2010年12月30日(木曜日)

 (20:17)スペインのマドリードに移動してきています。別に雪と寒さを避けたわけではない。2011年のヨーロッパを考えるときにスペインが一つ鍵を握っているだろう。その国を見ない手はないと思ったからです。

 今日一日、時間を見ては歩きましたし、予定していた人と会いましたが、首都と言っても人口は400万人にも達しない。「マドリードでは見るものがない」というネットでのいろいろな書き込みを思い出して吹き出していました。スペイン帝国の名残はあるし、美術館もある。広場もある。しかし一応見るとあとは特にない。そういう意味では確かに「何もない」。

 しかしホテルから30日の朝出るときにいきなり遭遇したのが、賃上とか雇用とかの要求のプラカード(よう意味が分からない、たぶん)を掲げた多くの人々のデモですからね。「こんな光景はよくある」とスペイン人。ちょっと調べたらこの国の失業率は20.7%と出てきた。そりゃデモもしたくなる。

 そのデモを写真に撮ったのですが、今回もってきた小型のPCにはデジカメのメディアを入れるドックがないことに今気がついた。その他のケーブルはもっていないので、帰ってから掲載します。

 マドリードなど良い方で、スペインも南の方に行くと建ちかけの家がいっぱいあると聞いた。スペインの住宅ブームは、世界に鳴り響くほど強烈だったから、その後遺症も強烈なのでしょう。

 閉口するのは、スペインの運転手がほとんど誰も英語を理解しないことです。ホテルのコンシェルジェに、「英語がしゃべれる運転手はいないの」と聞いたら、即座に「スペインにはいない」と答えられてしまった。ワハハハハハ (^O^)。

 不便なんですよね。こっちの勝手ですが、一応共通に通じる言葉がないと。たぶん私の知っている欧州の国で、一番英語が通じない国です。北欧はどこでも英語が通じる。ドイツもそうだし、フランスも英語を嫌がるがわかってはいる。しかし、スペインの人たちはそもそも分からない。

 しかし良いのは東京並みに暖かいことです。降り立ったミュンヘンは乗り換えだけですが、一面の銀世界。マイナス5度と飛行機の中で言っていた。しかしそれよりかなり南にあるマドリードは今これを書いている午後8時過ぎの段階でプラス7度。同時の比較ではないが、ずいぶん違う。マドリードはヨーロッパの中でも温かい。

 飛行機が長かった。ミュンヘンまで11時間、そこからマドリードまで2時間半。乗り換えは結構時間があった。しかし心配した二つの便にはディレイはなし。ラッキーです。帰りもそうありたい。

 飛行機の飛行中は、主に来年早々に出す本の構想を練っていました。今回はマインドマップ(拡張子が.mmのファイル)を使って。このソフトウエアはデフォルトだと非常に字が小さい。で、200%程度に拡大して作業を行う。そこまで大きくすると飛行機の中でもokです。

 マインドマップを使って本の構想を練るのは最初ですが、まあ適しているのではないでしょうか。本全体の仮の題名をおいて全体を章立てで並べてみる。各章も章立てを中心において、その周りに子見出しを置いて見る、という作業をした。結構はかどりました。

 ははは、一つ驚く情報を。アップルのair ですが、ある空港でバッグの中から出すのを忘れていたら、チェックされずにそのまま通過していた。あとで気がついた。「あれだけ薄いとチェックをくぐり抜けるのか」と。ということは、ipad 並みの待遇? ましかし、ほかの空港ではそうはいかないでしょう。


2010年12月29日(水曜日)

 (08:17)同じ問題に直面している人がもしいたら参考に。dropbox です。問題とは、「新しくこの超便利なクラウドツールを入れたPCのdropbox は時間がたつとサーバーサイドのデータと綺麗に同期して緑のチェックマークが付くのに、昔から入れて使っていたコンピューターのdropboxにはいくらたっても緑の同期完了マークが付かなくなった」というもの。

 シンクを完了しないdropbox の上にカーソルをやると、「ああ、このファイルが同期できないのか」というファイルは見つかった。しかしそのファイルはPC側にもサーバー側にも見つからない。いわばお化けです。かつてそのファイルがあり、理由の分からない不明なファイルであったことはあった。

 当然PC側では消したので、もしかしたらサーバー側で非表示で残っている可能性がある。しかしサーバー側のファイルを全部探しても見つからなかった。表面上は見えない状態で残っていて、PC側の古いdropbox がそれと同期できないのかもしれない。

 いろいろ考えたのです。一つ気が付いたのは、ipad やiphone に入れたdropbox には時々バージョンアップがかかっている。にもかかわらずwindows に入れたdropbox にバージョンアップがかかったことはない。これはおかしい。

 で、もう一度各コンピューターに入っているdropbox のバージョンを調べたのです。問題なく稼働しているコンピューターのdropboxのバージョンは「1.0.11」だった。しかし問題を起こしているコンピューターのdropbox のバージンは確か「0.7.11」。随分バージョンが違う

 そこで、古いバージョンのdropbox が入っているコンピューターのコントロール・パネルを開いて、「プログラムと機能」から一端dropbox をuninstall して、再起動したあと、その後またdropboxのHPから自分が使っているタイプのソフトウエアをダウンロードし、その後注意深くIDとパスワードを入れてデータをマージ(PC側に残した場合)しながら再び立ち上げる方法もあるなと思って試してみた。

 念のために、PCサイドに入っている古いdropbox をuninstall するときは、コンピューターをオフラインにして。万が一何かが起きて、サーバー側のデータが消えたらいけない。結構簡単な作業です。自分のPCサイドにデータを残した場合には、数分で戻る。無論、IDとパスワードはしっかり管理しなければならない。

 そしたらあら不思議。ちゃんと緑の同期完了チェックマークが付いた。ナイス。だってあの同期完了マークが付かないのは、なんとも気持ちが悪い。中国でdropbox を稼働させようとすると、このチェックマークがいつまでたっても「同期完了」と緑マークにならないのです。やはり気持ちよく完了してもらわねば。

 ところで、今日から欧州に移動します。2001年から2001年の年末と2002年の年始も私は欧州で過ごした。2002年の元旦に実際に発行されるユーロ紙幣をゲットするのが主な目的だった。あのときは、朝の3時ごろ起きて、ドル紙幣を入れて銀行(確かベルリンのシティバンクだった)のマシンからユーロ紙幣を引き出した。その100ユーロ以下の各ユーロ紙幣は今でも持っている。100ユーロ紙幣の値段は16000円だったり、10000円に接近したり。

 今回は、テーマとしては財政危機ですよね。何人かの人とも会う。しかし絶対欲しいブツがないので、街の様子を見ることも重要な課題。私が最後に欧州に行ったのは確か2007年だと思った。2008年はリーマンショックがあって、確か年の最終四半期に二回アメリカに行っている。2009年と2010年のこれまでは主にアジアの秘境(ブータンチベット)。

 寒さと雪。どうなるか。ちょっと更新も途切れがちになるかも。そこで皆さんには、「良い年末年始を」と挨拶しておきます。


2010年12月28日(火曜日)

 (15:45)昨日今日と二日続いた中学校と高校の先生方に対する「金融・経済教室」的なセミナーの講師の仕事が終わって、仕事としてはあと一つ「伊藤 洋一のroundup wworld now」を残すのみ、と。柯 隆(カリュウ)さんを招いての中国特集です。31日放送。緊張している日中関係や中国経済を取り上げます。たぶんメチャおもしろくなる。紅白など見ないで、こちらをどうぞ。

 今年も色々なことがありました。直近のことで言えば、今朝放送されたおはようコールは、自分としてもおもしろかったし、力を入れたものでした。二日間に渡って大阪、京都をロケ。特に「カウンターから日本が見える」を書いたとき非常にお世話になっていろいろ教えてもらった「京都浜作」に寄せてもらったのは良かったし嬉しかったな。

 お店が忙しいのに、店主の森川さんは午後8時から取材陣に店を開放してくださって、良いカメラアングルを見つけることができた。カメラが店内の芸術品に当たらないかどうか心配していたのですが、スムーズに取材ができました。料理もおいしかった。

 浜作は、日本で今はかなり広まっているカウンターでのおいしい料理を作る割烹料理の元祖。大阪西区新町で生まれた店「浜作」の流れを汲む。今でも時々寄せてもらっていて、非常に良い店です。カウンターの客側から見る「まな板」の位置が高いのが特徴で、これは包丁さばきなどを見せる嗜好。

