい限りです。私は普段からITニュースサイトで情報収集をしているため内容的にはすべて既知のものでしたが、情報を整理することができ今後のクラウドとの付き合い方も見えてきた気がいたします。有識者を招き伊藤さんが話を引き出すというスタイルも番組をわかりやすくするのに一役買っていたと思います。
今後も四半期に一度ぐらいはこのような特集番組を組んでいただけるとうれしいです。テーマとしては電気自動車や自然エネルギーなどの新産業やテレビや照明に応用される有機ELなどの新技術でお願いしたいです。不況とはいえ新産業の鼓動を感じることができれば、経済は再び始動し回復に向かってくれるのではないでしょうか。是非このポッドキャストで景気回復を後押ししてください。
レギュラー番組も楽しみにしていますので、今後も伊藤さん・岸田さんコンビでがんばってください。そしてこの番組をタダで聞かせてくれる”富士通”さん、ありがとう。
2009年10月25日(日曜日)
(07:58)今年のプロ野球の隠れた一つのキーワードは、「契約」であり、「契約をどう考えるのか」がポイントだったような気がするない。今朝の日経新聞には、落合監督の
この世界は契約社会。選手が時に社員のように扱われるのはあり得ないという言葉が紹介されている。中日にとってのシーズン終了時に、シーズンが始まる前のことをあえて口にする。落合監督自身が、WBCに選手を出さずにいたことを引きずっていたことを示す証拠とも言える。
「今年の中日には優勝させるべきでない」という主張の人は私の身の回りにも結構いました。落合監督は「契約にはWBCへの出場を選手に強制できるような条項はない。だから選手をWBCには出さない」と決めてその方針を貫いた。しかし私の印象では、落合監督は周りの批判もあってかそれを気にかけ、そして今年はそのことに終始批判的だったマスコミ対応も従来とは変わったような気がする。
私は、中日の選手の中にも「自分のチームは国民的な人気となったWBCに選手を送らなかった」ことを気にかけていた選手がいたと思うし、そうも聞いている。そりゃそうでしょう。巨人に1.5ゲーム差になったときも、今回の第二ステージでアドバンテージ以外で初戦を制した時にも、中日にはWBCで監督をし、優勝した原監督率いる巨人を追い抜いていく気迫がなかった。「今年の巨人は強かった」(中日の選手たち)という事実はあったにしても。最初から劣位に置かれていたように思う。
私の印象では、WBCへ選手を出さず、親会社を含むマスコミと距離を置いた落合監督のへ批判はシーズンを通じて引くことはなかったし、今後も続くだろう。二位になってもです。彼の「契約」に対する姿勢が、「契約とは本来そういうものだ」というそもそも論から言えば正しくても、だ。
一方楽天の監督問題については、『そもそも今年楽天で野村さんが監督をやったのは、「成績の善し悪しにかかわらずあと一年」という契約に基づくものであり、「もう一年やりたい」という野村監督の主張はおかしい』という意見がある。
契約的にはその通りで、「成績のいかんに関わらず今年限り」という契約を野村さんは結んでいたのだから、「その通りにすべし」というのはまっとうであり、三木谷さん率いる楽天は合理的な会社だからそうした。
しかし今朝のスポーツ・ニュースでは、日本ハムや巨人の優勝を押しのけるように、「引退する野村監督を、楽天の選手ばかりでなく日本ハムの選手も胴上げした」という事実が重くなっている。楽天球団は野村監督との契約を忠実に履行しただけなのに、世間からはむしろ冷たい球団と見られている。
「人を残した」という野村監督の言葉は、契約の範疇を超えているようにも見える。確かにそうで、野村学校の生徒は古田、池山を初め、稲葉.....と多い。そういう意味では、日本人の監督の中でも異色であり、ファンが野村さんを応援するのは分かるような気がする。
そこで、「契約とは何か」ということです。落合監督と楽天球団の主張は契約的には正しい。正論だ。しかし世間ではむしろ批判が強い。例えば来年の中日の成績が少しでも悪くなれば、落合監督への批判は強まるでしょう。来年の楽天がどうなるかは全く不明だし、ブラウン監督で仙台の楽天人気が維持できるかどうかも分からない。
ということは、日本という社会では「もちろん契約は重要」だとしても、それを前面に出すことは嫌われる、ということかもしれない。それが良い悪いは別にして、日本の社会では契約をベースにしながらもそれをやや超えるものを人々は欲している、ということになる。そういう気がする。今年の日本野球を見ている。
それは政治にも言えるかもしれない。「マニフェストは国民との契約」との見方を民主党は取っているし、それは事実である。しかしすべてを契約の一種であるマニフェストから判断すると、国民の反応は予想外のものになるかもしれない。ここ二日ぐらいの動きを見て思いました。
2009年10月23日(金曜日)
(18:58)うーん、なかなか「7」は優秀ですよ。いえね、昨日の夜入れたばかりなのですが、ちょっと使っても問題がない。だとしたら「今日のプレゼンに使えるかも」と思ったのです。最後のチェック項目は「W05K」だった。
ところが、最初マシンがこの通信装置を認識していない。で、ドライバーがいかれたなかなと思って、京セラのHPに行ってドライバをダウンロードして入れ直したのです。そしたらすぐに認識して、使えるようになった。あとはブラウザは使えるし問題ない。
でちょっと勇気が必要だったのですが「7」マシンだけ持って家を出て、それを会場で使ってみた。立ち上がりにやや時間がかかったのですが、映像もうまく出たし、プレゼンに必要な機能はそろったと思って、会場で「皆さんの為にセブンを入れてきました.....」と。ははは。
私は95から始まってOSのアップグレードをかなりしてきましたが、これほど今までのソフトウエアが問題なく使えるOSを始めてみました。dropbox や quanp などつい最近入れたソフトも、昨日も指摘したように問題なく動く。これはうれしい。
私の今のところの結論は、「ビスタよりよほど優秀なマシンOS」というものです。あそうそう、以前このサイトで紹介したアマゾンの「なか見検索」というのですが、今日行ったら「現在は使えなくなっています」と断り書き。あらら、と思いました。私が「許可してない」と書いたからでしょうかね。
しかし冗談抜きにして、一応「なか見」を出すのだったら、著者の承諾くらい得るべきでしょう。勝手に「なか見」ができると言われても、こちとら「おかしいな」と思う。
2009年10月22日(木曜日)
(23:58)何としてもビスタを素早く私の身の回りから消してしまいたいと思っていたので、日帰りの関西出張から帰ってきて直ぐに「7」をゲットし、上書きに取りかかりました。
ははは、午後6時過ぎから初めて終わったのが10時半過ぎですからね。「サクサク動く」と言われても、アップグレードには時間がかかった。時間がかかるだけで、他にいろいろやりながら進めましたが、ちょっと長い。終わってちょっと使ってみたのですが、再起動を何回か繰り返した後はかなり動きが良くなった。
少し使い込めば、慣れも出てきてビスタよりもかなり使い勝手の良いOSになる気がする。直近で入れたソフト、例えば dropbox とか quanp などがうまく動くかどうかちょっと不安だったのですが、問題なく動いている。ナイスです。まあ少し使い込んでから何か気が付いたら書きます。
それから、新しいエッセイがアップされました。このページです。引き続きブータンを分析しています。
2009年10月21日(水曜日)
(21:58)午前中に関西から帰ってきて、午後は東京駅から直接幕張の東京モーターショーに。2年に一回の自動車の祭典ですが、ここ3回続けて行っている中では一番すきずきで、一社ごとに割り当てられたスペースは限りなく大きい。加えて前回は会場のあちこちにあった椅子がない。午後6時まで約5時間立ちっぱなしでした。
活気はあまりなかったが、私にとって重要だったのは「今自動車業界で起きているエネルギー源の変化」という大きな変革の中で、各社がどういう考え方で、どういう製品を作ってきているのか、何を想定しているのか、でした。自動車産業は間違いなく過去100年で最も大きな変化に見舞われている。
