2012年11月29日(木曜日)

 (20:15)やっぱしそうだよ。東京FM TIMELINEの放送を終えて、午後8時過ぎにネットに繋げてニコニコ動画のサイトを見たら、「(党首討論会)ただいま生放送中」のリンク先が以下の表示。

ただいまアクセス集中により、ニコニコ生放送に繋がりにくい状態となっております。
大変申し訳ございませんが、しばらく時間をおいてから再度アクセスください。
皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
 これじゃ国民があまねく広く、かつ同時に見られるということにならないじゃないか。こんな場を初討論の場に選ぶなど、日本の政治家は何も知らなさすぎる。酷いね。呆れた。
 ――――――――――――――
 (21:34)あら、もう終わってしまったの。途中からなんとか音声だけ綺麗に聞けるサイトに到達して、そこで音だけ聞いていました。絵も音声も問題なく見れて聞けた人はどのくらいいたのか。絵が出てもしばしば止まったり。よって音も。

 90分を14人(司会者も入れてかな)で割ると6分30秒くらいですか。それも含めて「政治討論の良い場所」だとは思わないな。


2012年11月29日(木曜日)

 (17:45)今日は今月最後の「地球アステク」(本日午後10時からBSJAPAN=7)のロケで、「鉄道大特集」の収録でした。毎週新幹線に乗るほど鉄道好きな私にはこたえられない一日。

 都内をあちこちに行きましたが、汐留に「イタリア公園」なんてあるのを初めて知りましたが、そこからロケ開始。線路が良く見える。新幹線、東海道線、京浜東北線、山の手、そしてゆりかもめ。

 びっくりしたのは「汽笛一声....」の新橋駅が、今の駅(昔は烏森駅と言ったらしい)ではなく汐留にあり、その駅舎が高層ビルの間に残っていることでした。それが「旧新橋駅」で、建物の後ろの「0哩標識」を含めて、非常に興味深く見せて頂きました。

 鉄道ファンにはとっても面白い番組に仕上がると思いますので、12月06日の「地球アステク」をお楽しみに。

 今晩の「地球アステク」は、「さらに進歩!医療画像とバーチャル技術」です。京都大学にまでロケに行った回のもので、京都大学大学院情報学研究科の中尾恵准教授が開発した技術を紹介します。

 先生の技術は、「CTやMRIなどの2次元の医療画像から3次元の画像を再構成し、臓器や骨の画像上に手術の計画を描くことができる」という新しいもの。これにより手術がより確かなものになるだけでなく、「神の手」とも呼ばれる名医の手術を、多くの患者が受けられるようになります。お楽しみに。本当に見ていて凄いと思いました。

 「地球アステク」の前の東京FM TIMELINE『急増する「インターネット依存症」とそこにある「IT断食」の必要性』です。ははは、「それって俺のこと」と思わず思ってしまいましたが、ちょっと診断してもらおうかな。お楽しみに。


2012年11月28日(水曜日)

 (10:45)もうなしですな。大きな集合そして離散は。公示は来週の火曜日(4日)。一週間を切った。これから政党を作っていたのでは、ポスターから何から間に合わない。「日本未来の党」などで、ポスターなど間に合わない候補者も出るスタートになりそう。

 民主党も直前まで割れ、第三極もぎりぎりまで集合離散したのは、日本が直面しているいろいろな問題(税、国内産業と貿易、社会保障、国防など)について「様々な立場、考え方」が実際に国民の間にあり、イシューごとの立場の違いをかけ算していくと、実に多様な政党が出来上がりうるからだと思う。政治家もその間を落としどころを探してうろうろしている。

 加えて「政治家であり続けたい」「議員であり続けた」故の動きも目立つ。「サルは木から落ちてもサルだが、国会議員は.....」というわけで、気持ちは分かるがちょっとみっともない動きも目立った。

 それを含めて、第三極の集合離散を見ていると「現実との間合いの取り方」の中で、スタートの時の斬新なスタンスを希薄化、さらには混濁させている党(集団)も多く、その辺は国民も失望を持って見つめているのだろうな、と思う。

 例えば嘉田さんの新党にしても、もう時間的にアウト間近という段階での、とても本音のところでは思惑が一致しているとは思えない「生活」とか「脱原発」の面々との急遽にての集合。嘉田さんも「自分とその周りの少数の人間だけで党を作っても...」「狙いの議論も巻き起こらない」という気持ちがあったのだろう。

 彼女の元に集ったのは、どちらかと言えば「にわか反原発論者」、かつ日本の政界では混濁した世界を生きてきた人々だ。嘉田さんもそれを承知で、「数」(国会議員を集めれば50程度でしょうか)を欲しかったという側面があると思う。その段階で、嘉田さんの環境社会学者としての思いはやはり「現実に押されて曇った」と思う人が多いのではないか。

 旧維新にしてもそうだ。政界ではむしろお年をめした人達とのマッチングは、面白い面もあるが、「それで全国区になれるのか」という気がする。第三極で核となりそうな二つの党は、「もっと時間をかけた方が良い政党に育ったのに」という気がする。

 しかしチャンスが3年とかに一回しかない、という現実に立てば、また「政治は数だ」という現実に立てば、トップに立っている人は「(主張の)希薄化」や「(組織の)複雑化・混濁化」を飲んだ、ということだろう。しかし彼等がいつまでもトップでいられるかは不明だ。民主党がそうだから。

 逆に今までの混濁で人気を落としたその民主党のような政党は、党首の方針もあって「純化」の方向に走っている。こちらは「過去を反省」している最中だ。これは私の個人的な意見だが、「維新」も「未来」も現実の前に希薄化し、混濁した組織になったことを将来悔いるときが来るような気がする


2012年11月27日(火曜日)

 (13:45)北日本は大荒れで北海道では停電騒ぎも生じているようですが、今東海道を東に移動している限りでは「日差しポカポカ」の良い天気です。日本列島は長い。北日本の方々はお気をつけを。

 ところで「ノロが跳梁跋扈」の兆しとか。改めて見てみるとこういうことだそうで、要するに我々が日常的にできる事は「食事の前やトイレの後などには、せっけんを使いしっかりと手を洗う」ということか。

 12月16日の衆議院選挙の枠組みも、今日明日で決まってくる。日程的にこれ以降は「選挙区調整」などなどが出来なくなる、ということでしょう。色々刷らなければなりませんから。その意味では、何時に設定されているか知りませんが、嘉田滋賀県知事の記者会見は注目。

 私の周りには、「原発政策が一番の関心事。それへの姿勢で投票先を決める」という人が結構居る。原発賛成、反対、段階的削減などなど原発政策でもいろいろな立場がある。

 その他にも論点は一杯ある。しかし全部の論点で一致することはあり得ない。投票者と政党との関係です。結局「より自分が重視するところで、どこが一緒の意見か」が一つの重要な投票先決定要因となる。

 そういう意味で全国的には新鮮味のある関西の女性知事がどういう発言をするのか。ただしそこに集まろうとしている人々は、あまり新鮮とは言えない。新鮮でなくてもいいが、支持が得られそうだと言うことで急に「反原発」に立場を変えた人もいる。そういう人は要警戒です。世論に迎合しているだけ


2012年11月26日(月曜日)

 (17:45)午後4時の新幹線に乗る時は東京はかなり激しい雨。「やな雨だ」「濡れちゃったな」と思いながら発車して直ぐに寝て、名古屋で午後6時前に目を覚ましたら、もう綺麗に雨は上がっていました。

 午後はJICAさんに頼まれて30分だけ基調講演をしました。出来たのは知っていたのですが、その後まだ入ったことの無かった飯野ビルのホールで。前のビルの時(といってもかなり前ですが)は、よく昼飯を食べに行ったものでしたが、新しいビルはかなり変わりました。

 以前は日比谷公園の側までビルが出ていたのに、建坪率の問題ですかね。ビルの横幅が小さくなって、虎ノ門サイドに寄った。今も日比谷公園の角は工事中です。何をしているか知りませんが。

 以前は「イイノホール」は最上階にあったと思ったが、今回はエスカレーターで二つ上がった右側にあった。移動に時間がかかってちょい遅れで行ったので直ぐ控え室に通され、終わったら直ぐに東京駅への移動だったので、ビルの構造とか何が入っているのかなどは見学出来ずじまい。

 で、サイトを見たら、結構色々いろいろ入っている。ベトナム料理やウナギに興味あり。ま行って食べてみないと分からない。今度行こうっと。「こんなビルが東京ではあちこちに出てきいるんだろうな」と思いながら。

 それにしても、高校の同級生に会ったり、口うるさい大学の後輩が来ていたり。ははは。


2012年11月25日(日曜日)

 (09:00)ばらばらに予定が入っていて3日間も東京にいると「連休飽き」になりますね。ま、真ん中の土曜日に8キロ歩行を入れた私が悪い。今日は夜このテレビ番組がありますから、出かけても夕方まで。

 ところで今年の年初は去年の東北の地震・津波もあって「賀状」をすべて欠礼いたしましたが、今回の正月分も「賀状を欠礼」させて頂きます。地震・津波の関係で言うと、まだ見つかっていない方々がたくさんいます。個人的にも今年はごく親しくして頂いていた二人の先輩をなくしました。一人は身内、一人は大阪の飲み友達です。

 加えて毎年のこととは言え今年も海外で年末・年始を過ごしますので、帰国した4日以降に出していないのに賀状を頂いた方に急いで返礼するのも失礼だと思うのです。先にご連絡させて下さい。

 今年はミャンマーに行きます。恐らく12月の26日から。来年の1月4日に帰国の予定。別にオバマが行ったからではなく、以前から計画しておりました。新しい場所に行くと、新しい世界が開けるのが良い。

 この3年ほどですと2010年にはチベットに行き、11年はシベリア鉄道に乗ってロシアを旅し、今年はシルクロードを歩きました。印象はこのコーナーに記録が残っているのでお読み頂ければと思います。

 実は昨日、今年になって初めて「御世話になりました。良い年末・年始を。来年も宜しく」の挨拶をしました。年内のミートが昨日が最後で12月に会う予定のない人が意表を突くようにそう言ったので、私も。

 まあそういう時期になったと言うことです。2013年の抱負といっても特にありませんが、あえて言えば「より新しいことに挑戦する」でしょうか。


2012年11月24日(土曜日)

 (05:00)出かけるために早起きしてちょっと見たら、感謝祭明けのニューヨーク市場が薄商いの中ダウで172.79ドル(1.2%)も上昇して13009.68ドルと大台を回復。オバマ再選以来下げ基調だっただけに、今週の上げは目立つ

 何せ今週一週間の上げ幅は421.37ドル、3.3%に達した。「財政の崖」への懸念がある中で、また感謝祭明けのブラック・フライデーから一ヶ月続く米型歳末商戦 (米消費の四分の一はこの一ヶ月間と言われる)への懸念が残る中での上昇。

 理由はと見ると、「中国の11月の製造業指数が13ヶ月ぶりに上昇した」「イスラエルとハマスの間での停戦合意」「ドイツのIfoの景気信頼感指数が予想より良かった」「フランスのそれも良い」「イタリアの小売売上高が予想より良い」などとウォール・ストリート・ジャーナルには書いてある。

 まあ薄商い早じまいですからね、感謝祭明けの金曜日のニューヨーク市場は。もともとぶれが大きい。しかし大幅高で越週したということは、消費者心理には良い。肝心の米商戦は「早朝スタート」「安値攻勢」が目立つようだ。

 目玉だから特に安くしているのだろうが、36型の液晶テレビが12000円程度で売られているという。そりゃ安すぎるだろう、と思う。どこかの記事に「家電は総崩れ」とあった。

 日本の家電メーカーの株価も総崩れですが、それでも東京の株は上がっている。他にマーケットを引っ張っている銘柄が多いと言うことです。ま米商戦は始まったばかり。これからが正念場でしょう。

 それにしても韓国の政治はよく分からない。若者に人気のあった無所属のソウル大元教授、安哲秀(アンチョルス)候補(50)が23日夜に突然記者会見を開き、立候補断念を表明したそうな。「政権交代のために、野党側統一候補の座を文氏に譲る」「文候補に声援を送ってほしい」とも。

 文候補とは民主統合党の文在寅(ムンジェイン 59)を指す。自殺した盧武鉉前大統領の最側近と言われた人です。うーん、韓国の若者は盧武鉉大統領に裏切られていますからね。アンチョルスが言うように「じゃ、文候補で」となるかどうか。

 記事には「最近安候補は支持率が下がっていた」とも書いてある。盧武鉉の時のような熱気はなかったということか。


2012年11月22日(木曜日)

 (23:00)やるだろうな....と思っていたら、やっぱり。韓国の通貨当局のドル買い・ウォン売りの為替市場介入です。輸出に有利なようにウォンを安く保つため。

 ウォール・ストリート・ジャーナルに「South Korea Intervenes to Curb Won」という記事がある。それによると、木曜日だけで10億ドル相当のドルを買い、ウォンを売ったという。

 この記事には「The Korean currency is up some 9% against the dollar since this year's low in May and has jumped 14% against the yen, which has been undercut recently by expectations that Japan will take more aggressive action to weaken its currency.」という文章もあるから、確かにちょっと足が速い。しかし通貨が上がると「特に対日競争力の低下」という論理で介入しているようでは、韓国経済の体質改善は出来ない。

 自国通貨安は、その国の国民にとって「低い購買力での我慢」を意味します。石油などの輸入コストが膨らむ。ということは生活が苦しくなると言うことです。国民生活を豊かにするためには、ある程度の通貨高を取り入れることが必要なのです。しかし韓国はそれを「輸出の障害になる」と大枠において拒否してきた。その結果は、国民一人当たりの所得の低さです。

 韓国は中国よりも頻繁に為替市場に介入しているときもある。困ったものだと思っています。G20などの場で問題にすれば良いのに。韓国の大統領選挙では「経済民主化」が大きな争点になるという。これも時代遅れな印象です。

 韓国には強い、そして存在感のある会社が出現していますが、「ウォン高回避」一辺倒では韓国経済は全体としていつまでたっても強くならない、と思う。


2012年11月21日(水曜日)

 (19:00)ライブの為替レートを見たら、ドル・円が82円台、ユーロ・円が105円台、豪ドル・円が85円台でした。結構足早に円安が進行中。

 まあ環境は整っています。日本の対外収支は貿易収支を中心に赤字基調(まだら模様ではあるが)が強まっている。10月の赤字は結構大きかった。加えて今後政権をとる可能性が高い自民党の総裁が、「デフレ脱却」を狙いに日銀に対する圧力を政治的に強めている。

 株も高い。今日も上げた。世界の中で先週は日本の株式市場が独歩高だったが、今週はアメリカの株も高い中でのトレンドとしての続伸基調。まだちょっと円安と株高の天井は先かも知れない。

 今までの円高や日本の株安が、「行き過ぎていた」という見方には賛成できる。その分バネが効いて円安、株高が進行していると。だから少し足早でもある程度は「想定内」と理解できる。

 しかし一直線の相場はない。長い目で見て。筆者ももっと円安と株高になっておかしくないと思うが、相場な波なので、その点は考えておく必要があるのと、「本当に日本経済を強くするには何が必要か」の視点がどうしてもいる。

 それはもっぱら日銀に圧力をかけることではない。規制の実効的な緩和を通じて新産業の発展を促すと同時に、日本の縦割りの行政組織を改革して、横に風通しのよう経済・産業を作ることだと思う。そこにこそ、新しい産業の目がある。

 今のようなたこつぼの行政組織や企業組織では日本経済は本当の意味での活性化をしない。金融政策はあくまで脇役だ。(為替相場は日本時間11月21日水曜日午後7時現在です


2012年11月21日(水曜日)

 (18:15)うーん、どうしてかな。でもそうなんですよ。いろいろやってこの方法が一番良い。

 ネットへの接続です。iphone5をケーブルでPCに繋いで「ネットワーク環境設定」で選んで接続する。lineless(無線)にはしない。ちゃんとケーブル+USBで繋ぐのです。そうするとネット環境が3GでもLTEでもとっても安定して速い。

 今新幹線の中でそれでネットに繋いでいますが、そりゃあところどころ駄目になる(遅くなる)が、通常においては非常に素早い反応です。それは新幹線の車両に付随しているネット環境など問題にならない。だから使いません。