 こういう伝統のある店が生き残っているのが京都の良いところです。京都では最近新しい店が次々にできている。それはそれでいいのですが、やはり伝統ある店の味は一級だし、食べていて心が落ち着く。残ってほしい店が多い。いつでもおいしい料理を提供してくれる浜作さんには、感謝です。

 昨日今日の昼に引き受けた学校の先生たち向けのセミナーは、昨日の名古屋に続くものでしたが、結構力が入りました。やはり先生にわかっていただけないと、今の中学生、高校生にも今の世界の、そして日本の経済がわかってもらえない。映像を使いながら、今の世界経済で何が起こっているのかを説明させていただきました。

 いつもの年だと、12月の後半は講演の依頼などまずない。だってみんな忙しいわけで、そもそも一般の人が集まらない。しかし、今回は先生が相手と言うことで、多くの先生が休暇申請して参加してくれた。力が入るわけです。やはり中学生も高校生も、就職が厳しかったりで「今何が起きているのか」に興味があるはず。しかし日本の教育の現場では、たぶんそういうことはあまり扱われていない。

 年末に関西の二つの特徴ある食べ物を口にしました。一つは栃餅(とちもち)。関東にはあまりない。灰汁抜きした栃の実(トチノキの実)をもち米とともに蒸してからつき、餅にしたもの。もち米だけの餅よりも黄土色や茶色がかっていて、おいしかった。

 もう一つは「卵かけご飯」。関東ではないが、関西では「卵かけご飯」がメニューに堂々と載っている。これは最初はびっくり。まだ一度もメニューの卵かけご飯を関西で食べたことがなかったので、月曜日の夜食べた。そういえば昔おばあちゃんがよくくれた。

 ともに難波駅の近くの「一夜一夜別宅 寸菜太福」という店でいただいた。以前、アンカーのMCのやまちゃんから教わった店だ。「銀しゃり」が一合、二合、三合でメニューにある御飯重視の良い店です。

 今入ったニュースで、小沢さんが政倫審に出ると。この辺が政治感覚が鋭い。今度はピンチに立つのは菅さんです。


2010年12月27日(月曜日)

 (23:45)そうそう、欲しかったのはこのショートカット・キー情報だったんですよ。コンピューターを使っていてユーザー辞書が使えないのと、ショートカット・キーが使えないことほど不便なことはない。ずっと探していたのです。

 月曜日の夕方時間が出来たので、御堂筋添いのアップルショップにair を抱えて行きました。自分が作っているサイト(http://www.ycaster.com/)の日本語表示がURLごとに違う日本語フォントと要求するという問題が私のair では出ていて、html のヘッダーの書き換えが必要だと思ったので、それを聞きに行ったのです。

 しかし、実はそれはよく分からなかった。windows にはないマック独特のフルダウンメニューに「開発」というのがあるのですが、これはもっぱらソフトウエアを開発する人たちのメニュー。教えてくれた店員の方も、私も分からない。そこで立ち往生した。しかしここに鍵がありそうなのです。また探します。

 時間がなかったので、聴きたかった別の二つの事を聴いたのです。windows の「F10」に相当する全角と半角の行き来がマックで出来ないのかと、それにカーソルから右の文字を一文字単位でdelete する機能はあるか、という問題。

 カーソルから右の一文字削除は、windows では「delete」がやってくれる。しかしマックでは「delete」はカーソルから左の文字を一文字単位で消していく。非常に大きな違いです。マックの「delete」はwindows では「back space」に相当する。書いている時はまだしも、文章を構成するときにwindows の「delete」機能は役立つ。

 そこで店の方が教えてくれたのがこのページです。マックの「command+」は一応TBSの若手に教えてもらった。しかしこのページには、「これでもか」というくらいショートカットが紹介されている。これは便利です。必要な分だけ覚えればよい。

 とりあえず私が欲しかった二つの機能は

  1. fn+f10で数字や英文字の全角と半角の渡りが出来る事(どうも全角を半角にの機能のようだ)
  2. fn deleteで カーソルの右側の文字を削除 (ノートブック型 Mac の内蔵キーボード)
 を覚えました。この二つを知っているだけで、入力は非常に楽になる。あと、いろいろやっているうちに、「shift+enter」でいろいろなことが出来る事が分かりました。あとメールの送出などは、windows が「ctrl+enter」で行くのと同じように、マックでは「command+enter」で素早く出て行くなどが便利かな。

 あ、今弄っていてひらがな入力をカタカナに転換するwindowsの「F7」(カタカナ全角)と「F8」(カタカナ半角)が、マックでは「fn+f7」と「fn+f8」で出来る事を発見。これもネット上の申し込みなどの時には役立つ。
 


2010年12月26日(日曜日)

 (23:45)ははは、久しぶりに「リーダー・ストア」で本を三冊。電子書籍を読むようになってから、なぜか本の購入が増えたように思う。かつちょっとしたところで本を読むようになった。今日も横浜への移動の最中にリーダーで本を読んだ。

 なんと言っても何冊でもマシンの中に入ってしまうことが良い。文庫サイズなので内ポケットに入る。読み途中で読みを中断するときでも、そのままにしても次に起動(再起動)したときにまたそのページが出てくるので、本のように閉じて「あれ何ページだっけ」と思うことがない。

 どうもリーダーで深刻な本を読む気はしない。今読んでいる本は、ウイスキーの本だ。題名は「ウイスキーのちょっといい話」というのである。こういう本が今のところ読む気がする。

 今日買ったのは「悪人」「キスまでの距離」「大阪のうまいもん屋」など。まだまだ2万とか3万とか言っても、「買いたい」と思える本は少ないのです。本当に「本を増やしてください」と言いたい。

 しかし厚さとページがないが故に、電子書籍を読み終えても本に比べて「達成感」は少ないような気がする。1Q84を読み終えたときのような「よう読んだな」という感慨は少ない。まだ4冊くらいしか電子書籍をツールで読んでないのですが。

 そういえば「本は最終的にはモノ」と喝破していた元新潮社の編集者の方の本を読んだばかりだった。モノだから重さがある。しかし、電子書籍の中の一冊の本の重さは、物理的にはゼロだ。一冊ダウンロードしたからリーダーが重くなると言うことはない。この辺は、本と電子書籍の一番大きな違いだろう。

 しかし私の直感から言うと、やはりモノとしての本よりも電子書籍ツールの中の本を読む機会が今後増えると思う。なぜなら、軽くて便利だから。


2010年12月25日(土曜日)

 (22:45)寒い一日だったですね。それにしても、夜になって「おや」と思ったのは、中国の利上げでしょうか。「時間を選ばない発表だな」と思いました。今では大体金利の上げ下げは先進国では中央銀行の金融政策決定会合の後、具体的には平日の午後に発表になる。

 しかし中国の金融政策の変更は週末だったりまったく発表する日時が予測できない。「大きな特徴だな」と思いました。むろん中国は「政治の国」ですから、その発表時間にも意味合いがあるのでしょう。また仮に月曜日からの実施だとすれば、銀行が準備するためにはこの土曜日の時間が最終という事情もあったのかもしれない。

 一般的には「土曜日発表の利上げ」となれば、緊急性を感じる。11月の中国の消費者物価の上昇が5.1%にも達したことは記憶に新しいし、庶民が暮らしていく上に重要な食料品の価格の上げ幅は10%を超していた。緊急性は確かにある。上げた結果の中国の基準となる預金金利は2.75%、貸出金利は5.81%。あくまで基準であって、実際にはそこから乖離したいろいろな金利があるに違いない。確か中国では都市と地方の金利が微妙に違った。しかし非常に分かりやすい利鞘だ。

 中国がリーマンショックを受けて金利の下げに動き出す直前の貸出金利は7%を超えていた。そういう意味では今の5.81%というのはまだまだ来年上げ余地がある。物価の上昇に歯止めをかけようとするなら、人民元を切り上げるのが一つの手だが中国はそれをやらない。競争力の弱い農業や各種の産業に打撃になるから、と。雇用を心配している。

 しかしニンニクなど生活必要品の値上がりが続くと、本当に今度は庶民の不満が貯まる。「生活できない」「こんな生活がしたくて、共産党に政権を委ねているわけではない」と。だからいずれにせよ中国の経済政策は今後も綱渡りです。

 それはそうと、引き続きHP用に文章の作成などにマックエアを使って「慣れ」を作ろうとしています。色々なことをツイッターで教わり、私の身の回りで日常的にマックを使っている人を見つけては、「これはどうするのか」と聞いていると、想像を絶する早さでスピーディに出来るもので、二本指でのトラックパッドの操作や「command+例えばvキー」で「貼り付け」など「command キー使いが、windows で言う ctrlキー+に等しい」など便利なことを次々に出来るようになっている。

