2011年07月31日(日曜日)

 (07:45)今朝見つけた興味深いニュースは、「米政府よりアップルの方がキャッシュを持っている」(Apple holding more cash than USA)です。BBCのニュースで、これには ipad(多分2です)を手に持っているオバマ大統領の写真が付いている。

 私もこのニュースをipad2で見つけましたが、URLはhttp://www.bbc.co.uk/news/technology-14340470です。ipad(この記事によるとオーナーは世界で2800万人)にしてこの高い普及状況ですから、iphone はもっとでしょう。であるがゆえに、「アップルの方が.....」と言われると、「そうかな」という気がする。

 記事の内容は、「cash to spend」(直ぐに使える現金)という見立てで、「最新統計によれば、米政府は737億ドルのキャッシュ残高」に対して、アップルは「764億ドル」。よって、「米政府よりアップルの方がキャッシュ・リッチ」とBBC。

 この記事によると、「The United States is currently spending around $200bn more than it collects in revenue every month.」という状況のようなので、そりゃ「8月2日までに国庫のキャッシュが空になる」「国債を発行させてくれ」というのが分かる気がする。

 債務上限を巡るオバマ率いる米政府、米上院、それに米下院(この中の多数派である共和党の中も割れている)の三つどもえの戦いについては、日本にいる我々には刻々の情勢はよく分からない。「ギリギリの攻防」「マーケットを人質に取ったチキンレース」と言ったところでしょう。山場は週明けです。

 それにしても、アップルの手元流動性は尋常ではない。「何に使うの?」と誰でもが疑問に思う。驚いたのは、バーンズ・アンド・ノーブルズを買うかもしれない、とこの記事にあること。うーん、二位だったボーダーズでしたっけ、はつい最近買い手もないままに倒産しましたからね。

 オンラインの映画サイトであるthe Netflixも候補に挙がっているらしい。こちらは「そうだろうな」と思う。アップルに本屋を買うメリットってあるんでしょうかね。

 9月にはiphone5やicloud などなどアップルの一連の新製品が発表される。私の回りでももう「5」は待っている人が結構居ますからね。「アップル」はもうすぐ時価総額でもニューヨーク証取のナンバー1になりそうだし、「帝国ぶり」はしばらく続きそう。

 まだ相当先の話ですが、彼のあとアップルを率いるのは誰になるのだろう......。


2011年07月29日(金曜日)

 (15:45)4月の初め以来の仙台です。その時は、東北新幹線は通っていなかった。だから、車で東京から来ました。しかし今回は新幹線で。3月11日以前と同じように2時間かからずに。

仙台駅は七夕の飾りで溢れていました  驚いたのはその混みようです。東京ー大阪間の新幹線に比べると非常に混んでいた。私と一緒の取材関連で電車で仙台に赴く予定で、しかしチケットを取っていなかった日経BPの方は、「ずっと立っていました」と言っていた。東海道新幹線ではがらがらのグリーンも凄く混んでいた。

 夏休みだからでしょうか。いいえ。仙台は今非常に経済活動が活発なそうです。それはアイリスオーヤマの大山社長との対談の中で私も知ることになった。マスコミでは伝わっていませんから。

 そもそも仙台に来たのは「事業継続の戦略的対応」シリーズの第一弾で大山社長に登場願ったのですが、その中で大山さんは以下のようにおっしゃっていた。詳しくは近くアップされるサイトを見て頂ければ良いのですが、

  1. 今仙台は非常に経済活動が活発である。ホテルは一杯、小売り業はデパート、スーパー、ホームセンター、それにコンビニを含めて非常に好調で、震災直後の全体的なな悲観論はまったくない

  2. ホテルの活況は、私が4月の頭に宿泊した天童のホテルにまで及んでいるようで、全体的に大震災前は道路の通勤ラッシュは午前8時くらいからだったのが、午前7時くらいになっている。むしろ逆である

  3. それは復興に向けた活動が活発化したのに加えて、地震保険の保険金支払いが政府の方針もあって少し緩めに行われたからであり、仙台の銀行では今は預金が急激に増えている。宮城県の保険者に支払われた地震保険の総額は、1兆円とも言われる

  4. 現在の活発な経済活動の状況は、政府支出の増加もあり今後4〜5年に渡って続く見通しであり、課題は復興需要が去った後の自力経済活動の維持がどういう形で出来るかだ
 とおっしゃっていた。その他の「事業継続」に関する重要なポイントは「事業継続の戦略的対応」シリーズの第一回に譲りますが、私はこのインタビューで非常に東北に関する見方を変えました。

 無論、東北地方が抱えている苦難はいろいろある。しかし、現実に起きているこういうこともしっかりと伝えていかねばならないと思いました。仙台には来週も来ますから、今度は少し時間もありますし、ゆっくりと見ておきたいと思います。

 それにしても、大山社長の思考は多くの意味で「逆転の発想」であり、日本の企業、日本経済の今後のお手本になると思いました。「一年に1000点の新製品を出す」とおっしゃっていて、これには目を丸くしました。加えて「目線」という視点。

 「事業継続の戦略的対応」シリーズの第一回は非常に興味深い、今の悩める日本のビジネスマンには非常に役立つと思います。乞うご期待。


2011年07月28日(木曜日)

 (06:45)一つのエッセイの本日公開と、二つの今日の番組の予告です。公開されたエッセイは、「そもそも講座」の第46回「世界政府とともに」です。世界中銀の前提となる「世界政府」の考え方の系譜を追ってみました。

 今日の番組は二つです。東京FMの午後6時45分からのTIMELINEは、とてもFM放送とも思えない厚めのニュースを音楽とともにお届けする番組(私が時々曲紹介もします)ですが、今日の午後7時台の特集テーマは「更新料は正当?不動産業界の習慣』です。私も借りている身。ちょっとこの問題を考えてみたい。

 二週間くらい前でしたかね、賃貸住宅の契約更新時に家主が借り手から「更新料」を取る契約は有効か無効かが争われた裁判で、最高裁は「契約書に具体的に記載され、明確な合意が成立している場合は情報量や交渉力に差があるとは言えず、不当に高額などの事情がない限り有効」とするとの判断を初めて示しました。それは妥当かどうか、という問題意識です。

 これには賛否両論がある。その両論を超えて、例えば更新料がある場合には「一体そういうコストを含めて契約期間で平均すると、家賃はいくらなのよ.....」というのを示そうという動きも出てきている。更新料を払って、それが二年間有効だとすると更新料を24で割った料金を月の家賃に上乗せして、やっと実質的月極家賃が出てくる。確かにそういう考え方は今までしてこなかった。

 そういった問題も考えてみます。そもそも更新料は、どのようにして始まったのか? 諸説有る。月々の家賃を安く見せかける方法という説、終戦当時の占領軍から家賃についての価格統制があり苦しい大家が名目を変えてお金をとっていたという説など。

 面白い番組になると思いますよ。国民生活センター理事長の野々山宏弁護士にお話をお聞きします。

 夜10時からはBSジャパンの「地球★アステク」です。中国で大きな鉄道事故がつい最近あって、中国政府のあまりにもの不手際で強い関心が集まっていますが、今夜は鉄道の安全性と信頼性を基礎から研究する鉄道総合技術研究所(通称:鉄道総研)を取材対象にしています。

 エコ化する社会の先頭を走ってきたのが鉄道。その「鉄道の技術」では今やハイブリッドカーならぬハイブリッド電車が走っていました。その名は「ハイトラム」。架線とバッテリーを利用した路面電車で、パンタグラフを通してバッテリーを高速”充電”するために、架線のないエリアでも走行が可能。つまり「未来型」の路面電車です。

 むろん低騒音で排出物はなく環境には優しい。また、鉄道システムの安全さと快適さの研究にも迫ります。列車シミュレーターでは運転士の運転操作状況や心理状態の分析、更に快適性シミュレーターではつり革や手すりの形状や設置の研究も紹介。普段は見る事のできない鉄道技術研究の裏側を大公開しますので、お楽しみに。


2011年07月27日(水曜日)

 (06:45)たった二つの言葉で二時間以上口角泡を飛ばす。私たちって............「あほ」それとも「ばか」。

 総勢は5人です。俎上に載った言葉は「こばら(小腹)」と「こまた(小股)」。いずれも体の器官に「こ(小)」が付く。食事をして、ちょっとした小さな飲み屋に移動といういつものパターン。

 食べているうちは、出てきたものの品評会。これも「ああでもない、こうでもない」「(寿司、天ぷら、お造りなどで)関西はこう、関東はこう」と例によってうるさかったが、飲み場に行ってトーク炸裂。

 なにが切っ掛けになったかは今考えると良く分からない。多分、ある大阪の丼、いや「ドン」が、「娘が”小腹が空いた”と言ったのが、ホントに気になった」が切っ掛けだったような気がする。5人のメンバーのうち、女性は二人。

 その人はまず「小腹が空く」は男言葉で品がないと言い始めた。そこからしっちゃかめっちゃか。私は女性に「小腹すかない?」と聞かれてもあまり違和感のない人間なので、「それはおかしい」と主張し.......と、「そもそも論」もあって、トークが盛り上がった。

 私が関東で、他の4人は関西。その地域差もあるし、男女の差もある。これが見方や感覚の違いを生む。今思い出しても、けっこう面白かった。「こばら」は濁音がらみだから良い言葉ではない、母親が言っているのは聞いたことがないから、「小腹が空く」と「小腹が立つ」はどちらが先にあった言い回しなのか、などなど。

