2013年04月30日(火曜日)

 (15:00)この発言が本当ならちょっと酷いな、と思ってましたし、その旨番組でも言ったのですが、今ネットの日本の新聞を見たら「一転撤回」「お詫びしたい」と。

 簡単に撤回するような発言だった言わなければ良いのに。最初は「真意が伝わらなかった」との説明ですが、「真意が伝わるように話す」のが言葉を扱う人間の責務だとも思う。「インタビュー後の雑談の時の話」と説明しているようですが、「雑談の時の真意」というのもなかなか理解が難しい話です。

 この一件が東京招致に響かなければ、と思っています。


2013年04月30日(火曜日)

 (09:00)ははは、なんだか笑える。月曜日の午後から丸一日もいないで大阪を離れようとしているのですが、その間にいろいろあってタクシーに5回ほど乗ったでしょうか。なんとうち3台のタクシーの運転手さんが、向こうから「もうグランフロント行かれました....」と聞いてきた。

 中には「ぐらんふらんて」「ぐらんふらん」とか、ハッキリ正確には発音できない運転手さんもいたのですが、ということは当然ながら大阪では話題なんでしょうね。今もっともホットな場所、話題として。月曜日まで開業3日間で140万人が訪れたそうな。運転手さんとの話の中でいろいろ面白い話題も入ってきている。

  1. 多分連休の直前に営業を開始したことと関係あるのだと思うのですが、とにかくグランフロントでは「アルバイト不足」が深刻化
  2. 結果、時給850円程度が普通の大阪で、グランフロントは時給1200円で人集めをしている
  3. その結果、大阪中のアルバイトがグランフロントが有利ということで集まりだして、足りなくなったUSJなどは時給の引き上げを検討している
  4. 客足も主にグランフロントに向かった結果、普段は人で一杯の阪急とかがガラ空きになった
 などなど。私は行く時間もなく今回は行けなかったので知りませんが、「近大マグロの店」などは2時間待ちだとか。でも私は以上の話を聞いて、「行くのは当分先だな」と思いました。

 だって、「必要なアルバイトもやっと集めている」ということは、そもそも人手不足だろうし、ということは客が押し寄せた店などはえらいことになっているに違いない。正規で働いている人だって、慣れてはいない。手順も悪いはずだ。てんてこ舞いになっている筈だ。そんなところに客で行ったらイライラする。

 まあ新規オープンの店(ホテル)って全部そうなんですよ。東京の外資系ホテルでもそう。一人一人は経験があっても、連繋がうまくとれない。タイミングが悪いなど。だから、本当は半年たって行くぐらいが一番良い。でもそうは待てないので、5月の中旬には行きますが。

 運転手さんと話していて、「ああ、大阪駅回りの施設では珍しく駐車場があるんだ」と思いました。マンションもホテルもあるので当然なんですが、一般的にJR三越伊勢丹を初めとして、大阪回りの商業施設には備え付きの駐車場が極めて少ない。致命的に思えるほど。

 大きな買い物はやはり駐車場がいると思うのだが、なぜかない。JR伊勢丹三越など、「行って」と運転手さんに言うと、「どこに着けましょうか」と迷って聞いてくる。まあ、行っていない段階の「耳情報」ですが。

 しかしひとつ言えることは、大阪のグランフロントは「労働賃金の上昇」をひとつのターゲットにしているアベノミクスにとって貢献度は高い、ということでしょうか。


2013年04月29日(月曜日)

 (23:55)「うめきた」の新しい関西も多分いいのでしょうが、私は古い関西も好きだな。たまたまNHKがこの一ヶ月半くらいで「新日本風土記」で2回関西を特集、それが良かった。

 大阪 法善寺界隈は関西の知り合いからDVDを見せて貰いました。法善寺はニューヨークから帰ってきた1980年代の初めに出張の時に先輩に連れ来てもらったのが最初。それから機会があれば来ている。

 火事があったり、いろいろあったんですよ、この街にも。大阪でももっとも古い街並みが残っている地域で、だからといって古さだけがあるわけではない。江戸時代の門前の露天商が発展したこの町は、そこかしこに時代の新しい波も入れている。そこがいい。番組で紹介されたあるお店の女将の一句は笑えた。

  「水商売 なぜに消せない 火の車」

 その後、尾瀬、お伊勢さん、桜前線と来て、一番新しい4月12日に祗園と関西に戻ってきている。これは録画して日曜日に見ました。

 これがまた落ち着いた番組で良かった。へえ、京都はそうだったのと見入る事が出来る番組で、あの格子越しの芸舞妓の衣装の色が良かった。それにしても、産業というのは面白い契機で発展するものです。茶立てが発展したと。

 改めて、「八坂神社」のあの一体に対する存在の大きさを実感しましたが、考えてみれば法善寺横丁も門前街。そして祗園も八坂さんが生んだ街。

 昨日紹介した「中央線がなかったら」(見えてくる東京の古層)でも出ていましたが、昔の街における寺社の役割の大きさは特別だったんですね。


2013年04月28日(日曜日)

 (23:55)びっくりした。「中央線がなかったら」(見えてくる東京の古層)という本を読んでいたら、突然79ページに村上春樹の話が出てきた。

 蛇足だが、氷川神社の坂の下には現在高円寺中央公園があるが、こここそが村上春樹のベストセラー『1Q84』で青豆が天吾を発見する公園だと言われている。
 と。「やっぱりそうか」という感じ。ここで言う氷川神社は赤坂のそれとは違います。高円寺のそれです。この本の文章は、「村上春樹は昔、氷川神社よりさらに高円寺駅に近い場所にあった「assoonas」というジャズ喫茶で働いていて、休憩時間に中央公園によく行っていたという話を高円寺の人に聞いたことがある」と続く。

 ま、あの本を読めば、村上春樹が言うところの”公園”が環七と高円寺駅の間にあることは分かる。かつ中央線の南に。私も高円寺中央公園は知っていたので、「あれかな」とずっと思っていた。

 しかし「assoonas」なんてジャズ喫茶あったかな。ま、彼が高円寺のジャズ喫茶で働いていたというのは私にとっては初耳かな。あの辺は生活圏だっていうのは知っていたが。面白かった。そう言えば、彼を青山の「BODY AND SOUL」で見かけた。ジャズの店です。

 「中央線がなかったら」は面白い本です。中央線が出来る前から新宿の西の地方は歴史のある地域としてあって、独自の寺社中心の街並みを作っていた。それは中央線ができる事によって変わってしまったが、元々の町も面白かったんだよ...という本。

 そりゃそうでしょうね。妙法寺は今でも大きな寺だし、高円寺もあるが、それらは誰も住んでいなかったが故に線路が引かれた今の中央線沿線よりかなり南にあり、その南の方が昔はこの地方の中心だったと。

 町や村は線路とか道路とかで変質するんですよ。良い悪いは別にして。この本は多少でも新宿より西に住んだことがある人、馴染みのある人には非常に面白い本ではないでしょうか。


2013年04月27日(土曜日)

 (05:55)バングラデシュで大きな複合ビルの倒 壊があって今まで分かっただけで300 人近い人が亡くなったと思ったら、今 朝はインドの中部の都市で病院のビルの一部(1階の天井など)が壊れて二人の 人が亡くなった、 と。

 いずれも建築からかなりたったビルだったようですが、 「ビルの倒壊」というのは、日本では本当に少ないだけに、「背景はな んだろう」と思ってし まう。

 耐用年限以上の使用とか、想定以上の重量がかかっていた(掛けていた)と か、いろいろ理由はあると思う。さらに言えば、建物に震動を与え続けた と か。しかし、工事がそもそも杜撰だったということもあるのではないか。

 個別のケースは良く知らないが、途上国など賄賂が横行する国では、その賄賂 の捻出のために実際の工事の費用が大きく削られたりする。インドは 「何に付 け賄賂を要求される国」としてよく知られているし、バングラデシュもそうだ。

 次元は違うのだが、それに対して赤坂見附の旧赤坂プリンスのビルは、埃ひと つたてずに今その存在を消そうとしている。実に見事でした。今はもう その最 後の数階分いしか残っていない。それでも建物の面影はある。もう青写真は出来 ていると思うが、新しいコンプレックスは緑を多く残す作りにし て欲しい、 と。直ぐ隣は清水谷公園ですから。それと調和するように。

 それはそうと、来週はゴールデンウィーク。日本は休みの多い週になります が、マーケット日程的にはかなり詰まってい る。

 The coming week brings potentially market-moving events such as a Federal Reserve policy meeting and a handful of high-profile economic data, including the closely watched monthly jobs report. Investors are also weighing the prospects for an interest-rate cut or other action by European Central Bank officials scheduled to meet Thursday, following another wave of disappointing economic data from the euro zone this past week. "All eyes are on the ECB next week," Mr. Setrakian said. "People are really trying to focus on the various outcomes that come out of that meeting―whether there's a rate cut, whether they'll do something unconventional, what Germany's views are on everything."
 ECBの措置に関しては、昨日だったと思ったがFTにメルケル首相の言葉として 「ドイツにとっては金利の小幅引き上げが望ましい」といった言葉 が紹介され ていた。それと同じ紙面に「スペインの失業者数が600万人を超えた」とあっ た。「溝は深まった」とのFTの解説だっただけに、どうな るか。ユーロ相場も 来週は動くかも知れない。

 日本の機関投資家がいないときには世界の相場は思わぬ動きをする。それにし ても、日銀の展望レポートは、随分短くなりまし たね。ちょっと展望が強引なのが気になりましたが。


2013年04月25日(木曜日)

 (15:55)アップルがらみのニュースが多いこの頃ですが、今日はこんな記事が。

 調査会社IDCジャパンによると、2012年に日本で出荷された携帯電話4040万台のうち、米アップルのiPhone(アイフォーン)は23・3%を占め、初めて1位になった。

