2012年03月31日(土曜日)

 (23:25)関東で一番だった東京の桜開花宣言の時間を見たら午前11時10分頃、とありました。ありゃ、ってなものです。私はその2時間前にはその「標本木」の横に立っていた。

靖国神社内、正面に向かった右手前にある標本木  午前9時頃。30日から「(千代田区)さくら祭り」が始まっていることもあって、既にかなりの人出でした。千鳥ヶ淵の緑道、それに靖国神社。主におじいちゃん、おばあちゃんの集団に、一般の人が大勢。

 観光バスも繰り出していて、「さくら祭り」に皆さん時期を合わせて計画的にいらっしているのでしょうね。普段はこの時刻のこの周辺は静かな筈なのでしょうが。

 でその時に撮ったのが、ご覧の通り「標本木」です。いかにも「もうちょっとだ」という具合につぼみが開花寸前ではありました。しかしまだ一個も開花はしていなかった。私だけでなく、近くにいた人も「もうちょっと時間がかかるね」と言っていた。それが午前9時ちょっと前です。私は開花宣言は「明日か」と思った。

 しかしその後の2時間で開花したんですね。やはり木も生きているから刻々と変化するんだ。しかし、「開花」はしたがまだ「見頃」じゃないですよ。神社に近い千鳥ヶ淵緑道の桜も開花しているのはごくわずか。というか、まだほとんどがつぼみのまま。

 この週末はまだ納得できないと思う。納得したかったら、今週水曜日くらいからがいいのではないでしょうか。ということはあの周辺はその前後から大変な人出になる、ということです。お祭りとあって、靖国神社の参道には既に数多くの店が出ていた。

 うーん、「五平餅」でも探そうかな。


2012年03月30日(金曜日)

 (15:25)政局を見ている人にとっては、今の日本の政治はすごく面白いんでしょうね。今朝もいろいろな番組に政治評論家という人が出てきて、いろいろと解説していた。何も確たる事を言えた人は少なかったように思えたが。

 確かに今の日本の政治は、本質を外したところでは面白い。キャラクターの衝突もあるし、成功するとは思えないが新党設立の動きもあるし、地方発の新しい潮流もある。人間臭い面が一杯ある。今のままでは日本の政治は停滞・立ち止まりの連続だろうから、”動き”が出てくることは悪くはない。

 しかし、今の民主党、国民新党で起こっている一連のごたごたが何か意味ある新しい動きに繋がるかというと確信が持てない。「国民新党が割れて何が生まれるのか?」と聞かれて明確な答えが出来る人は少ないだろう。石ころが砂に近づくだけ、と言った人もいた。大外れではない。

 民主党の小沢さんを中心とする反野田の動きがどの程度広がるかも興味はある。しかし先行きの分からないボスに本当に付いていく人は少ないとも思える。だがもっと重要なのは、小沢さんが実際のところ自分の政治で何をしたいのか明確にしていない点だ。

 4月には石原新党が旗揚げするとも言われている。しかしこれも重要問題では意見を事にする人達の寄り合い所帯だ。寄り合い所帯がぎりぎりの対応を迫られたときにいかに脆弱かは民主党を見ていれば分かる。「これ」という問題が生ずると必ず党内対立が起きる。その手の政党がもう一つ増えても、何か具体的なものを生み出すとも思えない。

 まあ

「ひょこり良い組み合わせが出来る」
「政治に携わる人々の意識の変革」
「国民のサイドの意識変化」

 などが生ずる可能性もあるので、今の日本の政治はその構成要素の人々も含めて「動き続ける必要」はあるし、その意味では必ずしも悲観的ばかりになる必要もないように思う。

 関心が国内に向かう中で、私が今朝の新聞で興味を持ったのはオバマの国民皆保険に向けた一連の政策を巡る裁判である。9人の最高裁判事の棲み分けは4人が合憲、4人が違憲で、残る一人、ケネディ判事の判断にかかっているようだ。

 現政権の目玉政策が「違憲」と判断されたら、アメリカの政治の先行きは、大統領選挙を含めて見通しがきかなくなる。こっちの方が、日本人から見れば奇妙な論争だが、アメリカにとっては非常に本質的な議論で、今後のアメリカという国の先行きを見る上で重要だと思う。

 もっとも、もしオバマの政策が「違憲」と出たら、「分断国家=アメリカ」が進展する可能性がある。


2012年03月29日(木曜日)

 (16:25)4月14日15時に開通する「新東名自動車道路」(御殿場JCT〜三ヶ日JCT)を「地球アステク」の為に番組取材しています。略称は「新東名」

富士山が綺麗に見える日でした  時々訓練車や保守車が走るだけの、車影のない高速道路を移動するのは気持ちいいですよ。道路の色は鮮明で濃いダークに近く、ラインは真っ白。それだけでなく、新東名にはいろいろな新技術が使われている。それを取材しているわけです。

 まずまずのお金をかけているからでしょうが、私が判断する限り日本の道路は本当にラインの引き方や運転者に対する警告は良くできている。首都高のように狭い道路をどうやって安全に動かすかの知恵はあると思う。道路を最初から広く作れないだけに、です 。

 新東名は、東名と並んで走る新しい高速道路なので、いろいろなところに工夫があって、「道路も進化する」ということを実感できる。ようになっている。  まず走って感じるのは、「ぶれ」が少ないと言うこと。具体的には、

 「カーブはあっても緩く」(東名よりかなりゆったりめ)
 「高低差も小さい」
 ということです。だから凄く走り易い。表示板も綺麗だし、何よりもトンネルの照明が明るくなった。プロ・ビームというそうで、進行方向に向けた光になっているので、前を走っている車の後ろ姿ががよく見える。今まではトンネルないでは、前の車はかすんで見えた。

 橋梁や路面に使われている技術も非常に考えられたものでした。特にアーチ型の技術は迫力がありました。

完成後開通前でしかできない取材  それにしても今まで我々が使ってきた「東名」は、出来てから43年もたったのだそうです。それを修繕・保守を繰り返しながら使っている。最近は「集中工事」が多い。来月開通する「新東名」も、保守は絶対必要です。それをすれば、使用期間はずっと延びる。

 私が見た範囲では、静岡県内の新東名は当面2車線利用のようです。しかしトンネル、橋梁の幅を見ると優に3車線の幅がある。もったいない。最初から3車線使用でも良いのに。


2012年03月28日(水曜日)

 (15:25)午後2時半過ぎに東京駅に着いたら、シャワーを浴びたいくらいに暖かかった(朝は寒かったそうだが)。で、乗ったタクシーの運転手さんに、「今日はぬくいね」と言ったら、そのタクシーの運転手さんががばっと振り向いた。

 何を言うかと思ったら、「お客さんは西の、例えば九州の方ですか....」ときた。最初何を言っているのか分からなかったのですが、「なぜ」と私が言ったら、「東京の人は”ぬくい”とは言わない」と。

 私もはっと気が付きました。確かに。「ぬくい」と言うのは、確かに関西から西の人です。運転手さんは熊本の人だと。ひょっとして私の”ぬくい”に郷愁を覚えたのか。

 私の場合は、一週間の半分弱は大阪なので、徐々に関西用語使いになってきていて、焼き鳥でも「砂肝」はつい「ずり」と言ってしまう。だから、「ぬくい」と無意識に出たのでした。

 最近発見した関東と関西の言葉の違いで面白かったのは、おにぎりの中味を呼び方です。関東では鰹節が入ったおにぎりを「おかか」と言う。それがおにぎりの中で一番好きだからですが、どこに行ってもまず私は「おかか」を探す。

 ところが今週月曜日だったのですが、新大阪駅に着いて小腹が空いたので「おかか」をコンビニで探したのですが、ない。ありゃりゃてなもんです。しかし、「おかか」がないはずがないと思って探したら、「かつお」と表記されたおにぎりを見つけた。

 ピンときましたね。もしかしたら、呼び方の違いじゃないか、と。だってそうでしょう。「まあいいや」と思って買って寝る前に食べたら、やっぱり「おかか」だった。気をつけて見ていると、関西のコンビニには「おかか」は全くと言って良いほどない。みな「かつお」という表記です。笑えた。

 まだありますよ。関西では「おすべり」というものがある。特に京都で。なんだと思います。「靴べら」です。確かにあれは足を靴の中に滑らす。だから「おすべり」。納得できる。

 ただし昔大阪で圧倒的使用率を誇った言葉が、死語になっているケースもある。例えば「レイコー」です。昔大阪に出張で行って喫茶店で「アイスコーヒー」と言ったら、必ず「レイコーですね」と聞き直された。

 最近はこっちが「レイコーちょうだい」と言うと、店員は「アイスコーヒーですね」と確認する。これが笑える。「かつお」もいつか「おかか」になるのか? それとも逆か。


2012年03月28日(水曜日)