 「小腹が立つ」は最近はあまり使わない。少なくとも私の回りでは。そもそも「小腹が立つ」は「腹が立つ」まではいかないが、ちょっとむかっとすると言う意味でしょう。または「腹が立つ」と言い切ってしまわないのが良い時。妥協の余地を残すのです。「空く」と「立つ」のどちらが先に使われ始めたのか、その始まりはいつかなどを含めて、大論争(いや小論争=ころんそう?)。

 次に俎上に載ったのは「こまた(小股)」です。「小股がどこか」については、昔から学会でも論争がある。それは知っていた。女性の股は昔は着物だから見えないはずなのに(普段は)、あたかも見えているように」「小股が切れ上がったいい女」という。それは何故か、という含意です。

 背が比較的高くて、お尻の位置が高い、かつその辺のシェイプがなにかこう切れ上がっているような外見状況を指す......という意見もあった。通説に近い。辞書をネットで調べる役割の人間も出現。

 しかし今私はちょっと違う考え方をしている。相撲の決まり手に「こまたすくい」というのがある。それは私ではない別のメンバーが言い始めた。その場合の「小股」は外側のシェイプというよりは、股そのものです。

 「すくう」わけですから、触らないといけない。ということは「小股」とはシェイプではなく、触れないといけないとも思う。男の小股は触れて、「すくう」ことが出来る。それは相撲というリアルな世界の事であって、明らかです。

 だから、男の小股がインサイドがらみで、女性の小股がアウトサイド(外側のシェイプ)というのはおかしい気がする。だから私は、女性の小股も昔は通常の生活では見えなかったものの、寝所では見ることが出来た女性のインサイドなのではないか、とも思った。そこは男にとって「こまた」を「すくう」ことが出来る。

 昔は女性の股のインサイドを見れる場所はいくらでもあった。で「切れ上がる」なので、女性が寝姿の時に足の長い、特に腰から膝までの長い人のことを言ったのではないか.......とも思った。その時は言いませんでしたがね.....。これって”新説?”。またはそれを想像できる女性を、「小股が切れ上がったいい女」と言ったのか。つまりリアルとバーチャルの入り交じり。

 ははは、絵まで描き出すやつもいて、笑えました。その絵は10枚近くになった。うーん、あの絵は処分されただろうな。でもこれはあくまで言葉の意味探りですからね。

 「ばか」「あほ」は大分知られている。大阪出身の経営者の言葉。「関東に転勤してどうも仕事がうまくいかない。四日目に自分が”あほ”を多用していることに気づいた。これか......と」。関東では「ばか」の許容範囲が広く、関西で許容範囲の広いのは「あほ」です。逆はそれぞれの人間の神経を逆なでする。

 昨日の段階では、「人間の体の器官に”こ(小)”」が付くのは「こばら」と「こまた」だけかと思ったが、今朝起きて「こみみ」もあると思い出した。うーん、でも思い出したのが今朝で良かった。

 「小耳」を持ち出したら、飲み会のエンドがあと1時間延びたかも。それと、「こばら」「こまた」「こみみ」を外国語、例えば英語にどう訳します。私には難しいな......。

 がはは.....。いや、「かはは」。


2011年07月26日(火曜日)

 (14:45)「これが最近の日本だな....」と改めて思いました。

 「祭りの後」です。今朝目が醒めたときの大阪天神祭の会場あと。帝国ホテルとOAPに挟まれた場所ですが、完璧に綺麗になっていた。昨夜のあの人混みや、その残したゴミのかけらも残っていない。天神祭のポスターもない。「あれ、昨日お祭りがあったの....」という風情になっている。

 いいじゃないですか、このさっぱりさ、切り替えの速さ。あちこちのお祭りを見るのですが、最近は非常にパターンが鮮明になってきた。午後9時には終わり、そのあとは徹底的に「お掃除隊」などが出動して清掃。その日のうちに、会場に残滓を残さない。

 私が小さい頃の祭りは違っていたように思う。祭りが終わった直後はやっぱりゴミが結構落ちていて、それは翌日の午前6時ごろから片付けが行われていたような気がする。無論場所によって違うのでしょうが。

 しかし最近は主催者が警察など当局との打ち合わせもあるのでしょうが、終了と同時に徹底的に会場を綺麗に復元する。さすがに簡易観客席などは翌日に残っているケースもあるが、祭りの後の猥雑さは決して残さないように徹底している。いいですね。

 祭り自体も良かった。何よりも天候。降らず、適当に風があって。花火にはある程度の風が必要です。煙を飛ばす。

 本宮の夜は完璧でした。大阪天神祭は、毎年7月の25日に行われる。私にはなかなか曜日があわないのです。しかし今年は月曜日で、ちょっと早く来て全部を見る余裕があった。

 船が行ったり来たりのう船渡御(ふなとぎょ)は、遠くからは何をしているのか分からない。地元のケーブルテレビが中継すると言っていました。花火も綺麗でした。しかし私の印象だと「ちょっと少なめ」で、毎年見ている人もそう言っていました。

 まあ景気もあるのでしょう。神宮とか、東京湾の華火、それに諏訪湖などいわゆる「花火大会」を見ている身にはちょっと寂しい。間隔が空いてしまっているし、それほど大きな新作が出たわけではない。

 しかし天神祭が本体であって、「花火もあります」という本来の趣旨から言えば、あの程度かと思う。また機会があったら、祭りと、その後の清掃隊の活躍を見たい。


2011年07月25日(月曜日)

 (05:45)今朝起きて本当に驚いたニュースは、朝日新聞のサイトにあった「事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線」。あり得ないニュースだなと思った。その記事は以下のようになっている。

 「中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を現場に掘った穴に埋めてしまった。

 事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

 空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4〜5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)

 普通事故を起こした車両は、今後の為にも徹底的に検証・検査されるのが普通でしょう。まだ確定していませんが、一説には45人のも人が亡くなった。一番大事な情報が詰まっている運転席ですよ。

 中国のネットでもそういう書き込みが多いらしい。けしからんと。当然です。なぜ事故が起きたのかを検証できなければ、次の事故を防げない。それを砕いて、埋める。アンビリバボです。

 あまりにも異常なニュースなので、「本当かな」と思って、海外の新聞も読んでみたのです。最初に見たのはニューヨーク・タイムズ。ありました。その文章のタイトルは「Train Wreck in China Raises Questions of Safety」 となっている。その中で、以下の部分が驚愕であり、笑える。

 「Other reports on the site said the ministry was burying the wrecked trains near the site, prompting critics to say that the wreckage should have been carefully examined for causes of the malfunction. The Railway Ministry said the trains contained valuable “national level” technology that could be stolen and thus had to be buried ― even though foreign companies have long complained that the technology was actually stolen from their trains. 」
   繰り返しますが、この文章読んだときには本当に笑っちゃいましたよ。「国家レベルのテクノロジーが使われているので盗まれていけないので埋めた」と。これについては中国国内でも強い批判があるので、中国の常識ではないのでしょう。当たり前です。中国当局の考え方がおかしいと言うこと。本当に驚く。

 問題は構造的です。昨年チベットに行ったときも、インド、ネパールなどに繋がる道路沿いには面子住宅(国が面子の為に建設資金を支援した綺麗な住宅 各国の要人が当該道路を通るため)が一杯あった。

 今回の新幹線事故もある意味では面子工事、面子工程(共産党にとっての)の結果だとも思われる。中国の新幹線・高速鉄道網は中国政府のメンツで急ぎ工事が進み、つい最近に開業した北京―上海間の新幹線も共産党の90周年に合わせる形で開業した。

 また、高速・新幹線の建設に関しては、中国特有の汚職などが蔓延っていたと言われる。汚職に使われた資金は国が支払う工事代金の中から出ていただろうから、当然その分工事が手抜きになっている危険性はある。

 中国の高速・新幹線には当面私は乗りたくない。


2011年07月24日(日曜日)

 (02:45)この二日間というもの、日本が午前零時を過ぎると世界的な大ニュースが伝わる。あまり良くない。今度は、中国の”高速鉄道”の追突・脱線・墜落・死傷事故のニュース。死者の数は不明だが、少なくとも11人の模様。

 事故を起こしたのは、先に開業した北京ー上海間の”新幹線”ではない。地図を見ると、事故は上海より南で起きている。在来線の線路(従来の通常運行速度は50キロだったと言われる)を使って、それを時速200キロに近づける努力をしたいわゆる"D"トレインと言われる列車。

 ”脱線”と伝えている報道もあるが、どうやら何らかの理由で停止している前の列車(落雷→信号システムのダウンだったという報道がある)に、後続の列車が追突し、かなりの数の乗客を乗せた被追突列車の後ろ側の車両二つが脱線して高架から落ち、その一連の事故の中で死傷者が出ているという。

 北京ー上海の新幹線も開業後軽微な事故が続いていて、汚職、手抜き工事、短すぎる建設期間での不適切な突貫工事などなどの報道が続いていた。"D"トレインの名前は、胡錦濤が唱える”和諧社会”から来た「和諧号」だったという。

 日本でも酷い列車事故は起きているが、高速鉄道や新幹線での事故というのは非常に少ない。日本の新幹線は架線事故や気象条件では止まるが、追突、それによる死亡事故はないでしょう。それは安全システムがしっかりしているためで、中国の高速、新幹線はそこからして不安があると言うことだ。正直、中国の高速鉄道、新幹線にはしばらく乗りたくない。

 ノルウェーでの爆発、乱射事件は、このサイトを書いた約1日前の段階ではイスラム過激派(またはグループ)の犯行ではないかという報道だったし、オスロ中心部での爆発と銃の乱射事件との関係も不明だったが、どうやら同一人物(ないし2〜3人の少人数)の事件と見られるに至った。