 携帯電話会社でiPhoneを取り扱っている2社では、ソフトバンクモバイルは新規契約のうち8割程度がiPhoneで、KDDI(au)も4割程度を占めるといわれるなど、日本での人気は高い。主要国の通信会社でiPhoneを扱っていないのは、世界最大の約7億2630万(3月末)の契約数がある中国移動通信と、日本トップで約6150万(同)の契約数を抱えるNTTドコモだ。

 なるほど、去年新しいケイタイを手にした4人に一人はiPhoneでしたか。そりゃ凄い、と思います。アップルを扱っていないドコモがピンチになるはずです。

 しかしそのアップルは過去10年で初めての減益決算を今週発表した。iPhone や iPadの売り上げは伸びているのに、iPad でも mini のような製品単価が低いものが売れたので、それが売り上げに対する利益率の低下となって減益になったと。

 私の記憶ではアップルの総利益率はそれまでの47%台から37%台に下がったという。10%も下がったと言えば「大きな下落」と言えるが、「10%も下がってまだ37%台」というのは驚異の数字とも言える。日本の多くの企業から見れば、垂涎の的の利益率です。

 面白いなと思ったのは、アップルが自社株買いや配当引き上げ(相当大規模です)を発表したにも関わらず、一瞬上げた株価がその後下げに転じて400ドルの近辺をうろうろしたこと。これは「アップルの株を買っている人は、アップルの製品開発能力に期待して買っている」ということを示していると思う。

 しかしこれはなかなか難しい。先日銀座のアップルショップに寄ったが、最近新製品が出ていないアップルのショップは、ブルーのTシャツを着た店員の方の方が多かった。つまりお客さんが少なかった。4階で使い方を勉強している人は多かったが。でもね、新製品と一言で言うが、なかなか難しい。どこかの新聞に以下の記事がありました。

 But the thing is, products that change the way people live and are rapidly adopted by millions of people don't come along every day. Even Steve Jobs, the late Apple CEO and likely the greatest innovator of his generation, arguably only really had four consumer products that were that revolutionary: The original Macintosh computer, the iPod, iPhone, and iPad.
 まあそうですね、四つかな。次はiwatch または iTV?。今朝だかの日経に、「アップル=壮年期説」が載っていたが、その兆しはある。しかしそれでも、まだiPhoneは優れた製品だと思うが。次のそれは、夏説は崩れて、秋か冬のようですが。


2013年04月24日(水曜日)

 (09:55)明日、明後日、そしてこの週末と、東京と大阪ではそこそこの人の波が出来そうですね。25日は六本木ヒルズ10周年イベント開始があり、六本木の交差点を挟んでほぼ同距離にある東京ミッドタウンでは「New Stage」(5周年)と称して改装対象になっていた店が一斉に開店する。そして26日は「グランフロント大阪」のオープン。

 連休を前に、相次いで大型商業施設の改装、新規オープンというわけです。ヒルズとミッドタウンは以前からありましたが、どのような店舗を新たに入れてくるか、そこにどのような客がつくかが楽しみ。まあ落ち着くにはちょっと時間がかかる。連休明けの客の動きが鍵です。

 この二つの施設は場所も近いし、たまに行くのですが、施設の中の隣同士の店でも「こうも客数が違うのか」と思うことが多かった。客足が悪かった店は出て行き、新規トライの店が入ってくると言うのが全般的な傾向でしょう。

 大阪の梅北のグランフランは新規だし、施設が大きい。大阪駅周辺の人の流れを変える可能性がある。大阪駅は今までは完全に南が中心だった。阪神、阪急があって、その南に北の新地があり、その南に心斎橋というビジネス街があった。

 今回の「うめきた」は、JRの貨物駅跡を再開発したもの。ヨドバシが最初に出来、その隣にJR伊勢丹三越が出来たが、人の流れは大きくはなかった。であるが故に、JR伊勢丹三越は苦戦状態だった。ま、一因に過ぎませんが。

 しかし今回は、「グランフロント大阪」としていろいろな施設が入り。私も興味があるものが多い。「近大のマグロ」とか。もう行く予定にしていますが、多分連休明けでしょう。ちょっと懸念は、グランフロントの北に人を集める魅力がないことかな。

 それにしても、大阪駅の周りの商業施設は凄まじい。東京駅の駅周りの商業施設もKITTEとか増えましたが、それでもデパートは一つしかない。対して大阪駅の駅周りはデパートだけで四つあり、ルクアなどなどのその他商業施設も多い。どれが生き残るかでしょう。

 ヒルズとミッドタウンはそれぞれ出来てから暫くして中だるみもあったが、それぞれ街のへそ的な地位を占めて、徐々に評価が定着しつつある。それは何よりも、「何かしている」「何か変化している」「何か面白いことをしている」というイメージを定着させたことにあると思う。

 商業施設も止まったら駄目です。だから私はブランドショップには入らない。だって、並んでいるものはいつも同じで分かっているので。それよりも、何か面白い、何か新しいものがあるところが好きです。ルクアとか。

 三つの施設ともそうなってほしいな、と思っています。


2013年04月23日(火曜日)

 (14:55)緊縮一辺倒の今のままでは駄目だ。経済を成長させる方途を見つけなければ.....ということでは、ヨーロッパの首脳の意見は一致してきたようです。ドイツを含めて。しかし、「ではどうやって」が依然として弱い。

 この数日間で、「緊縮とのバランス」を念頭に置きながらも、ヨーロッパの首脳やIMFの見方は大きく「緩和」「景気の刺激」に舵を切ったように見える。例えばEU委員長のバローゾは昨日のウォール・ストリート・ジャーナル

A top European Union official signaled his support Monday for relaxing Europe's austerity drive, in what could be a significant break for countries struggling to hit tough budget targets amid persistent economic weakness.

In a speech, European Commission President Jose Manuel Barroso said the policy of austerity pursued by the EU in recent years no longer has the public backing needed to work.

"While I think this policy is fundamentally right, I think it has reached its limits," Mr. Barroso said. "A policy to be successful not only has to be properly designed, it has to have the minimum of political and social support."

 と紹介されている。つまり「正しい政策でも、それが機能するためには社会的支持がなければ駄目だ。そうでなければ限界に達してしまう」ということだ。今のヨーロッパの緊縮一辺倒の政策については、特に南のヨーロッパで全く支持がない。

 先日紹介したが、BRICSという言葉を編み出したジム・オニール(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長)は、「今年末か来年初めには欧州に動乱があるかもしれない」と言っていた。IMFもつい先日、「緊縮策の限界」を指摘していた。正しいと思う。しかし問題は「どうやるのか」「どうバランスを取るのか」だ。バローゾはどう考えているのか。彼は  

In his speech, Mr. Barroso hinted that some countries could be given longer to get their budget deficit in line with EU rules, which ostensibly limit it to 3% of gross domestic product.

"Even if the policy of correcting deficit is fundamentally correct, we can always discuss fine-tuning of pace," he said. He noted, however, that EU finance ministers would have to agree to any change in the timelines.

 と述べている。つまり「赤字削減目標などターゲットは変えない」が、達成までの「時間の延長」が考えられると言っている。しかしそれで今のヨーロッパが救えるとは考えられない。そもそも南のヨーロッパには人々を雇用できるような産業がないことが問題なのだ。産業がないから雇用が生まれず、失業手当など社会的コストが膨らんで財政が赤字になる。

 多分特効薬はない。産業を育てるという意味合いでは、ドイツ的な政策が南のヨーロッパにも必要になるのだが、「引き締めをちょっと緩めますよ」と言った瞬間にそういう考え方からなんとか脱しようとする人々も出てくる。

 恐らく徐々に internal depreciation を展開しながら、南のヨーロッパの国々の競争力を取り戻すしかないのだろう。そういう意味では、「時間稼ぎ」は意味がある。ただし問題は、「緊縮策故に納得しているマーケット」が、悠長な前進を容認するかどうかだ。


2013年04月22日(月曜日)

 (17:55)今日の午後だと思ったのですがNHKのネットラジオ「らじるらじる」でラジオを聞こうと思って、付けたのです。国会中継をやっていたのですが、聞くともなしに聞いていたら、なぜか音が全く途切れる箇所がある。

 なぜだろうと思って聞いていたら、それは答弁する閣僚や政府関係者が席から歩いてマイクまで来る時間だと気がついた。テレビではそれは見えますが、ラジオではちょっとした雑音にしか聞こえない。

 「考えてみたら、無駄なことしているな」と。その時の答弁者は確か沖縄問題担当の女性の政務官でした。凄く遠いところにいるらしく、質問の度に席からマイクまで歩く時間がかかっている。総理大臣などはマイクの真ん前だから良いのですが。

 こんなことしている国会って、ありますかね。アメリカの公聴会では発言者の前に必ずマイクがあって、テンポ良く審議が進む形になっている。もっともアメリカは複数の議員が、一人の証言者、ないしは限られた数の証言者に質問をぶつけるという方法をとっていますが。

 でもいずれにしても、あの歩いてくる時間はラジオで聞くと奇妙です。「今歩いているんだろうな」とは分かるが、その間にアナウンサーが声を入れることも出来ない間合い、しかし番組が間の抜けた感じになる。定数是正とか一票当たりの格差是正も重要だが、国会はまだまだやることが多い気がする。

 ところで中国関連本は比較的良く読んでいる方の私ですが、「ちょっと毛色が変わっている」と思う本を読み終えました。「習近平と中国の終焉」です。富坂さんの本。

 富坂さんにはこれまでもいろいろな番組に出て頂いているのですが、先週はスタジオ生出演でした。その時にいただいた本がこれ。「終焉」というのは言葉の遊びで、13億の民が消えるわけはない。今の体制が行き詰まる、という意味です。