 徐々にwindows で出来る事で macair で出来ないことはないくらいですが、やはりホームネットワークとプリンターのネットワーク設定がちょっと手間取っているかな。でももうちょっとで出来る感じがする。昨日まで出来なかったことが出来ることが楽しい。


2010年12月24日(金曜日)

 (15:45)初めてマック(air)で作成し、初めてマックでFTPをかけて作ったサイト用文章です。テキストソフトの活字を大きくできないまどまだまだいろいろ課題はある。しかし、たった数時間しかいじってないのにFTPまでできてサイトを更新できたのは成功でしょう。あとは写真のサイズダウンや回転が出来るようにならないとサイトが本当に出来たとは言えないのですが、それはiphot で出来るめどが立った状態。まあしばらくやって、windows と同じ作業が出来るようになった段階で、マックならではの機能を試していこうと思っています。「これはマックでしか出来ない」という機能は何でしょうか。

 新しいコンピューターをtameしていて、「一番作業がやりやすくなった」と感じるのは、なんといっても自前の18000くらいある辞書をatok に流し終える瞬間ですです。今回もそう。ヘッダーの問題があったが、「!!」で解決した。今までwindowsでは「jisho」のファイル名で通用していたのですが、マックでは正確なファイル名にしないと認識してくれなかった。まだまだ細かいことがあるが、後はitunesをhomesharing にして音楽を取り入れればほぼ完成です。またCDをいちいち取り入れる気はしない。音楽を取り入れた段階で、ipad やiphone の同期先をair にすれば、かなり作業能率が上がると思う。

 ところで、今日の金券に有効期限を設けてそれ以降は使えなくするという話は酷いですね。我が家にも金券は一杯ある。一番あるのは、いろいろな記念品としてもらったものも含めてテレカでしょうか。その中にはむかーしもらったホールインワン記念の500度のテレカも何枚か。だって使えないじゃないですか。くれた人に悪くて。で貯まる。あと「また後で使おう」と思って机の引き出しに入れたのも図書券なり、文房具券など一杯ある。

 「作業が長引いて大変だから」という言い分はわからないでもないが、あれらは一種の流通疑似通過ですからね。もっと丁寧に使ってほしい。これは番組でも言ったのですが、あの手の金券を発行した発行元は、実際には使われない金券がいっぱいあると言うことで、その分は売り上げが立っているわけですから、もうかったのでしょうね。そういうのはフェアではないと。


2010年12月23日(木曜日)

 (23:45)生まれて初めてですが、「ちょっと違ったPCを使ってみたい」という気分の中、一台XPパソコンを潰したことを契機に買ったマック(AIR )と時々取り組んでいますが、やはりwindows PCと違って思い通りに行かない分だけ、面白い。

 ダウンロードの方法から違いますから、説明書(何もついてこないので)を読まずにああでもないこうでもないと試しながら。今はサンダーバードを入れ、ファイアフォックスを入れ、google のカレンダーなどを使えるようにし、dropboxを入れ、atok のマックバージョンを入れてそこにこれまで作り上げたパーソナル辞書を流し込み、と徐々にwindows PCで出来たことを問題なくやれるようにしている。マックの特長を生かすのはそれからです。

 まだやれていないのが、マック版のFTPを入れることと、pdfメーカーを入れること。あとは写真処理ソフトも入れなければならない。いずれも自分のサイトを日常的に構築するのに必要です。しかし多分昔よりは楽だと思うのは、ブラウザベースで処理できることが非常に増えたので、比較的楽にコンテンツに入っていけることか。カレンダーなど。

 いろいろ疑問がたまったところで今までマックを使いこなしてきた人に聞こうと思っていますが、いじっていればなんとか分かるもので、まあそれだけ使いやすいと言うことでしょう。まあでも一番違うのは右クリックがないことかな。

 ところで番組のご案内です。明日午後10時24分からのBSJAPANの「世の中進歩堂」『世の中の進歩が一目瞭然!年末特別企画〜総集編〜』 と題して、年末特別企画〜総集編〜をお送りします。

 これまで紹介してきた、先端テクノロジーの中から選りすぐりの情報を紹介して、大ヒット商品を生み出しそうな、驚くべき大発見や、暮らしに役立つ目からウロコの発明品が登場します。

 あとエッセイが一つ公開されました。そもそも講座 難しくなる世界経済運営です。それと先週の伊藤 洋一のRoundpu World NowIT特集は多くの方から「興味深かった」「面白かった」とご好評。湯川さんの話はいつもよくまとまっている上に、問題意識が深くて良い。聞き逃しの方は是非。


2010年12月22日(水曜日)

 (23:45)先週に引き続き、関西をロケ。先週は「世の中進歩堂」という科学番組の為のロケでしたが、今回は大阪朝日放送の朝の番組「おはようコール」の年末特集の為の。

三越伊勢丹の新しいロゴ。二つのデパートに加えてJRのロゴが入っている。珍しいロゴ時空(とき)の時計  詳しくは来週の火曜日の番組を見ていただければ良いのですが、やはり一番記憶に残ったのは変わりつつある大阪駅とその周辺の姿でしょうか。JR西と三越伊勢丹の担当者の方に先導してもらって、来年から一体となって開業する予定の新しい大阪駅、駅回りを垣間見ることができました。

 私も時々大阪駅で人と待ち合わせるのですが、本当にあの駅は「へそ」がない。「ではここで」という待ち合わせ場所がないのです。しかし、もうすぐこの問題が解消しそう。

 というのは、今建設中の三越伊勢丹の5階と今改装中の大丸の6階をつなげる形で、大阪駅の上に新しい広場ができる。そこまで上がらせてもらいましたが、そこには向かい合うように大丸側に「銀の時計」、三越伊勢丹側に「金の時計」ができて、その間の空間にビールやコーヒーが飲めるカフェができるのです。大きな広場も。

 普通待ち合わせ場所というと地上階が多いのでちょっと異例ではありますが、昔は本当に汚かった大阪駅が大きく変貌することになる。三越伊勢丹のビルはすでにもうかなり完成していて、しかし消防法などの非常に綿密な検査があったりして、その後の来年5月の開業となる。

   となると、大阪駅周辺のデパート戦争は熾烈を極めることになるが、逆にあれだけ駅周辺にデパートが集積すると、それだけで集客効果があろうかというもので、その中で当初の見学客ばかりでなく、実際に購買する人をどれだけ掴むことができるのかが、大きな分かれ目、勝負の境目になると思われる。

 私はフロア構成に興味があったのですが、「詳しくは来年の2月に発表」ということで、今は教えてもらえなかった。まあ伊勢丹は京都で成功しているので、あそこにあるブランド・イメージを大阪に持ち込むことになるかもしれない。メンズの売り場が1になるか2になるかも決まっていない、ということです。

 ちょっと数えただけでも、大阪駅の周辺には阪神、阪急、大丸、そして新しくできる三越伊勢丹。大きな家電のヨドバシも近くにある。見学して歩いていて、「サッカー場云々」で騒がれた大阪駅の北ヤードがまたとほうもなく大きくぽっかりと空いていることに気がつきました。でかい。

 あそこに何ができるか、大阪がアジアの観光客をどの程度集められるか、などなどが東京から大阪に進出する三越伊勢丹の成否を分けることになるのでしょう。


2010年12月21日(火曜日)

 (23:45)今日一番驚いたニュースは、「国連、北朝鮮非難声明を断念」でしょうか。民間人が二人も死んだ北朝鮮の突然の砲撃に関して、非難声明も出せないということは、国連の存在価値がなくなったに等しいのではないかと。

 しかも国連総長は韓国出身ですから、ますます「一体何のための国連か」ということになる。常任理事国の力が強すぎる今の国連は、すでに世界の出来事をコントロールする力を完全に失っているし、その主要なプレーヤーもその意欲をなくしていると言える。

 国連安全保障理事会の議長国であるアメリカのライス国連大使は記者会見で、朝鮮半島情勢を巡る安保理声明案について、「これ以上議論しても、意味はほとんどない」と述べた。議長国がこういうことでは、何も動けなくなる。

 声明が出たから北朝鮮の行動に変化が出るとは思わない。あの国は、金王朝の存続が何よりも重要な国で、それ以外のことには関心がない。様々な所作は、その為の環境作りに過ぎない。

 ライス大使は「全理事国がまとまらず、残念だ」と。19日の安保理会合では、中国が北朝鮮による韓国砲撃を非難する文言の挿入に反対したが、このことに関して、アメリカは中国を批判しなかった。ということは、国連まで中国の思惑を忖度して動き機関になったとも言える。残念なことだ。