そう言う意味では、プラグイン・ハイブリッドと電気自動車ですかね。注目したのは。ハイブリッドは日常のマシンになった。電気自動車はもういろいろ乗っているので、各社の考え方を比べながら見ました。トヨタの人が、「ウチは電気自動車もやってはいるのですよ....」「しかし当面はプラグイン・ハイブリッドに繋いで....」と言っているのに、日産の人が「ウチの電気自動車には自信があります.....」と。
結局、リチウムイオン電池の信頼性に対する認識の違いがあると思いました。十分に試されたエネルギー源かどうか、という視点。電池はその性格として劣化を免れない。だってケイタイ電話の電池を見てもそうじゃないですか。充電、放電を繰り返しているうちに劣化して、「もう取り替えよう」ということになる。
しかし、電気自動車のリチウムイオン電池は、例えば車の価格が500万円だとしたら、私の認識では200万ほどになる。どえらく高い電池なのです。ということは、ケイタイ電話の3000円もしないリチウムイオン電池とは全く異なる代物なのです。リチウムイオン電池を唯一の動力源とすると、この問題から逃れられなくなる。劣化と時間の経過に伴う取替の必要性。
プリウスはニッケル電池ですが、だいたい5年に一度は代えないといけないと言われている。自動車でのリチウムイオン電池はまだそんなに長く使われていない。実際にどうなるかは分からないのです。「もうこのリチウムは駄目ですね」「代えましょう」と言われたときに、持ち主はどう考えるか。だって半端な値段じゃないわけです。等々。
今回の取材は、伊藤 洋一のビジネス・トレンド用のもので、結構こうした問題にも切り込んでいますので、楽しみにして下さい。この逆風下で東京モーターショーに出品してきた海外のメーカーも取材しています。
それにしても、西川さんに代わる次の日本郵政社長が斉藤次郎元大蔵次官に決まったと聞いた時には、本当に驚きました。二つの意味で。一つは年齢が西川さんより上だったこと、もう一つは「脱官僚」というのが新政権の掲げる旗の一つだったのに、官僚の中の官僚とも言われた人が選ばれたこと。
どうみても鳩山政権の主張には一貫性がない。まあ、民間の候補からは「嫌です」と嫌われてどうしようもなくなった上での人選でしょうが。
2009年10月20日(火曜日)
(14:58)民主党政権が出す出すと言っていた日本の相対的貧困率が、2007年調査で15・7%だったと長妻厚生労働相が発表した。これまで日本の相対的貧困率は、日本の統計を元にOECDが調査してきたが、今回初めて日本政府が出した。
これまでのOECD調査で明らかになっているところによると、主要な国で貧困率が高いのは、メキシコ(18・4%)、トルコ(17・5%)、米国(17・1%)の順で、日本の15.7%は4番目に位置すると読売新聞は報じている。逆に低いのはデンマーク(5・2%)、スウェーデン(5・3%)、チェコ(5・8%)など。
「相対的貧困率」をどうやって計算するかというと、国民一人ひとりの所得を順番に並べて、ちょうど中間の額の人を定め、更にその額の半分に満たない人が、全体でどれくらいいるかを示したもの、と説明されている。
読売新聞によると、この際に用いられる「所得」は、等価可処分所得といい、所得から税金などを差し引いた世帯の可処分所得を、世帯の人数の平方根で割った数値となっている。貧困の水準を示す絶対的貧困率と異なり、国内の低所得者の割合を示す指標になっている。もっとも、国全体が平均所得が低く、国民の間にあまり格差がない国、例えばブータンでは恐らく相対的貧困率は極めて低くなる。
一億総中流と言われた時代の相対的貧困率を筆者は知らないので、当時と比べることは出来ないが、今回の長妻さんの発表によれば日本の貧困率は1998年時点では14・6%で、以後は年々悪化傾向にあるという。子どもの貧困率も01年に14・5%を記録した後、04年に13・7%と改善の兆しを見せたものの、今回14・2%と再び悪化したとも記事には書いてある。
はっきりしていることは、やはり相対的であろうと、貧困率が高いのは良くない、ということです。社会に絶望感が漂うようになったらいけない。安定を欠く社会になってしまう。
日本の「ちょうど中間の額の人」というのがどの辺かは夕方のニュースでは分からない。それは国によって大きく違うでしょう。だから相対的貧困率が高いと言って、日本が直ちに他の国より貧しいとは言えないが、「例えば日本という国が豊かだとしても、相対的に貧しいと言える人は多い」とは言える。
はっきりしているのは、国の経済を本当に強くするにはどうしたら良いのかを真剣に考える必要があると言うことです。国が強くなるためには、企業は強くなくてはならず、政府は効率的でなければならない。個人も世界に通用する強さを持つ必要がある。
戦後の自民党政権はそれが出来なかったように見える。だから、今の民主党政権がこうした課題をきちんと理解して、経済の強さを増すことが必要だが、それにはちょっとドタバタしすぎている印象もする。
2009年10月19日(月曜日)
(17:58)皆さんは知っていました。私はいつも本を買うときは紀伊国屋のサイトを使っているので知りませんでしたが、アマゾンには「なか見検索」というのがあるのですね。
全部出来るというわけではない。私が書いた本でも、ハードカバーの「日本力」は本の上に「なかみ検索」のマークがあるのだが、文庫本の「日本力」にはそのマークがない。
うーん、「なか見検索」の対象にして良いですか?」なんてアマゾンが聞いてきた事実はないな。出版社にあったのかな。ちょっと権利関係を聞いてみよう。まあちょっと便利ではある。「ちら読み」が出来るし。紀伊国屋はなんでやらないんだろう。
2009年10月18日(日曜日)
(22:58)ははは、NHKの「自動車革命」(日曜午後9時から)という番組を見た業界関係者は多いでしょうね。「リチウムイオン電池の次の世代の電池」をトヨタは東富士の研究所で研究しているそうですが、何電池というんでしょうね。慶応大学の清水教授などの話だと、「予見しうる将来は、リチウムイオン電池が一番手」ということでしたが。
アメリカのシリコンバレーでの電気自動車製造の動きの裏にグーグルがいるというのも、面白い話でしたし、トヨタが「我が社のプラグインハイブリッドは、実質電気自動車」と言っているのも面白かった。
私もあちこちで言っているのですが、基幹技術が変わると言うことは凄まじいことなんですよ。日本の企業の方でもそのことに気がついていない方が多い。それは一見自動車などと関係ないような企業でも起きうることなのです。
それから、今日の最初の文章で紹介した「ある方」が以下のフリーソフトも紹介してくれたので、もし興味ある人は試して下さい。
====================私の場合だと、atok の辞書ファイルなどですな。これも便利そうです。
先ほどのメールで書き忘れたのですが、Dropboxと併せて利用すると大変便 利なフリーソフトがありますのでご紹介します。BunBackup:http://homepage3.nifty.com/nagatsuki/bunbackup/bunbackup.htm
というバックアップソフトです。このソフトのバックアップ先をDropboxなら MyDropboxに指定しておくと、一定時間ごとに、失うと困る設定ファイル等 をバックアップしてくれます。私はIMEの辞書・設定ファイルなどのバックアップ に利用しています。このように設定しておくと、
Aパソコン → Dropbox → Bパソコン
というように、設定ファイルをクラウド経由で同期することにより、複数のパソコン の動作環境をかなり近づけることが可能となります。私にとっては手放せない合わせ 技です。この方法も公開してくださって結構です。
===================
2009年10月18日(日曜日)