 日本での中国報道の歪みを端的に指摘し、中国が習近平の統治の時代に入っても基本的に直面している矛盾は胡錦濤の時代、さらにはそれ以前と同じで、改革の必要性、その方向が分かっているのに、しかしそれに着手できずに自縄自縛に陥りつつある実態をうまく描いている。

 中国での指導者の選出方法や、薄熙来がなぜ中国の指導部にとって脅威だったのか、その根強い世論の支持はどこから来るのかなど非常に良く描かれている。お薦めです。


2013年04月21日(日曜日)

 (14:55)肌寒い嫌な天気でしたが、アップル・ショップなどに所用があって銀座に行きました。久しぶりに。車で行きましたが、中央通りは歩行者天国で入れなくて、並木通りを通ったのですが、「桃花源」の前を通ったらにわかに 「麻婆豆腐」が食べたくなった。ここのは美味しいんですよ。

 定期的に食べたくなるものはそれぞれの人にあるのでしょうが、私の場合はこの桃花源のマーボもそのうちの一つ。辛いがまろやか。ご飯もなしで食べることが可能です。顔見知りの店員さんと話したら、「ちょっと景気が良くなっているような....」と。

 「なぜ?」と私が聞いたら、「平日の夕方は、ご同伴の方で一杯になることもあるんですよ....」と。ご同伴ね。まあ結構なことです。しかしその前日に知り合いの銀行の方と話をしたら、「融資は伸びていません」と。アベノミクスの波及には凹凸がある。

 ついでだからと思って、ちょっといくつかのお店を回ったのですが、松坂屋さんがえらいことになっていました。6月30日が「Grand Final」だそうで、その後は「取り壊し」となるのでしょう。

 私が気付いた範囲ではティファニー以外のブランド店は全部出てしまって、全フロアが「ファイナル・セールス」の様相。かつてのイメージは全く無い。デパートも完全に店を閉めるときには「こうなるのか」という雰囲気。

 ちょっと歩いてソニービルにも行きました。5階だか6階に「4K」が置いてあって、初めてじっくりと業界が「次のテレビ」と宣伝しているものを見ました。既に販売しているとの説明があった大きなテレビが160万円で、それより小さい未発売が70万と聞きました。

 店員の方と話をして、「決定的な欠点」と思ったのは値段ではなく、「対応電波不足、ソフト不足」という事です。テレビ局が対応の電波をまだ出していない。それでは駄目でしょう。加えて、「綺麗だ」というのは確かだとして、「でもそれほど衝撃的か」というと私の答えは「ノー」です。

 3Dとはまた違う意味で、4Kは再び業界の思い違いに基づく失敗作になるのではないか、と思いました。


2013年04月20日(土曜日)

 (05:55)朝起きて探す人も多いんでしょうから、珍しくゴルフの為にちょっと朝早く起きた私が、G20声明全文をいち早く見つけましたので、掲載しておきます。ちょっと風変わりなG20声明です。過去に比べて、登場する国の数が多い。次々に先進国に課題を突きつけている。むろん「Japan」も。二回も登場します。中国やインドは登場しない。

 「Japan」の登場はいずれも「4」のところで、「In particular, Japan’s recent policy actions are intended to stop deflation and support domestic demand.」と「Japan should define a credible medium-term fiscal plan. 」の部分です。

 最初の文章は、「前回我々が会合した時(今年2月中旬)以降に前進があった....」の中で、「日本はこうした」という説明として出てくる。「日本の最近の政策措置は、デフレを止め、国内需要を支えることを意図している」とG20的解釈(日本への確認)を行っている。これはある意味”評価”であり、ある意味”警告”である。

 次の文章は日本の財政状況に関して。「日本はもっと信頼に足る中期財政計画を立案すべきである」と訳せる。「much more is needed to fulfill our commitment to address the ongoing weakness in the global economy」という文脈の中で取り上げられていて、私にはこの文章は「(日本は消費税は上げたが)中期的に財政赤字、累積赤字をしっかり減らす政策を打ち出しなさい」と言っているように思える。

 しかしこの声明は、日本のメディアが注目していた為替に関しては、日本の名前は一度も出していない。「We will refrain from competitive devaluation and will not target our exchange rates for competitive purposes」という2月15−16日の前回G20会議の時のスタンスを繰り返した。予想通りです。

 間接話法で日本には既に警告している、「だから為替の所では警告しない」という意味合いでしょう。その直後の文章で途上国の懸念を反映するように、「(先進国中央銀行の)緩和しすぎは悪影響があるよ...」と述べていて、全体的には日本に対して「デフレ脱却の為の超緩和は認めるが、さっさと内需を回復してデフレを脱却し、加えて経済成長を実現して世界経済に貢献しないさい」と言っているように読める。

 そうなんですよ。今のアベノミクスとクロダ超緩和が本当に試されるのは、「日本の内需を伸ばせるかどうか」にあると言える。この「内需が停滞している問題」というのは、ずっと日本が抱えている問題なんですよ。

 昨日の日本記者クラブでの安倍首相の発言には、ちょっとだけ「いいかもしれないな」という方向が含まれていたのですが、それはまた次の機会に。出かけます。

コミュニケ全文です。

Meeting of Finance Ministers and Central Bank Governors
Washington, 18-19 April 2013

1. We, the G20 Finance Ministers and Central Bank Governors, met to discuss the current situation in the global economy and to bring forward the policy agenda for our Leaders’ summit in September.

Global Economy and G20 Framework for Strong, Sustainable and Balanced Growth

2. We reaffirmed our determination to raise growth and create jobs.

3. The global economy has avoided some major tail risks and financial market conditions continue to improve. However, global growth has continued to be too weak and unemployment remains too high in many countries. The recovery remains uneven and is progressing at different speeds with emerging markets experiencing relatively strong growth, the United States demonstrating a gradual strengthening of private demand, and the recovery in the euro area as a whole yet to materialize. Policy uncertainty, private deleveraging, fiscal drag, impaired credit intermediation, and a still incomplete rebalancing of global demand continue to weigh on global growth prospects. Medium-term challenges are also present in many economies, including those related to fiscal sustainability and financial stability.

4. We have agreed that while progress has been made, further actions are required to make growth strong, sustainable and balanced. Some countries have taken steps to stimulate activity since we last met. In particular, Japan’s recent policy actions are intended to stop deflation and support domestic demand. In addition, Korea announced an active macroeconomic policy package. However, much more is needed to fulfill our commitment to address the ongoing weakness in the global economy. Major policy priorities remain largely the same. In the euro area the foundations of economic and monetary union should be enhanced, including through an urgent movement towards banking union, further reducing financial fragmentation, and continued strengthening of banks’ balance sheets. Further progress toward a balanced medium-term fiscal consolidation plan is necessary for the United States, although significant deficit reduction has already been achieved. Japan should define a credible medium-term fiscal plan. Large surplus economies should consider taking further steps to boost domestic sources of growth. We will continue to implement ambitious structural reforms to increase our growth potential and create jobs.

5. Maintaining fiscal sustainability in advanced economies remains essential. Advanced economies will develop medium-term fiscal strategies by the time of the St Petersburg Summit in line with the commitments made by our Leaders in Los Cabos.We will present and review our strategies at our next meeting.

6. We reiterate our commitments to move more rapidly toward more market-determined exchange rate systems and exchange rate flexibility to reflect underlying fundamentals, and avoid persistent exchange rate misalignments. We will refrain from competitive devaluation and will not target our exchange rates for competitive purposes, and we will resist all forms of protectionism and keep our markets open. We reiterate that excess volatility of financial flows and disorderly movements in exchange rates have adverse implications for economic and financial stability. Monetary policy should be directed toward domestic price stability and continuing to support economic recovery according to the respective mandates of central banks. We will be mindful of unintended negative side effects stemming from extended periods of monetary easing.

International Financial Architecture

7. Completing the ongoing reforms of IMF governance is indispensable for enhancing its credibility, legitimacy and effectiveness. For this reason the ratification of the 2010 IMF Quota and Governance Reform is urgently needed. We support the IMF Executive Board’s decision to integrate the process of reaching a final agreement on a new quota formula with the 15thGeneral Review of Quotas. We remain committed, together with the whole IMF membership, to agree on the quota formula and complete the 15th General Quota Review by January 2014 as agreed at the Seoul Summit and reiterated in Cannes and Los Cabos. We attach high importance to securing continued progress in meeting this objective, including on key elements at the September St Petersburg Summit and subsequently at the October 2013 G20 Ministerial and IMFC meetings. We reaffirm our previous commitment that the distribution of quotas based on the formula should better reflect the relative weights of IMF members in the world economy, which have changed substantially in view of strong GDP growth in dynamic emerging market and developing countries. We reaffirm the need to protect the voice and representation of the IMF poorest members as part of this General Review of Quotas.

8. In pursuit of our goal of strengthening the existing practices of public debt management, we ask the IMF and the World Bank to consult with their members regarding the implementation and a possible review of the “Guidelines for Public Debt Management”. This will help ascertain if amendments are required to take into account, among other things, evolution in the issuance environment and the emergence of complex interactions between public debt management, monetary and fiscal policies. We look forward to an update on this work by our July meeting and a progress report to the Leaders’ Summit in September. We also note the ongoing work of the OECD to review leading practices for raising, managing and retiring public debt. We welcome the ongoing efforts to strengthen the Fund’s public debt sustainability analysis framework for market-access countries, which is focused on key risks from high debt burden and its profile, macro-fiscal developments, and contingent liabilities. We expect that this will complement our work on medium term fiscal strategies.