 何よりも驚くのは、発砲事件の死傷者の方が爆破事件のそれよりはるかに多くなった点で、それはオスロの西にある小さな島で警察官の衣装を着た犯人が、その時に開かれていた与党労働党の青年部の集会(約600人が集まっていたという説もある)の会場で10代の若者を集めておいて発砲したということにあるらしい。

 酷い話です。その結果90人を超える死者が出ているという。海に逃げた若者が多いが、犯人はそれらの人々も狙い撃ちしたという。よって、海中にまだ遺体が残っている可能性がある。

 犯人像は、「キリスト教右派の青年」ということで、最初に報道に出たイスラム教がらみとは全く違っている。「キリスト教右派」という説明だけで、今回の犯人の行ったこととの因果関係の理解は、直ちには私には無理です。

 あまりにも酷い事件が続き、書く意欲をむしろ削がれる。


2011年07月23日(土曜日)

 (02:45)一眠りして目が覚めたのでネットをちらっと見たら、オスロでテロが発生していました。5人の方が亡くなり、少なくとも15人の方が負傷したと書いてある。加えて、その直後に発砲事件も発生しているという。

 テロは自動車爆弾のようで、現場での報告によると二回の爆発音が響き、オスロ中心にあるノルエー首相の官邸が大きな被害を受けたという。しかし首相は無事だったと伝えられる。発砲事件はその直後に起きており、この二つは「coordinated」(仕組まれた、連携の上での)というのが警察の見方のようだ。

 私が今読んだ中では、「Deadly Blasts in Norway Are Followed by Gun Attack」という記事が一番新しく、発砲事件の状況を以下のように伝えている。

Shortly after the explosions, which appeared to be a bomb attack, a man dressed as a police officer opened fire on a summer camp for young members of the ruling Labour Party on the island of Utoya in the Oslo fjord, about 25 miles from the city, and wounded at least five, a Norwegian security official said. “The situation’s gone from bad to worse,” said Runar Kvernen, spokesman for the National Police Directorate under the Ministry of Justice and Police, adding that most of the children at the camp were between 15 and 16 years-old. There were initial reports that Prime Minister Stoltenberg was scheduled to attend a meeting at the camp.
 この記事によると、Ansar al-Jihad al-Alami (the Helpers of the Global Jihad)というグループが犯行声明を出しているようで、その部分に関する記事は以下の通りだが、問題はもっとやりますよ、と言っている点。
The message said the attack was a response to Norwegian forces’ presence in Afghanistan and to unspecified insults to the Prophet Muhammad. “We have warned since the Stockholm raid of more operations,” the group said, apparently referred to a bombing in Sweden in December 2010, according to Mr. McCants’ translation. “What you see is only the beginning, and there is more to come.” The claim could not be confirmed.
 アフガニスタンへの派兵(ノルウェーは小規模らしいが)、予言者ムハンマドを風刺したデンマークの新聞の漫画の転載(同国の新聞による)というから、アラブ過激派の犯行と言うことでしょう。

 オサマビン・ラディンが殺害された後では、一番規模が大きいテロ事件であり、後継者となったザワヒリと呼ばれる指導者の、「存在誇示」の犯行の可能性もある。ヨーロッパは北も南も問題を抱えた形だ。


2011年07月22日(金曜日)

 (01:45)うーん、今度はイギリスを代表する新聞で何か起きているような気がしますね。今タイムズのサイト(http://www.the-times.co.uk/)を見たら、記事は一つもなく、「WE BELIEVE IN THE POWER OF NEWS」が白抜きされたロンドンの横長写真があって、その下には

Official statements from News International:

 といくつかのリンクが並んでいる。

18 July 2011 -Grabiner named as new independent Chairman of Management and Standards Committee
18 July 2011 -We are sorry
18 July 2011 -Putting right what's gone wrong
15 July 2011 -Message from James Murdoch
15 July 2011 -Message from Rebekah Brooks
13 July 2011 -Statement from The Times Andy Hayman

 「WE ARE SORRY」の部分のリンク先には、

The News of the World was in the business of holding others to account. It failed when it came to itself.
We are sorry for the serious wrongdoing that occurred.
We are deeply sorry for the hurt suffered by the individuals affected.
We regret not acting faster to sort things out.
I realise that simply apologising is not enough.
Our business was founded on the idea that a free and open press should be a positive force in society. We need to live up to this.
In the coming days, as we take further concrete steps to resolve these issues and make amends for the damage they have caused, you will hear more from us.

Sincerely,

Rupert Murdoch

 と書いてある。この最後の署名部分を見るまでもなく、THE TIMES はご存じの通りマードック帝国の一角の新聞になっていた。米ウォール・ストリート・ジャーナルもそうです。

 そのマードック帝国は今危機にある。英タイムズのサイトを開いて、ニュースが何一つなかったのは初めてです。読者の皆さんがサイトにわたったときはもう変わっているかもしれませんが。

 ところで、エッセイの紹介です。伊藤 洋一のBRICSの衝撃は今回からブラジルを取り上げます。

 凄い国ですよ。ファベーラの存在で明らかなように貧困の問題を抱えながら、内需主導で7.5%の成長率を誇る。BRICSの一角だが、他の国とは隔絶したいくつかの特徴を持つ。このサイトでは暫くブラジルを私なりきに取り上げます。お楽しみに。


2011年07月21日(木曜日)

 (08:45)日本で殆ど報じられていないし、よっ て賞賛の声が聞かれないが、またまた日 本女子の偉業を一つ。日本のソフト ボールチームが再びアメリカを破り世界一になりました。

 知らなかったが、「女子ソフト・カナダ杯」というのを17日までやっていた そうです。カナダのサレーで同日に決勝が行われ、ここで は日本が米国を7−0で破って優勝した

 サレー発の時事電によると、「日本は一回に古田(豊田自動織機)の適時二塁 打で先制し、山本(ルネサスエレクトロニクス高崎)のソロ本塁打など で三回 までに6点をリード。先発の上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)は7回を3 安打10奪三振、1四球で完封した」となってい る。

 日本は同日行われた準決勝で米国に4−3で勝利。敗者復活戦でオーストラリ アを6−1で下して決勝に進んだ米国と再び対戦したそうだ。つまり一 日に2試 合やっている。ハードですね。

 思い出しますね。ソフトボールでも、日本はアメリカに分が非常に悪かった。 しかし北京オリンピック。日本は上野の好投や堅守で勝った。あの時も 嬉し かったですね。あの歓喜を今でも思い出します。

 ところで、日本のマスコミの悪い癖で、サッカー一色になってこのニュースが まっとうな扱いを受けていないことは良くないと思います。オリンピッ ク種目 を外れたと言っても、今後も注目したいスポーツですし、周囲がきちんと見てや らないと。

 さて、番組のお知らせです。午後6時45分からは TIMELINE(東京FM 80.0)です。今夜は『政治家に「オフレコ」は必要なのか?』です。岡田対石原が直近 ですが、その前は松本龍発言など有り ましたね。私の体験も踏まえて。

 TIMELINE には実は月曜日にも出ました。その時のテーマは「初音ミク」。面白かったな。そしてもう一方が女子 サッカーワールドカップでの日本の優 勝。「限りなくリアル」と「限りなく バーチャル」の二つの話題をいっぺんに取り上げた。

 実は東京FMのTIMELINE は、HP の右下の「WEB RADIO」から過去分も聞くことが出 来る。是非月曜日放送分もお聞き下さい。

 TFMの方々によると、私の回は毎回このWEB RADIO での聴取が飛び抜けて多い そうで、それは「生の放送時間(午後6時45分から1時間)には聞けないが、 後でも聞きたい」という人が多いと言うことだと思い ます。

 この番組では曲紹介も私がやっています。ちょっとひねって。知らない曲も多 いが、知っている曲が出てきたときには嬉しいし、ちょっとコメントを 入れた り。FM放送は面白い。

 次に夜10時からはBSジャパンでの地球★アステクです。先日日野市にあ るGEヘルスケア・ジャパンを取材させていただいたことをベースにした「進化する医療機器のカタチ!」です。

 今後更なる少子高齢化が進む日本。その日本で今後必要とされる最先端医療機 器をこの会社がいかに作り出そうとしているのかに注目。まずは、ポ ケットサ イズの超小型超音波診断装置。

 この超音波診断装置は従来の超音波診断装置と比べて片手で使える手軽な操作 性になっており、重さも白衣のポケットに入れて持ち運びができるほど 軽く なっている。その為に、へき地医療、在宅医療、災害医療等の今までは大きな診 断装置の導入が難しかった分野でこの装置は大活躍してい る。

 さらに言えば、この超音波診断装置のお蔭で、即時診断の効率や精度を高め疾 病の早期発見に貢献し、医師と患者のコミュニケーションを増進、病診 連携も 今までよりもさらにスムーズなものになった。

 外資系の企業でありながら、日本に開発拠点を作ってアジアでまず進む高齢化 に役立つ機器の製造を目指す。新しいグローバル企業の形であり、日本 の企業 にも参考になると感じた。「もやは、企業には国境はない」と痛感。お楽しみ に。


2011年07月20日(水曜日)

 (23:45)アップルの今年4〜6月期の四半期決算が史上最高の売上高、純利益になったと聞ききながら、都内の量販店の店頭やケイタイ電話各社の製品群を見て歩くと、「やっぱり勝利するのは独創性なんだな」と改めて思う。

 とにかく、これだけ競争相手が増える中でも、アップルの業績は素晴らしい。スティーブ・ジョブズ(最高経営責任者 CEO)が、「過去最高の四半期を報告できて、とても嬉しい」と述べたと伝えられるが、それが当然のように思える。4〜6月期決算は売上高が前年同期比82%増の285億7100万ドル(約2兆2600億円)。純利益が同2.2倍の73億800万ドル(約5780億円)と絶好調だった。

