2011年10月31日(月曜日)

 (17:35)まあ備忘のためにも書いておこうと思うのですが、今日が世界が「70億人になった日」ですか。

 世界の人口はずっと私の頭の中で「書き換え」で来た。いつだったか忘れたが、私が最初に世界の人口を覚えたのは、確か54億人だったと思った。その時一緒に覚えたアメリカの人口は2億4000万人。そこから世界は70億になり、アメリカは3億人になった。

 もっとも、本当に「70億なのか」は誰も確信がない。中国やどこかの国の山岳地帯には、人口統計の対象にもならない人々が生まれ、生活している。日本のように「戸籍」があって、はっきりと人口が補足されている国はむしろ珍しい。だから、誰も確信はないのだ。だから、「70億人」は”推計”とされ、そうニュースでも伝えられる。

 日本では「そんなに増えた」というニュースの取り上げ方が多いが、海外のニュースはむしろ「今後は増え方が減る。その増え方の低下が経済にも影響を与える」という書き方が多い。20世紀の爆発的な人口増加に対して、「21世紀は人口の増加ペースが大幅に低下する。それが問題になるかも」という視点だ。

 人口の伸び率低下は「歓迎できることだ」というのが私の見解である。どう見ても、20世紀は人類が大膨張しすぎた。医療の進歩、それに伴う新生児の死亡率の低下、加えての生まれた人の長寿化など祝福すべき事はある。

 しかし、常識論で恐縮だが20世紀のペースで人口が増え続けるのは地球という星にとっても負荷が大きすぎると思う。個別の資源というレベルと超えて。だから、例えば日本の人口が急激に減らないのであれば、横ばいから若干の低下への転換は歓迎すべき事だ、と考える。

 しかしまず問題なのは、日本もその代表なのですが、戦後の世界の年金を初めとした様々なシステムは「人口は増える」という前提で作られていることだ。今の欧州の危機もその前提とは無縁ではない。「人口は増える」の前提から、実際にトレンドが「横ばいから減少」への変化は大きな社会変動を及ぼす。日本がその良い例だ。

 人口減少傾向に伴う問題を避けるためには、「人口を増やせばよい」という意見にくみできないし、現実的にも日本や先進国の出生率が軒並み2.1(the replacement level)を上回ることはないでしょう。ということは、世界の人口の伸びは今後低下してくる。途上国でも人口爆発はもう限界だ。

 この問題を考える上で、また人口がらみの英単語を仕込む上で、このワシントン・ポストの記事は面白かった。「fertility rates 」「graying of society」「replacement level」「population implosion」など。

 implosion がexplosion の反対語です。これに関連して、サイトでこの論文を発見しました。日本は既にこの問題に直面している。

 極端に増えても、極端に減っても問題が起きる。世界の人口のコントロールは難しい課題です。


2011年10月31日(月曜日)

 (12:35)今朝午前4時過ぎかな、いつも為替相場の動きを見るサイトを見たら、ドル・円が75円44〜45銭(オセアニア市場)くらいだったかな。高値が75円38銭と示されてきた。(その後32銭まで行ったらしい)

 で、『今週は、安住財務大臣など日本の通貨当局者が繰り返す「必要があれば、断固たる措置をとる」の本気度がのっけから試される局面が予想される。』と書いたのですが、ま予想通り、「措置は打ち出してきた」というのが第一印象です。「断固」かどうかはこれから分かる。

 だってもうダメでしょう。先週だけで、「必要があれば、断固たる措置をとる」を4回も5回も言っている。このままほって置いたら、完全なオオカミ少年です。しかも「75円のレベルが重要。やるならその前」と思ったのは、日本の産業界に「75円が節目」という見方をする人が多いためです。

 例えばこの週末に見たテレビで、日本電産の永守さんが「75円が限界」と言っていた。日本電産は「円高のメリットを生かす海外企業の買収」もしている会社です。その会社の、日本で尊敬する人が多い経営者が、「そこが限界」というレベルを上回りそうになっている。

 形としては、日本の介入は当面75円を意識して行うものになるかもしれない。永守さんの発言に加えて、80円の時にはなかった報道として「中小企業が集団で海外に....」といった類のものが増えている。

 仮にドルの「75円割れ」を放置したら、「日本の通貨当局は無能」との見方が確たるものになったでしょう。日銀の緩和策も「too little too late」で為替相場にはなんにも影響はなかった。

 しかし、「措置」が「断固たる措置」になるかはこれからの問題です。介入以外の措置、仕組みが必要です。日銀はまた、「デフレ脱却」に尽力しなければならないでしょう。


2011年10月30日(日曜日)

 (23:35)西武が2連勝でファイナル・ステージ進出ですか。ソフトバンクの選手・監督は「いやーな気持ち」になっているんでしょうね。今年のこれからのプロ野球での最大の関心事は、「ソフトバンクが日本シリーズに駒を進めることが出来るか」です。

 とにかくソフトバンクは、レギュラーシーズンでいくら強くてもなかなかファイナルステージを勝ち抜けない。選手や球団、それに監督はトラウマになっているんではないか。そこに来て、西武は後半戦にしぶとさを発揮し、オリックスを最終戦で直接ではないがうっちゃって出てきた。そういう意味では、「失うものはない」。

 私は「ソフトバンクに出て欲しい」と思っているのです。心から。だって、この数年「リーグ優勝し、ファイナル・ステージで負ける」が続いている。今年もレギュラーシーズンでは圧倒的に強かったのに。ソフトバンクの対セリーグ優勝チームとの戦いを今年は見たい。

 アメリカの大リーグのワールドシリーズも結構追っていたが、行きつ戻りつの面白いゲームが多かった。日本のプロ野球と違って、向こうはよく点数が入るのです。面白いくらい。日本のそれはどちらかというと、最初は投手戦が多い。しかし、大リーグは最初から点数がどかんと入る。

 個人的には、テキサス・レンジャーズに「初めての優勝を」と思っていたのですが、やはり第六戦にサヨナラで負けたのが痛かった。後半はずっと勝っている状態で戦っていたのに、いかんんせん投手がピリッとしなかった。

 それにしても、見ていて「アメリカの野球も変わった」と思いました。第何戦だったか、プーホールズというカージナルスの選手が、一試合で3回も敬遠の四球を押しつけられていた。「高校時代の松井じゃないんだから」と思いました。あれはアメリカのファンもきっと怒っている、と思いました。味方チームでも。

 その試合は、それを含めて6敬遠。バンドも多くなった。ワールドシリーズだから、ということはあると思いますが、見ている私がちょっと興ざめでしたね。ま、そうはいってもやはり大リーグの戦いはダイナミックで良い。私が見ていた中で一番「これは凄い」と思ったのは、ベルトレの「膝を折りながらのホームラン」かな。

 相手の好投手を完全に読み切って、「狙ったホームラン」で、「これはプロだ」「これこそプロ」と思いました。


2011年10月28日(金曜日)

 (16:35)午前中から出かけて日中の仕事は「産業フェア in 善光寺平2011」での講演でしたが、そこで実に将来性のある新しい製品(素材)に出会いました。それは、「レア・プラスチック」

 今までに全くない触感、そして優美な色、なめらかで白い肌合い。今まで出会ったことのない素材です。もともとは蛍石。それを砂状、粉末状にして、それを仕上げる。レア・プラスチックは、「見る」よりは「触る」ことをお薦めします。まだ製品としては完成していない。しかし「これは行ける」という印象がしました。

 メーカーはNikki Fronという会社ですが、既に吉岡徳仁さんとのコラボで、パリの大きな展覧会で特別ブースをもらっての展示が決まっているようです。ナイス。

 あとは補助人工心臓「エヴァハート」 が興味深かった。これは、心不全等で十分に血液を送り出せなくなった心臓を補助し、血液を全身に送る装置だそうです。サンメディカル技術研究所の製品です。