(16:58)ははは、これは実に実に素晴らしい。私のようにいろいろなところで、いくつかのコンピューターを使って、例えばこの day by day のファイルを更新しているような人間には最適なクラウド・サービスです。
実は、先週のroundup world now の放送でも紹介したのですが、今日ある方からメールを頂き、改めて「dropbox」を試してみようと思ったのです。サイトは、ここですが、私が興味を持ったのは「同期機能」ということです。
私がこのところ使っているリコーの quanp は、サービスを運営している企業が私自身が知っている日本を代表する企業で安心感があるのですが、ファイルをオープンするのに時間がかかる。ソフトを起こすのに。ちょっとまどろっこしいのです。でもう一つくらい素早いのをと思っていて、そこから dropbox に「同期機能がある」と聞いて興味を持っていたのです。
で、今日ある方の薦めもあって、実際に dropbox をダウンロードして、2ギガの無料コースを選び、預けるファイルを頻繁に更新するが何ら秘匿性がないもの、例えばday by day ファイルを選んでアップロードしたのです。そしたらその素晴らしいこと。
何に感心したかというと、それぞれのコンピューターのデスクトップにフォルダを置きましたので、
=================実は最近ちょっと必要があって、 blackberry を使っているのです。スマートフォンでも、これらクラウドサービスの素晴らしさを試したいと思います。
こんにちは、伊藤さん。最近のクラウドサービスはますます便利になってきましたね。私もquanpの10GBの有料サービスを利用していますが、他にも便利なクラウドサービスを利用しておりますのでお知らせします。ノートサービス
Evernote:http://www.evernote.com/
Roundup World Now! の中でも紹介されてましたけど、いろんなメモ書をインターネット上に保存しておくのに便利なサービスです。私はホームページ上の記事をスクラップしておくのに重宝しています。ストレージサービス
Dropbox:https://www.getdropbox.com/
SugerSync:http://www.sugarsync.com/
Zumo Drive:http://www.zumodrive.com/
Dropbox は Roundup World Now! の中でも紹介されてましたね。Dropbox と SugerSync は同じようなサービスですが、後者の方が料金面で少しお得です。どちらもデータをインターネット上に保存し、同期してくれるサービスですが、履歴まで残してくれるところに特徴があります。例えば、ある文書ファイルを改変したけれど、改変前の方が良かったという場合には、これらに保存しておくと、一定期間なら改変前のファイルも保存してくれているんです。このサービスで何度か救われました(笑)
Zumo Drive もデータストレージサービスですが、ここのソフトをインストールすると、パソコン上にあたかもハードディスクが増設されたかのようになって(zドライブが割り当てられます)、エクスプローラーなどからクラウドを全く意識せずにデータを保存できます。画像保存サービス
Flickr:http://www.flickr.com
月単位での転送容量に制限はあるものの、総容量に関しては無制限の画像保存サービスです。自分の画像ファイルを保存するほかに、アルバムを見せ合うかのように友人と画像ファイルを共有したり、公開設定にすると見知らぬ人がコメントを付けてくれたりもします。ToDo管理
Remember The Milk:http://www.rememberthemilk.com/
いわゆるToDo事項を管理してくれるサービスです。Googleの各種サービスとも連携できるようになっていて、締め切り前にメールで通知してくれたりします。また、有料サービスに切り替えると、スマートフォン(私の場合ドコモのT−01A)のToDo管理と同期してくれます。これは非常に便利なサービスで、年25ドル払いましたが、十分元は取れていると思います。ブックマーク同期サービス
Xmarks:https://www.xmarks.com/
ブラウザーのブックマークを同期するサービスです。これにより、IEやFirefoxのブックマークを各パソコン間で同期することができて、甲パソコンではブックマークに保存したのに、乙パソコンでは保存していなくて参照できないということは無くなりました。地味ですけど、これも非常に便利なサービスです。これらは非常に便利なサービスばかりですので、利用してみる価値はあると思いま す。また、Remember The Milkのところでも書きましたが、最近のクラウドサービスは スマートフォンと連携できるものが多く、連携するとパソコンだけでの利用より倍以 上便利に感じます。これを機にスマートフォンの導入を検討なされてはいかがでしょ うか。
もっとも、こちらの記事にあるように、マイクロソフトが関わってるクラウドサー ビスでデータ消失事故があったというのを知ってから、クラウドに重要なデータを全 て保存してしまうのも心配になりました。http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091013/338736/
当分の間はNASを併用することにします。以上、長々と書きましたが、これらが伊藤さんのパソコンスキルの向上に役立てば幸いです。それでは。
=================
2009年10月17日(土曜日)
(23:58)よう考えたら、今日は一体何試合見たのだろう....と。ははは、野球の試合です。ヤンキース対エンジェルスをまず見て、ちょっと出掛けて楽天対ソフトバンクを見て、そしてまた出掛けて帰ってきたらヤクルト対中日を見て。その間にドジャース対フィリーズの試合をMLBのHPに掲載されているかなりの数の動画で見ました。ははは。
エンジェルスはあれだけミスが多いと負けても文句は言えない。アメリカのテレビのアナウンサーは、「a characteristically poor defensive game for Angels」と言っていました。その通り。大きいミスだけで、遊撃手と三塁のお見合い(松井の内野フライ→ヒットで打点1)、ピッチャーの牽制ミス、そしてセンターのハンターの後逸。
それにしても楽天は強い。二本柱以外はどうかという問題はあるが、岩隈とマー君が実にしっかりしている。外村も松中もいないソフトバンクが弱かったと言えばそれもそうですが。しかしダルがいない日ハムはかなり厳しい戦いになりそう。NHKは夜野村監督の特集番組まで組んでいた。
ヤクルトは本当に少ないチャンスをものにした。中日は谷繁で負けたようなもの。あのバントはないでしょう。もともと打撃の選手ではないが、ことごとくチャンスに良くなかった。ははは、10月の中旬からは毎年見応えのある試合が多くて面白い。
ところで、明日の「世の中進歩堂」は、 「ウェアラブル(=wearable)コンピューター」をやります。私もクラウド(雲)をやったり、「ウェアラブル」(着脱可能)をやったり忙しい。
パソコンが一段と小型化され、コンピューターを持ち運びやすくなった現在。加えてコンピューターの目が新型ipod nanoのそれのように小さくなって、この目と小型コンピューターとの組み合わせて衣服のように身につけることができるウェアラブル(=wearable)なコンピューターが現実味を帯びてきている。ipod nanoなんてその一種とも言える。
そのウェアラブルを研究しているのが、NPO法人WINという組織で、ここではエアコン代わりに体を温めてくれるマフラーや、胸につけるだけで人の生体情報を常に記録する“ヒューマンレコーダー”という小型装置など、様々な身につけられるコンピューターを開発している。まさにこれからの時代にふさわしい、コンピューターを身につけた未来のファッションの姿を紹介し、“ウェアラブル”の可能性を探っていく。
番組には、「ウェアラブル・コンピュータとは何か」を書かれた板生先生が登場します。なかなか面白い方です。