 真剣に考えてます。ポケットwifiとおさらばする時期かな、と。だって月5000円近くを携帯電話会社にそれだけのために支払っている。もったいないじゃないですか。3Gでも速いんだったら、全国どこでも対応できると思う。

 それにしても、フレッツ光の値下げは当然でしょう。KDDIとの競争とか言う以前に、そもそもテザリングが出来るマシンが増えている中でもっぱら家で使うためにラインを引く必要はない。家の電話が不必要なのと同じです。

 今頃になって「ネット回線を高速化・無線LAN化しました」をウリにしているホテルがあるが、ちょっと寝ぼけ気味だと思う。LTEが拾えるところでは、LTEでテザリング(USBに繋いで)が一番速いネット環境です。

 最近はホテルなどで講演するときに「無線LANを用意しました」と言われてもLTEがスマホに表示されれば「うーん、いいです」と断っている。そういう意味では便利になった。


2012年11月20日(火曜日)

 (13:15)今日は言ってみれば「逆出張」の形です。ここ数日の本拠地を関西に置いていながらも、どうしても火曜の午後だけ東京で仕事があって移動した後、また大阪に帰ってくる予定。もっとも水曜日の夜には東京に戻ります。

 それにしても数多くの政党が出てきたものですね。我々の生活の中での「選択肢」と言えば普通は二つか三つでしょう。ところが今回は法律で「政党」の要件を満たした党が13もあり、さらに「党」になりたい党が数多く出てきている。

 このままでは12月4日の公示の時点でいくつの政党があるのか、全くの不明。逆に合体しているかも知れない。我々にいくつの「選択肢」が与えられるのかまだ不明だが、「実に数多く」の選択肢が与えられることは確かである。

 清新だと思っていた政党が政界の玄人連の政党と一緒になったり、過去10年の実績を見ると「なんだかな」という政党も二つほど。「じゃ他に」と探すと、これまで帯に短したすきに長し。

 選挙後もそんな動きが続くのでしょう。ということは、「どこに入れたら後々良いのか」という問題はずっと残ることになる。先日も書きましたが、最後はその人なりきの判断基準で決めるしかない。

 ところで、「日本の対中投資32%減 10月、反日デモで急ブレーキ」というニュースは当然だと思いました。中国のここしばらくの対日姿勢は変わらない。その中でもうまくやっているける日本の企業は多いのですが、一般的には対中投資は減らざるを得ない。記事の内容は以下の通りです。

 【北京=森安健】中国商務省が20日発表した10月単月の日本から中国への直接投資額(実行ベース)が前年同月比32.4%減少したことが分かった。1〜10月の累計は前年同期比10.9%増の60億8千万ドル(約4860億円)で、1〜9月の同17.0%増から伸び率が鈍化した。9月半ばに本格化した沖縄県・尖閣諸島を巡る反日デモで多くの日系企業が襲撃されたため、対中投資に急ブレーキがかかった。


2012年11月19日(月曜日)

 (20:15)筑波でのJAXAや環境研究所の取材を終えて一度東京に戻り、それから大阪への移動の新幹線の中ですが、「いよいよか」という記事に遭遇。日経に載っている「「ヒッグス粒子」確定近づく 質量の起源立証へ前進」がそれです。

 ヒッグス粒子についてはこの記事にも出てくる浅井祥仁先生を先日取材したばかりですが、「この世界の不思議」「質量の元」というような存在で、実に面白かった。もっとよく理解しようと思って、今先生の「ヒッグス粒子の謎」(祥伝社新書)を読んでいる最中でした。

 正直言ってなかなか直ぐにイメージが湧くという代物ではない。しかし筑波で加速器も取材しましたし、今まさに発見されようとしている粒子のことはやはりもっと知りたいではないですか。物質に質量を与えている「神の粒子.....」とは何か。良い本です。

 それと平行して実は『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)を読んでいるのですが、こちらは理解しやすい。「忠義」の側面から語られることが多い忠臣蔵ですが、そりゃやっぱりお金が掛かっている。武具を揃えたり、東海道を上がったり下ったり。お金がかかる。大石の偽装のための遊び代も掛かったはずだ。

 それらを残された資料から丹念に分析・推察して、当時の状況を克明に再現しようとしている。なかなか面白い試みだと思いました。これから本を読む人の邪魔をしたくないのであまり書きませんが、日本の歴史上もっとも語られることが多い仇討ち劇には、込み込みで700両、一両12万円として今のお金で8400万円がかかったと。

 それを安上がりと考えるのか、やはり相当掛かっていると考えるのか。仇討ち実行までに1年9ヶ月を要していますから。版籍を失った47人の同士達の生活の苦労も伺うことが出来る。良い本です。

 それにしてもいつも思うのですが、新幹線の中は快適です。誰にも邪魔されずに、したいことをする。「新幹線は長い時間がかかってつらい」という人もいますが、私はいつでもこの「新幹線の中の時間」がなかなか貴重だな、と思っています。


2012年11月18日(日曜日)

 (23:15)ほう、キューバに連勝ですか。山本さんが率いる野球の「ジャパン」にはちょっと懸念を残していたんですよ。山本さんに監督としての”優勝”経験があまりないことや、MLBで活躍するの日本人選手が相次いで「不参加」を表明しているため。

 親善試合とは言え、キューバも2連敗は予想外では。「ジャパン」でいいのは投手ですね。2試合で1点しか取られなかった。かつそれも涌井が浴びたHR一本。ということは「連打が少なかった」ということです。

 日本が2連勝しているWBC。そりゃ他の国、特に韓国などは今回は狙ってくるでしょう。優勝を狙えるのは、日本、韓国、キューバ、それにアメリカくらい。また日本がチャンピオンになると、他の国のWBCへの熱意が失せる危険性もあるので、一方では「そろそろ他の国に頑張って欲しい...」という気もありますが、まあ実力で優勝できるならそれはそれでいい。

 それにしても、今年もそうですが日本の多くの選手が「大リーグに行きたい」と。まあパワーはそりゃ上ですよ。体が違うから。しかし野球の理論とか守備は日本の方が上だと思う。

 日本もマーケットとしての野球をもっと育てなければ、せっかくの「日本の野球の良さ」がうまく生かせないのではないか、と心配しているのですが。


2012年11月17日(土曜日)

 (16:15)ドラマの多い選挙になりますよ。今回はめちゃ。思い浮かべる順に書いてみると

  1. 民主党の前回300を越えていた衆議院の議席がいったい幾つになるのか。その中で民主党の二人の元首相(鳩山、菅の二人)は一体出るのか出ないのか。出ても通るのか通らないのか

  2. 民主党が「比較第一党」を目標とする中で、自民党が「単独過半数が目標」(石破幹事長)と言っているが、それは可能かどうか。届かなかった場合、どこと組むのか(民主?、公明?、維新?)

  3. どこも過半数を取れない場合は、比較第一党ではない政党同士が連携して政権を作る可能性(議席の組み合わせで)だってあるが、そういうケースが起きるのかどうか

  4. 第3極の柱になると思われる橋下「日本維新の会」は「太陽の党」と同党の解党による新「日本維新の会」に合流の方向だそうだが(書いている時点)、政策のどこで合意したのか。”野合”ではないのか。国民がどの程度期待を託すのか

  5. それにしても、あの個性の強い二人、そしてその周辺はいつまで歩調を合わせられるのか。一挙に合体したと言うことは、明日合流合意が崩れてもおかしくない気がするし、あの二人の個性ではそれがいつあってもおかしくないと思うが。「減税」は宙に浮いたが、どうなるのか

  6. 橋下氏が市長のまま大きな会派(東京が主戦場)のトップに近い仕事をするケースを想定した場合、大阪以外の有権者はそれをどう思うのか(私はけしからんと思う)。一体可能なのかどうか。結局橋下氏は(国政)選挙に出ることになるのではないのか
 など挙げればいくらでもある。勝手な予想だが、凄く選挙違反が増えると思う。だって昨日まで「選挙」に全く関係ない人が一杯出て、維新の会(旧?)のような場合は指南役もいない。となれば、無手勝流の選挙になるでしょう。お金もないし。ということは、常識の通らない選挙となり、当選しても連座制で辞めざるを得ない議員が増えるかも知れない。

 筆者は少なくとも鳩山さんは立候補を見送ってしかるべきだと思う。だって一時自分でもそう言っていた。それがうやむやになっている。今回出ても、なかなか厳しいでしょう。そういう意味では自民党だけでなく、民主党も若返る可能性がある。

 それにしても、国民としても選ぶのが難しい。全ての問題で意見が「自分と同じ」なんて政党はない。だから、有権者は結果的に優先順位をつけてその問題では自分と意見があうところに投票するか、あとは相性か、それともフィーリングか。

 一つ言えるのは、今の政党は勝手に変質すると言うことだ。党を勝手に変えるのは、今の選挙制度が予想していないことで、選挙制度の限界である。民主党から自民党に移るというあり得ない選択をした人もいる。

 まあ投票までは約一ヶ月ある。選挙特番の話もいくつか来ているので、この選挙はいつに増して良く見ないといけないと思っている。結果が予想できない、という意味では面白い。


2012年11月16日(金曜日)

 (23:15)思い出しましたが、提案倒れになってはいけないと思い、今日実は朝の番組の前に知り合いの親方(前頭筆頭まで行った方です)に電話し、提案をぶつけると共に「どうですか」と聞いてみました。

 相撲取りは稽古の関係で早起きですから大丈夫だと思ったからで、実際に直ぐに電話に出て貰えた。今日も夕方相撲を見ていたら、本当に福岡場所の観客が少ない。「二〜三年に一度、札幌ので本場所を開いたらどうだろう」というのが私のアイデアでした。

 この提案を聞いた親方は、「それは相撲界の中にも意見としては前々からあるのですが....」として、次の理由を挙げて「今はその雰囲気ではない」との見方だった。

  1. 本場所開催となると、幕内、幕下、親方、その他若い衆や床山などなど総勢800人の人間が一ヶ月滞在する。しかし今の札幌にはその受け皿がない

  2. 過去には巡業を主催していた地元の新聞社も、観客の確保に自信がないためか、巡業も札幌では行っていない

  3. 何よりも過去においては北の湖、北の富士、大鵬などの強力力士人を排出した北海道には、実は今は有力な力士はいない
 のが理由だという。本拠地の部屋がある東京以外では、相撲部屋は大阪、名古屋、福岡で神社仏閣などから建物とか土俵を借りて一ヶ月を過ごす。どの部屋がどの神社とか決まっている。私は大阪でそこを訪ねたことがある。大きな部屋だと、やはり相当大きな面積が必要です。土俵も作りますから。力士はでかい。

 札幌にはその場所がないということで、「そうなのかな」と思う。確かに札幌には神社とかお寺はあまり無かったように思う。北海道出身の幕内力士をTBSの若手に調べて貰ったら、「今はゼロ」と分かった。

 ということは、冗談ではなくなかなか難しいと言うことになる。しかし、今のままの観客が極めて少ない福岡場所で良い訳がない。親方の説明には納得するところが多いが、しかしそれでも私は仙台なり、松山なり、今の決められた4カ所(東京、大阪、名古屋、福岡)以外に場所を開催する方策を探すべきだと思う。

 必要なのは「ヒーロー」ということは十分承知の上でそう思います。


2012年11月15日(木曜日)

 (17:15)うーん、とっても cool で、だからとっても満足

 講演会があったのです。300人くらいかな。昨日家に「5」のプロジェクターとのアダプターが到着したので、「今日は5を使おう」と思って行ったのです。会場に。そしたら、主催者側からナイスな提案。

 ホテルではなく主催者サイドがwifi環境をセットしておいてくれた。これがポイントでした。最初は持って行ったアダプターで「5」とプロジェクターを繋いでいろいろチェックしていたが、そのうち主催者の若手の一人が「airplayでやったらかっこいいと思いますよ」と提案してくれた。

 ナイスな提案です。ご存じの通りこれはapple サイドのデバイスからTVに電波を飛ばす方法です。回線が太い(速い)と有線と同じように映像から何から完璧に飛ばせる。

 早速やってみました。ナイス。完璧でした。iphone下の音量調整の左のTVリンクボタンをクリックすれば、そのwifiに乗せておけば繋がる。とっても便利です。マイクもair にしておけば、会場のどこにいても思う通りにスクリーンを動かせる。私も一度会場のフロアに降りました。試しに。

 うーん、今日は2スクリーンでの同一画像でしたが、今度は一方をairplay で、もう一方を有線で違った絵を2スクリーンで出しながらやってみたいな。同一wifi の上でairplay を二本通すということは出来ないので。今日やって「最新を拾う」ことが分かった。

 ところで番組の案内です。今夜10時の「地球アステク」は第85回として「狙ったホコリは逃さないスゴ技!」を放送します。皆さんもご存じのあの会社を取り上げます。

 その前の午後7時前からの東京FMのTimelineは、「違法ダウンロード刑事罰化から1ヶ月。その効果はあったのか?」をお送りします。お楽しみに。


2012年11月14日(水曜日)

 (17:15)名古屋で仕事を終えてネットを見たら、結構なニュースが。朝日の今朝の「胡錦濤総書記、完全引退」はどうやら本当らしいし、日本では「今月16日の衆院解散」の可能性がぐぐっと高まってきた。まだどちらも確定ではないのですが。

 朝日の記事は中味もしっかりしていたし、論理も非常に通っている。だから「そうかもしれない」と思っていたのですが、夕方の段階で9人の常務委員のうち胡錦濤を含む7人が引退というのは本当らしい。今後も「胡錦濤に相談する」というような条文もなさそうだし、「院政」を語っていた世界のマスコミは裏をかかれた可能性が高い。

 だからといって対日政策が変化するとはあまり思えない。(野田首相に)顔を直接つぶされた人が引退すれば状況が変わる可能性もあるが、反日は共産党の「統治の正統性」の一つですから濃淡の問題はあるが残る。その中でどういう関係を築くのかが重要だと思う。

 「次期通常国会での衆院定数削減」を条件にした野田首相の16日解散明言については、今夜の民主党の動きが焦点でしょう。昨日の段階で党内の「反対論」が噴出していて、要するに「落ちたくない」「もうちょっと国会議員をやっていたい」症候群が顕著に出ていた。

 しかし野田首相はもう「嘘つき」と言われるのが我慢出来なくなったのだと思う。かつ、今現在の野田首相の姿勢は、「打って出る」という「攻め」に見える。自民党はそれを受けて石破幹事長が14日夕党本部で記者団に「わが党として首相の発言を誠実に受け止め、協力する」と明言している。

 ということは、自民党の対応と言うより民主党の党内事情が「解散抑止」によほど動かなければ、今月半ばには日本の衆議院は解散、ということになる。今度は我々が試される番です。投票する方がどう考えて、どこに投票するか。選択肢はあるようで狭い。そこが悩みだが。


2012年11月14日(水曜日)

 (09:15)今日の新聞では胡錦濤の今後に関する日本の新聞の差異が面白い。多くの新聞は「胡錦濤の院政」をどこかの記事で題材に取り上げているが、一人朝日新聞だけは「胡錦濤総書記、完全引退へ 江沢民氏の影響力も排除」となっている。

 その為もあって今朝の朝日新聞は読みがいがある。新聞はいつもはネットで読んでしまうので、「必要ない」と思うことが多くなったが、今朝は朝日のネットに入っていない私としては新聞が面白かった。

 どっちなんでしょうな。ま「三重権力」を避けるためには江沢民には「引退」を迫るためにも自分も....というのが必要だったんでしょうね。しかし人的紐帯は切れないでしょうから、時間の経過の中で自分の影響力が強くなる、と考えているとも思える。

 しかしいずれにせよ世界の新聞の中で胡錦濤の今後に関してこれだけ明確な方向性を打ち出しているのは朝日だけなので、「抜きなのか、誤謬なのか」には興味がある。江沢民に関しては日本の新聞の中で大失敗した新聞もありましたが。今回はどうか。

 今朝の新聞で中国関係と言えば、『中国、強気姿勢から一転、対日制裁の撤回求める声「こちらの打撃の方が大きい」』もいいが、まあこれは予想されたこと。だって「どっちが相手が作れないものを作っているか」を考えれば、答えは明らかです。