 ロシアは動きを見せた。北朝鮮の砲撃を非難しつつ、現場となった島名を明記しない妥協案も提示したようだ。しかしロシア外交筋は20日に「(中国との)溝が大き過ぎる」と認めたという。つまり非難声明も出せなかったのは中国のせいだということだ。

 北朝鮮のような無法な国が無法な行いをしたときに非難もできないようなら、世界の正義は引っ込んでしまう。国連の価値が問われていると言える。


2010年12月20日(月曜日)

 (22:35)まだ新幹線の中で大阪への移動中ですが、14日にこのサイトで書いたとおり、民主党は抜き差しならぬ対立軸に入ってきたようだ。菅首相と小沢元代表の話し合いは、着地点が見えないままに終了した。

 「国会が議決したら私はどこにも出る」と確かに小沢元代表は言っていた。しかし今回は、「何があっても出ない」と。全く逆のことを言っている。ここがまず第一のポイントです。やはり政治家は状況が変わっても、一度言ったことは変えてはいけないと思う。

 執行部のこれだけの働きかけにもかかわらずそれを拒否したと言うことは、執行部としては権威を示すためにも「離党勧告」くらいを出さないと収まりがつかないでしょう。これをうやむやにしたら菅政権は終わる。

 しかし、小沢さんが離党しても菅政権の浮揚のシナリオは見えない。そこが二つ目のポイントです。一体民主党は割れるのか、その場合小沢さんに何人付いていくのか。小沢さんは来年早々には強制起訴になる可能性が非常に強いので、小沢派と言われる議員としては考えどころでしょう。。

 もっぱら政局に関心のある人には面白い展開でしょうが、こちとらはウンザリですな。何かこの争いから生産的なことが生まれるなら良いが、全くその兆候は見えない。しかし、これだけおおっぴらに対立が露呈した以上、決着を見ないと前には進まない。

 それにしても、今の小沢さんの行動を見て、海部俊樹元首相が書いた「政治とカネ」という本を小沢評を思い出していました。正確には覚えていないが、物事を自分中心に動かしている間は生き生きしている。しかしそれが形になると、自分の存在感が薄くなってしまうので、それを壊しにかかる人といったことが書いてあった。


2010年12月19日(日曜日)

 (23:35)いよいよXPは使えなくなる状態になりつつあるのかな、という気分。itunes の10.1.1をダウンロードしようとしたら、「このハードウエア Toshiba Bt Portを使用する為にインストールしようとしているソフトウエアは、Windows Xpとの互換性を検証するwindows ロゴテストに合格していません....」と。

 まあ、itunes をアップグレードせずに今のままにしておけば良いのでしょうし、何らかの方法でロゴテスとなるものをクリアすればよいのですが、XPのPCはよく使ったということでしょう。もうかなり使っている。

 PCとしてではなく、簡単なサーバーの役割をさせてもいいし、他に使い道もある。外部記憶装置として使う手もある。その他の仕事はちょっと遅いがちゃんと出来る。itunes だけがソフトウエアではないので、しばらくそのままで。

 VISTAが酷かっただけに、XPには愛着があったのですが、まあ時間との戦いには勝てないですな。


2010年12月18日(土曜日)

 (23:35)昨日テスラを見たという話を書いたと思ったら、今日の朝日の夕刊にはフォードのマーキュリーが「72年の歴史に幕」という記事が。思い出がありますよ。アメリカに赴任したときに購入を検討した車種ですから。

 結局買ったのはGMのポンティアック部門の車でしたが、そのポンティアック部門もすでにない。朝日は「しぼむ米の中流層」と書いているが、確かにポンティアックもマーキュリーもアメリカでは中間所得層を狙った車だった。

 今の若い連中は、最初から「ドイツ車や日本のレクサスを買おうとする」というこの記事に登場する文章は、今の日本の若者にも少しある気風かも知れないと思いました。まだ日本の車は中間の層にも優秀な、個性のある、HVなど新機軸の車があるから長持ちはするでしょうが。

 確かサンダーバードはマーキュリーの車ではなかったか。いい車でしたよ、当時としては。この記事には、「ホリデーインも不調だ」と書いてある。好きなタイプのホテルではなかったが、以前は「どこに行ってもある。まあ安心なホテルだ」ということで、アメリカで滞在中に出張するときには使っていた。

 いろいろな意味で新旧入れ替わりの時期と言うことでしょう。あ、そうそう。昨日は「チベットの会」でしたが、今日は夕方早い時間から「世の中進歩堂」の忘年会でした。楽しかった。


2010年12月17日(金曜日)

 (17:35)今日の午後3時前です。所用があって青山三丁目の交差点。渋谷に向かって左側信号の手前。目の前を、ブルーの格好いいスポーツカーが左折している。西麻布の方向に。

 「見たことがない車だな」と思ってみたら、オープンで男女が乗っていて、車の後ろを見たら「tesla」と書いてあった。「お、1000万ちょっとの車か」と。完全な電気自動車ですから、音はタイヤが道路を叩く音だけ。他の車に比べて非常に静かです。

 一度テスラは見て見たかったのですが、実際に走っているのを見れたのは良かった。思ったより小さい印象を受けた。アイミーブを初めてミッドタウンの駐車場で見たときも少し興奮しましたが、テスラの走っている姿はかっこよかったですね。

 ところで、今日はある会社の若手から興味深い話を聞きました。最近凄く楽天で買い物しているというのです。なぜと聴いたら、「労働時間が長くなって日用品を買いにお店に行く時間もない」「それで楽天でいろいろ注文して買っているんです」という話。

 企業の30代の若手が企業で長時間働いていることは知っていましたし、それが例えばスキー人口の減少などに繋がっていることは知っていましたが、それが買い物パターンの変更にまで繋がっているとは思いませんでした。

 そうか、「お金だけじゃなくて、時間も与えられないと、消費者はデパートなりスーパーに行かないんだな」と思いました。


2010年12月16日(木曜日)

 (23:35)3ヶ月ぶりに今年8月末から9月初めにかけてのチベット旅行のメンバーで集まり、本郷の四川家庭料理「ロンアール」でリユニオン。私はこの店は今まで知らなかったが、ビリッとした美味しい四川料理でした。

 その後も皆さんご健在で、あのときどうだったといった話に花が咲いた。まあチベットは普通の所ではなく、どえらい高地に行った訳なので、それだけで話題が多い。誰の唇が紫になっていたとか、誰が高山病の症状が一番出ていたとか。楽しかった。

 全くたまたまなのですが、私の今回のエッセイはチベットを取り上げました。木曜日に公開です。チベットの現状は、より多くの日本の方々にも知っていただきたい。日本と関係していることですから。

 番組の予告です。「世の中進歩堂」は金曜日の午後10時24分からですが、今回は『世界で最も癒してくれるとギネスが認めた話題のロボット”パロ”が登場』ということで、産業技術総合研究所で開発されたアザラシ型ロボット「パロ」を紹介。

 声をかけたりなでたりすると、鳴き声で答えたり、体を動かして反応したり、まるで本物の生き物のようにコミュニケーションがとれる賢いロボットだ。人と共存するロボットとして開発され、ペットの代わりとして一緒に暮らしたり、人の心を癒すロボットセラピー”としての活躍が期待されている。

 金曜日の番組では、「パロ」を開発した研究室と、製造されている工房を訪ね、「パロ」の癒しの仕組みや製造の秘密を探り、日本だけでなく世界中に進出していく「パロ」の可能性に迫っていきます。


2010年12月15日(水曜日)

 (06:35)あらら、今回はあまり注目していなかったのでFOMCを忘れていた。さっと読むと「政策は現状維持、しかし米景気に対するFOMCの見方は厳しい」ということでしょうか。11月末からのホリデーシーズンでの小売りの好調には触れていない。

 最近になって顕著なのですが、「mandate」という単語が盛んに出てくる。以前のFOMCにはあまり登場しなかった単語だ。これはQE2を含めてFRBに対する批判が強まる中で、「私たちの使命なんですよ」「使命を果たそうとしているのですよ」とバーナンキが主張しているように私には見える。今回もちょっと見ただけで3回も出てくる。

 ご存じの通り、今のFRBの「mandate」はダブルです。声明にある通りで、その表現を借りれば「the Committee seeks to foster maximum employment and price stability」ということ。この二つでFRBは大きな課題に直面しているのですが、物価については最後のThomas M. Hoenigのように、今のような政策を続けていたら

a continued high level of monetary accommodation would increase the risks of future economic and financial imbalances and, over time, would cause an increase in long-term inflation expectations that could destabilize the economy.
 という考え方もある。まあ雇用でしょう、問題は。今回の声明にも確か前回と同じように「the unemployment rate is elevated」という表現が入っている。しかしFRBも雇用再開に慎重な企業に「雇用を増やせ」とは言えない。FRBのdouble でのmandateでの苦闘は続く。
Release Date: December 14, 2010

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in November confirms that the economic recovery is continuing, though at a rate that has been insufficient to bring down unemployment. Household spending is increasing at a moderate pace, but remains constrained by high unemployment, modest income growth, lower housing wealth, and tight credit. Business spending on equipment and software is rising, though less rapidly than earlier in the year, while investment in nonresidential structures continues to be weak. Employers remain reluctant to add to payrolls. The housing sector continues to be depressed. Longer-term inflation expectations have remained stable, but measures of underlying inflation have continued to trend downward.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. Currently, the unemployment rate is elevated, and measures of underlying inflation are somewhat low, relative to levels that the Committee judges to be consistent, over the longer run, with its dual mandate. Although the Committee anticipates a gradual return to higher levels of resource utilization in a context of price stability, progress toward its objectives has been disappointingly slow.