話は変わりますが、itunes 9.0に入っている家族のコンピューターにある音楽ファイルの「共有システム」はなかなかうまく使えば面白いと思いました。コンピューターを何台か使っている身にしてみると、一つの音楽ファイルをいろいろなコンピューターのitunes やsonic stage に入れなくてはならなかった今までは面倒だった。
来週windows7が出て、仮に新しいマシンを買うとなると、「また音楽ファイルの入れ直しか」と面倒だったのです。しかし、itunes が同じネットワークに繋がった他のコンピューターのファイルを演奏できる、いやファイルを導入できるとなると、非常に楽になる。
昨日は他のコンピューターにあるitunes のファイルを、全部指定でもう一台のコンピューターに移してみましたが、時間はかかるがCDをその度に入れ直すよりは面倒でなくて良い。ただしそれがどう整理されて入っているのか、重複がないのかはこれから調べます。
「7」にはそこそこ期待しています。まず一台あるvista マシンを上書きして消し去る予定。
2009年10月16日(金曜日)
(19:58)あまり時間を置かずに放送される思いますが、今日は「クラウドコンピューティングの展望」ということで、富士通総研経済研究所の主任研究員である湯川抗さんの話を聞きましたが、これがなかなか面白かった。
湯川さんは、上智大学の法学部を出た後いったんメガバンクに就職。しかし97年に富士通に移り、その状態で東京大学工学系研究科先端学際工学専攻博士課程に通い、05年には同課程を終了したという変わり種の博士。
「先端学際工学」という点に興味を持って聞いたら、要するに先端技術の横の繋がりを研究する部門だという。私が一番興味を持っている分野です。そんな分野の研究があるとは。日本の科学も捨てたものじゃない。あれ、聞くのを忘れた。ノーベル賞をもらった湯川博士の縁戚の方かどうか。
質問は、私がやっているグーグル・ドキュメントでの文書作成や、USBメモリーを持ち歩かずネット・サービス(私の場合はリコーのquanp)にデータを預かってもらうことが一体クラウドかどうかを聞くことから始まった。「正にクラウドです」と。お聞きしたことは
2009年10月16日(金曜日)
(05:58)お店の売り場担当者の商品知識の低さ、やる気のなさに怒っているのは私だけではないようです。ある方から以下のようなメールを頂きました。
いつも私は思うのですが、商品が良いことに加えて売る人の商品知識の高さ、親切さが日本の小売業を支えている、と。日本の家電量販店に行ったアメリカ人は皆、販売員の商品知識の高さとその親切さに驚く。そういう状態を保って欲しいと。
近頃そのような店員が増殖中と感じています。例1 秋葉の大型書店にて、キャッシャーにてある本を聞くと、上の階だと言うの で暫く探し、見つからないので戻ってきて文句を言おうとすると、最初に聞いた キャッシャーの脇に積んであった。(同じようですね)
例2 日本有数の大型ホームセンターにて、ある金具を聞くとあいまいなことを言 うので、よく分からないので詳しく聞こうとすると(以前同店でいい加減なことを 言われたことあったので)、とにかく行けば分かりますからと逃げられてしまっ た。行ってみると、やはり見つからない。結局見つかったのは全く反対方向の売り場で あった。
他でも似たようなむっとするようなことがあります。お客の応対は面倒なので、とにかく自分から離して置こうという、不埒な店員が増えていると思います。 内容についての知識どころか、とにかく、毎日自分の売り場にあるものを見ていな い。最近、本屋でよい棚(見ていると次々とよい関連本が見つかり、何冊も買いたくな る棚)というのは中々見ることができません。
私は本好きですが、結局Amazonで買うのは、本屋が楽しくなくなったからです。 つくばにも大型書店はありますが、午後になっても段ボール箱が本棚の前に幾つも 積んだままで、近づけない所が幾つか。
また、棚の整理が出来ていないので、見つかりにくい。 きちんとやれば、何割か売上げを上げるのは難しくないと思われます。 昔の大型書店には、組合も強かったですが、本の知識が半端でない店員が沢山おり ました。売れないのは不況のせいばかりではないようです。
長くなりましたが、つい伊藤さんの文にトリガーをかけられてしまいました。 最後になりますが、いつもユニークで、データーを元にした論調を楽しんでいま す。
2009年10月14日(水曜日)
(20:58)たった一冊の手帳を買うのに六時間もかかるとは.......
来年の予定がかなり入ってきたので、毎年買って使っているパイロットの「PD-XX-65」を探し始めたのは新大阪の駅でした。黒の普通の手帳。「XX」は年度です。パイロットの手帳なので、文房具屋に売っている。本屋にはない。N700(午後1:00)に乗るための時間を見たら30分ほどあった。で、「文房具屋くらいあるだろう」と思って、新大阪の地下の商店街へ。
ユニクロの隣に文房具屋さんがあって、店員の方に「PD-10-65」はありますか、と聞いたら、「店頭にはないですね....」と。で、パイロットの来年用手帳パンフレットを見てもらったら「ないですね」ともう一度。だってもう10年以上使っている年間手帳なので、「そんな」と思ったのですが、そこまで調べてもらってもなかったので、「いいや、東京で」と思って新幹線に乗ったのです。
東京に着いて二つほど打ち合わせをしたあと、では「イトー屋さんへ」と地下鉄に乗って移動。「この店なら有るだろう」と思って5階で店員の方に相談したら、同じくパイロットのパンフレットを見た後、「PD-XX-65は生産中止のようですね」、と。冷たい返事。酷いですよねメーカーも。私が愛用していた手帳を生産停止にするなんて。で、その代替(見開き2週間)は何かと調べてもらったら、「PD-10-C70A」であることが分かった。
「じゃ、それ下さい」と言ったら、店員の方が「すみません、このシリーズは動きが悪くて当店では取り寄せになってしまうので.....」と。自分が10年以上も使っている手帳が「動きが悪い」と言われてカチッと来ましたね。「じゃいいです、丸善に行きますから」と。確信はなかったですよ。でも、以前丸善でこの手帳(PD-XX-65)を買ったことがあったので。
丸善に行って地下の手帳売り場に行って、店員の方がいたので、イトー屋さんの店員の方に書いてもらったメモを見せて「この手帳はありますか」と聞いた。そしたら、その店員さん、あっちに行き、こっちに来て調べた挙げ句に、「当店にはありません」ときた。「ええ、丸善にもないのか」と店員さんが去った後、「それでも」と思って自分で探したら、その店員が探していた正にその場所に「PD-10-C70A」があった。
もうあ然としましたね。商品知識もないし、真剣に探そうともしないその態度。まあ大人だからまたその店員を捜して注意するようなことはしませんでしたが。あの態度は問題でした。それにしても、10年以上も自分が使っていた手帳が生産停止になるとは。長く使ったものがなくなるほど残念なことはない。
でも結構そういうのがあるんですよね。ボールペンにもしばしばある。それにしても、一連の手帳探しが終わったのは、午後7時を回っていました。6時間以上の所要時間。もちろん移動時間とか打ち合わせがあったにせよ、買い終えたときには「長い行程だったな」と。
2009年10月13日(火曜日)
(23:58)今日の一連のニュースだと、中国とインドの新車販売が勢いを増しているようです。朝品新聞のネットサイトには、「中国の新車販売、9月は過去最高 1〜9月で昨年上回る」という記事があるし、ウォール・ストリート・ジャーナルには「India September Car Sales Rise on Festival Demand 」という記事がある。
もっとも「両国の新車の販売が増えている」といっても、規模的には中国の方がインドの10倍くらい大きい。朝日の記事は9月の中国の新車販売台数を133万台としているが、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、インドの同月の販売台数は12万9683台で、ちょうど中国の10分の一程度。これは覚えやすい。