2012年11月13日(火曜日)

 (20:15)iPhone(iOS)の開発責任者であるScott Forstall氏がアップルを辞任したと思ったら、今度はWindows の7と8を担当してきたSteven Sinofsky 氏がマイクロソフトを去ると。アメリカのソフトウエア産業もいろいろあるんだ。

 それでも才能が途切れないのが羨ましい限りですが、iphone5に関してはやはり誰かが責任を取らざるを得なかったのでしょう。特にあの地図。Steven Sinofsky については、他の役員とうまく出来なかったとか、ワシントン・ポストの記事にはいろいろ書いてある。しかし「8」の発売直後ですからね。

 「8」は私は随分前からプレビューで使っていたが、何が革新的なのかとんと分からなかった。まあタッチスクリーンで使ってないので本当のところは分からないのですが。PCの時代が終わりつつある中で、Windows の役割も大きく変わりつつあると言うことでしょう。Steven Sinofsky の場合は、マイクロソフトをビスタの混乱から救ったという功績は大きかったと思うのですが。

 それにしても、さっきウォール・ストリート・ジャーナルの「アップルは社員がグーグル並みに働きやすい職場にしつつある」とかいうビデオを見ていたら、アップルの株価って540ドル台に落ちていたんですね。

 一時700ドルを超えたところから落ちていたのは知っていたが、そこまで落ちているとは。「そのうち調べよう」と思っていた矢先のことなので、ちょっとビックリ。まあ700ドル超えが過大評価だったとは言え、その後の落ちもあまりにも一直線です。

 リサーチ・イン・モーション、ノキアなどなど、一時はモバイルの世界を席巻した会社も今は見る影もない。いろいろ努力はしているのですが、浮上の切っ掛けはつかめていない。それだけこの業界の動きが激しいと言うことでしょう。そこの主役達も次々に変わる。役員レベルを含めて。

 ということは、今は不振の日本のハイテク産業にも、一つの切っ掛けでリベンジできる可能性があると言うことでしょうか。そう願いたいし、それが出来たら素晴らしい、と思います。でもまあ、今までの考え方、組織では駄目でしょうね。見直し無くして前進なしだと。


2012年11月13日(火曜日)

 (07:15)日馬富士が隠岐の海に負けた取り組みを見ながらも、私が注目したのは福岡国際センターの観客の数の少なさでした。上の方の席はガラガラ。改めて「九州場所はつらい」と思いました。私が行った数年前の11月場所も、テレビで見る以上に観客の数が少なかった。

 そう思う中で、「なんで本場所を二年置きとか三年置きに札幌で開催しないのだろうか」と思いました。北海道出身の力士は九州出身より多い筈だし、モンゴルにも近い。是非相撲協会は「札幌開催」を検討すべきではないでしょうか。

 「平成24年 11月場所 福岡国際センター券売窓口 チケット販売状況」を見ても、今場所は会場のガラガラが千秋楽とその前日の土曜日を除いて続きそうな気配。

 だから隠岐の海が日馬富士を破ったのは、営業的には良い事です。九州が少しでも盛り上がる。日馬富士の連勝が止まったのは残念ですが、はやり「地の力士」が勝つのは開催都市としては嬉しい。

 しかし今後を考えると札幌開催は意義があると思う。プロ野球でも札幌は日本ハムの根拠地となった。相撲もその興行の一部を北海道の中心である札幌にもっていくべきだと思う。東北地方の人も札幌には距離的近親感を持つ筈だ。


2012年11月11日(日曜日)

 (23:15)初めて見ました。アメリカの大統領選挙の投票用紙を。オバマとロムニーしか知らなかったが、これを見ると大統領候補だけで16人も出ていて、おまけに最後に「write in」(書き込み)の項目もある。

今回の大統領選挙でのコロラド州エルパソ郡の郵送用投票用紙  日本とは随分違いますね。日本は一つ一つの紙に基本的には一つしか書かないという方式になっている。しかしこの投票用紙をつらつらと見ると、判事を留任させるべきかというのを延々と聞いてきているし、さらには州憲法の改正は是か非かという質問も並んでいる。

 それが重要なのは、今回の大統領選挙ではコロラド州では限られた数量のマリファナの保持・使用が21歳以上について合法化されたが、それを決めたのはこの投票用紙にある「STATE INITIATED CONSTITUTIONAL AMENDEMENTS Amendments 64」という投票項目に「yes」と書き込んだ人が多かったが故。

 いえね、この投票用紙をパックンがいま世界はに持ってきたのです。彼はコロラド州出身で、今でもアメリカ国民ですから。この番組では最近はパックンと会うことが多い。この投票用紙はコロラド州のエルパソ郡のものとなっている。番組終わりでもらっちゃいました。パックンから。

 これだけ投票項目が長いと、そりゃ投票時間が長くなったり、開票が遅れたりする。ま、個々にやったりしたら投票率が異常に低くなってしまうので、全国的な注目度が高い大統領選挙と一緒にいろいろ決めたいというのは分かる気がするが、それにしてもこれほど複雑化しなくても良いのにとも思う。

 ところで昨日のいま世界はは「番組開始から100回目」だそうで、私はずっと一ヶ月に一度とか、多い月で2回出ているのですが、まあなんでも番組が続くというのは良い事です。

 おまけに昨日は番組終わりに花束も出て、パックや藤原さんと3人で「ラッキー」と。なかなか珍しいと。ま、世界の情勢をもっぱら取り上げる番組は希有になりましたから、この番組の存在価値は大きいと思う。


2012年11月10日(土曜日)

 (23:15)それにしても中国は、大きな矛盾を抱えた状況の中での新政権の発足です。それを端的に象徴するかのように、「中国青海省同仁県で8、9の両日、チベット族の学生を中心としたデモがあり、地元政府庁舎前に最大約1万人が集まってチベットの自由を求めた」という。党大会開催中という、この警戒の厳しい中です。

 今までの中国の成長は投資中心です。技術や資本は主に日本や海外の企業が持ってきていた。それに政府の投資が加わった。しかし消費は今でもGDPの4割に過ぎない。消費の割合は、他の先進国に比べていかにも少ない。今後投資が鈍ることが予想される中では、「GDP倍増計画」の正否は「消費が増えるかどうか」にかかっている。

 しかし今のように格差が大きく、かつ年金制度も都市部の国有企業従業員、政府職員以外にはほとんどない状況では、消費が伸びようがない。年7%成長すれば10年で確かにGDPは倍増する計算ですが、「私はなかなか難しい」と見ます。例え出来たとしても国民間で大きなでこぼこができたままの達成になる。

 国民が心置きなくより消費に向かえるようにするには、所得をより均一にするように今の「全ての権限と富が共産党員に集まる仕組み」を変えなければならない。つまり「共産党の一党独裁」に手をつけなければ出来ない筈です。しかし胡錦濤・総書記の過去5年間総括と今後の展望では共産党が国民の厳しい眼に晒されていることを認めながらも、「(共産党の)一党独裁は手放さない」と宣言した。

 中国で言うところの「群体性事件」(大規模デモ、スト、警察署襲撃、警官に対する集団反抗・攻撃・暴行、土地収用に反対する住民の座り込みなどの騒擾事件)が年間20万件あたりも起きていること自体が、中国のいびつな成長を指し示している。格差、環境、警察や管理の横暴、不当な土地収用などに国民は怒っている。一触即発なんですね。

 私はいつも思うんですよ。

  1. 習近平という人は次の中国のリーダーになるらしいが、なぜ彼なんだろう。彼は13億の民を率いるほど優秀なんだろうか(世渡りがうまいだけのように思える)

  2. 彼の上には江沢民や胡錦濤など長老が長生きしながら一杯いる。例え能力があっても中国の新たな舵取りは容易ではない(自分を選んでくれた人の意思を無視できない)

  3. だとして、舵取りが難しい中で共産党が富と権力を手放さないんなら、胡錦濤が指摘した通り、「党が国民から見放される事態」が今後10年間の間のいつあってもおかしくない

  4. もしかしたら、習近平は中国にとって最後の共産党総書記、国家主席になる可能性もある
 と。それにしても私はチベット新疆ウイグル自治区の両方に行きましたが、そこでは「民族そのものが抑圧されている」という苛烈な状況でした。パスポートさえ取れないのですから。チベットで僧侶の自殺が続発しているのが理解できる。

 この二つの地域を見ただけでも、今の中国の体制の存続不可能性を感じます。


2012年11月09日(金曜日)

 (01:15)「睡眠への最善の誘い(いざない)」と私が思っているプレゼン方法があります。多くの方が今でも使っている「PC+パワーポイント」のそれです。会場を暗くし、画面をめくりながら説明をする.....会場は暗いし、動きもないのでよう眠れますよ。

 私はずっとこれが嫌いで、この「PC+パワポ」プレゼンを最後にやったのは10年ほど前でしょうか。「こりゃ駄目だ」と思ったのは、会場を暗くするので、演台に立ってよく見ると「誘い(いざない)」に乗ってしまった人が結構いたからでした。

 で私は数年前までは「講演会のためのHP」(htmlを書けますので)を作成し、それをプリントアウトして聴講者の手元に置くと同時に、会場を比較的明るいままでサイトを動かしながらプレゼンする方法を採用した。しかし驚いてくれる人もいましたが、これも動的ではなかった。

 であるが故に、次に考えたのが動画の導入です。いろいろな番組をやってきましたし、いろいろ各地に行っているので、持っている動画が結構ある。動画は皆さん良く見て下さる。動くから面白いんでしょうね。時々画面を止めて説明。

 しかし今までは動画を出すのにPCを使っていた。でも「もうPCの時代じゃないのに、こりゃいかん」と思っていたのです。そろそろ可能なところからPCを卒業しないと。「もうスマホで何事もする時代では」と考えた。

 で、昨日もそうだったのですが、ここ2回ほど「全部スマホでプレゼンする」を試しています。iphone4Sを直接プロジェクターに繋いでやるのですが、これが完璧に出来るんです。動画は「ビデオ」に入れて選択できるようにし、必要な資料はサイトに埋め込んでそれをスマホで表示する。今回は1ページだけ自分のサイトに新たに埋め込んだ。

 昨日驚いたのは、PCから出す絵(動画)より、iphone4Sからプロジェクターを通じて出した絵の方が綺麗で鮮明だったことです。なぜだか分かりません。事前にいろいろ試して分かった。あとスマホは画面を伸縮できるので、話の焦点を明確に表示(字を大きくしたりして)できるのがよい。

 昨日は300人ほどの方がいらっしていましたが、多くの方にとって「スマホでのプレゼン」は初めてだったのではないでしょうか。質疑応答の時間がなかったので来ておられた方々に印象は聞けませんでしたが。代理店の人なんかは「初めてでした」と。それでいいんですよ。

 銀座のアップルショップに昨日も行ったのですが、iphone5とプロジェクターのコネクターはまだ入荷していないそうで、しばらくは「4S」でしょう。ま、まだまだ新しい方法を探して見ようと思っています。いろいろ工夫しながら。


2012年11月08日(木曜日)

 (13:15)番組のお知らせです。今日の午後6時55分からは東京FM タイムラインが始まります。いつも面白い視点からの放送をしていて、今日はイタリアの裁判で地震に対して安全宣言を出した地震学者に実刑判決が出た問題です。

 とんでもないと思いますが、そこにはいろいろと深い事情もあったし、日本への伝わり方にも問題があったようで、今回はこの問題をどう考えたらよいのかを取り扱います。

 夜10時の「地球アステク」は、ワインのテクノロジーです。お互いに言葉として馴染みがない感じがしますが、テクノロジーにこそ日本のワインの前進の秘密がありました。日本のワインは今色々なところで良いモノが出来ていて、東京でも大阪でも近い産地の良いワインが飲めるようになっています。

 今夜は一つワインでも飲みながら「地球アステク」をご覧下さい。私もそうします。


2012年11月08日(木曜日)

 (05:15)早起きしたら、ニューヨークの株がダウで270ドルも下げていました。再選されたオバマ大統領へのマーケットからの手荒い歓迎です。もっとも安値はマイナス360ドルがあったらしい。引けはまだどうなるか分かりませんが。

 懸念は二つ。「財政の崖」と「ヨーロッパ経済の先行き」。「財政の崖」には当然ながら「また議会が捻れた」という現実がある。米議会は上院が民主、下院が共和支配になった。

 前回(2年前)の中間選挙から数えると、議会に提出された4000前後の法案のうち「通ったのは2%」と以前アメリカの新聞に書いてあった。それほど議会の捻れは法案の通過を難しくしている。

 だとしたら共和党が強烈に反対している富裕層への増税で今後の経済運営を考えているオバマ政権が「財政の崖」を乗り切れないのではないか、その結果来年のアメリカ経済が場合によってはマイナス3%にも達する縮小に向かうのではないか、というのがマーケットの懸念。

 ヨーロッパには、ギリシャでの新たな緊縮策を巡る議会投票を控えた難しい情勢と、ヨーロッパのエンジンであるドイツ経済の先行き懸念がある。ギリシャ各地ではこの新しい緊縮策を巡る反対運動が激しく行われている最中だ。

 ギリシャ政府は「この緊縮策が議会を通過せずヨーロッパから新たな支援金が入らなければ、ギリシャ政府の国庫は底をつき大変な事になる」と警告している。「大変な事」というのは政府が公務員に給与も払えなくなり、国家事業が止まるということです。

 一方でヨーロッパの厳しい経済情勢(モノ、サービスが売れないという)を反映して、ドイツの今年と来年の経済成長率がプラスながらともに0.8%という惨めな数字になるのではないか、との見方が広まっている。ドラギECB総裁の発言も「ヨーロッパ経済の先行き懸念」の発端になった。今朝のマーケットの動きは、大統領選挙は終わったが世界経済が依然として難しい局面にあることを思い起こさせる。

 それにしても昨日から時間を見てはアメリカの今回の大統領選挙に関する記事を読んでいますが、私が持った当初的印象は以下の通りです。

  1. アメリカの大統領選挙では年々ヒスパニックの票をどのくらい集めるかが勝敗を分ける鍵となって来ている。そう言えばブッシュが2期目も勝てたのは、彼がスペイン語を話せたことが大きかった
  2. 今回はオバマ大統領が今年に入ってヒスパニックに有利な移民政策を発表していて(選挙目当てでしょうが)、この措置がヒスパニックの圧倒的な「オバマ支持」に繋がった
  3. 逆に言えば、政治的に言うならば「白人」、特にその男性は”少数派”になりつつあり、今後その傾向は強まるだろう
 ということです。ウォール・ストリート・ジャーナルに面白い記事が載っていた。それによると今回の大統領選挙の出口調査では「投票者に占める白人」の割合は72%に過ぎなかった、という。1992年にはその割合は87%に達していた。72%は依然としてマジョリティですが、その中の女性は圧倒的にオバマ支持だった。

 ではどのグループがシェアを伸ばしたのか。同紙によると1992年に全投票の2%にしか過ぎなかったヒスパニックの投票シェアは、今回は10%に達したという。20年の間に8%ポイントも伸びたことになる。そしてそのシェアは伸び続けるだろう。アメリカの新生児数を見ると、ヒスパニック系が急速に伸びており、一部の統計ではグループとしての白人を上回ったとなっていた。

 ということは、アメリカが徐々にヒスパニックが政治的にはキャスティング・ボートを握る国になる、ということです。今回もロムニーは白人男性の票の6割を得たようだ。にもかかわらず、ヒスパニック、アフリカ系アメリカ人、アジア系などの支持を受けていない。そして女性と若者から嫌われた。

 オバマは都市に強く、ロムニーは田舎に強かった。アメリカの都市には多様な民族が住む。アメリカの田舎と言われる中西部には圧倒的な数の白人が住み、今回の獲得選挙人の数を見ると、田舎では圧倒的にロムニーが有利だった。

 と言う状況の中でアメリカの政治家は今後何を考えるだろうか。「ヒスパニックが歓迎してくれる政策は何か」「女性、若者が支持する政策とは何か」.....多分今後のアメリカを考える上では、オバマ再選という事実以上に、なぜロムニーや共和党が勝てなかったのかを考えることの方が重要だろう。