 ところで、二つの文章がアップされましたので紹介します。

 「ロシア訪問記【1】大量消費社会の出現に驚いた」
 「金融 そもそも講座  そして世界に飛び火」

 です。前者はロシアシリーズの第一弾。9月の私のロシア訪問を徐々に報告していきたいと思います。後者は、「世界に飛び火したOCCUPY運動」の意味するところを探ります。


2011年10月27日(木曜日)

 (00:35)水曜日は日中から夕刻まで筑波のJAXAで人工衛星のロケ取材。数多くの衛星の実験機を見ながら、「もう衛星のない私たちの生活はないな」と思っていました。GPS、天気予報など、今の我々は数限りない衛星情報の中で生きている。

来年の3月までに打ち上げされる予定  今まで役割を果たしてきた、そして今も役割を果たしている衛星に加えて、今回はつい最近の名称募集で名前が決まった「GCOM-W1」(第一期水循環変動観測衛星)を興味深く勉強させて頂きました。付いた名前は、「しずく」です。いいですね、この名前。女の子の名前にも適しているのでは。

 「しずく」は世界でも最先端を行く日本の「水蒸気、水、氷などから出るマイクロ波電波捕捉」による観測衛星です。そのマイクロ波を長期にわたって観測し、今後の地球の気候変動を予測し、何を回避しなければならないのか、それをどう政策に生かすのか、など。多分凄く良い番組に仕上がると思いますので、お楽しみに。

 将来はさて置き、当面のこの科学番組の予告です。木曜日の午後10時からのBSジャパンの「地球アステク」は、「突撃!防衛省技術研究本部」です。この「本部」、どこにあるのかというと恵比寿ガーデンの直ぐ近く。知りませんでした。地理的には突撃は簡単でした。近いので。

 防衛省の最大の任務は日本の防衛ですが、それに関連していろいろな最新技術が開発されています。今回登場頂くのは同省技術研究本部の先進技術推進センター。「自衛隊員のゼロカジュアリティ(死傷者ゼロ)」を眼目に、隊員の身を守る装備技術の研究などを行っている。

 そればかりでなく、番組にはまるでUFOを思わせる小型球形飛行体も登場します。この飛行体は小型球体で安定性があるため、狭い場所での低空飛行はもちろん、どんな姿勢でも着陸可能。更にそのまま地上を回転移動する事もできる。内部にカメラを搭載する事で、災害時の監視や偵察機として使えます。これは面白かった。お楽しみに。

 それに先立つ午後6時45分は、東京FM TIMELINEです。今週の木曜日の特集のテーマは「薄れる男女の境界線。ユニセックス化の加速」です。この番組は、各曜日のパーソナリティが必ずしも得意としない(と思われる)分野に切り込むというところに特徴があって、これが面白い。

 ところでまた話が変わって申し訳ないが、WOWOWライブ「桑田佳祐 宮城ライブ」のビデオをちらっと見ていますが、最初の「青葉城恋歌」はいいですね。選曲のすばらしさを見直しました。


2011年10月26日(水曜日)

 (09:35)昨日のアンカーの直前に買った「Steve Jobs」を移動の新幹線の中、コーヒーショップなど色々なところで読み進んでいる。こんな大きな本を手に移動するのは1Q84以来だ。今はロケバス待ちの渋谷09の斜向かいのexcelsiorで。

 面白い。この本を買った理由は二つあった。あの特異な性格(本では「感受性と無神経、短期と超然性の渾然一体」と紹介している)はどうやって生まれたのか、それに関連して「生まれて直ぐに養子に出された」という経歴が、その後の人生にどう影響しているのか、だ。

 驚くことにこの本は、のっけからこの二つの疑問に答えてくれている。まだ読んでいない人が多いだろうから詳しい紹介を避けるが、読者が一番知りたいであろう事から入っているという意味で、この本は素晴らしい。取材もよくしている。

 「そうだよな」と思ったのは、「文系と理系の交差点に立てる人にこそ大きな価値がある」(ポラロイド社のエドウィン・ランドの言葉)を読んで、ジョブズは「そういう人間になろうと思ったんだ」と語っている点。

 これは重要な点です。彼は無論単純なコンピューター技術者ではない。禅に興味を持ち、キリスト教に関心を失った思想家です。それがテクノロジーと繋がっている。人間に関心があったからこそ素晴らしい製品が作れたのだとずっと思っていた。

 関心のあることに関して答えが出つつあるので「もう読むのを辞めよう」とは思わない。きっと急いで翻訳したのだろうに、訳はこなれていて読みやすい。

 それにしても、この本の見出しをずっと見ているだけで、懐かしい単語が一杯出てくる。「アタリ」「スカリー」などなど。これから読む章としては、「現実歪曲フィールド」なんかが面白そうだな。

 下巻はまだ出ていない。その前に上巻を読んでしまおう。


2011年10月25日(火曜日)

 (13:35)社会人になってほとんどの時期マーケット回りの仕事をしていたが、今ほどリスクばかりが多くて、「ここにチャンスがあるのかもしれない」「ここに注目すれば良いのに」と思うことが少ないことは珍しい。今朝の日経朝刊の「世界の株売買 急減」という記事には、「そうだろうな」と思う。

 世界の株式市場における出来高の減少傾向が一番顕著に出ているのは実は東京で、今週の日経ヴェリタスの最終面に、「それに伴い証券会社も青息吐息」という記事がある。実際のところ、今の市場では「やる気」が起きないのではないか。ギリシャを初めとして欧州、さらには先進各国は財政に問題を抱えている。それは日本も同じ事だ。

 加えて、先週のroundupでも申し上げたのだが、市場が注目するに値する「上げ潮の国や国家群」、それに「これは伸びると思える産業、または産業群」が顕著な形では目当たらないという背景がある。ちょっと古びたテーマだけが並ぶ。

 市場はある面「夢を買う」という側面を持っている。今のように「リスク」ばかりが前面に出ていると、投資家は本当にrisk-averse になって、お金は巣籠もりを始める。お金の巣籠もりとは、キャッシュ化、またはそれに近い位置でのお金の固定化である。

 証券業界は犠牲者か。その面はある。しかし私には、不必要に特異な形の取引を前に進め、一般投資家、本当にお金を持っている人々の信頼を失った面が今顕著に出ていると思う。金融商品の面でも、そしてコンピューターを使ったマーケットの仕組みの面でも。

 スワップだ、オプションだ、仕組みだ.....と今までの証券業界は、いろいろと一般の投資家には直ちには理解が出来ないような商品を作ってきた。リスクの所在は以前よりはきっちり説明がなされるようになったが、最終的には普通の投資家には理解不能な商品が多いことには変わりはなかった。

 そしてそうした派生商品できっちりリスクに見合った利益を上げることが出来た投資家は非常に少ない。そのうち「馬鹿にするな」という気分に投資家はなると思っていた。今それが顕著に出ていると思う。

 先日東証が「高速取引は相場に中立的」というレポートを発表したときには唖然とした。実際に去年の連休中のフラッシュ・クラッシュ(ニューヨーク市場での株価の理由なき大幅下落 去年の5月6日)で世界中の市場が、そして投資家が大きな損失を出しているのに、「理論的には中立」はないだろうというのが私の意見だ。

 つまり、今の世界中の投資家は経済の先行きや業界の未来にも信頼を低下させているが、同時にマーケット回りの証券業界やその周りの人間にも不信感を抱いていると言うことになる。その結果の一つが、「Occupy wall steet」運動だろう。私は去年のフラッス・クラッシュ以来市場に対する信頼感を全く失っている。いまだに理由さえ特定できていないのだから驚く。