 (07:25)今朝読んだ新聞記事の中で一番面白かったのは、FTの「Oil futures spark debate on $100 level」かな。米消費者信頼感指数の小幅下落(ニューヨーク株の反落を誘引)でも示されている通り、原油高は「世界経済の新たな懸念要因」となっているが、この記事によると原油の先物価格は現物価格より相当(最大限30ドル)下になっているという。

 この記事によれば、年初来の原油のスポット価格は12%上昇して、この記事が書かれた前日の段階でバレル125ドルを上回った。しかし2018年12月渡しの原油相場は、100ドルを下回る95ドル。「このバレル30ドルの差はどこから生じているのか」「それは本当に原油相場の先行きを示すのか」というのが、この記事のポイント。

 相場が指し示すところでは、「今後供給が増えるから」というのが正しいのでしょう。イラン問題もそのころには片づいて、サウジあたりからの供給も増える......という見立て。

 しかしこのマーケットの見立てには、異論もあるらしい。「そんなに供給は増えるのか」と。一方で、今後世界経済が活動活発化に向けて動き出す、という観測も出来る。しかし、「原油高」をアメリカの消費者も懸念し始めた中で、またそれがアメリカの大統領選挙に影響を与え始めた中で、先物相場が指し示す方向は興味深い。

 海外の新聞は、「Sharp's Sale to Hon Hai Underscores Japan's Decline」などシャープと台湾・鴻海精密工業との資本業務提携を「日本の衰退」として大きく取り上げている。

 そりゃそうなんだけど、何もせずに今までの企業体質を引きずるよりは、ちゃんと過去のビヘイビアーへの反省を踏まえた上で、日本企業の内部に潤沢にある技術やノウハウを垣根を越えて総動員したら何が出来るかを海外のメーカーとも組む中で検討する機会にすれば良いのだと思う。

 日本の企業は、「企業内縦割り」が一番の成長への重荷になっている、と私は見る。技術はあるのに、それを統合できない。アップルにそれほど革新的技術があったわけではない。いくつかの新しい技術をループのように繋いだことが消費者の関心を呼んでいるのだ。

 海外の新聞には「Hitachi Shows a Nimbler Side to Japan」(WSJ)という記事もあって、3年前の同社の危機に対する機敏な対応が同社を復活させつつあると論じている。同社がテレビ生産を辞めて、OEMに切り替えたことを私は高く評価したい。過去に拘泥していてはダメなのだ。

 だれだったかな。あそうだ、サッカーの三浦知良だ。「私の人生、悪いことがあると、その後には必ず良い事がある。その逆もしかり」とNHKの番組で言っていた。そう、日本ダメ論は、片面を見ているのだ。どの国にも両面ある。先行きも危ぶまれた日産は、今になってみると日本の自動車メーカーの中で一番元気が良い。

 時間の経過の中で、優位と劣勢は入れ替わる。劣勢を跳ね返す力を、日本の、今は劣勢の電機会社(家電とは言いません。古いから)も持っていると考えたい。


2012年03月27日(火曜日)

 (14:25)昼間大阪の街をちょっとふらふらしたら、まあ観光客の多いこと。特に大阪城の周りは。日本語、中国語、英語、スペイン語と実に様々。大阪だけではないでしょう。京都もそうに違いない。

 聞いたら私が定宿にしているホテルでも、「団体が今六本、みな中国の方です」と。よいことです。最近の中国からのお客さんは、かなり洗練されてきていると思う。特に台湾の方々は。

 梅が満開で、桜ももう一歩のところ。このところの大阪・関西は、私の体感温度だと1〜2度東京より寒い。そのせいか、東京ではあちこちで見られる早咲きの桜も大阪にはあまりない。

 しかしつぼみを見ると、「今にも破裂しそう」で、開花が限りなく近いことが分かる。日本の学校が春休みというのも、街に子供の姿が多い一つの理由でしょう。新幹線の中も普段では見かけない数の子供がいる。

 まあどこの国でも春は一番綺麗な季節であることが多い。ただし一つ私にとって残念だったのは、大阪城の梅林の売店が、今日からでしょうか「閉店」だったこと。関西にしては珍しく「五平餅」が置いてあったのですが、食べ損ねた。

 あああ、また来年か。


2012年03月25日(日曜日)

 (14:25)窓の外を見れば直ぐに白く1メートル近く積もった雪......外に出れば雪の舞う露天.......

 もう今年もこんな温泉雪景色は最後だろうな、と思いながら入っていました。頭に雪が積もるのを承知で42度の露天風呂に暫くつかっていました。長沼温泉は本当に聞いていたとおり舐めると強い塩の味がする。だから飲めません。いろも少しついている。

hahaha
雪降る中で...ええ気持ち  長沼町は、「日本海に出るのにも、太平洋に出るのにも車で1時間」と聞きましたから、そんな場所の温泉が強い塩を含んでいるというのは、やはり昔ここが海だったことの名残なのでしょう。こんな内陸の温泉で塩の香りがするのは、私はあまり経験がない。

 それにしても、一番風呂が好きです。道後でもどこでも、風呂は常に一番を目指す。今回もそうでした。ははは、おじいちゃんが多いですよ。でも軽く朝の挨拶をして、綺麗なお風呂にザブン。

 そして、例えば道後ならおじいちゃん達の「今年の松商は.....」と言う会話を聞く。だから一階が好きです。ここは宿泊客が多いのでおじいちゃん達同士の会話はあまりなかった。しかし、軽い会釈はある。

 ところで、今回は一つ私にとっての実験をしました。それはmac air をコンバーターを通じて15ピンの映像出力端子を使ってエプソンのプロジェクターに繋ぐ、という方法です。今まで一回も試したことがなかった。しかし先日京都のビッグでそのコンバーターを見つけて買っていたので、それを試してみた。

 一回も試したことがなかったのは、主催者側が大体において「(私が使うコンピューターは)windows ですかマックですか」と聞いていて、「windows なら問題ないですが」と気にするケースが多かったからです。実際にマックコンピューターとプロジェクターの相性は悪い、と聞いていた。

 しかし、マックもプロジェクターとの相性を良くしていると聞いていたし、一部の人から「問題ない」と聞いていたので、今回セッティングの前に時間があったので、試したら、全く問題なし。デスクトップも綺麗に写ったし、動画もスムーズ、かつ綺麗。

 今まで私のwindows マシンが主役的に活躍していたのはプレゼンテーションの時だけですから、「今後windows はいらなくなる」とも言える。本当にそうするかどうかは別にして。まあ一つ実験ができて良かった。あらら、ドコモから

日頃、NTTドコモをご利用いただきまして誠にありがとうございます。

Xiパケ・ホーダイ フラットの契約において、お客様電話番号 090-****-**** の3月 の通信量の合計バイト数が7ギガバイトを超えましたのでお知らせします。

 というメールが今朝。6を超えてから7になるのが早い。ま、速度がどのくらい遅くなるのか試します。あと一週間。しょうもない。


2012年03月24日(土曜日)

 (23:25)今年2回目の冬の北海道です。「冬の」というところが肝心で、高知では桜が開花したというのに、北海道では「ふぶく」「しばれる」がまだ日常用語です。日本はでかい。

 こういうのを「SNS繋がり」というんでしょうね。古くからツイッターとフェースブックでのお付き合いのある私の北海道でのファン代表の一人である砂金(いさご)さんの誘いもあって、新千歳空港から車で40分ほどの長沼町に来ています。

 着くなり昼は「ラムのジンギスカン」、夜は10人ほどで「桜鍋」と肉づくしですが、驚いたのは「昔はここは海だった」という話。まだ試してありませんが、ここの温泉は「しょっぱい」というのです。

綺麗でしょう。ラナンキュラスと水仙  彼等が言うには、太古の北海道は西側と東側に割れていたらしい。その境目当たりが今の長沼町で、「沼」が町名につくのはここが「低地」で、本当に昔は沼があったらしい。そして戦後の歴史の中でも「洪水」が多いのだそうです。

 「野菜が美味しい」ということですが、あいにくの冬。一面の雪ですから、「満喫」というわけにはいかなかった。しかし「おいしいだろうな」というのは、鍋の隣に置いてあったサラダのおいしさから想像できた。

 「異業種交流会」主催ですから、それに関連したお話をしました。人口12000人前後。比較的ピラミッドに見える人口構成も年齢階段を上から幼少にしただけという日本に典型的に見られる高齢化進展の町です。

 しかしここには色々なウリがある。産業構成を見ると、既に「三次産業」が半分以上を占めているのですが、町の人は皆「農業の町」という。産物を見ると、圧倒的に「お米」です。あと野菜。温暖化の中で北海道が米どころになる日も近いと見られますが、長沼町は候補でしょう。