 実際の所、私は今回の選挙結果を見て「共和党にとってショックなのではないか」と思う。直近では下がりつつあると言っても8%に近い失業率、最初の4年間でそれほど大きな業績を残したわけではない、そして4年前の熱狂が冷めたオバマにまた大統領選挙では負け、上院も勝てなかった。

 なぜそうなのか。だとしたらヒスパニックの票が増えるアメリカで、せいぜいスペイン語を話す候補を探すのか。それとも政策を変えるのか。しかし安易に少数民族向けの政策を打ち出すことは、牙城である白人男性の票を失うというジレンマ。

 「アメリカの政治的ランドスケープは大きく変わりつつある」というのが私の印象だし、もしアメリカが政治的にラティノがキャスティング・ボートの国になりつつあるとしたら(というより事実だが)、ヨーロッパのラテン系の国々が直面している難局を見て市場が「(アメリカに対する)漠然とした不安」を抱くのは当然かも知れない、と。

 無論のこと経済活動的には圧倒的に「白人男性」が支配的なのがアメリカ。ですが、「一人一票」の政治はそれとは大きく異なった独自の論理と結果を持っている。出口調査の詳細をもうちょっと詳細に見たい。


2012年11月06日(火曜日)

 (22:35)ははは、出来ました出来ました。多くの方から情報を頂いて「これはいいかも」というのがいくつもあったのです。しかしとにかく木曜日までにiphoneに映像を入れておく必要があるので、直ぐ使えると判断したソフトで。情報を寄せて下さった方々に心からに感謝します。

 急ぎの中で選んで使ったのはHandBrakeというやつです。教えて下さった方には感謝。その他にもいくつか試したのですが、macから拒否されたり、windows からも拒否されたり。いろいろありました。

 しかしHandBrakeはさっさといじれた。説明なんて何も読まずに「source」とか「destination」との表示を推測しながら。適当にやっていたらmp4のファイルが出来たのですが、なぜかitunes の「ムービー」がそれを拒否したので、拡張子を「MOV」と変えたりして。そしたらちゃんと収まり、iphone やipad への移転(同期)も成功した。

 やはり長い映像をエンコーディングするのには時間がけっこうかかる。今日は5本ほど作りましたが、エンコードするとファイルが軽くなって良い。もっと良いソフトがあると思うし、いろいろ皆さんから情報を寄せてもらっているので、今後時間をかけて検討しようと思います。

 それにしても、もうアメリカでは投票が始まっているんですね。日本時間の午後7時が投票スタートですか。時差がある国ですから、投票が終わったところから開票すると西の方はまだ投票していることになる。今となっては予想するよりも、結果を待ちましょう。


2012年11月06日(火曜日)

 (11:35)雑誌のインタビューが午後から白金であり、今は大阪から東京への新幹線移動の最中ですが、今日は一つ質問です。それは、様々な形式(拡張子の違う)のビデオ・ファイルをiphone や ipad で問題なく動かすための便利なコンバーターはないか、というものです。

 映像には実に多くのファイル形式がありますが、itunesを通じてiphoneやipad に移動できるファイル形式(icloudでは出来ないんですね)はmpeg4など一部に限られている。しかし私が持っている過去のテレビ番組のファイルなどは「VOB」だったりいろいろです。他にもスマホに入れておきたい動画ファイルは結構ある。

 これまではこうしたファイルはPCのハードディスクに入れるか、そうでなくてもUSBメモリーの中に入れて持ち運んでいれば良かった。しかし最近は「スマホの時代」ということもあっててPCなど使わずにiphone やipad を直接プロジェクターに繋げてプレゼンテーションすることが多くなっているのです。しかしこの二つではUSBメモリーを刺すわけにも行かない。で、あらかじめitunes のムービーに入れて同期する必要が生じた。

 そこで、コンバーターが必要なのです。iphoneやipad で撮影した動画などは簡単に同期したりドロップしてitunesの映像ファイルにすることができる事は知っているのですが、他のファイル形式のものをどうするかです。

 ネットを調べるといろいろある。無料、有料。皆さんはどんなソフトを使っているのかな、ということです。アイデアがある方はフェースブックでもメールでもご一報下されば幸甚です。


2012年11月05日(月曜日)

 (08:35)この週末は群馬県にちょこっと行ってました。赤城とか伊香保とか。移動していて分かったのは「胡」を使った地名が多いと言うことです。

 私は改めてそれに関心を持ちました。今年の夏にシルクロードを旅している時に、「消えた民としてソグド人」がいたこと(それは知っていました)、その一部は群馬県に来たと思われると現地のツアーガイドに喋った日本人歴史学者がいた、ということを覚えていたからで、群馬県に来て「やっぱり”胡”があるな」と思ったからです。

 群馬県の地名には例えば大胡駅などのように、駅名にも”胡”が使われている。道を走っていると本当に多いのです。城もあったかな。

 無論私はこのサイトが主張するような説が本当かどうかは知らない。しかしユーラシア大陸の一番東にあるこの国には、古来から非常に多くの民が来たのではないかと思っていて、”胡”はその一種族(一家 ?)の可能性があると。

 中国では”胡”は「西方」を意味する言葉です。胡弓とかいろいろなものにその名前が使われている。そして”胡”はその昔は専らソグド人に使われたとも言われる。今からでは確かめようもない。しかしそういうことを考えながら道を移動するのも楽しい。


2012年11月04日(日曜日)

 (08:35)「これは酷いな。全然違うな....」と思いました。

 いえ、週末に入って初めてテレビを見たのです。そしたら今まで「角田なにがし」として見せられていた女性の写真ががらっと変わって、眼鏡までかけている。丸顔になって。

 これだけ日本全体のマスコミが「写真を間違える」というのは珍しい。何がこうなったのでしょうか。本人の写真が殆ど手に入らなかったのでしょうが、業界の「横並び」傾向がでてしまったような気がする。

 それにしても昨日の日本シリーズは野球として面白かった。中田が3ランを打って「面白くなった」と思ったら、筋書きがあったように阿部がセンター前にヒットを打ってジャイアンツの1点リード。そのまま終わった。第7戦が見たかった気持ちもある。ジャイアンツの第7戦の先発は難しかった筈です。

  日本ハムは詰めがやはり甘かったと思う。特に先発の。1回とか2回の早い回に点を取られるケースが多かった。あれじゃ試合で主導権が取れない。昨日もそうです。もうちょっと慎重に入ることが出来れば、もっともっと接近した展開になっていたと思う。ピッチング・コーチは彼でしたね。話し合い不足。

 糸井とかヨウとか良い選手がいる。なかなか良いチームだと思いました。ジャイアンツはやはり総合力でしょう。村田とかいう守備要員の選手もいるのですが、矢野にしろ寺内にしろ打撃をあまりレギュラーほどに期待されていない選手が役割を果たした。

 差が出たのはやはり投手、投手陣(コーチを含めて)の考え方の違いかな。巨人はほとんど早い回では点を取られなかった。そういう意味では、ジャイアンツと日本ハムの差は投手力の差、特に早い回への入り方の考え方がきちんと出来ていたのか、それとも「今までは良かったから」と惰性で入ったかの違いだと思う。


2012年11月02日(金曜日)

 (18:35)該当する人がそれほど多くない情報です。

 「※5050」

 何かというと、auのiphone5によく見られる「。」の状況からのバージョンアップ情報・方法。ご存じの方もおられると思いますが、KDDIの電波は「。→3G→LTE」となっている。KDDIのマークの右に出るサインです。

 私もつい最近まで知らなかったのですが、「。」は3Gより前の非常に遅い電波種類。それが3Gになり、今は日本の多くの場所でLTEになっているのですが、なぜかiphone5は「。」の状態で繋がることが多かったし、私の場合は最近特に多くなっていた。これはiphoneをタカラの持ち腐れにする電波状態と言える。

 気になっていて調べようとしていたら、この番組のPである土肥君が今日その脱出情報を教えてくれた。この状態をバージョンアップするらしい。まず現状の確かめ方は、「設定→一般→情報→キャリア」と進みます。普段はそこが「KDDI 13.1」になっているのですが、そこをワンクリック。

 で出てきた「PRL」が「3」ならバージョンアップする必要があるそうです。「5」に。それは、電話を開いて「※5050」(米印→5050)と打つのだそうです。そうするとバージョンアップの作業が始まり、一回か二回「了解か」と聞いてくるので「了解」しながら作業を進め、終わったらリブート。その後「キャリア」の項目を見て、「PRL」が「5」になっていたら成功。

 私にとっての一つの問題解決。必要な方は使って下さい。


2012年11月01日(木曜日)

 (06:35)あきれ果てたり、驚いたり。

 いえ、昨日はあまりにも前進しないので、「iphoneの連絡先がairなどで作ったicloud上の連絡先ファイルと同期しない問題」を銀座のアップルショップに聞きに行ったのです。ちゃんと予約時間もとって。1時間前に行ってしまったのですが、あまり待たされずに対応してくれた。

 それは良かったのですが、いろいろやっていて「行かないな。なぜだろ」と言っていた担当者が「じゃ、初期化してみますか。いいですか」と。それは一回iphoneを設定、コンテンツを含めて真っ新にするという意味です。最初からコンフィグすることを意味する。

 まあ私も最近これを2〜3回繰り返している身ですから「いいですよ」と。バックアップは取ってあるし、初期化してicloud から連絡先を入れ直したら、さすがに同期するだろうと私も考えた。

 でも私は思いましたよ。「なんという原始的な方法をこの人は選ぶのか」と。普通の人が聞いたらひっくり返る。しかしまあ私も「やっちゃえ」と思ってok。今までは前進がなかったのだから。mobile.meの時代から色々な設定を繰り返していますから、何かが邪魔している筈です。また私の場合は「docomo 同期」だけを使いたいとか、いろいろ確かに制約も多かった。

 真っ新にして、バックアップを頼らずにいろいろパスを入れたりして設定し終えたら、やっと連絡先がair のそれと同期したのです。やった。成功、成功。その時は担当者に「5のメールの問題は解決したの」と聞いた。そしたら「iOS6.1とかにならないと駄目じゃないですか」とか言っていた。ショップでも問題は共有していたのです。そりゃそうだ。大勢のお客さんが文句を言っているのでしょうから。

 しかし実はもっと驚くことがその後あった。なんとなんと、家に帰って「バックアップなしの新規コンフィグのiphone5」を使ってみたら「5のメールが取得しにくい問題」がなくなっていたのです。今はさくさくiphone5でもメールが何時でも取得できる。

 以前はリブートして取っていましたから。ものすごい前進です。これで「4S」を手放すことが出来るようになった。以前自分真っ新にしてコンフィグした際は、バックアップから取った。その時「もしかしたら、最初からコンフィグすれば良いかも知れない」と思ったのですが、今回それを予想外な形でしたが、実際にやったことになったら、結果良し。

 「6.1にする前段階で何かしている」のかも知れない。アップルサイドで。しかし私はまだ「iphone5のメール取得問題に悩んでいる人」に「同じ事をしたらいいですよ」とは言いません。なぜならなぜ私のマシンが良くなったのか原因が分からないので。

 しかし私のiphone5は、そういうプロセスの中で今は正常です


2012年10月31日(水曜日)

 (12:35)昨日の広島での昼飯は結局「かなわ」という店にしました。美味しかった。本当は名古屋の「ひつまぶし」と同じように本店が良いんでしょうが、駅ビルの中に入っていたので、ちょこっと。無性に牡蠣フライが食べたかったのが満たされた。

 講演では面白い試みもしました。昨日の広島は不動産関係の集まりだったので、直前に思い出して「江南スタイル」から話を始めました。江南(カンナム)はご存じの通り「高学歴層・専門職に就く者・中産階級や上流階級など、韓国において最も富裕な人々が暮らしていることで知られる」(wiki)ソウルの一地区ですが、最近は Psy(サイ)の歌う歌として有名になった。その江南の指標的不動産価格の動きから入ったのです。

 この歌は日本だけでヒットしないと思っていたら、日本シリーズを見ていたらジャイアンツの内海がテーマ曲にしているらしい。笑える。確かアメリカのヒットチャートで2位まで上がった。一位はまだだと聞いた。

 まあ滅多にやらないのですが、「何か面白い入り口はないか」といつも思っているのです。昨日の場合は私は3人目の「特別講演」ですから、皆さんお疲れでしょう。ちょっと入り口を変えないと皆さん疲れてしまう。

 それにしても、日銀の新たな緩和は共同での声明といい、二回連続といい、異例です。しかし効果と言えば首を傾げざるを得ない。そもそも資金需要がないのが問題であって、供給サイドのネックが問題なのではない。

 規制緩和とか新産業の育成とか。いくら馬に水を飲ませようとしても、腹一杯の馬は水は飲まない。白川さんも言っていましたが。無理筋の政策です。ドル・円だって動いちゃいませんよ。


2012年10月30日(火曜日)

 (12:35)こちとら広島に向かう新幹線の中で、「牡蠣のうまい店はないかな」とか考えて、ネットで調べてもいるのですが、ニューヨーク・タイムズを読むと、まあサンディの凄まじいこと。

 ミッドタウンから下のマンハッタンは大部分が停電したと。確かに写真を見るとかなりの部分が黒くなっている。停電しているのでしょう。「それほど凄い」と言われると「経験してみたい」とも思うのですが、これだけは今からでは無理。ニューヨークに着陸も出来ない。

 まあでも今回はかなり入念に準備したわけで、あまり大きな事故にはなりそうもないのですが、それでも「滞在型」のハリケーンだそうで、今週の半ばくらいまでは「サンディ」関連のニュースが多くなりそうです。大リーグの試合も終わって良かったと言えば良かったのですが。いや、本当に今日はメールが少ない。

 広島は久しぶりです。大阪からちょっと早めの新幹線で移動していて、新しい球場などをチラ見する予定。うーん、一つ牡蠣のうまそうな店をネットで見つけたのですが、行ってみようと思います。


2012年10月30日(火曜日)

 (03:35)大阪で放送もあって早めに目を覚ましてテレビをつけたら、BBCまで「サンディ」の話題で一色。CNNやFOXなどアメリカ系のメディアはましてやハリケーン報道のみです。米メディアはあまりにも凄まじいので「サンディ」を「フランケンストーム」と呼び始めた。

 見ると過去のアイリーンなどのハリケーンなどよりも今回の「サンディ」の方が遙かに大きい。風速も最高80マイルとか言っているので、むろんのこと100キロを越える。これは凄いでしょう。米東海岸上陸はこれからです。

 時速は遅く18マイルで、月曜日の夕方(日本の火曜日の朝)にデラウエアからニュージャージーの海岸に上陸し、その後北西に進む可能性があるという。中心から175マイル(280キロ)がその影響下にあると言うから凄まじい。米北東部のほぼ全ての航空機がキャンセル、ニューヨークでは地下鉄も動いていない「standstill」の状態という。

 ニューヨークのevacuationの対象になった地域を見ると、私が以前住んでいた地域も「避難対象」になっている。緑のセンターはいろいろあるのでしょうが、40万近い人を収容しきれないでしょう。

 月曜日はニューヨークの金融街はお休み。加えて今ウォール・ストリート・ジャーナルに「火曜日も同様に休みになる」と載った。株式市場も債券市場も。オバマも急遽キャンペーンを打ち切ってワシントンに戻りましたが、当然でしょう。何か政府としての粗相があれば一発で大統領選挙に響く。

 31日はハロウィーンですから、もしかしたら停滞したら「ハリケーン下のハロウィーン」ということになりかねない。危なくて子供はお菓子をもらいに歩けない。気温も下がり、多くの地方で雪が予想されている。

 そう言えば、30日前後から私のメーラーに入ってくるメールの数が、いつもより少ない。サンディの影響? いずれにせよ、米北西部にお住まいの方はお気を付けて。


2012年10月29日(月曜日)

 (13:35)米大リーグ(MLB)のワールド・シリーズ(最終優勝チーム決定戦)ではジャイアンツがスイープでタイガースを下しましたが、もし日本でもジャイアンツが優勝するとしたら、明らかな、そして大きな貢献者の一人は澤村でしょう。