 今の証券業界は、誰もあまり使わない複雑な機能を持ったDVDを一生懸命高値で売ろうとしているようなものだ。DVDの世界で起きたことは、シンプルで、壊れない製品への回帰だ。一部の投資家だけが参加できるマーケットではなく、より多くの投資家を抱擁できる市場でなければ、市場の本当の再生はないのかもしれない。

 目先のリストラとかそう言うことではなしに、何を残し、何を一回精算するかを真剣に考えて欲しいものだ。


2011年10月24日(月曜日)

 (21:35)引っかかるとどうしてもそれを解決したくなる性格。ずっと頭に来ていたのです。

丸の内中央通りで見つけた面白い植物。フォックスフェースと言うらしい  何かというと、mac air のカレンダーです。ブラウザー上のグーグルで同期しているので何の障害もないのだが、iphone もipadも同期するのに、air のカレンダーだけが同期していなかった。それがどうしても納得出来なかった。

 私の場合は、カレンダーの同期はexchange 経由です。全部。しかしairのexchange を設定しても同期しない。ついに今日決意して銀座の3丁目に。最初2階の人と相談していたがどうやら分担が違うようで4階の人に聞いたら、「ああ」とか言って、「これはgoogleで同期しないとダメなんですよ」と。

 不思議ですよね。全部他はexchange で同期しているのに、またアップルとグーグルは仲が悪いはずなのに、ical から環境設定を変えてexchangeを削除し、me.com でもなくgoogle で設定したら、あら不思議。カレンダーが同期した。同じ会社の製品でも、皆少しずつ違うんですね。

 ところで今日丸の内中央通りを歩いていたら、ご覧のような変な植物が。名前が分からない。花なのかも分からない。たまたま私の横にいた外国の人も、「これは何?」という顔をしている。しかし、私にも分からない。

 そこで、写真を撮って「これは何ですか」と問いかけたら、多くの方から返答を頂いた。

 「フォックスフェイス いま人気で ハロウィンで飾りに使われます」
 「上海では、金糸雀茄子とも」
 「ブラジル原産のナス科の独特な形の果実を実らす植物。果実がキツネの顔に似ていることからフォックスフェイスやキツネナス(狐茄子)とよばれる」
 「手入れも楽なので、お花の御稽古(アクセント)・色が華やかなのでハロウィン・クリスマス・正月飾りにも使われています。」

 何と素早き難問解明。私も勉強になりました。ありがとうございました。


2011年10月23日(日曜日)

 (23:35)最近東京の街を移動していてとっても目につくのはターベルモノという会社がやっている野口屋「引き売り」の若者達です。

 この社名「ターベルモノ」ですが、最初「食べるもの」と思いきや英語は 「table mono」となっている。ま、どちらも「食べるもの=テーベルの上にあるもの」ですから、同じでしょうが。

 いや、本当に目立つのです。どの地区に何曜日に行くというのは決まっているらしいのですが、今日は明治通りをちょっと入った表参道寄りの道で見つけました。都内あちこちに出没している。

 売っているのは豆腐です。昔ながらの風情で、例の鳴り物で「とーふ」「とーふ」と我々には聞こえるし、口でも何か言っている。「引き売り手」は私が見た限りでは全員若者で、そのまた大部分が男の子。

 私がとっても興味があるのは、「これが江戸時代の商売の基本」だからです。売る方が歩く。買う方が歩くようになったのは、日本の歴史の中でも比較的新しい。「売る方が歩く」は本来の姿でしょう。

 こういう商売の仕方は、一時は「物干し竿売り」だけになっていた。しかし野口屋の若者の豆腐売りが出てきたことで、東京の街がまた「三丁目の夕日」的になってきた。風情があって良い。

 実は大阪でもああ言う商売の仕方が増えているのです。他の都市は私は頻繁には行っていないので分かりませんが、新地のスナックのようなところで飲んでいると、若者がいろいろなものを持って売りに来る。ケーキがありました。

 街でもいろいろ売っている。とっても奇抜なものを。野口屋のように大きくなると、信頼性は高まるのですが、「この会社はどこにあるの」とちょっと心配になるものもある。しかし、こうした引き売りの増加は、シャッター通りが増える街の中にあって、心温まる風情として、私は歓迎です。

 私は二〜三回ほど野口屋の豆腐を食べたことがありますが、結構美味しいし、製品もいろいろ考えている。なかなか良いと思います。

 そういえば、今日はBS朝日 いま世界はの生スタジオがあって、珍しいこと日経BP統合コンテンツ局長という難しい肩書きの渋谷君とばったり。彼とは年に会って二度くらい。顔を見て思い出しました。そういえば、以前の約束がまだ未達。リマインドしておきました。3人の約束で、私を含め二人は履行。彼だけがまだ約束履行を残している。

 まあそれにしても、荒川静香、大竹七未さんが来て「日本の女子力」の話をゆっくり聞こうと思っていたのですが、スタジオは「聞く」どころか、「しゃべりたい」人間の集まりになって、ちょっと混乱状態でした。面白かったが、「これが聞けて良かった」という内容は少なかった。


2011年10月22日(土曜日)

 (23:35)知事が任期途中で辞めて市長になる......。滅多にない構図なので、そりゃ面白いですよ。話としては。しかし中味になにがあるのか、それで大阪が今より良くなるのか? ようわからんな。

 大阪には毎週行っているので、興味はありますよ。しかし橋下さんが提唱する「大阪都構想」というのは、どうもピンとこないんですよ。何が狙いか。行政の重複の解消というのが名目になっていて、実際に府知事になると大阪市が持っている機能が多分邪魔に感じるのだと思う。

 しかし、「じゃ、大阪を都にして今の市の権限を減殺して、それで大阪が大企業の本社機能が戻ってくるような経済でも魅力的な地域に蘇ってくるのか」と考えれば、そうではないような気がする。

 結局枠組みの問題なので、そりゃスッキリした方が良いが、所詮「枠組みの問題」どまりだという気もする。大阪の魅力は別に枠組みにあるわけではない。要するに”あんこ”を甘くできないと意味がない。人、モノ、カネが集まってこその都市復活であって、そこが大阪府なのか大阪都なのかはあまり関係ないように思う。

 最近の政治の世界のポイントは、「選挙を繰り返してもちっとも政治は良くならない」ということ。だからこそ、「....占拠運動」のような直接民主主義要望の動きが出てくるのだが、でも選挙があれば大阪市民は誰かを選ばなくてはならない。

 11月27日が投開票ですか。橋下さんが勝っても、負けても大阪の政治のランドスケープは大きく変わる。府知事が維新の会の人でなかったりしたら、”ねじれ”の発生です。そうなると、維新の会は組長ベースではより小さくなってしまう。

 ま、私は都であろうと府であろうと、大阪の魅力は別の所にあると思っているし、最近は「大阪という街」そのものが非常に顕著に変わってきているので、その辺を見ていきたいですね。天王寺なんて、この一年が面白い。

 それにしても、いろいろニュースがある。読売に出ている「米郵政公社、破綻の危機…救済策も見通し立たず」も「へえ」と思うし、バンコクの中心部まで水が進入と聞けば、「一体タイという国はランドスケープ的にどうなっているのか」とも思う。

 グーグルの映像はどうなっているのかな。被害に見舞われた方々にはご同情申し上げるが、そもそも「国土の三分の一以上が水没」で、かつそれが長期間になるということは、「国家の存亡」がかかわる問題だと思うが。

 それもこれもで、明日のBS朝日 いま世界はは面白いと思う。「女子力」では荒川静香、大竹七未さんも生出演だし、私も「世界の鉄道」のところで、去年のチベット青海鉄道、それに今年のシベリア鉄道の体験を少し喋ります。


2011年10月21日(金曜日)