 あの潰れそうだった、株価が確か一桁台に落ちたアップルが、売り上げで3兆円に近づき、PCやタブレット、それにケイタイなどのような単価の安い商品で、ちょっと落ちたトヨタ(高価な車メーカー)の年間利益に相当するような純利益をもたらす。なんと壮絶なことか。

 タブレットの売り場を見ると、今や世界の各社が発表した大小、いろいろな規格のタブレット端末が並んでいる。みなipad に似た形をしている。最初にこのマーケットを作ったのはipad1 で、よって誰が見てもそれに似せた製品は、「まがいもの」に見える。アップルとサムスンが特許権争いをするのも当然かと。

 スマートの並ぶ棚を見る。これまた似たマシンが並ぶ。あまりに数が多すぎて手に取る気持ちにならない。iphone にも欠陥は一杯ある。特に日本ではテザリング機能をキャリアの都合で潰されていたり、世界的に話題になったのは音声通話が繋がらないなど。

 私のiphone4は通話では全く使いものにならない。店頭で確認した。どうやらハード的な個別の欠陥があるらしい。ガラケーをなくした時などに不便だ。しかしだから長期間修理に出そうとは思わない。音声通話はあくまでガラケーでやれば良いと思うので。

 「まがいモノ」でいくら後追いしても、それらの企業は独創性で先行した製品を持つ企業のほんのちょっとのおこぼれをもらっているだけのように思う。アップルは最初は独創的なハードとソフトの先行で、そして今では圧倒的にソフトの占有性(囲い込みの度合い)で利益を出す。ともに独創性がもたらした勝利だ。

 アップルの製品はiphone、ipad、macエア(PC)を使っているが、驚くのは各分野の違う製品をがっちり繋いでいるシステム的思考、志向、仕様だ。それぞれが非常にうまく繋がっている。ソニーの製品を考えて見ても、vaio とエクスペリアの間にさえこのような緊密性はないし、私の理解ではまだソニーはPCに代替しうるものとしてのタブレットは発売していない。

 そのアップルの独創性が、もっぱら今や癌と闘うたった一人の人間の頭脳で出来上がったと想像されることが凄まじいし、羨ましくもあるし、今後の企業の収益力の源泉を示しているように思う。それはスティーブ・ジョブズなのだが、彼は言ってみれば以前のPCの社会では”かぶき者”(傾き者=かたむき者 でも良い)だった。

 むろん今のコンピューターの世界を誰が作ったかについては永遠と論争がある。gui(グイ)の考え方をそもそも作ったのはアップルだとも言われる。マイクロソフトは真似ただけだ、という説だ。そういう意味ではアップルの考え方は、ずっとコンピューター端末としてはPCやスマートフォン、それにタブレットの源流に沿っていたと言える。

 しかし一度会社を追われ、しかし戻ってまた製品作りに没頭しという苦しい軌跡の中でジョブズは今のアップルの隆盛を見ている。しかし、身体的にはかなり限界に来ているようだ。人間誰しも永遠ではない。身体も随分と痩せた。今日もジョブズの後任をどうやって決めるかでアップル社内では動きがあると報じられている。

 重要なのは、アップルの巨大な利益をもたらしているのが、その主にジョブズがプロダクツに投影した独創性にある、という点だ。繰り返すが、先行者を追って似た製品を出しても利幅は薄い。その利幅が薄いところで多くの企業(日本や韓国、それに中国の企業)がしのぎを削っている。しかし、「それだったらもっとやることがある」と思う。

 多分傑出した独創性は、容易なことでは生まれない。社会の仕組みがあり、その人の性格があり、環境に恵まれているかどうかもある。多分、日本の企業の中にも、探せば独創性を持っている人はいると思う。それを組織が潰しているだけだ。芽を出せないでいる。

 組織というのは不思議だ。これだけ「アップルの勝利は独創性の勝利」と分かっていても、自社の組織をその方向で動かそうとはしない。まるで成功とリスクを拒んでいるように。しかし、今やリスクをとらないこと、リスクをとる個人を遠ざけることがリスクだ。

 日本は幸いにも政治を見てもそうだが、整然とした社会ではない面を持つ。それはある意味、創造性の温床だ。統制が効き、自分の意見も言えないような社会には独創性は生まれない。

 教育も変えるべきだ。傾く(かぶく)生徒や学生を大事にすべきだ。横並びは何の役にも立たない大量のパンピー(最近の子供達の言葉を借りれば)を産み出すだけ。欧米の企業の中でも傑出したアップルの業績を見るにつけ、そう思う。


2011年07月19日(火曜日)

 (23:12)あらら、えらく移動速度が遅い台風ですね。時速10キロとか15キロとか。しかも大型。今は大阪にいますが、「明日の東京への移動はどうなるのだろう」と思っているところです。

 ま、外せない予定があるのは夕方ですが、それでも新幹線が通常速度で移動できるとして、午後3時には新大阪を出たい。それまでに台風がどこに移動しているのか、新幹線や飛行機はどうなっているのか、です。一つほっとするのは、今回の台風は東北地方を直撃しそうにない、ということか。

 それにしても、ゴールドがオンス当たり1600ドルを超えているのを見ながら、「背景は先進国軒並みの債務危機」で、これは「民主主義の制度的甘さ」が露呈しているとも言えると考えています。「民主主義の制度的甘さ」とは、「欠陥」とも呼べるものですが

  1. 政治家は国民のより多くから支持(票)を得た人がなる。よって、政治家はより多くの人から票を得る努力、時には媚びた動きをする

  2. 国民には「政治家を選んでやっている」という気持ちがあるから、つい政治には多くを期待する。期待していなくても、政治家は「(期待しているの)だろう」と思って良い悪いに関する自分の判断を時に曲げても、より多数の国民の希望に沿おうとする

  3. 特に”危機”と呼ばれる経済事象のあとには、”危機対策”として、財政の出動が行われ、赤字が積み上がる。それが合目的的で、目的達成後はそれによって出来た財政赤字を削減する方向に政治が動けば良いが、実際にはそうはいかない。国民も一回受けた受益を手放そうとはしない

  4. その結果、民主主義を国是として民意を受けた政治家が政治をしている国では、政治家達によほど見識がないと一端膨らんだ財政赤字は一定のレベルまで”歯止めなき増大”をする危険性が高い。その推移を見守っているのがマーケットで、赤字が一定レベルと超えると返済に懸念を抱いてその国が発行している債券(国債)を売りがけしようと動く
 ということです。無論、マーケットが厳粛な審判のように信頼できるかと言えば違う。アメリカの格付け機関などいい加減な存在だと思う。マーケットも間違いを犯す。しかし、それぞれの国の政治家の政治に、国民以上に早期に警鐘を鳴らすのは、今はマーケットだ。イタリアを見れば分かる。

 また無論のことながら、それぞれの国で違いはある。ギリシャやイタリアが何故売られて、より財政事情が悪い日本の債券が売られないかと言えば、国債を誰が買っているのか、もっているのかという問題に至る。そして最後のところのマーケットの信頼は、「当該国の国民が、負った債務を最後は返済する決意と能力を持っているか」でしょう。

 そういう意味では、国内で沢山の製品を作り、それを輸出する能力のあるドイツや日本、それに敢えて言えばアメリカは何かと市場から信頼を受ける立場にあると言える。ではギリシャにその能力があるかと言えば、「薄い」と答えるのが自然だろう。

 そう書きながら私は、「一国が取り得る最善の政治制度は民主主義だ」という考え方は変えません。中国なぞに住みたくない。習近平はチベットに言って酷いことを言っている。その辺のところは、チャーチルが言っている通りだ。

 問題は、民主主義の恩恵を受けている国の我々が、その制度的甘さ、欠陥をどう修復する力を持っているかです。それはその時に国を率いている政治家の力量でもある。その辺に自信が持てないでいるのです。

 民主主義が持つ「自己破壊的側面」にどう対処するのか。欧州も、アメリカも、そして日本も実は根っこのところでこの問題に直面している気がする。


2011年07月18日(月曜日)

 (06:12)

 嬉しい、ただただ嬉しい。

 笑えるほど、嬉しい。

 涙が出るほど、嬉しい。

 叫びたいほど、嬉しい。

 勇気をもらえて、嬉しい。

 日本女子選手が最上段に並んでいるのを見れて、嬉しい。

 アメリカに初めて勝てて、嬉しい。

 二回も追いついて、嬉しい。

 なでしこのがんばりが、嬉しい。

 世界を驚かせられて、嬉しい。

 日本がフェアプレー賞をもらえて、嬉しい。

 金メダルが取れて、嬉しい。

 東北の人達も嬉しく思っているだろうから、嬉しい。

 澤が得点王になれて、嬉しい。

 なでしこが歴史を作ってくれて、嬉しい。

 PKの前に、佐々木監督を含めて選手に笑顔があったのが、嬉しい。

 澤がMVPを取ってくれて、嬉しい。

 並べれば賛辞がいくらでも並べられるのが、嬉しい。


2011年07月17日(日曜日)

 (09:12)ははは、アルゼンチンとウルグアイの試合を見ています。ウルグアイはワールドカップで日本が戦った相手なので、知っている選手も多くて面白い。フォルラン、スアレスなど。今延長戦に入ったところです。それにしてもイエローカードが良く出る試合だ。二人がイエロー二枚で退場。

 それにしても暑いので、用事があれば仕方なく出かけるのですがなるべくエアコンの効いている場所にいるようにしている。本も進みますが、いつもの土日にように「ARecX6」やNHKオンデマンドで見逃し番組を見るのが楽しい。

 一番おもしろかったのは、「異端の王 ブラックファラオ」でした。ハイビジョン特集。古代エジプトには70年に渡って5人の黒人がファラオとして国を治めた時期がある。今のスーダンの人々です。「スーダン」はアラビア語で「黒」を意味すると初めて知りました。

 長い3000年にも及ぶ古代エジプトの歴史の中では70年は短い。しかしその期間に起きたことも興味深いし、その前のクシュ(スーダン)とエジプトの関係も興味深かった。時間の経過の中で入れ替わる支配・被支配の関係。

 ブラックファラオを終わらせるパワーはメソポタミアのアッシリアから来た。タイムマシンがあったら行ってみたい歴史の舞台ですね。よくまとまっていて、面白い番組だった。

 「らいじんぐ産」というNHKの番組も面白かった。日本がクオーツでスイスから世界の時計王国の地位を奪取するプロセスがよく分かった。諏訪のSEIKOが頻繁に出てきました。夏の三連休。なかなか良い。


2011年07月15日(金曜日)

 (22:59)今日っていう一日で、

ちょっと驚いたこと=ホテル・ニューオータニの男性従業員諸氏が、全員ノーネクタイになっていたこと。旧御三家で初めて ?