 もう一つは「お花」です。講演後に創MAOIさんからお花を頂きましたが、それがまた綺麗なこと。札幌から「長沼は花が綺麗」ということで移住してお花屋さんをしているという方から頂きました。写真がそれです。

 うーん、今年の冬は2回も北海道に来ましたから、今度は春か夏ですかね。花の綺麗な季節にこれたらな、と思っています。


2012年03月23日(金曜日)

 (23:25)昨日皆さんにお聞きした「音声入力のユーザー辞書」は、なかなか良いのがないようですね。ま、これから出るでしょ う。当然必要ですから。

 ところで、昨日はアンドロイド系のスマホアプリである全国タクシー をお遊びではなく、本当に使ってみました。

 午後2時半から出版社との打ち合わせがキャピトル東急のロビーであった。1時間ほどして終わったら、次の予定が詰まっていることを知っている出版社の人が、「タクシーを呼びましょうか」と。「いえ、これを 試してみましょう」と私。

 この時点で、出版社の人3人は、「オー」とか歓声。アプリをタップして立ち上げ、GPSが今私たちがいる場所を検索し、かつ近くのタクシーを見つけ出す間に、「規約に同意」して、 「呼ぶ」を押して、 アプリがタクシー会社(日本交通)と交信するのを見学。

 状況的にはちょっと難しかった。人が集まる場所として近くに日枝神社があり、キャピタルはその横。 かつ我々がいたのは玄関ではなく、大きなロビーのしかも入り口からかなり離れた場所だった。「どう反応するかな」という興味もあったのです。

 ちょっと待っても来ないので、玄関に出て「電話をする」でタクシー会社(の運転手)にアプリから電話したら、「ちょっと離れたところに旗が立っていましたので」と言い、少ししてキャピトルの玄関に乗り付けてくれた。

 「GPS依存」ですから、このアプリはまず電波が通る場所でなければダメです。 機械車庫などの電波が通らない場所からの「呼び」はきっといろいろ問題が起きる。かつちょっと問題だと思ったのは、「一回呼ぶごとに400円」という料金かな。

 しかし、「タクシーのあまり通らない路面の1地点で見晴らしが良い場所」などは、この「全国タクシー」を使うのに絶好の場所かも知れない。GPSがよく通る。タクシーナンバーを教えてくれるので、間違うこともない。

 今まではタクシーを呼ぶときには、「無線」なり「個人」に電話をして「場所説明」をして呼んでいた。それが結構難しい時があった。特徴のない街角で、信号がない場所や、あっても「何丁目何番地」が書いてないところだと。

 これから、そういう時には「このアプリは使える」と思いました。かなりピンポイントですから。


2012年03月22日(木曜日)

 (14:25)どなたか、「音声入力用のユーザー辞書」のソフト、またはその作り方を知りませんか。これがあるととっても便利だと思うので。

 例えば文章作成用の辞書と同じように「あ・」と発声して、それをスマホの音声入力装置に読み取らせるのです。例えばそれを「ありがとう」と転換させるように。「・」は間隔、あきです。「あけぼの」の「あ」を「ありがとうけぼの」と転換させないためです。

 これが出来ると、「あ・ご・」と発声するだけで、「ありがとうございました」と打てることになります。これは非常に省力化だと思うのですが。


2012年03月21日(水曜日)

 (14:25)朝方の文章をアップしたら、フェースブックを通じていろいろな方から情報を頂きました。で、LTEに関する私の契約内容をつまびらかにしようと思ってARROWSを購入したドコモショップに確認電話したのです。

 「料金が上がるのは5月に入ってから」という話を聞いたので、「5月から上がるのですか」と聞いたら、「いえ、5月1日から月7ギガバイトを超えた分に関しては、料金は変わらないのですが、接続スピードを落とさせて頂きます」と。  「そうだったかな」と私。ちゃんと電話番号を伝えて聞いているので、「Xiパケ・ホーダイ フラットの契約」はそうなっているんでしょうね。まあ「フラット」だから、料金はそうなるのか。

 うーん、遅くされるのもな......。ま、典型的な男タイプで「人の話を聞けない」ことがあるので、その時そう説明されていても聞いていなかったのかも知れない。LTE契約をされている方、ご自分の契約内容をもう一度確認されることを。失礼しました。でも明確になった。

 それにしても、レノボ、PC生産を中国から日本に移管 「メード・イン・ジャパン」回帰の動きは、NECがらみだとしても、そうなんでしょう。あと、ジーンズも日本製が世界で注目される状況と読みました。

 この点でもギリシャと日本は違う。無論、財政赤字はいつかは解消しなければなりませんが。


2012年03月21日(水曜日)

 (08:25)NTTドコモから「あらら」ながら、「やはり来たか」というメールが。こう書いてありました。

 日頃、NTTドコモをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
 Xiパケ・ホーダイ フラットの契約において、お客様電話番号 090-****-**** の 3月 の通信量の合計バイト数が6ギガバイトを超えましたのでお知らせします。
 ARROWS でクロッシー契約(Xiパケ・ホーダイ フラット)を結んだときに「上限は7ギガバイトだが、6ギガになったら知らせてくれる」という内容の契約をたしか結んだのです。その6ギガバイトにもうなったということ。うーん、3月はまだ10日弱を残しているのにあと1ギガバイトしか定額部分がない。

 これには納得出来る理由があります。昨日このメールを受け取ったときに、dropbox との間で非常に大きな動画のやり取りをしていた。LTEを使ってです。かつ今月に入って、ホテルや自宅で殆ど有線ベースのwifi(ルーターからの無線LANを含めて)を使わなかった。

 もっぱら、基本はポケットwifi(バッファロー製)とLTEが使えるところはLTEで通信してきた。「7ギガバイトとはいかなる量か」を調べたい気持ちもあったし、ホテルなどで認証を入れるのが面倒だったからです。

 私の場合は月に10日以上は大阪に行ったり出張だったりしてホテルに宿泊するのですが、大体においてホテルは「24時間1000円」がベースです。それを使わなかったわけだから、そもそも「1万数千円の通信料のセーブ」になっている。ポケットwifi やLTEでの自己通信では。

 だから、定額部分をある程度上回って請求が来ても良いのですが、それでも「7ギガバイト」とはいかほどかを試すために、残る3月の10日間は、なるべくLTEなどは使わないで、大きなデータを動かさないで過ごそうかな、と思っています。

 まあでも一番長い時間を過ごす場所では、ポケットwifi を無線ルーターの代わりに使うのではなく、専用のルーターを使った方が良いのかな、などと考えていますが、それも3月が終わってからにしようと.......

 ところで、今日は風が強い。これから海ほたるでロケなんですが.....今日が当面の寒さのピーク?


2012年03月20日(火曜日)

 (15:25)午後1時過ぎにニュースを見たら「東海道新幹線が運転に乱れ」と。理由を見たら、「人が立ち入り、その人が列車に接触した」と。最近多いですね、こういう事故が。新幹線の線路には立入が出来ないようになっているはずなのに何故。その時点で、明日のロケに備えて交通手段をフライトに切り替えました。

 それにしても、中国の内部がどうなっているのかは”不可解だ”と改めて思わせる事件でした。つい最近まで「次代の中国を担うリーダー二人の内の一人」と注目を集めていた薄熙来・重慶市共産党委員会書記(62)が拘束されるに至り、その理由として「妻の収賄」などが挙がっているが、どう見ても後付けに見える。

 私が想像するに、紅衛兵を思い出させるような左翼路線をとった重慶市のトップのやり方に不安を覚えた胡錦濤(中国共産主義青年団出身)を中心とする一派が、彼の部下の不祥事もあって追い落としたように思える。「部下の不祥事」とは、重慶市の王立軍前公安局長が今年2月上旬に四川省成都市にある米総領事館に駆け込んだ事件を指す。

 これも「何故」が良く分からない。薄熙来氏の家族の不正を明らかにしようとしたとの見方もあるが、真相は不明だ。薄熙来氏のライバルとされたのは広東省党委員会書記の汪洋(おうよう 56)氏だが、彼は成長重視派として知られて、最近では役人の不祥事で立ち往生した管轄下の村の政治を正常化したことで有名になった。

 「中国の国民はこの騒ぎをどう思っているのだろう」と私は思う。もっとも、日本や海外にいる我々ほどには、この関連のニュースにはあまり接していないかも知れない。NHKの関連ニュースはブラックアウトになるそうだ。中国に行って、「胡錦濤さんはなぜ中国のトップなのか」と聞くと、誰も答えない。分からないのだ。中には「彼の奥さんは有名な人の娘だ」と言ったりする。そんな具合だ。