9. We reaffirm the important role that Regional Financing Arrangements (RFAs) can play in the global financial safety nets. Further facilitating the dialog among RFAs, as well as strengthening cooperation and increasing complementarities between the IMF and RFAs, while safeguarding the independence of the respective institutions, could support financial stability and thus help promote growth. We note the IMF work on stocktaking of its engagement with RFAs, as well as the recent G20/IMF seminar that reviewed developments in RFAs and explored options for enhancing their cooperation with the IMF. Starting from this basis, and building on the principles for IMF-RFA cooperation we agreed in Cannes, we will discuss possible ways to further enhance that cooperation at our next meeting, in order to assess possible options for further policy recommendations by the time of the Leaders’ Summit in St Petersburg.

10. We will contribute to a successful International Development Association (IDA) 17 replenishment, as well as African Development Fund (AfDF) 13 replenishment.

Long-term Financing for Investment

11. We underscore the importance of long-term financing for investment, including in infrastructure, in enhancing economic growth and job creation. We are taking forward work on this issue, including through adoption of the Terms of Reference of the new G20 Study Group, with inputs envisaged from the World Bank Group, OECD, FSB, IMF, UN, UNCTAD, and from participating countries. These inputs will cover their experience and good practices in creating the necessary conditions for mobilizing long-term financing for investment and promoting a sound investment climate. We will consider the Study Group’swork plan and any additional policy recommendations later this year. We welcome progress by the OECD on the High Level Principles for long-term investment financing by institutional investors and look forward for a report by our next meeting.

Financial Regulation

12. Half of G20 jurisdictions have now issued final regulations to implement Basel III, and the remainder commits to do so as soon as possible in 2013. We welcome the assessments, in some cases initial and ongoing, by the Basel Committee on Banking Supervision of consistency of these regulations with its framework and look forward to further progress on ensuring the conformity of the regulations with the Basel III text. We look forward to the July report on comparability of risk-weighted assets. We will undertake the necessary legislative steps to implement resolution powers and tools consistent with the FSB’s Key Attributes of Effective Resolution Regimes, including the legal basis for cross-border cooperation and coordination. Our objective is to allow authorities to resolve financial institutions in an orderly manner. The FSB will report to the St Petersburg Summit on the progress made towards ending “too big to fail”. We note the progress in implementation of OTC derivatives reforms and we are committed to complete the remaining legislative and regulatory frameworks for these reforms. We look forward to the macroeconomic impact study of OTC regulatory reforms, which is underway. We urge the key regulators to intensify their efforts to address cross-border derivatives issues and report by our July meeting specific and practical recommendations to resolve by the St Petersburg Summit remaining cross-border conflicts, inconsistencies, gaps and duplicative requirements. We also call for a feasibility study on how information from trade repositories can be aggregated and shared among authorities, so as to enable comprehensive monitoring of risks to financial stability. Jurisdictions should remove barriers to trade reporting by market participants, with particular attention to removing barriers to reporting of counterparty information and to information access by authorities. We look forward to further policy recommendations for the oversight and regulation of the shadow banking sector by the Leaders’ Summit. We support the Regulatory Oversight Committee of the Legal Entity Identifier (LEI) initiative in their efforts to launch the Global LEI Foundation as soon as possible.We reiterate our call on the IASB and FASB to finalize by the end of 2013 their work on key outstanding projects for achieving a single set of high-quality standards.

13. We welcome the work of the BIS and IOSCO to improve the oversight and governance frameworks for financial benchmarks, and call on the FSB to coordinate and guide work on the necessary reforms to short-term interest rate benchmarks and to report in July on progress towards oversight and governance frameworks for financial benchmark reform for consideration at the Summit. We support the launch of the FSB’s peer review on national authorities’ steps to reduce reliance on credit rating agencies’ ratings, and ask for a status report including the work by standard setting bodies to be presented to the Leaders at the St Petersburg Summit. We take note of the IOSCO Report on Transparency and Competition Among Credit Rating Agencies. We ask the FSB to examine the need for further work in this area in the light of current domestic and regional regulatory initiatives.

14. More needs to be done to address the issues of international tax avoidance and evasion, in particular through tax havens, as well as non-cooperative jurisdictions. We welcome the Global Forum's report on the effectiveness of information exchange. We commend the progress made by many jurisdictions, but urge all jurisdictions to quickly implement the recommendations made, in particular the 14 jurisdictions, where the legal framework fails to comply with the standard. Moreover, we are looking forward to overall ratings to be allocated by year end to jurisdictions reviewed on their effective practice of information exchange and monitoring to be made on a continuous basis. In view of the nextG20 Summit, we also strongly encourage all jurisdictions to sign or express interest in signing the Multilateral Convention on Mutual Administrative Assistance in Tax Matters and call on the OECD to report on progress. We welcome progress made towards automatic exchange of information which is expected to be the standard and urge all jurisdictions to move towards exchanging information automatically with their treaty partners, as appropriate. We look forward to the OECD working with G20 countries to report back on the progress in developing of a new multilateral standard on automatic exchange of information, taking into account country-specific characteristics. The Global Forum will be in charge of monitoring. We welcome the progress made in the development of an action plan on tax base erosion and profit shifting by the OECD and look forward to acomprehensive proposal and a substantial discussion at our next meeting in July.

15. We reiterate our support for FATF work, notably the identification and monitoring of high-risk jurisdictions with strategic AML/CFT deficiencies. We must tackle the risks raised by opacity of legal persons and legal arrangements, and encourage all countries to take measures to ensure they meet the FATF standards regarding the identification of the beneficial owners of legal persons, other corporate vehicles and trusts, that is also relevant for tax purposes.

Financial Inclusion

16. We welcome the launch of the Financial Inclusion Support Framework. We welcome the upcoming Seminar on “Women and Finance” and the launch of the Women’s Finance Hub hosted by the SME Finance Forum, which will provide best practices and knowledge sharing. We call on the Global Partnership for Financial Inclusion to report on the gaps and challenges in the global environment for SME finance, as well as potential policy responses, by our July meeting. We welcome the Financial Action Task Force’s revised Guidance on Financial Inclusion as an important step in helping to create an enabling regulatory environment for innovative financial inclusion.


2013年04月19日(金曜日)

 (18:55)動きがあったようなのでボストン・グローブのHPを見たら、その時点で大きな活字で「SUSPECT DEAD, ANOTHER AT LARGE AFTER POLICE CHASE」と。画面一杯の大きな活字でした。

 ということは、映像を公開した二人が夜の間に見つかって警察が追跡したのでしょう。そしてその過程(撃ち合い)で一人が死に、もう一人が逃げている。緊迫した状況は、以下の文章でも分かる。

Police are warning residents in East Watertown to stay in their homes, and not to answer the door unless they see a uniformed police officer outside. They said drivers should not stop in the area roughly bounded by Dexter, Laurel, and Arsenal streets.
 この二人は凶悪です。「an MIT Police officer lost his life and a Transit Police officer was seriously wounded in a firefight」との記述がある。ボストンにはかつて番組を一緒にやった栗原さん(岡島さん)もいるし心配です。

 容疑者二人は「 Marathon suspect #1 」と「 Marathon suspect #2」と呼ばれているらしく、名前も不明だし、二人がどんな関係で、どんな思想を持っているのかも分からない。団体はどうかも。

 それにしても最近のアメリカはいろいろありすぎる。たまたま事件が重なっているだけなのかも知れないが、やはり銃も規制できないことがアメリカの社会を不安定にしているのだと思う。この先心配です。


2013年04月18日(木曜日)

 (10:20)朝になって事情が明らかになったら、こういう顛末だったようです。アメリカでも報道合戦は熾烈ですから。今後の展開待ちということでしょう。ま、逮捕は近いのでは。

 ところで、昨日は何気に巨人ー阪神戦を見つけたので見ていたのですが、正直言って「勝負になっていないな」という感じでした。阪神は調子が悪かったのでしょうが、先の甲子園での戦いが良かったので、ちょっとは期待して見ていたのですが。

 ここの数字などを見ても明らかなのですが、16試合を終わった段階で、阪神のホームランは3本。ところが巨人は昨日だけで4本打って、累計が22本。ちょっと違いすぎやしませんかね。28年前の4月17日が鮮明な記憶としてある世代としては、「ありゃ」という感じ。

 セリーグの勝敗表を見ていて、「面白いな」と。巨人以外の全5球団は勝ち星が「7」。完全にそれで揃っている。しかしイーブンの球団もない。皆借金持ち。その5球団の負け越しが巨人の貯金10になっている。

 こりゃあんまりでしょう。他球団が全般に出足不調と言うことはあるかも知れない。逆に巨人が調子がよい、と。しかし先の甲子園のようなこともあるわけだから。しかし、このままじゃいかんでしょう。リーグが面白くない。

 ま中味をちょっと見ると、広島が得点56、失点54で7勝8敗(2位)なのに対して、阪神は得点39、失点45で同じ。効率の良い勝ち星を稼いでいると言える。しかし、その得点能力の低調が今後も続くとしたら、当初は西岡と福留を補強して「今年は」と思われていたのは完全な「思い違い」ということになる。

 予想に反して、阪神の投手陣が結構よくやっているのは、失点45に顕れている。西武41と巨人の42の次。良い方です。ということは、「打線が復活しなければ阪神の反攻はない」ということでしょう。

 ま、リーグ全体で見ると、中畑監督のチームがちょっと面白い。あとはやはりパリーグでしょうか。まだどこが優勝するか全く分からない。セリーグでは巨人以外のチームの頑張り具合でしょう。盛り上げるかどうかは。

 だって昨日の試合なんて、途中で見るのやめましたからね。


2013年04月18日(木曜日)

 (03:20)ちらっと目が覚めてニュースをチェックしたら、日本時間の午前3時過ぎからアメリカのいくつかのメディア(CNNやAP)が、「ボストン・マラソンでの爆破事件で司法当局が容疑者を特定し、逮捕した」との報道を流し始めている。こんな感じ。

