2012年12月31日(月曜日)

 (22:25)今年最後の日をほとんどインレー湖の湖上で過ごしました。すべての行程を例の船の上での移動で済ませた。何せ、水上寺院(そこの仏様は子供のような顔をしていました)も、鍛冶屋も、床屋も、それにレストランも湖上にありますから、どこを移動しても「水上」ということになる。あそうそう、宿泊しているホテルも一部のロッジは湖に突き出している。

ミャンマーの仏像は皆どこか人間臭い。これは子供っぽい顔の仏像  それにしても、湖の使い方もこれだけ多様なのか、と思う。湖の近くで育ちましたが、「あらゆる事が湖上」というのは初めてです。日本では遊覧船が走り、ワカサギ釣りなどの漁業・趣味行為が少々行われる程度。しかしミャンマーのインレー湖の上では全てがその上で行われる。行水も、洗濯も、織物も、そして銀細工も。

本物がいました  無論重要な交通路でもある。観光客をいっそう当たり4人ほど乗せた船が頻繁に行き交う他に、お米を船が沈みそうなくらい積んだやや深い船を初めとして、実に多様な運搬が行われている。無論現地の人達も船で移動します。こちらはいっそうに15人くらい乗っているのを見たことがある。道路があまりよくないので、その殆どにおいて穏やかなインレー湖は格好の移動手段の提供湖となっている。

 片足で木製の船を操る方々に関しては、お詫びを申し上げなければならない。昨日「制服など着て」と書きましたが、それはインレー湖の入り口で主に観光客相手の「漕ぎ」をしている方々に関してでした。

 今日はもっと湖のディープな地帯に入りこみましたが、「観光客には基本的に目もくれずに魚などを真剣に捕っている方々」をお見受けしました。結構の数で。ということはインレー湖を有名にしたあの漕ぎ手と漕ぎ方は「current」であるということです。

 銀細工の工房とお店にも行きましたが、「湖上に住んでいるとあまり外に行けないので、行かなくても良い仕事をしている」というのが、この工房の由来らしい。魚、虎、猫などの動物を初めとして実にいろいろのものを銀でうまく作っている。無論ネックレス、ブレスレットなど銀製品にふさわしいものは一杯あった。小さいモノをいくつか買いました。

インレー湖の湖上の家  それにしても、湖上はものすごくインターナショナルでした。湖上の織物工場に隣接して出来ているお土産物屋さんでイタリアの女性が「10ドルにしてよ」と値切っているかと思えば、別の建物にある首長族(本当に首が長くなっている)の女性や、それを見て笑う観光客を見てアメリカ人が怒りをあらわにしていたり、水上レストランではドイツ語やイタリア語が聞こえ、ホテルに帰ればスペイン人が比較的静かな声で話している、という感じ。

 日本の方もごく少数ホテルでお見受けしました。もっとも「東京の市ヶ谷に住んでいます」という欧米人が居ました。彼等とはちょっと話しましたが、総じてアジア人そのものが少ない印象を受けた。ここはアジアなのに。最近はどこでも聞かれる韓国の言葉もなかったように思う。そういう意味では、この湖はもっともっとこれから国際化するのではないか。なにせ非常にユニークな湖ですし、ミャンマーのイメージとはかけ離れた涼しさもある。

 私がこの文章をアップできるのはもう日本が元旦の朝になってからかも知れませんが、皆さんには良い新年をお迎え下さい。


2012年12月30日(日曜日)

 (23:25)ミャンマーは中部の観光地「インレー湖」(Inle 大きな、南北に長いおたまじゃくしのような形をした湖です)のほとりのリゾートホテルで、ユーミンの最新アルバムを聴きながらこの文章を書いています。数人でちょっと飲み、食事もし、解散した後に本を読み、そして何もすることがなくなって。気分が和らぐ。今は「守ってあげたい」から「卒業写真」に。

この船で移動しました  日程に組み込まれているので料金などは知りませんが、良いホテル(Aureum Palace)です。湖畔に一つ一つの部屋がロッジのようになっているが、中は比較的豪華です。お風呂も大きく目の子で65平方メートルはある。ただしお湯は貴重で、長くは出ない。風呂はコロニアル風で大きい。

 ホテルは我々日本人が想像する「ミャンマー」の一般的なイメージからは隔絶している。これもこの国の一つの現実でしょう。タイの豪華リゾートの雰囲気がある。プーケットなどの。ただし標高800メートルの高地で、夜は寒い。ミャンマーの航空会社が作ったホテルだそうで、正月前後ということもあるのでしょう。我々以外はすべて欧米人のグループ、家族です。

 ヤンゴンを出た、いや「出ようとした」のは朝早かった。午前5時にはホテルを出発。フライトが早かったので。しかし空港に着いて一同唖然。フライトがキャンセルに。しょうがないので一端ホテルに戻ってまた2時間ほど寝て、今後は12時のフライトで飛べてへーホーで降り、そこからバスで移動してインレー湖の北にある船着き場に。

 乗ったのが写真のような船です。これに荷物全部と我々を二槽の船に乗せて湖上を移動。移動の様子は動画に撮ってユーチューブにアップする予定ですが、今この文章を書いている段階では「予定」です。ネットはかろうじて湖に面した良い雰囲気のロビーで使えますが、か細い。フェースブックでやっと文章がアップできる。写真は無理です。ですからこの文章も次の都市バガンでのアップとなる予定。

 インレー湖のウリは旅の本などには「片足で船を漕ぐ民族」とある。それはそれで面白かった。動画を撮ってあるのでユーチューブで見て頂ければ良いのですが、要するに観光客目当てのショーの色彩が強い。だって僕らの前で演技した連中は制服を着ていた。

その後二人がかりで  ではなく、驚いたのはへーホーの空港でちょっと小腹が空いたので皆でシャン族のラーメン(日本で言えば名古屋のきしめん風)を食べようと空港沿いの小屋風のレストランに入って注文したら、男が3人ほどよってきた。何か合図している。肩を指して。何かと思ったら、待っている間にマッサージをするというのです。

お坊さんを乗せたトラック  で全員でやってもらった。笑える。ラーメンが来ても止める様子がない。肩、腰、頭と来て、足ももみ始めた。皆で大笑いです。ラーメンが冷めてしまう人も出てきた。稲村さんがまとめて料金(一人200円くらいです)を支払ったら、今度はサービスでまたもみ始めた。テヌーという部族だそうです。

 日本の1.8倍のミャンマー。「さすがに広い」という印象です。テヌーの人達はビルマ族の人達に比べて総じて背が低く、顔がディープ・ブラウン。皆ひとなつっこい。彼等もシャン族だそうです。しかし外見はチャイントンで会ったシャン族の人々とは全く違う。

 ミャンマーのどこに行っても感じるのは、セキュリティーへの安心感です。「何か異様なこと(犯罪)が起きるかも知れない」という印象がしない。時刻表はめちゃめちゃだが、セキュアーな社会に見える。ただし、「我々が行ける地域は」です。ミャンマーには外国人が入れない地帯が数多くある。

 人々も「ここ」というときに控え目です。体制と人々の気質がこの雰囲気を作っているように思う。しかしこの多様な、発展を始めた国に対する私の思いは徐々に明確になってきています。でもそれは日本に帰ってから書こうと思います。ちょっと眠くなってきましたし。

 ちょうどユーミンのアルバムは、「時をかける少女」を経て「A HAPPY NEW YEAR」に向かっている。そう言えば明日は今年最後の日ですか。丸一日当地にいます。水上寺院などを見て。その後はミャンマーでの初ガラです。そして新年。


2012年12月29日(土曜日)

 (23:25)土曜日は早起きして朝のチャイントンのマーケットに。面白かったな、「豚のハーフぶった切りお頭(兜)」があったり、「美人姉妹のお総菜屋さん」「美人姉妹のチャーハン、ラーメン店」があったり。

 姉妹しか出てこないのは、「シャン族は女が働く。男は家にいて子供の面倒を見て、あとは噛み煙草を吸っている」のが普通だからだそうで、実際に朝6時過ぎからお店を出した店主は全員がおなご、女性だった。

豚の兜が出来そう  圧巻は豚肉のお店かな。写真のように豚のお頭を売っている。真っ二つです。大きな鯛かマグロのお頭のよう。食べている時間はありませんでしたが、「ドイツ人のように豚を全部食べるんだ」と思いました。無論内臓も。

 20以上のお店が店開きしているが、一つとして同じ種類の店がない。うまく棲み分けているのには感心しました。きっと昔から「ここは誰」と決まっていて、そこに出店するのです。総菜屋さんの姉妹は、息もピッタリで仕事も速かった。

良いお味でした  チャイントンにはそあれで別れを告げて、また来た道をバスでタチレクに戻ったのですが、その途中でタイとミャンマーを結ぶ国境の橋のある地帯に行った。いわゆる「黄金の三角地帯」(The Golden Triangle)の一角。ここから東に行けば数キロでラオスになる。参加国の国境が目と鼻の先です。ずっと前から聞いていた興味深い地域です。

 有名なミャンマーとタイを結ぶ橋の袂の商店街と人並みは凄い。今まで人が少ない場所にいたので、「こんなに人が集まっているのは久しぶり」と思ったし、国境特有の緊張感もあり、かつ活気もあった。

国境の町 バーツ優先  私は日本にない「国境が好き」で、ベトナムと中国の国境線に行ったときも独特の緊張感を感じたものですが、今回も短い間でしたが「また来たい」と思いました。タイの側から見て真っ正面に「The Golden Triangle Hotel」というのがある。あそこに泊まるのも手かな、と。

ミャンマーの屋台  メンバーの一人である市岡さんが「日差しが暑いから帽子が欲しい」と言い出して買い物に行ったのです。そしたら面白い話をお土産にもってきてくれた。それはミャンマーのお店なのに「バーツしか受け付けません」とガイドさんのウィーさんと市岡さんに売り子が言ったというのです。

 その後もレストランに昼飯を食べに入ったら、「バーツでの請求書」が来たし、他の買い物をしても「バーツ」と言われたそうです。つまりミャンマーのチャットはこの橋の周辺では信用されておらず、タイのバーツが流通通貨になっている。ま、経済力の違いが如実に出たと言える。

 人出が多いのは、タイに出かけるミャンマー人がいたり、輸出入をする商人がいたり、観光客がいたりだからでしょう。我々はタイに行くVISAを持っていないので、橋の直前でストップ。地元の人達は証明書があれば一日のビザが簡単に出るそうで、それで行き来する。

 また来たい地域だなと思いました。「The Golden Triangle Hotel」に泊まって。ははは。夜までにはヤンゴンに戻りました。また明日朝早く、今度はインレー湖に行きます。片足で立って船を漕ぐ民族のいる湖へ。


2012年12月28日(金曜日)

 (23:25)移動に明け暮れた27日と違って、一つの街(チャイントン)を中心に、ゆったりと時間が流れました。もっとも「ゆったり」はしていたが、行き帰り各約1時間のバス移動ではその悪路故に随分揺られ、ややお尻が痛くなった。しかしアカ族の山の中の村まで行き、貴重な体験でした。

 まず道すがらの話ですが、ミャンマーは国全体として特に南は「三毛作の国」だそうです。で、日本人の私たちには「12月なのに」と思えるのですが、この地(チャイントン)ではそこら中の田圃で田植えが行われていた。

アカ族の衣装  田植え風景は昔の日本に非常に似ている。田植え歌は聴かなかったが、右の写真のように一列に並び、手際よく植えていく。日本のように綺麗なラインを作りながらではなく、アバウトに。苗代から苗を取り出すのは男性、それを田圃に植えるのは女性と役割が決まっているらしい。三毛作で田圃が貧弱化するのを避けるためには、牛の糞を使うと。