 つまり、中国はトップも「なぜそこにいるのか」は不明なのだ。そこに至るプロセスの人々がなぜ昇進したのか、なぜ降格したり失脚するのかは全く「想像の域を出ない」ということだろう。

 同じ太子党の薄熙来が失脚したから習近平は「権力基盤が弱くなった」との見方があれば、「いや彼の承認なしに薄の失脚はあり得ない。同じグループの彼を習近平が遠ざけたのではないか」との見方もある。どちらが真実なのかは不明だ。

 一つだけはっきりしているのは、この事件を中国の人々がおもしろがっているかどうかは別にして、「疎外感を持って見守っている」ことだけは確かだろう。自分の国のトップ選出に何ら関与できない現実。

 ネットの社会は、中国版ツイッター(新浪微博)にしろ他のSNSにしろ、”参加”が重要なファクターで、それ故に面白い。ということは、中国国民にとって中国の政治はますます「面白くないもの」になっていると思われる。

 温家宝首相は先の全人代のあとの記者会見で、「いつになったら、中国の国民がトップを自ら選ぶ時代が来るのか」と聞かれたことには直接答えず、「人口の多い中国の実情に合った政治体制を目指す」という言い方をしていたように思う。それは分かるが、国民の不満はマグマのようにたまっている、と考えるのが自然だ。


2012年03月19日(月曜日)

 (23:25)うなぎが気になっていたので、今日の 日経夕刊に載っていた「シラスウナギの回遊、夏にずれ込 む 餌不足か 従来は冬」という記事には関心を払って読みました。

  海流に乗って太平洋沖から日本沿岸に やってくるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の回遊のピークの時期が、 従 来の初冬から翌年の初夏に大きくずれ込んでいることが19日、東京大大気海洋研 究所の青山潤・准教授の研究グループが2009〜11年に神奈川県・相模川河口で 行った調査で明らかになった。
 というのが記事の書き出し。うなぎは「ウナギは通常、5〜8月にグアム島近 く、西マリアナ海嶺南端付近の太平洋で産卵し、ふ化した稚魚が年末か ら年初 を中心に日本沿岸に海流に乗って回遊するとされる」ということなのですが、今 は「年末から年初に日本沿岸に来る」のではなく、半年遅れの 「5月から6月 に日本に来ている」という。

 なぜ半年も遅れているのか。「餌が十分に取れずに成長できなかったり、海流 が変化したりした恐れがある」とこの記事。なるほど。でも私が知りたかったのは、このまま「うなぎが減少するのかどうか」なんですが、その点に関してはこの記事には記述がない。それが残念だな。

 最近「うなぎ」を敢えて食べてみましたが、やはり相当高い。このままでは日本中の「鰻屋さん」は苦しくなってしまう。時期がずれてもシラスウナギが減らないことを来します。


2012年03月18日(日曜日)

 (13:25)うーん、暫く使った結果ですが、「新しいipad」の魅力

  1. 使っていて非常に操作性が良いし、ストレスを感じない(CPUの能力アップ)
  2. ちょっと厚くなって重くなったのは、ほとんど感じない
  3. 音声入力が多くの局面で可能になったので、今までのような使いにくいキーボードを使わずに済む
 などかな、今のところ。私にとっては、です。「画面が綺麗だ」という人が多いようだが、騒がれたほどでもないように私には感じる。もともとタブレットにそれほどの綺麗さは求めていない。だって、所詮は画面が小さい。

 それより操作性やストレスのなさが重要だと思っているのですが、3Gの電波でも非常にページアップがスムーズで速い。「これは良い」と思う。この点については、LTEで今度動かしてみます。凄かったりして。

 またバッテリー容量が少し大きくなった(だから重く、厚くなった)からだろうか、以前よりバッテリーが長持ちしているように思う。まあこれはまだバッテリーが新しいうちだけのことかも知れない。

 今まで持っていてもipad をそれほど使わなかったのは、メールの返信を含めて入力が面倒だったからですが、今回は短いメールの返信とかフェースブックの入力などを音声入力で出来るようになった。これはいい。リトリーバルのスムーズさと合わせて、入力の選択肢が増えたことで俄然使う気になっている。

 どちらも「革命的」というほどのことはないが、まあそれでも進歩していることは良い事で、まだ決めかねている人に参考になれば幸いです。


2012年03月16日(金曜日)

 (13:25)午後銀座の中央通りを通りかかったら、長い列が。5丁目か6丁目でしょうかね。松坂屋の前。今日開店したユニクロに行く人の列でした。これはパス。

 もう少し北に行ったら、あると思った列がない。「あれ、もう今日の販売は終わったのかな」と思って入って聞いてみたら、「在庫、いくらでもありますよ.....」と店員の人が。

 wifi モデルを見せてもらっていたら、「まあこれなら買ってもいいか」と。確かに画面が綺麗なのです。「あーあ、またアップルに貢献しちゃったな」と思いながら、「ま、最新のマシンにはそれだけの価値があるだろう」と思って。

 それにしても一階は凄い人でしたが、4階の4Gコーナーはそれほど人が多かったわけではない。アップルの株価が一時ですが600ドルに昨日上昇した。引けは確か585ドル台だったが、それにしても凄い株価です。

 テレビではアップルの時価総額はトヨタの3.6倍とかなんとか言っていた。せいぜい10数万円の商品を売っているだけなのに、何百万円の車を売っているメーカーに全然勝っている。

 消費者の商品を見る目が変わってきた証拠です。株が高ければ良いというわけではない。しかし、企業であれば価値の表象である株価は高い方がいい。何故か消費者に買わせてしまうアップルに魅力には、まだまだ学ぶべき事が多い。


2012年03月15日(木曜日)

 (11:25)そうか、そろそろCERN(欧州原子核研究機構)の実験がもう始まるのか(昼過ぎのNHKニュースで始まったと言ってました)。HIGGS粒子。見つかればいいですね。質量の元。

 去年の11月3日に高エネルギー加速器研究機構を取材しましたから、身近に感じます。本当は私が取材した時の日本の加速器周りで実験が行われれば良いのですが、昨日のNHKのBSニュース(10時台)を見ると、スイスで始まる実験には沢山の日本人研究者も関わっているようだ。

 NHKの番組(world wave)は説明も良く出来ていた。「質量を持たない素粒子から出来ている世界になぜ重さ、質量があるのか」から始まって、それは素粒子に重さ、質量を与えている粒子(未発見=ヒッグス粒子)があるからだ、と。

 この粒子の存在を予測したのがイギリスのHIGGSという博士。番組に出てきた東京大学の先生が、「仮に素粒子だけだと、みんな光の速さで飛び回っているだけで、存在というものがない」という説明をしていて、それが面白かった。

 発見したから「すぐにどう」というものではない。しかし、質量は我々が存在していること、地球があると言うこと、宇宙があると言うことの基本の基本。発見されたら相当面白い。


2012年03月14日(水曜日)

 (11:25)ははは。笑える。今朝からですが、メールであれSNSの書き込みであれ、それらの返信であれ、「90%は音声入力で文章を作成する方法」に切り替えました。あまりにも便利で、もうやめられません。

 arrows にアプリとして「おしゃべりコンシェル」が入り、iphone のOSが「iOS5.0」から「iOS5.1」にバージョン・アップしたときから気がついていたのです。文字入力の際に下から出てくる入力パッドの中に「マイクのマーク」があるのは知っていました。

大阪の梅は綺麗に咲きました。この写真のタイトルは「梅、城、そして青空」です  で今朝目を覚まして突然ですが、「そうだ、使ってみよう」と思って使ってみたのです。最初「iphone4S」の方で。以下は私がiphone をかざして喋ったことをマシンが読み取った内容です。

 今日の大阪は朝から非常に天気が良い。そこで私はこれからちょっとランニングに行ってきます。俺は音声入力のテストテストですが非常に感度がいいです。これは使えると思う。これからも音声入力で文章を入力していきます。アメリカがfomc声明を発表しましたこの分析記事も書いたのでお読みください。
 この時点では「。」は手入力しました。「てん」は言わなかったので、「、」がない。「俺は」の部分は私としては「これは」と言ったつもりでしたが、マシンはそう理解した。「テストテスト」となっているのは、私が間違えて二度言ったからです。「fomc」は理想は「FOMC」ですが、小文字で出てきた。

 この文章は一文作る度に、「完了」を押してくつったものです。若干の乱れはある。しかし、全体的に言えば、非常に正確に私が言ったことを理解し、転換していると思う。まずこれにビックリしました。