To promote a stronger pace of economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate, the Committee decided today to continue expanding its holdings of securities as announced in November. The Committee will maintain its existing policy of reinvesting principal payments from its securities holdings. In addition, the Committee intends to purchase $600 billion of longer-term Treasury securities by the end of the second quarter of 2011, a pace of about $75 billion per month. The Committee will regularly review the pace of its securities purchases and the overall size of the asset-purchase program in light of incoming information and will adjust the program as needed to best foster maximum employment and price stability.

The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions, including low rates of resource utilization, subdued inflation trends, and stable inflation expectations, are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate for an extended period.

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and will employ its policy tools as necessary to support the economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at levels consistent with its mandate.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Sandra Pianalto; Sarah Bloom Raskin; Eric S. Rosengren; Daniel K. Tarullo; Kevin M. Warsh; and Janet L. Yellen. Voting against the policy was Thomas M. Hoenig. In light of the improving economy, Mr. Hoenig was concerned that a continued high level of monetary accommodation would increase the risks of future economic and financial imbalances and, over time, would cause an increase in long-term inflation expectations that could destabilize the economy.


2010年12月15日(水曜日)

 (06:25)昨日の夕方から「世の中進歩堂」のロケ隊が大阪入りしてきて、今日から明日の午後まで番組として初めて関西ロケに入ります。ロケ隊は普通、カメラ1名、音声1名、DそれにP、あとMC二人くらい。今回はメークさんも帯同。

 私は月曜の夜から関西にいますが、もう一人のMCである梶原麻莉子さんなど全員は東京からの移動。昨日はまだ全員が揃わない中でも、早めに到着できたメンバーで軽く食事をして、まあ顔合わせと諸々の確認。

 ロケは好きなんですよ。現場が一番。食事は新大阪に近い十三の「やまもと」で。彼らのホテルに近い。久しぶりで旨かった。東京組も満足。私は特にあそこの焼きそばが好きなんですが。つい追加、追加で食べてしまった。

 今日明日で、30分番組を3本撮ります。放送予定は来年で、1月21日と28日、それに2月4日です。最初の2本は大阪の中小企業で興味深い活躍をしている会社とその製品、考え方を紹介します。「考え方」というところが重要です。2月4日の回は明日の京都ロケの分で、「聖徳太子ロボット」を紹介します。ロケ先は京都大学。  あと来年は九州ロケも計画していて、一連のロケに関して打ち出したタイトルが「日本全国・進歩発見の旅」。タイトルはでかい。「日本全国ですから、それこそ彼方此方に行かねばならないのですが、全員の日程とか予算とかいろいろの制約があり、出来るところからという形。
 お楽しみに。


2010年12月14日(火曜日)

 (17:25)無論、この政党がなくなるわけではない。組織は続く。かつ、将来の民主党は今では想像できないようなviableな政党になる可能性もある。しかし、当面ということで言うと、「権力闘争のヤマ場」「分裂の危機」という状況になってきた。

 見ていると、岡田さんは徐々に腹を決めてきているように思う。小沢さんとの向き合いで。いくら「(小沢さんが)政治の先生」であるにしても、自分の「会談してくれ」要望に応えない態度には、腹が煮えくりかえっているでしょう。

 「一任」を巡っては、「党として決定しなければならないというところまで役員で確認した」と述べている。これは小沢陣営の「限定一任論」に対する反論であると同時に、最後は自分が責任を取る形であるにせよ、「決める」ということを言っているのだと思う。

 小沢さんには勝算が少ないように思える。今のまま党を飛び出しても、「結局国会で説明を拒否した人」と国民は考えるだろうから、その党への支持率が高くなるとは思えない。かつ、来年早々には強制起訴される可能性がある。とっとと政倫審に出て説明した方が小沢さんのためになると思うのだが、「それは権力闘争に負けたことになる」と思っているのか、しない。

 それにしても、菅政権の閣僚の方々の口は軽い。「甘受」は今の時期に沖縄の人々がもっとも許せない言葉でしょう。この文章を書いている時点で「撤回」と出たが、仙石さんは確か弁護士。言葉の重さは分かっている筈だ。

 菅総理の「仮免許」も酷い。タンカーを仮免で運転するのか、という話になるとは思わなかったのか。いくら内輪の会合でも、今はツイッターから何から伝達手段は多い。あまりにも不用意で、この政権の行き詰まりを感じさせる。困ったものだ。


2010年12月13日(月曜日)

 (17:25)リーダー用のLEDライト打ち合わせと夕方のテレビ収録の間にかなり時間が空いたので、「えい、見てしまえ」と思って映画「ノルウェーの森」を見ました。封切りになったら見よう、と決めていたこともあって。

 好きな小説です。思い出す小説でもある。特にみどりちゃんが新宿のtugで昼から主人公とお酒を飲むシーンは何故か覚えている。tugは場所を変えたが、今でも新宿で店をやっている。村上春樹の小説は1Q84もそうですが、小説の舞台が私の生活圏に非常に接近している。1Q84は高円寺だった。

 「ね、今私が考えていることが分かる......」「ねえ、私が今何したがっているか分かる......」という台詞がすこぶる seducing で、時にサイコロジカルであり、そしてさらには場合によってはサイケデリックであるこの小説は、風景としての70年代を象徴する一つだと思う。タクシーの窓に「¥100」と書いてあったような。ある意味非常に懐かしい。

 この人達は何でこんな深みにはまるのだろう....と思いながらついのめり込んでしまう不思議。ノルウェーの森の曲があのような形で出てくるとは思わなかった。いや、あったかな。小説では最初のシーンは飛行機の中だったような気がする。

 でも映画化に随分と時間がかかったと思う。それはそうだ。あの小説を簡単には映画化できるとは思っていなかった。映画と言うよりは、映像という感覚のシーンが多い。「愛」という単語が頻繁に出てくるが、しかしそれは一方で非常に具体的で、一方で非常に淡く、希薄で、はかない。

 1Q84はいつまで続くか知らないが、もっと映画化は難しいだろうな....しかし映画化したらちょっとダイナミックな映像も入れられるかも知れない...と。


2010年12月12日(日曜日)

 (23:25)正直言って、欲しい本があまりみつからんですわ。リーダーでもガラパゴスでも。ちょっとハードを出すのが早かった? 日本のメーカーのハード重視は分かるが、こう欲しい本が少なくては.....という印象。

 いやせっかくだから、「本を買おう」「だからいい本がリストにあれば...」と探すんですよ。両方に10冊くらいは入れてやりたい。しかし「これ」って本がないんですよ。ま、日本の場合は主要な出版社もまだ電子書籍に力を入れていないから仕方がない面もあるのですが。

 こうなると、「伊藤さんは”自炊”をしないんですか」といった声も聞こえてくる。「自炊」とは、「 自分で漫画や雑誌、書物などを電子化する」ことを意味するのですが、私はまだ時間がなくて始めていない。

 と思ったら、二週間前くらいに話をした後輩が「もう始めてます」と言っていた。で今日考えたのですが、「そうだ、自分の書いた本くらい”自炊”しよう」「それをリーダーとガラパゴスに入れるって言うのは意味があるかもしれない」と思いました。

 両方をちょこちょこ使っていますが、改めてビックリしたのは

  1. リーダーは、部屋が暗いと読めない。これはe-ink を使っている関係で、ipad や ガラパゴスと決定的に違っている点。これらは光を持つ
  2. リーダーは、暗い部屋で使おうと思ったら専用の「純正オプションでLEDライト付きブックカバー」が必要なそうな
  3. ガラパゴスは光を持っているので暗い部屋のベッドの中でも読めるが、その分バッテリーの減り方が速い。これはipad も同じ
  4. 両方のマシンとも、ページへの「しおり」「マーカー」などなど昨日紹介した以外にも「本読みのマシン」としての特性がある
 などに気が付きました。頼みますんで、何とか売っているソフトを充実させて欲しい。もっとも、全体的な「商品の魅力」には欠けるものの、電子書籍は世の中を変える力になると思う。