 日本で言う「ゆい」(労働力の家ごとの融通しあい)の制度があるらしく、これだけ多くの人が一つの田圃の田植えには並ぶ。中には一日4000チャット(約400円)を日当に、周囲から働きに来ている人もいるという。ちょっと想像を絶する一日当たりの安い労賃だが、産業とてないこの地方では農業、特に稲作が主要な雇用の吸収先となる。

シャン族は働きもの。特に女性は  ところでミャンマーの少数民族です。我々が行った最初のアカ族の村は20世帯くらいが住む、山の傾斜に佇んで農家が点点とある村でした。傾斜に家を建てるためや、下を倉庫に使う都合、それに邪悪な動物が上がってこないように、家を高床式にしているケースがほどんど。

 立派なキリスト協会が岡の上にある。大乗仏教を信じるビルマ族と違って、イギリスの宣教師が入ってかなり前に村全体がキリスト教に改宗した。その前は精霊をうやまう村だったそうだ。以前の土着信仰だと、双子が生まれたらどちらか一方を殺さねばならなかった。それをこの地の人達もやめたがっていた。そこにキリスト教が救いの手を差し延べたと聞いた。

 どのくらい土地を持つかで村の中でも格差があって、私たちが訪ねた家は「中級」とのこと。高床式でおじいちゃんと息子夫婦、それに孫一人が住んでいるそうだが、その時間はおじいちゃんだけがいた。子供が6人いたが5人は外に出たそうだ。タイなどに出稼ぎに行っているという。産業がないので、収入を求めようとしたらそうなる。

 男性優位の社会だそうで、お嫁さんは自分が4人続けて女子を産んだら、ダンナさんに「次の嫁」を自ら紹介するのが習わしだそうだ。その次も同様。財布は男性が握り、買い物に必要な分だけ女性に渡す、と。女性は農閑期などには例の織物をする。

 それでも私に解けなかったのは、「なぜそれほどまでに民族が分化したのか」でした。州の名前になっている主要7少数民族の中でさらに細かく分化し138民族になった。それがまた別々の言葉(しゃべりも文字も)を持つという不思議。日本だと話し言葉は鹿児島と青森ではかなり違うが、文字は同じです。

 以前だが、インドネシアのジャングルに住む各部族は地理的には近くにいても、それぞれに言葉が違うということを本で読んだことがあるが、そういう事かも知れない。つまりそれぞれの村が孤立して生活し、それ故に言葉が交わることなくそれぞれに分化し、着るものや風習も変わっていったと。

祭りはバイクが山ほど集まりました  でもアカ族(その中にもいろいろあるが)の着るもの、冠り物はミャンマーの多民族の中でもその色合いなどで突出していると思う。赤と黒が基調で、結構シックです。28日の夜は27日の夜、28日の朝に続いて私としては3回目の「祭りの会場」めぐりをした。大きな出し物がある、ということで。そこでアカ族の衣装も買ってみました。

 彼等の民族衣装の踊りなどを見て改めて、これだけの特徴を獲得するには長い時間の孤立と縫製技術の確立が必要だったのかも知れない、と思いました。兎に角ヤンゴンのビルマ族とは全く違う言葉を話す。それはウィーさんにも分からない。だから我々のバス移動は日本人7人、ミャンマー人4人の構成。タチレクに着いた後ずっとそうです。

 ミャンマー勢の4人の一人はバス(車体を見ると昔はKEIOバスだったようだ)の運転手さん、二人目は当地出身のアカ族の言葉が分かる青年(24歳でジャニーズ系)で現地の人とウィーさん(総括ガイド)の間の通訳をする。そして最後がパスポート・コントロールなどで書類を出したり、トルゲートで走っていって料金を払ったりする男の子。それだけ見ると随分贅沢な人の使い方をしていますが、言葉や治安対策がややこしいからそうなる。

 それにしても移動しながら「ニーズはすごくあるな」と思ったのは、ミャンマーのインフラに関わる需要です。とにかく街の中心部からちょっと出ると舗装道路は絶え、ほとんどが非舗装道路。じゃりでもない土の道。その凸凹さが半端ないときている。我々はバスの中で揺られ、時には跳ね上げにあうという感じ。一移動するとちょっと体が軋む。

 橋もバスが通るのそに木製のところもある。危なくてしょうがない。もっともインフラ需要は膨大だが、「ではその資金をどうやって作るか」という問題がある。主な輸出品は天然ガス,豆類,宝石(ひすい),チーク・木材など。天然ガスを除けば、それほど伸びは期待できない。

 輸入品は「石油,機械部品,パームオイル,織物,金属・工業製品」と主に工業製品。インフラ整備、国内の産業育成の為には膨大な輸入が必要になる。確かに「安い人件費」は魅力だろう。ミャンマーにとっても、日本や先進国、中国などにとっても。とにかくきつい田植え仕事一日分が4000チャット、400円なのだから。であるが故に、縫製産業などの立ち上げは急ピッチで進み、日本でも製品が見られるようになった。しかし規模はまだ小さい。この国全体を豊かにするには。

 一労働者当たりの一日当たりの労働賃金は、私が2008年に行ったベトナムのそれより安い。一月あたり約7500円。しかしヤンゴンなどミャンマー主要都市のホテル代が急上昇しているがごとく、労働賃金には上昇圧力がかかりつつあるとも言われる。失業率といった統計はあまり整備されていないようで、ウィーさんに失業率を聞いたら「わかりません」との事だった。「かなり高い」というのが当たっているのだろう。全体的には、まだ労働力の供給には余裕はありそうだ。

 とにかくミャンマーのインフラは酷い。ヤンゴンなどを別にして、まずは電力供給が問題だ。乾期は特に水力に発電を依存している国とあって、今のチャイントンのように一日14時間とか停電する。我々はずっとそれに直面している。あぶなくて工場も作れないし、作ってもモノを運ぶ道路は悲惨だ。当初は海岸沿いか。

 「アジア最後のフロンティア」とミャンマーはよく言われる。その通りだと思うが、ここが立ち上がってくるにはちょっと時間がかかる、というのが印象だ。インドと同じく、難しい民族問題もある。


2012年12月28日(金曜日)

 (00:25)きたきたって感じです。予想していたものが。完全ブラックアウト。今はタイとの国境に近いチャイントンという街にいます。

 ほぼ一日移動してホテルに着いて、「ところでインターネットは?」と聞いたら、「ないない」とはなから拒否ジェスチャー。ホテルの人は常に聞かれてウンザリしているんだろうな。ないんですよ「ネット」というものが。

顔にタナカを塗ったミャンマーの子供  加えて街全体が停電している。だから完全ブラックアウト。街の中は各建物の自家発電でかすかに明るい。ホテルもそうで、なんとかPCを充電しながら文章だけは書いていますが、いつアップできる事やら。あさってかな。まそれも、「いつもとはあまりにも違う」という意味では面白い。

 チャイントンは人口10万程度の街だそうですが、要するに短い言葉で表現しようとするならば開発前的田舎町です。街の中心部の舗装が完全ではない。土埃が凄い。その周りにこれといった道との境もなく、少し高くはなっているが、商店が数十並んでいる。良い意味でも悪い意味でもヤンゴンとは違う(だから良いのですが)。

可愛らしいミャンマーの子供。丸出しでした  どうやって来たかというと、ヤンゴン10時のプロペラ飛行機に乗りへーホーとラッショ(覚えたばかりの街の名前です)を経由し、その度に我々以外は乗客がほとんど入れ替わるという中で「ブーメラン的どスライス飛行」してタイとの国境の街タチレク(私が知っていた街だとタイのチェンマイに近く、その北。そう言えばそこに住む私の友人・内田さんは元気かな?)に着いた。

 そこが国境の町、ややこしい地域と言うことで1時間以上パスポート・コントロールで待たされた後(それが午後3時過ぎだった)、今度はバスに乗ってインドの田舎道並みの酷い道を移動してたっぷり暗くなった午後6時過ぎにこの街に着いた、というわけ。

 一日中移動.......。直線ではヤンゴンからそれほどの距離ではないこの地に、

 「ブーメラン的どスライス飛行」
 「お尻が痛くなる凸凹バス移動」

 してきたのは、ヤンゴン→チャイントンの「便がない」の一言ですが(チャイントンにも空港のマークはあるが、週一便くらしかないらしい)、まあそれも楽しかった。ミャンマーの地方も見たかったので。

 何のために来たかというと、ミャンマーを今は主に統治しているビルマ族(全人口の半分以上を占める)だけでなく、「少数民族に会いに行こう」ということで。ちょうど今日と明日、この地でアカ族のお正月のお祭りが行われるため。年に一度の。それを見に。

 着いて夕食を8人(現地ガイドのウィーさん、日本からのガイド稲村さんを含め)で食べた後、早速祭りの会場に行ったら面白かった。出店が凄い。なんでも売っている。日本の露天が集積した感じ。違うのは鶏の足、ソーセージなどなど揚げ物が一杯あることと、ゲームが多種多様あって、多くの人がそれにお金を使っていると言うこと。

 変形ビンゴ、投てきなどなど。割りの悪い(主催者に有利)ゲームばかりでしたが、おもしろがってやっていたら何十人という参加者の中で最初の一人しか当たらない変形ビンゴで稲村さんが「大当たり。なんでも商品を選べる」というのに。で皆(ミャンマーの人達)の羨望をあびながらビール24本入りケースを持って帰ったり...。その前はウイスキーで大当たりもあった。順調に消費できます。ははは。

 実に驚くことに、ミャンマーには約138の民族が住むという。中国でもあの広い国土に50弱の民族だから(しかも漢民族が大部分だが)、日本の1.8倍、6000万強の人口に対して138の民族というのは対人口比では非常に多いと思う。

 しかも重要なのは、それぞれの民族が話す言葉が違っているとされることだ。文字も違うと。私はどっちにしろ分かりませんから確かめたわけではないが、「そうです」とウィーさんが言う。シャン族はタイに近い南東部分に住むが、シャン族はタイにもいるらしい。

パゴダに少額ですがお布施をしました  大まかに行って、「州」と付くところはその名の民族が多数派をしめるところだそうだ。時計回りに見ると、ヤカイン、チン、カチン、シャイン、カヤー、カレン、モンなどとなる。アカ族はシャン州に居住するが、シャン族の中で分派するらしい。分派だが習慣も言葉も違う。アカ族は数十の村に分かれて住んでいるが、今年の彼等の正月は満月の12月27、28、29で、このチャイントンに集まるらしい。

 一方地図を見ると「州」とは別に「管区」と表示される地域もある。それは多数を占めるビルマ族の行政区に相当するという。ということは、ビルマ族がヤンゴン管区とかマンダレー管区などの言ってみれば「中原」(中国で言う穀倉地帯)に住み、その他の民族はその周辺、場所によっては山深き場所に存在すると言うことになる。

 それぞれの民族が今いる地域にずっといたわけではない。例えば今のヤンゴンはもともとモン族が作った街だと言われる。しかしそれをビルマ族が奪ってさらに大きくし、名前に「ヤンゴン」(戦いの終わり)を名付けた。都市そのものにしても複雑なのです。その辺は日本と全く違う。

 今日と明日の朝までこの地にいて、アカ族など少数民族の祭り、暮らしぶりなどを見させて頂きます。


2012年12月27日(木曜日)

 (00:25)旧首都にして人口約500万のミャンマー最大都市ヤンゴンは、初日の短時間にしてかなり強烈な印象を私に残した街でした。「緑の多さ」「パゴダ」「トラック改造バスに乗る人々」「ロンジー」「街を歩く僧侶」「インフラ建設の足音」「しかし追いつかずに垂れ下がる電線」などなど。