ちょっと嬉しかったこと=そのホテルで突然品の良い女性に声をかけられて、「私シアトルに住んでいるんですが、いつもRoundup world nowを聞いていますのよ......」と声をかけられたこと。シアトルで聞いていてくれる人が居るんだ。海外でお聞きの皆さん、よろしく

「おお」と思ったこと=赤坂二丁目交番に向かう道を走っていたら、「楼外楼」の看板が。「あ、再開するのか」と思っていたら、その前にいかにも店関係者と思われる方々が集まっていたので、車を止めて「いつから?」と聞いたら、月曜日18日からだそうです。上海の虹橋空港の近くにもある。「こじき鳥」が有名な店です

なんで....と思ったこと=都内の道を走ったら、いやに混んでいる。暑いからかな、と思ったら、もう二つあった。五十日(ごとうび)だった。それに金曜日

「これはどうなるんだろう」と思ったこと=パッソのパトカーに男女の若い警察官が二人。男性が運転していて、その隣の女性ととても「仕事の話をしている雰囲気」ではなく、「女性がはにかみながら二人で楽しくお話....」。うーん、どうなるんだろう...

「やっぱり出来るんだ」と思ったこと=スマホでスマホを動かす。前のスマホはIDEOS X5でテザリング機能付き。それを使ってiPhone を動かしたのです。ちょっと変な気持ち。IDEOS X5は音声通話もパケット通信で処理する災害に強いIPスマホ

「良かった」と思ったこと=前回の聴取率調査で、私が担当するスタンバイの金曜日ズームアップが連続1位になったこと

いらっとしたこと=お医者さんに行って簡単な薬を処方してもらったが、処方箋を持って行った薬局の仕事の遅いこと....。つい、「まだですか」と聞きたくなった

「やった」と思ったこと=行きつけのレストランの経営者が、「今日はピンチ」というので、スタンバイでメンバーを募ったらすぐに4人が集まったこと

そして最後に(^^♪感謝!!ウォ=何気ない思いを綴ったこの文章を最後まで読んでくれた方がいたこと。あんがとございます。


2011年07月14日(木曜日)

 (22:59)昨日の夕方でしたかね、午後6時から菅首相が記者会見して、「将来日本は原発に依存しない社会を」と言ったとき、「それは当然。問題は時期と、そこへのプロセスだな」と思い、その中味を待っていたのですが、言及はまるでなし。つまり「中味なし」。「よくあんな程度で国民の貴重な、放送局の貴重な時間を使ったな」と思っていたら、その酷い内情は今日の官房長官の会見で露呈。

 今日の新聞各紙によると、枝野官房長官は「遠い将来の希望という首相の思いを語った」と述べ、「内閣としての政策目標ではないとの認識を示した」という。総理大臣が国民皆忙しい時間に「希望」を述べますかね。NHKは中継していました。政府のトップですから、希望ではなく「政策」、その実現プロセスを喋るべきでしょう。はっきり言ってとんでもない話ですね。

 首相が個人的な思い、政策の裏付けもない話し、個人の思いを公的放送機関を通じてあたかも政府の方針のような言い方をする。はっきり言って常軌を逸しています。その翌日には官房長官が「内閣としての政策目標ではない」と。話にならない。論評する気にもならない。あるのは”首相の孤立”でしょうね。

 それよりも、”なでしこ”に関するこの日経の記事を読んだ方が、よほど勇気が出る。  そこで、「話になる話」です。本の紹介をします。「生物学的文明論」(新潮新書)。非常に哲学的な本ですが、文章は平易で分かりやすい。例示が具体的で、時に浮世離れした話が続く。かなりの部分は「ナマコ」の話ですから。

 この本を読みながら何故か私は今年の初めに行ったバルセロナのガウディの建造物を思い出していました。なぜなら丸い。そしてこの本には、「生物は丸い」と指摘があり、さらに「人間が作ったものは、自然界にはあり得ない角張ったものが多い」と書いている。その通りですね。ガウディの建設物は、総じて丸い。生き物が多い。

 この本の著者である本川達雄さんの本は20年前に読みました。「ゾウの時間 ネズミの時間」http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/large/4121010876.jpg 中公新書だったんですね)です。ものすごく面白くて、「ほ乳類の普通の一生での心臓の鼓動数は一定」などを覚えていた。

 今回の本ではこの問題も再び取り上げていますよ。しかし、副題が「ヒトはそれほど賢いか ?」でこの本を読んでいくと、生きとし生けるものの関連が明らかになる中で、やはり人間が今は偉そうに突出しているのが分かる。しかし本川さんは問うわけです「ヒトはそれほど賢いか?」と。

 今回この本を読んで、「動物の一生の鼓動は通常は15億回」と書いてあり、人間ではそれは「41歳」に相当すると。それでやっとネズミが2〜3年、ゾウが70年の直線上に人間が来る。小さいほど動物は心臓の鼓動が早い。つまり早く死ぬ。

 しかし今の日本では、平均寿命は80歳をやや超える。ゾウより小さいのに、心臓の鼓動は早いのに、人間の方が長生きする。それは「技術、医術が可能にしたもの」で、過激に言えば40歳以降の人間は「人工生命体」だというのです。

 還暦を過ぎたらもう間違いなく「人工生命体」だと。それ以前を「自然生命体」だとすれば、です。であるからして、「どうすべきか」の指針も書いてある。面白い本です。この本の最後は、著者らしく「ナマコ」で話は終わる。実際の章タイトルは「ナマコの教訓」です。久しぶりに面白い本でした。


2011年07月14日(木曜日)

 (03:59)バーナンキの議会証言 (下院金融委員会)には、「Japan」(Japaneseを含む)が3回登場します。2回は地震・津波で、1回は「デフレの教訓」で。そして、同議長の頭の中では「ショック後の経済の回復が思うとおりにいかない部分で、日本の教訓は重い」という思いが、単語の数以上に頭を巡っているに違いない。

 日本の新聞にももしかしたら今朝の段階で報じられるかもしれないが、同議長は「(言ってみれば)QE3の発動」を臭わせた。文章は以下の部分である。しかし、6月末で打ち切ったQE2で達成できなかったことが、QE3でなぜ出来るのかについては、おそらく彼も確信がない。「景気が悪くなったら緩和」という条件反射の領域を出ていないように見える。

On the one hand, the possibility remains that the recent economic weakness may prove more persistent than expected and that deflationary risks might reemerge, implying a need for additional policy support. Even with the federal funds rate close to zero, we have a number of ways in which we could act to ease financial conditions further. One option would be to provide more explicit guidance about the period over which the federal funds rate and the balance sheet would remain at their current levels. Another approach would be to initiate more securities purchases or to increase the average maturity of our holdings. The Federal Reserve could also reduce the 25 basis point rate of interest it pays to banks on their reserves, thereby putting downward pressure on short-term rates more generally. Of course, our experience with these policies remains relatively limited, and employing them would entail potential risks and costs. However, prudent planning requires that we evaluate the efficacy of these and other potential alternatives for deploying additional stimulus if conditions warrant.

On the other hand, the economy could evolve in a way that would warrant a move toward less-accommodative policy. Accordingly, the Committee has been giving careful consideration to the elements of its exit strategy, and, as reported in the minutes of the June FOMC meeting, it has reached a broad consensus about the sequence of steps that it expects to follow when the normalization of policy becomes appropriate. In brief, when economic conditions warrant, the Committee would begin the normalization process by ceasing the reinvestment of principal payments on its securities, thereby allowing the Federal Reserve's balance sheet to begin shrinking. At the same time or sometime thereafter, the Committee would modify the forward guidance in its statement. Subsequent steps would include the initiation of temporary reserve-draining operations and, when conditions warrant, increases in the federal funds rate target. From that point on, changing the level or range of the federal funds rate target would be our primary means of adjusting the stance of monetary policy in response to economic developments.