 例えば、ラインアップが揃ってくれば、そして各社がハード各社に共通に電子書籍を供給し始めれば、例えば海外にいる日本人などは別に物理的に本を日本から送ってもらえなくても、どんな本屋のない環境でも、日本の本を簡単に読めるようになる。これはメリットでしょう。雑誌も同じ事です。

 これは日本国内でも言える。また本の現物を読むのと、電子書籍マシンで読むのとではやはり感覚が違う。使いこなせるようになると、長い旅行にも1マシンで十分ということになって、これは便利。リーダーは完全に文庫本のサイズでしかも薄い。ガラパゴスの小さい方は、新書本より一回り小さい。


2010年12月11日(土曜日)

 (23:25)結局リーダーとガラパゴスの両方が目の前にある状態になったので、相次いで設定をして、本を2冊くらいづつ買った状態。目的が違うので単純な比較は出来ないのですが、本を読むマシンとしてはリーダーが優れているように思う。薄くて軽い。

 ただしリーダーはあくまで母艦がPCです。PCのsony の ebookstoreにアクセスし、PCからリーダーに買った本を流し込む為に、マシンの認証やらソフトウエアのダウンロードがあり、かつ支払い環境の整備があって、やっと本がダウンロードできる。

 母艦があるということは、基本的にはそのPCから本をリーダーに読み込むということ。全体的には問題なく進んだのだが、リーダーサイドに早速ロックをかけたら、認証がうまく進まない状態になった。マシンの認証の際には、ロックを外しておくのが賢明です。

 リーダーは options から「ノート」さらに「作成・編集」にすると、ページ折り、文章マーク、落書きなどが出来る機能がある。これは面白そう。私は興味深いページの上外側の端を折る癖があるので、このマシンだとそれが出来る。

 ガラパゴスは私のは小さい方の奴ですが、ちょっとリーダーよりは縦長。かつ重い。カラー表示で綺麗だが、やや持ちにくい感じがする。このマシンは、母艦というものがない。wifi を設定して、端末認証すると、それ自身がTSUTAYA GALAPAGOSのサイトに接続して、支払い環境を整えて本を選ぶと、本体にダウンロードされる形になっている。

 「定期購読」といっても、品数は揃っていないように思う。値段もちょっと高い。まあ正直言って、それぞれのマシンのファンクションはまだ分からないものが多い。しばらく使わないと。

 ところで、ipad や iphone4 に入れてある「google mobile app」がものすごく機能アップしたように思うのですが、それは私の勘違い。検索以外にアプリが下に入って、そこからグーグル・カレンダー、ドキュメント、ニュース、youtube などへのかなり間口の広い入り口になっている。

 つまりアップルの製品の中で、グーグルが自分たちの使い勝手を宣伝し始めたようにも見える。ちょっと面白い光景。


2010年12月10日(金曜日)

 (14:25)めちゃではないが、まあ嬉しいですね。矛盾するようですが、「じわりとても」。

 実は昨日「iTunes Rewind 2010」というitunes から見た価値のある曲やアルバム、それにポッドキャストの年間発表があって、Podcast部門で「オーディオ新作ベスト」25作品中に「NIKKEI特集 ルフトハンザドイツ航空presents 伊藤洋一のReal Europe」が選出されました。

 私にとって今年一年の新しい続き物のポッドキャストと言えばこの番組だったのですが、「ベスト25」に選ばれたのは良かったと思います。私も時々聞き直しています。それだけ面白かったと言うこと。

 加えて、伊藤 洋一のRoundup World Nowは昨年に引き続き「オーディオクラシック」に選出されました。これは長く続いている番組です。これも嬉しい。

 こういった形で第3者から評価されるのは大変うれしいことです。


2010年12月09日(木曜日)

 (14:25)エッセイ公開や今日と明日の番組の予告です。man@bowに新しいエッセイが公開されました。今回は世界各国の政策金利を見ると、二つのグループに分かれて、その方向が真逆を向いているという話です。「two-way speed」の世界経済という問題を扱いました。

 次に放送です。今日の午後7時からは東京FMのTime Lineがあります。今日のゲストは二回目のウメケン君です。「なう」で流行語大賞をもらった。別に彼が作ったわけではないが、スーパー高校生としてツイッター界を代表して受賞。前回出てもらった時から彼の周囲はまた大きく変わった。その辺を突っ込みます。

 次は明日の一連の番組です。「世の中進歩堂」(BSジャパン 午後10時24分から)は、『通勤・通学・旅行をもっと快適に!鉄道技術の進歩に迫る!』と題して、鉄道車両や線路、駅構内などに使われる様々な最新技術が集結するビッグイベント『鉄道技術展2010』を徹底的にリポートします。

 通過するだけで、その人の年齢と性別が分かってしまう次世代の自動改札機や、フルハイビジョン映像を見ながらリアルな運転訓練ができる鉄道運転シミュレーターなど驚きの技術が続々登場します。

 今日本はインフラ輸出の有力な対象として鉄道を世界に売り込もうとしていますが、その鉄道技術の最先端に迫り、今後の鉄道技術の可能性に迫ります。お楽しみに。伊藤 洋一のRoundup World Nowはいつもの時間から通常通りです。

 それともう一つ金曜日には、「Bizスポ」という夜10時55分からのNHKの番組に出ます。ビジネスニュースにスポーツを組み合わせた新しいタイプの番組です。明日は羽田国際空港開港から一ヶ月とか、車についての技術とかいろいろ取り上げるようです。

 終わりは11時50分となります。いずれもお楽しみに。


2010年12月08日(水曜日)

 (06:35)大騒ぎですね。昨日の午後8時から。しかし饒舌に喋っているようで、実はあまり中味は喋ってはいないように見受けられる。市川海老蔵さんです。「捜査中ですから」と。

 ちらっと会見内容を見ていて思ったのは、以下の記者さんの質問が的を射ているな、と。記者さんの質問です。「疑問が解決しない。介抱していたのなら殴られないと思う。なのに殴られたなら、酩酊でもこの野郎となるのが心理じゃないか。この会見で言っているのは、介抱されたらぶっ飛ばされた、というまか不思議なことになる。疑問の解決にならないと思うが」。

 この質問への答えはほぼなかった。相手も診断書を取っているようで、「海老蔵が殴られた」というニュースタイトルから離れる可能性があると思います。西麻布のあの辺は、そんなことが起きるような場所とは思っていませんでしたし、あのビルの飲食店には1〜2回行ったことがあるように思うが、それほど危険な場所とは知らなかった。西麻布自身は好きな街で、もっと広尾よりのレストランには良く行く。

 それにしても、「無期限」という言葉は、実態はどうなのか。「代わりの歌舞伎公演」を検討していると伝えられると、「無期限とは何を意味するのか」と。

 それよりも気になるのは、「あかつき」の動向です。今朝になっても「この小さい星(衛星)がどうなっているのかはっきり分からない」という。「はやぶさ」の時もはらはらしましたが、今回の星も紆余曲折か。まあ楽しみに通信が回復するまで待ちましょう。

 ところで、昨日は大阪の友達から良いレストランを紹介してもらいました。スープル(Souple)というワインレストランです。レストランがビルの3階にあるのですが、同じビルの一階にあるワインショップと同じ系列らしい。

 だからワインは豊富。店の入り口近くにある天井にまで届くワインセラーが、昔青山にあったタストバンを思い出す。料理も良かった。例えば温野菜のサラダなど。ワインにあう料理だったと思う。5人で楽しく食べられました。

 大阪としてはディープな場所にありますが、地図で分かるとおり天王寺警察の直ぐ隣のビルの上なので、道を間違うことはない。


2010年12月06日(月曜日)

 (22:45)この週末にiphone のAPPストアで買った「アップルvsグーグル」の電子書籍版を、東京から大阪までの新幹線の中でipad (PCのitunesを通して移行)を開いて読み終えました。面白かったな。

 グーグルやアップルが今なぜネットの世界でドミナントな勢力になったのか、この両者の関係はどうなっているのか、そして今後どうなるのか、など興味深い点がいっぱいあった。IT勢力図がめまぐるしく変化する中で、私は実はこの2社だって例えば5年後も支配的な地位を保っているのかは分からないと思っているのですが、今どうしてこうなっているのかについては経過・経緯説明も豊富で、参考になる。