ホテルの7階から見たヤンゴン。緑が多い  空港は昔のニューデリーの空港のような喧噪が特徴でしたが、街に入ってまず思ったのは「緑が多い」ということでした。最近行った都市の中ではウズベキスタンの首都タシケントに負けるとも劣らない緑の多さです。右の写真で分かる通り、街全体が緑に包まれている。加えてパゴダなど歴史的建造物の屋根が緑です。

 パゴダは夕刻に行ったヤンゴン最大のシェッダゴンパゴダがやはり印象的でした。ネットにもいろいろ写真が載っていますが、一枚の写真では映しきれない重層的な建物群。圧巻です。仏様が一体何体あるのかも分からないほどの規模。ということで、4分の動画 at Shwedagon Pagodaを撮り、wifiの飛んでいるホテルからユーチューブにアップしておきました。ご覧下さい。

 皆祈っている。ミャンマーの人々は。何を祈っているかというと、「輪廻転生の先」であり、現在の健康(自分や家族)であり、生活や経済であったり。夕方から混んだ。午後3時半くらいに仕事が終わって(特に公務員はそうらしい)、それから毎日のようにヤンゴンの人はこのパゴダにお祈りに来るのだそうだ。

 街の区画区画を切り取ると、かなり強烈な側面がある。まず路上でガソリンなどの危険燃料を売っている。大きなタンクに詰めたり、ペットボトルに詰めたりして。無色透明のガソリンもあり、間違って子供が飲んだなどの事故も起きているらしい。そう言えばガソリンスタンドはあまり見なかった。

 「見なかった」と言えば、バイクは全く見なかった。「禁止されている」らしい。本当に一台もない。ミャンマーの他の都市ではバイクは一杯走っているらしいのですが、ヤンゴンは「旧首都という大都会でもあり、交通状態が酷くなることもあるので禁止」ということらしい。

 しかし車(乗用車、バス、トラックなど)は多い。ちょっとの移動でもあちこちで渋滞が起きる。我々も何回も巻き込まれた。走っている車の9割は日本から輸入された中古車。だから面白い。我々が乗ったバスがエンジンをかけたら日本語で「カードを入れて下さい」と車がアナウンスした。

 ETCのシステムはミャンマーにはないようにお見受けしたが、日本からの中古車(私たちが乗ったのはバスでしたが)なので、今もエンジンをかける度に、ETCカードの事前挿入を忘れた時に車が警告するアナウンスメントが流れる。「ありゃ」と思う。私は最初ビックリして、あと「なるほど」と納得した。ミャンマーの人の多くは意味不明と思っているアナウンスだろう。

 街は「開きつつある国」「緩みつつある国」の最大の都市というに相応しく、活気に満ちている。若い人が多い。半分以上のヤンゴンの住民はロンジーと呼ばれる腰巻きスカートをはいているように見える。その中は夏は何もつけないそうだ。男は。誰かが「あれで走れるのか」と聞いたらガイドのウィーさんが「走れます」と答えた。

 色々な国の側面を持つ。喧噪はコルカタのそれに似ている。トラックバスで移動する人々。しかしお乞食さんはインドよりはるかに少ない。こぎれいだ。しかしところどころに目を疑いたくなる光景はある。

バスが大きかったので電線と接触、一本を外してしまった。バスの上で電線を扱う人  我々が移動で使ったバスはでかかった。日本から持ってきた観光バスなので。小さい道に入ったら、上の電線にひっかかって、電線が垂れてきた。左の写真がそれです。危ない話だが、バスが全体として帯電することはなかった。

 写真のバスの向こうを見て頂くと分かるが、ヤンゴンの大部分の人はこうした古びたアパートに住んでいるらしい。エレベーターはないそうだ。つい3年ほど前までのミャンマーは停電が多かった。エレベーターを設置しても「動いている時間が少なかった」から、そもそも設置されなかったとウィーさん。今は停電は少なくなったらしい。そう言えばまだホテルも一回も停電していない。

 ガイドのウィーさんはパゴダ動画の中に出てきますが、実に面白い。だじゃれを連発する。彼の日本語は「学校に行ったわけではない。おじいさんに教わった」そうだ。お爺さんは学校で日本語を習い、戦争中に関連した仕事に就いたこともあるらしい。ウィーさんに「あいうえおの平仮名から教えた」そうだ。だから彼は文章も読める。

 「日本人はあまり来なくなった」とウィーさん。「でも私は日本語オンリーのガイドとして頑張っている。お爺さんから日本語を教わったし」と。今日本人は7位だそうだ。ミャンマーを訪れる数で。一位はドイツ、二位がイタリア、三位がフランス。確かにどこに行ってもそういう感じの観光客がいっぱいいた。「オバマも来て、アメリカ人も増えつつある」とウィーさん。5位が中国人、7位が韓国人、そして9位が日本だと。

ホテルの若いITマンが部屋に置いていった無線LANマシン  「ミャンマー人は総じて中国が嫌い」とウィーさん。無論彼の印象かも知れない。しかしそういう話はあちこちで聞く。「一晩で壊れるものを作る国」という印象があるらしい。「偽物作り」でもあると。まその点は今後じっくり見るつもり。

 こうして絵や文章をアップできるのは、wifi がところどころ繋がるからです。キーは比較的開放的に公開されている。しかし無線LANは細い。ホテルは面白かった。繋がるがちっともデータのやり取りができない。メールが落とせないくらい。ですからホテルのフロントに言ったら、お男の子(ITマン)が来た。

 しばらくいじっていて「5分待て」といって出て行って、なんと私の部屋に無線LANの送受信機を持ってきた。びっくり。設定をして「使ってくれ」というので、使ったのですが、「ちょっと速くなった」くらい。しかしメールは取れてサイトもまずまずの速さで移動できる。ナイス。

 昼、夜と行った二つのレストランでは「wifi」が一つのウリになっていた。旧首都のヤンゴンではちょっとブームらしい。しかしどこでも回線は細い。「やっと使える」程度。日本から見れば。メニューにキーが書いてある。しかしないよりましだ。明日から行く地方はそんなブームにもなっていないかも知れない。ホテルでさえ。

 物価は日本の10分の1の感覚。安い。「日本の安い床屋は1000円だった」と日本に行ったことがあるウィーさん。「ミャンマーの床屋は1000チャット。でも日本の床屋に使う1000円があれば、ミャンマーの1000チャットの床屋に10回行ける」と。

 まだ実質半日もいない。旅はこれからだ。


2012年12月26日(水曜日)

 (06:25)羽田を日本時間の午前0時過ぎに出て、今はタイのバンコク国際空港で乗り継ぎ待ちです。時差は2時間。なかなか良い時間帯のフライトだった。飛び立つ前に寝たので実際には何時に出たのか知りませんが、通常の睡眠時間帯の間に移動した。

 ちょっと考えたのです。ミャンマーが今まで私が行った国、また知っている国と何が違うか?と。そして考えたのは、ミャンマーは「開きつつある国」「緩みつつある国」というのが特徴かな、と。

 それは世界でも珍しい。北朝鮮はますます閉じつつある国であって、国民の権利に対する規制もさらに厳しくしつつある。中国もチベットや新疆ウイグル自治区では「(規制を)強化しつつある国」「閉じつつある国」だが、少なくともミャンマーは違う。

 もっとも「緩みも緊張もせずフラットで、そもそも規制が緩められている国」が普通の国です。世界の大多数。日本や大部分の先進国がその仲間に入る。しかしミャンマーはそうではない。

 今世界を見渡しても、それは珍しい。「閉じていた国が開きつつある」というのがウリで、そこには6000万強の人口がいて、その労働賃金は典型的な労働者で月8000円。かつインフラらしいインフラはないらしい。これはこれから見るのですが。a lot of opportunitis という訳です。ミャンマー自身にも、そして海外の企業にも。

 NHKの仕事で2008年に行ったベトナムが当時はそんな感じでした。もっともその時のベトナムは既に日本や台湾の資本などが入って大規模な工場団地などが出来て、そこで大量の労働者が働いていた。

 ミャンマーはそれもこれからです。だから可能性が沢山。バンコクの空港は2009年にブータンに行ったとき以来。その時はバンコクに一泊しましたが、今回はあと1時間ほどしてミャンマーの旧首都ヤンゴンに移動します。

 それにしても深夜の羽田は混み合っていて活気があった。これでは成田は霞むと思いました。だって便利ですから。


2012年12月25日(火曜日)

 (17:25)出発の前にいくつかの写真を。右の二品は名前入りです。アルバムは以前からの「メシ友」である渡辺真知子さんと先日食事をご一緒した際、「最近では私がもっとも力を入れたアルバム」ということで、不本意にも頂いた。「買う」と言ったのに。

真知子さん and 優子さんの素晴らしい作品  凄いですよ。その場で聞いたのですが、渡辺真知子「腕の中のスマイル」には、「展覧会の絵」が入っている。ムソルグスキーの。私はこの曲名を見たときに目が点になった。「どうやって彼女の歌に」と思ったのです。

 聞いたら納得。随分お金もかかったそうです。フルオーケストラを使ったり、バックコーラスを何日もホールドしたり。無論彼女だから「かもめが翔んだ日」なども入っているが、その他も良い曲が多い。最近ではかなり「いいアルバム」でした。

スタンバイ特番収録風景  その右上のお皿は、今焼きものに凝っているキッチン5の優子さんが、店の壁に残っていた私のサインを使って焼いた一枚。いいお皿でしょう。彼女、今に自分が焼いたお道具(お皿など)で店を一杯にするそうです。「いいなあ、こういう才能がある人は」と私。彼女自然に次々に作っている。羨ましい。

 左の男六人の写真は、先日あった「森本毅郎スタンバイ」の年末・年始特番での収録風景。というか、収録の合間の一枚。なかなか余裕が感じられて良いでしょう。下らないテレビ番組を見るよりは、この番組をどうぞ。

 左手奥手から月(渋谷)、火(酒井)、水(嶌)、木(山形)、そして金(伊藤)です。右手一番奥は森本さん。長く続いている番組ですが(私が出始めただけでも13年かな)、それにはちゃんと理由がある。森本さん、遠藤さんがいつも知識をリフレッシュする中で、各曜日のコメンテーターが各自持ち味を付加しているからでしょう。

 年末・年始はただ騒がしいだけのテレビなどよりも、「スタンバイ」Roundup World Now、さらにテレビでも科学に特化した番組地球アステク(BSジャパン、27日の夜10時と4日の夜11時)をお楽しみに。

 と書いているうちに、そろそろ支度をしないと。羽田から出ます。戻りは成田とちょっと面白いフライトです。今日念のためにドコモとauに行ったら、両方ともミャンマーは「データ通信のローミングはなし」。ということは、wifi のあるところしか通信が出来ない。皆さんともちょっと、さらには寸断的にお別れですかね。良い年末・年始を


2012年12月24日(月曜日)

 (17:25)あらら、もう24日ですか。実は25日の夜にミャンマーに向かいますので、日本にいるのはあと24時間くらいです。テレビもデジャブーなくだらない番組が多くなってきたし、この辺で「違う世界」を見に行くのもいいかな、という感じ。

 ミャンマーに行くのは別にオバマが行ったからではなく、以前から計画しておりました。もう一年以上前でしょうか。また新しい世界が開ければと思っています。この3年くらいだと、2010年にはチベットに行き、11年はシベリア鉄道に乗ってロシアを旅し、今年はギリシャとシルクロードを歩きました。いずれも非常に良い経験になった。その前はモンゴル、ブータンなどなど。全部このコーナーに記録があります。