 「On the one hand」と「On the other hand」の部分を両方掲載したのは、この二つのパラグラフが続いているということ以上に、どちらが先に来ているかを見るためです。それは、超金融緩和、さらにはQE3の可能性の方が先に来ている。おそらくバーナンキの頭の中には、「こちらを先に置かなければ、マーケットが納得しない」という思いがあったのでしょう。事実株は上がっている。そして別の可能性として、次に「出口戦略」について述べている。

 最初のパラグラフの方では、「今後しうること」が並んでいて、その中にQE3がある。むろん、いつどのくらいに関しては書いていない。それは「状況の変化を見る」ということであろうし、おそらく来月の頭で発表される雇用統計などが参考にされるであろう。FRBの置かれた状況は、「雇用の維持」をマンデートにされている分だけ、日銀より厳しい。

鉄道技術研究所の前にある初代リニアの前で  番組のお知らせです。今日午後6時45分からは、東京FM タイムラインです。毎週木曜日が私の担当で、その日のニュースとその解説に加えて7時台に特集を組んでいます。今週は「災害ユートピア」です。

 あまり聞かない言葉ですね。何十年ものアメリカでの綿密な社会学的調査の結果、『もともと人々は利他的に生きたいという願いをもっているが、社会の仕組みはそれを許さない。その枠組みが強力に破壊される「災害」によって、利他的な行動が許されるようになる』という考え方だそうです。面白いですね。ご期待を。

 夜10時からはBSジャパンで地球★アステクです。今回は「医療を革新!バーチャル技術」です。東京慈恵会医科大学の高次元医用画像工学研究所の所長である鈴木直樹教授に、最新技術、それに基づいた新しい装置を次々に見せて頂きました。「うーん、癌になったらここに入ろう」と思った次第。

 今でもこの時の取材は鮮明に思い出しますが、患者を手術台に乗せる前からその病状を的確に把握し、間違いのない手術に導くバーチャルリアリティを駆使した新たな医療技術の数々。鈴木教授は、工学、医学、理学の三分野の博士。であるからこそクロスオーバーの発想が出来る。お楽しみに。

 そう言えば、13、14日とこの番組の取材でした。写真はそこから。あらら、日本対スウェーデン。うーん、日本がミスから1点先制された。いや前18分に日本が追いついた..........。


2011年07月13日(水曜日)

 (07:45)朝起きたときは、ドル・円相場が78円台の真ん中でした。今は79円台の前半にドルが戻していますが。

 昨夜寝るときになかったニュースを探したら、「ムーディーズがアイルランドの格付けを5段階引き下げたこと、また国際通貨基金(IMF)が同国の財政赤字削減目標は達成が困難との見方を示したことで、ユーロが圧迫された。」(ロイター)とあった。

 また「格付け機関か」という気もするし、「格付け機関の尊大な振る舞い」を問題にすることも出来るのですが、市場としてはとりあえず反応する。欧州で債務危機が深刻化し、アメリカで雇用を中心に経済が弱さを露呈している今の段階では、円が買われるのはある程度やむを得ないでしょう。為替相場は、相対的な価値の表示ですから。

   欧州の状況に関しては昨日述べましたので、今日はアメリカについて。それには、昨日発表されたFRBの議事録(6月22−23日分)が興味深い。以下に引用するのはウォール・ストリート・ジャーナルの今朝の記事です。

The Fed is in a challenging spot-economic growth has come in well below its expectations, but inflation is higher. The minutes showed a few Fed officials felt the central bank "might have to consider providing additional monetary policy stimulus, especially if economic growth remained too slow to meaningfully reduce the unemployment rate."

That was the first formal indication from the central bank that some Fed officials have begun to raise the prospect of new easing measures. Such measures could involve more purchases of government bonds. A $600 billion bond-buying program ended in June.

Others argued the opposite, that inflation risks could warrant "steps to begin removing policy accommodation sooner than currently anticipated." Some Fed officials worried that inflation was increasing broadly "across many categories of spending" while many others said inflation would subside.

Against this divided backdrop, and with the economic outlook uncertain, the Fed appears to be on hold for while, with short-term interest rates pinned near zero and a portfolio of more than $2.5 trillion in mortgage and Treasury securities remaining unchanged. This sets the Fed apart from the European Central Bank, the Bank of Canada and central banks in most developing economies, which have already started to raise interest rates.

 つまり、FRBの意見が真っ二つに割れる(引き締めか、新たな緩和か)ほど、状況判断が難しい状況にある、ということです。ここにも書いてあるが、欧州が利上げ派に加わる中で、緩和維持の国は主要国ではアメリカと日本になった。しかしそのアメリカの「維持姿勢」は、実は内部の深刻な意見対立にあったのだ。

 そういう意味では、13日、つまり今日バーナンキFRB議長が下院金融委員会で予定している「経済・金融政策について」という証言が注目される。「新たな緩和」を唱えているのが誰かが分かるかもしれないし、前回のFOMC以降に出た統計、例えば「6月の雇用統計」(先週金曜日発表)をどう見ているかが明らかにされるからだ。

 FRBが「緩和も考えている」という議事録公表を見ながら、ニューヨークの株価は一時上げる局面もあったのですが、結局イタリア、スペインそしてアイルランドまで巻き込んだ欧州の債務危機の深刻化を見て、また60ドル(ダウで)近く下げた。今週に入ってだけで200ドル以上下げている。

 仮にFRBが「出口戦略」(超緩和からの)を取るとしたらどういうプロセスになるのかに関して一つのシナリオ提示がありましたので、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を引用しておきます。

In the plan formalized at the last meeting, the Fed's exit will involve several steps that play out over months. Officials agreed that first they would allow the portfolio to shrink on its own by allowing the Fed's long-term securities holdings to mature without reinvesting the money the central bank gets when those holdings are paid off. At the same time or later, it will signal that interest-rate increases are coming, likely by refraining from saying rates will stay low for an "extended period." After it does raise short-term interest rates, it will gradually sell its mortgage securities over three to five years.


2011年07月12日(火曜日)

 (23:45)今度は「マージナル」(周辺的)とは言えない国々の危機です。経済規模で言って欧州で第三位と四位の国、イタリアとスペイン。そして、ギリシャに関しては、「selective default」(選択的デフォルト)という単語が出始めた。

 今もそうですが、円が外国為替市場で79円台になり、週明けのニューヨーク、東京を含む株式市場の株価が大きく下げたのは、一つは米雇用の伸びが鈍く米経済の先行きに懸念があることですが、もっと重要かつ緊急なことには欧州の債務危機の感染がより主要な国であるイタリアとスペインに飛び火しつつあること。

 両国の発行している国債に関しては、マーケットでの売り圧力で利回りの大幅上昇が見られて、この水準が続けば両国とも財政赤字の補てんのための国債発行が極めて厳しくなる状況。両国とも財政赤字の削減策を打ち出してはいるが、市場は「実行されるかは疑問」とばかりに、両国の国債を売っている。これは危機が徐々に中心の国々に迫っているという意味で、欧州にとっては深刻です。

 一方、ギリシャ危機は混迷の度合いを深めていて、「selective default」(選択的デフォルト)という単語が欧米のメディアで頻繁に使われ始めた。つまりこれは、「ギリシャをデフォルトに追い込んではならない」という今までの欧州のコンセンサスが、「(影響限定的に、選別的な)デフォルトもやむを得ない」に傾きつつあることを意味する。

 「selective default」(選択的デフォルト)が具体的に何を意味するのかは必ずしも詳らかではない。ドイツなどはギリシャの国債をいったんEUが買い戻して、それを超長期化することによって債務危機の連鎖を止めたいと考えているようだが、この方式ではアメリカの格付け機関は、「ギリシャは実質的にデフォルト」と判断して、その線に沿った認定をしそうだ。デフォルトの対象を「選別」するのも、大変な仕事だ。訴訟の対象にもなる。

 どうやらそうした点に関して、EUの首脳達は今週の金曜日にも首脳、ないし財務相会合を開いて、ギリシャを「selective default」にさせるのか、その際には例えば民間銀行にどのような負担を求めるのか決めたい意向のようだ。今のままギリシャ危機が深化すると、イタリア、スペインの危機が複雑化しそうだからだ。

 イタリアの情勢が激変したことに関して、ニューヨーク・タイムズには、「Debt Contagion Threatens Italy」という書き出しで、次の書かれている。

Throughout Europe’s debt crisis, Italy has largely managed to steer clear of the troubles that have engulfed its profligate Mediterranean neighbors.

But the contagion that started in the euro zone’s smaller countries is suddenly moving to some of its largest. As Greece teeters on the brink of a default, the game has changed: Investors are taking aim at any country suffering from a combination of high debt, slow growth and political dysfunction ― and Italy has it all, in spades.

 この文章からは、感染が突然欧州の一翼を担うイタリアに広がったこと、イタリアが大国であるが故に、ギリシャやポルトとは違う意味合いがあることが分かる。

 同紙が挙げている「感染の三条件」が日本にもかなり当て嵌まる。それは、「a combination of high debt, slow growth and political dysfunction 」(高い債務、低成長、そして政治不全の組み合わせ)というもの。日本が違うのは、日本政府の借金を背負っているのは大部分が国民だ、という点だけ。

 ということは、欧州でもある国の債務は当該国の国民がすべて負うべし、という前提にすれば危機は発生しなくなるということだ。そう提案する人もいる。しかし時既に遅しだ。最後はEUが救うだろう、と欧州の投資家はギリシャやポルトガルの体質が「借金返済」に向いていないことを承知で、機関も個人も大規模に貸し込んでいる。

 一方ギリシャにしろポルトガルにしろ、そしてイタリアやスペインにしろ、特に公務員は手厚い手当の中で生活を維持してきた。対して、若者の失業率は20%を超える。欧州的福祉社会が行き詰まったことは明らかだ。

 観光や農業中心のギリシャやポルトガルと、一定の産業を揺籃するイタリア、スペインとは違う。後者の二カ国のよりどころはそこになるだろう。しかし、ドイツやフランスのような「(産業の)稼ぎ組」のない欧州の国々は、ドイツやフランスのような生活を維持するのは容易ではない。