 (08:45)人間やっぱし歩くと良いことあるがにゃ.....と改めて。

 TBSのスタンバイとプラスの収録を終わって、「うーん、じゃ今日は歩こう」と決めたのです。昨日見た自分の番組を見て「体重を減らす」と決意したこともあって。

東京に出張してきたデトロイト号の前で  TBSの玄関を出て、サカスの中を少し歩いたら、「ありゃりゃ」ってなものです。どこかで確かに見た、見覚えのあるクラシックカーが眼前に。京都のGSYUASAの本社玄関に飾られている筈の「デトロイト号」ではないですか。ちょうどトラックから降ろされているところでした。

 もう私は取材モード。「これ、デトロイト号でしょ」から始まって、「どうしてここに」以下。ははは、荷下ろしの最中なのに何人もの方とお話。やはりGSYUASAの方々が京都からこのデトロイト号を運んできていた。

 京都がクール何とかというのを始めたのは知っていましたが、このデトロイト号の東京への出張(?)も、そのプロジェクトの一環だそうです。金土日に赤坂サカスで。

 話を聞いていたら、1917年にアメリカから輸入されたこのデトロイト号(初期の電気自動車)ですが、なんと嬉しいことに改修も終わり、公道以外で移動できる状態になったというのです。モーターなどを復活させて。「京」のナンバーが着いていましたが、昔のナンバープレートなんでしょうね。今は使えない。

 20世紀の初めには、ガソリン車、電気自動車、そして木炭車だったかな。いろいろな種類の燃料が車を駆動していたのです。しかしその後油田発見→ガソリン安となって、ガソリンを使った内燃機関の車が主流になった。デトロイト号はそうなる前の車です。

 京都を出ることはめったにない車なので、ご覧になりたい方はこの週末に赤坂サカスにどうぞ。「京都小路」だったか、いろいろなお店も出ていますので、お楽しみを。


2011年10月20日(木曜日)

 (22:45)久しぶりに長時間テレビを見てしまいました。最初は米MLBの第一戦のBS1での録画。結構良い試合だった。結果を知っているので、「地球☆アステク」が始まったら「脳科学が未来を救う!?」を。あの先生凄かったでしょう。私も検査結果が良好で良かった。ははは。

 それが終わって見たブラタモリがまた面白かった。ずっと新宿周りで生活していますし、今もいつも通りかかる道路周りが頻繁に出てきたので、「ああ、あれが昔は.....」という感じ。

 十二社(じゅうにそう)が池だったなんて。熊野神社は知っていましたが。淀橋浄水場という名前は今でも覚えていますよ。今の西新宿の高層ビル街。水道局の新宿営業所が水の番所だったとは。またあの辺を通過するのが楽しみになった。「余水ばけ」ね。ブラタモリの赤坂編も良かったな。

 今夜の一番のニュースはリビアがらみでしょうか。どうやら国民評議会が「カダフィの死亡を確認」したらしい。8月からですから、相当体制転換に時間がかかった。それは、彼を依然として支持していたグループがあったことを示している。地域間対立とかは、今後も残りそうだ。

 本当に大変なのはこれからですね。まだまだいろいろな勢力がリビア国内にはある。チュニジアもエジプトも民主化がうまく進展しているとは言えない。まだまだ投票よりも力の世界がそこにはある。

 タイの洪水も想像を絶する。去年もバンコクで一泊しましたが、その時はそんな雰囲気は全くなかった。しかし今やバンコクまで危ないという。それにしても、国土の三分の一が冠水するって、尋常ではない。

 日本ではあまり報じられないのですが、この洪水でタイの方々が数百人なくなっている。日本の津波の比ではないのですが、やはり日本の国民としては「日本企業が被害」という取り上げ方以前に、やはりタイを心配してあげるべきでしょう。日本の報道の悪いところです。

 それにしても、問題は構造的です。バンコクなどでの地下水の汲み上げによる地盤の沈下、森林伐採が進んだ結果の森林の保水能力の低下、温暖化による海水面の上昇、それに水がらみのインフラ不備などなど。

 今年の出来事が来年繰り返さない保証もない。タイがどこかの島のようにならないように祈るだけです。


2011年10月19日(水曜日)

 (23:45)番組のお知らせです。明日木曜日の午後10時BSジャパン(チャンネル7)の「地球☆アステク」は、「脳科学が未来を救う!?」と題して、東工大横浜ベンチャープラザにある脳機能研究所の武者利光・代表取締役会長の研究をお送りします。

 「大学の教授を辞めても、引退なんかしていられない」と一念発起してベンチャー企業を興した武者さんの、世界が注目する研究です。お年を召しているにもかかわらず、私たちも負けそうな若さを誇る方でした。  「人の心の中はどうなっているのだろうか?」---皆さん、とっても興味がありますよね。そりゃそうだ、それが分かれば苦労はしない。

 ところが、その答えに導いてくれたのが脳機能研究所の武者利光会長なのです。御歳80歳ながら、現役バリバリの科学者なのです。秘密は脳波にありました。脳波を解析することによって心の動きを数値化し、喜怒哀楽・覚醒・集中・快適性など嘘偽りないその人の本音が分かるのです。

 さらにニューロンの働きを数値化する装置を発明。それにより難病と言われるアルツハイマー型認知症の早期発見が可能となった。この試験は、私も受けました。ははは、良かったその前兆は出ていなかった。

 頭に測定器を装着して目を閉じたら5分で計測終了でした。アルツハイマーは一旦進行が進むと止まらない病気。最近も、世界的に有名な政治家だった人のそれが報じられました。しかし先生が発明した装置を使うことでアルツハイマーを早期発見し、治療により発症する時期を遅らせることが出来る。これは素晴らしいでしょう。

 発症を遅らせ続ければいつまでも健康な脳のまま年を重ねる事が可能となるのだ。少子高齢化社会が加速する日本の未来の救世主ともなりうる脳機能研究の最前線をレポートします。面白いですよ。


2011年10月18日(火曜日)

 (20:45)音楽は著作権の問題があってうまく投げられないし、「一体何の役に立つのか」「写真の同期なんて意味ないな」と思っていたアップルのiOS5の新機能ですが、やっと一つ仕事をしてくれました。

 収まってきてはいるのですが、まだ咳が出るし、喉が詰まる感じがあって体も熱っぽいので、楽しみにしていた大阪での明日の予定もキャンセルして、早めに新幹線に乗ったのです。

 名古屋を過ぎたくらいに、ガラケーはあるがiphone がないのに気がついた。「ありゃ」ってなものですね。キャリーバッグのどこを探してもない。ホテルを出て関西テレビに行って、仕事を終えてそこから新幹線に乗ったので、忘れたにしても、その間に乗ったタクシーを加えても数カ所しかない。

 最初関テレに、次にホテルに電話したのです。「あるかな」と思って。しかししばらくして「ちょっと待てよ」と思い出した。「iphoneを探せ」的な文字がどこかにあったなと思って、そうだアップルの新機能だと思って、air を取り出してAPPLEのiCloudのサイトに入り、探したのです。

 そしたら、扇町キッズ・パークの上に緑色のターゲットが出てきた。関テレです。で思い出した。電池が切れそうだったので、打ち合わせをする机の近くの電源に差し込んだままでした。「こんなところで充電すれば忘れるな」と思いながら、見事に忘れた。ははは。

 ついでにipad を探したらきちんと東京のあり場所を指した。これは使える。多分iphone をタクシーに忘れたら、地図上で移動するんでしょうね。それは避けられた。めでたし、めでたし。


2011年10月18日(火曜日)

 (14:45)先週の火曜日の東京FM Timelineで宮台真司さんと取り上げた「魔法少女まどか☆マギカ」に関して朗報です。

 タイムラインの作家である坂本さんが昨夜遅くかな「19日からニコ動でまどかまぎかが無料配信されるそうです。」と教えてくれて、「そりゃいいことや」と。皆さんにもお知らせする次第。告知は、ニコ動、「まどか☆マギカ」を全話一挙無料配信です。