 今回も面白い体験ができると期待していますが、まだ何も準備もしていないし、勉強もしていない。見に行くのだから、あまり事前の勉強は必要ないとも思います。持っているのは最近のいくつかの新聞記事と、以前からの同国(ビルマ時代を含めて)に対する知識のみ。

 それにしても、この3連休は本当に人出が凄かった。大阪に向かうためについさっき東京駅を通ったのですが、「主催者が「TOKYO HIKARI VISION」の中止を決めました」とあちこちでアナウンスしていた。

 内容は相当違うようですが、「見逃した」と思われる方は以前私が撮影したこの動画をどうぞ。この時も、その直後に中止になりました。テレビが報道するとわっと人が集まる。もうアカンのではないですかね。この種のプロジェクションマッピング・イベントは。公道ですから入場制限というのも無理。

 確か昨日だと思ったのですが、繁華街という繁華街にはものすごい人出がありました。銀座も新宿も。ホテルも混んでいた。たまたま行ったニューオータニなぞ「爆発しているかのように」あらゆるところに車が駐車し、ホテル内も人が溢れていた。

 何か休みのパターンが変わったような。まあ3連休ですから人が出るのは分かるのですが、「日本もまだエネルギーがある」と思いました。お正月はどうでしょうか。静かなのかどうか。私は帰ってくるのが4日なので、全く目撃できませんが。

 ミャンマーの通信事情は全く分かりません。ゼロということはないでしょうが、整っているのは首都だったヤンゴンくらいとも聞く。ですからアップの頻度はかなり落ちると思います。それでも覗いて下されば、面白い文章や写真がアップされているかも。


2012年12月22日(土曜日)

 (18:25)間違いではなく、今回は覚悟して大月から20号線に降りて勝沼までを移動しました。ある面、面白かったな。

これ以上は駄目  写真が「これ以上は中央高速本体は走れません」という分岐点です。そう車は皆左に寄せられる。そこから富士五湖に入る車は高速をそのまま移動しますが、甲府方面に向かう車はさらに左に分岐して国道20号線に下ろされる。

 降りるところから渋滞でした。ランプで渋滞し、料金支払所でも詰まっていて、右折するところでも詰まっている。先が思いやられましたが、その後は動いた。しかしかなりゆっくりです。4〜5倍の時間がかかった感じ。

 面白いものがありました。「臨時のトイレ」です。そりゃそうだ。兎に角詰まる。渋滞です。我慢できなくなる人達、特に子供、老人がいるのでしょう。いつ作ったか知りませんが。

 普段はガラガラな筈の古びたドライブインに車が一杯入っていたり。しかし思ったのは、近隣住民にとってはどえらく迷惑な話なんだろうな、という点です。だっていつもだった5分くらいで行けるところに、30分、40分とかかってしか行けないわけですから。ちょっとした配達も大変です。

 国道20号線にも当然ながら「笹子トンネル」はある。中央高速が開通する前はそこを通っていた。雪よけのような横が格子のように空いているトンネルは思い出しました。しかしその他はあまり思い出せない。それだけ中央高速は古くからあるということです。

 いつ頃再び通行出来るようになるんでしょうかね。それにしても犠牲になられた方々にお気の毒です。何ら落ち度はない。そんなことを考えながら通行していました。


2012年12月21日(金曜日)

 (23:25)私は知りませんでした。蜘蛛の糸が「シルク」だって。今回取材して初めて分かった。

 蜘蛛の糸は、英語で「spider silk」と言うのだそうです。それが「シルク」だから、と。蜘蛛糸で私たちが感じる糸質は「ねばねばしている」ですが、実は一匹が6種類とか7種類の糸を出すのだそうです。そのうちのいくつかはお蚕さんが出す絹と非常に似ている。よって、蜘蛛の出す糸、つまりシルクを繊維にすると素晴らしいものが出来ると。

 日本で唯一の繊維学部を信州大学に取材・ロケする中で一番驚いたことです。しかも非常に強いのだそうです。アメリカなどでは、防弾チョッキなどでの利用ニーズが高いらしい。

 しかし蜘蛛はお蚕さんのようには集団で育てられない。共食いする存在だからだそうです。そこで信州大学では遺伝子組み換えしたお蚕さん(非常におとなしい)に吐き出させている。世界で初めてそれに成功した。上田にある信州大学繊維学部。素晴らしい。

 「古いものほど豹変する」が私の見立てです。繊維は人類の歴史と同じくらい古い。しかし実はあまりにも身近で、技術革新はとっくの昔に済んでいると思われている面があった。「炭素繊維」で少し変わりつつあったが、今回のロケで決定的に変わって、「これは面白い」と思いました。

 「電気を通す繊維」は新しいデバイスの登場を感じさせますし、「着心地を数値化する」技術も、既に日本の衣類メーカー、小売店が積極的に研究に参加していることでも分かるとおり将来性が高い。今はデパートなどでスーツを作るときも4〜5カ所のメジャーリングをするだけですが、「そんなのは直ぐに陳腐化する」と思いました。

 1月になってからの地球アステク(BSジャパン 午後10時)での放送です。実現可能性の高い、インパクトの大きい研究だと思いました。


2012年12月20日(木曜日)

 (08:00)どえらい渋滞ですね。大月まで中央高速で移動し、そこから笹子トンネル事故で高速は交通止めなので国道20号線に降りたらしい。スマホの地図を見ると今初狩を過ぎた当たりですが、ずっと数珠つなぎ。勝沼まで続くのか?

 目的地は長野県の上田にある信州大学なので、私は昨日の段階で勝手に関越経由だろうなと思っていた。しかし銀座を出て直ぐ寝たので運転手さんがどちらのルートを取ったのか知らずに、目を覚ましたら国道20号線にはまっていたというわけ。ロケ車移動のルートを決めるのは私の仕事ではないので。まあ着くでしょう。時間には。

 しかし高速道路がないと「これだけ渋滞するのか」と思う。中央高速が出来る前は20号線を通っていた記憶があるのですが、改めて通るとまあ狭い。片道一種線ですから。上りも大渋滞。いかに「中央高速通行止めの影響が大きいか」です。

 何をロケするかというと繊維です。信州大学ですから、全国の大学の中で唯一「繊維学部」がある。そこで画期的な研究が行われているのを見に行くのです。もしかしたらこの週末もこの道を私は通らねばならないかも知れない。事前調査にはなっている。ははは。

 ところで今日の地球アステク(BSジャパン 午後10時)は「驚きの地球温暖化観測技術」をお送りします。

 地球温暖化は、人類がかかえる大きな課題です。今の日本は寒いが、北極の氷がかなり溶けるなど、やはり温暖化は進んでいる。今回は地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを観測し、予測する技術に迫ります。最新の観測データから見る地球の未来とは?  

 その前の午後7時ちょい前からの東京FM タイムラインは、「いいね」についてです。皆さん「いいね」押してます。どんな基準で。今日はそれを考えます。

 あらら、この文章を書いているうちに勝沼インターに乗りました。ハッキリしないが、下を1時間弱移動していた。20号線です。正確に覚えているわけではないが、通常は大月と勝沼の間は中央高速では20分もあれば通過できる。やはり大変なことです。これは。


2012年12月19日(水曜日)

 (18:15)12月も後半になると本当に忙しくなる。今日も明日もロケ。正月中の番組を揃える為もあるし、特番の収録もある。今日は千葉大学の画像科学科にお邪魔しました。「将来のディスプレイ」を巡る研究を見るため。面白かったな。来年の1月17日の放送。

私の番組がベストビジネスに  ロケバスの中のテレビは、「韓国の大統領選挙が投票終了」「出口調査の結果発表」「朴候補がごく僅かにリード」と報じている。しかし分かりませんよ。投票率が高いですね。70%台だと。

 このコーナーでも何回も取り上げていますが、韓国経済は非常にいびつです。であるが故に、国民の間には対日関係よりも「経済状況の改善」が大きなテーマ。そこで「経済民主化」という日本人には馴染みのないテーマが最大の争点として登場している。

 今夜中には勝敗が明らかになるでしょうが、選挙を撤退した「アン候補」が終盤に文候補を強烈に応援した。その効果がどう出るかが見物です。韓国経済は「ウォンを高値誘導して国民生活を豊かにする中で、国際競争力をどう維持するか」が最大の課題です。

 それから一つ嬉しいニュースです。itunes のポッドキャストに「ビジネス」というセクターがあるのですが、この番組「Best Business」に選ばれたと。まあそりゃ嬉しい。


2012年12月18日(火曜日)

 (23:15)「あらら、それはないだろう.....」と。

 大阪にいるので、ふと思い出しました。先週の土曜日です。何気にテレビを見ていたら、「四角いにかく(仁鶴)がまーるく....」という口上で始まる番組をやっていた。番組の名前は.....思い出しました生活笑百科です。

 その番組に川中美幸さんがゲストとして出ていたのです。その番組によると、美幸さんは「大阪は吹田市の出身」だそうです。何が切っ掛けだったか忘れましたが、仁鶴さんが確か「大阪は好きですか?」とか聞いたと思う。対して彼女「好きです。美味しいものが沢山あるでしょ。タコ焼きとかお好み焼きとか.....」と答えたのです。

 私はちょっと唖然としました。「大阪の人がそれを言ったらあかんやろう」と思ったのです。なぜなら「タコ焼き」や「お好み焼き」は大阪の人にとって基本的には「おやつ」であって、大阪を代表する”おいしいもの”というには全く相応しくない。世界中誰もその地区の美味しいものとして「おやつ」だけを取り上げることはしない。「また誤解をまき散らすのか」と思ったのです。

 彼女の舌が本当にそう言っているのかも知れない。しかし彼女ほどの経歴、また付き合い(たにまちを含めて)があれば、「タコ焼き」「お好み焼き」などの粉もの以外に、大阪のおいしいものを一杯知っているはずだ。なのに全国放送で「大阪の美味しいものは、"タコ焼き"と"お好み焼き"」と言ってしまう。

 「カウンターから日本が見える」を書くときに徹底的に調べたのですが、大阪(京都ではなく)は比較的自由で多様な、誰でも楽しめる今の”日本料理”が生まれた故郷です。大阪は財のある商人の街でしたから、自由で独創的な料理が育った。カウンター料理もその一つです。

 江戸と京都の料理は昔は形式・格式張っていた。それが必要だったからですが、故にそれほど美味しいものはなかったと思う。作ってから最後に食べる人に届くのに時間がかかりすぎる。冷めてしまう。

 商人の町の大阪は違った。作ったものが直ぐ出てくる。それが一番「美味しさ」の重要な要素です。お江戸の名物、お寿司と天ぷらも「作って直ぐ食べる」から美味しい。だから例えば寿司屋さんで職人さんが握った寿司をいつまでも置いている人を見ると「あーあ。職人さん怒っているわ」と思う。大体乾いちゃうじゃないですか。

 さらに重要なのは、大阪形式の料理屋さんでは女性も男と並んでおいしいものを食べられた。江戸や京都は違う。これは重要です。今でも京都の宴席では芸舞さんは絶対食事を口につけない。決まりだからです。

 今でも大阪にはその伝統を受け継いだ美味しい料理屋さんが結構ある。そういう経緯と実体を忘れて「大阪の美味しいものの代表として”タコ焼き””お好み焼き”という粉ものを紹介するのはいかがなものか。しかも大阪出身の人が...」と思ったのです。大阪好きの私には「ええ...」と思えた。

 勝手な想像だが彼女が生活笑百科でつい大阪の美味しいものとしてその二つを挙げたのは

 「日本全国の人がそう思っているだろうな」
 「じゃ、その期待にお応えして」
 「他のものを紹介する時間もないし」

 といった気持ちがあったのかも知れない。でもそれでいいんでしょうか。

 これは私の昔からの持論ですが、「大阪はなにかにつけ文化面ではその他の地区からデグレードされている」と思う。確かに大阪は問題を抱えている。例えばですが、自転車の乗り方は老若男女おしなべてめちゃくちゃだ。しかしいろいろなものの発祥の地であるのに、その良さが認識されていない。