しかし問題はその伸び率です。朝日の記事には9月の中国の販売が前年同月比77.9%という爆発的な売れ行きだったと報じている。
【北京=琴寄辰男】中国自動車工業協会が13日発表した9月の新車販売台数は、前年同月比77.9%増の133万台となり、これまで過去最高だった115万台(今年4月)を大幅に上回った。9月の米国の新車販売は、政府助成の打ち切りで約75万台にとどまり、中国が2カ月ぶりに「世界一」に返り咲いた。これに対してインドの新車販売に関するウォール・ストリート・ジャーナルの記事は以下の通りです。1〜9月の累計販売台数も前年同期比34.2%増の966万台に達し、08年(938万台)を早くも上回り、1千万台に迫った。同協会は「10月中旬には1千万台を超え、09年年間では1200万台を超える可能性が高い」とみている。
9月は国慶節の休暇を控えて伝統的に需要が伸びるうえ、小型乗用車の購入者を対象とした減税効果もあった。乗用車の販売台数は前年同月比83.6%増の102万台となり、単月で初めて100万台を超えた。
NEW DELHI -- Car sales in India rose 21% in September as the onset of several festivals and easing borrowing costs led customers to buy vehicles from Maruti Suzuki India Ltd., Hyundai Motor Co. and General Motors Co.インドでの新車販売の増加が、「いくつかのヒンズー教のお祭りで」というのが面白いですね。「auspicious」というのは「さい先[縁起]のよい;〈時機が〉ちょうどよい,好都合の」という意味です。Sales in the past month climbed to 129,683 cars from 107,517 a year earlier, showed data issued Tuesday by the Society of Indian Automobile Manufacturers, an industry lobby group.
This is the eight straight month of growth in car sales and follows August's 26% and July's 31% jump, which was the biggest percentage gain since February 2007.
Higher lending rates and banks' reluctance to lend in a slowing economy had crimped demand for automobiles in India last year. But, a series of government stimulus packages, including tax cuts, earlier this year and rate cuts by banks are now encouraging people to buy new vehicles.
Sales in September received a boost also from the start of several Hindu festivals, which are considered auspicious for buying new vehicles.
朝鮮半島や漢民族の中国にはほとんどお祭りというものがないのですが、インドは日本と同じようにいろいろなお祭りがある。政府の支援や銀行の貸出金利引き下げもあるが、こういう祭りを契機に売れているというのが面白い。
もっとも、中国における「9月は国慶節の休暇」は一種のお祭りのようなものです。中国全土のかなりの程度の人が動いたり、消費に走るという意味では。経済はいつも「祭り」の要素を持つ。
2009年10月12日(月曜日)
(06:58)朝起きたら既にボストン・レッドソックスとLAAの試合は終わっていて、携帯のサイトで見たら「ボストンは9回表2死ランナーなしから6−4のリードをひっくり返されて6−7で負けた」とあったので、「何があったのか」と思ってMLBのサイトを見たらボストンの守りの9回表は以下のような展開だったようです。
8回にパペちゃんじゃなくて、岡島を最初に使った方が良かったのでは、と思う。アメリカの監督は簡単に8回からクローザーを出すが(ジラルディーもそう)、あまり良い結果は出ていないように思う。それにしても、今年のポストシーズンのボストンは勢いがなかった。特に中軸に。ユーキリスも、オルティーズもベイも特に活躍したという記憶がない。ユーキリスとベイは第三戦もノーヒット。
今年は米大リーグの地区シリーズでは3連勝が目立つ。トーリのドジャースもそう。第二戦のカージナルスのレフトのエラーは記憶の残る。これから試合のあるヤンキースはどうか。松坂にポスト・シーズンの出番はなかったですね。
それにしても、これからクライマックス・シリーズという時に楽天球団の野村監督に対する措置はないでしょう。あれでは仙台のファンも興醒めです。日本シリーズ予想は、「巨人ー楽天」が多いのに。それだと結構面白い日本シリーズになる。
2009年10月11日(日曜日)
(10:58)オバマ米大統領が核兵器廃絶の世界的な動きを加速するかもしれない方針を表明したことでノーベル平和賞を獲得し、核攻撃の被害を受けた広島が長崎との共同招致の可能性を含めて2020年のオリンピック招致の方針を決め、そして朝鮮半島の非核化を巡る日中韓の動きも出るなど、「核兵器」を巡る大きな動きが始まっている。
それぞれが最終的にどういう着地点になるかはまだ分からない。オバマ大統領は世界的な核廃絶を提案をし、国際的な会議で議長を務めただけで、国内の保守派からは皮肉混じりの批判が強まるだろうし、基本的には国益をベースに進められる外交の面でノーベル賞受賞がむしろ足枷になる危険性もある。
私の直感では、オバマ大統領は今後何をしても「ノーベル賞を取ったからと言って格好付けている」「国益を損なっている」的な批判を国内で浴びるだろう。むしろ国内政局は難しくなる危険性がある。しかし受賞すると表明した以上は、それを力にするしかない。
広島のオリンピック招致案は、これも私の印象では「東京でもう一度環境オリンピックを」というコーズ(大義)よりも強いだろう。長崎も支援するとなれば「南米初」と同じくらいの魅力がある可能性が高い。ただし実際のオリンピック運営となると、広島市にそれだけの施設があるのかどうか、また共同招致するにしても二つの都市は非常に離れている。両都市を直接結ぶ新幹線もない、などいろいろと問題もある。それをどう乗り切るか。
北朝鮮が温家宝首相に、「北朝鮮はアメリカとの関係改善を望んでいるだけでなく、日本、韓国との関係も改善したとしている」と述べたのは、朝鮮半島の非核化や日韓が抱える拉致問題を考える上では一歩前進のようにも見える。
まあしかし北朝鮮ほどその時の都合によって発言や態度を変える国はない。最近の状況を見ても、「自分の都合の良いときに、都合の良い政策・態度を取っている」としか思えない。健康が回復していると言っても、金正日政権があと20年続く保証もない。
後継問題も金正雲がいったん後ろに引っ込んでいるような状況。父親の怒りを買ったからだそうだ。何にしろ予測がつかない。今の専制体制とは周囲の国は持続的で良好な関係は持てない。まあ体制が代わってからの話でしょう。
中国やインドは、「今の地位は、核兵器を持っているから得られた」という考え方が底流にある。そうした考えが世界でも根強くある中での「核兵器廃絶」は実際にはなかなか難しい。むしろテロ組織にだけ核兵器が残る世界の方が恐ろしいとも言える。だから実現には相当難しい枠組みが必要。