 実は私も全くこのアニメについては知りませんでした。番組がやるというので、全12話(と宮台さんが言ってました)のうち三話だけを見て放送に臨んだのです。時間的にそれ以上は無理だったので、あとは宮台さんの解説期待で。

 しかし三話を見ただけでも、私にとってのこの作品の面白さはあった。第一話を見たときに、「パラレル・ワールドじゃん」と思った。それは村上春樹の1Q84に似ている。日常と非日常が相前後して出現する二つの世界です。月は二つには見えない。しかし、パラレルに存在するが大きく違う二つの世界は、この作品のモチーフの一つであるように見えた。

 しかもこの作品には、「リトル・ピープル」に似た存在が多数出現する。全話を見ていない状況で失礼だが、このアニメの作者は1Q84に発想を得た部分もあるのかもしれない、と思いました。それは私にとって、今後の課題です。

 実は「パラレル・ワールド」というのは、我々の生活にもしばしば現れます。夢がその代表ですが、現実にいながら異空間に自分がいるような状況、心理状態になることはある。それは一種のパラレル・ワールドのもう一方にいるような状態だと思うわけです。

 宮台さんはこの作品を全部で44回見たと言った。確か。私は全部も見ていない。そりゃ当たり前ですが、「全部見たい」と思っていたのです。そこにこの知らせ。いいじゃないですか。リピートすると

 □ニコニコ生放送
 http://live.nicovideo.jp/

 □配信ページ
 http://live.nicovideo.jp/watch/lv67645965

 □作品の公式チャンネル
 http://ch.nicovideo.jp/channel/ch260

 □作品の公式サイト
 http://www.madoka-magica.com/

 すべての人にとってこの作品が面白いとは思いません。どの作品もそうであるように。しかし私は第三話以降も見ようと思っています。


2011年10月17日(月曜日)

 (21:45)阪急のメンズ館が銀座にオープンしたと言うことで、「梅田のそれとどのくらい違うか」と思って行ってみました。週末は混んでいたようなので、月曜日の午後を狙って。

 はやり人は少ない。その中で、異常にきっちり身支度した二人組のサラリーマンが目立った。「ああ、偵察隊か」と思いました。同業者が「どう開店したか」「どう商品展示しているか」を見に来ていると一目で分かる。ははは。

 店内ですが、色調は非常に梅田の店に似ている。クロが基調です。しかし配列などは梅田の阪急メンズとはやはりちょっと違う。それは建物の構造が違うことが一つですが、入っているブランドの数が東京の方が多い。かなり努力して集めた印象はする。

 しかし、最近のデパートが総じてそうであるように、「特に面白い」という訳ではない。まあブランドの羅列商店街になっている。賑やかさという意味では、隣のマルイの方がよほどカラフルだし、人も多い。だから、例えば2年後どうなんだろうなという印象はした。

 従業員教育もまだまだです。5階か6階のお茶っこコーナーでラテを飲んだのですが、ちょっと暇だったので「建物の全体図はないんですか。何階に何があるかとか分かる」と聞いたら、若い店員さんがあちこち走り回っていて、そのうちなんと従業員用の小さなマニュアルを持ってきた。

 どう接客するとか、どの店の電話番号は何番だとか、その階の責任者は誰だとか。「これは客に見せるものじゃないだろう」と思っていたら、ちょっと偉そうな人が焦った顔をして「すみませんお客様.....」と。そりゃそうだ。ははは。

 しかし私にとっては一つ嬉しいことがあった。それは、ベルトに対して着脱が可能なキーホールダーがあったこと。ずっと探していたのです。もう10年以上前に買ったkenzoのそれが古くなって、新しいやつが。しかしなかった。

 ところが、3階の「lucien pellat-finet」という店に探していたタイプのキーホールダーがあったのです。嬉しかったな。もう1年以上探していましたから。便利なんですよ。キーホールダーをベルトに対して自由に着脱出来る。

 駐車場がちょっと不便かな。イトシアの下の駐車場を使うのですが、阪急で買い物をした人は一階のインフォメーションで駐車券を引き替えなければならない。それがちょっと。

 まあ阪急のメンズ館は、ナイストライでしょう。もっとも、キーホールダー以外は今の時点では特に欲しいものはございませんでした。一巡した後のお客さん、特に平日のそれがポイントかな。


2011年10月17日(月曜日)

 (07:45)ほう、これは面白い。NHKテレビを見ていたら、新しいリチウム・イオン電池が開発されたそうな。

 この新たなリチウム・イオン電池の開発に成功したのは大阪大学の森田靖准教授と大阪市立大学の工位武治特任教授らの研究グループ。石油から作り出した「臭化トリオキソトリアンギュレン」(難しい名前ですね)という有機物質に着目。

 これを今のリチウムに使われているコバルトの代わりに使ったところ、従来の2倍近い電気を蓄えられるリチウム・イオン電池ができたという。ナイスですね。しかし今のところ100回ほど使うと蓄えられる電気が3割程度減ってしまうという。

 しかし軽量な上に、充電が非常に短い時間で可能だという。確か森田准教授は、「1秒ないし2秒で充電完了」とか言っていたような。本当だとしたら、凄い。

 今後の研究で、持続性も改善の余地があるでしょう。研究を行った大阪大学の森田准教授は「今回、開発した電池を使えば、スマートフォンなども軽くて長時間使えるものが開発できる可能性がある。将来は、自動車に積む電池への応用を考えているので、企業などと協力してよりよいものに改良したい」と話しているという。

 そう言えば、伊藤 洋一のRoundup World Nowの新しいスポンサーであるアルコニックスは、希土類の商社ですが、「希土類はレア・メタルの翻訳」ということに最近気が付きました。ははは。

 新しい技術の開発や新消費者向け製品の開発などで、で、希土類(といっても沢山ある)も重要度が増したり、一方で減じたりと位置づけも変わるんでしょうね。


2011年10月14日(金曜日)

 (18:45)一本のポッドキャストと二本の文章が公開されました。

 ポッドキャストは、ルフトハンザ ドイツ航空Presents 「伊藤洋一のLive Europe」で、第2回はソムリエの田崎真也さんです。初めてお会いしたのですが、予想していたよりもフランクな方で、興味深い対話ができたと思います。私にとっては親しみのある過去の話も。本当にお忙しそうでした。

 文章は、一本が伊藤 洋一のBRICsの衝撃で、今回でブラジルも最終回です。当然ながら、この国はいろいろな問題を抱えている。可能性と同時に。今回はそれを取り上げました。

 二本目は、アメリカが抱えた問題の第二弾です。「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠)」運動を扱っています。


2011年10月13日(木曜日)

 (09:45)「もうアップデートされている筈だ」と思って、mac air の「ソフトウエアアップデート」を行い、終わったところで見ていたら「mobile meのicloudへの移行」というタスクが出てきて、指示通り移行しました。

 アップルIDを入れれば良いだけで簡単です。直ぐにiphone とipad を探し始めて、私がそこにメッセージを入れて送った。到着音が鳴って、これで私の場合air とiphone それにipad2 がicloud で繋がったことが分かった。今までもそうだったような気がするが、air からiphoneの位置検索が出来るのは、将来役立つかもしれない。

 ところでそこまで行っただけで、ではicloud に何をさせるのかは今後の課題です。その機能も詳しくは知らない。iphone の中にある音楽をクラウドに投げて、iphone を軽くしたいというのが私のとりあえずの希望ですが、dropbox 並みに同期だけしてくれるのでは、iphone は軽くならない。だから、クラウドでも同期と非同期を選ばねばならないはずで、それをいちいち選択するのは勘弁して欲しい。箱で分けて欲しいな。