 今年のポスト・シーズンにおいては、澤村は今までに挙げた勝利(二勝でしたっけ)かとは別に「言葉」が面白かったし、それがチームの雰囲気を劇的にプラス転したと思う。中日に三連敗したあとのリーグ・チャンピオンシップでは先発して好投。勝利した試合後のインタビューでの最初の一言が「(東京ドームの観客に向かっての)やったぜ」だった。これでジャイアンツの土壇場感がなくなった。

 「やったぜ」ね。行儀の良いチームの行儀の良い選手のはき出す言葉ではない。言ってみれば仲間内言葉を大声で叫んだようなものだ。しかし、であるが故に、ジャイアンツの選手とチームを一つにするに十分だと思った。3連勝しているのに中日はこの言葉を「いやーな気持ち」で聞いただろう。

 その次に彼がしでかしたことと言えば、「頭こちん事件」だ。阿部がサインを見落とした(と思われる)澤村の頭を右手で「こちん」と叩いたのだ。球場だけで5万人が、全国では何千万が見ている中で。私も長く野球を見ているが、日本シリーズのような大舞台で、おまけに両リーグの代表チームが対戦する試合で、いくら先輩とはいえ後輩が頭をこちんと叩くのは見たことがない。

 多分アメリカのマスコミだったら、「あの時阿部はなんと言ったのか」といったことを口の動きから導き出すのでしょうが、私はまだそれを日本の報道で見ていない。「サイン見落とすんじゃねえ、あほ....」なのかどうか。

 どっちにしても行儀の良いチームのすることではない。初回の二つの澤村が出したデッドボールもそうですが、インサイドを攻めるにしても二つのデッドはやりすぎでしょう。つまりジャイアンツは澤村という男が使った言葉と行動(無論阿部のアシスト付きですが)で、すっかり「行儀の悪いチーム」になった。

 これは日本ハムの立ち位置を難しいものにする。圧倒的な強さでソフトバンクを打ち破った日本ハムには、ジャイアンツより3日も空いた以上に、「どのようなスタンスでシリーズに臨むか」という問題があったはずだ。かつ栗山監督は監督一年生で幼少の頃から原監督に憧れていたという事実がある。まあ多分「まっとうに戦う」つもりだったのだろう。

 しかし「向こうもまっとうに来るだろう」と思っていたジャイアンツがインサイド攻めはする、そこの若手は先輩に殴られる、かつインタビューをすれば「第三戦も勝つ」とか言う。日本ハムの選手は、そして監督は「立ち位置」をまったく失っている。可愛そうに。

 日本ハムで活躍しているのは、小谷野とか一部の立ち位置を探す必要がないほど最初から個性的な選手です。日本ハムは札幌に戻っても、自分達の立つ場所を再確認できないと、監督もチームも浮き足だったままだと思う。


2012年10月28日(日曜日)

 (16:35)宮内庁さん、それは無理ですよ.....というお話。

 皇居の東京駅サイド、二重橋の前の砂利のエリアの話です。今朝桜田門から入って大手町の方向に「砂利を踏みしめて歩いて」(これが好き)いたのです。毎度のコースです。しかし二重橋を過ぎた当たりで左斜め後方から警察官の笛の音が何回か聞こえた。

 またか、と思って前を見たら自転車に乗ったやや太めの外国人(上のシャツは赤でした)が細く舗装した部分をこっちに来る。あのエリアは、「自転車進入禁止」「ランニング禁止」なのです。許されるのは散歩のみ。

 しかし看板は日本語しかない。両サイドとも。で以前からあのエリアにランニングで入ってくる外国人が多かった。その度に警官のフエが鳴る。そして彼らは、「書いてあるでしょ。」「だから駄目です」と日本語で外国人に言う。

 しょうがないので今日は私が手で外国人を制止し、「このエリアは自転車は禁止です」と英語で説明した。そしたらその外国人が、警察官(皇宮警察かな)も横にいる中で「書いてなかった」と言ったのです。なので私は外国人には「書いてあった」と説明する一方で、警察官には「英語の表示も出して下さいよ」「頼みますよ」と説得する羽目になった。「またか」と思いながら。

 あとでおもしろかったのは、その外国人はいったん東京駅の方向に撤退した後、本当に表示があるかどうか、エリアの大手町サイドの開始部分に来ていて(確かめに来たのです)、その方向に歩いていた私と鉢合わせした。なので日本語の禁止標識を示し、これは「no bicycle」の意味だと説明したのです。彼は嗤っていたな。「こりゃわからん」といった感じで。そりゃそうだ。

 恐らく皇居は東京の観光名所の中でも一二の場所でしょう。また私が見るところ、多いときには皇居周りをランしている人の五分の一は外国人です。そんな場所に英語の標識もない。私が知っている皇居周りの警告掲示板は、代官町通りの皇居サイドにある「no entry」(植え込みに入らないで下さい)です。

 これはいくらなんでもお粗末です。看板を横にしなければならないとかいろいろ問題があるのかもしれない。しかし相も変わらず英語の警告看板も出さずに外国人がランニングや自転車で入ってきたときに二重橋の前の警察官が一生懸命警告の笛を鳴らしているのはちょっと滑稽ですよ。

 そんな光景に出くわす私のような日本人にも迷惑なので、是非あのエリアに英語の警告掲示板を出して欲しいと思います。皇居のお堀の倒木を1日たたずに片付ける機敏性のある官庁なので、早急な対策をお願いしたい。


2012年10月27日(土曜日)

 (07:35)ああ、びっくりしたな。iphone5があまりにもメールをとってこないので、小林さんだったかな、教えて貰った、1.正常に動い て いるiPhone4SをMacのiTunesを使いバックアップを行う。 2. iPhone5を初期 化する。 3. iPhone 4SのバッアップファイルでiPhone5 を復元するーーーーをやってみたら......

 うーん、確かにメールは取れるようになったんですよ。しかししかし、「設定」を見たら「インターネット共有」項目がなくなっていて、かつどうも「LTE」そのものが受信できないようになった雰囲気。まあそりゃそうなんですよ。ある程度予想していたんですが。

 iphone5の最大のメリットはやはり「LTE」によるテザリングなので、またもう一度iphone5のバックアップから戻しました。しかしあとで考えたら、メーカー、キャリアサイドも何か考えて居るはずなので、バックアップではなくサラから入れ直したら良いのでは.....と思ってます。

 ま余計手間のようでいて、別にほっておけばコンフィグしてくれるので、また時間があるときにしようかな、と。それにしても、はよアップルでもKDDIでも対処して欲しいですよ。冗談じゃなく。

 その他に、icloud の連絡帳が両方のiphoneに反映されないなど色々な問題があるから、そのうち銀座にもっていこうかなと思っています。行けば何か勉強になる。


2012年10月25日(木曜日)

 (07:35)読んでいてもワクワクしない文章のFOMC声明でした。ま政策を「維持」したのだから、どこが変わったのかとあまり詮索しても仕方がない。景気認識は少し変わりました。消費支出と住宅がちょっと良くなったと。

 ちょっと意外なのは、9月の雇用統計で失業率が下がったのに「Growth in employment has been slow, and the unemployment rate remains elevated.」と言っている点かな。FRBの基準でいって「7.8%は低いとは言えない」と言っているということになります。方針は「事態の変化があったら新しい措置を打ち出すと」という部分を含めて、変わったとは思えない。反対者も同じです。

 昨日のロケは面白かったな三遊間のソフトウエア技術。医学部にも受かったが情報科学で学んだ学生さんが興味あって病院に勤めるうちに、お医者さんの要望に沿った「手術支援の全く新しい3D画像を開発して、今後それが臨床・手術に凄く役立つ可能性が高い」というものでした。箇所を3D技術で映し出してまるで車をナビ付きで運転するように、体の全体像を出すなかで情報の共有などを含めて手術を進行出来る。11月の末に放送されます。

 今日の「地球アステク」は、『「「存在」を遠くに伝える先端ロボット技術」』をお送りします。面白かったですよ。今日はこれから吹田にダスキンさんの取材・ロケにお伺いし、夕方までには東京に戻り、タイムラインは「次期衆院選で日本の政治を担う人物を選ぶ方法」です。

 ほんまにどこの党、どの候補者を選べば良い首相が生まれてくるのか.....?

Release Date: October 24, 2012

For immediate release

Information received since the Federal Open Market Committee met in September suggests that economic activity has continued to expand at a moderate pace in recent months. Growth in employment has been slow, and the unemployment rate remains elevated. Household spending has advanced a bit more quickly, but growth in business fixed investment has slowed. The housing sector has shown some further signs of improvement, albeit from a depressed level. Inflation recently picked up somewhat, reflecting higher energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee remains concerned that, without sufficient policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions. Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely would run at or below its 2 percent objective.

To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee will continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month. The Committee also will continue through the end of the year its program to extend the average maturity of its holdings of Treasury securities, and it is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities. These actions, which together will increase the Committee’s holdings of longer-term securities by about $85 billion each month through the end of the year, should put downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.

The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ its other policy tools as appropriate until such improvement is achieved in a context of price stability. In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.

To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens. In particular, the Committee also decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed additional asset purchases and disagreed with the description of the time period over which a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate and exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted.


2012年10月24日(水曜日)

 (10:35)一時間ほど前に京都に着きましたが、今日の取材の関連もあって、私が一番興味を持った記事は「GE、日本を中核にーー医療機器の開発」(日経)でしょうか。副見出しには「機種倍増、世界へ投入」とある。

 GEは皆さんご存じの通り福島第一原発を建設した会社ですが、今はもう原発メーカーではない。何をしているかというと、主に医療機器の開発などを行っていて、中でも世界で一番高齢化が進んでいる日本で様々な機器を開発している。

 以前東京の日野市にあるGEの開発拠点、工場を見学・取材したときにその説明を受けて、「それはそうだ」と思いました。日本は世界で最初に高齢化社会を迎える。世界中が高齢化社会に入る前に「高齢化とは何か」が実際的に分かるわけだから。

 日本の会社がその点に気がついていないのはびっくりすることです。日本では高齢化は何か日本の弱点のように思われているが、世界で先頭を切って高齢化を経験する、その実体が分かるというのは「メリット」以外の何者でもない。それを海外企業が気付いて戦力にしようとしている。「何をしているんだろう、日本の企業は」とずっと思っていた。

 この記事にはGEが「コンピューター断層撮影装置(CT)などを従来の倍以上の年1〜2種に(日本で)増やして、世界に拡販する」と書いてある。「日本を高齢化に対応した最先端機種の中核開発拠点」とも。

 日本の企業にはいろいろな制約がある。医療機器に関しては。法律も複雑です。しかしこの大きな可能性を秘めた市場をみすみす失うことは許されない、と私は思うわけです。ソニーがオリンパスに出資することが決めるなど動き出してはいる。しかし、いかのも遅い。


2012年10月23日(火曜日)

 (22:35)今週は水曜日、木曜日とも関西にいて「地球アステク」のロケを連続的に行います。明日が京都大学工学部で医療分野の最新映像テクノロジーを、そして明後日は吹田のダスキンさんにお伺いして最新お掃除テクを。撮影が難しい年末・年始が視野に入ってきていますから、先週今週と各2日、合計4日のロケです。

 それにしても、アメリカの大統領選挙は「ここに来ての接戦」との米メディアの見方。私などから見ると今日の討論会も発言の確かさや知識から見ると、やはりオバマが上のように見えるが、アメリカ国民にはどう見えているのか。

 第一回目の討論会は明らかにオバマはおかしかった。弱々しく、自信なさそうで、そしてうつむき加減だった。明らかな戦略ミス。これが大きかった。その後の2回は私の目ではオバマらしさが出てきて、ロムニーがやや発言につまりがちなのに対して、明確にハッキリと発言していたように思う。

 フロリダやオハイオなどswing stateの票がどう出るかが鍵のようですが、「米メディアにとって、大統領選挙は接戦でなければ困る。なぜなら膨大なお金を使っているから」といううがった見方もある中で、11月6日(火曜日)はもう直ぐそこです。その4日前に米10月の雇用統計が発表される。

 9月は7.8%と非常に低かった。「職を探す人が減ったから」との見方が多いが、率の低下そのものは現役にとって有利です。元GEの会長だったジャック・ウェルチの「これは民主党のいかさまだ」という文章がウォール・ストリート・ジャーナルに載ったりして、物議をかもした。今回はどうか。

 それにしても、10月は株価が不安定ですな。ここまでの文章を夜の間に書いて、アップするのを忘れていたら、ニューヨークの株価が午前5時過ぎの段階でダウで250ドルも下げている。為替はドル・円が79円84銭前後で相変わらず円安。

 ニューヨークの株価に関しては、月曜日に書いた文章でちょっと分析しておきましたが、相場のベースはそもそも脆弱ですが「10月という月」が相場を一段と不安定にしている気がする。

 ウォール・ストリート・ジャーナルの一面には、ティム・クックではない人がタブレットを掲げていて、「Apple Unveils iPad Mini」という記事が。ああ出たんですね。最新テクが無ければ、私はこれにはあまり興味はないない。結局PCとiPhone で大部分の用は済むので。値段は329ドルからと書いてある。


2012年10月22日(月曜日)

 (21:35)ミャンマーには私も今年の暮れから一週間ほど行く予定にしていますが、私より先に日本の経済団体の代表として同国を訪れた財界の人から、先日面白い話を聞きました。言ってみれば「中国式海外開発方式の限界」とでも呼べるものです。

 周知の通り、ミャンマーは今民主化の真っ最中にあって、東南アジア最後のフロンティアと言われている。そのミャンマーが今まで頼ってきた国と言えば中国です。軍事独裁政権が日本を含む欧米諸国から様々な制裁を受ける中で、頼るは北の大国・中国しかなかった。中国はミャンマーの資源と、同国がインド洋に開けた国であるという地政学的な位置を評価した。

 その中国頼りだったミャンマーが、「中国以外の国々に門戸を開き始めた」のはここ1〜2年です。民主化の進展と同時に、日本を含む各国は対ミャンマー支援姿勢を明確にし、ミャンマーは徐々に「中国離れ」を模索している。何故か。

 今まで中国は、ミャンマーに色々なものを作ってきたそうです。道路、ダム、橋などなど。しかし、そのかなりの工事はずさんだったそうです。ミャンマーの北部にはダムが結構あり、そのかなりの部分は中国の建設会社が建設したものであるのだそうですが、経年劣化が激しく、また手抜き工事があり、かなり危ない。

 でミャンマーが「修理・修復」「再工事」を建設した中国の会社に依頼しようとしても、「もうその会社はありません」ということが多いのだとか。私も先日四川大地震の後の普及工事の為に、それまで全くその世界(建設)にいなかった中国人が、「これはもうかる」ということで、コネと大型土木機械の購入だけを頼りに、建設・土木の世界に入る記録映像を見たばかりなので、「ああ」と思いました。

 多分そのダムや橋や道路を作ったのは、中国でもあまり経験がないようなにわか作りの中国の業者も多かったようなのです。そして一仕事・一儲けでとっとと会社をたたんでしまうケースも多いと言う。ミャンマーが「このダムを造ったのは....」と探しても、その業者はもういない、というわけです。

 中国の資源開発も独特です。大量に中国人を連れてきて、ダダだと掘り尽くして、地元には雇用もお金もあまり残さずに去る。この資源開発方式を中国は世界のどこでもやる。アフリカでも、モンゴルでもそうです。最近アフリカのある国で中国人が大挙して来て金を採掘し、大きな問題となった国がある。

 モンゴルでも中国の業者は嫌われ者でした。銅山開発をしているのですが、大量の中国人を連れてきて働かせ、掘り尽くして去るという方式。ミャンマーがこうした中国式資源略奪方式、無責任な開発方式を見て、「これは他の国に入って貰わなくては」と思ったのは頷ける、とその財界人が言うのです。

 尖閣の問題もその側面があるのですが、中国には「13億の民を食わすためには、資源小国たる中国は資源を周辺に求めなければならない」と考えている節がある。海洋はその最たるものです。言ってみれば、「遅れてきた資源渇望の帝国主義国家」というわけです。