 次に、「てん」とか「まる」を良いながら、一気にマシンがどこまで私の喋りに付いてこれるか音声入力してみた。その結果は、

 今日は、非常に天気が良いので、これから外に出てランニングをします。それにしても今の大阪は寒い。今の温度はマイナス一度です。こんなに寒いのーは大阪では珍しい。でもお水取りの頃の大阪はやはり寒いらしい。なのでこーれ
 この時点でiphone は自動的に転換作業に入った。これが何文字あるか調べたら、「単語数106」と出た。ということは、100単語くらいでiphone のsiri の日本語バージョンは転換に取り掛かると言うことになる。しかし、それを続ければ、相当長い文章も書ける。

 次にarrows の入力パッドの中にあるマイクマークを使ってやってみた。そしたらこちらは候補が出てくる。嬉しいがいちいち選ばねばならないのが面倒。しかも候補は結構数が多い。「まる」や「てん」の呼びかけにも、期待した「。」「、」の方向には反応しない。しかしこれもフェースブックのちょっとした入力、ツイッターの入力、メールの返信などには全く問題ない。

 この三つは私の場合、もともと短い。「使える」と思ったのです。で、今朝からあちこちと連絡するメール、フェースブック、ツイッターの類の入力を全部音声入力でしてみた。ほぼ完璧でした。「検索」もそうだが、音声入力は使える

 もっとも、私が先週取材した「ニューロコミュニケーター」は、BMI(body machine interface)の先端技術を使って、目線がターゲットを通過したときに出る脳波を捉えて通信する手法で、「声さえ出す必要がない」のが特徴。ただし今は脳波を拾う為にヘッドギアが必要です。私はそれが今のイヤホン程度になれば、と思うのです。

 便利な音声入力にも、いくつか不便を感じることもある。例えば、「自作辞書」を必ずしも拾わないのではないか、ということ。私だと「ふぇど」と打って変換すれば「FRB」とか「連邦準備制度理事会」と出るようにしてある。これがどうも音声入力では拾わない。これは不便だ。

 いずれにせよ、メモがいらなくなると言うことです。思いついたことをメールを起こして呟き、自己メールしておけば良い。使い勝手で言うと、ちょっとiphone に軍配という感じかな。でも、両方とも使える。ナイス。


2012年03月14日(水曜日)

 (04:25)出たばかりのFOMC声明を読んで思うのは、「FRBは経済の要素認識を変えたが、政策は変えなかった」ということです。全部で5パラあるFOMC声明のうち、前回(1月24〜25日)からかなり変えたのは第一パラと第二パラであり、第三、第四パラは殆ど変えていない。ということは政策を変えなかったと言うことだ。

 第一パラと第二パラで前回声明から変わった点は、

  1. まだ失業率の水準としては高いとしながらも、雇用情勢の改善について何度か触れ、今後も米失業率はFRBの使命からして望ましい水準に向かって徐々に低下する(the unemployment rate will decline gradually toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate)と予想した

  2. 欧州の金融情勢を中心とするグローバルな金融市場の緊張は緩んだものの、依然として大きなダウンサイド・リスクである(they continue to pose significant downside risks to the economic outlook)との認識を示した

  3. 新たな懸念材料として原油とガソリン価格の上昇が生じたことを挙げて、それが一時的にインフレを押し上げる危険性を指摘したものの、その後の米インフレ率はFRBが使命とするレベルか、それを下回る水準で推移する( the Committee anticipates that subsequently inflation will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate.)として、基本的には楽観論を示した
 といった点でしょう。FRBの政策に関しては、「新たな緩和も」とか「2014年の末までの超金融緩和を約束したのはやり過ぎ」など、いろいろな批判がある。今回のFRBの声明は、こうした批判に超然とした態度を示して、「今後の政策に関する手がかりを与えなかった」という印象が強い。

 なお今回の決定に対する反対意見を出したのは前回に引き続きeffrey M. Lackerだが、反対理由はちょっと変わった。前回は「2014年末」といった緩和期間に関する表現をオミットせよというものだったが、今回は「who does not anticipate that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate through late 2014」となった。

Release Date: March 13, 2012

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in January suggests that the economy has been expanding moderately. Labor market conditions have improved further; the unemployment rate has declined notably in recent months but remains elevated. Household spending and business fixed investment have continued to advance. The housing sector remains depressed. Inflation has been subdued in recent months, although prices of crude oil and gasoline have increased lately. Longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects moderate economic growth over coming quarters and consequently anticipates that the unemployment rate will decline gradually toward levels that the Committee judges to be consistent with its dual mandate. Strains in global financial markets have eased, though they continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The recent increase in oil and gasoline prices will push up inflation temporarily, but the Committee anticipates that subsequently inflation will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy. In particular, the Committee decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate at least through late 2014.

The Committee also decided to continue its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in September. The Committee is maintaining its existing policies of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate to promote a stronger economic recovery in a context of price stability.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Sarah Bloom Raskin; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who does not anticipate that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate through late 2014.


2012年03月13日(火曜日)

 (14:25)今見たらニューヨーク・タイムズとCBSとの調査でも「オバマ支持率の低下」が世論調査で明らかになっている。「石油価格の上昇とともに」が昨日紹介したワシントン・ポストの調査と同じ結論。

 面白かったのは、ワシントン・ポストに「アメリカの大統領は石油価格をどのくらい左右できるか」という記事があって、専門家の話を引きながら「それほど大統領の能力とは関係ない」という記事になっているのだが、国民は「石油価格の上昇は、大統領の無能の証明」と見ているようだ。

 あとニューヨーク・タイムズはオバマの支持率低下の背景として

  1. イランとの迫り来る戦争の危険
  2. アメリカ兵が絡む数々の事件によるアフガニスタンの政情の不安定化(アメリカにとっての)
 を挙げている。二つの有力な調査機関の世論調査結果は、共和党の醜い個人攻撃中心の選挙活動の進行にもかかわらず、本選挙でのオバマの苦境を指し示していると言える。

 ところで、痩せるのもお金がかかるという話を一つ。胸囲は変わらずに、腰回りが日頃の運動の結果大きく痩せて、それはそれで良いのですが、今まではいていたズボンが大きくなってしまった。

 で直しに出したのですが、ビックリするほどお金がかかった。5センチ以上詰める場合は「三方詰め」といってセンターばかりでなく、両サイドも詰める。その場合には、どこに聞いても6000円から8000円ほどする。高いでしょう。

 5センチ以下の詰めだったら後ろのセンターだけで済むので、これだと2500円くらい。hahaha。あまり増減を生じさせないことですな。体重に関しては。もっとも、背丈は増減出来ませんが.......


2012年03月12日(月曜日)

 (19:25)今日「へえ」と思った記事は、ワシントン・ポストの「Former Massachusetts governor Mitt Romney and former senator Rick Santorum (Pa.) now both run about evenly with Obama.」という記事でした。

 共和党の候補者が政策論争ではなく醜い個人攻撃をテレビ・ラジオを使って相互に行い、「激しいが中味のない不毛の対立」を続ける中で、私は米雇用情勢の改善もあり「今年の米大統領選挙は日々オバマが有利になっている」と思っていた。

 しかし今読んだGas prices sink Obama’s ratings on economy, bring parity to race for White Houseというワシントン・ポストの記事は、「アメリカ国民にとって、ガソリン価格こそ重要」「あと財政赤字が膨らむのも問題」だそうで、必ずしもオバマ有利ではないらしい。

 そこで最初の文章です。つまりロムニーであれ、サントラムであれ、今は「オバマと互角だ」と。この結論はワシントン・ポストと米ABC放送の共同世論調査で導かれている。記事の書き出しは

 Disapproval of President Obama’s handling of the economy is heading higher ― alongside gasoline prices ― as a record number of Americans now give the president “strongly” negative reviews on the 2012 presidential campaign’s most important issue.
 です。数字を見ると、調査対象となった人の65%がガソリン価格のハンドリングに関して「オバマの手法は承伏できない」と回答。私などはガソリン価格が上昇するのは一つには世界情勢であって、必ずしもアメリカ大統領の責任ではないと考えるのだが、アメリカ人はそうは考えないようだ。

 興味深いのは”雇用”に関してもオバマ大統領の手法を「承認」しているのは46%に過ぎず、50%の人は「不承認」(disapprove)としている点。「改善したと言っても、まだ雇用の水準は低い」ということでしょうか。ワシントン・ポストには

Most Americans say higher prices are already taking a toll on family finances, and nearly half say they think that prices will continue to rise, and stay high.
 という文章もある。ガソリン価格の上下が内閣支持率の大きな変動項目ではない日本との違いは鮮明だが、共和党の混戦で楽勝と思えたオバマも、「一皮剥けば結構厳しい」ということか。


2012年03月11日(日曜日)