A suspect in the Boston Marathon bombings has been identified and is in custody, a law-enforcement official briefed on the investigation told the Associated Press.
 アメリカではこの爆破事件とは別に、オバマ大統領などに猛毒リシンが入った封書が届けられるなど不穏なニュースがにわかに増えている。ネットを調べたら、「リシンとはトウダイグサ科トウゴマ(Ricinus communis)の種子に含まれる天然毒成分であり、テロに限らず犯罪にも使用されうるもの」とあった。

 いずれもホワイトハウスから距離的に遠い郵便施設で補足されていて、大統領などに危険が迫っているわけではない。しかしにわかにアメリカで「テロ・リスク」が高まってきただけに、ボストンでの爆発事件だけでも解決するのは良い展開だ。

 せっかく起きたので他のニュースも目に入ってきたのですが、中でもアップルの400ドル割れも気になったな。前日比でも結構な急落だそうだ。確か高値は700数ドル。400ドルを割ったと言うことは「半値も近い」ということでしょう。ただ終値は当然ながら出ていない。

 「iPhone5の売れ行き不振の報道(部品メーカーサイドから)」「新製品の発売が先送りになりそうだとの観測」などがアップル株の押し下げ要因。もともと「700ドル超えは妥当だったか」という疑問はあるのですが、謝った後も相変わらず中国ではアップルはバッシングの対象になっているような。今度はセクシャル・コンテンツ関連で。

 ところで、ボストン関連の「逮捕報道」では、まだ大手の新聞でも報道段階が異なっている。そんな状況だから、「では誰が」という点はこれからでしょう。先行したメディアも氏名、バックグラウンドなどは報じていない。

 多分朝になれば明らかになっているはずだ。


2013年04月16日(火曜日)

 (11:45)大荒れだった昨日の海外市場。その中で円が大きく反発し、株価が下げたのは、いろいろ理由付けはあったと思うが、大きな相場局面の括りとしては「調整」と理解できる。ある意味歓迎できるのですが、商品価格全般(銅から原油や金まで)が大きく下げたのは「何故だろう」と思って調べているところです。

 実は株の下げより金とか銀の下げの方が昨日はきつかった。金など貴金属市場が他の市場と違うのは、最近高値を付けていて「そこから反落した」というのではなくて、「(ずっと長く下げてきて)さらに下げが加速した」という状況。

 金相場の高値は2011年9月に記録した1920ドル。そこからジリジリ下げてきて15日のニューヨーク市場でさらに続落して、一時1334ドルまで。前日比8.8%の下げだった。2日で200ドル超の急落で、これは1980年以来の記録的下げ幅。銀の下げ幅はもっときつい。

 キプロスの中央銀行が外貨獲得(救済資金調達のため)のためにゴールドを売るという報道もあった。しかしキプロスが売れる金は、マーケットの規模からすれば極少量である。キプロスが売るなら、ポルトガルやイタリアも売るのではないか、との観測も出たという説明もある。ヨーロッパの中央銀行は伝統的にゴールドをかなり持っている。これは材料にはなり得る。

 加えて、「中国の景気が鈍化しつつある」との見方の広がり、これも理由の一つに挙げられている。具体的には今年1〜3月のGDPの伸び率が市場予想を下回る7.7%にとどまったことだ。

 しかし、かなり長い間下げ続けてきた上でのさらなる下げである。「金や貴金属の長期上げ相場が終わったとの見方をするのが正解」との考え方もあるようだ。歴史的に金相場の上げ下げは非常に長期の波形を描く。かつ1920ドルという相場水準が異常に高かったことは明らかだ。

 長期上昇のあとの長期反落とも受け取れるが、原油相場も大きく下げてバレル90ドルを割った。NYMEXのWTIの期近は86.20ドル。前日比2.51ドル安。需要減か供給増加、またはその両方の材料が見られなければならない。今回はシェールを含めて両方だろう。

 もっとも最近の相場の特徴として、「何かが売られるときには、すべて売られる」という現象が出たとも考えられる。普通は金相場は、「危機のボタンが押されると、人々は金に殺到する」と昔は言われた。ボストンの爆破事件は、昔だったら金買い要因だ。しかし最近は違う。普通のリスク資産と一緒のスタンディングだ。

 ま、時間の経過と共に明らかになることもあるし、上げも尋常ではなかったが、調整もきつすぎたということで総括されるかも知れない。最近の市場は立ち直りも素早い。1日、2日の動きでは計りきれないこともある。

 参考になる記事は、こことか、ここでしょうか。


2013年04月15日(月曜日)

 (22:45)週末(土曜日の朝)にあった淡路島を中心として関西地方を襲った地震は、関西の地震慣れしていない人にとってはちょっとしたショックだったろうな、と思って大阪に入ったら、やはりそのようでした。

 タクシーの運転手の方、ホテルの従業員など色々な人から、「凄く揺れました」と様々な話が。もともと地震がとっても少ない地方でした。関西は。それが阪神・淡路の大地震が来た。「あれは例外」と思い始めていたら、今度は淡路島での「未知の断層」による地震。

 「最初は突き上げるようで、それから横揺れが来た。旭区が一番揺れた」などなど。当たり前ですが、地球上どこでも地震は起きうる。地面はマントルの上に乗っているわけだから。ニューヨークでもほんとうに希にではあるが、ある。

 しかしマグマの動きが活発なところ、地層が大きな動きをしているところ、それが擦れ合っているところでは多いのではないでしょうか。日本は地球規模で見ればやはり地下が活発に動いている地域です。「(関西は)関東よりは少ない」という比較の問題でしょう。

 東京にいるときは比較的頻繁に揺れを感じていますが、関西滞在中に地面が揺れたことはまだ一度もない(と思う)。滞在時間の長さの問題ですが。だから私も関西にいる間に揺れたら、ちょっとショックかも知れない。頭で分かっていても。今日大阪の人達と話をして、そう思いました。まあどこにいても準備と覚悟が必要と言うことでしょう。

 ところで、ここ数日「コーヒーに関する文章」を書いていました。今日の東京からの新幹線の中でほぼ完成した。結構楽しかったな。普段は書かないテーマなので。全部で6000字くらい。

 頭の違う部分を使うのが良い。統計を見たら、まだまだ日本はコーヒーを飲む割合が少ない国だと分かった。北欧が全般に高い。イギリスはティーがあるので、少ない。日本も「日本茶」があったので。

 しかし街を見ていると徐々にコーヒーを飲める店が増えてきている。しかも多彩になっている。ナイスです。私もコーヒーが大好き。そう言えば今日は新幹線の中で「横濱珈琲物語」というのを売っていたな。

 私はチケット(コーヒーの回数券です)を買っているのでそれで飲んでみたら、美味しかった。そのうち私の文章が冊子に載ると思います。


2013年04月14日(日曜日)

 (08:45)今朝読んだ新聞では、日経新聞の「日曜に考える」が面白かった。BRICs(今はBRICS)の名付け親のジム・オニールが登場。今の彼の肩書きは「ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長」とある。エコノミストの領域を超えたと言うことでしょう。

 その中でも欧州に触れた部分に、なにげに「今年末か来年初めには欧州に動乱があるかもしれない」と彼が言ったという部分がある。見出しに使われていないので、文章を読んだ人しか気がつかない仕掛けになっているが、重要な指摘だ。

 キプロスの問題も山を越えて、欧州も全般的状況は沈静化の方向との見方が多い。だから対円ではユーロは大幅に上昇。しかし私はその萌芽が見えるポルトガルを含めて、「マグマがたまっている状況」としか見ていない。

 入ってくるニュースや友人からのメールは、ヨーロッパでの一般の人々の著しい生活水準の低下だ。だからこそ数週間前に取り上げたような internal depreciation(内なる切り下げ)が可能になっているのだが、それは考えてみれば一般国民にとっては過酷なことです。

 特に、国が抱える産業が少ない南のヨーロッパは、「(多くの産業を抱えて今でも強い)ドイツに今からなれ」と言われても、「それは無理でしょう」と考え始めている。今の緊縮政策はそうとう長い間続き、南のヨーロッパの depreciationは長引く。

 それは欧州の人々が戦後長く抱いてきた希望でも、EUが域内の人々に売ってきた夢でもない。相当かけ離れている。「幻想からの覚醒」でしかない面はあるが、それは相当痛いことである。

 であるが故に、筆者もずっとこのまま欧州が緊縮に耐え続けると考えるのにはやや無理があると考えていた。沸く日本と株価が新値を追うアメリカ。その二つを見ながらの欧州の苦難は、もしかしたらジム・オニールの予測をまた当てることになるのかも知れない。残念だが。


2013年04月13日(土曜日)

 (02:45)うーん、始めたら一気に読み終わってしまったんだから、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は、人を放さないストーリー性はあると思う。かつ3冊(so far)に及んだ「1Q84」に比べれば随分と読みやすい小説だ。370ページ。

 でもぶっちゃけ、期待したような意外性のある話の展開ではなかった。高校時代の仲良し5人組と、そこから理由も告げられずにはじかれた多崎つくるの、時間を置いた理由を探す旅路。「1Q84」にあった話のスケールの大きさとか、巨大な不可解さとか、こみ入った展開はない。六本指(多指症)くらいかな。

 前作と同じなのは、「ここで終わるのか....」「このあとは一体どうなるんだ...」という一種の消化不良感を読者(私)に残しながらの「了」。むろん村上春樹がハッピーエンド小説など書くとも思っていないが、「ここで止まってもらってもな」という印象もした。「勝手に想像せい..」ということでしょうか。

 作品全体に音(音楽)が流れるイメージが漂うのが村上作品の一つの特徴だと思うのですが(前作ではのっけがヤナーチェックのシンフォニエッタ)、今回もそうです。静かーーに、今回の作品でも音が鳴り続ける。列車の音だったり、ピアノの音だったりする。そしてしばしばセクシャルな夢とそのものを指す単語が登場し、人が成長する過程で人間関係にやむなく生ずる行き違いのプロセスが明らかになる。ダブル・リアリティ感はお馴染みだ。

 胸にストンと落ちる表現がいくつかあった。「人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ傷と傷よって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆うさと脆うさとによって繋がっている」(307ページ)とか「人生は複雑な音符のようだ......たくさんの奇妙な記号と、意味不明な書き込みとで満ちている」(343ページ)など。相変わらず文章はうまい。

 どこか懐かしさを感じる作品です。村上作品を全部読んでいるわけではないが、その「懐かしさ」は、少し以前の彼の作品のモチーフに戻ったような気がするせいかも、また自分にとってかなり昔の高校生の時代に話のスタートがあるからなのかも知れない。

 私として「こういう展開かも...」と思いながら読んでいると、そう展開することもある村上作品です。誰も過ぎ去った若者の世界にありそうな。そういう意味では身近な印象もある。

 そう言えば「伊藤」という名字には色彩がないな。アオ、アカ、シロ、クロには笑いました。ははは「洋一」にも色彩なし。だからカラーレス? てっちゃんでもあるつくる君と悩みを共有している? ま誰かが慰めてくれているとおり「器」ではありますが。

 でもどうなんでしょうか。この作品が彼のノーベル文学賞受賞に後押しとなるのかどうか.....?