 しかしそれに限界があることは間違いない。それは周囲の国々と必ず衝突する。中国はフィリピンやベトナム、そして日本とも対立関係になって、その打開策が見えない。多分、「とにかく資源が欲しい」という姿勢そのものが間違っているのです。それは平和的に買うしかない。

 多分「帝国主義」はその狙いが資源であろうと、領土であろうと、行くところまで行くのです。そしてぶち当たって初めてその方針の展開が「やむなし」ということになる。中国もそうなる可能性が強いと思う。


2012年10月21日(日曜日)

 (11:35)あれれ....東京のど真ん中で。戦後65年以上たっているのに。

 日曜日の午前9時15分くらいでした。紀尾井町のホテルに所要があってコロンビア通りを上がって青山通りに入ろうとしたら交差点の中に警察官が3人ほど立っていて、さらに見ると赤いパイロンが一杯並べてあって「右折禁止」の雰囲気。

青山通り封鎖  警察の人に行き場所を言ったら、「お気の毒ですが、一回回って....」とだけ。「うーん、皇族の出入りかな」と仕方がないので赤坂郵便局を左折して乃木坂から赤坂通に入って左折し、赤坂見附を見たら写真のような状況。それでもまだ「なぜ」が分からない。だって、皇族の出入りで青山通りを止めていたのでは大変でしょう。

 「なにか異常なことが.....」と思ったら、ホテルの「今さっき赤坂見附から歩いてきた」という人が、「不発爆弾の処理とか書いてありましたよ」と。

 でネットで「青山通り 不発弾」で検索してみたのです。そしたら港区のホームページにこのお知らせが。最初信じられなかったが、本当でした。でも今日の今日まで知らなかった。

 私が午前11時15分に再び赤坂見附を通りかかったときには封鎖は解除されていましたから、無事処理は終わったのでしょう。しかし物騒な話です。ずっと不発弾の上で事務を執ったり寝ていた人がいたということ。

 それにしても物々しい警戒でした。青山一丁目あたりも結構な数の警察官が居ましたし、青山一丁目から赤坂見附までの246沿いは合わせると凄い数の警察官と赤いパイロンの数でした。それにしても、「元赤坂一丁目」と言えば本来は閑静な場所です。


2012年10月20日(土曜日)

 (04:35)おやおや、四半世紀たったその日に株価の大幅な下落ですか。もっともその日(1987年10月19日 ブラックマンデー)では株価は一日で22.6%も下げましたが、金曜日のニューヨークの下げはダウでせいぜい1.5%弱(まだ終わっていませんが)、200ドル前後。

 つい先日まで強くてダウは13500ドル台に乗せていたのに、と思って早起きついでに見たら、この下げ。理由としては

 「米有名企業の業績が予想を下回って出るケースが多い」
 「スペインの銀行救済に関して欧州首脳の足並みが揃わない」
 「米住宅市場回復の兆しはあるが、まだそれも暫定的であることを示す数字が出た」

 ーーーなどなど。まあでも基本的には13500ドルという株価の水準が高すぎるんですよ、私に言わせれば。確かに金融相場環境ではあるが、ニューヨークの史上最高値は14000ドルをちょっと上回ったところですから、「財政の崖」などなどを控えて、また基本的には弱いアメリカ経済を抱えて”金融相場”だけで走れるわけではない。

 昨日の東京株式市場は日経平均が引けで確か9002円と9000円台で久しぶりに終わっていたが、これもちょっと違和感があった。しかし東京の株にはニューヨークにあるような割高感はないので、その分は差し引いて考える必要がある。

 注目した統計としては、海外企業の対中国投資がまた減ったというものでしょうか。そりゃそうで、これだけ政情不安、賃金引き上げ圧力が強くては海外企業も「将来は大きな消費市場だから」ということで投資できない。

 その関連では「China Faces Tough Choice on Growth」というWSJの記事が納得出来るものでした。中国の安定成長の為には消費者の購買力を高めなければ駄目。その点で国内の格差是正が最大の改革ポイントになるが、「中国の次の指導部にそれが出来るか」と指摘している。もっともな指摘だ。


2012年10月19日(金曜日)

 (13:35)今朝起きて新聞を開いて真っ先に気がついたのが「甲州ワイン」の全面広告。山梨県が主要紙数紙の一面を買って「甲州は、日本の葡萄品種として初めてOIV(葡萄・ワイン国際機構)に登録されました」と告知。

 私も今週「甲州」が葡萄品種であると初めて認識したばかりですので、「開けよう 甲州」をじっくり見て、「やっぱし今度ゆっくり飲んでみよう」と思いました。「ピノ・ノワールやシャルドネと同様にワインに最適なヴィティス・ヴィ二フェラ種であることもほぼ解明」と。

 取材の中で「そうだな」と思ったのは、カリフォルニアのワインも実は有名になったのは80年代を過ぎたくらいから(甲州ワイン関係者)....というもの。そうなんですよ。私は70年代の後半にニューヨークに居ましたが、その頃のニューヨークではワインと言えばフランスやイタリアだった。その後にぐっとカリフォルニアが出てきた。

 だから山梨(よって日本)が生んだ葡萄品種としての甲州が、これから世界に羽ばたく可能性は十分ある。世界のワイン好きも、「次はどんな品種が出てくるのか」と新しもの好きな面があるでしょうから。

 昨日の「ヒッグス粒子」の取材は面白かったな。実はまだ今年7月4日のCERNの発表は「ヒッグスが推測した粒子かも知れない」という類のものなのですが、それが「ヒッグス粒子」だと証明されれば今の素粒子物理学の「標準理論」はほぼ完成する、と。

 しかし今の宇宙には実は「標準理論」では解明されないものが一杯ある。ダークマターなどで、「標準理論」は「いつか乗り越えねばならないもの」(浅井教授)らしい。

 だから実は研究者としては見つかったものが「暗黒物質の存在を示唆するような新しい粒子であることが一番面白い」(同教授)のだそうだが、いずれにせよ今後何兆回も実験と検出・分析を重ねていく中で、「宇宙の成り立ち」について大きな前進があるでしょう。

 今回の取材で分かったことは、「日本の技術無くして今回のCERNの成果はなかった」ということ。古川電工を取材させて頂きましたが、超電導ケーブルを作る自社の工程に対する同社の技術者の方々の自信には並々ならぬものがありました。

 我々のカメラはかなりディープに入ったのですが、『技術もそうですが、我々はチーム力が強い。欧米の会社では毎週「はじめまして」で仕事を始めるところもあるんでしょう....』と全く問題にしていない様子。CERNへの納入量も当初予定の二倍、四倍と増えたとか。心強かったな。


2012年10月18日(木曜日)

 (07:35)ははは、昨日はワイン、今日はヒッグス粒子......。

 今日はちょっと身構えていますよ。やはり難しい話ですから。でもとっても面白そうな取材で、今は加速器に使う超伝導ケーブルを作っている日立市の古川電工に向かっています。そこの取材を終えて東京大学本郷で粒子そのものの取材の予定。「粒子があってもモノは出来ない。それにからみつくヒッグス場があって.....という話かな....?

 昨日のワインの取材も面白かったですよ。シャトー・メルシャンの畑で見させて頂いた栽培方法の変化(棚ではなく垣根方式)は言われて初めて「そうだよな」と思いました。棚方式は国際的には珍しいと聞いて、「なるほど」と。「棚」はウルムチにもありましたが、あれは日よけ。

 山梨大学の柳田藤寿先生のところで見せて貰った海洋酵母Y-1095は、実に興味深い役割を果たしていました。あくまでワインは葡萄の産物で、葡萄が一番重要ですが、酵母はその匂い、うまみを大きくアップしてくれる。まだまだ未知の酵母は一杯あるそうで、先生はそれを地道に見つけておられました。

 それにしても子供の頃から「甲州ワイン」を「山梨県が生み出すワイン全般」だと思っていました。だって山梨のことを甲州と言いますから。しかしこの場合の”甲州”は葡萄の山梨(よって日本)固有種に付けられた名前だと。その固有種の葡萄から出来たのが甲州ワイン。以前の淡泊な印象から、かなり変わってきていた。

 ところで、これらの取材は毎週木曜日夜10時からのBSジャパンの「地球アステク」の為に行っていますが、今夜のアステクは第81回として「過密都市東京 再開発の先端技術!」をお送りします。

 皆さんもうご存じですよね。新橋駅から虎ノ門の間、ちょっと芝寄りで行われている大工事。環状二号線の地下トンネル工事ですが、その虎ノ門サイドに新しいテクノロジーをふんだんに使った新しいビルが建とうとしている。もうかなり形になっています。今回はその再開発の最新技術に迫ります。

 実は環状二号線は戦後すぐに計画されたのですが、平成になってようやく工事がスタートした。計画が進み始めたきっかけは、法改正によって出来た「立体道路」という制度

 かつては道路の上下に建物をつくることが出来なかったが、法改正により道路の上下空間に建物を建設することが可能になった。その建物が今「虎ノ門街区」と呼ばれる地域に立てられている大きなビルです。虎ノ門病院から遠くない場所にある。

 面白かったですよ。地下工事も、上階のビル建設現場も。日本では阿倍野もそうですが、都市の大規模再開発が進行中。都市の活力はこの国の経済の底力を示していると言える。

 番組では「地球アステク」の前の東京FM TIMELINEもお楽しみに。この番組が面白いのは、その独特な”視点”です。今夜は『「人は見た目が全て」の時代をSNSが変える可能性』です。面白そうでしょ。

 あとエッセイも公開されました。大陸的粗雑さ(2)です。このシリーズはあと2〜3回続ける予定です。


2012年10月17日(水曜日)

 (07:35)今日は銀座午前7時15分ロケバス集合で、「ワインに関わるテクノロジー」の取材に出発。今は中央高速を移動中ですが、その話はまた書くとして、今回は本を紹介します。

銀座で見つけたデパートの共闘  昨日新大阪で出発間際の時間の無いときにちらっと見つけて買った本ですが、結構面白かった。一冊は「韓国財閥はどこへ行く」(扶桑社)です。この本を書いたのは日経の記者をやっていたものの、その後退社して主に韓国問題を追っていて、ソウルに住んでいる玉置直司さん。

 この本がとってもいいのは、直近の韓国に関する豊富な情報が入っていると言うことです。出版が先月10日ですからある程度当然ですが、しばらく韓国には行ってないものの、隣の国には興味ある人間には頭をまとめる意味では良かった。

 雑誌(ネット)に寄稿した文章のまとめ本で、そういう意味では「まとまった思考」を感じはしないが、例えば今年の大統領選挙の一大争点が日本ではあまり想像できない「経済民主化」であると教えてくれる。

 このコーナーで取り上げている韓国財閥(サムスン、現代など)の圧倒的な存在感と支配力は、当然ながら韓国でも大きな論争を巻き起こしていて、「その力をなんとか削ぐ、力を抑制し分散させる」が大統領選挙の争点だというのです。

 面白かったのは、「パン屋に手を出すな」かな。財閥一族の娘や息子、孫達が資金力を背景にパン屋を一斉に始めたら、街のパン屋が潰れた。「けしからん」というのが世論になり、政治も動いたという話。これは面白かった。日本の財閥は解体によって性格を違えましたが、それ以前でもパン屋には手を出さなかったでしょう。

 大統領選挙の展望などはしていません。難しすぎるので。しかし新幹線の中で読むにはちょうど良かった。もう一冊は、「商店街はなぜ滅びるのか」(光文社)ですが、この本は従来の「商店街論」を出ているところが面白い。まだ全部読んでありませんが、面白い予感。


2012年10月16日(火曜日)

 (11:35)孫さんがもしあるものを相手に戦っているとしたら、それはドコモでもKDDI、ATT、ベライゾンでもなく、「時間」とではないでしょうか。11月が誕生日で56歳になる。60代のなるべく早い時期には「引退する」とかねて語っていた。今の孫さんは依然として若々しく見えるが、実はあまり時間がない。

 「海外企業の買収」という観点で見ると、タイミングは良い。なにせ円が史上最高に近く高く、日本にとって最後の通貨高の時期が今とも考えられる。かつ、彼が米企業買収の狙いに置いている基幹技術のLTEは「これから花咲く時期」にある。

 それはこのまだ未熟な技術(方式もFDDとTDの二つあったり、3Gとの切り替え時の空白問題など)を巡る業界地図がこれから大きく塗り変わることを意味するから、その段階で「軍」(今では資金や技術、人)を動かして陣地取りに動くのは当然のように見える。時宜を得た動きをするのにたけている人だと思う。

 しかし今週に入っての同社株価が2割以上下げたことで、この計画に対する「マーケットサイドの懸念」があることは明らかだ。

  1. やっと減ってきた有利子負債がまた1.6兆円近く増える。孫さんの時代に返済は間に合うのだろうか
  2. 契約者数が3000万の会社(ソフトバンク)が6000万近い海外の会社(スプリント)を買収と言うことで、「小が大を飲む」形になるのは大丈夫か(文化的な壁を含めて)
  3. スプリントそのものも米業界3位だが、上位2社とは大きな差があるし、有利子負債も多いが、これらをどう乗り越えるか
  4. かつLTEを巡る初戦の戦いでは、ソフトバンクは日本のドコモ、KDDIにも遅れを取っている。技術や人材の基盤は大丈夫なのか
 と市場が危ぶむのには理由がある。昨日の記者会見を見ると、明らかに孫さんは自分に対しても、今のリスク回避的と見られる社会や産業界に対しても、「挑戦」している。それは素晴らしい。あとは、この挑戦を成功に導くことができるかどうかだ。

 日本企業の米企業買収は、むろん成功例ばかりではない。むしろ失敗例が直ぐに浮かぶ。だからこれからが重要だ。ドコモも失敗した。

 それにしても、考えてみれば孫さんは「遠くから歩いてきた」ものだ。何かの本に起業(1980年代の初め)当時の彼を描写していたシーンが書いてあって、福岡博多区の立ち上げ直後の狭いオフィスでアルバイトを含む数人の社員を相手に段ボールの上に立って、「日本一の会社になる」と宣言したこと、それを聞いた何人かの人間が孫さんのもとを去っていったとか。

 これらの描写が、真実かどうかは知りません。しかし起業した当時は、ソフトウエアの卸しの会社に過ぎなかったことは確かだ。PC出版を始め、加えてヤフーBBの販売を手伝い、そしてボーダフォンの買収。この間に株価も上がったり下がったり。

 私もソフトバンクの顧客(利用者)だったことがある。しかしとにかくiphoneが繋がらなかった。その事情は解消しただろうか。だから、「トップは目立つが、どこか体力が付いてこない会社」というイメージがあるが、今回の海外企業の買収は実は買収する側の”知恵”と体力が試される。うまくやってくれれば、とも思う。

 確か孫さんは「後継者よ出てこい」と社内計画を明らかにしていたように思う。マーケットも「ポスト孫」に関心を集め始めるでしょう。それも関心事の一つだ。


2012年10月14日(日曜日)

 (23:35)大統領選挙越えの来年のアメリカ経済が直面する問題について、最近では一番まとまった記事を見つけました。ワシントン・ポストに載っている「Forget the fiscal cliff: U.S. has other possible economic threats looming」です。

 「fiscal cliff」(財政の崖)については、既に良く知られている。いわゆる「ブッシュ減税」が2013年、つまり今年末に期限切れになる一方、2011年におけるアメリカの債務上限に関する合意で2013年1月から強制的な予算削減が始まることを意味する。つまり来年の初めからアメリカの財政は「崖」の下を見ざるを得ないように「支出が減る」ということだ。

 これは今のアメリカのような病み上がりの景気にとっては、また雇用が伸びない状況では非常にゆゆしき問題である。しかしこの記事は、「財政の崖」以外にもアメリカ経済は大きな問題を抱えているよ、と指摘している。

 減税措置の打ち切りと歳出削減などに加えて、この記事は具体的に「Also on tap are new taxes on the wealthy and cuts in tens of billions of dollars in domestic and defense spending that will occur regardless of the fiscal cliff.」を指摘している。前者はオバマの社会保障改革の結果生じるものだ。

 問題なのは、今の米政界がいろいろな意味で捻れていることだ。大統領(今は民主党支配)と議会(共和党が優勢)の関係が大統領選挙の後にどうなるかは今の段階では憶測の域を出ないが、民主、共和という党派の違いに関係なく、今のアメリカの政界がイデオロギー的、哲学的にも非常に妥協が難しい構成となっていることだ。

 この問題についてシンクタンクである英王立国際問題研究所のシニアフェロー、ジーニア・ドーマンディー氏は先にロイター通信のインタビューで

 「米政界における党派性のレベルはこれまでにないぐらい高く、米国が直面しているいくつかの経済問題やその他の問題に賢明に対処することをより困難にしている。米国のシステムは『チェック・アンド・バランス』が働くように設計されており、それが現在まさに起きていることだ。ただ、しっかりとした対応が必要な現在のような時に、それは前向きな意味を持たない」
 と述べていた。実際にブッシュ政権の末期もそうだったが、最近のアメリカ議会の「法案成立率」は非常に低い。それは議会が全体として非常に非妥協的になっているということだ。このワシントン・ポストの記事の最後の方には
The economy is now growing at about the same pace as or more slowly than in previous years. It is facing fresh threats, too, including a historic drought and a global economic slowdown that is sapping U.S. manufacturing and exports, which had been fueling the recovery.