 今の日本料理の原型は「京都だ」と思っている人がいる。「それは違う」と私はいつも思うし、言っている。例えば、日本料理で一世を風靡した「吉兆」も、「京都の料理屋」と思っている人が多いかも知れないが、もとはと言えば大阪、西区新町の「鯛茶漬けの店」からのスタートです。京都の吉兆より高麗橋の吉兆の方がはるかに古い。

 「大阪をデグレード(degrade)するのはやめよ」といつも思っている私ですが、であるが故につい歌手の発言にまでちょっと怒ってしまいました。大人げないのですが.....。


2012年12月17日(月曜日)

 (09:15)それにしても私は愕然とします。

 「308−66=242」

 何かというと、最初の308は言うまでもなく前回の総選挙で民主党が取った議席です。「66」が何かというと、今回民主党が取った議席「57」に、「未来」が取った議席「9」を足したものです。「9」の大部分はご自身を含めて小沢一郎さんに従った民主党分派組です。

 つまり前回は当選していた308人のうち242人が落選した。242人と言えば、480が定数の衆議院の半分以上です。ちょっと刺激的な表現が許されるとすれば、有権者は前回選んだ国会議員(衆議院議員)の半分以上を「使い捨てにした」ということになる。

 「たいして使ってない人もいる」のは確かです。しかし3年以上もバッジを付けていたのだから、特に選挙区の人は何かしら(葬式とか)に国会議員を使ってきたはずです。しかし480人のうち半分以上を「あかん」「もういらん」と捨てた。

 再び使ってみようという民意で復活してきた人は今回は自民党に多い。その復活は前回の総選挙での敗北からの復活、言ってみれば使い直しである。確か小泉郵政選挙では自民党の議席獲得は296だった。それが前回選挙(政権交代選挙)で119(公示時点は118)になった。つまり177人が使い捨てられた。480に対する使い捨て率は36.9%だった。今回は50%超。

 考え方だが、「小選挙区」で敗北し「比例代表」でかろうじて議席を維持した議員(菅前総理を含めて)も多いが、それは失礼に当たるかも知れないが「使い捨てられた議員」の仲間に入れても良いかもしれない。「党の名前でやっと救ってもらっている」わけだから。そうすると、使い捨て比率はもっと高くなる。

  もっぱら敗北政党に関して大枠で述べていますが、昨日も書いた通り今回の選挙は「風なきランドスライド」です。自民党に風は吹いていなかった。それは安倍さん自身が認めている。それでも民主党では前回当選した308人のうち242人が有権者によって捨てられた。これは凄まじい「国会議員の使い捨て比率」でしょう。一発芸人が翌年消えていく率に「接近」したと言える。

 であるが故に、勝った自民党議員の顔も総じて引き締まっていた。昨日の東京FMの特番でも、自民党の本部に詰めていた鈴木記者は、「自民党本部には驕りが見られないことが特徴だ」と報告してくれた。

 石破幹事長はさかんに「驕ってはならない」と周囲に言っていたそうだ。あの馬鹿げた「万歳三唱」を控えた議員も北海道を中心にいた。「(次は自分が)使い捨てられる恐怖」があったのだろう。彼等の仕事がこれからであることを考えれば、万歳見送りは当然だ。

 それは、石破さんの個性、ウリだけではない。今後の3年余りがだらしないものになれば、日本の有権者は容赦なく今度は自民党(議員)を使い捨てにするだろう。国民は「風」がなくても野党に政権を簡単に渡し、与党を呵責なくパニッシュすることが分かった。

 これは日本の政治の「前進」でしょうか、それとも「混乱」でしょうか。ケース・バイ・ケース。どちらにしても「有権者の選択」です。民主主義は選挙に一票を投じる有権者の意思で動くことになっている。投票しなかった人は投票をした人に「白紙委任した」と考えられる。

 もう一つ。今後の日本の政治シーンには興味深い現象が生ずる可能性がある。民主は税・社会保障で自民党・公明党と政策協定を結んだ。一方予想される自民党の安倍総裁は「維新」の橋下さんと近い。

 だから橋下さんは「総理大臣指名選挙では安倍さんを入れる」と言っている。ということは、出来上がるであろう自公政権は「場合によっては民主とも維新とも部分連合(政策ごと)を組む可能性がある」ということだ。

 325+57+54=436という数は、「当該政策」については圧倒的な賛同者を得ると言うことだ。このような政策の進み方をした場合には、その政策が仮に正しいとすれば「日本の大きな前進」となる。しかし、その政策・外交が間違っていれば「日本の大きな誤謬」になるということだ。


2012年12月16日(日曜日)

 (21:15)風も吹かなかったのに民主党のこの惨敗と自民党の大勝。人々の気持ちがこれだけ明確に民主党から離れていたんでしょうね。どうしようもなく。投票率が低かったことは関係ない。投票に行かなかった人は、「白紙委任をした」とも受け取れるわけですから。

 民主党は猛省です。というか、今後も一つの党でいられるかどうかの分岐点に立っているとも言える。政権交代そのものが目的化して、その後は浮かれていたんでしょうね。少なくとも国民はそう考えた、とも考えられる。

 民主党に関しては今後の開票状況の関心事は、「第2党の地位を維持できるか」でしょう。維新に抜かれる可能性がある。午後9時過ぎの状況ですが。ある放送局の当選・当選確実は32で並んでいる。前回の総選挙では民主党の獲得議席は308でしたから。

 自民・公明は勝ったのでしょうか。「そうではない」と思う。物理的には勝っていますよ。数字的にはそうです。しかし前回の総選挙で民主党が「勝った」のではないのと同じように「敵失での勝利」というのが相応しい。それを認識する必要があると思う。

 仮に今後の自民党の統治が驕ったものになれば、国民は次の総選挙で風が吹こうが吹くまいが、今回と同じように政権与党に厳しい鉄槌を下すでしょう。民主党の3年4ヶ月は、「ごっこ」だったと思う。これでは国民がそっぽを向くのは当然でしょう。

 今の日本を取り巻く環境は戦後のどの時期とも違う。人口は減少に転じ、日本を巡る外交環境は周辺に限って言えば中国と韓国が反日感情を強めることによって厳しくなっている。そうした環境をどう乗り切るのか。経済政策も金融政策に依存しすぎることなく、規制緩和を含めた創造的な政策を打ち出すべきだと思う。

 政党に関する関心としては、

 「石原代表が乗り出したにも関わらず、関東で比例以外はほとんど勝てなかった維新は一体感を維持できるのか」
 「大幅に現有議席を減少させた未来はどうなるのか。二つの個性は共存しうるか」
 「民主党は一つの政党として今後も存続するのかどうか」

 などでしょうか。明日の「議席確定」を待ちたい。


2012年12月15日(土曜日)

 (23:15)ずっとBSプレミアムの「激走!シルクロード」を見ていました。面白かったな。気付いたのは彼等がシルクロードを車で走っている時に、ちょうど私たちも同じ地域に居た、ということです。

 改造トラック(悪い意味ではなく)でのイスタンブールを発した陸路でのシルクロードの旅は、イギリスの会社が企画したもののようで、全部で104日かかったとか。今日はその後編「灼熱の大地 悠久のオアシス 〜中央アジアから中国へ〜」が放送された。私も前編は見ていない。再放送を期待します。

 行った場所ではサマルカンドとトルファンが出てきて、「行った行った」と思っていました。カレーズ(カナート)は懐かしかった。

 彼等が最終地点に到着したのは9月の16日西安とか言っていた。私たちがトルファンやサマルカンドの旅を終えて帰国したのは9月8日です。見ていて「面白そうだな」と思ったのはトルクメニスタンかな。首都が奇妙でした。

 ところで、子供達が20人も殺されたNewtown(コネチカット州)ですが、アメリカ(ニューヨーク)に滞在していたときに行ったことがある。確か車で2時間ちょっとだったと思う。綺麗な街でした。ニューヨーク・タイムズが「a postcard-perfect New England town where everyone seems to know everyone else and where there had lately been holiday tree lightings with apple cider and hot chocolate, was plunged into mourning.」と書いているのが頷ける。

 犯人が死亡し、犯行のあった小学校に勤めていた彼の母親も死亡している。その為にどこを見ても「動機が分からない」と書いてある。犯人の兄とか、その母親と離婚した父親などに聞いているらしいが、まだ分からないようだ。それにしても酷い事件だ。それでもアメリカでは「銃規制」の動きがある一方で、それに反対する意見もあって二分状態。そこが分からない。

 昨日書いたipadminiとiphone5に関してはその後もいろいろな方からメールを頂いています。中には、「基本的にiPadの方が端末の受信感度が良いらしいです。でかいのでその分良いアンテナが入っているとのことです」との指摘も頂いた。その感触は私も共有しています。

 明日はいよいよ選挙ですか。私は多分東京FMさん(東京・半蔵門)に午後10時過ぎくらいに入って、翌日の午前2時過ぎまで居ます。私の放送は午前零時からですが、その前にも「鷹の爪団」のユーストなどに登場する予定。

 テレビはすぐに「当選確実者・その事務所からの万歳三唱」をやりますが、あんなのは全く無意味ですよね。ひと味違う放送をお楽しみ頂ければと思います。全国のFM局のかなりがこの時間帯はつながります。お楽しみに。


2012年12月14日(金曜日)

 (06:15)「これはおかしいんじゃないか」と明確に意識し始めたのは一週間くらい前からです。下の写真のような状態、つまりともに同じ最新式で同じウリのiphone5とipadmini が明らかに違う電波を拾っている。そのことが時間的に長くなったことです。見て頂くと分かるが、右のipadminiは LTEを拾っている。しかし左のiphone5は3Gの電波を拾っている。同じ場所に置かれているのに。

同じ場所で接続している回線が明らかに違う  同じ場所ならず、過去数日間に日本のあちこちで試したのですが、この状態はどこでも一緒です。例えば大阪北区の天満橋でもipadminiはLTEで繋がり、隣のiphone5は3G、時には「。」(最低の速度での接続)になる。宇都宮でもそうでした。ともにKDDI、つまりauさんがキャリアのマシンです。

 そのうち「あれ、少なくとも一週間はわいのiphone5はLTEに繋がってないな」と気付いた。常にiphone5の画面を見ているわけではないので、見ていない間に「LTE」接続になっている可能性はある。しかし私の二つのLTE対応マシンはほぼ常に写真の電波状態なのです。ipadminiはiphone5がLTEに全く繋がらないのを補うようによくLTEに繋がっている。これはおかしいでしょう。共に「LTE接続」「テザリング」がウリで同じ会社のものなのに。

 あまりにもその状態が続くので、フェースブックに投げてみました。

 質問があります。auでiphone とipadminiを両方利用している方、ipadminiのLTEの方が非常に繋がりやすいと思いません。iphone はほとんどLTEにならないんですが、そういう現象は見られませんか。
 という形で。そしたら、

 「auのiPhoneはほとんどLTEにつながらなくなりました」
 「miniは持ってないが私の生活圏内ではiponeほぼ全滅、無料通話なくなって、定額上がって不満いっぱいです」
 「私のiPhone5も全然LTEにならない」

 という声が寄せられた。「miniが良く繋がる」という話は私の体験以外はその時は無かった。

 中にはこのようなサイトを紹介してくれる人もいた。だとしたら、深刻です。私は必ずしもそうは思わないが、身の回りには「LTEで繋がると言って繋がらないのは、ちょっとした詐欺だよね」という人もいた。