 しかしそれをギリシャやポルトガル、ましてやスペインやイタリアの国民に納得させるのは、これまた至難のわざである。


2011年07月12日(火曜日)

 (02:45)一眠りして起きてネットを見ていた ら、日経のサイトに以下のニュース。「何 だかな....」という印 象。

 東京電力の藤本孝副社長は11日、日本経済新聞のインタビューに応じ、1日 から実施されている電力使用制限令に基づき「同じ気温でみた場合に 10〜 15%程度電力使用量が減り、夏場は乗り切れるメドがつきつつある」と指摘し た。その上で、東電よりも需給環境が厳しい西日本の電力各社に 対し「要請が あれば、応援融通を検討しなければならない」と述べた。

 夏の供給余裕が出た場合、その日の需要に応じて他電力への一時的な融通を検 討する。藤本副社長はまずは同じ周波数の電力を使う東北電力への融通 を優先 するが、西日本の電力会社から要請があれば応じる可能性を示した。

 そりゃいいことですよ。しかし、今までさんざん「足りない」「15%の節電 だ」と叫ばれた後で、今度は「余るので、他社に融通」と言われても。 素直に 「はいそうですか」とは言えない。

 というのは、「(東電管内での)節電を続けたら 電力があまるので、他社に融通したい」ということらしい からだ。日経 の記事にも『利用者への節電要請を緩める方が先ではないか、との指摘に対して は「計画停電をなんとしても避けるため、需給には余裕を 持ちたい」とした。 他電力に供給を検討する一方で、現段階で節電要請の緩和は難しいとの考えを示 すもので、波紋を呼ぶ可能性もある』とあ る。

 私は7月1日から強化された民間の節電努力を見ながら、「各所に不都合が生 じている」と思うわけです。夜道は暗いし、危ない。エレベーター、エ スカ レーターはあちこちで止まっているし、室内でも熱中症が起きそうになってい る。としたら、やはり管内での節電努力に報いるのが先ではないか、 と。

 実にちぐはぐです。結局のところ今までの節電要請は、「電力が足りなくなる ぞ」という一種のブラフだったような印象もする。「何でもそうです が、大切 に使う」ということは大事ですよ。

 東電さんも、電力の増産努力をしたんでしょう。しかし夏場が始まったばかり の段階でこういうインタビューを見ると、「最初から、乗りきれると読 みなが らも、電力が足りなくなったら大変なことになる」と社会を脅かし続けたように 見える。

 だとしたら、非常に残念。今回の発表も、混乱の元になりそうな話だ。


2011年07月10日(日曜日)

 (18:45)今日は昼間ちょっと車で外に出ましたが、「日曜日」という以上に、全く人が外を歩いていませんでしたね。いや正確には、ほんとうに少なかった。私が走行した道沿いがそうだったというだけではなくて、「やっぱし暑かった」というのが理由のような気がします。

 それにしても、今日は目覚めの良い日曜日でした。起きたら”なでしこ”がドイツに勝っていました。ドイツは過去2回の女子ワールドカップ大会で2連覇をしたくらいの強豪。それをドイツ・ウォルフスブルクでの完全敵地試合で1―0(前半0―0、後半0―0、延長前半0―0、同後半1―0)で下した。

 得点を上げたのは、FWの丸山。延長後半3分、MF沢のパスを受けての、難しい角度でのサイドからのシュート。開催国であるドイツは当然残り試合を猛攻に出てきたが、それをしのぎ勝利した。

 10日というから今日行われる準々決勝スウェーデン―オーストラリア戦の勝者といよいよ準決勝。開催国であるドイツの選手が日本に負けた後涙を流していたのが印象的でした。私は知りませんが、サッカーでは男女通じて日本は初めての対ドイツ公式戦での勝利ではないでしょうか。

日本の勝利シーン youtube

 ぱっとしないニュースが多い中で、日本の宮里という同姓の二人が全米女子オープンで美香1位、藍2位のワンツー。結構な、気分の良い日曜日です。


2011年07月09日(土曜日)

 (08:45)昨日ちょっと考えたのですが、こういう商売はどうでしょうか。私は建設に関わっている人間ではないので、直ぐに始めるという訳にはいきませんが。

 それは、「既に都会で住むことを決めた段階の世代の人々が、親(または祖先)が地方(田舎)に建てて、しかし今は誰も住んでいない家を課題を一つ一つ解決しながら処分する」です。

 例えば山梨県の空家率は17%に達していて、全国で一番高いと聞いた。山梨県に100軒の家があれば17戸は空き家だと言うことです。これは対処すべき問題でしょう。なぜなら、家を持っていながら、そこに住んでいない人も心配だが、その空き家の側や近所に住んでいる人にとっても、それは不安な存在だからです。火が出たり、変な人が住んだり。

 賃貸に回っている家はこの統計から除かれているから、17戸は本当に誰も住んでいない家ということになる。私が以前チェックした統計だと、別に山梨県が率で突出しているわけではなく、ドングリの背比べで他の日本の諸県の空家率は高かった。

 無論、自分の小さい頃、そして親が、祖先が住んだ家となると、壊すに当たっては非常に多くの問題がある。遺産相続にも関係するし、思い出の品をどうするのかという問題もある。

 しかし、誰も引き取り手のないままにかつて立派だった家が朽ちていくのは勿体ないし、近所迷惑でもある。でそれを、持ち主と相談しながら課題を解決しながら処分するのです。ニーズはあると思うが。

 ところで、「8日中に統一見解を出す」と言った政府。原発再開に関する統一見解です。「アメリカの雇用統計の発表とどっちが先か」と思っていましたが、思った通り雇用統計の方が先に出た。悪かったですね。ニューヨークの株価は一時大幅(確かダウで150ドル以上)に下落した。引けはダウが62ドル強安。為替はあまり円高にならずに80円90銭前後。

 原発再開は哲学的なテーマもからむ難しい問題で、簡単に「8日中に」と言ったのが間違いでしょう。まあ、混乱の極みですね。今朝の日経の一面トップではないが、「電力は我々の豊かさを担保すると同時に、雇用維持の全体条件」になっている。

 複雑な配慮が必要なのに、思いつきであれこれいう首相では、舵取りは無理でしょう。


2011年07月07日(木曜日)

 (08:45)朝のNHKのBS1の海外ニュースを見ていたら、韓国の平昌に負けたフランスの放送局のアナウンサーが深刻な顔をして、「フランスの候補地が得た票はわずかに9票だった」と嘆き、「フランスは既に1992年から20年もオリンピックを開催していない」と。

今日は七夕ですね。良い夜を  まあ韓国も1988年のソウル・オリンピック開催から30年後にやっと冬のオリンピック開催権獲得ですから、オリンピックを開催するのはなかなか難しいということでしょう。その意味では、平昌の、そして韓国の喜びは分かる。三度目の挑戦だと。

 日本は1964年に東京オリンピック、1972年に札幌オリンピック、そして1998年に長野オリンピックをやっている。アジアで過去2回のオリンピックは、日本開催だった。

 まあでも、2018年の平昌の冬で、日本の2020年の夏のオリンピックは難しくなったでしょうね。無駄なお金は使わない方が良いかもしれない。石原さんは意欲を示していて、政治家をしてはそうなんでしょうが、ちょっと無理でしょう。

 ニュースとしては、「WASHINGTON-The U.S. government has warned domestic and international airlines that some terrorists are considering surgically implanting explosives into humans to carry out attacks, The Associated Press has learned.」が一番驚きかな。「BELLY BOMB」というのが名付けられた名前だそうです。人間の腹に入れる場合、飛行機を爆破する能力はないそうだが、近くの人を殺傷する威力はあるそうです。

 番組のお知らせです。「地球★アステク」(BSジャパン 午後10時)は”名古屋シリーズ”の第一弾。「再生医療セレンディピティ!」と題して、名古屋大学大学院医学系研究科の上田実教授の研究を紹介します。HPの紹介文を掲載すると  

再生医療の最前線から、医療の常識を変えるかもしれない治療法の可能性に迫る。自らの細胞を培養し傷ついた臓器や器官に移植して正常な状態に戻すという「再生医療」。

従来は、再生医療=細胞移植と言う理解が一般的だ。しかし、名古屋大学大学院医学研究科の上田実教授は、廃棄していた細胞培養液の中に「成長因子」が多く含まれている事を発見。その細胞培養技術を、アンチエイジングやシワ治療等の美容分野で実用化させる事に成功した。成長因子は幹細胞を活性化させる機能を持っている。更に、上田教授は成長因子の粉末化も実現。今後、脳やせき髄など重度の疾患を持つ人間への実用化が期待されるが、その道のりには様々な障壁があると言う。

移植するために培養した細胞そのものではなく、培養液から新しい治療法が発見されるという、この再生医療界の“セレンディピティ”(何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能)ともいえる発見の現場に、伊藤洋一と蒼姉妹が潜入。その現状と可能性をレポートする。

 となります。医療の世界には可能性が広がっていることが手に取るように分かります。お楽しみに。このあとも面白い題材が続きます。毎回堪能下さい。

 次にBRICSに関してずっと分析を続けているECOジャパンの伊藤洋一の「BRICsの衝撃」の最新号の紹介です。今回はベトナム編の最終回として環境問題を取り上げます。「砂漠化」「大気汚染」「工場による汚染」など深刻な問題を抱えている。

 この回でベトナムを離れ、話をブラジルに運ぶ予定です。


2011年07月06日(水曜日)

 (15:45)新幹線に乗ったら、「現在節電のために、弱い冷房にしています」というアナウンス。「何度か」という点には触れていませんでした。確かに去年よりは生暖かい空気である気持ちがする。時たま涼しくもあるのですが。