 アップルが身体で、グーグルが思想という考え方もわかりやすいし、アップルが閉鎖的で、グーグルがオープンというのも分かるが、しかし実はこの両者はそれほど遠いわけではない、という本書の指摘には味がある。「ネット時代には敵が必要だ」と。

 しかし、何よりも面白いのは第四章の「戦いに割っては入れなかった日本企業が学ぶべきこと」かな。グーグルを手を組んでソフトウエアの開発を委せてしまったソニーの将来に警鐘を鳴らしているのは賛成です。

 グローバルソフトウエア戦略という考え方も重要だと思う。日本の会社は「ハード中心で出世の階段もソフトは除外されがち。それじゃダメ」とこの本は指摘する。私もそう思う。いろいろ異論はあるかもしれないが、ハードは今はソフトの僕(しもべ)だと思う。ハードにはハードの美しさは当然あるが、機能を規定するのはソフトです。実は車もそう。

 この本を読んでいて、google mobile の音声検索機能がなぜあれほど高いのかが分かりました。グーグルはボイスをずっと研究していたと書いてある。研究の積み重ねがなければあれはできないと思う。

 あははは、私のipad の先、つまり真ん前の席にはガッツ石松さんが東京から新大阪までずっと座っていました。眼鏡をかけて。3人ほど僕を連れて。最近変な有名人と一緒になる。先週の金曜日に骨董通りをちょっと入った Body and Soulでジャズを聞いていたら、隣の席にいたのが村上春樹さんだった。

 まあそんなことはどうでもいい。「アップルvsグーグル」は面白かった。IT産業の今後に興味のある人には良い本だと思います。僕もずっと思っているのですが、itunes は早く完全にクラウドに移行して欲しい。そうすれば、PCやマック(母艦)を通じてAPPの受け渡しをしなくても良い。

 ところで、今日の朝ですがタクシー(東京無線の黒タクシー)に乗ったら目の前に「このタクシーにはwifiがついています」の広告。どれどれとipadを出してキーをdwifiと入れたら、もう使えた。ナイス。

 ツイッターに「こんなタクシーが」と書いたら、これですかとリツイート。そうです。よく見たら、私がいつも持ち歩いているバッファローのポケットwifiが社内に取り付けられていた。ドコモがまず東京無線の黒に無料で導入しているようです。便利でした。


2010年12月05日(日曜日)

 (23:45)そろそろネット経由で端末(ipad や iphone)に本をダウンロードして本格的に読もうかと思って、「軽い感じのやつ」という観点から、例の「もし高校野球の.....」と「アップルvsグーグル」を2冊ゲット。明日から新幹線の中などで読んでみようと。自分の本も書かなきゃいけないんですが、それに関してはアイデアは相当固まった。

 それにしても、APPは優れたアイデアだと。iphoneに落としたのですが、それを一回担当コンピューターのitunes に入れたら、ipad に直ぐに移籍できる。iphone でもipad でも読めるので、非常に便利です。

 APPと言えば、最近欧米のメディアが次々に自らのニュースなどをAPPを通じて公開し始めた。iphone でもipad でも実に楽に読める。今の日本の新聞サイトは、毎日とサンケイを除けば要するに新聞の発想を色濃く残しているサイトしかない。よって、小さい画面では非常に読みにくい。活字も小さい。iphone では毎回大きくしなければならない。

 しかしニューヨーク・タイムズにしろワシントン・ポストにしろ、FTにしろ、エコノミストにしろ、独自のAPPをアップしていて、それを経由してiphone などで読むと、小さい画面の中でも非常にうまく読める。活字が大きくなる。だから、最近は朝はベッドの中で大体海外の新聞は読み終えてしまう。

 特にロイターとブルームバーグのAPPは非常に良くできていて、相場やチャートまで見れるケースが多い。ニュースも直近のものが丁寧なくらいに長く掲載されていて、なかなか読み応えがあるのです。日本の新聞とは違った視点があるのも良い。

 文章を書くためにはPCに向かわざるを得ない面もあるが、私の印象ではネットに関わる「読み」の部分は、圧倒的にスマートに移行しつつある。かつアップルTVなどを使い込んでみると、「鑑賞」の部分は大型の薄型デジタルテレビに移行しつつあるように見える。

 ネットテレビはその方向を加速するでしょう。やはりネットにアップされている映像ファイルも、いざ「鑑賞」するとなるとPCの狭い画面よりもテレビの大きな画面で見た方が良い。ということは、結局PCは、「入力装置への道」を歩んでいる、ということか。

 ところで知らなかったのですが、新青森駅というのは青森駅とは随分離れているんですね。かつ「計画から38年目の開業」と報じられているので、「一体何が」と思っていたら、今日見返したNHKの番組がそれをうまくまとめていた。

 番組の名前は「38年目の開業」だったと思う。青森の空港には何回も行ったことがあるが、駅には行ったことがなかったので、ああいう折り返しの駅になっているとは初めて知りました。

 旧国鉄側が石江という場所(今の新青森駅)を新幹線駅として提案したのは、北海道に延ばす際の通過に非常に良いということでしょう。あと今の青森駅では市街地で新幹線線路の設置がいろいろな意味で難しかった、という点。

 青森までの新幹線が38年もかからずに、例えば計画から15年で通過していたら、今の青森はどうなったのか。分かりませんが、街の形は変わっていたでしょうね。


2010年12月04日(土曜日)

 (23:45)元の本を読んでいたので、「映画にすることはできるだろう」「しかしいったいどういうストーリー立てで」とずっと思っていた映画を、早速見ました。今日が石川県以外での封切り初日だった。「武士の家計簿」です。

 もともとは新潮新書の本。江戸時代の物語と言えば、成立や瓦解当時の英雄達の物語か、赤穂浪士の仇討ち、大商人の成功物語、それにお江戸や関西の歌舞伎興隆の話が多い中で、この本は地方(といっても加賀藩だが)の御算用の侍が残した「家計の記録」を丹念に追った本だった。

 歴史に庶民(といっても江戸時代でもわずか数%を占める武士だが)を記憶した文章が少ない中で、私は面白いし貴重な資料、それから導き出された物語だと思っていたので、もうかなり前だが本も紹介した。この本には一般の侍とその家族の暮らし向きや懐具合がよく書き残されているからだ。

 それにしてもこの猪山家の祖先は筆まめだ。関するすべてが記載されている。この映画にはあまり描かれていないが、録は比較的多くても、地位がある程度上がれば上がるほど付き合いやご祝儀も増す。それやこれやで家計が火の車になった。「さてどうした」というのがその記録だ。「支払い帳」、今で言えば家計簿をつけて策を懲らして家計を立て直した...という話。

 「鯛」を紙で書いた話は、確か本にも出てきていた。この部分をこう描いたか....と思った。ちょっと滑稽だが、まあ想像すると記録を残した直之はこんな一徹な性格の、面白みのない男だったのだろう。

 映画はどうしたか。それを前面に出すことにした。その役を堺がうまく演じている。大河では彼は将軍だったが、なぜか各種侍がうまく演じられる役者だと思った。周りを固める俳優陣もそろっている。まあ本当の猪山家の面々はもっと地味だったろうと思うが、役作りはうまい。

 ただし映画というきらびやかなものにした為に、江戸という時代のなんというか単調な毎日の繰り返しが今ひとつ伝わっていなかったように思う。なにせ映画だから、彼らが着ている衣装が綺麗に映りすぎている。支配階級であるにしても、出世したと言っても地位の低い侍の生活はきつかったはずだ。よって着ていたものはもっと地味でなければならない。

 家計が火の車だったのに、映画では使用人2人はずっと残っている。人は売却するに値するほど高くはなかったと言うことか。というより、決まり。「日常というのは、こんなものだろうな」と思いながら、「いや、もっと現実は厳しかったのでは」と想像しながら見ていました。

 初日だったので、結構人が入っていたのが新鮮だった。いつもがらがらの映画館で映画を見ることが多いので。公開最初の数日間だけの繁忙かもしれないが。

 まあどうでしょう。歴史を均等に量で見れば本当は庶民の生活で埋まっている筈だ、龍馬伝のような波瀾万丈の人生はごく一部の人間が送ったに過ぎないはずだ、という前提に立てば、改めに時代を考える、時代に対してバランスある見方が出来るようになるという意味で、良い映画だと思う。ちょっとしたところにユーモアがちりばめられている。

 ところでこの映画を見ながら、日本国という大きな家の家計立て直しは、誰が、どういう形で成し遂げることが出来るのだろうか、と考えていました。映画では鯛を紙に書いた。しかし武器を紙で書くことは出来ない。