 私は専門家ではありませ。通信の帯域などは知らない。しかし得られる情報では、どうやら私のiphone5とipadminiは同じKDDIのLTE回線でも別の帯域に繋がっているらしい。一説には「帯域は3本。その1〜2本がパケ詰まりを起こしている」という人もいる。

 私なりに自分のiphone5とipadmini の「設定→一般」を一覧すると、「キャリア」のところですがiphone5は「KDDI 13.1」とあるが、ipadminiには「KDDI 13.6」とある。「へえ、違うんだ。この関連かな」などと思う。分かりません素人だから。でも買った順番を考えると、最初はiphone5も今のminiほどではないがLTEに繋がっていたので、そこが満杯になってLTEが使えなくなった、と考えられる。ipadminiを買ったのは比較的新しい。

 それを傍証するように「(auのiPhoneはほとんどLTEにつながらなくなりました。)ショップに持って行って交換してもらったんですが改善しませんでした。 最終手段で全データをリセットして、新品と同じようにして使い始めたらLTEにもつながるようになりました。」とある。

 全リセットによって何が変わったのかは知りません。しかしこれから推定すると「同じiphone5でも契約時期や契約場所によってどのLTE回線に振り分けられるかでLTEが頻度高く使えるかそうでないかの差が出る」と理解することも出来る。私のipadminiはたまたま「頻度高く繋がる回線に今は接続している」ということになる。

 しかしこれは「同じ料金体系の製品」としてはおかしいでしょう。一方はウリが使え、もう一方はウリが全く使えない。この差は大きい。しょうがないので私は最近はどこに行くにもそれでも大きくて不便なipadmini(旧よりはすごくましですが)を持ち歩いている。iphone5がLTEにならないので。この問題に私より遙かに詳しい人の中には

 絶対的な土管の太さが足りない(工事が追いついていない)ので、3つの帯域のバランスを最適化しようとして帯域の切り替えを行っています。それが上手くいかなくなってパケ詰まりという技術的な問題がでてくる、というかなりな大問題。
 と書いてきてくれた方もいた。この問題への考え方は大きく二つあると思う。「けしからんどうにかしろ」というものと、「全ての技術サービスに初期に出てくる供給体制の問題。少し寛大に」と。わたしはこの中間くらいかな。auのiphone5の通信状態の悪さにはかなり頭に来ている。しかしそれはminiで補えている。しかしその「miniの順調なLTE接続状態」もいつまで続くか分からない、つまり「契約者が増えたらパケ詰まりが生ずるのではないか」という不安は残る。

 ソフトバンクのLTEテザリング・サービスはこの一両日にスタートするんでしたっけ。「同じような問題が起きるかも知れないな」と思ってます。言えることは、LTE対応が進んでいるドコモを含めて、通信各社に「LTEをウリにするな、ら設備投資をちゃんとしてからにして」と言える、と思う。

 この問題は、私には具体的に影響がある。たとえば、講演会でスマホを使うときにiphone5がLTE接続できないとなると、ipadminiを使わなくてはならない、とか。


2012年12月13日(木曜日)

 (12:15)昨日と今日は地球アステクのロケで、昨日は田中貴金属グループさんに、今日はグローリー川田工業を取材しています。いずれも面白い。

 田中貴金属は銀座の店でもご存じの通り金・貴金属の店として知られていますが、グループで見ると宝飾品の割合は売り上げの3割を占めているに過ぎない。実は「工業製品部門」が非常に大きい会社です。ボンディングワイヤ、電気接点材料や燃料電池触媒で世界のトップシェアを誇ります。

 今回はその部門に着目。「貴金属を使うなどもったいない」と思いがちですが、希少であるが故に極めて特異な性質がある。それがいろいろな分野で役立つので「代替不能」ということで、少量ではあるが使われることになる。非腐食性、強い伝導性などです。びっくりしますよ。医学にも広く使われ始めている。年明け1月4日(金曜日 特例です)午後11時からのBSジャパンの放送です。お楽しみに。

 グローリーさんと川田工業さんは、「ロボット」です。非常に複雑な仕事をしている「人型ロボット」がテーマです。従来我々が目にしてきた産業ロボットと全く違う。それをつぶさに見ながら、日本の工場の将来を考えてみようというわけです。12月の27日のレギュラー枠(木曜日午後10時 BSジャパン)での放送です。お楽しみに。

 今日の地球アステクは、「驚きの半導体”有機トランジスタ”」です。これは凄かったですよ。ご覧になったらびっくりすると思います。なにせ「世界最先端!柔らかく薄く、軽く、壊れにくい!」ときている。

 従来の硬い半導体のイメージを覆す驚異の半導体。シリコンなどの硬い無機物ではなく、炭化水素やプラスチックなどと同じ有機物から半導体をつくる世界最先端の研究室を取材しました。

 厚さ2マイクロメートルの世界最薄の太陽電池も取り上げる。将来、薄くて軽くて壊れない夢のモバイル機器ができる可能性もあるのです。ナイス。


2012年12月13日(木曜日)

 (05:15)連邦準備制度理事会(FRB)は12日まで2日間に渡って開いていた金融政策決定会合(FOMC)で、やや驚きの、「ある種妥当性は感じるものの懸念も残る」超金融緩和策の改訂バージョンを発表しました。それは金融政策をより直接的に「失業率の水準、インフレ率、それに長期インフレ期待にリンク付けする」というものです。

 具体的にはFRBは今の超緩和政策(FF金利の誘導目標を0〜0.25とし、非伝統的な金融政策を発動)の継続に関して、「特に(in paticular)」として以下の3条件を明示した。

  1. as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent
  2. inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee’s 2 percent longer-run goal
  3. and longer-term inflation expectations continue to be well anchored
 今までは「少なくとも2015年半ばまで(at least through mid-2015)は超緩和政策を続ける」と期日指定型(FEDが言うところの date-based guidance)の緩和策だったのを、「条件提示型」に変更し、
「失業率が6.5%以上であること」
「今後1〜2年のインフレ予想がFRBの長期目標2%を0.5%ポイント以上上回る状況にならないこと」
「長期インフレ期待が落ち着いていること」
 の3条件がある状況下では「超緩和策を続ける」とした。ということは、この3条件が外れた状況、例えば失業率が6.2%になったとしたら、当初予定していた2015年の半ばまでより以前でも超緩和策は解除すると言っているようにも取れる。

 しかしこの点に関してはFOMCは「The Committee views these thresholds as consistent with its earlier date-based guidance」とも言っているので、「そういうことはまずないだろう」と考えていることが伺える。

 もっともFOMCは超緩和策の継続か解除かに関して上記の3条件以外のことも考慮するとして、「the Committee will also consider other information」(他の情報も考慮する)と述べ、具体的には「additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments」を具体的に挙げ、さらに超緩和策の解除に関しては「When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent」と述べている。「あくまで(特定の指標だけにとらわれない)バランス重視で行く」と述べている。当然だろう。別に失業率のみにリンクした訳ではない(今朝の欧米紙誌の見出しはそうなっているが)。

 しかし今回のFOMCの考え方が非常に目新しいものであり、妥当性もあることは確かだが、そこには懸念もあると指摘できる。例えFRBのdual mandateの一方が「最大雇用の維持」であるにしてもだ。筆者が考える懸念は以下のようなものである。

  1. そもそもアメリカの失業率やインフレ率統計は、金融政策の切り替え時に頼りにするほど正確なものかどうか(米失業率は家計調査で行われているが、これに関しては常に妥当性に議論がある)
  2. 切り替えに当たっては単月の統計で行うのか、それともある期間の移動平均で行うのかがこの声明では明確でない
  3. だからマスコミが特に注目する「失業率リンク」の意向表明は、来年に改選期を迎えたバーナンキの政治的アピールではないのか、と勘ぐられても仕方がない面がある
  という点です。私がこの文章を書いている間にもバーナンキは記者会見しているので、これらの点に関してアメリカや各国の記者が質問してくれていればよいのですが、現時点ではこの会見を見る時間がないので分からない。これは今日の午後のお楽しみです。

 非伝統的金融政策の中味もFOMCは変えました。今年の末で切れる「オペレーション・ツイスト」(短期債売りの長期債買い、月額450億ドル)を止め、来年からは「月額450億ドル」の長期債買いに切り替わります。つまりその分だけ、つまり短期債を売らない分だけFRBの資産の増え方が加速すると言うこと。これは明確な緩和策の強化です。加えての月額400億ドルの「住宅ローン担保証券(agency mortgage-backed securities)」の購入は続けるので、ネットで850億ドルの緩和策となる。

 これは当然株式市場で歓迎された。デイリーのチャートを見ると、この発表があった日本時間の午前2時にニューヨークの株価は急上昇している。引けがどうなるか分からないが、マーケットは歓迎と言うことでしょう。為替はドルが安い。高値よりは。これも当然です。しかしドル・円は83円台ではある。

 今回の一連の金融政策の考え方の変更には反対者が出た。Jeffrey M. Lackerで、彼は「opposed the asset purchase program and the characterization of the conditions under which an exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate」と。「継続・解除条件の特徴付け」に反対している。そういう意見が出るのは当然でしょう。

 以下がFOMC声明の全文です。この全文の長さは例えば前回の声明に比べても長い。パラグラフの数は同じですが、1パラグラフが長いという構成になっている。私が記憶しているFOMC声明の中でも、今回の声明はとりわけ長い方です。

 うーん、今年最後のFOMCでFRBはマーケットにクリスマス・プレゼントを贈ったんですかね。よくよく色々な状況を考えた上で。しかし論争を呼ぶプレゼントであることに違いはない。

Release Date: December 12, 2012

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in October suggests that economic activity and employment have continued to expand at a moderate pace in recent months, apart from weather-related disruptions. Although the unemployment rate has declined somewhat since the summer, it remains elevated. Household spending has continued to advance, and the housing sector has shown further signs of improvement, but growth in business fixed investment has slowed. Inflation has been running somewhat below the Committee’s longer-run objective, apart from temporary variations that largely reflect fluctuations in energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee remains concerned that, without sufficient policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions. Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee will continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month. The Committee also will purchase longer-term Treasury securities after its program to extend the average maturity of its holdings of Treasury securities is completed at the end of the year, initially at a pace of $45 billion per month. The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and, in January, will resume rolling over maturing Treasury securities at auction. Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until such improvement is achieved in a context of price stability. In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee’s 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. The Committee views these thresholds as consistent with its earlier date-based guidance. In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed the asset purchase program and the characterization of the conditions under which an exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate.