2013年04月11日(木曜日)

 (16:25)「北朝鮮は一体何時ミサイルを撃つのか...」「それにはどう対処するのか....」といったニュースばかりで、「なんなんだろう、この騒ぎは」と本当に腹立たしい。

 今のような北朝鮮の脅しに応じて、アメリカが北朝鮮との直接交渉にすんなり乗り出すことなど全く予想できない。それは「脅しに対する敗北」を意味しますから。新しい韓国の大統領も「そういう事の繰り返しはしない」と言っている。その通りです。つまり脅しの報酬はない。

 多分それが分かっていないんでしょうね。脅せば何か出てくる、と金正恩は思っている節がある。誰が入れ知恵しているのか知りませんし、父、祖父の時代の記憶かも知れない。しかし周囲の国やアメリカは北朝鮮のやり方に辟易としている。

 今のところ「落とし処ゼロ」です。なのに国内の疲弊を忘れて、やっていることは周囲に対する恫喝の言葉の安売り。安売りだが韓国にしてみれば「実際に砲弾が飛んでくるかも」という話だから、やはり気にはなる。

 1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯である金賢姫元北朝鮮工作員が、何か特別な情報を持っているとは思えない。しかしオーストラリア放送協会(ABC)の単独取材に対し、「(金正恩第1書記は)軍を完全に統率し、忠誠心を得るために苦心している」と述べているのは当たっていると思う。

 彼女は更に「金第1書記はあまりにも若く、経験が乏しすぎる」「国民の前であえて強い指導者を演じようとしている」とも述べている。だから「軍の施設を頻繁に視察するなどして、自らに対する軍の支持をより強固なものにしようとしている」とも。しかし彼が軍に出せるものが、それほど残っているとは思えない。軍も地方から弱っている。ガソリンもない。

 国内固めの脅迫の言葉の安売りの間に、友達はいなくなった。ロシアのラブロフ外相は同国の民間衛星テレビで「国連安全保障理事会決議に対する北朝鮮の露骨で挑発的な違反が受け入れられないことはいうまでもない」と述べ、過去に例のないような厳しい表現で北朝鮮を批判している。

 同外相はさらに「核爆発(実験)やミサイル発射は冗談では済まない。言葉(による攻撃)も同様に有害。相互非難や威嚇が危機的段階に達すると、何か世論に訴えるような行動を取らなければと、自分を追い込んでしまうからだ」と。

 中国も「いつ北朝鮮の脅威が自分に向くか」という恐怖を抱き始めたとも言われる。中央党校の機関紙「学習時報」のトウ聿文副編集長は2月の末に英紙フィナンシャル・タイムズに、「中国は北朝鮮を見捨てよ」と題した文章を寄稿。

 その寄稿は中国でも物議を醸したそうだ。備忘の為に、サンケイ新聞の記事にあった文章をここに残しておきたい。同紙によると中央党学校は、中国共産党のエリート幹部を養成する重要機関だそうで、その宣伝をになうメディア幹部が英紙に寄稿するとなれば、党内の意向を反映していると思われても不思議ではないという。その論理は

  1. 改革をやろうとしない北朝鮮が破綻するのは、時間の問題
  2. 北朝鮮側はもはや、中国を盟友とは思っていない
  3. 米国に対抗するバッファーとしての北朝鮮の価値は失われた
  4. 将来、米朝が接近すれば、北朝鮮は核兵器を中国に向けかねない
  5. 中国は北朝鮮を見捨て、朝鮮半島の統一を主導すべきだ
 この4番目の「将来、米朝が接近すれば」の前提はどうかなと思うが、その他の指摘は当たっている。金正恩の父や祖父は彼等なりきの計算が見えた。しかしこの30歳とも言われる若い指導者の頭の回路・回線は全く不明だ。ということは、彼を取り巻く側近の回路も読めないということだ。

 しかし北朝鮮の今の体制は、韓国やアメリカ、それに日本が軍事的な報復を余儀なくされるような行為を行ったら、直ちにその段階で崩壊するでしょうね。間違いなくそうなると思う。


2013年04月10日(水曜日)

 (14:25)1ドル=100円が早いか、1ユーロ=130円が早いかと思って見ていたのですが、やはり分母の数字の大きい方が値動きは激しく、昨日のニューヨークではユーロの高値が同水準を一端突破。

 しかし全体的に言うと、円の安値追いは少なくともペースダウン状態。ま、ドルの100円超えではあちこちから批判が出ることが分かっているので、そう簡単にはトライできないという事情もあるし、隠し玉はあるにしても「一挙出し」の日銀のスタンス(当面は新措置なし)もあるから、そうそうドルの高値をトライできないという状況でしょうか。

 今朝の日経一面トップではないが、やはり産業界的には95円から100円が当面の水準としては望ましいというのは一般的でしょう。100円を超えてドルを押し上げるには、少なからぬリスクがある。まあいつかはやるんでしょうがね。

 ところで、今朝は為替相場ではないが新聞を読んでいて笑った数字がある。それは谷繁と山本昌の年齢を足すと「なんと89歳になる」と日経のスポーツ記事に書いてあったことかな。そんな記録はないのでしょうが、多分日本でもアメリカでも「空前の高年齢組み合わせ」でしょう。

 どちらが偉いかと言えば、それは山本昌でしょう。47歳と7ヶ月だそうですが、「6回1安打無失点」とは文句の付けようがない。見たかったのですが、昨日は会合中でした。人間鍛えれば出来ると言うことでしょう。

 40を過ぎたイチローが年齢の事を聞かれることに関して「うっとうしい」と言っていたのが頭に残っているのですが、山本昌はもっとそういう気持ちでしょうね。でも47歳でも勝ち星が出せれば、周囲も逆に何も聞かなくなるかもしれない。ナイス。

 久しぶりに福岡に来ています。講演もあって。新幹線で来たので昨日はちょっと博多駅の阪急を回ったのですが、ナイスですね。福岡はお菓子も魚も東京都違うのが良い。ただ福岡は肌寒い。東京や大阪よりもはるかに。


2013年04月09日(火曜日)

 (14:25)昨日今日と、とっても面白い本を読ん でいます。「中国人のやる気はこうして引き出せ」という本です。新幹線の中など で。

 イトーヨーカ堂の中国ビジネスを一から立ち上げた塙昭彦さんが、それこそ現場感覚満載で「実体験の中国論」「庶民段階での中国人論」を展開している。面白い。加えて< FONT COLOR=#FF0033>「中国人労働者論」。

 政治の話も、戸籍の話も殆ど出てこない。いかにして日本と全く価値観、文化が違う中国でビジネスを立ち上げたか、同社で一番の売り上げの店を作ったのか、その過程でどういうことがあったのかが綴ってある。

 尖閣以来我々があまり見てこなかった、目を向けてこなかった中国、中国人が満載。副題の「ゼロから繁盛小売店チェーンを築いたマネッジメント術」そのままです。それにしても、中国人の小売りに対する尊大な態度を変えるのは相当な苦労が必要だったのだろうと思う。

 本当に昔は中国のお店で買い物をすると、商品とお釣りを投げてよこしましたから。


2013年04月08日(月曜日)

 (23:25)いつだったか忘れましたが、彼女が来日した時の事でした。NHKの夜のニュースのMCである磯村さんが、のっけから場外れで奇妙奇天烈な質問をしたのです。もの凄く鮮明に覚えている。「世界の人達は、日本がこの地球から消えてくれたらと考えているのでは.....」といった趣旨のことを笑いながら。

 奇をてらったのだと思う。いつもそう考えていることが分かる人でした。何か驚かそうと。それにしても非常識で、ある意味礼を失した質問でしたが、彼女は顔をこわばらせて半分怒りながら「そんなことはない」とMCをたしなめたのでした。その時の彼女の端正な横顔をはっきり思い出すことが出来る。

 「これが幼少期をフランスで過ごした人間の最初の国際感覚溢れる質問か」と半分呆れながら聞いたものです。一国の首相への最初の質問ですからね。彼女も驚いたようだった。それへの対応がイギリス議会での討論ほど鮮やかではなかったのは、質問の方が醜悪だったからです。

 その後磯村さんが1991年の都知事選挙で自民党、、公明党・民社党と相乗り(自公民路線)で立候補(その時は確かNHK報道局長だった)したときには、「こんな人が当選するなら、困りものだ」と考えたが、都民は鈴木さんを選び、磯村さんには冷たかった。「みんなよく見ている」と思ったものです。

 前置きが長くなりました。夜の11時過ぎでした。BBCを何気に見たら、サッチャー英首相の死が報じられていた。87歳だそうですが、つい最近まで彼女の病気(アルツハイマーと聞きました)についてはしばしば報じられた、それほど世界の人々にとって記憶に残る政治家でした。