しかし「どうせ駄目」と思っても何も生まれないわけだから、「良い結果をもたらしてくれれば」と思いながら、それに必要な条件整備を進めることが必要だろう。
2009年10月09日(金曜日)
(12:58)新しいエッセイがアップされました。引き続きGNHを取り扱っています。
今日読んだ新聞では、FTの「Obama comes under fire as falling dollar gives critics fresh ammunition」と言う記事が面白かったな。懐かしいペーリンの名前も登場して。
今まであまり気が付かなかったのですが、最近のドル安はアメリカに於けるオバマ批判勢力(主に共和党筋ですが)からは格好の攻撃材料になっているという。やれ「ドルが準備通貨の地位を失う」「ドル安はアメリカの弱さの象徴」など。
もっともFTの貿易加重平均でのドル相場の推移を見ると、ドルの現状の水準は一年前とあまり変わっていない。その間はドルは「高リスク時の避難通貨」でしたから。この文章に出てくるガイトナーは、私の記憶では最近ではもっとも強い調子でドル価値維持の意志を表明している。
2009年10月08日(木曜日)
(12:58)ははは、今日はいろいろあった予定が台風とそれに伴う電車の停止によって全てキャンセル(事前処理を含めて)になったので、ちょっとここに文章を書く時間が増えています。むろん、朝のテレビは出ましたが。
その朝のテレビでは、防災アドバイザーの山本さんという方が7時台の後半に隣にいらっして、番組の合間に少し話していたら、いろいろ面白かった。ベトナムやフィリピンに今年行った台風はやはり今回日本に来たのと同じ「スーパー級」。しかし同じスーパー級でも、日本での人的被害者数は少ない。ベトナムやフィリピンは多かった。二つの国では何十人という方が亡くなったのに日本は少ない。それはなぜか。
山本さんによれば、その一つの原因は「ベトナムやフィリピンでは、それぞれの国の気象庁に相当する政府機関の予報や警告が住民に届かないために、被害にあう危険性が高い老人など弱い人が外に出るからです」と。「日本ではテレビ、ラジオが嫌と言うほど情報を流すので、人々はそれに対応して外に出ませんから」と。
そう言えば、昨日は既に夕方から街には人がまばらで、今朝はテレビ局から帰る午前8時過ぎにも、車の数が異常に少なかった。また江川さん、三反園君によれば、朝の4時過ぎからそれぞれの街では防災無線が唸っていたそうな。だとしたら、情報社会が日本での台風被害者の数を大幅に減らしていることになる。
日本がある意味で「情報が豊かに提供される社会」だというのは、道路を見ても分かる。日本の道路と道路回りのいろいろなサインは「これから急カーブになりますよ」という白に二本矢印の連続や、それよりもっとカーブがきつい場所には路面を赤に染めてあったりと、実に実に多彩です。首都高の新宿から赤坂に向かうカーブなどに赤道路がある。車間距離の測定も出来る。実に数多くの情報が道路に書かれているのが日本という国です。ブータンの道路にそんな親切さはなかった。それは良い。
しかし同時にそこで話題になったのは、一方で情報が豊かなのに、一方では情報の欠落があるということです。もっと言えば、「情報の供給者サイド論理」。例えば「今日の午前中だけで何々空港では172便が欠航」とかテレビ、ラジオで繰り返し報道される。
へえ、凄い数の欠航が出ているなと思ってテレビ画面を見ているとボードが映って、実際には欠航便は飛行する便の間に挟まっている。としたら、172便というのは全体の何%なのか言うべきではないか。例えば「午前中に飛び立つ予定の何百何十便のうち、何%に当たる172便が欠航の予定で、空の便を使う予定の方はご自分の便が飛ぶかどうかお調べ下さい」というのが親切ではないのか、ということになった。
それとの関連で、よくある鉄道情報で「現在山手線は何分遅れで運転しています」というのが良く流れるのですが、「あれは全く意味がないのではないか」(私の意見)で盛り上がった。下平さんなどが賛成してくれた。
だってそうでしょう。我々にとってみれば当該電車が何分遅れているのかなど関係ない。自分が駅に行った時に5分後には電車が来て、それがいつもの巡航速度で走ってくれれば良い。ということは利用者サイドから見ると、「山手線の列車は遅れていますが、5分間隔では運行されていて、利用者にとっては不便はありません」と言うべきだと思うのです。当該列車が何分遅れているのか、というのは運行サイドの人間の関心事に過ぎない。是非こういう情報の流し方にして欲しい、と。
ところで、クラウドに関してはメールを頂いております。岡田さんという方から。
クラウドですが、ずっとブログをグーグルドキュメントで作成しています。便利なのは、モバイルコンピューターを携帯端末とつないで使えば、いつどこでも作成できることと、ずっと記録が残ることですね。ただあれこれと書式が必要なものは苦しいので、ワードを使って作成してドロップボックスで保存しています。これはネット上のストレージを、パソコン(何台でも)と常時同期するすぐれものです。どうぞおためしください。これがあればUSBはいりません。PC21などでも推奨しているストレージです。では今後とも鋭い論評を楽しみにしています。ということでした。分かるなこの使い方。グーグルのストレージ的な使用法。しかし私の場合は、逆に文章の雛形をいくつかGドキュメントに置いておいて、その雛形を使って新規文書で文章をラフに書き、最後の最後にワードに載せてフォーマットして依頼者に送るという方式です。
Gメールもそうです。いろいろなPCを使ってメールの授受をしていると、受信は何回見ても良いとして、返信は何回もするとみっともない。そこで、返信の内容を後ほど確認するためにも、私の場合は返信を含む全ての発信メールをBCCでGメールに送っています。そうすると、自分が発信した(返信を含む)メールを一箇所で確認できる。
2009年10月08日(木曜日)
(05:58)紙でもネットでも、ウォール・ストリート・ジャーナルは日本のニュースで埋まっていますな。昨日のアジア・ウォール・ストリート・ジャーナル(紙)は「Fujii sees limits to strong yen」という見出しで一面トップの記事を構成し、上昇を続ける円のチャートと多少含み笑いの顔の藤井財務大臣の写真を掲載。多分、藤井さんは「自分の円相場に関する発言の意図を正確に世界に発信したい」という気持ちで同紙に登場したのでしょう。
その気持ちは分かるのですが、昨日はちょうど円相場が88円06銭だったかな、最近では一番高いところ、87円台が臨めるところに来ていた。その段階で、「 "Looking at the current situation, I don't regard it as being extremely abnormal."」(同紙への彼の発言で「現状を見れば、円相場が極めて異常だとは見なしていない」)と言ってしまったら、市場は「あ、まだ彼は今の円高を異常ではないと思っているんだ」「まだ介入しないんだ」と判断する。
彼はまたこうも言っている。「"We shouldn't be overly dependent on export growth," he said. "Recently 60% of Japanese GDP growth came from exports. That is quite abnormal and something we have to correct. We are now working on a major economic policy shift."」
これも正論です。しかし、内需が予算の組み替えや民主党が内需拡大に繋がると主張する子供手当の来年半ばへの支給開始先送りなどで先行きが見えない段階で、「輸出依存は異常だった」と言ってしまったら、当面は日本経済の拡大を支えるものがなくなってしまう。
また彼は、「インフレよりもデフレの方が心配」と言っているのですが、円高が日本のデフレを深刻化する危険性には言及していない。まあはっきりって、発言のタイミングとその中味がその時々の市場の波長と合っていない。