2012年12月12日(水曜日)

 (12:45)どう考えても、とんでもない国ですよ。「統治の正統性」をミサイルの発射や他国の承認(アメリカ)に求めようとし、国民を餓えさせながら、食糧から燃料までを援助に頼ろうとする。

 ミサイル一発上げるのに国民が一年間食べられるほどのお金を使い、人工衛星と言いながら世界への貢献は全く無し。周辺国に脅威を与えるだけ。彼等が言う人工衛星が世界にとっての有用な情報をもたらすことはないでしょう。そもそも機能が低い。

 それにしても北朝鮮情報はあやふやです。つい最近は29日まで期間を延長したとのニュースが大きかったし、一部では「解体の動きも」となっていた。それが突然の発射で、しかも成功したという。韓国の北朝鮮情報というのはどうも信頼できない、とも思う。

 アメリカやロシアはどのような情報をもっていたのだろうか。それにしても、中国は北朝鮮の態度に「不満」を表明しているが、あの国の無法ぶりを本気で止めようとはしない。「あそこにあの国があるのは中国にとって有利」と考えているのでしょう。

 しかし予測できない国である北朝鮮は、ある日突然刃を中国に向けることだって考えられる。中国は考え方を改める時期に来ていると思う。


2012年12月12日(水曜日)

 (10:45)週に最低3〜4回周回している皇居。しかしいつも何かしらテーマがなければ面白くない。今日は、「本当に5キロあるの?」がそれでした。

皇居の花の輪マップ  一般的に言われるのです。「皇居一周は5キロだ」と。しかし「本当かな」とこれまで気になっていたのです。で、今日は「距離表示」に注目して回ってみたのです。半蔵門から桜田門にかけてはずっと100メートルごとに距離表示(県の名前とその花と共に)があるのは知っていた。

 今朝は桜田門から走り出したのですが、最初に距離表示があったのは確か桔梗門の交番の前で「0.8キロ」だった。その後竹橋までは順調に表示があります。パレスホテルの前が「1.0キロ」、消防庁の前が「1.5キロ」、平川門交差点が「1.7キロ」で、パレスサイドビルの前が「1.8キロ」です。

 しかし代官町通りに入ると急に表示がなくなる。ずっとないのです。出てくるのは千鳥ヶ淵の交番の前に「滋賀県 3.0キロ」となっているのです。その後は半蔵門を経て桜田門まで「4.7キロ」(警視庁の横)まで順調に表示がある。100メートルごとに。

 しかし問題はそれからです。桜田門の周辺を含めて、どこにも表示が無くなる。しかたがないので桜田門の交番の警察官の方に、「そもそも出発地点はどこですか」と聞いたら、「門の中の時計じゃないでしょうか。あそこに線が....」とか仰る。

 確かにランナーズの形をした時計はあるのです。桜田門を入った右側に。それは無論知っていた。そこには何か書いてある(読みにくいのです)。しかし距離表示の原点だとは書いてない。

 しかし「線」はなかったように思ったし、実際になかった。いろいろ調べても実はよく分からない。初めて表示として出てくる「0.8キロ」から時計回りに距離を測れば分かるような気もするが、そこまではやらない。

 しかし「4.7キロ」の地点からあの時計までは「300メートルあるかな」という感じ。だから桜田門を入って走ると5キロはないかもしれない。しかし銀座数寄屋橋に抜ける形で日比谷公園の角っこの斜向かいを通るルートなら確実に5キロはある気がする。

 まあ結局分からずじまいなのですが、100メートルごとにご丁寧に全部距離表示を示すよりも、今の方が良い加減でいいのかなともおもったりします。


2012年12月11日(火曜日)

 (14:15)ははは、「こんなこともあるんだ」とビックリし、かつ3人で笑いました。

 この番組を終えた後一眠りし、起きてちょっと「走ろう」と思って大川沿いを北上していたらパトカーや黄色い警戒線が川沿いにずらっと。長柄橋南詰め(?)のところです。ああこれがネットで見た爆発事故か、と。写真がそれです。

 そこを通過して天神橋筋の方向に舵を切った頃から、「そうだ昼飯だ」と思ったのです。番組終わりで直ぐ寝たので小腹が....。商店街を歩いていたら、「豚ステーキ」とあった。豚でステーキは珍しいと思って、結構人気のある店の雰囲気だったので、入ったのです。

 入って注文してカウンターで食べ始めた頃に、「二名様、カウンターに」と。私の直ぐ隣に座ったうちの一人を見て仰天。かねて知り合いのこの本の著者。私はその時、ニット帽に完全なランニングスタイルで、眼鏡もとっていた。「気付かないな」と思って、著者の動向を暫く視察。

 しかしそのままで進展がないのは問題だと思ったので、ちょっとニヤニヤしながら彼を20秒ほど見ていたら、向こうも「ぎょっ」という感じで「なんだ」と。全くの奇遇です。めったにない。私が大阪の人間ならいざ知らず。

 まあ彼がこの辺に住んでいるのは知っていましたから、可能性はあったのですが、私がその店に入ったのも言ってみれば「偶然」ですから。ご一緒にいたのはかねて伺っていた令夫人でした。ははは。笑った。

 それにしてもこの番組でやった大阪の自転車事故は深刻です。10月以降で去年に比べて約2倍に増えている。印象ですが、やはりちょっと無茶な走り方をするのです。大阪の方々は。老若男女。特に年寄りが。

 東京なのでも自転車の走り方は一部に酷いのがある。特に若い人達の一部です。しかし、それが大阪だと年を問わず、男女も問わない。車の運転手は大変だと思う。今後全国的に「自転車がかかわる事故」は増えるのではないでしょうか。


2012年12月10日(月曜日)

 (19:15)「京都、新大阪への到着は15分ほどの遅れが予想されます.....」と新幹線のアナウンス。止まることは滅多にない。だからあまり気にすることではないのですが、でも「15分の遅れ」は、それはそれで念頭に置いておかないと。

 今年の冬はそういうことが多くなりそうですね。米原地区の雪。兎に角寒い。このまま2月になったらどうなるのか、と思うほど。ヨーロッパなどはもっと寒いそうですが、寒気団の流れの変化だけでこれほど寒くなるとは。

 それにしても、今日はちょっと車で都内を移動していましたが、「ああ、師走なんだな」という気分。車は多いし、商店には平日にも関わらず人が多いし、街を移動している人、自転車、宅配便の配達員などなど、どこかしら急いでいる様子がうかがえる。

 来週の月曜日はもう選挙の結果が出ているんですね。その衆議院選挙は、盛り上がっているのか、盛り下がっているのか分からない状況。私の身の回りでは、「どこに入れたらよいのか分からない」「だから行かない」という人が多い。

 NHK などの「必ず投票に行くか」という調査では、第三極の多様な登場にもかかわらず、前回の総選挙の時より「行く」と答えた人が案外大きく落ちている。「どこに投票したらよいのか」と迷っている人、「だから、行きたくない」という人が多いせいかもしれない。

 確かに「第三極」と言っても実態は旧態依然のところもあるし、「なんだか本音はリ ーダー間で食い違っているのでは」と思えるところもある。といって、過去10年ほどのいくつかの政権を見ると、「どちらかに是非やって欲しい」という気分にはならずに、「less evil」(どちらが害が少ないか)の視点がどうしても勝ってしまう。「よし投票しよう」とはならない。なかなか難しいところです。

 ということは、各党の党首、候補者は「これだ」と投票者に思わせることを言わないといけないのですが、もうマニュフェストは決まっているし、そうは変えられない。となると、「争点沢山」にも関わらず「投票率低し」の選挙になる気もする。「べき論」とは別に。


2012年12月09日(日曜日)

 (10:15)今朝読んだ記事では日経ヴェリタスの「ファンド 厳冬を生きる」が面白かったな。今の世界はやはり運用が難しいんですよ。規模が、つまり集まったお金が多くなるとこれまた小回りが効かなくなって、結局自分の動きが相場を動かしてしまう。

 歴代の有名な投資家が並んでいますが、彼等は「有名になったが故にうまく動けなくなった」という側面がある。「お金を返します」というファンドが出てきているのはある意味当然かも知れない。もっとももっと小粒で新しい発想のファンドも増えてきているようですが。

 難しい世界と言えばITの世界もそうですが、Roundup World NowはITスペシャルとして湯川さんを迎え、今絶好調のアップルと、その今後を取り上げました。

  1. ジョブズ亡き後のアップルをどう見る?
  2. iPhone5の地図ソフトの不出来は酷すぎるのでは?
  3. これまでのリニューアルは今後も続けられる?
  4. iPad miniは良い出来では?
  5. アップル製品の成功の理由は?
  6. アップルも変容せざるを得ない?
  7. 可能性はまだまだ大きいのでは?
  8. IT業界全体の流れをどう見る?
  9. ネクスト・ジョブズは誰?>
 などを取り上げています。サイトからポッドキャストで聞けますので、お楽しみに。


2012年12月07日(金曜日)

 (18:15)また大きな地震ですか。午後5時過ぎはちょうどタクシーに乗っていて私は分かりませんでしたが、あとで聞いたら運転手の方が「隣の車が揺れていましたよ」「地震かなと思った」と言っていましたし、その後の携帯電話の繋がりが非常に悪くなった。各社とも。

 今津波警報が出ていてNHKなどが大きな警告を行っている最中ですが、前回よりは言葉が明確になった印象がする。そのくらい明確なメッセージが必要なのかも知れませんね。大きな津波が来ないことを望みます。

 (08日午前5時=けが人11人ということで、被害が小さくて良かったですね。「今後も注意」ということなので、気をつけましょう。) 


2012年12月06日(木曜日)

 (17:15)昨日の静岡県での一連の取材は、日本の技術の高さを改めて感じると同時に、今後日本、いや世界の製造業の生産ラインが大きく変わる可能性を改めて感じました。

 まず驚いたのは、バンダイさんの「4色射出成形技術」。とにかく凄いのです。一瞬(数秒)のうちに4色のプラモデルパーツが一つの金型から完成形で出てくる。色が全くまざらないで。

 バンダイの人はそれを「日本発 静岡発」と表現していました。ネットで少し調べたらこんなサイトもありましたが、「4色」が出来るのはここだけだと。素晴らしい。

 その後長沼から移動して沼津の東芝機械さんにお伺いしたのですが、そこでは「炭素繊維強化樹脂成型技術」を見せてもらいました。もちろん炭素繊維は今は非常にお高い。まだ製造している企業が少ないからですが、これを使った強化樹脂の使い道は、既に検討が進められている自動車を初めとして、限りなく広い範囲に及ぶのではないかと思いました。

 なにせ強くて軽い。鉄などの六分の一くらいですから。それは使えるでしょう。取材の前に『「組み立てライン」と言ったが、これからは「射出成形ライン」と呼ぶ時代も来るかも知れませんね』と書きましたが、実際にそうなる可能性は高いと思いました。無論「組み立て部分」は残りますが、ラインの重心は移る。

 ところで今日の「地球アステク」は、「鉄道大特集」です。先日汐留の本来の新橋駅(今の新橋駅は昔は「烏森駅」)などを取材したときの絵も出てきます。お楽しみに。鉄道ファン必見。午後10時BSJAPAN(7)です。

 それから午後6時55分からの「東京FM TIMELINE」は、「熟女ブームの背景にある、幼さアピール女性に抱く男の反感」が特集です。面白そうでしょ。それから、このサイトに出ていますが今月16日の総選挙の後の特番に24時から2時間出ます。

 「選挙後の日本」を展望したいと思います。お楽しみに。他局とはひと味違う選挙特番にします。


2012年12月05日(水曜日)

 (09:15)実に実に久しぶりに「ひかり」に乗りました。しかし実に実に驚くことに、結構混んでいるんですよ。人が乗ったり降りたりしてきて。まあ列車が到着する駅は、それぞれ個性ある大きな都市ですから。

米原ではもう山に雪が  それにしても、米原の当たりはもう「雪の気配」がしました。山には白い雪が。この辺は毎年冬になると「雪害」に悩ませられる。去年の冬も「新幹線の徐行」が実に多かった。今年もそうでしょうか。

 乗って「あ、ひかりだから電源がない」と思い出しました。まあ今のPCは2時間や3時間平気でもつ。また車輌の無線LANは当然ないのですが、自前のテザリングがあるので問題なし。走行中に原稿を一本書いて依頼先に送りました。

 最近使っているのはLTE(iphone や ipadmini)のauテザリングですが、結構速い。これをUSBラインでPCに繋げて使うとモバイルサイドの電源は減らずに、通信速度は速い。素晴らしい。「のぞみ」でこれをやるより、列車のスピードがゆるいせいか「ひかり」の方がよく速く繋がる気がする。3Gの時も問題なし。ないすです。

   急がないときは「ひかり」での移動も良いものです。


2012年12月05日(水曜日)