 (23:25)特別な日でしたね。式典に参加したわけでもないし、東北にお邪魔したわけでもないのですが、私も午後2時46分には部屋の中で一分間立って黙祷しました。

 過去のどの日よりも「その日その時何をしていたのか」を思い出す日になりそうです。一年後の今でも去年の3月11日の午後2時46分から最初に二〜三分に自分がどういう状態になり、何をし、その後どう行動したのかを鮮明に思い出す。

 赤坂のビルの28階で地震に遭い、揺れが収まったときに日枝神社に移動し....と。東北から関東ぐらいの人は皆そうではないでしょうか。鮮烈な思い出として残っている。より強い直下型の地震が予想されるだけに、思い出を風化させない努力が必要だと思う。

 日曜日の番組は地震一色でしたが、BS朝日の夜の番組「いま世界は」も地震は取り上げました。しかし私を含めて外岡さん、河村さん三人のコメンテーターがそれぞれ東北を何回も取材した人間だったので(そういう人間を集めたんでしょうね)、その取材時の写真などを中心に構成していた。

 私は昨年の4月の初めに最初に車で仙台→石巻→気仙沼→南三陸町と移動した際に、動画を結構長く撮りました。気仙沼と南三陸町が長かった。まだ傷跡生々しい映像ですが、それが無論残っているのでテレビ朝日さんに提供しました。

 番組では、その後私が3回ほど行った気仙沼などの写真ど同時に、この私が4月に撮った動画が二回ほど流れました。今までにこの動画は、関西テレビ、朝日放送で長く流れましたが、今回テレビ朝日と言うことで、流れるのは3局目。

 私はテレビに関わって長いのですが、自分が撮った動画が各局で使われたのは昨年と今年が初めて。iphone の動画機能を使って撮ったのですが、ちゃんとテレビで使える。各局にも私のようなカメラマンが撮ったのではない動画が何本も流れていますが、「映像技術は進んで、誰でも動画を撮れるし、それらを使える」という時代に入った、と改めて思う。

 昨日も書きましたが、ピークを作らずに東北の復興には今後ともいろいろな形で関わっていきたいと思っています。東北の被災地のあちこちに出来た屋台村なども訪ねたいと思う。


2012年03月10日(土曜日)

 (12:25)寒いし雨は降っているしで午前中はこの一週間ほど見逃した番組をソフィアデジタルのアレックス6などで確認して見ていたのですが、一番興味を持ったのはNHKオンデマンドにあったBS世界のドキュメンタリーシリーズの「ナノレボリューション」です。

 ナノテクに関しては、数年前に強い興味を持ってかなり調べました。しかしその後あまり製品化が進まずに、世の中の興味も、そして私の関心も少し落ちていた。その後私が再注目するようになったのは、このテクノロジーを使った東レの新しい繊維の登場や新しい化粧品が世に出たことです。

 今回見た3回シリーズは非常に面白かった。ナノは原子、分子の世界ですから、実に応用範囲の広い利用が可能です。情報が「0」と「1」に収斂したことによってデジタルの応用範囲が大きく広がったように、ナノテクはそれはそれは幅の広い技術となる。

 「ナノレボリューション」という番組はNHKやカナダの放送局の共同制作なのですが、健康管理、病気治療、エネルギー問題での突破口、環境浄化、通信や危機管理などなど。実に面白かった。むろん、ほとんどが「少し先の話」ですが、それぞれ具体的な可能性を強く感じる。

 無論技術はいってみれば手段であって、ある技術が進歩するとそれで便利や革新が生まれる一方で、それがもたらす弊害、害悪、権力の集中などの問題が生ずる。この番組は、技術のメリットや可能性を示す一方で、必ず「このような弊害が生ずる危険性もある」というのを近未来シミュレーションで示そうとしている。そういう点も公平だと思う。

 しかし技術の進歩そのものは続くでしょう。問題はそれをメリットの多い、デメリットの少ない制度や仕組みの中で使えるかどうかという問題です。ナノの技術での非常に長生きした夫妻が出てきたりして、面白く作っていると思う。

 BSのドキュメンタリーシリーズは結構過去に流したものの再放送が多い。しかしこのシリーズは明らかに今年の放送のために作られている。タイムリーで面白いシリーズだと思う。

 3.11関連の番組も多く見ました。「1年」という区切りの時を迎えつつあるので、各局とも非常に力を入れた、長く企画した番組を作っている。一つ一つが胸を打つ。涙の出るものもある。

 しかし思うのは、3.11とその後の電発事故の収束はずっとずっと先になる。振り返りピークを今に持ってきてはいけないと思うわけです。「一年たったから」ではなく、やはり「これからが重要」という気持ちが重要なのではないでしょうか。


2012年03月10日(土曜日)

 (09:25)2月の米雇用統計でも非農業部門の就業者数が22万7000人も増えたので、「一体どこで雇用が増えているのだろう。政府部門は増えないはずだし」と思って調べているのですが、どうやら広範に及んでいるようだ。まず調べたウォール・ストリート・ジャーナルには

The U.S. added more than 200,000 jobs for the third straight month, showing gains across industries and demographic groups, in the latest sign that the economy has gained momentum
 とあった。「showing gains across industries and demographic groups」というのは朗報でしょう。基盤の広い経済の活発化こそ、長続きする。これで三ヶ月連続の月間20万以上の雇用の増加。無論、雇用も活発で失業率も低かった4年前に比べて依然としてアメリカで今現在職を持つ人の数は520万人も低いレベルだという(同紙)。ウォール・ストリート・ジャーナルには、まだ備忘で残しておきたい以下のような記事もある。
 Decisions like Ms. Beck's are boosting the fortunes of restaurants, which added 41,000 jobs in February and have hired more than 500,000 workers in the past two years. John Davie, chief executive of Dining Alliance, a Massachusetts-based company that negotiates with suppliers on behalf of restaurants, said many small and mid-size chains have begun looking to expand for the first time since the recession.
 ――――――――――
 Non-farm payrolls rose by a seasonally adjusted 227,000 jobs in February, the Labor Department said Friday, as sectors from manufacturing to restaurants hired more workers. The government also revised up its estimate for December and January's job gains. In all, the economy has added 1.2 million jobs in the past six months, the fastest pace of growth since 2006.
 それでも数字が欲しい、どの産業でどのくらい雇用が増えているのか調べたいと思って米労働省のサイトを当たっていたら、このリリース文があった。これには詳しい。これを読むと、確かに広範に及んでいる。

 この雇用の増加傾向が続くかどうかには、いろいろな懸念材料がある。ガソリン価格の上昇は常にアメリカ経済にとって抑制要因だし、経済の落ち込みからのリバウンドの中での雇用増加かもしれない。対外収支を見れば、アメリカが依然として大きな輸入国であって、「輸出を経済活性化のパワーにしたい」(オバマ大統領)という戦略がワークしているとも思えない。

 来週はFOMC(13日)があり、当然バーナンキの発言がある。なくなったのは今すぐの新たな緩和ですが、「2014年末まではゼロ金利を続ける」という方針を変えることもないのでしょう。その間の論理的説明には興味がある。


2012年03月09日(金曜日)

 (23:25)いや、全く偶然に発見したのです。ニューヨーク・タイムズのcookieを受け入れさせようとiphone の設定の一般の所を開いて、何の気なしにソフトウエア・ダウンロードを押してみたら、「iOS5.1」が出てきたのです。

 あれ、今までは「iOS5.0」の筈だと思って見たら、「siriが日本語に対応」とか書いてあって、「バージョンアップなんだ」と。今ダウンロードしている最中ですが、一緒にipad の方もダウンロード中。

 「いつからだ」と調べたら、この記事が。昨日からなんですね。先にドコモが「しゃべってコンシェル」を始めたので、比較が出来ようというものです。


2012年03月08日(木曜日)

 (09:25)今日は筑波の産総研で「ニューロコミュニケーター」の取材中で、その話はまた書きますが、昨日の理化学研究所・免疫アレルギー科学総合研究センターでの取材・ロケは面白かったですよ。面白いだけでなく、花粉症対策とかガン治療の今後への影響は計り知れなく、「新しく重要な可能性を開くもの」と思いました。

07日 理研の谷口先生、蒼姉妹と。理研の緑服でと  とにかく、私にとっての新しい言葉が一杯登場しました。

免疫寛容

減感作療法

ヒト化マウス

NKT細胞

 などなど。「今までの花粉症対策は大部分が対症療法だった。しかし花粉症ワクチンでは根本治療が可能で、シーズンの前に一度飲んだり注射すれば良いようになります」と谷口センター長。その製法や技術も見せて頂きました。その過程で、「ヒト化マウス」が登場。マウス本来の免疫系を遺伝子操作で消して、人の免疫系を植え込んだマウス君。