 温度を言わないのは、その都度車掌さんがその車両車両の具合を見て調整できる余地を残しているからでしょう。それは良いことだと思う。私が心配するのは、今年は「熱中症」の人の数が去年よりぐっと増えていること。

 多分、「節電」の意識が強すぎて、体の弱い老人とかが我慢して暑い部屋で時間を過ごす中で、知らないうちに「熱中症」になっているのでしょう。これは気をつけないといけない。必要に応じてきちんと電気を使うべきだと思う。

 テレビを見ていると、「電気予報」なるものが出てきている。その数字を我々は直ちに信じがちで、その数字におろおろしがちだが、これは間違いだと思う。というのは、いかに電力を効率的に使うかの観点をつい忘れてしまいがちだからだ。

 日本の電力網は一般的に送電ロスだけで5%はあると言われる。技術的に送電ロスを大きく下げる技術は既に確立されている。その工事をやるだけで、原発数基分は発電量が少なくても、日本は電力不足にならない。白熱電球をLED電球に代えるのも効果的だ。

 なぜそういう前向きな議論が起こらないのか不思議でならない。駅でもエスカレーターが止まっていて、お年寄りなどがおろおろしているのを見ると、「節電」という御旗で「多少の不便は」「多少の熱中症の発生は」という空気を感じる中で、「知恵を出す方が先」と思う。

 節電は今のような状況でなくても必要。しかし、老人の死を増やすような形での節電は本末転倒だと思う。もっとどうしたらより安全な電力を作れるのか、その電力をどうしたら効果的に使えるのかに注力すべきだと思う。

 電気予報の数字に一喜一憂するよりは。


2011年07月05日(火曜日)

 (10:45)あまりの酷い展開に、「開いた口が塞がらない」と思っている方が多いのではないでしょうか。「東北復興」という菅政権の今の最大の旗印・重責を担う大臣が、就任たった9日で「政策を巡る対立」ではなく、「知事への口の利き方」で辞任。驚きを通り越して呆れ果て、怒りさえ感じる。菅政権は即刻退陣すべきでしょう。

 昨日の朝方は「問題ない」と言っていたのに、24時間後の今朝には「言葉が足りなかったり、荒かったりしたのは不適切だった」と辞表を提出した。既にそこに節操のなさが出ている印象を受ける。菅首相は、「(松本さんの)意志が固いので、(辞表を)受理した」と。しかし、任命したのは菅首相です。

 松本復興大臣は「(他の我が党の人間とは違って)自分は責任をとった」と言いたいのかも知れないが、まるで意図的に自分で問題をまき散らしたかのような不適切な表現を使いまくった後での引責。辞任の形はあまりにもだらしないし、美しくもない。「(菅首相を引きずり下ろすための)自爆テロ」にしても、あまりにも筋書きが悪い。

 10歳ないしそれ以上も年下と言っても、宮城、岩手の二人の知事は県民の投票で選ばれている、県民を代表する知事です。また復興担当大臣として仕事を順調にこなす必要性からも、対等な関係を築き、敬意を持った発言をすべきでしょう。その環境を自ら壊して回った。仕事が出来ない状況を自ら作ったわけです。

 「民主も自民も公明も嫌い」という意味不明な発言を辞任表明後に記者団に問われてまた言ったらしいが、「今の政党政治が嫌い」「今の政治が嫌い」というなら、自ら政党を作ったり、国政の世界から去れば良い。しかしそれをしないで、一端引き受けてからもその感情を引きずったように見て取れ、結局自らの政治環境を破壊した。選挙区からも批判電話とメールが事務所に殺到したという。

 確か政治家の三代目と聞いたが、であるが故に「選挙で選ばれている」「選んでもらった」という意識がないんでしょうね。何があっても「俺は当選する」という不遜な意識が感じられる。そしてそれが一連の傲慢な発言に出たように思う。

 「九州」とか「B型」のせいにしているが、言い訳でしょう。普段思っている不満、周囲に対する不満がそのまま出たと思う。そして、そういう人にしか菅政権の重要役職が回らなかった、というのがまた問題です。菅首相は、復興担当相の職をいろいろな人に持ちかけたが、皆に断られたそうだ。その経緯そのものが問題だと思う。

 政界全体にも言えるのかも知れないが、民主党の人材不足は深刻です。と同時に、就任から9日目で引責辞任するような人を選んだ首相にも大いに問題があるのでしょう。松本復興担当大臣はもともと、「菅首相は6月末で辞任すべきだ」と言っていた人だ。菅首相はあえてその人を選んだ。

 7月に入ってまず辞めたのは、ご自身となった。菅首相も「10月の日中会談」を画策するような環境でないことを素直に認めて、直ちに辞めるべきでしょう。復興を妨げているのは、野党でもマスコミでもなく、ご自身であることは明確になった訳だから。

 そう言えば(渡部)黄門様も怒っていらっしたな。


2011年07月04日(月曜日)

 (07:45)あれ、7月になったらドコモからクロッシィのポケットwifi タイプの製品が発売される予定じゃなかったかな。いや、ずっと待っているのです。

 今私が使っているのは同じドコモのバッファフォー製のポケットwifi。これが実に便利なんですよ。家のLANに繋げば、ややこしい機器なしで無線LANの基地局になってくれる。この結果、非常に部屋の中が綺麗になった。ルーターいらず。

 そのLTEバージョンを待っているのです。まずその周りに5〜6台のPCやiphone などをぶら下げる予定。今のクロッシィの製品は、PCに差し込むUSBとカードタイプで、あれでは使う気になれない。

 今ドコモのHP見ても書いていないし。テザリングできるケイタイがあれば、移動が多い私にとって、非常に良い環境が生まれそうですが。


2011年07月03日(日曜日)

 (23:45)実はアザレンカとの試合を軽い眠さをこらえてずっと見ていました。クビトバです。でかいな(もっともシャラポワと同じくらい)、というのと、21歳にしては試合がうまいという印象。アザレンカに第二セットを取られたのですが、第三セットはその後遺症もなかった。

 準決勝は2試合とも見ていて、シャラポワは準決勝では勝ったのですが、ダブルフォールトが非常に多かった。NHKのアナウンサーが「これだけダブルフォールトが多くて、それでもラリーが強いので、やはり強いんですよね...」とか解説者に言っていたのを思い出す。

 しかし決勝では、シャラポワはこの「ダブルフォールト」で自滅したように思えた。やはり決勝となると、サービスゲームをダブルフォールトで点数を落とすようではダメなのでしょう。アザレンカとの試合もそうでしたが、クビトバはサービスエースが他の選手より多かったように思う。

 懐かしかったのは、マルチナ・ナブラチロワがずっとクビトバの試合を見ていたことです。同じチェコ人。ナブラチロワはその後アメリカに移ったように記憶している。相変わらずあの精悍な顔つきでした。

 それにしても久しぶりにテニスの試合をまじまじと見て、「流れというのがこれほど何回も変わるゲームも珍しい」と思いました。種目によっては、一回出た流れはそのまま続くことが多い。ゲームエンドまで。

 しかしテニスを見ていると、試合中に素人目にも流れが何回も変わる。くるくる変わるのです。しかもセットが変わると状況がまたがらっと変わっていることがある。面白いゲームだと思いました。

 それにしても、今年のウインブルドンは上位に残った面子が大きく変わった。ウイリアムズ姉妹が早々に消えて、新しい顔が出てきた。最後に「ワ」のつく選手が強くなっている。


2011年07月01日(金曜日)

 (03:45)ひょっとして梅雨明け....とか何人かと言っています。晴れの時の太陽の強さ、そして夕方になると来る豪雨予想。今の気象は従来の経験では語れない。

 今日面白いと思ったニュースは、「東京大学、秋入学を検討…入試日程は現行のまま」でしょうか。そりゃそうだ。海外の大部分が秋の新学期の開始。日本は春で、留学終わりなどがおかしくなる。

 入学試験はそのままだとなると、東京大学に受かった学生は秋まで何していても良い.....ということ?「日本も本当の意味で国際競争に迫れたら、やるときはやるじゃない」と思ったのは、野球のボール、ストライクのカウントの仕方。

 今年から順番がひっくり返りましたからね。そう言えば大学も優れてグローバルな競争の中にある。だから春入学が変わってもおかしくはない。その辺は物事の本質には関係ないですから、いいのかなと。

 今日は海外から驚くニュースが二つ。見た範囲で。サンケイには「IMF前専務理事の性的暴行事件、無実?告訴女性の供述に疑念 米検察、訴追取り下げも」とあって、記事の内容は

 【ニューヨーク=黒沢潤】国際通貨基金(IMF)のストロスカーン前専務理事が5月中旬、米ニューヨークのホテルの女性従業員に性的暴行を加えたとして訴追された問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は6月30日、告訴した女性の供述に検察当局が疑念を抱いていると報じた。

 同紙によると、前専務理事と女性が性的関係を持ったのは事実ながら、女性の亡命申請の内容に不審点が見つかったほか、薬物犯罪や資金洗浄(マネーロンダリング)に関わっていた可能性があるという。検察当局は弁護側とこうした状況などについて協議した上、訴追を取り下げるかどうか検討中という。

 あららっていう感じですね。もう後任が決まってしまった。彼は大統領候補でもあった。本当に無実だったとしてら、どうなるのか。もう一つ朝日  
 ティモシー・ガイトナー米財務長官(49)が、米国で懸案になっている債務上限引き上げ問題の解決後に辞任する可能性があることが30日、わかった。複数の関係者が朝日新聞の取材に明らかにした。
 昨日で2011年も半年が過ぎましたね。今年も。後半の始まりですか。前半は本当に色々なことがあった。ま、後半もいろいろあるでしょうね。


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