 (06:15)「そうだそうだ。旧来の家電メーカーがもたもたしているなら、こういう他分野のメーカーが新しいアイデアで製品を作ってシェアを伸ばせばいいんだ....」と思いました。

 何かというと、昨日の日経に載っていた「アイリス、家電本格参入」という記事を改めて読み直したからです。記事はネットにこのような形で残っていますが、さらに重要だと思うのは「大阪に開発拠点、大手退職者採用」とあることです。かつての大阪の大手家電メーカーのリストラでは、技術者は韓国や中国のメーカーに一部が流れた。それが両国メーカーの競争力上昇に寄与した。

 別に悪いとは言いませんが、技術が海外に流れるのが好ましいとは私は思わない。かつ家電、特に「白物」はアイリスがかねて持つ樹脂を成形する技術をもっとうまく生かせる分野ではないか、とも思うのです。今日行くバンダイも要するに樹脂成形です。この分野で日本は独自の高い技術を持つ。

 ちょっと考えてみると、例えば今は組み立てで出来ているPCやスマホなども、別にそれがうまくいけばまるごと成形技術で出来たっておかしくはない。半導体もプリント技術で出来る時代です。できたら買っても良いと思うわけです。

 今でも携帯の筐体を含めて複雑な形状をしたプラスチック製品はすべて射出成形技術のたまものですが、「その後は組み立て」という発想。しかし最初から成形発想でものを作ったらどうなるか、という視点も面白いと思う。

 そう考えると、オーヤマが考えているように掃除機や扇風機、オーブンレンジや洗濯機などを新しい発想で作るという方針は、大きな流れの最初の兆しかも知れない。難しいかも知れないが、素材(金属を含め)をなるべく射出成形できるものにしていく、射出成形技術もワンランク上にしていくという発想があれば面白いと思う。

 車なども昔よく「組み立てライン」と言ったではないですか。それを「射出成形ライン」と呼ぶ時代も来るかも知れませんね。そうなったら工場も大きく変わると思うし、凄いコストダウンも可能だと思う。

 アイリスオーヤマは3.11以降二回取材しました。ロケにも伺いました。被災しながら立派に工場を再建して、業績を順調に伸ばしている。「とにかく電話帳の最初にくるような社名にしたかった」(大山社長)という変わった会社ですが、活力を感じましたし、「意思決定もはやそうだ」と思いました。

 そう言えば、今度私が行くミャンマーで日本人の経営者は「NATO」と呼ばれるケースが増えているらしい。「no action talk only」の略ですが、「一杯来るが、何一つ行動はしない」と。今の変化の激しい世界では「意思決定の素早さ」が非常に重要です。

 そういう意味でオーナー会社でもあるし、いろいろな意味で「アイリス」には期待できるな、と思っています。それにしても今日のバンダイの取材は楽しみです。樹脂を瞬時にいろいろと成形する技術。うーん、どうやっているんだろう。


2012年12月04日(火曜日)

 (21:15)最初火曜日中に東京に帰ろうと思っていたのです。しかし考えたら明日朝早くから静岡の「バンダイ・ホビーセンター」でロケがあることを思い出して、「東京に帰るのは二度手間」と。もう一晩大阪に泊まって、明日の朝静岡に移動することに。

 それにしても、党派別の立候補者数をつらつら見ながら、

  1. 確か民主党は前回の衆議院選挙での当選者は308を数えていたのに、今回の選挙時の議席は230しかない。78も減ったのか

  2. 前回の衆議院選挙では自民党は「歴史的大敗だったんだな」と。公示時点の勢力はわずかに118とは、本当に少なかったんだ

  3. 未来は今現在61もあるが、このうちどのくらい残るだろうか
 などと考えて見ていました。480の過半数を目指すとした維新は結局172しか立候補者を立てられなかった。候補者の数より当選者が多いと言うことはないので、政権に接近したとしても「補完勢力」ということになる。未来は候補者の数が108と控えめ。揃わなかったんでしょうね。

 16日に出る結果は神のみぞ知るなのですが、前々回や前回の選挙ほどには「どこが勝ち」という結論じみたものは出ないような気がする。こういうときは「微妙な結果」が出てくるものだと思う。なぜなら投票者の心が「微妙」に揺れているから。ま、「決断の時」ではあるのですが。

 「決断の時」と言えば、今日「へえ」と思った西のニュースとしては、京都で「芸妓さんがやっている店の中で)今一番良いお客さんを持っている」(京都に詳しい方)と言われた一力さんの近くのお店「B」が、今月25日でお店を閉める、ということでしょうか。この店をやっていた結構有名な芸妓さんが「芸妓を辞め、店も閉めて結婚する」と決断したからだそうです。

 京都では「相手は誰だ?」とちょっとした話題になっているとか。そろそろ円熟の域のお方ですが、まあそういう生き方、決断もありかなというのが周囲の見方だそうです。確かに華やかで、ある意味雰囲気のある店でしたから、一部の人には惜しまれるかも。しかしまた良いお店も出来ますよ。

 今日の移動が無くなってちょっと時間が出来たので懐かしい人に会っていると、いろいろ情報が入ってくる。あれやこれや。人に会うだけではなく、街を歩きもしました。確かに阪急はすごい人でしたが、その他の難波あたりのデパートは寂しかったですね。供給過剰でしょう。ちょっと。夕方の街のレストランも全般的には人が少ない。

 大阪はサッカーチームがJ1残留が一つになってしまった。セレッソ大阪。ガンバが落ちて、サンガとビィッセルがまだ下。ガンバの遠藤は下で続けるようですが、代表ですからね。来年は上がらないと。


2012年12月03日(月曜日)

 (18:15)いつも通っているのに中央高速の笹子トンネルが「つり天井方式」だとは知りませんでした。しかし何であんなに重い鉄板を中空に吊っているのか。

 「トンネルの天井との間に空気を通すため」と聞いても、素人の単純な考えだと「もっと軽いもので遮断しておけば良いのに」と思うのですが、そうじゃないんでしょうか。トラックなどの風圧で動いてしまう ? うーん。

 それにしても9人もの方が亡くなった。今日も千葉の木更津から帰ってきたのでアクアラインを通りましたが、「ここはトンネルか」と一瞬思いました。

 これに関連する記事はここなどにもありますが、命からがら逃げた人々の話はリアルです。それにしても私の推測からすると、「日曜日の朝8時前後」「上り車線」ということで、車の通行台数はそれ以外の時よりも少なめだったと思う。日曜日の夕方など普段の混雑時だったらもっと多くの車が巻き込まれた筈です。考えると恐ろしい。

 今日興味を持ったニュースは、「トヨタの11月中国販売は22%減 5カ月連続マイナスも減少幅は半減」でしょうか。

 トヨタ自動車は3日、中国での11月の新車販売台数が前年同月比22・1%減の6万3800台だったと発表した。5カ月連続で前年水準を割り込んだが、マイナス幅は9月と10月の40%台より縮小した。

 日本政府の尖閣諸島国有化後、大幅に落ち込んでいた中国販売が徐々に回復に向かい始めた可能性があるが、日中両国は関係改善の糸口をつかめておらず、販売の本格的回復へ向けた先行きはなお不透明だ。

 減少幅の縮小は、反日デモの沈静化に伴って、販売店などに客足が戻ってきていることが要因。日系メーカー各社は反日デモを受けて自粛するなどしていた販売促進活動を再開し、巻き返しを図っている。(共同)

 あの騒動の後、「それでも日本車がいい。性能が良く故障しないし」と思っていた中国の人が、徐々に日本車マーケットに戻ってきているということでしょう。トヨタ以外の日本車メーカーはどうなのか。


2012年12月02日(日曜日)

 (17:15)ニュースを見てびっくり。「戦後の経済発展の中で作ってきたものの、かなり時間がたった日本のインフラは大丈夫か」という議論になるでしょうね。首都高の作り直しの問題を含めて。

 中央高速道路は本当によく使う道路です。東京と生まれ故郷を結ぶ高速道路ですし、山梨県にはゴルフにも良く行き、それらは常に中央高速の事故が起きた道路・トンネルを通過する。

 直近のチェックでは異常はなかったということですが、経年劣化なのか、トラックの荷物が何らかの形で当たってショックで落ちたのか、小さな地滑りでもあったのか。まあこれからの調査の結果次第でしょう。

 よく橋が落ちるのは海外で日本ではないのですが、トンネルの天井が落ちるのもそうあってはならないものでしょう。新幹線では山陽新幹線で少しあったかな。そういう意味では日本にとっては「過去にあまりなかった事故で死者も出た」ということになる。


2012年12月01日(土曜日)

 (05:15)ちょっと早めに目を覚ましたら、もう仰天するよう発言とニュースなど、興味を持てる報道が数多く。順不同で備忘のために記録しました。自民党の方がどなたも登場しないことに他意はありません。今日はなかったということだけかもしれない。並べますが、「うーん」とうなってしまうような発言もある。

★石原・元東京都知事=(次の首相を聞かれて)「橋下徹君が一番ふさわしいが、当分大阪市長の席を離れられない。平沼赳夫君を推薦したい」(橋下氏はこのところの遊説でずっと「石原首相を見たい」と言っている。彼は一度も「平沼首相」とは言っていないし、石原さんを自分の陣営には誘ったが、以前は石原さん以外のたちあがれのメンバーを確か敬遠していた)

★同じく石原さん=「それは違う。公約は直させた」(この週末に維新が発表した公約に「原発は30年代までにフェードアウト(消滅)する」と書いてあることに関して日本記者クラブ主催の党首討論会で聞かれて。だとすると、維新の原発政策は本当によく変わる、というか橋下さんと石原さんの間で政策の擦り合わせが出来ていないのではないか、とも思う。橋下さんはこの件(石原発言)についてまだ何も言っていない)

★亀井・元衆議院議員=(日本)未来の党という、ステキなおばさんと一緒に、山田さんと、この年をして、ステキなおばさんのスカートの下に潜り込む。(茨城県取手市での会合で) この記事によれば、亀井さんは袂を分かった石原・日本維新の会代表に関しても非常に興味深いことを言っている。

★嘉田・滋賀県知事=「(国政進出は)全くない」とご本人。自分が作った政党の代表になっているので、もう国政に出ていると思うが。小沢氏に関しては「『良薬は口に苦し』だ。苦い薬だけど効果的な薬だ」と述べたという。この記事も参考になる。

★同じく嘉田さんの発言では、木曜日の夜のニコニコ動画党首討論会で自分が小沢さんを尊敬、心酔している理由に関して「琵琶湖にある沖島にまで足を運んでくれた」と言っていたのが私には印象に残った。国政レベルの話ではないし、それで心酔して良いのかと思う。

★枝野・経済産業相=「元々、(電気料金は)おかしなくらい安すぎた」と。実際には日本の電気料金は韓国など競合国に比べて非常に高い。産業界は関電などの大幅値上げに「競争力がなくなる」と述べているのに、過去との比較だけで日本の電気料金は「おかしなくらい安い」と。これはおかしいと思う。

★今朝のサンケイ新聞は野田首相は重複立候補と報道。これに対して渡辺・みんなの党代表は「比例代表には出ない。小選挙区で落ちれば政治家を辞める」と語ったと毎日新聞にはある。

 あと注目できるニュースは、米上院「尖閣に安保適用」全会一致…中国けん制でしょうか。全会一致で。オバマ政権のスタンスを尖閣について全面的に支持したもの。中国への警告。

 もう一つ。「Windows 8 Gets Off to a Slow Start」(WSJ)も面白かった。無論生き残るが、多分PCがもっとも重要な情報伝達手段として存在感を誇る時代は終わった。

 あと記事としてはこの日経の記事も面白い。



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