 ま今日はもう出かけなければならないので、じっくりやります。まだ「4S」を買うかどうかは決めてありません。iOS5がダウンできてicloud が入ったので、それをしばらく試して、その後いろいろな人から上がってくる情報、例えばauの電波状態などを見て決めようかな、と。

 だから全く「早く手に入れなければ」といった状態ではない。早く買って失敗したのは、シャープのガラパゴスなど数多い。iphone も「5」が遠くないような気がする。「4S」をゲットしたら、皆さん使用感をアップして下さいね。ブログでもFBでもツイッターでも。

 珍しく、見させてもらいます。


2011年10月12日(水曜日)

 (09:45)「あと、ほんの少しで抜けるな」という印象。風邪というか、喉の荒れ。熱はなし。

 先週からでしたが、痛くなったのは日曜日。仕事に支障が出たのは火曜日。特にコールの時で、ちょっと聞き苦しかったかな。「声帯を取り違えてきました」と言ってみましたが、途中で声が擦れたりして。

 夕方のアンカーの時はかすれはなくなったが、鼻声ですかね。それにしても、「進化形野菜」で出てきたtomatobellyは美味しかったな。誰かさんによれば、私はスタジオで6個食べたそうで、あのあとコマーシャル中で二つ食べて、さらに10個もらって新幹線の中で食べました。そうだ、デパートやスーパーにあるらしいので、自分で買おう.....。かすかにハート型をしている。

 今日はこれから、お台場の日本科学未来館でロケです。毛利さんのところです。ここの「繋がりプロジェクト」が取材対象。最近「地球アステク」について、「見てるよ」とか「双子ちゃんと楽しそうだね」と声をかけられる。ナイス。

 視聴者層が広がっている印象で、「BSの時代」を感じます。民法さんの夕方から夜に散見されるお馬鹿番組見ていてもしょうがないでしょう。ちょっと落ち着いた人はBSを見る。ところで、今週の地球アステクは、「世界初!ロボット医療マシン」です。早稲田大学理工学術院の高西淳夫教授を取材しました。

 教授は、ロボット研究歴32年。これまで100体以上のロボットを開発した日本ロボット界の権威です。先生の二足歩行ロボットは有名ですが、番組ではあえて最先端の医療ロボットシミュレータをクローズアップ。

 医療シミュレータとは、研修医や若い医師が手術のトレーニングをするために患者さんの身代わりとして使う医療機器です。高西先生は、独自のヒューマノイドロボットと医療を融合させた世界初の医療シミュレータを開発しました。

 従来の医療シミュレータは、人間を模擬したマネキンを使い、皮膚の感覚や臓器の位置などを再現するだけの物だったのですが、先生の開発した医療ロボットシミュレータは、実際の患者さんに見られる体の反応や動き等を再現しました。

 さらにロボットに搭載されたセンサー技術により、医療技術の出来をコンピュターで採点したり、熟練医の動きとトレーニング中の動きを比較したりする機能の搭載が実現。職人技であった医療の世界で、より効率的なトレーニングを可能としました。

 医師の育成に役立ち、医療レベルの底上げに繋がる世界初の医療シミュレータに私や蒼姉妹が挑戦します。お楽しみに。明日夜10時、BSジャパンです。


2011年10月10日(月曜日)

 (21:45)これは全くの「私の印象」なんですが、日本人が日本の国内を非常に数多く旅行し始めたような気がする。

 連休最後の今日の夕方の東京駅における人混みを見たからではなく、最近なにかにつけ私自身が「旅行が増えているな」と感じているからです。何よりも、日本人が曜日を関係なく動き始めている印象がする。

 というのも、日本の旅行というのはずっと金土旅行が多かった。写真旅行もそうだった。金曜日から土曜日、さらに日曜日にかけての旅行です。今でもその傾向は残っていると思う。しかし、最近は日曜日の夜でも、いい旅館は案外に混んでいる。

 いろいろ原因は考えられる。まずは「時間が自由」の人が増えた。団塊の世代が既に60を全員超えています。ということは定年退職者が増えた。嘱託で残ったとしても、フルタイムでない人が多い。時間が自由になるのです。

 次に、「今あるお金をさらに増やす」というモティべーションが消えたこと。そりゃそうでしょう、最近の投資市場を見ると、ろくなパフォーマンスじゃない。「やらなきゃ良かった」という惨憺たる状況。「投資」など笑える。自分で使った方が有意義と考える人が増えたのでしょう。

 特に日本人の資産形成の中で結構大きな地位をしていた株価の低迷が酷い。ぼやっとしていると、日本に全く関係ない市場でフラッシュ・クラッシュなど起きて、株は大幅に下げたりしている。本当に投資はばからしい。

 その論理的な結末は、「自分で使った方がまし」でしょ。株価で損するよりは、そっちの方がよっぽど意味がある。特にもう貯まっている人は。

 ま、これは私の推論です。あくまでも。


2011年10月10日(月曜日)

 (07:45)朝6時台に起きてテレビを付けたら(多分NHK)、千昌夫が出ていて恐らく出身である陸前高田の被災した人々(中年の女性が圧倒的だった)を前に、

 「がんばっぺし」
 「がんばっぺし」

 を二回叫んだ後、「北国の春」をみんなと歌っているいるのを見て、ちょっとうるっと来ました。震災後に一時「歌手であること」を忘れたそうで、そりゃ家族の事、故郷のことが心配でしょう。「東北の事を忘れて欲しくない」と。そうだ。

 ところで、この土日は結構個人的には忙しかった。土曜日は、大阪で知り合った方々ながら、今は東京に居住する3人の若手をbody and soulにお連れしました。総勢4人で。全く事前チェックなしで行ったのですが、出演が「近秀樹(pf) パット・グリーン(b) マーク・テイラー(ds)」というトリオで、良かったな。関さんなどに聞いたら、近さんは大阪を中心に活動する方だそうです。

 私たちが座った席が、ちょうどピアノの鍵盤の直線上の直ぐ横で、近さんのピアノの指使いが全部見える場所。惚れ惚れしました。音楽は音と音の間の空きというか間合いに感じ入る(無論音が綺麗であることが前提ですが)タイプの人間で、加えて改めてながら「音楽は平等でいい」と思いました。

 だってそうでしょう。特にジャズセッションは、すべての楽器に出番を作りながら進行する。何一つ無視しません。「皆に出番を作る」というのが非常に重要で、それが会場の一体感に繋がる。最近はクラシックでもそういう嗜好がある。

 日曜日は、長野県の諏訪、といっても茅野に移動して三井の森蓼科ゴルフクラブで高校の同級生達と年2回を目標とするゴルフコンペ。毎回は出られないのですが、今回は事前に出席を伝えていた。連休の中日ということで「交通はまず大丈夫」と思っていたら、中央高速は朝6時に出たのに都心から八王子、さらには小仏トンネル周辺で大渋滞。

 着いたら、全員がキャディーマスター室の前で集まり始めていました。連休中日にもかかわらず、16人も集まった。さらにその後の打ち上げ会に2人が追加参加した。最初は「これだれ」と思っていた人も、その後に徐々に思い出して懐かしかった。親しい人も何人かいて、連絡は取り合っているのですが、「何十年ぶり」という方も。

 5代続いた高天という酒蔵を守っている奴からテレビによく登場し、「脇に問題を抱える人から相談を受けている」とするクリニックの経営者、それに県会議員などなど。全部紹介しきれない。

 三次会まで展開して、だから今はまだ茅野のホテルです。今日東京に帰って、その後に大阪に向かいます。


2011年10月07日(金曜日)