 とにかく日本の免疫学のレベルは高い。あらゆる学問分野の中で、「日本の論文が海外で引用されている割合が一番高い」のです。経済・経営なんてのは、海外からの「借り物」が圧倒的。その日本のレベルの高い免疫学の分野から、新しい、そして画期的な成果が出つつあることが分かった。  「花粉症ワクチン」もむろん大切ですが、私が興味を持ったのは免疫を使ってガンを治療する方法です。これは今のガン治療が患者さんに大変な苦痛を強いるケースが多いことが多いのに対して、実に画期的です。それも紹介します。詳しくは番組で。4月12日BSジャパンの午後10時からです。30分にするのがもったいない中味だと思います。

 ところで今日の地球アステクでは、「産業ロボット」を取り上げます。「もう何回も見たし、良く知っている」という方も必見。驚きのロボット君が登場します。今夜10時からBSジャパンです。お楽しみに。

 その前の午後6時45分からの東京FMタイムラインは、今週一週間のSP企画「原発・放射能に関する16の不都合な真実」の最終日。ご出演いただくのは、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏と、東大医科学研究所特任教授の上昌広(かみ・まさひろ)氏。お楽しみに。


2012年03月07日(水曜日)

 (06:25)久しぶりにニューヨークの株がドスンと落ち、商品相場も落ちて、円が対ユーロを中心に上昇する中で、「おや」と一番思ったニュースは「ブラジルの昨年の成長率が、わずか2.7%に落ち込んだ」というものでした。

 考えればしばらくブラジル経済に目をやっていなかったのですが、2010年の同国の成長率が確か7.5%前後だったことは覚えていて、それが「2.7%に落ち込むとは」と思いました。要因はこれから分析しますが、同国はどちらかと言えば内需主導で成長していたので、中国ほど「欧州の低迷」は響いていないとも思える。

 朝ちょっと早く目が覚めたので、ニューヨークの株価のダウで200ドル近い、久しぶりの大きな下げの要因をロイターなどの記事をいくつか見ていて、

  1. 中国の成長率目標の7.5%への引き下げ
  2. ギリシャと民間金融機関の債務切り捨て交渉を巡る最後の駆け引き
 はまず予想通りだなと思いました。ギリシャ問題について言うと、大手は切り捨てに同意しているが、中小は最後まで粘るでしょう。無秩序なデフォルトだと「ユーロ経済に1兆ユーロの打撃」という警告はその通りでしょうが、いつもギリシャの交渉はギリギリです。期限は木曜日。しかしギリシャの場合は、期限が延長されたりする。

 中国の成長率目標の引き下げは前日温家宝が発表したもので、格差や当局の不正に対する民衆の怒りを受けて、「均衡ある成長」を中央としては目指す姿勢を示した、ということでしょう。しかし、地方はまだ成長願望が強いだろうから、中央の姿勢が貫徹できるのか、さらに言えばあの統治の難しい国でfine-tuning など出来るのか、という問題がある。だいたい統計の信憑性が低い。画餅の可能性もある。

 いろいろ理由は並んでいるが、実は「年初来のマーケットは、強気が過ぎていた」「調整があって当然の時期だった」ということも大きいと思う。日本の新聞にはそういう解説はなかなか載らないと思うが、ウォール・ストリート・ジャーナルにはなにげに「long-awaited correction」と書いてある。筆者も先週末までの東京を含めて世界の株価の上昇(ニューヨーク・ダウで13000ドル乗せ)は、「やや行き過ぎ」「足が速い」と思っていた。

 当面の関心は、「ドル・円が80円割れになるか」など含めていくつかある。しかし全体的に言うと、他の通貨に比べるとドルはしっかりしている。この辺は「いつもの円高局面」とは違う。


2012年03月06日(火曜日)

 (14:25)大阪の友人達が、「うなぎ屋さんがなくなっている」と話題にしていたので、それがずっと気になっていたのですが、今日三越伊勢丹に寄ったので地下のうなぎを売っている店に寄って、「どうなっているんですか」と聞いてみました。

 おじさんが、「ええ」という答え。話を聞くと、今店頭で2400円ちょっとで売っている開きのたれ焼きは、一年間だと1800円くらいだったというのです。一枚で600円の価格上昇。これは需要に響く。

 よく知られているようにウナギは養殖が行われていますが、それは「稚魚からの養殖」。今何が起きているかというと、「稚魚が捕れない」という状況。よって、養殖しようにも思った量を養殖できない。

 その結果は、店頭でのウナギ価格の上昇となります。うなぎ屋さんは板挟みになる。ウナギそのものが高い。しかしそれをそのまま価格に転嫁するとお客さんがついてこれない。その結果は客足の遠のきとなって、それで店の経営が行き詰まる。

 もちろん、価格改定してもやっている店は全国でかなりの数あります。しかし、大阪では「結構有名なウナギ店でも閉店が多い」と聞きました。稚魚が捕れないのが一時的なものなのか、それとも継続的なものか。

 その結果では、街からうなぎ屋さんは結構減ってしまう可能性もありますね。ウナギ好きとしては、非常に残念。


2012年03月05日(月曜日)

 (21:25)新幹線で移動中ですが、社内で大きな声で電話している人がいて「うるさいな」と思っていたら、「新幹線客席のケータイ、○?×? JR東海と各社で差」という朝日の記事にぶつかりました。

 そうなんですよ。東海道新幹線を営業運転しているJR東海は、車両内での電話を決して禁止していない。社内アナウンスで「マナーモードに切り替えるなど、まわりのお客様のご迷惑とならないようにご協力をお願い致します」というだけ。

 ということは「迷惑にならなければ電話して良い」ということで、本当にその通りだというのです。が、実は非常の多くの人が自分の電話は迷惑だと思ってでしょうが、デッキに出てしている。これはナイス。私もそうします。

 しかし「迷惑」に明確な基準はない。だから、地声なのかも知れませんが非常に大きな声で、しかも長い間携帯電話で話す人がいる。その人は「迷惑ならず」と思っているのでしょうが、周りの人はみんな迷惑そうな顔をしている。

 そういう時は車掌さんに言ってもらうのですが、まあ効き目があったためしがない。そういう人に限って、「JR東海はしゃべってもいいんだよね」ということを主張するように喋り続ける。

 JR東にしろ、JR西にしろ、大部分のJRは「車内通話禁止」です。これがナイス。JR東海もおうそろそろどちらとも取れるような規則の改定をすべきではないでしょうか。車内通話禁止だと。

 大部分の人が今でも電話がかかってきた際には、デッキに移動して電話しているのが救いですが。


2012年03月04日(日曜日)

 (19:25)良い映画でした。ちょこっと涙が出ていたので、そのままエレベーターには乗れなかったな。エスカレーターで.....。

 見ようと思っていたのに見れていなかったので「今日は」と思って、朝一番で新宿のマルイの上に。「はやぶさ 遙かなる帰還」です。続々とお客さんが詰めかけていました。下のマルイはまだやっていないのに。映画がブーム?

 私が分かる範囲でも、非常に原作、というか実際に起きたことに忠実に作っているのではないでしょうか。笑ったのは、先週相模原の宇宙研で一日ロケだったことはお伝えしたのですが、そこで私たちが食べた場所(職員食堂)で、私たちが食べたシンプルな定食を俳優達も食べていました。彼らもロケを結構長くいたんでしょう。

 建物の入り口や入った場所が何回か出てきましたが、そこも我々がオープニングを撮ったり、エンディングで使った場所だった。イオン・エンジンの説明は不足していたと思うが、ターゲット・マーカーやスイング・バイの話は映画の中でもきちっと出てきていました。子供が「イトカワ」にらっこの絵を描いたのは、「ナイスなやり方」と思いました。

 打ち上げ当初や着陸の時点での人の多さに比べての「47日間の行方不明」の折りの管制室の人の少なさが、このプロジェクトの通った道の多難さをよく表していると思う。文部省の担当者に「太陽系の起源を調べて何になるの....」と言わせているところもうまい。

 私としては、「はやぶさ」プロジェクトに絡んだ民間企業の姿が非常にうまく出ていることが面白かった。イオン・エンジンを実際に作ったのは映画上はNECということになっていて、「そうなのか」と思いましたが、そこの開発担当者(ちょっと頼りない感じで描かれていた)が2回反対を押し切られる場面は、ちょっとイライラ(もっと頭を使えよ、と)しました。しかし民間企業の立場が良く出ていると思いました。

 NECに限らず、山崎努が演じたカプセルを作った中小企業の姿もよく出ていたし、その娘が朝日新聞で宇宙担当というのも「本当かな」と思いながら見ていましたが、本当なら結構凄い確率の話です。