トーンが合わないうちに全体的なドル安の中で円高が進む、という構図。これは結構深刻な問題です。「経済政策の大きな組み替えの最中」(藤井蔵相)と言っても、国内の景気や企業が堪忍袋の緒を切らす危険性もある。
ネットの方には「Versace Closes Last Japan Stores 」という記事がある。左の一面トップと言っても良い位置。こう書いてある。「In a statement issued Wednesday, the fashion house said it closed its last three stores in Japan, because they "no longer represented the brand image." The statement described the move as part of a broader overhaul of company strategy, adding that Versace wanted "a clean slate" while hunting for "new locations and more suitable distribution channels" in Japan. The statement didn't say when Versace planned to reopen stores in Japan.」
その三つの店舗を全部知っているわけではないが、確かいつ通りかかってもお客は少なかった。ベルサーチは有名だが、それほどメジャーではないイタリア・ブランドで、シャネルとかルイビトンなどに比べると財務面からも余裕がなかったのでしょう。
しかし「hunting for "new locations and more suitable distribution channels" in Japan.」とも言っているので、新しいチャネルは探していると言える。高い路面店での販売という方式はちょっと難しいと思う。大体日本では街を歩いている人の数は減ってきている。
2009年10月08日(木曜日)
(04:58)インターミッションが入る映画を実に久しぶりに見ました。上映時間は3時間22分。インターミッションが10分入りましたから、前後に必要な時間を入れると約4時間。
「沈まぬ太陽」はもちろん山崎豊子さんの小説として世に出てそれは読んでいたので、「そう言えばこういう小説だった」と思い出しながら映画を見ていました。実に多彩な俳優が出ていて、また海外ロケも多く、お金をかけて作ったという印象が強くする映画です。その所要時間も含めて。力は入っている。
なのですが、「ちょっと詰め込みすぎたかな」という印象もする。主人公である恩地と彼が強める航空会社との複雑な関係(連続的左遷と復帰、そしてまた左遷)、恩地とその家族の苦闘が中心なのですが、それに時として醜い企業内出世競争、官と企業との癒着の形、当該企業が行った長期為替予約のカラクリから海外へのホテル進出に絡む疑惑、それに対比しての最後はスクリーンの中心に登場するアフリカの大地とそこに沈む大きな太陽。
登場人物全体は、ちょっと昔の日本人という臭いがする。60年代の日本が舞台ですから。冷遇されてもされても会社を辞めない恩地という人物、それに振り回されながらも、そして「私も一杯我慢しましたから」と言っても彼を理解し、彼の生き方を受け入れる家族。
組合仲間だったが、人生の舵を出世に切り替えた行天という常務や彼が行う様々な工作とその挫折。そこまで彼等の人生を絡め取った企業ですが、その企業という存在には既に過去の栄光がない。そう言えば日本の資本主義にもああいう時代があった、という印象がする。
それにしても航空機事故の悲惨さは良く伝わってくる。一瞬にして人生が終わるわけですから。搭乗を代わった乗務員とその家族、変わってもらった乗務員、航空券を送って孫を呼び寄せたおじいちゃんの話などなど。
今でもあの事故を悪夢のように思い出す人はいっぱいいらっしゃるのでしょう。その方々はこの映画をどう見るだろうか、と思いながら見ていました。
取り扱おうとしたテーマも、その為に繰り出した俳優も実に多い。ただしそれが映画をむしろ散漫にしていたのが残念だ。
2009年10月07日(水曜日)
(10:58)ははは、クラウド的コンピューター・ライフ、ネットワーク・ライフをどのくらい出来るかと思って、データをリコーさんのquanpに置いたのに加えて、文書作成もとりあえずグーグル・ドキュメント(グーグルページの”その他”からプルダウン)を使ってやりだしました。
もう既に頼まれた原稿を2本くらいはグーグル・ドキュメントで仕上げたのですが、いつも使っている辞書(ATOK)がそのまま使えることが分かった段階で大きなハードルはクリア。だって文書作成では辞書が一番大事じゃないですか。
次に依頼原稿というのは、「何字」と決まっているので、ワードではプロパティに出てくる「字数」が非常に便利だったので、それに相当する機能がないかGドキュメントで探したのですが、昨日までは見つからなかった。
でこの文章を書く直前に「それでも」と思って見たら、「tools」の中に「word count」というのがあって、「これかな」と思って行ったら正にそれ。「CTRL+SHIFT+C」でも一発で出来る。これでほぼ100%okです。
入力は特に障害はない。転換速度も速いし、カーソルの動きも滑らかです。とてもブラウザの上で文書作成しているとは思えない。一行の文字数の調整とか、行と行の間隔とか、そういう機能があるかどうかこれからまた徐々に調べていこうと思っているのですが、見ていると結構頻繁にsaving もしているようだし、なかなか優れ物に思える。
ワードはもう長らく使っているのですが、実に重いソフトウエアで問題がいろいろあった。「文書全体に及ぼす変更」などしてないのに、何回も聞いてきたりして面倒だった。USB上の文章のsaving なども時に失敗して、しょうがないのでデスクトップにファイルを持ってきて、そこで文書作成、saving 、切り取りなどをしていた。
ブラウザ上のドキュメントでは、そうしたトラブルはまだ経験していない。立ち上がりも素早い。今の予感だと、いつかの時点で起こす段階から「重いな」と思える個別ソフトウエアではなく、クラウド的に文書作成する方が慣れてくるのではないか、と思っています。
既にGドキュメントなどで頻繁に文書作成などしている方がおられましたら、「ここがポイント」「ここが面白い」的な事を教えて頂ければ幸甚です。まあ当面の目標は、USBの持ち運びという野蛮な行動をやめることですかね。
2009年10月06日(火曜日)
(10:58)今日大阪に向かう際に気付いたこと。常に新幹線車内の無線LAN(私の場合 mopera)を使うので、「N700系」を選んでに乗るのですが、今日初めて「新大阪行き」のN700系車輌に乗りました。今までは「N700系」は、博多か広島行きが多かった。つまり遠くまで行く列車について「N700系車輌」を使っていた。
少し車掌さんと話をしていたら、「春頃から東京と新大阪の間でもN700を使っていたが、それは早朝などの回送含みのものでした」「N500系を徐々に退役させてN700系を増やしますからこれからもっと増えます」ということで、「こだま」「ひかり」などにも「N700系」を投入していく予定という。
つまり「丸ごと禁煙新幹線」が増えると言うこと。ただし「こだま」「ひかり」で無線LANを使えるようにするのかどうかはまだ決まっていない、という。「のぞみ」の無線LAN区間は徐々に拡大(今は東京ー新大阪間)の予定という。
気付いたと言えば、昨日デパートの話を書いたのでその関連ですが、先週末だったと思いました。山手線か地下鉄に乗っていたら「2着で29800円」というスーツの吊り広告を見付けて、「どこだろう」と思ったら松屋でした。へえ、デパートがね、と。だってAが付く二つの会社などの値段でしょう。サイトを見たら、この広告で、なぜもある。