 今のイギリスを見ると、「見事に蘇って、その後も順調に進んでいる」とは言えない。しかし一時期確実にイギリスを変えた政治家、東西冷戦を終わりに導いた世界的政治家でした。イギリス国内でやったこととしては、

 Infuriated by Britain’s image as the “sick old man of Europe,” she set out to dismantle Britain’s cradle-to-grave welfare state, selling off scores of massive state-owned industries, crushing the power of organized labor and cutting government spending with the purpose of liberating the nation from what she called a “culture of dependency.”
 というワシントン・ポストの表現が端的で良いと思うし、世界というシーンで果たした役割に関しては、この表現が良いと思う。
 On the world stage, she collaborated closely with her friend Ronald Reagan to modernize Europe’s anti-Soviet nuclear shield by deploying cruise and Pershing II missiles in Britain, a costly and controversial enterprise that some analysts would later say contributed to the breakup of the Soviet Union. Mrs. Thatcher then joined Reagan’s successor, George H.W. Bush, in repelling Saddam Hussein’s invasion of Kuwait, counseling Bush not to go “wobbly” on her.
 強く、信念のある人でした。しかし何よりも人々をうならせたのは、議会などにおける討論での彼女の弁舌でした。実に巧み、かつ辛辣で対論者が可哀想になるくらいでした。兎に角メッセージの明確な人でした。そんなところが好きでしたね。

 1979年から11年半も首相をやった。戦後最長。イギリス最初の女性宰相です。そうそう、フォークランド紛争での彼女の戦いに向かう論理と行動もきびきびしていた。その島も未来永劫イギリスのものというわけではないでしょうが、とにかく私の印象として「戦後政治における政治家の一つの鏡」だった。

 ご主人は確か10年ほど前に亡くなられた。お子さんは双子だったと思う。いつまでも記憶に残る政治家 マーガレット・サッチャーさんのご冥福をお祈りします。合掌。


2013年04月08日(月曜日)

 (15:25)大阪に向かうために東京駅で一番近い新幹線のチケットを求めたら、なんと出発まで20分もある。非常に珍しいことです。普通は10分前後。

 で久しぶりにグランスタでも見ようと降りていったら、まあ楽しいこと。「え、こんなのあったっけ」という新しい商品が一杯。見ると店そのものが新しくなっていることもあれば、店の中で商品が入れ替えになって「新顔登場」となっているものもある。

 それが「どれ」とは具体的には例示しませんが、どれを見ても総じて「綺麗で」「可愛くあり」そして「斬新」で「輝いている」ものが多い。買いたくなりそうになりましたが、「うーんこれから大阪か」と思って、「帰ってきてまた」と思い直し。

 それにしても、3月から4月にかけては店の入れ替えが多い。東京ミッドタウンも、六本木ヒルズも、また銀座の多くのビルでも、入居店の入れ替えが真っ盛り。

 「今度はどんな店が入るのか」と消費者としては楽しみな一方で、店を経営している人、または企業は「どえらい知恵の絞り出し」「嗜好表示」のタスクに直面しているな、と思う。それが店や商店の新陳代謝を促すんでしょうね。

 それにしても、グランスタの多くの店では既に「母の日キャンペーン」が始まっている。正月、バレンタイン、恵方巻き、ホワイトデーと来て、今度はこれですからね。

 まあないよりはあった方が良いとは思う。日本は世界のどの国よりもその傾向が強いのですが、「イベント経済真っ盛り」だな、と思いました。


2013年04月08日(月曜日)

 (06:25)この週末一番ショックだったこと。それはNHKBSでヤンキースの試合を見ていたら、誰だか忘れましたが松井が着けていた「55番」の背番号をもう使っていたことです。うーん、ヤンキースでの松井も「過去の人」なのか、と。

 それにしてもイチローも調子が悪いし、今年のヤンキースは弱い。ジーターがいないし、タシエラもAロッドもいない。ちょっと苦戦だな。今年は最下位かも。それにしても、レッドソックスもそうだが、ちょっと見ないと選手がほとんど替わっている。

 ボストンで知っていたのは「ペドロイア」くらいかな。あと1番を打っている小さな選手。アメリカの野球チームの選手の入れ替わりは激しい。あんまり選手が入れ替わると、応援する気持ちもなくなる。

 ところで週末は風・雨が強かった。今日も心配なのは新幹線かな。東海道新幹線でも停電などあまり経験しない事象も起きたし。大阪に移動しなければならないので。

 私が実際に経験した中では四谷三丁目の新宿通りで、新宿方面行きの3車線が日曜日の午後の一時期全部通行止めになって、四谷方面行きの3車線の一車線が新宿方面行きに開放されていたのが印象的でした。

 今週はマーケットと同時に、北朝鮮の動きにも関心が集まるかも知れない。この30歳の経験が浅い三代目が指導者を務める国は、中ロの在平壌大使館の館員に対しても、「本国帰還」を推奨するなど不穏な言動を続けている。今週は就任一周年(11日)や金日成の誕生記念日(15日)などがあって、韓国政府などは「(今週)ミサイル発射の兆候あり」と見ているようです。

 中国海南省で開かれた「博鰲アジアフォーラム」で中国の習近平主席・共産党総書記は「no country should be allowed to threaten world peace」と述べて、間接的ではあるが北朝鮮の取っている行動に関して警告。

 外相の王毅はもっと強い言葉で警告しているが、権力基盤の確立が「何にも増してまず最初」と考えている今の金正恩体制は国内向けに「危機の醸成」にのみ熱心だ。行動の予測が出来ない若い指導者だけに、何をしでかすか分からない不安感は残る。

 ところで今ドル・円相場を見たら98円26〜29。クロダ新政策をよく調べると、「少なくとも当面は逆らえない」ということになる。無論その一途さに関しても、目標達成の確度に対しても疑念がないわけではない。ジョージ・ソロスの批判もある。

 しかし予見できる将来において株式市場と債券市場に対して“実弾”をタップリ装填した“異次元”の今回政策は、当面はすごくパワフルでしょう。写真は、今週でしたか日本に来る人です。昨日日比谷公園で撮影。ミャンマーの正月は4月です。


2013年04月05日(金曜日)

 (23:25)マーケットが「20万人の増加」を見込んでいるときに、「増加したのは8万8000人だけでした」と発表になれば、そりゃ失望が市場を走る。金曜日のニューヨーク株式市場の株は安い。米3月の雇用統計での非農業部門就業者数の増加数です。

 失業率は同月に2月の7.7%から7.6%に低下して改善したように見えるが、この家計調査をベースにした統計がやっかいなのは、「そもそも職を求める人が減少した場合に、実体以上に失業率が小さくなる」こと。

 実際に3月がそうで、FTには「the share of Americans in the labour force dropped to its lowest level since 1979」と書いてある。つまり、そもそも労働市場にいるアメリカ人の全体の中での割合が1979年以来の低水準になったためで、7.6%への失業率低下は喜べない。

 この統計を受けて、「年率3.5%程度の高い成長率をアメリカ経済が維持するのは無理」という観測もあり、また「米経済の成長力は、思った以上に弱い」という見方もあって、株価は押し下げられている。まそこには、金曜日という要因も「高値更新」後の市場という事情もある。

 もっとも暗いニュースばかりではない。例えば今年1月の非農業部門就業者数は前回発表の11万9000人から14万8000人に、2月のそれは当初発表の23万6000人から26万8000人に上方改訂されている。ということは、この二つの改訂だけで「実は6万人以上の職が生まれていました」ということになる。

 今回の3月の雇用統計以前の統計をベースに見ると、過去4ヶ月の米経済の月ごとの雇用創出ペースは20万5000人とウォール・ストリート・ジャーナルに書いてあり、これはまずまずのペースと言える。「米雇用統計の数字は、単月ではあまり騒ぐべきでない」という指摘も毎度出てくる話だ。

 それにしても、金曜日の東京市場の動きは激しかった。特に債券相場の乱高下と、株式市場の出来高の多さには驚いた。青息吐息だった証券会社はウハウハだろう。市場環境の急変には、いろいろな要因がある。週末要因もあるし、黒田日銀が打ち出した「従来の常識からはかけ離れた」「逡巡のない決意溢れる緩和策」をどう捉えれば良いのか、という迷いもある。

 この問題に関しては、金曜日のマーケット引け後に収録したこの番組をポッドキャストで聞いて欲しいのですが、その時に言わなかったポイントを二つだけ挙げておく。

  1. 「戦力の一挙投入」ということで、それだけ聞くともう他に日銀が打ち出す手はないように聞こえるが、例えば今度大幅に増えることになった銀行の日銀当座預金に対して付利を止めたり、マイナス金利にするなどのもっと大胆な政策も残ってはいる
  2. 「2年で物価上昇率2%」の目標を掲げた以上、不達成の危険性が高まれば、今の日銀なら何らかの方策を打ち出して日本のマーケットや人々の緩和感を高める努力をするだろう
 と言えることだ。これは重要なポイントだ。方向を定めて走り出した大型船は、目的が一途なだけにその方向に暫くは走り続けるだろう。曲がろうとすれば、色々な新しい動力を使って方向を再び見定めるだろう。海外からの批判はかわしながら。

 海外の新聞の「クロダ日銀」に対する評価は様々だ。ウォール・ストリート・ジャーナルのように賞賛のものもあれば、批判的なものもある。物事のどこを取り上げるかでこの問題は見方が分かれる。

 私は「基金の合体」などつい最近まで「賛成1 反対8」だったような問題にまで全会一致になるような決まり方があったわけなので、「なぜ」に関する説明が必要だと思う。一方で、日銀新執行部の「マーケットにサプライズを生む力」には評価を与えることができると思う。従来の日銀にはなかった。