“This is not the right moment to repeal the payroll tax cut,” said Obama’s former top economic adviser, Lawrence Summers, in a speech Thursday. Even without an immediate way to make up the lost revenue, extending the payroll tax would be helpful, as long as the government eventually takes steps to control the federal debt, he said.

 という文章もあった。欧州の問題が大きく残っているのに、アメリカも大きな問題を抱えている。私は世界の成長センターが色々なところに出来ているという見方をしているが、従来の成長の”センター”と呼ばれるところの抱えた問題は大きい、ということだ。


2012年10月13日(土曜日)

 (23:35)今日はやっぱりスポーツが話題でしょう。サッカーの日本対フランスは、見事な勝利でした。そしてワシントンには涙・涙のナショナルズの敗戦。

 サッカーは、前半攻め込まれていた日本が終盤でのカウンター攻撃。今野が速いドリブルを展開し、それを追い越す形で長友がサイドを駆け上がり、今野から受けたパスを真横の香川に素早くパスし、それを香川が見事に蹴り入れて日本が1−0で勝利。流れるような攻撃でした。

 ライブでは見れていなかったので、その後ビデオで土曜日の日中見て「すんばらしい」と思いました。最近はちょっと力が落ちてきているように見えて、やはりフランスはワールドカップに優勝したこともあるチームですから。直近では女子もオリンピックでフランスを破った。日本という国のサッカー力は確実に上がっていると思う。

 もう一つ、これはずっとライブで見ていたのですが、日本にもいたことがあるデーブ・ジョンソン監督率いるワシントン・ナショナルズ対セントルイス・カージナルスの戦い。壮絶でしたが、見事というか全ての運を味方に付けてのカージナルスの勝利。見ていてこれも「凄まじい」と思いました。

 確か最初の3回でナショナルズは6点を入れてリード。ジリジリ迫られて6−5から一端は8回に二点差の7−5にしたのです。何とそこから9回の表にカージナルスは4点取った。

 ワシントンの嘆きはこの記事「2012 MLB playoffs: Washington Nationals fall one strike short against St. Louis Cardinals in NLDS Game 5」に表れている。ワシントンには嘆く理由がある。野球で勝てないのです。

 この記事に見出しのように、本当に「あと一球のストライク」だったんです。2アウトからカージナルスは点を入れた。かつ打者はツーストライクまで追い込まれていた。今頃デーブ・ジョンソンはどんな気持ちでいるのだろうか。負けたピッチャーは。そして、速いゴロをはじいたショートの選手は。

 ところがもう明日からアメリカはリーグ・チャンピオンシップです。相変わらずあきれるような凡プレーが多いが、それでも迫力はある。日本の野球はちょっとまとまっていすぎるかな。面白い試合はありますが。


2012年10月12日(金曜日)

 (15:35)昨日書いた韓国経済の歪みに関連して、朝鮮日報に非常に興味深い社説がありましたので、紹介します。タイトルは「韓国経済、サムスンと現代自ばかりに頼れない」

 驚くのは、「サムスン電子と現代・起亜自動車の今年の純利益は推定で36兆8000億ウォン(約2兆5800億円)に達し、これに伴い上位30位までの企業(時価総額基準)の純利益全体に占める割合も55%にまで高まるという。ちなみに昨年はこれが44%だった」という点。同紙がして記しているとおり、韓国では「大企業間でも格差が広がっている」ということ。

 今に始まったことではないのですが、当然ながら韓国でも懸念は根強いと言うことでしょう。サムスンにとっては、「スマホの後」が問題でしょうね。何を商品の柱に据えるのか。ノキアを見ても分かるのは、この世界の変化の速さです。

 ところで、スウェーデンにお住まいの20代の日本人女性から非常に興味深いメールを番組に頂きました。日本が抱える問題のいくつかが端的に指摘されています。

 いつも「伊藤洋一のRound Up World Now!」を楽しく拝聴させて頂いております。遅ればせながら、本日9月21日放送分、アルコニクス代表 正木氏との対談の回を拝聴し、深く感銘を受けたので投稿させて頂いております。

 私は以前、日本の鉄鋼メーカーで働いた経験があり、現在は、スウェーデン在住で、毎日お隣の国、デンマークへ働きに出ております。

 番組で正木氏がご指摘された、日本人が持つ/日本人が受け継いでいる「巧み」についてや、今でも日本の随所に残る技術力など、実力のある方から改めてその事実を伺うことができ、日本人である誇りを思い出すことが出来ました。思えば私が鉄鋼メーカーで働く事を志望したのも、日本の技術力、日本人の底力を秘めた会社で、誇りをもって世界に貢献して行きたいと思ったためでした。

 たびたび伊藤様が番組でお話される通り、なぜ近年の日本にはアップルのような会社がないのか、イノベーションを起こす会社がなかなか出てこないのかというご指摘はその通りだと共感をしておるのですが、同時に日本人の勤勉さと美のセンスは普遍的でなかろうかと考えており、それは世界の中でも類い希な能力で、今後も価値を発揮するものはないかと思っております。

 しかし正木氏がご指摘された通り、日本人の国際感覚の欠如は、同意やむなしという所でした。大好きだった前の会社、鉄鋼製造メーカーを離れたのもそこが一因でした。

  1. 若手が積極的に海外の顧客と交わることが出来ないことは、消極的な態度であり、会社の真のグローバル化を拒むスタンスであると思われました。その他にも

  2. 女性は男性をサポートする存在である、という事実も受け入れ難いものでした。(一般職の方々は、全員が女性でしたし、管理職には女性が10本の指で数えるほどしかいませんでした。また夜の飲み会でも男女の不自然な社交関係も耐えがたいものでした。)これは、今の会社では考えられないスタンスと実態です

  3. また、このまま閉塞感のある日本社会で、海外に出ることもなく会社と結婚することを選んだ総合職の女性として、一生を終えるのかと考えると、将来の希望が無いように思えたのも一因でした。
 日本に嫌気がさし、心機一転スウェーデンへ参ったわけですが、日本が嫌になってしまったという自分が残念な気持ちがいつもありました。

 そんな中で、正木氏の、日本人らしい経営者、日本の力を信じており、その発揮の仕方をご存じの経営者、そして違う国の方々の中にいても遜色のない存在感を発揮するであろう企業人たる意見と態度はとても嬉しく感じた次第です。

 やや冗長で、脈絡なのない投稿となってしまい申し訳ないです。 今後も、番組の楽しみに拝聴させて頂きます。遠く北欧から応援しております。

 それでは。

 私も正木社長とのインタビューは学ぶことが多かったと思います。番組サイト(http://www.radionikkei.jp/roundup/)から「アルコニックススペシャル」に渡って頂ければ番組は聞けますし、ポッドキャストでも聞けますので、お聞き逃しの方はどうぞ。


2012年10月11日(木曜日)

 (15:35)今日の約束のランチが「東京ステーションホテル」だったので、「どんなホテルになったのかな」と。

 もうホテルに入る前から凄い人。入ってもまた凄い人。思い出がある人が多いんでしょうね。なので、あまり見る時間もなかったのですが、「かなり変わった」という印象。このホテルは休業したのが2006年。それから6年もたっての営業再開。ということは従業員の方も大部分が入れ替わったのでしょう。

 以前は結構気安いホテルで、確かあまり高くない値段でデイユースもあったと思った。使ったことはないが。しかし改装後のホテルは高級感漂う仕上がり。宿泊代金もかなり高くなっている。部屋数も150と増えた(と思う)。

 「レストラン」も数が増えている。その中の「しち十二候」(知らなかったが六本木の店だそうです)が予約だったのですが、予約時間の「11時」に行っても、「ちょっとお待ち下さい....」と。ハードは作ってもまだソフトが付いてきていない印象。これからでしょうか。

 東京駅周りもホテルが増えました。線路の反対側にはフォーシーズンがあり、駅の北側には丸の内ホテルがある。競争はかなり厳しくなるのでしょう。何か特徴がなければ。ステーションホテルの場合は、以前は部屋ごとに歴史があった。今はどうなっているのか。

 レストランが固まっている地下(B1)にはスポーツジムもありました。列車の待ち時間が長いときは、何かに使えるかも知れない。


2012年10月10日(水曜日)

 (15:35)今日の新聞では、読売の「EU・米 経済協定構想ー来年交渉入り目指す」が比較的目立つ記事でしたが、どうも今ひとつ納得性に欠けますね。

 「交渉を開始しても妥結には3〜4年かかる見通し」(同紙)と先の話であることに加えて、どのFTA交渉でも大きな議題となる「農業をどうするのか」に関して私が読んだ範囲では全く言及がない。

 この記事にも書いてあるとおり「経済構造が似ている」というのなら3〜4年もかからないはずですが、実際にはヨーロッパサイドにもアメリカサイドにもいろいろな問題があると思う。その一つが農業です。

 その他では、これまでに読んだ記事では「IMF warns eurozone on capital flight」が面白かったな。EUの域内で資金が周辺国(ギリシャやスペインなどでしょう)からコアの国に流れていて、その流れが銀行の資本構成を著しくゆがめる、それがまた成長の足枷になると。

 メルケル首相がギリシャに行ったりして事態は少しずつ動いているように見えるのですが、スペインは救済申請を躊躇しているし、ヨーロッパの危機は長引くこと必至。その中でお金は先先に動く。

 それにしても、IMF・世銀総会にも出席を拒否とは中国も度量がない。なにか見える形で日本を困らせようとしているのでしょうが、これでは世界に対して「中国は異質な国」と宣伝しているようなもの。ちょっと滑稽です。

 日本の新聞の見出しは「日本車の中国の売れ行きが大幅に落ち込んでいる」と報じているが、記事をよく見ると9月単月でそれでも日産が7万6100台、トヨタが4万4100台などと結構な数量売れている。私などはそっちの方に驚く。

   あれだけの騒ぎがあったら、そして日本車に代替する車が多かったら、そんなには売れないでしょう。中国では消費者の中に我れ関せずで日本車を買っている人がまだそんなにいる、ということが私には興味深い。

 最後に私が信頼する研究機関が韓国経済に占めるサムスンの大きさを示す数字を知らせてくれましたので、それを掲載します。その研究機関の方々とは先にお昼ご飯をご一緒しながらお話をしたのですが、私が8年ほど前にソウルの友人に聞いた「なんでもサムスンは韓国経済の五分の一から四分の一」という話をこちらからしたのです。面白い視点なので。

 その時の記事は「2004年、浮揚感なき韓国経済」にありますが、その時はそこに書いたように

 韓国の製造業の中でも、サムスンの地位は圧倒的である。昨年は5分の一になったが一時は同社が支払う法人税は韓国の全法人税収入の四分の一を占めたし、同社は

「韓国の株式市場の時価総額の22%」
「全企業の純利益の25%」
「全輸出の16%」
「貿易黒字の三分の一」

を占める。つまり韓国経済はサムスン依存が極めて高い

 ということだが、その話に興味を持たれたのか「では今はどうなっているのか」を調べて打ち返して下さった。私も調べようとしたが、ちょっと後れを取った。信頼できる機関なので、私もそれを今後使う予定です。以下が要旨です。メールから。
 まず、税金の支払額ですが、bloombergで韓国証券取引所の上場会社の各直近年度の合計法人税等支払額と、2011年の上場サムスングループの合計額とを比較したところ、

 サムスン電子のみで 14.4%
 グループ全体で 18.1%

でした。ちなみに、韓国銀行HPでの2010年の法人税額は36.8兆 ウォン、サムスン電子HPのIR資料の法人税支払額は3.2兆ウォン で、割合は 8.6%でした。

 次に、同bloombergデータにて、9月末時点での韓国証券取引所の上場株式の時価総額と、サムスングループの合計額を比較しました。

 サムスン電子のみで 17.4%
 グループ全体で 24.9%

と、こちらも伊藤様に教えていただいた通り、非常に高い割合でした。輸出については、私どもでお調べすることのできた最近のデータは2007年当時のものとなってしまいましたが(bloombergより)、韓国銀行の2007年の年間輸出データと比較したところ、

 サムスン電子の占める割合は 14.0%
(グループの合計額については入手できませんでした。)

でした。同韓国銀行データの2011年の数値については、2007年と 比べて約2倍、サムスン電子HPで同社の2007年と2011年の売上 データを比較すると、こちらも約2倍となっていることから、 現在も同水準であると推測されます。

 最後に純利益額を、こちらもbloombergデータより韓国証券取引所 上場株式の各直近年度の合計額と、サムスングループの金額とを 比較しました。

 サムスン電子のみで 9.2%
 グループ全体で 14.2%

でした。純利益の定義などにより、一部の報道等の金額と若干 異なりますが、http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2010/06/06/0500000000AJP20100606001000882.HTMLとやはりこちらも高い割合でした。

 以上、可能な範囲でお調べしたデータでございます。 改めまして、サムスン(チェボル)依存の構造が確認できました。 ありがとうございました。

 つまり、2004年の段階でも2012年の段階でもサムスンは韓国経済の中で異常に大きい存在であり、それはまた韓国経済の歪みにも繋がっていると言うことでしょう。


2012年10月09日(火曜日)

 (15:35)昨日は東京から大阪への新幹線移動の途中でしたが、午後6時半過ぎにツイッターで知ったノーベル医学生理学賞に新型万能細胞、iPS細胞の山中伸弥京都大教授」というニュースは本当に嬉しかったですね。フェースブックで「嬉しい」旨を書き込んだら、本当に大勢の方から「いいね」が入った。

 その研究の素晴らしさについては今朝の新聞に嫌と言うほど書いてあるし、山中さんの人柄についても「手術が下手だった....」とか一杯書いてあるので省きますが、4年間も科学番組(今は地球アステク)をやっている身としては、「まだまだ日本には誇れる世界的研究が一杯ある」と声を大にして言いたい気持ちです。

 今朝のスポーツ新聞の一つが21世紀に入ってからの科学系のノーベル賞受賞者数を一覧にしていて、確かアメリカが30以上でダントツなのですが、日本はイギリス(9個)、ドイツ・フランス(5個)を抜いて10個の二位。これは素晴らしい。

 日本の研究論文は一端日本語という世界ではメジャーではない言語を経た後に世界に英語などで発信される。論文の流布ルートは欧米の研究者よりも複雑なはずです。しかし世界で引用される論文の数は多い。

 これは偏に日本の研究者の努力と才能の賜であると同時に、文化や研究体制がいろいろ問題はあるにせよ「新しいものを育む」システムになっているからでしょう。中国、韓国が実質的に科学系のノーベル賞受賞がゼロなのと良い対象です。

 研究の現場にお伺いして先生達とお話しすると、「研究費の削減を恐れている」ことが分かる。民主党がまるで政治劇のようにやった予算削減で不合理な研究費の削減を実施された研究者も多いからです。

 研究者が縮こまっているような体制から良い研究が生まれるわけはない。不合理な支出(不合理な人件費など)は当たり前に削減されるべきですが、将来大きな成果を生みそうな研究は育むべきです。民主党の政治劇を演じた面々はそこが全く分かっていない。目立てば良い、の意識だけでした。