加えて今朝の日経の記事によれば、1着だと10000円を割るスーツも用意しているという。共に期間限定です。しかしまずはお客さんに店に来てもらわなければならない。2着で3万円は今までのデパート価格帯とは相当違う。
どうなんでしょうか。日本的ボリューム・ゾーンのレンジがかなり大きく下ぶれした。それをどうとらえてどう対処するか。松屋が出した答えはその一つということでしょうか。今後の他のデパートへの波及が見物です。
最近の新聞記事では、月曜日の日経夕刊の「カメラ女子」が面白かったな。そう言えば、月曜日は世の中進歩堂の収録があったのですが、メークさんとかスタイリストの女子達が盛んに写真を撮っていました。「ありゃブームかな」と思ったら日経の記事が出ていた。なるほど、と。
そうそう、最近もう一度三雲屋 恵比寿店に行ったのですが、今回は水炊きを中心にし、ちょっと物足りなそうなので黒豚をスライスしてもらって野菜の上に乗せ、それとは別に鉄鍋餃子などを食べて4人で16000円行かなかった。一人4000円。リーゾナブルでいい。
2009年10月05日(月曜日)
(23:58)そういえば週末に実に久しぶりに伊勢丹に行ったのです。定点観測で。そしたら、メンズ館の一階の奥の様相が大きく変わっている。以前はあった大きなネクタイ売り場が半分くらいに縮小。「ネクタイが売れないんだな」と思って店員の方に聞いたら、「皆さん、クールビズですから」と短い一言。
そりゃそうですね。実は私ももうしばらくネクタイをしていない。今年の冬くらいからしようかなと思っているのですが、買う本数は減った。ネクタイ売り場が何になっているかというと、その手前にあったカジュアル衣料が領域を広げている。シャツ系が多かったな。
そう言えば、ユニクロにはネクタイの大きな売り場はありましたっけ。なかったと思うな。ネットでユニクロのサイトを見ても「ネクタイ」という範疇はあまりない。大きなネクタイ売り場があったということが、伊勢丹がデパートと呼ばれる小売だったことの証明か。
これから重要なのは、「何でもあるデパート」という認識をいかにこっそり抜け出せるのか、これが勝負になるような気がしました。
2009年10月04日(日曜日)
(11:58)この週末にニュースを見ていて、「これはナイス」と思ったのは、つい先頃私自身が工場まで行って取材した国産初の小型ジェット旅客機MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット or みんなのリージョナル・ジェット)に対して、米国の航空会社から100機の受注があった、ということでしょうか。MRJに対するこれまでの受注は、全日本空輸(ANA)からの25機だけだったから、大きな前進。今後の受注拡大に希望が膨らむ。
ニュースによると、発注したのはアメリカの地域航空会社2社を傘下に持つトランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)。受託を受けて航空機を運航する会社で、アメリカの50都市間の路線を1日350便運航しているという。
MRJは以前このコーナーで紹介しましたが、70人乗りと90人乗りの2タイプあり、90人乗りは約40億円。発注したトランス・ステーツは「競合機に比べて燃費がよく騒音は小さく、客室が広いことを評価して発注した」としている。1号機の納入時期は2014年で、それから5〜6年かけて、すべて引き渡すという。
この市場には既に大手のブラジル・エンブラエル社とカナダ・ボンバルディア社があり、受注競争は厳しくなっているが、乗客100人未満の小型ジェット機市場は今後20年間に世界全体で5千機の需要があるとされ、三菱航空機が参入するチャンスは大きい。同社は1千機の受注を目指しており、今回の100機という大量受注を弾みにして販売攻勢を強めていく考えだという。船でも車でも優秀な日本企業。ぜひ空でも活躍して欲しいとエールを送りたい。
ところで、今週の「世の中進歩堂」では、私が特技の「耳動かし」を披露します。ははは、実際に動くんですよ、私の耳は。大きいし。テーマは「ヒューマンハック」。東京大学谷口和弘博士がリモコンを使わずにテレビを操作する装置を開発したので、それを紹介します。そこで私の耳が役立つと言うこと。
というよりも私も言われて気がついたのですが、私たちの耳の中は私たちの所作に従って結構動いている。その動きを検知するという内容。その名も「みみスイッチ」。『顔を動かすとスイッチON! その秘密は耳の中に…』が副題で、「 人間の体から学び、人間の役に立てる」という新発想の研究分野なんですな、これが。面白いですよ。
なお今週から女性MCが梶原茉莉子さんに変わります。福岡出身の背の高い、はきはきした女性です。いろいろな番組で活躍を開始した新人。お楽しみに。
2009年10月03日(土曜日)
(11:58)残念だけど納得という形でしょうか。シカゴが最初に落ちたのはちょっと意外ですが、オバマ夫妻が行って数日熱心に活動したから直ぐに本命視されたのは最初からおかしい。それだったら人気投票になってしまう。それまでのIOCの調査は一体何だったのか、ということになる。
東京が一番初めに落ちるのではという懸念もあった中では22票は良かったのでは。その後伸びませんでしたが。マドリードが頑張ったのは長老のパワーでしょうか。リオは「治安が心配」と言いますが、今年、来年の話ではなく、2016年。
良くなっているのか悪くなっているのか、とんと見当がつかない。ブラジルはハイパーインフレの国でしたが、見事に世界の成長センターの一つになりつつある国ですから。今のブラジル経済の勃興を見ていると、「国もまた変わりうる」と思う。
それにしても、立候補した各国のトップが駆けつけた今回のIOC総会。景気が悪く、政治家の人気が低い今、「せめてオリンピックでも決めて....」という気持ちがあったのでしょうか。最後のトップの演説が結果が左右されるのは、本来おかしい。
今回オバマが行っても勝てなかった、最初に落ちたというのは、良いことかも知れない。政治ショーの面は否定できないが、それだけで決まるのならいつも大国が勝つことになる。東京は別のいろいろな意味で、世界の臍になれば良い、と思います。
2009年10月01日(木曜日)
(11:58)「一票の格差判決」における「合憲・but......」という相変わらずの判決にはちょっとがっかりですね。裁判所の是正勧告や意見では国会は動かないのだから、そろそろ司法から立法にはっきり判決で警告しても良かったのではないか、と思うのですが。
常識的に考えて、一票の格差は「2倍まで」でしょう。今の4.86はあまりにも酷い。人口希薄地帯の政治的プレゼンテーションは、今でも出来ていないか、望ましい形で進んでいないのだから、別立ての枠組みの中で進めても良いと思う。
それとは別に今日驚いたニュースは、「英国で2009年1〜6月期のインターネットの広告収入が前年同期比4・6%増の17億5千万ポンド(約2500億円)となり、広告収入全体に占めるシェアでテレビを逆転した」ことが30日分かった、というもの。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が報じている。
その背景は、「検索エンジンの広告収入が伸びたため」とのことで、多分今後イギリスにとどまらないインパクトがある話だと思う。FTは「逆転現象はメディアが発達した主要国で初めて」としているだけだが、確実に世界の他の国にも波及する可能性が高い。
既存メディアの広告収入が落ちているのは世界的な現象だが、最近思うのは既存メディアとネットベースの新興メディアは、テレビとネットビデオの接近、ラジオとポッドキャストの接近でほとんど差がなくなってきている。そして重要なのは、ライブラリーが多いのはネットだと言うことだ。
そうなると、人々は徐々に「ネットへ」の動きを強める。選択の余地があり、時間選択できるからだ。ネットは買い物から情報収集まであらゆる人間の所作の通過点になりつつあり、そこを広告対象にしたいという向きはもっと増えるでしょう。問題は、そのペースです。加速しつつあるように思う。