 ポッドキャスの放送でも言ったように、財政政策や成長戦略に裏打ちされなければ、今回の日銀の政策が成功を収める可能性は小さい。あくまでも日銀がはき出したお金を有効に使うのは民間、つまり企業や消費者である。そこにはまだ懐疑と逡巡がある。

 株や不動産など資産価格が上がるだけでは、この「懐疑」は容易には溶解しない。少なくとも今の一般の人々の懸念はそこにある。バブルの時だって、一般物価は非常に安定していた。その中で資産価格がスカイロケットになった。

 今回そうなれば、そして企業の業績がパワフルなものになり、賃金の増加という形で浸透しなければ、黒田・日銀の新政策は「一部の資産を持つ人だけにメリットがあった」ということになる。新政策のメリットの一般経済への波及経路を黒田さんは三つ示したが、どれもまだ弱々しい。

 「逡巡なき緩和策」が民間企業の活力を引き出す政府の政策(成長戦略や規制緩和)や民間企業の活力ある企業戦力と相まって結実するのか、それとも日本経済のバランスを悪い方向に崩してしまうのかは、少なくとも数ヶ月先にしか分からない。
 


2013年04月04日(木曜日)

 (23:25)ああここです。「KITTE」と人を食ったような名前のビル。東京駅の近くに用事があったので、ちょっと寄ってみたのです。

 まあ凄い人出。男性は少なくて、圧倒的に女性の方々。日本の女性は好奇心が旺盛です。あまり時間がなかったので6階で食事をして、あとはさっと見ただけですが、4階には旧郵便局長室もあって、面白い。

野菜の遊園地  東京駅の丸の内口にはデパートはないのですが、丸ビル、新丸ビルに加えてこのKITTEで、一つのデパートくらいの床面積を誇るショップ・スペースが出来たようなものだと思いました。三つとも新しいから綺麗。

 最近の路線価の調査でも、東京駅の丸の内サイドは明らかに価格が上がっている。東京の山野楽器の前と同じで、確か日本一だったと思った。丸の内中央通りと丸ビル、新丸ビルで大きな新しい商店街となって、それにKITTEが加わった感じ。

 食事をした六階のアルカナ東京 KARATOは最初に野菜の遊園地とか言う60種類以上の野菜を綺麗に並べた前菜が出てきて、「ここはいいな」と。

 伊豆にオーベルジェ、心斎橋と難波(ともに大阪)に今店があり、加えて梅キタに26日に新しい店を出すとか。なかなか面白い店でした。もっぱら野菜を食べたいときに良い。あと気になったのは、地下に味噌元という味噌汁専門店があったことでした。一杯680円。食べなかったけど、美味しそうだった。

 その後東京FMの放送だったのですが、その中では「(北朝鮮で10人に聞くと8人が)なんだあの若造は」という評価だという高英起さんの話が面白かった。金正恩の事です。

 要するに権力掌握に汲汲としているので現在のような捨て身の脅迫行為に出ていると。しかし「その先」が見えないのは明白で、結局は体制崩壊に向かっているのでしょうが、回りを巻き添えにするのは止めて欲しいと。自暴自棄が一番恐い。


2013年04月03日(水曜日)

 (15:25)今日は午前中から興奮してしまいました。BS1で世界のニュースを見ていて、「そうだ、今日はダルビッシュの初戦だ」と思い出して、そのまま時間を見つけては見ていたのです。

 最初はちょっと不安定でしたが、なにせ三振が半端ではなく取れる。スイスイと回を重ねて4回を終わったときに、「もしかしたら」と思い始めました。それが9回の2死まで続いた。

 9回は最初の打者と次の打者が簡単に内野ゴロを打ってくれて二死になり、「いける」と思った瞬間に、27番目に出てきたアストロズ9番打者のゴンザレスにダル自身が股間を抜かれるセンター前のヒット。111球目でした。「残念、残念」ですよ。ダルビッシュは無論悔しい。もうちょっと球を散らした方が良いと思ったのですが....

あそこまでいったら、アウトを取りたいですよね。自分は完全試合を達成しているピッチャーに比べて、まだもう一歩、足りないというところじゃないですか。でも、いい思い出になりました
 とNHKとのインタビューで。しかしその後は、「俺よりチームメートの方ががっかりしているのでは」と気を遣っている。このMLBの記事にそう書いてある。「(日本でゴールデン・クラブ賞もらっているが)あのゴロは強くて取れない」とも。

 面白いのはレンジャースのショートのアンドラスが「ダルがあの球に触って緩くしていたら、俺が何とかしていたのに」と言っている点。そうチームメイトもあの緊張感を楽しみ、そして悔しがった。あとワシントン監督の言葉が面白い。

When he's throwing a perfect game, you want to let him get through it," Washington said. "If he had walked a guy or given up a hit, he was coming out. I'm glad it was a hit. If it was a walk, there would be darts in my back."
 ダルビッシュも「9回は疲れていた」と言っているが、彼が例えば打者を歩かせたら、まだノーヒットノーランのチャンスあり。それでもワシントンはダルを代えるつもりだったと。ははは、ヒットで良かった。ダルが四球を出して代えられたら、ワシントンの背中にはダーツ(複数)が。

 去年はレンジャースは本当に情けないシーズンの終わり方だった。加えてヤングとかハミルトン、ナポリがいなくなって「今年はどうだろう」と思っていたが、最初からイベントがあって、なんとかチームもまとまるかも知れない、と思いました。

 うーん、もう一度トライして欲しいな、ダルビッシュには。


2013年04月02日(火曜日)

 (15:25)へえ、こんなのが出来たんだというアタッチメント(ジャケット)。これを着ければiphone4/4Sが衛星電話、と。

新しい新大阪駅の27番線  我々の旅行にしばしば帯同してくれる稲村さんが、「ご存知でしたか? 我々リモートエリア行く者としてはやはり欲しいものです」と紹介してくれた。見るとなかなか便利ですね。山に行く人とか、海に行く人には必須ではないでしょうか。

 リモートでは携帯デバイスの充電は必須ですが、この文章を読んでいくと「側面のスイッチをオンにすると、直接iPhoneを充電することも可能」とある。私は直ぐには必要ないですが、関心のある人はいるのではないでしょうか。

 ところで、今新大阪午後2時37分発の新幹線に乗ったところなのですが、チケットを買って番線を確かめたら「27番線」と。いつも「25」と「26」が圧倒的に多いので、「あれ、新しい番線かな」と思ったら、その通りでした。

 一段と高いところにあるホームで、25、26番線を見下ろす位置にある。それに線路がご覧の通り綺麗です。真新しい。聞けば3月中旬に運用を始めたと。エスカレーターの前の表示には「27−28番線」とあるので、今はそれとは表示されていないのですが、いずれ28番線も使われるようになるんでしょうね。

今一番綺麗な大阪の花畑=桃園  ところで、今日も番組に出た後に一休みして大阪城の回りを回ったのですが、大阪は桜が満開。綺麗でした。しかし一番綺麗なのは桃園でしたね。大阪城の京橋口と青屋門の間にあるちっちゃな園 ですが、赤とピンクと白のグラデーションが実に綺麗です。サイトにもありますが、近くには桜も多い。一挙に桜と桃が楽しめる。その前は梅でした。

 大阪で桜が一番密集しているのは大川沿いですが、大阪城の周り、もっと具体的には大阪城ホールの周りなどはまた別の意味で桜が綺麗です。時間のある人はどうぞ。


2013年04月01日(月曜日)

 (16:25)新幹線は東京駅を出たばかりですが、何となく東京駅はざわついていた。駅の中が雑然としているんですね。子供連れ、そして一目見て分かる新人、新しい勤務地が東京になった人。全国でこんな状況が展開しているんでしょうね。今日は4月1日か。落ち着くのは2週間先? それにしての都内は引っ越しトラックが多かった。

 どこかが何かするなと思ったら、グーグルが「youtubeの打ち切り」を発表したそうな。グーグルは最近リーダーの打ち切りを発表するなどサービスのspring cleaningの最中ですから、それを知っている人ほど引っかかったのでは。

 銀座の、そんなことをする筈もないお店からは、「銀座では今立ち食いのフレンチが流行っている。よって当店も”立ち飲みコーナーを開設”」とかいうメールが来た。そしてたった今、「政府は長嶋茂雄と松井秀喜両氏に国民栄誉賞を授与の方針」(日経電子版)と。

靖国神社の池に落ちた桜の花  最後のニュースは本当でしょう。うーん、まあ長島さんは当然にしても、松井君はまだ早いような、「なぜ今なの」のような。松井は引退はせざるを得なかったが、長男は生まれるし、国民栄誉賞で良い流れでしょうか。しかし「国民栄誉賞の監督」が生まれたら、ちょっと審判に文句付けるのも難しいかも。それにしても彼はどうするのか。

 週末に読んだウォール・ストリート・ジャーナルには、キプロスの預金切り捨てに関して、

Based on early estimates from government officials, the losses would affect some 19,000 deposit-holders at the Bank of Cyprus who, combined, hold some 8.01 billion ($10.30 billion) in uninsured deposits. Uninsured savers at Cyprus Popular Bank, who hold a combined 3.2 billion, will lose most of that.
 という記事が。ロシアの金持ちばかりでなく、国内で商売していた人の中には10万ユーロ以上の預金があった人は多いはず。可愛そうに。虎の子が大幅に目減り。バンク・オブ・キプロスでは19000人らしいが、80億ユーロを持っていたと。1兆円近い。キプロス・ポピュラー・バンクの10万ユーロを超える32億ユーロは約40%の戻り(可能性)もなく消える。

 こんなのを「前例」と言ったら、そりゃ世界の金融市場は警戒します。それはそうと、このところの東京の株は上げ疲れ。益々3日、4日両日の日銀金融政策決定会合が重要になってきた。



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