 (20:45)名古屋からの帰りは新幹線が思いの外混んでいて、敢えて空いていた「ひかり」を選びました。その結果、いろいろなことが分かって面白かった。

 指定外の列車に乗ったので、まず「どこに座ろうか」と思うわけです。「ひかり」なので、浜松、静岡とかに止まる。その時に乗ってきた乗客の席では動かねばならなくなる。

 で一端座った後に車掌さんに、「この席は空いていますか」と聞いたのです。もしかしたら確認に相当掛かるかなと思って。だってこれまでは、駅に止まった際などに車掌さんは電話などをかけて確認していた。

 しかし今回は違っていました。「ちょっと待って下さい」といって、機械を取り出して打ち始めた。「あ、これは繋がったな」と思いました。つまり、座席指定をするコンピューターと繋がっていて、この席が空いているか、空いていたら東京まで取るといううことが出来る、ということです。

 「進んだ、進んだ」と思いました。車掌さんに聞いたら、「半年前から」だそうです。ナイスじゃないですか。「ひかり」に乗ったのは、ちょうどポケットwifiを持っていたので、N700でなくても問題なくネットに繋がると思ったからですが、全くその通りでした。N700の新幹線無線LANよりおよほど速く繋がる。

 混んだ列車の中で新幹線無線LANをやるより、空いた列車でポケットwifiの方が遙かに使い勝手が良い。僅か10〜20分の到着時間の差だったら、「こっちがええな」と思いました。


2011年10月07日(金曜日)

 (16:05)名古屋に向かっていますが、本当にええ天気ですわ。日差しが柔らかくて。これまでの日本を襲っていた天気が嘘のよう。しかし富士山は雲を被っていました。

 iphone の新しいバージョンの予約が午後4時からということで、ソワソワしている人が多いんでしょうね。まだ予約なのに。でも気持ちは分かるし、ツイッターを見ていると、「はよ仕事終えたい」と書き込む人も居る。

 それにしても、今思い出しても昨日の「スティーブ・ジョブズ死去緊急座談会」はおもしろかったな。林信行氏、宮台真司氏と。今でも東京FMのTimelineの番組HPのwebradio で聞けますので、お聞きになりたい方はどうぞ。本当に大きな人だったんですよ。

 といいながらツイッターを見ていたら、

 ナビゲーション  「自動車産業 超円高の衝撃〜中小企業に何が〜」
 10/07(金) 後07:30→後07:58  
 NHK (中部ローカル) 円高中小企業が海外移転へ自動車産業に衝撃 ゲスト/伊藤 洋一  司会/長野亮
    と。あ、これこれ。私が名古屋に移動中の理由は。


2011年10月06日(木曜日)

 (16:05)直前になりましたが、番組のお知らせです。午後6時45分からの東京FM Timelineは一部内容を変更して、

 18時台=NY記者の収録素材を使いながらOccupy Wall Street(ウォール街占拠)運動について
 7時前半=弁護士の落合洋司さん生ゲストで小沢初公判
 7時後半=事前に予定した「魔法少女まどかマギカ」特集ではなく、「ジョブズ死去緊急座談会」に変更。林信行氏などをゲスト予定です。

 夜10時のBSジャパン(7)の地球アステクは、第27回として「生物から学ぶ驚きの技術特集」として、千葉大大学大学院工学研究科・劉浩教授、それに慶應義塾大学理工学部・今井宏明教授への取材を取り上げます。

 中味はいわゆる“バイオミメティクス“(生物模倣)です。番組として初めてオムニバス取材にて紹介します。ご存じの通り、バイオミメティクスは生物の持つ様々な機能からヒントを得て新しい製品を作ろうという技術です。

 身近な日用品から、医療、工業の分野へも幅広く応用されていますが、今回は千葉大学大学院工学研究科と慶應義塾大学理工学部でのバイオミメティクス研究を紹介します。

 お楽しみに。


2011年10月06日(木曜日)

 (09:05)あまりにも突然の、予想外の死だ。引退した後、「あとの人生を楽しんで欲しい」と世界中の人が思っていたのに。この20年の世界のデジタル業界を席巻し、ある意味絶頂で亡くなったのは、世界に対するスティーブ・ジョブスの最後の「サプライズ」のような気もする。しかしあまりにも悲しい。

 アップルを作り、追われ、戻り、そして同社を世界でもっとも成功したデジタル企業に育て上げた。その成果は名声と株価時価総額の世界一だ。自動車のような大型の機械ではなく、せいぜい20〜30万の製品の範囲内で、世界でももっとも尊敬される会社を作った。

 その原動力は、彼の統一された発想力、それを製品として作り上げるループ的な構想力、そして製品に対する厳しい基準にあった。なんと素晴らしい産業人だったのか。ジーパンが似合い、プレゼンがうまく、そしてアメリカの資本家にありがちなグリードを感じさせなかった。

 56歳。あまりにも若い。もっと長い文章を書きたいが、ロケが始まるのでこれ以上書けないのが悲しい。しかし、彼を賞賛する言葉は、心の中にしまえばいいような気がする。目の前に彼の創造物が一杯ある。それを愛でることにする。

 安らかな眠りを。合掌。


2011年10月05日(水曜日)

 (14:24)ティム・クックも可哀想に。「画期的な発表 」を期待して集まった大勢の記者団からは、「拍手もまばら」(ウォール・ストリート・ジャーナル)だったそうだ。ま、「4S」じゃ、「4」の延長線上というのが明々白々だから、盛り上がりには欠けるでしょう。

 しかし正直言って、買うか買わないか迷っていますよ。12日予約開始、14日発売の新しいIPHONE。まずicloud を試してみたい。世界的に回線速度が遅くなっている中で、どのくらい敏速に音楽を落としてこれるのか、その状態が続くのか。最近、youtubeでもMLBでも映像が遅い。音楽はどうか。

 auの回線を試してみたい気もする。なにせ今まで使っていた「4」は欠陥品だった。ほとんどどこでも通話が出来ない。ガラケーを持っているので通話の必要はなかったのだが、一回ショップに持って行ったら「最初から会話が難しくなっている」と言われた。そりゃなんだ...というわけです。

 iOS5は、「4」もグレードアップのダウンロードが今に始まるのでは。だからどうでもいいが、ハード的に進歩した面がある。アンテナ機能が高まったとか、カメラの性能が良くなったとか。

 しかし今の状態だと、「ポスト4S」が比較的早く出るんだろうな。昨年の6月に買った「4」にそれほど不満があるわけではない。ロシアに持って行っても機能は十分だった。今後は単体の機能と言うより、回線状況がスマホの機能を規定するように思う。

 まあ買うとしたら、auで白ですね。64。音楽をアップルのサーバーに投げて、手元のハードの容量を多くとりたい。動画を撮るために。なんでも、今までと違うのが欲しい。


2011年10月04日(火曜日)

 (23:24)アメリカにかつて無かったタイプのムーブメントであることは間違いなさそうです。今もウォール街の近くの公園に集まり、時々デモに出かけて「我々は99%。1%による富の独占を許すな」などのスローガンを掲げて行進する「Occupy Wall Street」

 今日の午後は、この動きに興味を持っていろいろ関連のサイトを見ていました。

http://occupywallst.org/
http://www.occupytogether.org/
 多分、上のサイトが一番大元のサイトです。ムーブメントの名前がそのままURLになっている。そこに運動についての簡単な説明がある。
Occupy Wall Street is leaderless resistance movement with people of many colors, genders and political persuasions. The one thing we all have in common is that We Are The 99% that will no longer tolerate the greed and corruption of the 1%. We are using the revolutionary Arab Spring tactic to achieve our ends and encourage the use of nonviolence to maximize the safety of all participants.
 翻訳すると「Occupy Wall Streetは、多くの人種、性、そして政治的主張を持つ人々が集まる指導者なき抵抗運動です。我々全員に唯一共通なのは、1%の強欲と腐敗に我慢出来なくなった99%だということです。我々は目的を達成するためにアラブの春戦術を採用しており、すべての参加者の安全が最大限守られるように非暴力を推奨します」となる。