 日本からはもっともっとノーベル賞の受賞者が増えて欲しいし、その素地はあると思う。そして、その研究が日本、さらには世界にもっと貢献して欲しいと思う。


2012年10月08日(月曜日)

 (18:35)そういえば、先々週、9月最終火曜日のアンカー終わりの写真をスタッフが送っていてくれました。記念に掲載します。楽しい番組でした。ので、ちょっと大きく。



2012年10月08日(月曜日)

 (18:25)今新幹線で大阪に移動中ですが、凄い混みよう。考えたら連休初日の6日の早朝は都内から富士山麓に向かう際に中央高速で大渋滞にはまったし、ちょっと移動で悲惨な、しかし考えてみれば「日本人もよく動いている」という印象を持ったこの三日間でした。

 新幹線は博多に向かう列車ですが、とにかく自由席がむちゃ混み。その他も指定席はなしという状況で、自由席には売り子も入れない。お盆の最中より人が多い。まあ三連休のスタートの朝と、最終日の夕方に移動している私も芸がないのですが。

 「これなら中国の人がこなくても」とは思いませんよ。実際に都内のホテルなどは連休中もちょっと寂しかった。しかし、日本人が少しでも動いて、中国人の団体さんが来なくなった影響を少しでも緩和できたらと思う。個人は結構来ているようです。

 それにしても、昨日の「いま世界は」は面白かったな。ビデオの最中も隣の手嶋龍一さんといろいろ話しながら。

 ノーベル賞の受賞対象研究年齢の上昇は全く知りませんでした。以前のノーベル賞は発想で取れたが、今はいろいろな知識が累積していて、それに一応目を通すことに時間がかかっているのかもしれない。それだけ早熟の天才がノーベル賞を取れる環境が変わってきていると言うことでしょう。アインシュタインは26歳の時の研究が認められた、と。

 数字はうろおぼえですが、1905年までは受賞対象になった研究は当該研究者が35歳までに発想したが、1985年にはこれが46歳に上昇したと。良い事なのか、悪いことなのか。ナイルの源流の話も面白かったし、北朝鮮でビデオを回したジャーナリストの話も良かった。

 ニュース番組と言っても最近はバラエティの要素が増えている番組も多い。それはそれでいいのですが、直球勝負というのもあっても良い。


2012年10月07日(日曜日)

 (08:25)昨日は久しぶりに草刈りをしていたので見られませんでしたが、今日ビデオをチェックしていたら、ダルは残念でしたね。体調が万全でない割には頑張って投げていた(ボールの切れは良かった)と思うのですが、何せ自軍にまたしてもエラーが出た。

 最終盤に来てのレンジャーズの失速の大きな原因は、どうみても「緩慢なプレー」です。ハミルトンでしたっけ、センターで落球してアスレチックスに負けたのは良い例で、ダルも昨日の試合は一塁手のエラーから点を取られた。

 うーん、私としてはかなり残念です。「彼は大リーグ入り早々にワールド・シリーズに行けるのでは」と春に思っていたし、チームはそれだけ強かったので。しかし、ここで一回途切れたため、ちょっと気分が途切れた形が出来てしまった。リカバーは時間がかかるかもしれない。

 もう一つのナショナルリーグのワイルドカード同士の戦いでも、チッパー・ジョーンズだったと思うが、二塁への悪送球が大きな失策となって負けた。負けたサイドの監督が「普段の事が出来なかった」と言っていたのは印象的でした。「普段通り」がなかなか難しいと言うことでしょう。ま、その他の戦いも面白いので、引き続き見ますが。

 ところで、もう通過したことがある人は知っているのでしょうが、今東京駅が大変なことになっています。二つあるドームの下で上を眺めている人があまた。修復→リバイバル・オープンとなった東京駅は実際にかなり綺麗です。で、ずっと上を眺めたり、それを写真に収めたり。

 大勢の人、その中には観光ツアーの人とも思える人が、一杯上を向いて、時に固まって上を見ている。いつもなら、「ちょっとちょっと....」と思うが、でもまあ本当に綺麗だし、普段は東京駅を通過しない人も多いでしょうから、「ごゆっくり」と心の中で思っています。

 白と茶色のコントラストが良い。私はアムステルダム駅を見ていないので知りませんが、「本当に似ている」と多くの人が言う。それにしても、このコーナーで紹介したように最初に出来たときは、草っぱらの中にぽつねんとあの建物。設計した人は先見の明があった。


2012年10月05日(金曜日)

 (12:25)やはりそうですか。昨日の午前にレッドソックスとヤンキースの最終戦を見ていて、ボストンの球団のこの一年を象徴するかのようなあまりにも惨めな敗戦で「誰かが責任を取らされるだろう」「それは噂通りバレンタイン監督になるだろう」と思っていたら、その通りでした。

 通常的に考えれば、「チームを育てる」と言って選手を入れ替えた一年目ですから、「ある程度の苦戦」は覚悟していたはずですが、アリーグ東の最下位では球団幹部も黙ってみていられなかったのでしょう。

 ボストン・レッドソックスの公式サイトを見ると「Red Sox dismiss Valentine after trying year」となっていて、2年契約なんだけど今年は「trying year」だったんだという印象。解任を発表したGMは

"Our 2012 season was disappointing for many reasons," said general manager Ben Cherington, who made the announcement and who will lead the search for a successor. "No single issue is the reason, and no single individual is to blame. We've been making personnel changes since August, and we will continue to do so as we build a contending club. With an historic number of injuries, Bobby was dealt a difficult hand. He did the best he could under seriously adverse circumstances, and I am thankful to him."

 と。最後の方で「苦しい中頑張ってくれた」とバレンタインに気を遣っている。しかし69勝93敗。ちょっと負けすぎでしたね。

 それにしても昨日投げたのはレッドソックスが松坂、ヤンキースは黒田。松坂は気の毒なくらいに打ち込まれた。2本のHRで5失点だったかな。いかにも自分に自信がなさそうで、顔が悲しそうに紅潮していた。今年が6年契約の最終年。来年はどうなるのだろうか。

 対する黒田は一年間ローテーションを守った唯一のピッチャーとして貫禄があった。人間の立ち位置というのは何時でも入れ替わるのだな、と思いました。松坂は鳴り物入りで、黒田は「彼も行くんだ」という印象での大リーグ入りだったが....。

 ところで笑える記事を発見しました。「まあ、そうかな」とも思うのですが。他紙にもあるかも知れませんが、朝日新聞に載っていました。『元恋人調べる人「成長できない」 フェイスブックを調査』というのです。フェイスブックね、10億人にユーザーが拡大したとか。記事の内容は

 交流サイト「フェイスブック」で、別れた恋人のことを調べてしまう人は、人間的に成長できない。そんな研究結果を、英国の研究者が米国の心理学雑誌に発表した。思い出にふけって現実を受け止めるのが難しいようだ。(中略)

 平均年齢21.4歳の男女464人にインターネットで調査。交際期間、失恋の痛手の度合い、フェイスブックで友達に登録しているか、元恋人のページを見る頻度などを質問。元恋人への恨みや未練の気持ち、気持ちを切り替えて新しい趣味を持つなどの「人間的な成長」がみられたかを調べた。

 そしたら、過去を振り返る人には『新しい趣味を持つなどの「人間的な成長」がみられなかった』ということでしょう。だからどうということはないのですが、当たっているのではないでしょうか。


2012年10月04日(木曜日)

 (12:25)昨日はまた一日ロケで筑波に出かけていました。そもそも「メートル」とか「キログラム」は誰がどうやって決めているのか、何が基準なのかという問題で。

 その番組は11月01日の「計量記念の日」の「地球アステク」で放送されますが、メートルは「光の速度」が基準になっていましたし、キログラムは「原子の質量」を基準とする方式にまもなく切り替わることが判明。そういう意味では非常に意義ある取材でした。

 それにしても、度量衡は重要ですね。全ての基本ですから。未だに長さではメートルやヤードがあり、ゴルフは以前としてヤードが主流。日本もゴルフでもメートルに切り替えようとしたが、米英がヤードですから結局ゴルフでメートルを使う人は少なくなった。重さはアメリカは以前としてポンドです。

 そういう意味では人々の生活習慣はなかなか変わらない。しかし、今回の取材で科学技術を面では確実に「メートル」「キログラム」が基準になっていることが分かりました。ナイス。

 ところで今日の夜10時のBSJAPANの「地球アステク」は、「超便利!国立国会図書館の新機能」をお送りします。「これは使える」という知恵が一杯詰まっていますから、お楽しみに。

 あ、それから「地球アステク」のフェースブックサイトがこういう形で出来ましたので、今後充実していきます。お楽しみに。


2012年10月02日(火曜日)

 (15:25)ははは、iOS6を公表(19日でしたっけ)し、iPhone5を発売(21日)して以降のアップルはボロボロですね。どうか素早くリカバーショットを打って欲しい。

 最初の「ボロ」は言うまでもなくマップです。9月29日にも取り上げましたが、チム・クックが謝罪文までHPに掲載する騒ぎになっている。これはiOS6の欠陥です。しかしこれには愛嬌があった。地図はおもろいので。

 しかしもう一つは実は深刻です。あまりマスコミなどで取り上げられていないのですが、致命的な部類に属する欠陥です。それは「iPhone5ではメールの受信、時には発信も非常に困難だ」ということです。これはiOS6の問題ではない。なぜなら、iOS6にバージョンアップした私の「4S」では起きないからです。

 「メールの送受信が困難」というのは、スマホとしては致命傷でしょう。今日ネットを調べていて、「私以外にも一杯同じ問題を抱えた人が居る」と結論して、これは「欠陥」「ボロ」に等しいと思った。これで「ボロ」が二つ揃ってしまった。早く対処して欲しい。同じ問題を抱えている人も、声を上げて欲しい。個人的に対処するには限界がある。

 27日のこのコーナーにiPhone5の欠点として私は、「メールのダウンロードが遅いときがある。多分LTEとWIFIの電波が入れ替わったりして、優先順位が安定しないからかも知れない。見ていると、3GとLTEが頻繁に入れ替わる場所もある」と書いた。その時から問題は発生していたのですが、「そのうちどうにかしよう」「なるだろう」と思ってほっておいたら、その後も直る気配が全くない。

 観察していていろいろなことが分かったのです。私の場合、仕事(講演など)にアダプター(プロジェクターなどと繋ぐ)が必要で、それがiPhone5ではまだ用意されていないため、今は両方(つまり「4S」「5」)を併用しているため、良く分かるのです。現象は

  1. 「4S」「5」のメールに関わる設定を全く同じにしても、指示すれば「4S」はその都度メールをダウンロードに行くのに、「5」は指示以前からずっと「メールをチェック中...」の状態で少しもメールを取ってくる気配がない
  2. 「5」で全くメールが受発信できないわけではない。それはリブートしたときとか、「設定→一般→リセット→ネットワーク設定をリセット」した直後など。しかしそんなのは時間と手間がかかるし、本来おかしい。その他の大部分の時間帯において「5」はメールの受発信が出来ない
  3. よって「4S」「5」を今併用している私としては、「4S」を主なスマホに使い、「5」はカメラとしてとかテザリングマシンとしてしか使っていない
 というものなのです。しかしメールを使えないということは、iPhone5で写真を撮っても、メールで送れない、送るにしても余計な手間(リブートなど)がかかるという問題がある。

 実はiPhone5は設定を終えた時点から「メール機能が何かおかしい」という印象がしました。メールの取得がぎこちなかったからです。しかしその後分かったのは、「メールをチェック中」が終了しないという問題です。リブートなどの特殊作業直後は除いて。「終了」とは、各メール取得指示について

  1. 太字(ボールド)で表示されるメールのタイトル(まずそれを取りに行く)を取得、表示し終え
  2. その下に細字で表示されるメールの最初の数行(私の場合は2行で設定)が表示され
  3. 最後に画面下の「メールをチェック中」が消えて「更新:2012/10/02 15:07」が表示される
 ことですが、観ているとこの「2」と「3」の作業が「5」では通常の状態において出来ないのです。少なくとも私が持っているiPhone5では。私の「iPhone5」はauですから、au特有の問題なのか、特殊日本的な問題なのかは不明です。後述するがアップルのコミュニティを見ると、softbankの方の中でも同じ問題に直面している方がいらっしゃるようだ。

 今日この文章を書いているのは、「これはショップの担当者じゃ分からないな」「 説明するのも面倒だし」「そのうち銀座にでも」と思っていたのですが、「コミュニティーで話題になっているかも」と思って、「iPhone5 メール受信」で検索をかけて分かった。

 そしたらこのページが出てきた。「やっぱりこんなに多くの人が同じ問題に直面している」と思いました。

 これは致命的でしょう。だって「こうすれば直る」ではスマホの役割を放棄しているのと同じです。私もさっき書いたように「設定→一般→リセット→ネットワーク設定をリセット」をやってみて、その時はokだったが、その後はまた同じ症状になった。

 このアップルのページでは「設定→リセット→すべてのコンテンツと設定を消去」したら直ったとかいろいろ書いてある。しかし私はそんなことをする気はない。だって製品を売った側の問題でしょう。設定を全てやり直すなんて一番面倒な作業です。無償配布のソフトでのパッチを早急に期待します。その間私は「4S」を主に使います。

 それにしても分かったことは、「アップルの製品をもっとも愛でて、使っていたのはやっぱりスティーブ・ジョブスだった」のかもしれない、ということです。iOS6のマップの問題は、最初に新OSを見られ、使える数人の幹部の一人でも実際に自分の目で見て使ってみたら、「これは酷い」と分かる筈です。だとしたら出てこない筈だ。

 iPhone5のメール送受信の困難性に関する問題も、特殊日本的な問題だとしたら別ですが、世界的な問題だとしたら「製品を素早く使える数人の幹部が使えば」直ぐに分かる問題です。

 依然としてアップルの製品は好きです。マックair などは本当に美しい。薄くて。しかし、マップを見て唖然としたし、iPhone5のメール問題は話としては深刻です。一つでやっている人は本当に大変だと思う。素早い対処をお願いしたい。


2012年10月01日(月曜日)

 (19:25)あとでネットで調べたら、「一年に一度あるかないかのこの現象は”赤富士”といわれ大吉運の兆しなのです。この奇跡の光景は神々しさにあふれ、今まさに訪れんとする大吉運を ...」と書いてあったので、皆さんにもお裾分けをします。

 「主に晩夏から初秋にかけて、早朝に富士山が朝日に染まって起こる現象」と説明があって、実はその通りなのです。台風だったのですが、予定通り川浦温泉と河口湖に二泊の泊まり。台風が来た30日の午後から1日の午前中に掛けては河口湖の旅館に居ました。

 午前零時前には嵐も収まって空が月明かりになり、富士山がかすかに見えて、上に雲が少しある状態。「明日は凄い写真が撮れるかも知れない」と思って、実は午前4時過ぎに起きて、毎週月曜日に書いている文章を書きながら夜が明けるのをベランダの椅子で待っていたのです。

 来ました、来ました。台風一過の実に綺麗な空に、午前5時半くらいから富士山がくっきり見え始めて、雲もない。その写真もフェースブックにアップしましたが、それから30分後の多分午前6時03分です。見事に朝日を浴びて、富士山の頂上部分が「赤富士」に。写真を二枚撮りました。

 私にとって初めてじっくり狙った写真ですが、「一年に一度あるかないか」の珍しいものだとは思わなかった。ラッキーです。台風一過は旅行先で迎えるに限る.....。


 ところで今日は10月の最初の日。私が担当していた番組にも若干の変更があります。6年半続いていたアンカーは先週が最後の出演でした。長く続いたので寂しい気もしますが、今までの「火曜日は必ず大阪に居なければならない」という制約が外れたことは嬉しい。

 火曜日は東京でもいろいろな会合(勉強会)や講演の機会がありますから、今後はそれに対応できる。といっても毎週大阪にはコールがあるのでお伺いします。大阪は好きですし、10月は大阪で地球アステクの二日間におよぶロケもあります。

 10月1日からの私のレギュラー番組のスケジュールは、相変わらず忙しい。しかし、楽しい番組ばかりで、今後も出来る限り続ける予定です。



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