 一国の立て直しは、多分一家の立て直しよりも相当難しい。それにしても、仲間由紀恵という人は、どこにいっても味を出す人だ。


2010年12月03日(金曜日)

 (23:45)ずっと気になっていて、「いつかやらなければならない」と思っていた二つのケイタイのアドレス帳の同期がやっと出来ました。いろいろ回り道をしたが、結局「Google Contacts」を経由する道を選びました。ツイッターの仲間からのアイデアで。ありがとうございました。

 日々ケイタイのアドレス帳は件数が増える。いろいろな人に会い、いろいろな連絡先が増えるからです。しかしドコモとiphone4を両方持つ私のような人間には、増えるアドレスをどう同期するかが結構気になる問題なのです。その都度、両方に手動で入れるのはばからしい。

 iphone4を購入したときには、簡単なんとかでソフトバンクの店頭でやってくれたのですが、その都度店頭に行くのも、と思った。実はドコモとソフトバンクの両方の店頭に今回も行ったが、どちらもあまり親切ではない。まあ収益には繋がりませんから。

 で、「Google Contacts」を経由する方法を選んだ。自分のPCなど手持ちのツールでいくらでも、いつでも出来る。私のケースはあくまで電話、ケイタイメール、それにフェリカを中心に使っているドコモのアドレス(通常こちらをアドレスの増加と変更に使う)を、iphone4(データ端末として利用)の連絡帳に入れた方法です。

  1. ドコモケイタイの電話帳オープン
  2. 機能を押して「microSDへコピー」を選ぶ
  3. 全コピー
  4. 終えたらmicroSDをケイタイから外してPCに入れる
  5. 「SD PIM」の中の「PIM00001」が該当ファイル
  6. そこでGMAILを起こす 「連絡先」をクリック
  7. 「連絡先をインポート」をクリック
  8. 「参照」に「PIM0001」をファイルとして入れる→インポート
  9. itunes を起こしてiphone 4をセットし、[デバイス]を開いて「情報」に
  10. 連絡先の同期の対象を「Google Contacts」に。それで同期して終わり
 全部検証できたわけではないが、綺麗に移りました。まあこれを2ヶ月に一回くらいすれば、持っている二つのケイタイのアドレスが同期するというわけです。

 それからiphone4 の新しい機能に加わった airplay を家のテレビで使ってみました。確かに便利。iphone やipad の中にある写真が次々にテレビに大きく映し出される。これは便利やな、と。ただしiphone4 の中のチベットなどで撮った動画は、例のマークが出てこなくてairplay できなかった。

 まあ、明日の楽しみにします。


2010年12月02日(木曜日)

 (17:00)エッセイが公開されましたので、まずその紹介から。

 過去4回続けてきたインド特集の最終回として、「インド社会のモメンタムに高成長を期待」をアップしました。インドには私は非常に強気です。その理由をこの原稿にこめました。お楽しみに。

 テレビ番組の予告です。今週の世の中進歩堂は、『日常を取り巻く音をより快適に変える!電車や車の車内の騒音を低減する最新技術が登場!』としてお送りします。

 今「騒音を低減する技術」を研究中なのは、成蹊大学理工学部エレクトロメカニクス学科の田中俊光教授。同教授は、新幹線や車の車内の騒音を低減する技術を開発しているのです。新幹線などでは今、中空二重壁という壁を空洞にして騒音を低減させる技術が使われているのですが、博士はさらに中空二重壁の性能を高める「ダイナミックダンパー」という装置を開発中。

 それに加えて、人間の耳の特性を解明して人間が聞いて快適な音、不快感が少ない音を設計する“音質設計”という研究も進行中なのです。我々の身近な製品の音をより快適に変えるテクノロジーを紹介します。

 「音質設計」というのは、非常に面白い概念ですよ。お楽しみに。


2010年12月01日(水曜日)

 (14:00)この記事は面白いと思うな。ただ単に「 wikileaks にこう書いてあった」というだけではなくて、それを元に中国政府当局者(どの位のレベルかは不明だが)に、「じゃ、本当はどうか、今はどうか」と取材して仕上げた「今の記事」だからだ。つまり過去文書ではない。

 英ガーディアンの記事のタイトルは、「WikiLeaks row: China wants Korean reunification, officials confirm」です。朝鮮半島問題を考える上で一番重要なのは、「中国は半島の統一、大方の予想では韓国主導での統一を受け入れるかどうか」でした。今までは「反対するだろう」と考えられていた。

 しかしこの記事は、中国が今の北朝鮮に苛立ちを高めており、将来の話として「韓国主導での平和的な半島統一に反対しない」と述べている。むろん、38度線以上に米軍が北方展開しないといった条件はあるかもしれないが。

 非常に面白いので、全文を掲載しておきます。サイトはここですが、中国が北朝鮮を「spoiled child」と表現しているのが笑える。

China supports the "independent and peaceful reunification of the Korean peninsula in the long term" and cannot afford to give the North Korean regime the impression it has a blank cheque to act any way it wants, Chinese officials based in Europe said today.

The officials, who asked not to be identified, spoke after the Guardian reported that senior figures in Beijing, exasperated with North Korea acting like a "spoiled child", had told South Korean counterparts China was leaning towards acceptance of reunification under Seoul's control.

China's moves to distance itself from the North Korean regime were revealed in the latest tranche of leaked US embassy cables obtained by WikiLeaks and published yesterday by the Guardian and four international newspapers.

Reunification was not going to happen overnight and China's first priority was to calm the situation, restart dialogue, and maintain regional stability, a Chinese official said. But Beijing had always backed peaceful reunification as a future goal.

The officials said there was frustration in Beijing over North Korea's recent actions, including its nuclear and missile tests-which China opposed - and last week's lethal artillery attack on a South Korean island. A general discussion was continuing about the direction of North Korea policy, another official said. North Korea produced strong feelings among the Chinese leadership and public, and China had to be careful. Beijing wanted to maintain its friendship with Pyongyang. But it did not want to be led by the nose.

The officials expressed optimism that talks between the North and its regional interlocutors, South Korea, China and Japan, could be successfully restarted, despite Washington's dismissal of China's proposal as "PR activity".

South Korea may be tempted to indulge in tit-for-tat actions against the North, one official said. But a new war on the peninsula was unimaginable; it would be devastating for the two Koreas and the region. China was trying to be a steadying hand.

Referring to the artillery attack, a senior Chinese diplomat said it could be part of what North Korean leaders described as their strategy of "setting a fire under the Americans" in order to get their attention and win concessions. There was growing evidence the Chinese public was running out of patience with the North's behaviour and this influenced the Chinese leadership's thinking, the diplomat said.

Officials described the WikiLeaks disclosure of secret and classified US embassy cables relating to the Korean question as mischievous. When reading the reports, they said, it was essential to distinguish between the personal opinions of those quoted and official government policy.

Speaking about the leaks, foreign ministry spokesman Hong Lei told a regular press briefing: "We do not want to see any disturbance in China-US relations."

Asked about a senior official's reported description of North Korea behaving "like a spoiled child", Hong replied: "China takes note of the leaked reports. We hope the US side will properly handle the relevant issues. As for the content of the documents, we do not comment on that."

The WikiLeaks page where cables are being posted is blocked from China. Although the Wall Street Journal's website reported that Chinese news media had received orders not to report on the US cables, numerous articles could be found on several Chinese websites. The Guardian did not find any referring to material on China, suggesting that any propaganda directive related to those subjects.

Dr Andrei Lankov of Kookmin University in Seoul said he believed Chinese officials were "sick and tired" of the North, and would not support the regime if it was collapsing, but would back it until then because of their shared border and worries about stability. "The majority view seems to be that sooner or later Korea will be reunified and it's almost certain to happen under Seoul's control. But they also believe that later is better."

Lankov added: "The North Koreans have always known what China thinks of them, but it might become a face-saving problem if they feel they have to show their displeasure."

"All those cynics that said China would never put up with a united Korea are simply wrong," said Professor Hazel Smith of Cranfield University, another expert on the North. But she believed China would insist US troops remained below the 38th parallel dividing the Koreas and added: "We are talking about scenarios that may not happen for 50 years here."

She added that the comments on Seoul taking charge sounded like a South Korean interpretation of the Chinese position, rather than a direct quote, because senior Chinese officials were "incredibly cautious" even in private conversation.

Professor Shi Yinhong, an expert in international relations at Renmin University in Beijing, said there was "nothing to prove" the claims in the document, adding: "Even if they were true, if we look at this year's relations between the DPRK and China they are much better."



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