 映画の最後にプロジェクトの二人の主役が道で握手をする場面があるのですが、「ここがいいな.....」と思いました。無駄な言葉なく。その川口さん(映画上は山口さん)は、はやぶさ2について「私がやれば一番良いんですが、次の世代の育成を」と言っていたのを思い出しました。

 映画の中でも「研究生活の中で、二つか三つの衛星につきあえれば良い」と渡辺謙に言わせている。「はやぶさ」のプロジェクトが立ち上がったのが1980年代ですからね。「ボロをまとったマリリン・モンロー」は笑った。本当にそう言われたんでしょう。

 「1」がそうだとすると、「2」は次年度の予算をまた半分に削られて、「何を着るの」と思いました。「1」でも「ボロ」なら、もう着るものはないのでは。今後「2」が持ち帰る(サンプル・リターン)ものは「水」であり「有機体」です。

 この数日で見た二本の映画はともに宇宙に関するもの。ともに面白かったが、身近さと人間ドラマで「はやぶさ 遙かなる帰還」の方がはるかに心を入れることが出来ました。ナイス。


2012年03月03日(土曜日)

 (23:25)そう言えば、つい最近だったと思いますが、実に久しぶりに映画を見ました。「はやぶさ〜遙かなる帰還」がなかなか時間が合わない中で、たまたま見たメランコリアという映画が面白い作りをしていて記憶に残った。映像も綺麗だ。

 一言で言えば、「惑星が地球にぶつかる」「その時をどう迎えるか」という映画です。当然ですが、恐竜が時代を失ったように、人間の時代も終わりになる可能性が強い。科学者が「接近通過」を予測する中で、実際にはぶつかるという話。

 通常は大勢の人間を登場させて「大混乱」を作る。しかしこの映画は、二人の姉妹(ジャスティンとクレア)を中心に、「その時」をどう迎えるかを対照的に描いている。その時を静かに迎えるジャスティンと、パニックの中で迎えるクレア。二人の個性の対照性も面白い。

 結局3人(もう一人はクレアの息子)は、奇妙な木組みの中で最後を迎えるのですが、むろん映画はそこで終わりです。あんな大きな惑星の衝突は珍しいでしょうが、「大きな隕石」はもっと可能性が実際にある。

 「自分ではどうするか」などをちらっと考えながら見る映画です。ちょっと不自然に見えることもある。パーティーはなぜ惑星の接近を話題にもせず進んだのか、など。しかし、二人の人間のその時の迎え方の対照性が、この映画を面白くし、そして映像の綺麗さが映画そのものを担保している。


2012年03月02日(金曜日)

 (22:25)毎週金曜日の放送、その後のポッドキャストでお楽しみ頂いている伊藤洋一のラウンドアップ・ワールド・ナウに関連して、二つのお知らせがあります。

 一つは、今年4月2日正午から「radiko.jp」が全国展開(47都道府県)するのですが、放送大学と並んで当番組配信のラジオ局である「ラジオ日経」が全国で聞けるようになります。よって、金曜日の午後10時45分からの放送がオンタイムにて全国で聴けるようになります。

 もう一つ、http://www.itunes.com/radionikkeiというサイトから「itunes」を開くと、「伊藤 洋一のラウンドアップ・ワールド・ナウ」を含めて、ラジオ日経の全番組を一覧の上でポッドキャストで聞くことが出来る、ということです。

 itunes がコンピューターに入っている方は見て頂きたいのですが、ラウンドアップは「イチオシ」の一番に入っています。この二つの展開は、ラウンドアップ・ワールド・ナウをラジコで聞く方、その後のポッドキャストで聞く方にとって、大きな利便性を提供するものだと思います。

 今日も10時45から放送があります。お楽しみ下さい。


2012年03月02日(金曜日)

 (00:25)私の気持ちの中で、急速に「はやぶさ2」への期待が高まりました。何せ、今度地球に持ち帰る予定なのは小惑星(1999UJ3 おだんごのような形をしています)からの「水(それに類するもの)」と「有機物」だというのです。それによって、地球表面の8割を占めるとされる水、そして人間の体の元にもなっている有機物(炭素を含む化合物)の起源が分かるかも知れない。なんと壮大な。

 「はやぶさ2」のタイムスケジュールは以下の通りです。

2014年末 打ち上げ
2015年 地球スイング・バイ(swing-by)
2018年 小惑星(1999UJ3)到着→衝突装置の衝突
2019年 小惑星出発
2020年 地球帰還
 一年半以上たっても「はやぶさ」の余韻をいまだ感じる中で、昨日はJAXA相模原キャンパスで一日ロケでした。「はやぶさ」を成功に導いた川口淳一郎さんにお会いして改めてお話を聞くと同時に、その後継である「はやぶさ2」(仮称だそうです)のプロジェクト・マネージャーの吉川真さんにプロジェクトの今後のお話を直に聞くため。

 この回の地球アステクの放送は4月の第一週の木曜日、つまり4月5日ですが「はやぶさのストーリーには続きがある」と期待して下さいね。

 少ない予算、少ない研究者の数でNASAもやらないことをやる。川口さんの、「丸い、重力の大きい星に行っても、重いものは皆真ん中に入っていってしまっていて太陽系の起源が分かる物質は表面にはない。だから小惑星に行くんですよ」という話は面白かった。小惑星の表面には、地球では内部に潜ってしまった物質が表面に浮き出ていたりすることもある。

最初にインタビューした川口さんと。今後を担う「はやぶさ2」の吉川さんと。二人とも素晴らしい科学者でした  私は正直、「なんであんな小さな惑星に行くのかな」とずっと疑問に思っていたのです。しかし小惑星の方が、重力が小さい分だけ地球を含めた大きな惑星のコアを形成している物質を地表に持っているというのです。「ああ、小惑星を調べることは、地球の起源を知ることだ」と思いました。

 問題は「次」です。はやぶさは苦難の乗り越えての大成功だった。その後の話はあまり知られていない。そこを番組では明らかにしたかったのです。それが「はやぶさ2」。ほぼ同じ形状と大きさの衛星ですが、「はやぶさで起きた問題は全て解決しました」と吉川さん。似ていても格段に進歩している。

 それよりも重要なのは、対象物です。つまり行く対象(また往復60億キロの旅だそうです)の小惑星。「はやぶさ」は岩石などなどが主だった「いとかわ」だった。しかし「はやぶさ2」は、世界で初めて宇宙に存在する状態での「水」や「有機物」を採取できるかも知れない小惑星(1999UJ3)に行く。

 これは重要です。隕石もいろいろなものを地球にもたらしている。しかしそれらは、地球の大気や温度で変質している。オリジナルではない。今度はそれを調べられる。しかも一年以上もそこにとどまって、爆薬を使ってクレーターまで掘る。そして採取。この意義は大きいのです。

 それは、この地球の成り立ちを、そして私たちが存在している理由を解き明かすことになる。4月5日午後10時のBSジャパンの「地球アステク」をお楽しみに。そこに至るまでにも、面白い板具が続きます。

 そしてさらに言ってしまうと、4月第2週(12日)は「花粉症ワクチン」です。近い将来、花粉症は”ワクチン”で治癒することが出来るようになる......。ただ今鋭意取材中。


2012年03月01日(木曜日)

 (07:25)どこまで信じていいのやら、という感じですね。アメリカも当然慎重だから、穀物は渡さない。食糧補助品ということらしい。

 昨夜のニュースの中では、ちょっと目を引いた「ウラン濃縮停止、核・ミサイル実験の凍結などを内容とする米朝合意」ですが、クリントン国務長官が言っているようにこれは、どう見ても「modest first step」です。

 なぜなら、この合意は北朝鮮のサイドから言わせると「アメリカとの中味のある交渉が行われている間」という約束であり、その中味を評価するのは北朝鮮でしょうから、言ってみれば「いつでも”ここまで”」といえる。アメリカ側も「一時停止」という表現を使っている。

 北朝鮮が欲しかったのは金日成の生誕100周年に当たって、国民に食糧などを渡したいという事情だけでしょう。北朝鮮の食糧事情は非常に悪化していると言われている。食べるものもないのに「100周年」と言われても、国民は喜びもしないし、体制を形成する支配層も新体制の恩恵を受けられない。

 アメリカは「北朝鮮の核保有国としての前進」を止めたかったのでしょう。しかし、アメリカは何回も北朝鮮にだまされている。だから慎重になっているのですが、「ではまただまされない保証はあるか」と言えば「ない」に等しい。

 結局北朝鮮問題は、体制の問題だと考えた方が良いと思う。体制が変わらなければ、何ら本質的な前進はない。



ALL RIGHTS ARE RESERVED.Copyright(c)1996〜2016 伊藤 洋一