 主張の一番重要なところは、「我々は99%だ」ということでしょう。残る1%が「greed and corruption」であり、その象徴が「Wall Street」だということのようだ。ここには、ウォール街をどう変えるのか、1%にどう対処するのかなど具体的な記述は全くない。つまり、非常にぼやっとした運動であることが分かる。

 それ故に、「The resistance continues at Liberty Square and Nationwide! 」という形で登場するリバティ・スクエアに集まり、そこから定期的に出陣する人たちの掲げるプラカードには実に多様な要求、主張が書かれている。「我々は99%」「我々に職を」などなど。「ウォール街を占拠せよ」以外に実に多様だ。

 アメリカのマスコミの中には、この運動を「anti-capitalism protest movement」と表現するワシントン・ポストのような新聞もあるが、では「どの主義が良いのか」という代替制度の提案はない。唯一明らかなのは、この運動が「a vague sense of grievance over widening gap between the rich and poor in America」ということだ。つまり貧富の格差拡大に対する漠たる怒り。

 このサイトにはnationwide という表現が使われているが、後者のサイトを見ると右側に赤くなった国々があり、その中にはアメリカ、カナダ、日本、ヨーロッパ、オーストラリアがある。下にある例えば「f」のマークを押すと、http://www.facebook.com/OccupyTogetherというフェースブックのコミュニティページが現れる。

 そのページのウォールの上の4枚の写真を見ると、全米の地図の上に白い点が見られて、「Occupy Wall Street」の運動か、運動に賛成する人々の輪が広がっているように見える。加えて、「99%は強い」というメッセージが。

 重要なのは、この運動が9月17日から始まっており、ブルックリン・ブリッジ占拠による500人逮捕を挟んでずっと続いていることだ。それは、アラブの春のムーブメントと似ている。しかし、アラブの春は「体制打倒」のスローガンに直ぐに代わったが、このアメリカでの運動が具体的に何を求めているのか、誰に求めているのかは不明だ。

 一つ曖昧ながら明らかなのは、

  1. アメリカでは1%が富と権力を持っている
  2. 対して我々は99%だ
  3. 富と権力は企業が生み出している
  4. 富と権力を99%が取り戻さねばならない
 という主張だ。「1%対99%」という主張も随分とアバウトだ。またこの運動のanti-corporateな雰囲気は分かるし、その巣窟がウォール街だと彼らが見なしているのは分かる。ではどうして「世の中に変化をもたらすか」の具体像がない。なにせ「leaderless」(指導者なし)なので、「誰かの話を聞けば分かる」というものではない。アラブの春では、牢獄から釈放された若者とか、指導者らしい人物が登場した。アメリカの場合はどうだろう。

 この運動の賛成者や支援者は多彩だ。ノーベル経済学賞受賞者から、ジョージ・ソロス、小野洋子、マイケル・ムーアなどなど。しかし、この運動が具体的に何を目指すのか、運動をどうやって発展させるかは今後定義されることになる。

 誰も指導者を持たずに、今までのアメリカの「制度や考え方の常識」に異議を唱えているこの運動。一つ明らかなのは、一種の「直接民主主義の動き」だということだ。この運動では、政治家は一切排除されている。これはティー・パーティーとも違う。


2011年10月03日(月曜日)

 (23:24)仕事(8時前までの日経ヴェリタストークの収録)が終わった後の短時間で久しぶりに大手町で飲みましたが、その場の凄いこと。最近ついぞなかったので、驚いていました。

 午後8時過ぎ。仕事帰りなんでしょう。圧倒的に男の世界です。遠慮することなく煙草を吸い、若手が水割りの担当なのか自分の前に一式を揃え、次々にグラスに水を注ぎ、そしてウイスキーを垂らす。4人単位で少し赤くなり、話は何故か盛り上がっている。

 マスコミの記事を見ると、「日本経済悲観論」が強いのに。まあ日本人は昔からそうです。建前では悲観論を論じ、本年のところでは「なんとかなる」ばかりに仲間と酒を飲み、おなごについて語り、「じゃ、明日もあるから」と解散する。それはそれでナイス。

 こちとら大阪行きの最終前の新幹線に乗らないといけないので、場所を変えることもなく、その場で暫くビールを飲み、簡単な食事が出てくるのを待ったのですが、風邪気味なのにその煙の凄いこと。

 店の人が来たので「ここは禁煙とか、喫煙とかないの」と聞いたら、「夜はそういった区別はないので.....」と話にならない。しょうがないので、隣の席のその時に煙草を吸っている人に、「風邪気味なので控えてもらえますか」と頼んだのですが、「いいですよ」と言いながらも、それでも少数本吸っている。本人は控えたつもりなんだろうな。

 もう諦めて、40分ちょっとで店を出てほっとしました。それ以上いると、新幹線にも間に合わないし。あんな場所に2時間もいたら、髪の毛まで臭くなる。そういう場にあまり最近行かなかったので、「日本は依然として喫煙者天国」と思いました。まあ全体の雰囲気は悪くはない。活力はある。しかし「覚悟がないと行けないな」と思いました。

 今後覚悟して行って、2時間居て何が起きるのか調べようかな。ははは。


2011年10月01日(土曜日)

 (23:24)「リーマン以来の最悪」というのが、終わった四半期(2011年7〜9月)に対して使われるもっとも多い単語である。具体的には株価にとっての。

 株価指数といっても世界には沢山あるが、ダウ工業株の30種でも、FTSE All World index でも株価は終わった四半期には前期に比べて10数パーセント落ち、殆どが2008年秋のリーマン・ショック後以来の悪いパフォーマンスになっている。

 株価は四半期を通じて軟調だったが、9月に入ってからの世界のマーケットの特徴は、それまで上がっていた金相場や商品相場まで大きく下げている点。2日ほど前に見た銅の相場など、四半期の終わりにかけて酷い落ち方をしているし、無論金相場の下げもきつい。信頼度の高い国(アメリカ、ドイツ、日本など)の国債を除いて、資金は株などの有価証券から逃げ、そして商品からも逃げている。

 これはもう、「キャッシュ化」と言って良い状況で、世界のマーケットの大きな特徴となっている。むろんこの動きが永遠に続くわけではない。しかし「まだ出口が見えない」というのが実情だろう。

 この文章を書き始める直前にFTで今のギリシャの実態に関する記事を見ていたら、懐かしい単語がいくつか出てきた。例えば「wildcat strikes」だ。直訳すれば「山猫スト」。正式な労働組合などの機関決定で行われるストではなく、現場の組合員が勝手に行うストのことだ。

 今ギリシャではこれが頻発しているという。結果、例えばトロイカ(the European Commission, the European Central Bank それに the IMF )が融資を実行するに必要なギリシャ国内の統計の収集も出来ない状況だという。調査員が資料を閲覧しようとしても、それが妨害される事態が起きている。

 ということは、いくらパパンドレウ首相が「ギリシャは精一杯やっている」と言ってみても、「統計の不揃い」で対ギリシャ融資が出来ない事態が発生する危険性がある、ということだ。ドイツの後も、EFSFについて融資枠拡大に関する各国の議会承認は続いている。ハードルが高いと言われるスロバキアなども承認することになると見られている。

 しかし、肝心の「融資実行」の前提(テクニカルなものも含めて)が整わないと、意外なところで融資の実行が遅れる可能性がある。ギリシャに関しては、「楽観と悲観」が入れ替わり出て、これが世界の株式市場を揺さぶっている。

 残念ながらこの傾向は暫く続きそうだ。世界の株価が安定上昇期に入るには、時間が掛かる。



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